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D 6011-5

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  試験条件  

2

4.1

  全般事項  

2

4.2

  傾斜床上のフォークリフトの位置  

2

4.3

  最大揚高時試験荷重の前方移動の補正 

9

4.4

  走行姿勢の安定度試験の揚高  

10

5

  安定度の検証  

10

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

11


D 6011-5

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本産業車両協会(JIVA)及び一

般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS D 6011:1999 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の

特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS D 6011

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

D

6011-1

  第 1 部:一般

JIS

D

6011-2

  第 2 部:カウンタバランスフォークリフトトラック

JIS

D

6011-3

  第 3 部:リーチフォークリフトトラック及びストラドルフォークリフトトラック

JIS

D

6011-4

  第 4 部:パレットスタッキングトラック,プラットフォームスタッキングトラック及び

運転者の位置がリフト高さ 1 200 mm まで上昇するオーダピッキングトラック

JIS

D

6011-5

  第 5 部:サイドフォークリフトトラック

JIS

D

6011-6

  第 6 部:運転者の位置が 1 200 mm を超えて上昇するオーダピッキングトラック


日本工業規格

JIS

 D

6011-5

:2013

フォークリフトトラック− 
安定度及び安定度の検証−

第 5 部:サイドフォークリフトトラック

Fork lift trucks-Stability and verification of stability-

Part 5: Single side loading trucks

序文 

この規格は,2008 年に第 1 版として発行された ISO/DIS 22915-5 を基とし,我が国の実情に合わせるた

めに,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。変更の一覧表に

その説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,産業車両の安定度を検証するための基本的な試験方法及び要求事項を規定する JIS D 

6011-1

を基に,フォーク又はアタッチメントを装着したサイドフォークリフトトラック(以下,産業車両

の総称をフォークリフトという。

)の安定度の検証方法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO/DIS 22915-5:2008

,Industrial trucks−Verification of stability−Part 5: Single side loading trucks

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS D 6011-1

  フォークリフトトラック−安定度及び安定度の検証−第 1 部:一般

注記  対応国際規格:ISO 22915-1:2008,Industrial trucks−Verification of stability−Part 1: General

(MOD)

JIS D 6201

  フォークリフトトラック−用語

注記  対応国際規格:ISO 5053:1987,Powered industrial trucks−Terminology(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS D 6011-1 及び JIS D 6201 による。


2

D 6011-5

:2013

試験条件 

4.1 

全般事項 

安定度を検証するための基本的な試験方法及び要求事項は,JIS D 6011-1 の箇条 4(安定度の検証)によ

る。

なお,各試験は,

表 の試験 1∼試験 7 による(図 2∼図 23 参照)。

4.2 

傾斜床上のフォークリフトの位置 

4.2.1 

前後方向の車両中心面及びかじ取り車軸 

前後方向の車両中心面及びかじ取り車軸は,

図 による。

A

−B:前後方向の車両中心面

C

−D:かじ取り車軸

E

−F:非かじ取り車軸

図 1−前後方向の車両中心面及びかじ取り車軸

4.2.2 

前後安定度(試験 6 及び試験 7) 

かじ取り車軸 C−D 及び非かじ取り車軸 E−F が傾斜床の傾斜軸 X−Y に平行になるように,

フォークリ

フトを傾斜床に配置する(

図 及び図 10 参照)。

4.2.3 

左右安定度(試験 1,試験 2,試験 3,試験 4 及び試験 5) 

試験 1,試験 2,試験 3,試験 4 及び試験 5 のフォークリフトの位置は,次による。

a)

安定度軸 M−N が傾斜床の傾斜軸 X−Y に平行になるように,

フォークリフトを傾斜床に配置する

11

図 23 参照)。

b)

傾斜床上のフォークリフトの位置の基点となる点 M は,車軸及び車輪の構造によって次のように決め

る。

1)

センタピン式車軸をもつフォークリフトでは,点 M はセンタピン式車軸の中心点を傾斜床上へ垂直

に投影した点とする(

図 11,図 15,図 18 及び図 21 参照)。

2)

固定形車軸の車輪又はアクスルロック若しくは安定脚をもつフォークリフトでは,点 M は固定形車

軸の車輪又はアクスルロック若しくは使用中の安定脚の接触面の中心を傾斜床上へ垂直に投影した

点とする(

図 12,図 14,図 16,図 19 及び図 22 参照)。

3)

キャスタ輪(スプリングなし)をもつフォークリフトで,キャスタ輪側で試験を行う場合では,点

M

はキャスタ輪の中心を傾斜床上へ垂直に投影した点とする(

図 13 及び図 20 参照)。

4)

非かじ取り車軸の車輪のうち傾斜軸 X−Y に近い側である P 点の車輪がスプリングをもつ場合で,

スプリングなし操だ(舵)輪をもつフォークリフトでは,点 M は操だ(舵)輪の中心を傾斜床上へ

垂直に投影した点とする(

図 17 及び図 23 参照)。

c)

