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日本工業規格

JIS

 D

5602

-1991

自動車のスピードメータ用及び

タコグラフ用フレキシブルシャフト

Flexible shafts for speedometers and tachographs of automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車のスピードメータ及びタコグラフ(以下,メータという。)の駆動に用

いるフレキシブルシャフト(以下,フレキシブルシャフトという。

)について規定する。

備考  この規格の引用規格を次に示す。

JIS D 0201

  自動車部品の電気めっき通則

JIS D 0203

  自動車部品の耐湿及び耐水試験方法

JIS D 0204

  自動車部品の高温及び低温試験方法

JIS D 1601

  自動車部品振動試験方法

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

2.

種類  フレキシブルシャフトのメータ側取付部,駆動側取付部及び駆動側キーの種類は,その形状に

よって

表 1のように区分する。

また,フレキシブルシャフトの種類は,これらの組合せによって区分し,

表 のとおりとする。ただし,

表 に従えない場合は,表 1の種類を任意に組み合わせてもよい。

表 1  メータ側取付部の種類

種類

(記号)

形状

参照図

A

ねじ式  M12×1.0

付図 1.1

B

1

付図 1.2(1)

B

2

付図 1.2(2)

B

3

付図 1.2(3)

B

4

プラグイン式

φ

16.1

付図 1.2(4)

C

スロットイン式

φ

16.1

付図 1.3

D

スロットイン式

φ

19.0

付図 1.4

E

1

付図 1.5(1)

E

2

付図 1.5(2)

E

3

付図 1.5(3)

E

4

スロットイン式

φ

19.5

付図 1.5(4)


2

D 5602-1991

表 2  駆動側取付部の種類

種類

(記号)

形状

参照図

a

めねじ式  M11×1.0

付図 2.1

b

1

付図 2.2(1)

b

2

めねじ式  M12×1.0

付図 2.2(2)

c

1

付図 2.3(1)

c

2

付図 2.3(2)

c

3

めねじ式  M22×1.5

付図 2.3(3)

d

おねじ式  M22×1.5

付図 2.4

e

差込み式

φ

9

付図 2.5

f

差込み式

φ

14

付図 2.6

g

1

付図 2.7(1)

g

2

差込み式

φ

15

付図 2.7(2)

h

差込み式

φ

16

付図 2.8

i

差込み式

φ

17

付図 2.9

j

差込み式

φ

18

付図 2.10

表 3  駆動側キーの種類

種類

(記号)

形状

参照図

1

□2.6

付図 3.1

2 6.4

×2.5

付図 3.2

3

φ

4.5

付図 3.3

4

φ

5.0

付図 3.4

5

φ

9.0

付図 3.5

表 4  フレキシブルシャフトの種類

種類

(記号)

メータ側取付部

の種類

(記号)

駆動側取付部

の種類

(記号)

駆動側キー

の種類

(記号)

シャフトコンプリートの

呼び径(参考)

mm

A

−a 3

A

a

3

3.2

A

−f 1

A

f

1

4.0

A

−g

2

 3

A

g

2

 3

4.5

B

1

-c

1

 4

B

1

c

1

 4

5.0

B

1

-e 4

B

1

 e

4

B

3

-d 2

B

3

 d

2

B

3

-h 5

B

3

 h

5

B

4

-c

1

 4

B

4

c

1

 4

C

−c

1

 4

C

c

1

 4

E

1

-c

1

 4

E

1

c

1

 4

E

4

-c

1

 4

E

4

c

1

 4

6.0

3.

