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日本工業規格

JIS

 D

5606

-1973

自動車用フューエルゲージ

Fuel Level Gauges for Automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車に用いる燃料タンクの液面を指示するフューエルゲージ(以下,フュ

ーエルゲージという。

)について規定する。ただし,液化石油ガスには適用しない。

関連規格:  JIS D 0103  (自動車用電装部品の名称に関する用語)

JIS D 0201

  (自動車部品の電気めっき通則)

JIS D 0202

  (自動車部品の塗膜通則)

JIS D 0203

  (自動車部品の耐湿および耐水試験方法)

JIS D 0204

  (自動車部品の高温および低温試験方法)

JIS Z 8741

  (光沢度測定方法)

2.

種類  フューエルゲージは,その構造により 3 種類に区分し,表 に示すとおりとする。

表 1

種類

レシーバユニット

センダユニット

付属装置

1

コイル式

可変抵抗式

2

バイメタル式

バイメタル式

3

バイメタル式

可変抵抗式

メータ用 
ボルテージレギュレータ

3.

構造

3.1

構造一般  フューエルゲージは,燃料タンクの液面を検出するセンダユニットと,それを指示する

レシーバユニットとから構成し,3 種にはメータ用ボルテージレギュレータを含むものとする。

3.2

目盛  目盛はフロートの位置による燃料の液面を示し,フロートの最上位(満位点),最下位(空位

点)およびその中間の 3 点を原則とする。なお原則として,最上位(満位点)を F,最下位(空位点)を

E

で表示する。

4.

形状および寸法  フューエルゲージの取付部および端子類の形状ならびに寸法は,付図に示すとおり

とする。

5.

外観  外観は,つぎのとおりとする。

(1)

めっきを施したもので外部に現われる部分には,めっきむら,著しいきず,その他有害な欠点があっ

てはならない。

(2)

塗装を施したものは,表面に著しいぶつ,むら,きず,その他有害な欠点があってはならない。


2

D 5606-1973

(3)

めっきおよび塗装面で防げん(眩)処理を施したものは,その表面の光沢度は JIS Z 8741 に規定する

方法 2 の光学条件により試験をしたとき,反射率は 40 %以下とする。

6.

塗装およびめっき

6.1

塗装  表縁およびケースに塗装を施したものは,表 の試験条件により試験し,塗膜のはがれ,軟

化,浮きおよび変色が生じてはならない。ただし,樹脂素地については適用しない。

表 2

直接風雨にさらされないもの

直接風雨にさらされるもの

浸せき液  :水

液温      :40  ℃

浸せき時間:1 時間

判定時間  :浸せきし,さらに 1 時間空気中放置後

JIS D 0202

に規定する耐水 4 種または

JIS D 0202

に規定する耐水 3 種および

耐食 3 種

6.2

めっき  表縁およびケースにめっきを施すものは,表 による。

なお,樹脂素地にクロムめっきを施すものは,その合計厚さを 20

µm 以上とする。

表 3

種類

素地

直接風雨に

さらされないもの

直接風雨に

さらされるもの

適用規格名

鉄素地 MF

Ni

10

ニッケルめっき

黄銅素地

MB Ni 5

鉄素地

MF Cr 10

MF Cr 20

クロムめっき

黄銅素地

MB Cr 5

MB Cr 5

亜鉛めっき

鉄素地

MF Zn 5

MF Zn 8

JIS D 0201

7.