点 N は傾斜床の表面と,非かじ取り車輪の車輪又は安定脚との接触面の中心点である。

4.2.4 

安定脚 

フォークリフトの定格荷重が安定脚,サスペンションロックなどの使用と関連する場合は,試験中にそ


3

D 6011-5

:2013

れらの装置を使用する。それらを係合なしに車両を使用する場合は,この係合なしの条件で追加試験を実

施する。


表 1−フォークリフトの安定度の検証方法

試験の種類

試験 1

試験 2

試験 3

試験 4

試験 5

試験 6

試験 7

安定度試験の方向

左右

前後

操作状態

積付け姿勢

積付け姿勢

走行姿勢

走行姿勢

積付け姿勢

積付け姿勢

走行姿勢

荷の状態

負荷

負荷

無負荷

無負荷

無負荷

負荷

負荷

フォークの高さ

最高

最高

4.4

参照

4.4

参照

最高

最高

荷台の高さ

リーチ伸縮

伸長

収縮

収縮

収縮

収縮

伸長

収縮

マスト又はフォークの
傾き

垂直

最大後傾斜

安定度を最も 
悪くする傾き

安定度を最も 
悪くする傾き

垂直

垂直

垂直

安定脚

伸長

伸長

収縮

収縮

伸長

伸長

収縮

傾斜床

の勾配

定格荷重

  5 000 kg

未満

4 %

6 %

a

a

8 %

6 %

18 %

定格荷重

  5 000 kg

以上

3.5 %

6 %

b

b

8 %

6 %

18 %

傾斜床上のフォークリ

フトの配置状態

図 

図 

図 

図 

図 

図 

図 

4

D

 601

1-5


2013


表 1−フォークリフトの安定度の検証方法(続き)

試験の種類

試験 6 及び試験 7

傾斜床上のフォークリフト
の位置

図 

図 10 

5

D

 601

1-5


2013


表 1−フォークリフトの安定度の検証方法(続き)

試験の種類

試験 1

試験 2

傾斜床上のフォークリフト
の位置

図 11 

図 12 

図 15 

図 16 

図 13 

図 14 

図 17 

6

D

 601

1-5


2013


表 1−フォークリフトの安定度の検証方法(続き)

試験の種類

試験 3

試験 4 及び試験 5

傾斜床上のフォークリフト
の位置

図 18 

図 19 

図 21 

図 22 

図 20 

図 23 

7

D

 601

1-5


2013


表 1−フォークリフトの安定度の検証方法(続き)

注記 1  勾配の計算式及び図の記号は,次の意味をもつ。

−  v:フォークリフトの最高速度(km/h) 
−  X−Y:傾斜床の傾斜軸

−  M−N:車両の安定度軸 
−  A−B:前後方向の車両中心面 
−  C−D:かじ取り車軸

−  E−F:非かじ取り車軸

注記 2  表の中の a 及び b は,次の内容である。

−  a:v<6.25 km/h のとき  (18+0.62 v) %,v≧6.25 km/h のとき (15+1.1 v) %,最大 50 %

−  b:計算式は a と同じ,最大 40 %

8

D

 601

1-5


2013


9

D 6011-5

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4.3 

最大揚高時試験荷重の前方移動の補正 

最大揚高時試験荷重の前方移動の補正は,次による。

a)

試験 1 を行う場合のマストのたわみによる試験荷重の前方移動は,運転者が通常操作する範囲で補正

する。

b)

補正は,試験実施前に,フォークをおおむね 300 mm に上げてフォークのシャンク前面部分を垂直に

したとき,試験用おもりの重心と一定の寸法関係をもつ基準点 J をフォーク上に設定し,基準点 J の

傾斜床への垂直投影点 K を求め,最大揚高時の K の移動点 K

1

から操作を加え,最初の点 K になるよ

うに試験荷重を移動させる方法で行う(

図 24 参照)。

c)

補正における操作は,マスト,フォーク又はフィンガバーに組み込まれたティルト操作,若しくはリ

ーチ伸縮操作による。必要な補正量が実現できない場合には,そのフォークリフトの最大補正量で試

験を行う。

a)

  ティルト操作 

図 24−基準点の位置 


10

D 6011-5

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b)

  リーチ伸縮操作 

図 24−基準点の位置(続き) 

4.4 

走行姿勢の安定度試験の揚高 

走行姿勢の安定度試験(試験 3 及び試験 4)では,傾斜床面から荷又はアタッチメントの下面までの高

さのうち,いずれか低い値を走行姿勢のフォーク高さとする。高さは傾斜床からフォークヒールの上面で

測り,

300 mm

の高さにフォークを上げて行う。

アウトリガによってフォークの上面が傾斜床面から 300 mm

の高さまで下降しない場合には,フォーク上面をアウトリガ上面から 150 mm の高さに上げて行う。

安定度の検証 

傾斜床上のフォークリフトが転倒することなく,

表 の試験項目の要求事項を満足すればそのフォーク

リフトは安定度があるとみなす。

注記  安定度については,この規格の規定のほかに労働安全衛生法第 42 条の規定に基づくフォークリ

フト構造規格(昭和 47 年労働省告示第 89 号)