性能

3.1

針振れ  フレキシブルシャフトは,7.2 の方法によって試験を行ったとき,メータに生じる針振れが

振幅 1km/h 相当以下でなければならない。

なお,この試験の後,フレキシブルシャフトを真っすぐにしたときの針振れは,振幅 0.5km/h 相当以下

とする。


3

D 5602-1991

3.2

曲げ  フレキシブルシャフトは,7.3 の方法によって試験を行ったとき,ケーシングコンプリートの

外側に有害な欠点の発生があってはならない。

また,その後,平面上に真っすぐに置いたとき,著しい永久変形があってはならない。

3.3

耐温度性  フレキシブルシャフトは,7.4 の方法によって試験を行ったとき,各部に異状がなく,試

験後,3.1 及び 3.2 の性能を満足しなければならない。

3.4

耐水性  風雨に直接さらされるフレキシブルシャフトは,7.5 の方法によって試験を行ったとき,各

部に異状がなく,試験後,3.1 及び 3.2 の性能を満足しなければならない。

3.5

耐振耐久性  フレキシブルシャフトは,7.6 の方法によって試験を行ったとき,各部に異状がなく,

シャフトコンプリートの伸びは 1m につき 1mm 以下とし,さらに,7.2 による試験を行ったとき,針振れ

は振幅 2km/h 相当以下でなければならない。

4.

構造  フレキシブルシャフトの構造は,次のとおりとする。

(1)

フレキシブルシャフトは,メータに回転を伝達するシャフトコンプリート(駆動側キーを含む。

)及び

これを保護するケーシングコンプリートで構成する。

(2)

フレキシブルシャフトのシャフトコンプリート回転方向は,駆動側から見て逆時計回りとする。

5.

形状及び寸法  フレキシブルシャフトの形状及び寸法は,付図 1に示すとおりとする。

なお,シャフトコンプリートの全長は,原則として

表 による。

表 5  シャフトコンプリートの全長

単位 mm

シャフトコンプリート

の長さ区分

シャフトコンプリート

の長さ(

1

)

1 000

未満

 100

から

20

飛び

1 000

以上 2 500 未満

1 000

から

50

飛び

2 500

以上 4 000 未満

2 500

から 100 飛び

4 000

以上 4

000

から 200 飛び

(

1

)

シャフトコンプリートの長さは,キーを
含む全長をいう。

6.

外観及びめっき  フレキシブルシャフトの外観は,次のとおりとする。

(1)

フレキシブルシャフトの両端取付け金具類に亜鉛めっきを施したものは,JIS D 0201 に規定する

MFZn5

に適合し,かつ,めっきむら,著しいきず,その他有害な欠点があってはならない。

(2)

めっき以外の適当なさび止めを施したものは,そのさび止め処理に欠陥があってはならない。

7.

試験方法

7.1

試験条件  フレキシブルシャフトの試験条件は,特に規定がない限り,次のとおりとする。

(1)

試験場所の状態は,JIS Z 8703 に規定する常温常湿 [20±15℃, (65±20) %]  とする。

(2)

試験用回転装置は,回転むらがないものを用いる。

(3)

試験用メータは,使用目的に応じたアナログ式メータの中から針振れのないものを使用する。


4

D 5602-1991

7.2

針振れ試験  フレキシブルシャフトを表 に示す太さの円柱に図 のとおり 1 回巻き付け,回転装

置によって試験用メータの目視表示の約 20km/h から最高目盛の 80%の速度までの範囲を駆動し,最大針

振れを生じる回転速度での試験用メータの針振れを測定する。ただし,直径 の円柱に全周巻きできない

ものは,受渡当事者間の協定によって試験を行う。

表 6  針振れ試験用円柱の直径 

図 1  針振れ試験

7.3

曲げ試験  フレキシブルシャフトを直径 150mm の円柱に 1 回半以上巻き付け,ケーシングコンプリ

ートの外側の異状の有無を調べる。ただし,150mm の円柱に 1 回半以上巻付けできないものは,受渡当事

者間の協定によって試験を行う。

また,

巻き付けたフレキシブルシャフトを外して平面上に真っすぐに置いて,永久変形の有無を調べる。

7.4

耐温度性試験  フレキシブルシャフトを JIS D 0204 に規定する TSH5 種 (70℃)  及び TSL (−30℃)

