>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

D 6028

:2012

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  危険源(ハザード)リスト

4

5

  要求事項

5

5.1

  バッテリ式車両の場合

5

5.2

  エンジン式車両の場合

10

6

  バッテリ式車両の検証

12

6.1

  絶縁抵抗試験(全数試験)

12

6.2

  型式試験

12

7

  使用上の情報

16

7.1

  バッテリ式車両の最小限の表示

16

7.2

  充電場所

16

7.3

  エンジン式車両の最小限の表示

17

附属書 JA(参考)型式試験の試験サイクルパターン

18

附属書 JB(参考)JIS と対応国際規格との対比表

21


D 6028

:2012 

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本産業車両協会(JIVA)及び一

般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 D

6028

:2012

産業車両−電気に関する要求事項

Industrial trucks-Electrical requirements

序文

この規格は,2008 年に第 1 版として発行された ISO 20898 を基とし,バッテリコネクタの温度上昇試験

の,

バッテリコネクタの定格電流に対して規定した接続ケーブルの断面積に適正でないものがあったため,

技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。また,附属書 JA は対応国際規格にはない事項であ

る。

1

適用範囲

この規格は,ラフテレインフォークリフトトラック及び定格けん引力が 20 kN までのけん引車を含む自

走式産業車両の設計及び製造時における電気に関する要求事項について規定する。この規格は,ISO 1044

に規定する電圧のバッテリを装備した車両に適用する。

なお,主電源付き車両に対する追加の要求事項は JIS B 9960-1 を参照する。

この規格は,次のものには適用しない。

−  潜在的に爆発の危険のある環境で使用する車両

−  電磁両立性に関する事項

この規格では,産業車両の製造に使用する材料については,JIS B 9700-2 で規定する最新の全ての技術

的原則を繰り返し規定しない。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 20898:2008

,Industrial trucks−Electrical requirements(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 9700-2

  機械類の安全性−設計のための基本概念,一般原則−第 2 部:技術原則

注記  対応国際規格:ISO 12100-2,Safety of machinery−Basic concepts, general principles for design

−Part 2 : Technical principles(IDT)

JIS B 9702:2000

  機械類の安全性−リスクアセスメントの原則


2

D 6028

:2012 

JIS B 9705-1

  機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第 1 部:設計のための一般原則

注記  対応国際規格:ISO 13849-1,Safety of machinery−Safety-related parts of control systems−Part 1 :

General principles for design(IDT)

JIS B 9960-1:2008

  機械類の安全性−機械の電気装置−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60204-1:2005,Safety of machinery−Electrical equipment of machines−Part

1 : General requirements(MOD)

JIS C 0920

  電気機械器具の外郭による保護等級(IP コード)

注記  対応国際規格:IEC 60529,Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)(IDT)

JIS C 3662-1

  定格電圧 450/750 V 以下の塩化ビニル絶縁ケーブル−第 1 部:通則

JIS C 3663-1

  定格電圧 450/750 V 以下のゴム絶縁ケーブル−第 1 部:通則

JIS C 5101-14

  電子機器用固定コンデンサ−第 14 部:品種別通則:電源用電磁障害防止固定コンデン

注記  対応国際規格:IEC 60384-14,Fixed capacitors for use in electronic equipment−Part 14 : Sectional

specification: Fixed capacitors for electromagnetic interference suppression and connection to the

supply mains(IDT)

JIS C 8201-5-1

  低圧開閉装置及び制御装置−第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 1 節:電気機械

式制御回路機器

注記  対応国際規格:IEC 60947-5-1,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 5-1 : Control circuit

devices and switching elements−Electromechanical control circuit devices(IDT)

ISO 1044

,Industrial trucks−Lead-acid traction batteries for electric trucks−Preferred voltages

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

アーク発生部品(arcing part)

オペレーション中の電流を遮断する電気部品。

3.2

補助回路(auxiliary circuit)

照明,ファン及びその他附属品を制御する電気回路。

3.3

バッテリ室(battery compartment)

バッテリ収納用の車両上の室。

3.4

バッテリのエンクロージャ(battery enclosure)

個々のバッテリセル収納用のコンテナ又はトレイ。

3.4A

コーディング機構(coding device)

異なる電圧で使用するバッテリコネクタの誤接続を防止するために,同じ電圧で使用するバッテリのケ

ーブル及びその接続相手のケーブルのバッテリコネクタだけが,はめあい(嵌合)接続できる機構。


3

D 6028

:2012 

3.5

制御回路(control circuit)

車両及び電気装置の制御(監視を含む。

)のための回路。

3.6

非作動(deactivate)

通電しない又は無効にする状態。

3.7

直接接触(direct contact)

人と充電部との接触。

3.8

電気部品のエンクロージャ(electrical enclosure)

非絶縁の通電電気部品を収納する車両上の囲い。

3.9

電気式又は電子式ステアリング(electrical or electronic steering)

電気及び/又は電子的手段を用いて動作させるステアリング。

3.10

露出導電性部分(exposed conductive part)

正常運転状態では充電されないが,障害(絶縁故障)時に充電状態となり得る電気装置の,人が接触可

能な導電性部分。

3.11

フレームへの漏電(frame fault)

充電部の車両構造への偶発的な接触。

3.12

間接接触(indirect contact)

絶縁故障によって充電状態となった露出導電性部分と人との接触。

3.13

充電部(live part)

通常の使用で電圧が印加されている導体及び導電性部分。

3.14

公称電流(nominal current)

電気装置が指定許容温度を超えずに連続的に通電可能な電流(A)

3.15

車両装置の)公称電圧[nominal voltage (of the truck system)]

車両装置のシリーズで接続されたバッテリセル総数と公称セル電圧との積。

3.16

動力回路(power circuit)

車両の走行,ステアリング及び荷役の動作を引き起こす各部分に電力を供給する回路。

3.17

定格使用電流(rated operating current)

コンタクタの使用条件によって決まる電流値。


4

D 6028

:2012 

3.18

定格通電電流(rated thermal current)

コンタクタの開閉操作なしに通電(連続通電)しても主回路の温度上昇が規定値を超えない電流。

3.19

火災のリスク(risk of fire)

175  ℃以上の表面温度があるか,又は電気部品のエンクロージャの外部にスパーク(火花)を出す,全

ての装置が引き起こすリスク。

3.20

全数試験(routine test)

全ての製造車両に要求される試験。

3.21

型式試験(type test)

車種ごとに,この規格に適合していることを検証する試験。

4

危険源(ハザード)リスト

この規格で扱う,重大な危険源,危険状態及び危険事象を示した

表 は,JIS B 9702 の附属書 A(括弧

内は引用番号を示す。

)に記載した項目であり,記載された状況に該当した場合,処置を施さないとリスク

が人に及ぶことがある。対応する要求事項は,各状況において,リスクを限定又は引き下げるための検討

項目である。

表 1−重大な危険源,危険状態及び危険事象の例

危険源

この規格の要求事項

機械的危険源

押しつぶしの危険源(1.1

−  車両のコンポーネントとコンポーネント

との間

−  車両と障害物との間

衝撃の危険源(1.6) 
−  オペレータが車両運転時 
機械の安定性の欠如/転倒(18

−  速度超過から 
−  バッテリ質量の誤りから

5.1.11

5.1.12

5.1.14 
 
5.1.15

5.1.16

5.1.17

5.1.18

7.1

7.3 

チェーンの緩み及び/又は切断 
電圧低下

制御−全般 
 
制御−走行

制御−荷役 
制御−ステアリング 
コンタクタ

バッテリ式車両の最小限の表示 
エンジン式車両の最小限の表示

電気的危険源

充電部に人が接触(直接接触)