(以下,フォークリフト構造規格という。

)があ

り,その規定内容は,

“安全関係構造規格の施行について”の通達(昭和 47 年 10 月 16 日基発

第 671 号)で補足されている。

フォークリフト構造規格及びその関係通達の規定を,JIS D 6011-1 

附属書 JA(安定度に関

する追加規定)に示す。


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS D 6011-5:2013

  フォークリフトトラック−安定度及び安定度の検証−第 5 部:

サイドフォークリフトトラック

ISO/DIS 22915-5:2008

  Industrial trucks−Verification of stability−Part 5: Single

side loading trucks

(I)JIS の規定

(II)

国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

4

試験条

4.2.2

(前後安定度)  試

験 6 及び試験 7 につい

ての規定

 4

追加

フォークリフト構造規格で決め
られているため,JIS に追加し

た。

我が国の実情であるため。ISO 
の改訂提案はしない。

4.2.3 b) 3)

[キャスタ輪

(スプリングなし)を

もつフォークリフト]
キャスタ輪側で試験を
行う場合について規定

追加

該当する構造のフォークリフト
が我が国で生産しているため,

JIS

に追加した。

我が国の実情であるため。ISO 
の改訂提案はしない。

4.2.3 b) 4)

非かじ取り

車軸の車輪のうち傾斜

軸 X−Y に近い側であ
る P 点の車輪がスプリ
ングをもつ場合で,ス

プリングなし操だ(舵)
輪をもつフォークリフ
トについて規定

追加

該当する構造のフォークリフト
が我が国で生産しているため,

JIS

に追加した。

我が国の実情であるため。ISO 
の改訂提案はしない。

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1

1

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(I)JIS の規定

(II) 
国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

4

試験条

件(続き)

4.3 c)

補正における操

作は,マスト,フォー
ク又はフィンガバーに
組み込まれたティルト

操作,若しくはリーチ
伸縮操作による。

 4.3 JIS

とほぼ同じ

変更

ISO

規格では,非斜式マスト又

はフォークキャリアを備えた車
両 に 調 整 を 行 う こ と はで きな
い。マスト収縮は認められない。

となっている。

国際規格 ISO 22915-3 においてマ

ストの傾きを変えることによる
修正だけが許可されている地域
は北米及びオーストラリアであ

り,その他全ての地域は,フォー
クキャリアの傾きの調整,又はマ
ストの引き込みによって調整を

することができる。サイドフォー
クリフトも同様に考えられるの
で JIS で変更したが,同国際規格

で認められる範囲での変更であ
る。

 4.4

  走行姿勢の安定度

試験の揚高について規

追加

フォークリフト構造規格の関連
部分を JIS に追加した。

条件を明確にしたものであり実
質上の技術的差異はない。

表 1 の試験 6 及び試験 7

追加

フォークリフト構造規格で決め
られているため,JIS に追加し
た。

我が国の実情であるため。ISO 
の改訂提案はしない。

表 1 の試験 3 及び試験 4
のフォーク高さ

4.4

参照

4.4

  走行姿勢の安定度

試験の揚高

表 1 の試験 3 及び試験 4
のフォーク高さ

X

(3.1 参照)

3.1

  走行時の通常の使用

条件

マスト又はフォークアー
ムを後傾した状態で,可
能な場合は,荷を引き込

み及び下げた(走行)位
置にして,又は荷物運搬
台に置いて走行する。

変更

フォークリフト構造規格の関連
部分を JIS に追加した。

条件を明確にしたものであり実
質上の技術的差異はない。

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3


(I)JIS の規定

(II) 
国際規
格番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

箇条番号
及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

5

安定度

の検証

表 1  試験 3 及び試験 4

の傾斜床の勾配

5 000 kg

未満の場合

v

<6.25 km/h のとき

(18

+0.62 v) %,

v

≧6.25 km/h のとき

(15

+ 1.1  v) % , 最 大

50 %

5 000 kg

以上の場合

v

<6.25 km/h のとき

(18

+0.62 v) %,

v

≧6.25 km/h のとき

(15

+ 1.1  v) % , 最 大

40 %

 5

表 1  試験 3 及び試験 4

の傾斜床の勾配

5 000 kg

未満の場合

(18

+0.62 v) %,最大 35 %

NOTE 1

  日本の 地域的

要求事項:(15+1.1v) %,
(5 000 kg 未満の車両は

最大 40 %)

5 000 kg

以上の場合

(18

+0.62 v) %,最大 35 %

NOTE 1

  日本の 地域的

要求事項:(15+1.1 v) %,

(5 000 kg 以上の車両は
最大 50 %)

追加

ISO

規格で決められた規定とフ

ォークリフト構造規格で決めら
れた規定との両方を満足するよ
うに JIS を変更した。

我が国の実情であるため。ISO 

の改訂提案はしない。

表 1  安定脚

追加

フォークリフト構造規格の関連
部分を JIS に追加した。

条件を明確にしたものであり実
質上の技術的差異はない。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO/DIS 22915-5:2008,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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