によって試験し,異状の有無を調べる。

7.5

耐水性試験  フレキシブルシャフトを JIS D 0203 に規定する噴水試験 (S1) によって試験し,異状

の有無を調べる。

7.6

耐振耐久性試験  フレキシブルシャフトのメータ側を振動台上の試験用メータに接続し,駆動側を

振動台外の回転装置に取り付けて,静止状態から

表 に示す条件で試験を行った後,シャフトコンプリー

トの伸び及び針振れ(7.2 による。

)を調べる。

表 7  耐振耐久性試験条件

項目

試験条件

回転速度

試験用メータの最高速度目盛の 50∼80%の車速に相当する任意の回転速度。

試験時間

種類に応じて,20 000km(主として四輪車用)又は 10 000km(主として二,
三輪車用)走行相当の時間。ただし,試験は 5 分おきに最大 30 秒間停止の断
続運転。

接続負荷

使用目的に応じたメータ。

振動数 33Hz

振動加速度

種類に応じて,JIS D 1601 の 5.3 に規定する段階 2(主として四輪車用)又は
段階 4(主として二,三輪車用)

振動方向

上下

8.

製品の呼び方  フレキシブルシャフトの呼び方は,規格の名称(又は規格番号)及び種類による。

例  自動車のスピードメータ用フレキシブルシャフト  A-a 3

JIS D 5602

  A-a 3

9.

表示  フレキシブルシャフトの本体には,製造業者名又はその略号を表示する。


5

D 5602-1991

付図 1  メータ側取付部の形状・寸法


6

D 5602-1991


7

D 5602-1991


8

D 5602-1991

付図 2  駆動側取付部の形状・寸法


9

D 5602-1991


10

D 5602-1991


11

D 5602-1991


12

D 5602-1991

付図 3  駆動側キーの形状・寸法


13

D 5602-1991

JIS D 5602

  自動車用スピードメータ及びタコグラフの

フレキシブルシャフト改正原案調査作成委員会  構成表

(順不同,*印は関係者)

氏名

所属

(委員長)

野  崎  武  敏

工業技術院機械技術研究所

鈴  木  孝  男

通商産業省機械情報産業局

梅  沢  茂  之

通商産業省機械情報産業局

下  平      隆

運輸省地域交通局陸上技術安全部

伊  東      厚

工業技術院標準部

平  野  由紀夫

工業技術院標準部

森      和  幸

日産自動車株式会社電子設計部

伊  藤      肇

トヨタ自動車株式会社電子技術部

倉  橋      弘

トヨタ自動車株式会社電子技術部

相  賀  義  光

株式会社本田技術研究所栃木研究所

大  竹  祥  夫

いすゞ自動車株式会社車体設計部

稲  垣      真

鈴木自動車工業株式会社四輪電装設計部

古  橋      博

鈴木自動車工業株式会社四輪電装設計部

蓮  見  典  利

富士重工業株式会社設計第 3 部

福  井  駿二郎

三菱自動車工業株式会社乗用車技術センター

芳  本  雅  之

三菱自動車工業株式会社乗用車技術センター

近  田  隆  愛

スタンレー電気株式会社自動車機器技術管理部

広  沢  昌  彦

スタンレー電気株式会社自動車機器用品開発部

井  深  靖  彦

株式会社東海理化電機製作所第 3 技術部

加  藤  雅  彦

株式会社東海理化電機製作所第 3 技術部

中  野  雅  光

ナイルス部品株式会社設計部

横  山  浩  明

ナイルス部品株式会社設計部

青  木  嘉  男

ケーブル工業株式会社

矢  野      洋

関東精器株式会社設計部

市  村  悦  男

関東精器株式会社設計部

井  上  徹  也

日本電装株式会社メータ事業部

竹  下  幹  男

日本電装株式会社メータ技術部

松  本  邦  雄

日本精機株式会社技術管理部

中  辻  信  一

株式会社ユーシン開発本部

面  谷  昭  義

株式会社ワイエヌエス技術本部

片  山  三代次

矢崎計器株式会社計器開発設計室

村  岡  良  三

社団法人日本自動車部品工業会技術部

(事務局)

内  藤  智  男

社団法人日本自動車部品工業会技術部