2.1

過負荷 
−  全ての電圧

5.1.1

5.1.2

5.1.3

5.1.4

5.1.5

5.1.6

5.1.8

5.1.9 
 
5.1.13

5.2.1

5.2.2

5.2.3

5.2.4 

走行用バッテリ

バッテリのケーブル 
バッテリコネクタ 
バッテリの充電

緊急遮断の要求事項及びバッテリの接続 
設計上の構造 
配線の構造

感電に対する保護[直接接触及び間接接触(隙
間)

過電流保護装置

バッテリ 
回路保護 
制御装置

配線の構造


5

D 6028

:2012 

表 1−重大な危険源,危険状態及び危険事象の例(続き)

危険源

この規格の要求事項

2

( 続

き) 

5.2.5 
 
6.2.1 

感電に対する保護[直接接触及び間接接触(隙

間)

過負荷試験

− 120

V<電圧≦240 V

5.1.1

5.1.7 

走行用バッテリ

バッテリ公称電圧が 120 V を超える車両

熱的危険源 6.2.2 

温度試験

機械類によって処理又は使用される材料及び物
質(並びにその構成要素)から起こる危険源

バッテリ電解液 
火災又は爆発の危険源(7.2) 
−  全ての電圧

5.1.1 

5.1.2

5.1.3

5.1.4

5.1.5

5.1.6

6.1

6.2.1

6.2.3

6.2.5

6.2.6 

走行用バッテリ 
 
バッテリのケーブル 
バッテリコネクタ 
バッテリの充電

緊急遮断の要求事項及びバッテリの接続 
設計上の構造 
絶縁抵抗試験(全数試験)

過負荷試験 
アーク損傷試験 
バッテリコネクタ試験

コンタクタ試験

− 120

V<電圧≦240 V

5.1.7

7.1

7.3 

バッテリ公称電圧が 120 V を超える車両 
バッテリ式車両の最小限の表示

エンジン式車両の最小限の表示

機械類の設計時に人間工学原則の無視から起こ
る危険源

ヒューマンエラー,人間挙動(8.6

7.1 
 
7.3 

バッテリ式車両の最小限の表示 
 
エンジン式車両の最小限の表示

10 

予期しない始動,予期しない超過走行/超過速
度(又は何らかの類似不調)

エネルギー供給の不良

制御システムの故障/混乱(10.1) 
機械の安定性の欠如/転倒(18

5.1.12

5.1.14

5.1.15

5.1.16

5.1.17

5.1.18

5.2.2

5.2.3 

電圧低下 
制御−全般 
制御−走行

制御−荷役 
制御−ステアリング 
コンタクタ

回路保護 
制御装置

5

要求事項

5.1

バッテリ式車両の場合

5.1.1

走行用バッテリ

5.1.1.1

  全ての車両は,絶縁されたバッテリを装備していなければならない。

5.1.1.2

  金属製容器内に収納されたセルは,それぞれ絶縁する。

5.1.1.3

  セルの接続は,全ての隣接する二つのセル間の電位が,公称電圧で 24 V を超えてはならない。

5.1.1.4

  バッテリ端子に対しては,異常発熱又はアーク発生の原因となる接続部の緩みのリスクを減らす

ため,緩み防止の手段を講じなければならない。

5.1.1.5

  車載式充電器を備えた車両では,バッテリ端子は絶縁ブーツ又は絶縁カバーで保護する。

例外 1  車両フレームに意図的に接続されている端子は,ブーツ又はカバーで覆う必要はない。

例外 2  この要求事項は,漏電遮断器又は絶縁された出力回路を備えた,5.1.1.6 に適合する車載式充

電器には適用しない。


6

D 6028

:2012 

5.1.1.6

  車両が車載式充電器を装着しているときは,JIS B 9960-1 の要求事項の 6.3.1(一般事項)

6.3.2

(接触電圧の発生防止)

7.2.1(一般事項)

8.1(一般事項)及び 8.2(保護ボンディング回路)の規定を

満足するものとする。車載式充電器の交流電源に接続されている機器の電気部品のエンクロージャは,JIS 

C 0920

で規定する保護等級 IPXXB とする。しかし,電気部品のエンクロージャ上面は,保護等級 IPXXD

とする。

5.1.1.7

  公称電圧が 120 V を超えるバッテリでは,バッテリのエンクロージャは施錠が可能でなければな

らない。バッテリのエンクロージャに施錠可能なカバーがない場合は,無許可の人がバッテリに近づくの

を防ぐため,バッテリ室は施錠できる設備を備えなければならない。

5.1.1.8

  公称電圧が 120 V を超えるバッテリでは,間接接触を防ぐため,保護手段は,次のいずれかによ

る。

a)

保護用電気絶縁

b)

アースフリー等電位ボンディングによる保護

c)

自動切断又は自動故障検知信号による保護

5.1.1.9

  公称電圧が 120 V を超えるバッテリのエンクロージャは,次のいずれかによる。

a)

金属であってバッテリ電解液で腐食されない処理がされているもの

b)

絶縁素材で構成したもの

5.1.2

バッテリのケーブル

5.1.2.1

  公称電圧が 120 V までのバッテリ用ケーブルは,次による。

a)

ケーブルの導体断面積及び絶縁厚さが JIS C 3662-1 及び JIS C 3663-1 に規定されているもの

b)

車両の温度及び電圧によって指定される適切な材料で絶縁されたもの

c)

バッテリ電解液に耐性があるもの

d)  5.1.3.2

で規定する温度で曲げ,取扱い及び衝撃に耐えることができるもの

e)