性能

7.1

試験条件  試験条件は,つぎのとおりとする。

(1)

試験場所の状態は,JIS Z 8703 に規定する常温常湿とする。ただし,指示誤差試験は,温度 20±2℃

とする。

(2)

取付状態は,使用車種に応じたものとする。

(3)

測定には標準燃料計を用いる。標準燃料計とはレシーバユニット全目盛幅の 1%以下の精度の測定装

置をいう。

(4)

試験電圧は,

表 による。

  4

単位 V

公称電圧

性能試験電圧

耐久試験電圧

 6

 6.5

 7.0

±0.5

12 13.5

14.0

±0.5

24 27.0

28.0

±1.0

(5)

指示誤差試験では,センダユニットおよびレシーバユニットに微振動または軽打を与え,摩擦抵抗の

影響をなくす。

7.2

指示誤差  フューエルゲージの指示誤差は,表 による。


3

D 5606-1973

表 5

指示誤差

種類

レシーバユニット

センダユニット

1

E

点および F 点において

全目盛幅の±6%

E

点および F 点において

全目盛幅の±8%

2

E

点および F 点において

全目盛幅の±6%

E

点および F 点において

全目盛幅の±10%

3

(

1

)

E

点および F 点において

全目盛幅の±8%

E

点および F 点において

全目盛幅の±8%

(

1

)

メータ用ボルテージレギュレータをもつものは,その誤差をレシーバユニット側に含める。

7.3

指示の遅れ  フロートを E 点から F 点に急激に移動したとき,指針は 1 分以内に F 位置の 90%以上

を指示しなければならない。

7.4

絶縁抵抗  フューエルゲージにおいては,常温でレシーバユニット端子とケースとの間を 500V 絶縁

抵抗計で測定したとき,1M

Ω以上でなければならない。

7.5

耐温度性  フューエルゲージを JIS D 0204 に規定する 5 種により試験を行なったとき,各部に異常

がなく,さらに 7.27.3 および 7.4 に適合しなければならない。

7.6

耐振性  フューエルゲージを振動試験機台上に取付け,フロートを約

2

1

に固定しレシーバユニット

を作動させて,JIS D 1601 に規定する 8.3 の段階 2G または 4G により試験を行なったとき,試験前に対す

る指示の狂いは 7%以下であり,その他各部に異常があってはならない。

7.7

耐久性  フューエルゲージのセンダユニットを E 点から F 点まで移動させ,さらに E 点までもどす

操作を繰り返し 30 000 回行なったとき,試験前に対する指示の狂いは 7%以下であり,その他各部に異常

があってはならない。

7.8

耐水性  直接風雨にさらされるフューエルゲージは,JIS D 0203 に規定する噴水試験の S

1

を行なっ

たとき,試験後内部に水の残留がなく,レシーバユニットにおいてはガラス内面に著しいくもりの発生が

あってはならない。ただし,照明装置,通気孔などがある場合は,前面ガラス部だけを試験する。

8.

検査

8.1

構造検査  構造は,3.の規定に適合しなければならない。

8.2

形状および寸法検査  形状および寸法は,4.の規定に適合しなければならない。

8.3

外観検査  外観の有効面に約 300lx の均一な照度を与え,約 50cm の距離を隔てて自然の姿で目視で

検査を行ない,5.の規定に適合しなければならない。

8.4

塗装およびめっき検査  塗装およびめっきは,6.の規定に適合しなければならない。

8.5

性能検査  性能は,7.の規定に適合しなければならない。

9.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称または規格番号および種類による。

例: 自動車用フューエルゲージ  1 種

または JIS D 5606  1 種

10.

表示  フューエルゲージには,つぎの事項を表示する。

(1)

レシーバユニットの端子には,

タンク側に UNIT または TANK の符号。

ただし極性のないものは除く。

(2)

製造年月またはその略号。


4

D 5606-1973

(3)

製造業者名またはその略号。

付図 

1.

フューエルゲージのセンダユニット取付部


5

D 5606-1973

2.

フューエルゲージの端子

(1)

ねじ端子のねじ(記号 S)は,原則として JIS B 0209 に規定する M4×0.7 または M5×0.8 の 2 級とす

る。

(2)

平形おす端子は,JIS D 5403 に規定する PA とする。

(3)

ぎぼし形おす端子は,JIS D 5403 に規定する CA 呼び 104 とする。

(4)  T

形おす端子は,JIS D 5403 に規定する TA とする。

参考図 

備考  参考図は参考のために示したもので,規格の一部ではない。