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日本工業規格

JIS

 D

4503

-1995

トラック,バス用ウインドシールド

デフロスタのデフロスト性能

Windscreen defrosting systems for trucks and buses

1.

適用範囲  この規格は,JIS D 0101 で規定するトラック又はバスのウインドシールドデフロスタ(以

下,デフロスタという。

)のデフロスト性能及びその試験方法について規定する。

なお,トラック又はバスに準じた構造のものについても,この規格を適用することができる。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS D 0021

  自動車の運転者アイレンジ

JIS D 0101

  自動車の種類に関する用語

2.

用語の定義  この規格に用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

デフロスト (defrost)   ウインドシールド外面に付着した霜又は氷を,透明又は半透明の状態まで溶

かすこと。

(2)

ウインドシールド (daylight opening)   前面ガラス表面のうち,ガラス保持部材,装飾部材などに遮

へいされていない光線の透過部。

(3)

指定デフロスト範囲  (specific defrost area)    アイレンジに対する上下,左右の接平面とウインドシー

ルド外表面との交線によって区分されるウインドシールド外表面上の領域(以下,S

1

と略称する。

ただし,ウインドシールドの端末からガラス面沿い 25 mm の部分は除く(

図 参照)。

(4)

有効デフロスト面積 (effective defrosted area)   デフロスタを作動させたときに,デフロスタによっ

てデフロストされるウインドシールド外表面の指定デフロスト範囲内の面積(以下,

S

2

と略称する。

(5)

デフロスト面積比 (defrosted area ratio)   指定デフロスト範囲内の実面積に対する有効デフロスト

面積の比率を百分率で表したもの。

100

(%)

1

2

×

÷÷ø

ö

ççè

æ

S

S

デフロスト面積比


2

D 4503-1995

図 1  指定デフロスト範囲

3.

性能  デフロスタのデフロスト性能は,試験室温度 A 条件(極寒冷地)−18  ℃又は B 条件(寒冷地)

−10  ℃で次の値を満足しなければならない。

試験開始 20 分後:範囲 C の 80%以上デフロストしなければならない。

 25

分後:範囲 C'の 80%以上デフロストしなければならない。

 40

分後:範囲 A の 95%以上デフロストしなければならない。

4.

試験方法

4.1

アイレンジ  アイレンジは,JIS D 0021 に規定するアイリプス 95 パーセントタイルのうち,試験車

両の R 点水平移動量に最も近い値のものを選定する。このときバックアングルは,試験車両の設計基準位

置とする。

4.2

指定デフロスト範囲  指定デフロスト範囲設定は,対象車両の H 点地上高及び車種によって,表 1

に示す角度を用いて指定デフロスト範囲 A 及び範囲 C を定める。

なお,3.の範囲 C'は範囲 C を車両中心線に対し,左右対称に置き換えたものとする。


3

D 4503-1995

表 1  トラック・バスの指定デフロスト範囲

上下角(度)

左右角(度)

H

点地上高  mm

車種

範囲

A 10  5 56 18

0

以上 1 000 未満

トラック
バ    ス

C 5 1

15

10

A 6 9 56

18

トラック

C 1 5

15

10

A 7

14 56

18

1 000

以上(

1

)

バス

C 1

11

15

18

(

1

)  H

点地上高が1 000mm 以上でも乗用車から派生したトラック,バ

スは H 点地上高0以上1 000mm 未満の値とする。

4.3

試験条件

4.3.1

試験室条件  試験室条件は,次による。

(1)

試験室温度  A 条件(極寒冷地)−18±3℃

B

条件(寒冷地)−10±2℃

試験室温度は,ウインドシールド上下端の中央と同じ高さで,車両温度の影響の少ない位置で測定

する。

(2)

ウインドシールド風速  2m/s 以下。ウインドシールド面における風速は,車両ゼロ Y 平面上でウイン

ドシールド下端から 30cm 前方のウインドシールド上下端の中央で測定する。

4.3.2

車両条件  車両条件は,次による。

(1)

エンジン回転数  最大出力回転数の 50%以下(ニュートラルギヤ)とする。

(2)

補助暖機装置  この装置があるものは,使用できる。

(3)

試験員  1 又は 2 名乗車。ただし,バスの場合には必要に応じ 2 名まで追加してもよい。

(4)

試験電圧  ブロワモータ入力端子で公称電圧の 115%以内。ただし,レジスタなどブロワ制御装置を

備えるものは,その供給端とする。

(5)