平均絶縁厚さは,導体断面積が 35 mm

2

以下のケーブルでは 1.5 mm 以上,導体断面積が 35 mm

2

を超

えるケーブルでは 2.0 mm 以上とする。

5.1.2.2

  公称電圧が 120 V を超えるバッテリのケーブルは,JIS B 9960-1 の要求事項を満たしていなけれ

ばならない。

5.1.3

バッテリコネクタ

5.1.3.1

  バッテリコネクタが装着されている場合,半割りバッテリコネクタの一つは,車両又はバッテリ

のエンクロージャに常時,固定する。固定されない半割りバッテリコネクタに取り付けたケーブルの長さ

は,バッテリコネクタの接続又は外す作業を妨げず,端子及びケーブル(5.1.2 参照)に応力をかけないよ

うに,できるだけ短くする。

5.1.3.2

  バッテリコネクタは,バッテリの電圧に応じて定められ,また,バッテリ電解液及びバッテリの

ガス(水素ガス)に耐性がなければならない。

バッテリコネクタの温度対応範囲は,−20  ℃∼90  ℃とし,6.2.5 に規定した試験を満足しなければなら

ない。

5.1.3.3

  バッテリコネクタは,相反する極と誤接続できない構造とする。また,バッテリと充電器との接

続及びバッテリと車両との接続においてバッテリコネクタが誤って接続されるのを防ぐため,電圧の違い

を色,コーディング機構などで識別できるようにしなければならない。


7

D 6028

:2012 

5.1.3.4

  バッテリに常時接続されている半割りバッテリコネクタは,人が電圧の印加された部品に誤って

触れるのを防ぐように保護する。充電部はバッテリコネクタの表面に出てはならない。バッテリ公称電圧

が 60 V を超えるバッテリコネクタは,JIS C 0920 で規定する保護等級 IP2X とする。

5.1.3.5

  二つの半割りバッテリコネクタが接続されるとき,それらの電気部品のエンクロージャは,JIS C 

0920

で規定する保護等級 IP23 とする。

5.1.3.6

  15 N 未満の力で切り離すことができる全ての二つの半割りバッテリコネクタは,接続を確実に保

つための装置を備えていなければならない。取っ手を工夫することによって,容易に接続又は切り離しが

できるようにしてもよい。

5.1.3.7

  バッテリコネクタは 6.2.5 に規定した試験を満足しなければならない。

5.1.4

バッテリの充電

5.1.4.1

  外部の充電用電力供給ケーブルが,車両又は車両上のバッテリに接続されているとき,車両を動

かす回路に通電があってはならない。これは稼働中,常時充電するよう設計されている車両には適用しな

い。

5.1.4.2

  公称電圧が 120 V を超えるバッテリの場合,バッテリコネクタでのアークの発生を防ぎ,充電器

がバッテリに接続されるまで,充電器に通電できないようにするために,充電器はバッテリコネクタの補

助接点又はその他の装置によって制御しなければならない。

5.1.5

緊急遮断の要求事項及びバッテリの接続

5.1.5.1

  緊急遮断操作装置(ボタン,レバーなど)

,又は緊急遮断装置として使用するバッテリコネクタ

は,常時,通常の運転操作位置にいるオペレータの手の届く位置になければならない。

5.1.5.2

  緊急遮断装置は,安全に全ての可動要素への電力供給を遮断できなければならない。緊急遮断装

置は,次の方法の一つによって,通常の最大電流(モータの起動電流を含む。

)を遮断できなければならな

い。

a)

公称電圧が 120 V までの場合は,バッテリコネクタによる緊急遮断。公称電圧が 120 V を超える場合

は,バッテリコネクタを緊急遮断の目的で使用するのを防ぐ手段をとらなければならない。

b)

電力供給の 1 本の線を直接切る手動式電源スイッチ。

c)

電力供給の 1 本の線に接続されている一つのコンタクタのコイルへの電力供給を切る手動式制御スイ

ッチ。この場合は,同時に電力コントローラ(例えば,インバータ又は他励方式モータ用のコントロ

ーラ)は非作動とする。電力コントローラがついていない機械式整流子付き直流直巻モータによって

駆動している車両では,二つの独立したコンタクタがバッテリの供給を遮断するために必要である。

b)

又は c)の場合,スイッチは JIS C 8201-5-1 に従って強制駆動タイプで,アクチュエータは赤色とする。

併せて JIS C 8201-3 も参照する。背景が赤色の場合,対照的な色を用いてもよい。

遮断装置を手動で再設定し,その後,制御手段の通常の操作をして初めて,可動要素への電力供給が再

始動可能とする。

5.1.5.3

  バッテリコネクタを緊急遮断装置として使用する場合,バッテリコネクタの可動部分は,バッテ

リコネクタ又はケーブルに損傷を与えずに切断できなければならない。

バッテリコネクタを緊急時の電源遮断に使用する場合,

装置は即座に切断されなければならない。また,

二つの半割りバッテリコネクタは容易に分離できなければならない。二つの半割りバッテリコネクタを切

り離す最大操作力は 150 N を超えてはならない。

5.1.6

設計上の構造


8

D 6028

:2012 

5.1.6.1

  動力回路のアーク発生部品は,炎又は熱で溶解した金属が火災のリスクを引き起こす可能性がな

い場所に設置するか,又は保護カバーで覆わなければならない。

5.1.6.2

  火花を出すコンポーネント又は 300  ℃以上の温度に達することのあるコンポーネントは,爆発性

のガス及び/又は空気混合体が存在する可能性がある場所,例えば,充電中又は放電中,水素濃度が容積

で 4 %[爆発下限界(LEL)

]を超えることがあるバッテリの上又はバッテリの近くに配置してはならない。

バッテリコネクタを緊急遮断スイッチとして使用しなければ,そのバッテリコネクタは火花を出さないコ

ンポーネントとしてよい。

5.1.6.3

  全交換又は接点の交換及び点検のような修理作業のため,コンタクタ,ヒューズ及びその他アー

ク発生部品若しくは作動部品は,カバーを取り外したとき,手の届く場所に設置する。

5.1.6.4

  次の各項を除いて,車両フレームに電気的な接続があってはならない。

a)

フレーム漏電検知装置

b)

主電源から電気的に隔離されている,入力電圧が直流 60 V 以下の回路に接続の照明機器又は補助機器

c)

車載充電器の充電中の接地

d)

入力電圧が直流 60 V を超える場合の JIS C 5101-14 に規定されるクラス Y 以上の性能をもつ電磁障害

防止コンデンサ

e)

配線及びコンポーネントの遮蔽(この場合 6.1 に規定した絶縁抵抗試験の要求事項を満たさなければ

ならない。

5.1.6.5

  電源供給を遮断後,60 µF を超える容量の充電されたコンデンサの電圧は,5 秒以内に 60 V 未満

に放電しなければならない(JIS B 9960-1 の 6.2.4 参照)

。他の手段としては,コンデンサを放電させるよ

う指示した警告ラベルを付ける。

5.1.7

バッテリ公称電圧が 120 V を超える車両

5.1.7.1

  制御回路及び補助回路は,直流 120 V を超えない回路電圧とし,主電源から電気的に隔離する。

ただし,加熱目的の回路及びバッテリ充電状態の計測装置は除く。

5.1.7.2

  車両フレームと金属製電気部品のエンクロージャとの間(例えば,モータフレーム)は,等電位

結合とする。

5.1.7.3

  主電源に直接接続されている回路用のフレーム漏電自動検知装置は,聴覚信号及び/又は視覚信

号を出すか,又はその代わりに故障の場合,車両を制御しながら停止し,車両の電源を遮断しなければな

らない。

5.1.8

配線の構造

5.1.8.1

  多芯ケーブルの耐電圧は,その多芯ケーブル内を通る回路にかかる最高電圧以上とする。

5.1.8.2

  配線の導体断面積は,配線の温度が使用されている絶縁材の定格温度を超えない大きさとする。

5.1.8.3

  電気部品のエンクロージャの外の配線(電気又は電子部品と一体の短い導線は除く。

)は,十分

な柔軟性があり,用途にあった適切な機械的強度がなくてはならない。

5.1.8.4

  全ての配線は,車両が通常の使用状態にあるとき有効に絶縁され,必要な箇所で機械的損傷に対

し保護するか,又は損傷を避けるように配置し,保護しなければならない。車両が通常に機能している間,

曲げを受ける配線は配線端部において機械的応力を受けてはならない。オペレータ室内の絶縁配線の

保護は,配線がオペレータによる損傷を受けなければ必要はない。

5.1.8.5

  電源端子は,接続されている配線に対し必要な容量,機械的支持を与える大きさ及び形状とする。

電源端子に対しては,異常発熱又はアーク発生の原因となる接続部の緩みのリスクを減らすため,緩み防

止の手段を講じなければならない。


9

D 6028

:2012 

5.1.8.6

  車両製造業者が承認した,この規格の要求事項を満たす現場装着用電気附属品の装着は,有資格

者によって,工場装着の配線を大きく乱すことなく,切断,結線又は端子のはんだ付けなしで装着できな

ければならない。

5.1.8.7

  配線及びケーブルは,絶縁を維持できない場所,又は潤滑油が付着する場所に配置してはならな

い。

5.1.9

感電に対する保護[直接接触及び間接接触(隙間)]

