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日本工業規格

JIS

 D

5605

-1979

自動車用テンパレチャゲージ

Temperature Indicators for Automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車用機関の冷却水又は潤滑油の温度を指示するテンパレチャゲージ(以

下,ゲージという。

)について規定する。

備考  JIS D 0103(自動車用電装部品の名称に関する用語)参照。

2.

形式及び種類  ゲージの形式及び種類は,作動方式により電気式及び機械式の 2 形式とし,その構造

により 5 種類に区分し,

表 に示すとおりとする。

表 1

レシーバユニットとセンダユニットの方式

形式

種類

レシーバユニット

センダユニット

附属装置

1

コイル式

可変抵抗式

2

バイメタル式

バイメタル式

電気式

3

バイメタル式

可変抵抗式

メータ用ボルテージレ
ギュレータ

4

ブルドン管式

機械式

5

ダイヤフラム式

3.

構造

3.1

構造一般  ゲージの構造は,次のとおりとする。

(1)

ゲージは,温度を検出するセンダユニットとそれを指示するレシーバユニットから構成する。

(2)

電気式ゲージは,センダユニットとレシーバユニットに分かれ,3 種には電圧調整器が含まれる。

(3)

機械式ゲージは,センダユニットとレシーバユニットが一体で構成する。

3.2

単位及び目盛  ゲージの目盛の単位は度  (℃)  とし,目盛は原則として最低,中間及び最高の 3 点と

する。

4.

形状及び寸法  ゲージの取付部及び端子類の形状及び寸法は,付図に示すとおりとする。

5.

外観  ゲージの外観は,次のとおりとする。

(1)

めっきを施したもので外部に現れる部分には,めっきむら,著しいきず,その他有害な欠点があって

はならない。

(2)

塗装を施したものは,表面に著しいぶつ,むら,きず,その他有害な欠点があってはならない。

                                                        

引用規格:4 ページに示す。


2

D 5605-1979

(3)

めっき及び塗装面で防げん(眩)処理を施したものは,その表面の光沢度は JIS Z 8741(光沢度測定

方法)に規定する

方法 2.の光学条件により試験をしたとき,反射率は 40%以下とする。

6.

塗装及びめっき

6.1

塗装  ゲージの表縁及びケースに塗装を施したものは,表 の試験条件により試験し,塗膜のはが

れ,軟化,浮き及び変色が生じてはならない。ただし,樹脂素地については適用しない。

表 2

直接風雨にさらされないもの

直接風雨にさらされるもの

浸せき液  :水

液      温:40℃

浸せき時間:1 時間

判定時間  :浸せきし,更に 1 時間空気中放置後

JIS D 0202

(自動車部品の塗膜通則)

に規定する耐水 4 種又は耐水 3 種及
び耐食 3 種

6.2

めっき  ゲージの表縁及びケースにめっきを施すものは表 による。

なお,樹脂素地にクロムめっきを施すものは,その合計厚さを 20

µm 以上とする。

表 3

種類

素地

直 接 風 雨 に さ ら

されないもの

直接風雨にさらされ

るもの

適用規格名

鉄  素  地 MF

Ni

10

ニッケルめっき

黄銅素地

MB Ni 5

鉄  素  地

MF Cr 10

MF Cr 20

クロムめっき

黄銅素地

MB Cr 5

MB Cr 5

亜鉛めっき

鉄  素  地

MF Zn 5

MF Zn 8

JIS D 0201

(自

動 車 部 品 の 電
気めっき通則)

7.

性能

7.1

試験条件  ゲージの試験条件は,次のとおりとする。

(1)

試験場所の状態は JIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規定する常温常湿とする。ただし,指示誤差

試験は,温度 20±2℃とする。

(2)

取付状態は,使用車種に応じたものとする。

(3)

測定には標準温度計を用い,その精度は±0.5℃とする。

(4)

電気式ゲージでは試験電圧は,

表 による。

表 4

単位 V

公称電圧

性能試験電圧

耐久試験電圧

 6

 6.5

 7.0

±0.5

12 13.5

14.0

±0.5

24 27.0

28.0

±1.0

(5)

指示誤差試験の際にはレシーバユニットに微振動又は軽打を与え,摩擦抵抗の影響をなくす。

7.2

指示誤差  ゲージの指示誤差は,表 による。


3

D 5605-1979

表 5

指示誤差

形式

レシーバユニット

センダユニット

電気式(

1

)

高温目盛温度(

2

)

及び中間目盛温度(

3

)

におい

て,最高目盛温度と最低目盛温度との差の

1

種:±6%

2

種:±6%

3

種:±8%

高温目盛温度(

2

)

及び中間目盛温度(

3

)

におい

て,最高目盛温度と最低目盛温度との差の

1

種:± 8%

2

種:±10%

3

種:± 8%

機械式

高温目盛温度(

2

)

及び中間目盛温度(

3

)

において,最高目盛温度と最低目盛温度との差の±5%

(

1

)

