>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 D

5103

-1992

自動車用グロープラグ

Glow plugs for automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車用ディーゼルエンジンに用いる自己制御式シーズ形グロープラグ(以

下,グロープラグという。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 1102

  指示電気計器

JIS D 1601

  自動車部品振動試験方法

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 6550 : 1989

  Road vehicles−M12×1.25 and M14×1.25 sheath-type glow-plugs with conical

seating and their cylinder head housing

ISO 7578 : 1986

  Road vehicles−Sheath-type glow-plugs−General requirements and test methods

3.

自己制御式以外のグロープラグは,この規格を適用しない。

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

自己制御式  グロープラグ自身が電流制御機能をもち,外部の制御に頼ることなく,その発熱温度を

制御できる形式。

(2)

定格電圧  予熱時にグロープラグ端子に加える電圧で,グロープラグが所定の性能を発揮できるよう

になる基準のもの。

(3)

予熱  エンジンをクランキングする前にグロープラグに通電し,燃料が着火しやすい温度まで,あら

かじめ熱しておくこと。

(4)

速熱形  予熱時間を短縮するために,グロープラグの発熱温度の上昇を速めたもの[表 (3)参照]。

3.

種類  グロープラグの種類は,取付けねじの呼び,形状,発熱温度特性及び定格電圧によって,表 1

のとおり区分する。

表 1  種類

形状

記号

取 付 け ね じ

の呼び

取付け部の長さ

G

1

mm

発熱部の長さ

lmm

発熱温度特性

定格電圧

V

M10A 35

M10B 45

M10C

10

65

M12C 80

ISO M12A

26

ISO M12B

12

20

 20,

 25,

又は

30

速熱形

又は

標準形

11,

又は

23


2

D 5103-1992

4.

性能  グロープラグの性能は,8.の規定によって試験を行ったとき,表 に示す規定に適合しなけれ

ばならない。

表 2  性能

項目

性能

試験方法箇条

(1)

常温抵抗

抵抗値が 0.4

Ω以上であること。

8.2

(2)

消費電流

突入時の電流値は,30A 以下であること。

安定時の電流値は,10A 以下であること。

8.3

(3)

発熱温度

速熱形の場合,10 秒以内に 850℃,30 秒以内に 950℃に達すること。

標準形の場合,20 秒以内に 850℃,60 秒以内に 900℃に達すること。

8.4

(4)

気密性

グロープラグ内部から,空気の漏れがないこと。

8.5

(5)

過電圧性

試験後,(1)(2)(3)及び(4)の性能を満足すること。

8.6

(6)

断続通電耐久性

初期性能からの変化率は,受渡当事者間の協定による。

8.7

(7)

振動耐久性

初期性能からの変化率は,受渡当事者間の協定による。

8.8

5.

形状及び寸法  グロープラグの形状及び寸法は,付図 及び付図 に示すとおりとする。

6.

外観  グロープラグの外観は,目視によって調べたとき,表面にきず,さび,その他有害な欠点があ

ってはならない。

7.

締付けトルク  グロープラグは,新品で潤滑油などが付着していない状態で使用した場合,表 に示

すトルクで締め付けたとき,異状を生じてはならない。

表 3  締付けトルク

単位 N・m

締付け箇所

ねじの種類

締付けトルク

取付けねじ M10×1.25

最大 20

 M12

×1.25

最大 25

端子部ねじ M

4

×0.7

最大 1.5

 M

5

×0.8

最大 4

8.

試験

8.1

試験条件  グロープラグの試験は,特に規定がない限り,次の条件によって行う。

(1)

試験場所の状態は,常温常湿 20±15℃, (65±20) %とする。

(2)

試験に用いる電流計,電圧計及び抵抗計は,JIS C 1102 に規定する 0.5 級又はこれと同等以上のもの

を用いる。

8.2

常温抵抗試験  グロープラグが 23℃の状態にあるとき,端子ねじとシーズとの間の抵抗値を抵抗計

を用いて測定する。

なお,23℃の状態にできないときは,あらかじめ測定した抵抗温度特性を用いて,そのときの値を 23℃

の値に補正して表す。

8.3

電流試験  グロープラグに,定格電圧を加えたときの電流値(突入時及び安定時)を測定する。

8.4

発熱温度試験  グロープラグに定格電圧を加え,シーズ先端から 8mm 以内の一定位置での温度上昇

及び経過時間を測定する。この場合,試験場所の温度は,23±5℃に管理する。


3

D 5103-1992

8.5

気密試験  グロープラグを,シリンダヘッド又はそれに相当する試験台に 7.に規定するトルクで取

り付け,シーズ側から 4MPa の空気圧を 15 秒間加える。このとき,グロープラグ内部からの連続的な空気

の漏れの有無を調べる。

8.6

過電圧試験  グロープラグに定格の 125%の電圧を 15 秒間加えた後,8.28.38.4 及び 8.5 の試験

を行う。

8.7

断続通電耐久試験  グロープラグに定格電圧で 30 秒通電,60 秒休止の断続通電を繰り返し加える。

この場合の繰返し回数は,使用車種・エンジン形式によって,愛渡当事者間で協定する。その後,8.4 及び

8.5

の試験を行い,初期性能からの変化率を求める。

8.8

振動耐久試験  グロープラグの発熱部表面を通電によって 1 000℃に保持した状態で,JIS D 1601 

規定する段階 25 の振動を,

グロープラグの中心軸に対して平行及び直角の 2 方向にそれぞれ 4 時間加える。

その後,8.4 及び 8.5 の試験を行い,初期性能からの変化率を求める。

9.