5.1.9.1

  車両の稼働状態での絶縁されていない充電部は,直接接触を防ぐため,JIS C 0920 で規定する保

護等級 IPXXB に準じて保護する。電気部品のエンクロージャの最上面は,保護等級 IPXXD とする。

5.1.9.2

  間接接触に対する保護は,JIS B 9960-1 の 6.3.2.3(電気的分離による保護)に従って,電気的に

分離する手段によって行わなければならない。

5.1.9.3

  バッテリ公称電圧が 60 V を超える充電部,及びバッテリ以外の電気部品のエンクロージャのカ

バーは,工具の使用によって固定する。

5.1.10

ランプ及びランプホルダー

各ランプ及びランプホルダーは,作動時の最大温度に対応する材質によって密閉する。

5.1.11

チェーンの緩み及び/又は切断

チェーンの緩み及び/又は切断は,オペレータが上昇した状態で走行する車両の動きを停止させるため

に使用する電気装置・電子装置が検知し,更に故障した場合,動作停止機能を保持するよう設計し,装着

しなければならない。

チェーンによる上昇及び下降の機能を直接遮断する機械式スイッチによって検知する場合には,スイッ

チは JIS C 8201-5-1 の直接開路動作機能付制御スイッチとする。電気回路を使用した他のタイプのスイッ

チ又はセンサによって検知する場合には,安全関連部は JIS B 9705-1 のカテゴリ 3 に従わなければならな

い。

5.1.12

電圧低下

電気装置は,バッテリ電圧の全ての状態において,安全であるように設計しなければならない。車両は,

作動状態のとき電圧が公称電圧の 70 %に落ちるまで,全ての機能が働かなければならない。このレベルよ

り低い電圧によってリスクが発生する場合,制御装置が車両の関連機能を停止しなければならない。

5.1.13

過電流保護装置

5.1.13.1

  動力回路,制御回路及び補助回路は,最小サイズの導線の過熱を防止する能力の過電流保護装置

を備えなければならない。

5.1.13.2

  過電流保護装置は,火災を引き起こす危険がなく,最大故障電流を遮断できなければならない。

5.1.13.3

  制御及び動力回路の過電流保護装置は,実施可能な範囲で,できるだけ電源又はバッテリに近づ

けなければならない。非再設定形の過電流保護装置は,その装置の交換品の等級を明示する。過電流保護

装置の必要な表示は,車両に施さなければならない。

5.1.14

制御−全般

5.1.14.1

  電気回路は,フレームへの漏電が,オペレータが制御できない車両の操作不能な状態の原因とな

らないよう設計し,保護しなければならない。

5.1.14.2

半導体回路を使用する車両の全ての動力回路及び制御回路(例えば,駆動ライン,ポンプドライ

ブユニット及びステアリング)は,システム故障解析機能を備えなければならない。全てのコンポーネン

トの故障は,火災,制御できない動き又は感電のリスクの原因となってはならない。安全関連部は,JIS B 

9705-1

に従わなければならない。特に指定のない場合,動力回路及び制御回路は,故障解析を遂行するた


10

D 6028

:2012 

め,JIS B 9705-1 の適切なカテゴリに合致させるものとする。最低レベルは,カテゴリ 1 とする。

5.1.15

制御−走行

5.1.15.1

走行制御装置は,速度及び進行方向の制御手段を作動したときだけ,水平路面上の車両が,静止

の状態から動き出すようにしなければならない。さらに,オペレータが運転操作位置にいるとき,速度及

び/又は進行方向制御手段を再セットすることによって,初めて走行回路が作動できるような手段を備え

なければならない。

5.1.15.2

電子動力スイッチ回路の故障による全ての制御不能時の全出力走行状態は,0.2 秒以内に終わら

なければならない。

5.1.15.3

  オペレータが車両から離れるとき,速度制御装置(アクセル)から独立した別の装置,例えば,

シートスイッチ又はウォーキーフォークリフトトラックのティラースイッチなどによって,走行制御回路

の働きを自動的に停止しなければならない。運転位置から離れた場所に別の走行制御手段を備えている場

合,この走行制御手段を選択したときは,この走行制御手段を優先する。

5.1.15.4

  ウォーキーフォークリフトトラックのティラーは,操作位置のティラーのヘッドが物体(例えば,

オペレータの身体)に接触したとき,ティラーのヘッドへの圧力が解除されるまで,オペレータから離れ

る走行方向に力を与える装置,又はブレーキをかけて車両を停止させる装置を組み込んでいなければなら

ない。

この装置の動作は,通常動作における誤用を最小限に抑えるものとする(例えば,通常のオペレータ運

転操作位置方向に車両が動き,ティラーのヘッドが操作位置にある場合にだけ装置が作動するものとす

る。

。車両の中心にあるプラットフォームから車両を操作するのにティラーを使用する場合は,装置は非

作動とする。

5.1.16

制御−荷役

制御回路が故障した場合,荷役のシステムへの電気制御を自動的に又は人為的に作動しないようにしな

ければならない。

5.1.17

制御−ステアリング

電気式又は電子式ステアリング制御装置は,走行中,オペレータの操作によらないステアリング装置の

作動を無効にしなければならない。この場合,あらゆる単独の電気的又は電子的故障を検知し,0.2 秒以内

にステアリング装置の電源を切断しなければならない。ステアリング装置が,電気の動力源だけに依存し

ている場合には,車両もまた自動的に,制御された状態で停止しなければならない。安全関連部は,JIS B 

9705-1

のカテゴリ 3 に従わなければならない。

車両製造業者の点検整備書に従った点検整備間隔で,ステアリング装置の安全回路の作動を検査するこ

とが可能でなければならない。

5.1.18

コンタクタ

コンタクタは,6.2.6 に規定する試験の要求事項を満足しなければならない。

5.1.19