メータ用ボルテージレギュレータをもつものは,その誤差をレシーバユニット側に含める。

(

2

)

高温目盛温度とは,水温計は原則として 100℃をいう。また油温計は 100℃∼最高目盛温度の中の 1
点をいう。

(

3

)

中間目盛温度とは,水温計は 70∼90℃の中の 1 点をいう。また油温計は 80∼100℃の中の 1 点をいう。

7.3

指示の遅れ  ゲージのセンダユニットを約 75℃の液そうから最高目盛温度の液そうに入れたとき,

指針は 2 分以内に最高目盛温度の 90%以上を指示しなければならない。

7.4

加熱急冷  ゲージのセンダユニットを約 100℃の液そうに 5 分間保持し,これを直ちに常温水中で冷

却し 5 分間保持する操作を繰り返し 3 回行い,異常があってはならない。

7.5

絶縁抵抗  電気式ゲージにおいては,常温でレシーバユニット端子と外箱との間を 500V 絶縁抵抗計

で測定したとき,1M

Ω以上でなければならない。

7.6

耐温度性  ゲージを JIS D 0204(自動車部品の高温及び低温試験方法)に規定する 5 種,またセン

ダユニットを同 2 種の TSH 及び TSL により試験を行ったとき,各部に異常がなく,更に 7.27.37.4 及び

7.5

に適合しなければならない。

7.7

耐振性  ゲージを振動試験機台上に取り付け,JIS D 1601(自動車部品振動試験方法)に規定する

5.3

によりレシーバユニットは段階 2 又は段階 4,センダユニットは段階 7 又は段階 9 で振動させ,最高目

盛の約 80%で作動させる試験を行ったとき,試験前に対する指示のくるいは最高目盛温度と最低目盛温度

との差の 7%以下であり,その他各部に異常があってはならない。ただし,レシーバユニットとセンダユ

ニットは個々に試験を行ってもよい。

7.8

耐久性  ゲージのセンダユニットを最低目盛温度から最高目盛温度の 80%まで加熱し,更に最低目

盛温度まで冷却する。この操作は 1 サイクル 6 分の割合で 3 000 回作動させたとき,試験前に対する指示

のくるいは,最高目盛温度と最低目盛温度との差の 7%以内であり,その他各部に異常があってはならな

い。

7.9

耐水性  直接風雨にさらされるゲージは,JIS D 0203(自動車部品の耐湿及び耐水試験方法)に規定

する噴水試験の S1 を行ったとき,試験後内部に水の残留がなく,レシーバユニットにおいてはガラス内

面に著しい曇りの発生があってはならない。ただし,照明装置,通気孔などがある場合は前面ガラス部だ

けを試験する。

8.

検査

8.1

構造検査  ゲージの構造は,3.の規定に適合しなければならない。

8.2

形状及び寸法検査  ゲージの形状及び寸法は,4.の規定に適合しなければならない。

8.3

外観検査  外観の有効面に約 300lx の均一な照度を与え,約 50cm の距離を隔てて自然の姿で目視で

検査を行い,5.の規定に適合しなければならない。

8.4

塗装及びめっき検査  塗装及びめっきは,6.の規定に適合しなければならない。


4

D 5605-1979

8.5

性能検査  性能は,7.の規定に適合しなければならない。

9.

製品の呼び方  製品の呼び方は,規格名称又は規格番号及び種類による。

例: 自動車用テンパレチャゲージ  1 種

又は JIS D 5605  1 種

10.

表示  テンパレチャゲージには次の事項を表示する。

(1)

レシーバユニットの端子には,センダユニット側に UNIT の符号。ただし,極性のないものは除く。

(2)

製造年月又はその略号。

(3)

製造業者名又はその略号。

引用規格: 

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS D 0103

  自動車用電装部品の名称に関する用語

JIS D 0201

  自動車部品の電気めっき通則

JIS D 0202

  自動車部品の塗膜通則

JIS D 0203

  自動車部品の耐湿及び耐水試験方法

JIS D 0204

  自動車部品の高温及び低温試験方法

JIS D 1601

  自動車部品振動試験方法

JIS D 5403

  自動車用電線端子

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

JIS Z 8741

  光沢度測定方法

付図 

1.

センダユニットの形状・寸法

a b c 

9.5 13  0.2

11 14 1.5

2.

テンパレチャゲージの端子

(1)

ねじ端子のねじ(記号 S)は,原則として JIS B 0209(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差)

に規定する M4×0.7 又は M5×0.8 の 2 級とする。


5

D 5605-1979

(2)

平形おす端子は,JIS D 5403(自動車用電線端子)に規定する PA とする。

(3)

ぎぼし形おす端子は,JIS D 5403 に規定する CA,呼び 104 とする。

(4)  T

形おす端子は,JIS D 5403 に規定する TA とする。

参考図 

備考  参考図は参考のために示したもので,規格の一部ではない。