表示  グロープラグには,次の事項を表示する。

(1)

定格電圧

(2)

製造業者名又はその略号

付図 1  グロープラグの形状及び寸法

備考1.  形状は一例を示す。

2. 

は基準径を示す。

種 類 の
記号

A

1

B

1

C

1

D

h13

E

1

最小

F

1

G

1

H

1

(

°)

M10A

10

0

1

35

±1

M10B

10

0

1

45

±1

M10C

M10

×1.25−6e

8.2

2

0

0

.

40

0

1

65

±1

M12C M12

×1.25−6e

10.0

2

0

0

.

12 13.3

55

0

1

80

±1

123

±1

又は

93

±1


4

D 5103-1992

付図 2  グロープラグの形状及び寸法 

備考1.  形状は一例を示す。

2.

は基準径を示す。

種類の

記号

A

1

B

1

C

1

D

h13

E

1

最小

F

1

G

1

ISO M12A

6

0

1

26

±1

ISO M12B

M12

×1.25−6e

10

2

0

0

.

12 13.3

3

0

1

20

±1


5

D 5103-1992

参考 1  シリンダーヘッドのハウジング寸法 

(発熱部径 5mm 用)

この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ISO 6550

では,内燃機関のシリンダーヘッドに関しても規定しているので,

本体付図 のグロープラグ

用シリンダーヘッドのハウジング寸法を参考として次に示す。

備考1.  形状は一例を示す。

2.

は基準径を示す。 

種 類 の

記号

A

2

B

2

C

2

F

2

G

2

最大

H

2

(

°)

M10A

9

1

0

31

M10B

19

1

0

41

M10C

M10

×1.25−6H 8.7  7

39

1

0

61

M12C M12

×1.25−6H 10.7  9

54

1

0

76

120

±1

又は

90

±1


6

D 5103-1992

参考 2  シリンダーヘッドのハウジング寸法 

(発熱部径 6mm 用)

この参考は,本体の規定に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

ISO 6550

では,内燃機関のシリンダーヘッドに関しても規定しているので,

本体付図 のグロープラグ

用シリンダーヘッドのハウジング寸法を参考として次に示す。

備考1.  形状は一例を示す。

2.

は基準径を示す。 

種類の 
記号

A

2

B

2

C

2

E

2

最小

F

2

G

2

最大

ISO M12A

5

1

0

23

ISO M12B

M12

×1.25-6H 10.7  9

23

2

3

0

0

.

17


7

D 5103-1992

社団法人  日本自動車部品工業会  自動車用グロープラグ

JIS

改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

清  水  健  一

工業技術院機械技術研究所基礎機械部

(幹事)

鈴  木      晨

日本特殊陶業株式会社プラグ技術部

川  嶋      温

通商産業省機械情報産業局

伊  東      厚

工業技術院標準部

辻          充

社団法人陸用内燃機関協会

小  平  隆  雄

いすゞ自動車株式会社小型エンジン設計第 1 部

中  原  光  治

ダイハツ工業株式会社第二エンジン室

川  原  邦  博

トヨタ自動車株式会社第 1 エンジン部

中  井  明朗児

日産自動車株式会社機関設計部

佐  野  正  博

日産ディーゼル工業株式会社機関設計部

宮  廻  幸  男

マツダ株式会社パワートレイン設計部

渡  辺  英  昭

三菱自動車工業株式会社トラック・バスセ

ンターエンジン設計部

永  井      実

日本電装株式会社プラグ技術部

間  坂  光  佑

自動車機器株式会社開発設計本部設計 2 部

中  川      透

株式会社日立製作所自動車機器事業部第 1 機器部

長  屋  捷  治

株式会社北原製作所

菊  田      茂

日吉電装株式会社

村  岡  良  三

社団法人日本自動車部品工業会技術部

(関係者)

久  保  陽  二

日野自動車工業株式会社電子技術部

横  井  伸  一

日本特殊陶業株式会社プラグ技術部

牧  野  成  春

日本電装株式会社プラグ技術部

湯  沢  一  也

株式会社日立製作所自動車機器事業部第 1 機器部

江  藤      正

株式会社北原製作所設計部

(事務局)

内  藤  智  男

社団法人日本自動車部品工業会技術部

備考  ○印は,小委員会参加委員を示す。