車両試験

5.1.19.1

  車両は,6.1 に規定する絶縁抵抗試験の要求事項を満足しなければならない。

5.1.19.2

  車両は,6.2.16.2.4 の試験の要求事項を満足しなければならない。

5.2

エンジン式車両の場合

5.2.1

バッテリ

5.2.1.1

  車両フレームに接続されていないバッテリの充電部は,絶縁する。

5.2.1.2

  バッテリは,動かないように留めておかなければならない。


11

D 6028

:2012 

5.2.2

回路保護

5.2.2.1

  動力回路,制御回路及び補助回路は,最小サイズの配線の過熱を防止する能力の過電流保護装置

を備えなければならない。

5.2.2.2

  過電流保護装置は,火災を引き起こす危険がなく,最大故障電流を遮断できなければならない。

5.2.2.3

  制御及び動力回路の過電流保護装置は,実施可能な範囲で,できるだけ電源又はバッテリに近づ

けなければならない。非再設定形の過電流保護装置は,その装置の交換品の等級を明示する。過電流保護

装置の必要な表示は,車両に施さなければならない。

5.2.3

制御装置

5.2.3.1

  制御装置は,バッテリ電圧の全ての状態において,安全であるように設計しなければならない。

電圧が公称電圧の 85 %に落ちるまで,全ての機能が働かなければならない。このレベルより低い電圧によ

ってリスクが発生する場合,制御装置が車両の関連機能を停止しなければならない。装置がエンジン始動

中に機能する必要がある場合,特に注意が必要なときがある。

5.2.3.2

  電気回路は,フレームへの漏電が,オペレータが制御できない車両の操作不能な状態の原因とな

らないよう設計し,保護しなければならない。

5.2.3.3

  制御回路が故障をした場合,荷役のシステムへの電気制御を自動的に又は人為的に作動しないよ

うにしなければならない。

荷役動作を他の手段,例えば,人が直接操作する油圧バルブによって制御する場合,この要求事項は必

要ない。

5.2.3.4

  電気式又は電子式ステアリング制御装置は,走行中,オペレータの操作によらないステアリング

装置の作動を無効にしなければならない。この場合,あらゆる単独の電気的又は電子的故障を検知し,0.2

秒以内にステアリング装置の電源を切断しなければならない。ステアリング装置が,電気の動力源だけに

依存している場合には,車両もまた自動的に,制御された状態で停止しなければならない。車両製造業者

の点検整備書に従った点検整備間隔で,この装置の安全回路の作動を検査することが可能でなければなら

ない。安全関連部は,JIS B 9705-1 のカテゴリ 3 に従わなければならない。

5.2.4

配線の構造

5.2.4.1

  配線及びケーブルは,絶縁を維持できない場所,又は潤滑油若しくは燃料が付着する場所に配置

してはならない。

5.2.4.2

  全ての配線は,車両が通常の使用状態にあるとき有効に絶縁され,必要な箇所で機械的損傷に対

し保護するか,又は損傷を避けるように配置し,保護しなければならない。車両が通常に機能している間,

曲げを受ける配線は配線端部において機械的応力を受けてはならない。オペレータ室内の絶縁配線の保護

は,配線がオペレータによる損傷を受けなければ必要はない。

5.2.4.3

  車両製造業者が承認した,この規格の要求事項を満たす現場装着用電気附属品の装着は,有資格

者によって,工場装着の配線を大きく乱すことなく,切断,結線,又は端子のはんだ付けなしで装着でき

なければならない。

5.2.4.4

  電気部品のエンクロージャの外の配線(電気又は電子部品と一体の短い導線は除く。

)は,十分

な柔軟性があり,用途にあった適切な機械的強度がなくてはならない。

5.2.4.5

  多芯ケーブルの耐電圧は,その多芯ケーブル内を通る回路にかかる最高電圧以上とする。

5.2.4.6

  配線の導体断面積は,配線の温度が使用されている絶縁材の定格温度を超えない大きさとする。

5.2.4.7

電源端子は,接続されている配線に対し必要な容量,機械的支持を与える大きさ及び形状とする。

電源端子に対しては,異常発熱又はアーク発生の原因となる接続部の緩みのリスクを減らすため,緩み防


12

D 6028

:2012 

止の手段を講じなければならない。

5.2.4.8

  動力回路のアーク発生部品は,炎又は熱で溶解した金属が火災のリスクを引き起こす可能性がな

い場所に設置するか,又は保護カバーで覆わなければならない。

5.2.5

感電に対する保護[直接接触及び間接接触(隙間)]

5.2.5.1

  車両の稼働状態での絶縁されていない充電部は,直接接触を防ぐため,JIS C 0920 で規定する保

護等級 IPXXB に準じて保護する。電気部品のエンクロージャの最上面は,保護等級 IPXXD とする。

5.2.5.2

  間接接触に対する保護は,JIS B 9960-1 の 6.3.2.3 に従って,電気的に分離する手段によって行わ

なければならない。

5.2.5.3

  露出した高電圧イグニションターミナルは,使用電圧に適した障壁又は絶縁キャップによって,

直接接触に対し保護する。

6

バッテリ式車両の検証

6.1

絶縁抵抗試験(全数試験)

6.1.1

  車両の絶縁抵抗及び走行用バッテリの絶縁抵抗は,個別に検査する。試験電圧は公称電圧の最低 3

倍とするが,100 V(公称電圧が 120 V を超える車両では,最大 500 V)を超えてはならない。

6.1.2

  全ての電気コンポーネントの充電部と車両のフレームとの間の絶縁抵抗は,バッテリを除いて,車

両装置の公称電圧を漏えい(洩)電流 1 mA で除した値以上とする。

6.1.3

  電気的な接続を外し,満充電した車載の走行用バッテリの絶縁抵抗は,充電部と車両フレームとの

間において,車両装置の公称電圧を漏えい(洩)電流 20 mA(公称電圧が 120 V を超える車両では,2 mA)

で除した値以上とする。バッテリを二つ以上の容器に収納している場合,この試験は,電気的に接続され

た部分(金属製バッテリ容器を含む。

)についても実施する。

6.2

型式試験

6.2.1

過負荷試験

6.2.1.1

  車両が酷使に耐える能力があるかどうかの検査として,車両は 6.2.1.2 に規定する試験を受けなけ

ればならない。この試験の結果,火災,感電又は爆発のリスクを引き起こすような損傷が,車両のどの部

分にも発生してはならない。走行用モータ又はポンプ用モータへの電力供給の中断の原因となるサーモス

タット又は過電流保護装置は,6.2.1.2 に規定した試験の最初の 5 サイクル中に作動してはならない。試験

の残りの期間中にそのような作動が発生した場合,サーモスタットを閉じ,過電流保護装置は交換するか

又は閉じる。その後,6.2.1.2 に規定した試験の運転操作の全てが完了するまで継続する。

6.2.1.2

  車両には,定格荷重の 110 %の負荷をかけなければならない。車両は総計 25 m(往復)の走行距

離で,25 サイクルの最大加速及び最大制動を加えて運転する。車両が,各 25 m の走行距離の終点で停止

したとき,荷をその荷の最大揚高まで上昇後,走行時高さまで下降させ,ティルト,リーチ及びサイドシ

フトその他の一連の荷役作業を実施する。この試験サイクルパターンを,JA.1 に示す。

6.2.2

温度試験

定格荷重の条件下で,コンポーネントにバッテリの 8 時間放電率容量を取り出せる最大電流を流した場

合,稼働中に上昇する温度によって,火災のリスクの原因となる電気コンポーネント又は絶縁のいかなる

故障も起きてはならない。車両の通常運転を可能にするために,必要ならば更に大きな放電率を用いても

よい。全てのコンポーネントの外部の表面温度は,最高限度を 175  ℃として,コンポーネントの最高定格

温度を超えてはならない。この試験が 25  ℃以下の周囲温度にて行われる場合は,最高温度はそれに応じ

て調整する。この試験サイクルパターンを,JA.2 に示す。


13

D 6028

:2012 

6.2.3

アーク損傷試験

6.2.3.1

  コンタクタ及びスピードコントローラのような,動力回路(モータ回路など)に接続したスイッ

チ及び電流遮断装置は,接点材のいかなる溶着又は異常消耗をしてはならない。これらの装置は負荷回路

を形成するものとし,制御する駆動部のストール電流(モータ回転子を固定した状態の電流)の 100 サイ

クルの開閉を受けたときに,フレーム又は電気部品のエンクロージャに対しアークの発生,又は配線の絶

縁の焼損若しくは溶解のような火災のリスク,その他の兆候があってはならない。また,これらの装置は

機械的及び電気的な機能を維持しなければならない。

6.2.3.2

  動力回路とは別の場所に接続したスイッチは,接点材のいかなる溶着又は異常消耗をしてはなら

ない。これらの装置は負荷回路を形成するものとし,その装置が接続された回路のスイッチの 100 サイク

ルの開閉を受けたときに,フレーム又は電気部品のエンクロージャに対しアークの発生,又は配線の絶縁

の焼損若しくは溶解のような火災のリスク,その他の兆候があってはならない。また,同スイッチは機械

的及び電気的な機能を維持しなければならない。

6.2.4

耐電圧試験

6.2.4.1

  車両は,新しい乾燥した車両について行われる温度試験及びアーク損傷試験の直後に,型式試験

に適合するように設計しなければならない。この試験はバッテリを切り離し,50 Hz∼60 Hz の定格周波数

で,ほぼ正弦波形の交番試験電圧を用いて行わなければならない。残存導電ダスト(例えば,モータブラ

シのダスト)は,必要なら温度試験後取り除いてもよい。

6.2.4.2

  試験は,充電部と車両のフレームとの間に交番電圧を加えて行わなければならない。交番電圧は

最小定格が 500 VA(ボルト−アンペア)の変圧器から供給する。

6.2.4.3

  機器は,

表 に示す交番試験電圧に 1 分間耐え,漏れ電流の要件に適合しなければならない。

表 2−試験電圧及び最大漏れ電流

公称電圧

交番試験電圧

最大漏れ電流

U

≦60 V DC

500 V rms

150 mA

60 V DC<U≦120 V DC

1 000 V rms

150 mA

U

>120 V DC

1 500 V rms

50 mA

注文者の要求によって,2 回目の試験が必要な場合,交番試験電圧は,

表 に示す試験電圧の 80 %に減

らさなければならない。

試験電圧を加えたとき損傷しやすい半導体又は同様の電子部品は,バイパスしても,切り離してもよい。

5.1.5.2

の a)及び b)の部品は,試験中,切り離していなければならない。

6.2.5

バッテリコネクタ試験

6.2.5.1

バッテリコネクタを緊急遮断に使用するときの過負荷状態での遮断試験

二つの連結した半割りバッテリコネクタの各アッセンブリは,インダクタンスが 0.5

05

.

0

0

mH の回路を通

して直流電圧 120 V の電源に接続する。

バッテリコネクタは,公称電流の 1.5 倍の電流を通さなければならない。

電流を通した後,二つの半割りバッテリコネクタを遮断接点で 0.8 m/s∼1.0 m/s の速度で切り離すことに

よって,電流を遮断する。この試験は,連続 5 回実施する。

これらの試験の後,バッテリコネクタに損傷がないかを確認する。それから再び結合し,6.2.5.4 の試験

を受けなければならない。


14

D 6028

:2012 

結合できない半割りバッテリコネクタ又は 6.2.5.4 の試験に不合格となった半割りバッテリコネクタは,

不良品とする。

6.2.5.2

バッテリコネクタを緊急遮断に使用するときの緊急事態での遮断試験

二つの連結した半割りバッテリコネクタの各アッセンブリを,回路の時定数が 15 ms のインピーダンス

をもつ電気誘導回路を通して直流電源に接続する。遮断する電流は,120 V の直流電源に接続したとき,

公称電流の 4 倍とする。バッテリコネクタは,この緊急遮断の結果として引き起こされるアークを遮断で

きなければならない。二つの半割りバッテリコネクタが試験後,使用できる状態にあることは必須ではな

い。

6.2.5.3

耐電圧試験

ケーブルのない各バッテリコネクタは,次に示す接点及び/又は金属部品との間に,25 Hz∼100 Hz の

正弦波交流で 2 000 V の電圧を印加して,1 分間耐えなければならない。

−  主接点同士の間

−  補助接点があれば,その補助接点と主接点との間

−  全ての接点とバッテリコネクタの金属部品(ハウジングが絶縁材の場合,ハウジングに取り付けられ

た金属部品)との間

6.2.5.4

温度上昇試験

バッテリコネクタには,定格電流に応じて,長さが 2 m で,

表 2A に示す,いずれかの導体断面積をも

つケーブルか,又はバッテリコネクタ製造業者の推奨する,定格電流に対し最大サイズのケーブルを接続

する。

表 2A−バッテリコネクタ試験ケーブル

定格電流

ケーブルサイズ

 AWG

a)

 MCM

b)

導体断面積

50 A

6

80 A

− 16

mm

2

120 A

4

160 A

− 35

mm

2

175 A

0

320 A

− 95

mm

2

350 A

− 300 −

640 A

− 200

mm

2

700 A

− 500 −

a)

 American

Wire

Gauge

b)

Thousands of Circular Mils

ケーブルは,バッテリコネクタ製造業者が推奨するとおりに接続する。試験は周囲温度が(20±5)℃で,

公称電流で行わなければならない。試験は温度が安定するまで継続する。熱電対又は同等の精度をもつ他

の方法によって測定した主接点の上昇温度が,65  ℃を超えてはならない。

6.2.6

コンタクタ試験

6.2.6.1

試験操作での開閉容量の検証

試験操作での開閉容量の検証において,供給電力は,

表 に示す特性の検証ができるのに十分な電力と

する。定格作動電圧の 85 %以上の電圧をもつ,試験電流を維持するのに十分な容量のバッテリ電源が必要


15

D 6028

:2012 

である。試験中の開閉容量を,

表 の試験操作欄に示す。作動コイルに定格電圧を加え,連続操作とし,

その時間間隔は 10 秒で,そのうち 0.3 秒以上接点が閉じるように操作する。

表 3−開閉条件

通常操作

試験操作

等級

a)

A

L/

b)

ms

I

 a)

 

A

L/R

 b)

ms

カテゴリ 1 
パルス制御における,

故障状態で開閉にコ
ンタクタが必要なだ
けの場合

− 6.0×I

th

d)

15

相対許容誤差は,

±15 %

カテゴリ 2 
スイッチを直接操作

する場合

I

e

c)

7.5

相対許容誤差は,

±15 %

4.5×I

e

 c)

15

相対許容誤差は,

±15 %

a)

  I  :開閉される電流(A)

b)

  L/R  :回路の時定数(ms)

c)

  I

e

  :定格使用電流(A)

d)

  I

th

  :定格通電電流(A)

試験は,50 回操作後に終了する。試験中,アークの常時発生,両極間の突然の放電及び接点の溶着があ

ってはならない。

試験終了後,及び接点の清掃又は点検整備(接点の交換は不可)後,コンタクタは満足に使用できる状

態で,6.2.6.3 の要求事項を満たしていなければならない。

6.2.6.2

表 のカテゴリ の断続定格コンタクタの定格断続能力の検証

定格断続能力の検証において,電源の能力は 6.2.6.1 のとおりとする。作動コイルに定格電圧を印加し,

表 で規定するクラス 4 の開−閉サイクル時間及び通電率で試験しなければならない。

主回路の負荷は,

表 の“通常操作”欄に従っていなければならない。

コンタクタは,750 000 回の最小試験サイクルが終了した後,6.2.6.3 及び 6.2.6.4 の使用限度内に留まっ

ていなければならない。

表 4−コンタクタのクラス

クラス

通電率

(負荷率)

次の時間ごとに 1 回の

開−閉サイクル

1

100 %

8 h

2

70 %

60 s

3

50 %

60 s

4

25 %

12 s

6.2.6.3

使用限界の検証

コンタクタが,6.2.6.4 で規定する電圧限度内で,正常に開閉することを確認する。

クラス 1 のコンタクタは,公称電圧の 85 %∼110 %の全ての電圧で,問題なく閉じなければならない。

クラス 2,3 及び 4 のコンタクタは,公称電圧の 70 %∼110 %の全ての電圧で,問題なく閉じなければな

らない。


16

D 6028

:2012 

6.2.6.4

復帰電圧

復帰電圧は,接点磨耗状態で定格コイル電圧の 5 %∼40 %とする。これら以外の範囲は,受渡当事者間

の合意によらなければならない。

7

使用上の情報

7.1

バッテリ式車両の最小限の表示

7.1.1

配線,ケーブル及びターミナル

配線,ケーブル,ターミナルなどには,点検整備書の電気回路図に記載された該当部品の識別記号を容

易に消えない方法で表示する。

7.1.2

バッテリコネクタ

バッテリコネクタには,次の事項を読みやすく,かつ,容易に消えない方法で表示する。

a)

製造業者の名称又は商標及び型式番号

b)

最大使用電圧

c)

アンペア単位の公称電流

d)

バッテリの陽極及び陰極に接続される接点に対応する“+”及び“−”の記号。補助接点も明示する。

7.1.3

バッテリ

バッテリには,次の事項を容易に消えない方法で表示する。

a)

製造業者名又はサプライヤの名称

b)

製造業者カタログの名称

c)

バッテリの種類の指定(

例  E,EO)

d)

バッテリの公称電圧(一つのバッテリユニット内)

e)

時間定格のバッテリ容量(Ah)

f)

バラストが使用されている場合は,バラストを含めた使用できる状態の質量

7.1.4

装置,点検整備,充電及び取扱い

装置,点検整備,充電及び取扱いに関する要求事項を示す情報は,バッテリ及び/又は車両の取扱説明

書に記載しなければならない。

7.1.5

バッテリ室及び電気部品のエンクロージャ

公称電圧が 120 V を超える車両のバッテリ室及び電気部品のエンクロージャは,

JIS B 9960-1

の 17.2 b) 1)

8)に適合する,耐久性のある警告標識を付けなければならない。

7.1.6

電気回路図

JIS B 9960-1

の箇条 17 に適合する電気回路図は,点検整備書に記載しなければならない。補助照明又は

その他の目的で,接続端子が車両上に設けられる場合には,それらは電気回路図上で見分けられるよう記

載する。

7.1.7

安全性の検査

安全装置の検査方法及び検査間隔は,点検整備書又は取扱説明書に記載しなければならない。

7.2

充電場所

7.2.1

車両内での充電

バッテリを車両内で充電するとき,そのバッテリは換気のため,車両製造業者が指定するとおりに,カ

バーは開けておき,空気の流れが確保されていなければならない(EN 50272-3 参照)

。これは使用中,常

時充電するよう設計された車両には適用しない。


17

D 6028

:2012 

7.2.2

指定された場所での充電

充電場所は,水素がこもるのを防ぐため十分換気する

1)

1)

  バッテリ充電中は,水性バッテリ電解液を使用する全ての二次セル及びバッテリからガスが放

出される。それが周囲の大気に放出されるとき,水素濃度が大気中の体積で 4 %(LEL)を超え

ると,爆発性の混合気が作られることがある。

7.3

エンジン式車両の最小限の表示

7.3.1

配線,ケーブル及びターミナル

配線,ケーブル,ターミナルなどには,点検整備書の電気回路図に記載された該当部品の識別記号を容

易に消えない方法で表示する。

7.3.2

電気回路図

JIS B 9960-1

の箇条 17 に適合する電気回路図は,点検整備書に記載しなければならない。補助照明又は

その他の目的で,接続端子が車両上に設けられる場合には,それらは電気回路図上で見分けられるよう記

載する。

7.3.3

安全性の検査

安全装置の検査方法及び検査間隔は,点検整備書又は取扱説明書に記載しなければならない。


18

D 6028

:2012 

附属書 JA

参考)

型式試験の試験サイクルパターン

JA.1

過負荷試験の試験サイクルパターン

過負荷試験の試験サイクルパターンは,カウンタバランスフォークリフトトラックの場合は a)の 1)∼4)

を,リーチフォークリフトトラックの場合には b)の 1)∼4)を,それぞれ 25 サイクル連続して実施する。

a)

カウンタバランスフォークリフトトラックのサイクルパターンは,次による(

図 JA.1 参照)。

1)

フォークリフトトラックに定格荷重の 110 %の荷を積み,荷を除く荷役装置の状態を走行時基準負

荷状態にして,フルアクセルで A 点から B 点に向け前進して,フルブレーキによって B 点で停止

する。

2) B

点で,フルアクセルで B 点から A 点に向け後進して,フルブレーキによって A 点で停止する。

3) A

点で,荷をその荷の最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,水平位置

まで前傾後,最後傾まで後傾させる。

4)

サイドシフトなどのその他の荷役装置を搭載している場合は,それぞれ一連の荷役動作を行い,荷

を除く荷役装置の状態を走行時基準負荷状態にする。

b)

リーチフォークリフトトラックのサイクルパターンは,次による(

図 JA.1 参照)。

1)

フォークリフトトラックに定格荷重の 110 %の荷を積み,荷を除く荷役装置の状態を走行時基準負

荷状態にして,フルアクセルで A 点から B 点に向け前進して,フルブレーキによって B 点で停止

する。

2) B

点で,フルアクセルで B 点から A 点に向け後進して,フルブレーキによって A 点で停止する。

3) A

点で,荷をその荷の最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,水平位置

まで前傾後,最後傾まで後傾させ,リーチ押出し後,リーチ引込みする。

4)

サイドシフトなどのその他の荷役装置を搭載している場合は,それぞれ一連の荷役動作を行い,荷

を除く荷役装置の状態を走行時基準負荷状態にする。

走行方向は,

図 JA.1 に示す A 点及び B 点で 180°旋回し,前進又は後進だけとしてもよい。

図 JA.1−過負荷試験の試験サイクルパターン

JA.2

温度試験の試験サイクルパターン

温度試験の試験サイクルパターンは,カウンタバランスフォークリフトトラックの場合は a)の 1)∼11)

を,リーチフォークリフトトラックの場合には b)の 1)∼11)を,それぞれ連続して実施する。

a)

カウンタバランスフォークリフトトラックのサイクルパターンは,次による(

図 JA.2 参照)。

1)

フォークリフトトラックを走行時基準負荷状態にして,A 点から B 点に向け後進して,90°旋回す

る。


19

D 6028

:2012 

2) B

点から C 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって C 点で停止する。

3) C

点で荷を最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,水平位置まで前傾後,

最後傾まで後傾させる(走行時基準負荷状態)

4) C

点から D 点に向け後進して,90°旋回する。

5) D

点から A 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって A 点で停止する。

6) A

点で荷を最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,水平位置まで前傾後,

最後傾まで後傾させた後,荷を降ろす。

7) A

点で,荷の長さだけ後退し,走行時基準無負荷状態とした後,B 点に向け後進して,90°旋回す

る。

8) B

点から C 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって C 点で停止する。

9) C

点でフォークを最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,最前傾位置ま

で前傾後,最後傾まで後傾させる(走行時基準無負荷状態)

10) C

点から D 点に向け後進して,90°旋回する。

11) D

点から A 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって A 点から荷の長さ分手前で停止し,

その後,前進して荷を積み,走行時基準負荷状態とする。

b)

リーチフォークリフトトラックの試験パターンは,次による(

図 JA.2 参照)。

1)

フォークリフトトラックを走行時基準負荷状態にして,A 点から B 点に向け後進して,90°旋回す

る。

2) B

点から C 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって C 点で停止する。

3) C

点でリーチを押し出し,荷を最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,

水平位置まで前傾後,最後傾まで後傾させた後,リーチを引き込む(走行時基準負荷状態)

4) C

点から D 点に向け後進して,90°旋回する。

5) D

点から A 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって A 点で停止する。

6) A

点でリーチを押し出し,荷を最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,

水平位置まで前傾後,最後傾まで後傾させた後,荷を降ろし,リーチを引き込む。

7) A

点で,走行時基準無負荷状態とした後,B 点に向け後進して,90°旋回する。

8) B

点から C 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって C 点で停止し,リーチを押し出す。

9) C

点でフォークを最大揚高まで(後傾状態のまま)上昇後,走行高さまで下降させ,最前傾位置ま

で前傾後,最後傾まで後傾させ,リーチを引き込む(走行時基準無負荷状態)

10) C

点から D 点に向け後進して,90°旋回する。

11) D

点から A 点に向け前進し,90°旋回して,ブレーキによって A 点で停止してリーチを押し出し,

荷を積み,リーチを引き込んで走行時基準負荷状態とする。


20

D 6028

:2012 

図 JA.2−温度試験の試験サイクルパターン

 
 

参考文献  JIS C 8201-3  低圧開閉装置及び制御装置−第 3 部:開閉器,断路器,断路用開閉器及びヒュー

ズ組みユニット

JIS D 6201

  フォークリフトトラック−用語

EN 50272-3

,Safety requirements for secondary batteries and battery installations−Part 3 : Traction

batteries


21

D

 6028


2

012

21

D

 6028


20
1

2

附属書 JB

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS D 6028:2012

  産業車両−電気に関する要求事項

ISO 20898:2008

  Industrial trucks−Electrical requirements

 
(I)JIS の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇 条 番 号
及び題名

内容

(II) 
国際規格

番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

2  引 用 規

3

JIS

とほぼ同じ。

3  用 語 及
び定義

3.1  アーク発生部品 
 
 
3.4A  コーディング
機構

 3.1

 
 

変更 
 
 
追加

アークが発生するのは電気接
点部分であり,JIS は電気部品

に変更。

JIS

は“コーディング機構”を

明確にするため,用語を追加。

実質的な技術的差異はない。 
 
 
実質的な技術的差異はない。

4  危 険 源
( ハ ザ ー

ド)リスト

表 1 を JIS B 9702 
ら引用し規定。

 4 JIS とほぼ同じ。

変更

ISO 20898

は ISO 14121-1 が引

用規格となっているが,JIS 

JIS B 9702

を引用規格とし,変

更。

実質的な技術的差異はないが,JIS 

B 9702

の ISO 14121-1 への改正に合

わせて,内容を見直しする。

5  要 求 事

5.1.2.1 a)

5.1.2.1 a)

JIS

とほぼ同じ。

変更

ISO 20898

は IEC 60227-1 及び

IEC 60245-1

を参照としている

が,JIS はケーブルの規定を明
確にするため JIS C 3662-1 及び

JIS C 3663-1

を引用し変更。

実質的な技術的差異はない。

6  バ ッ テ
リ 式 車 両
の検証

6.1.2

6.1.2

変更

ISO 20898

規定の“1 000 Ω と車

両装置の公称電圧との積”は,
抵抗値とはならないので,JIS
では,“車両装置の公称電圧を

漏えい(洩)電流 1 mA で除し
た値”と変更。

実質的な技術的差異はないが,ISO 

20898

の見直しに合わせて,提案す

る。


22

D

 6028


2

012

22

D

 6028


20
1

2

(I)JIS の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

6  バ ッ テ
リ 式 車 両
の検証(続
き)

6.1.3

6.1.3

変更

ISO 20898

規定の“50 Ω(公称

電圧が 120 V を超える車両では
500  Ω)と車両装置の公称電圧
との積”は,抵抗値とはならな

いので,JIS では,

“車両装置の

公称電圧を漏えい(洩)電流 
20 mA(公称電圧が 120 V を超
える車両では,2 mA)で除した
値”と変更。

実質的な技術的差異はないが,ISO 

20898

の見直しに合わせて,提案す

る。

 6.2.1.2

 6.2.1.2

追加

JIS

は試験サイクルパターンを

明確にするため,それを示した
JA.1 を追加。

実質的な技術的差異はないが,ISO 

20898

の見直しに合わせて,提案す

る。

 6.2.2  温度試験

6.2.2

追加

ISO 20898

は試験の電流とし

て,“定格荷重の条件下で,コ
ンポーネントにバッテリの 8 時

間放電率容量を取り出せる最
大電流を流した場合”と規定し
ているが,JIS は,JA.2 に示す

試験サイクルパターンでの試
験が可能な文章を追加。

実質的な技術的差異はないが,ISO 

20898

の見直しに合わせて,提案す

る。

追加

JIS

は試験サイクルパターンを

明確にするため,それを示した
JA.2 を追加。

実質的な技術的差異はないが,ISO 

20898

の見直しに合わせて,提案す

る。

 6.2.4.3

 6.2.4.3

変更

JIS

は“2 回目の試験が必要な

場合”として,“注文者の要求
によって,

”と,明確にした。

実質的な技術的差異はない。


23

D

 6028


2

012

23

D

 6028


20
1

2

(I)JIS の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご

との評価及びその内容

箇 条 番 号

及び題名

内容

(II) 
国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

6  バ ッ テ
リ 式 車 両
の検証(続
き)

6.2.5.4  温 度 上 昇 試

 6.2.5.4

変更

JIS

はバッテリコネクタの温度

上昇試験の,バッテリコネクタ
の定格電流に応じて接続する
ケーブル導体断面積を表 2A で

記載し,明確に示した。

実質的な技術的差異はない。

変更

ISO 20898

規定の導体断面積

120 mm

2

は,定格電流容量と記

載部前後の規定の内容から,適
正でないので JIS は 200 mm

2

修正変更。

ISO 20898

規定の導体断面積は,定

格電流容量と記載部前後の規定の

内容から,適正でない。

ISO 20898

の見直しに合わせて,提

案する。

附属書 JA
(参考)

追加

型式試験の試験サイクルパタ
ーンを明確にし,試験時の参考
とするため追加。

型式試験の試験サイクルパターン
を明確にした。

ISO 20898

の見直しに合わせて,提

案する。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 20898:2008,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。