車体各開閉部  各開閉部を閉じること。ただし,側面ガラスは,1 か所又は 2 か所の合計で 25mm ま

で開いていてもよい。

4.4

試験手順  試験手順は,次による。

(1)

試験車両のウインドシールド外面を,アルコール又は相当品でふく。

(2)

試験車両は,試験室温度が A 条件  (−18±3℃)  又は B 条件  (−10±2℃)  になってから 4 時間放置す

る。

ただし,ウインドシールド及び車室内がその温度に安定していることを確認できれば,4 時間以内

でもよい。

(3)

氷の付着は,ウインドシールド全外表面に 0.044ml/cm

2

の割合の水を圧縮空気 0.35±0.02MPa のスプレ

ーガンで一様に噴射する。スプレーガンは,広がり流量を最大に調節し,ノズルはガラス面に垂直に

し,20∼25cm 離して移動を繰り返しながら一様に噴射する。

(4)

氷を付着させてから 30∼40 分間放置後,エンジンを始動する。冷却水温度が 65℃,又は 65℃に達し

ない場合には,到達できる最高温度になったときデフロスタを作動させる。これを試験開始時刻とす

る。ただし,温気式燃焼ヒータ使用の場合,エンジン始動後ヒータに着火し,10 分経過後デフロスタ

を作動させる。これを試験開始時刻とする。

(5)

試験中,試験室温度は,常に規定の試験室温度に保持する。


4

D 4503-1995

(6)

エンジン冷却水の温度は,エンジンサーモスタットの上流側又はデフロスタ入口側で測定する。空冷

エンジンは,エンジンオイル又はミッションオイルの温度をドレーンコック付近で測定する。

4.5

試験記録  デフロスト性能の試験結果を付表 の形式にまとめる。

付表 1  デフロスト性能試験記録紙

関連規格  JIS D 4501  乗用車ウインドシールドデフロスタ−デフロスト性能

JIS D 4504

  トラック,バス用ウインドシールドデフロスタのデミスト性能

JIS D 5901

  自動車用温水式暖房器試験方法

JIS K 8101

  エタノール (99.5) (試薬)


5

D 4503-1995

自動車  航空部会  自動車専門委員会  構成表(昭和 60 年 3 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

中  込  常  雄

社団法人自動車技術会

横  溝  眞一郎

工業技術院標準部

柴  藤  良  知

運輸省交通安全公害研究所

堤      富  男

通商産業省機械情報産業局

清  水  達  夫

運輸省地域交通陸上技術安全部

瀬  倉  久  男

防衛庁装備局

梅  澤  清  彦

東京工業大学

石  渡  正  治

財団法人日本自動車研究所

大  沼  広  洲

全日本トラック協会

佐  藤      武

慶応義塾大学

杉  浦  秀  昭

日本自動車整備振興会連合会

田  中  兼  吉

社団法人日本バス協会

轟          秀

社団法人日本自動車連盟

安  部      宏

株式会社本田技術研究所

改  田      護

トヨタ自動車株式会社

紅  谷  恒  雄

日産自動車株式会社

須  永  惇  一

いすゞ自動車株式会社

鈴  本  作  良

社団法人日本自動車部品工業会

高  原  昭  二

三菱自動車工業株式会社

西  原  孝  雄

マツダ株式会社

大  槻  耕  一

日野自動車工業株式会社

金  子  達  明

日本自動車輸入組合

(専門委員)

斎  藤      巌

財団法人日本規格協会

武  永  三  郎

日本道路公団

有  賀      久

日産ディーゼル株式会社

宇  藤      官

鈴木自動車工業株式会社

(事務局)

田  代  和  也

工業技術院標準部機械規格課

宗  像  保  男

工業技術院標準部機械規格課

(事務局)

笹  尾  照  夫

工業技術院標準部機械規格課(平成 7 年 2 月 1 日改正のとき)


6

D 4503-1995

原案作成委員会委員名簿

氏名

所属

(分科会長)

梶  浦  勝  志

日野自動車工業株式会社第 2 実験部

出  口  久  晴

日本電装株式会社冷暖房技術 1 部

有  田  哲  二

通商産業省機械情報産業局自動車課

川  口  広  美

工業技術院標準部車両課

宮  嵜  拓  郎

運輸省自動車局整備部車両課

伊  藤  紳一郎

交通安全公害研究所交通安全部保安装置研究室

関  根  邦  男

交通安全公害研究所自動車審査部

大  亀  邦  生

いすゞ自動車株式会社開発本部大型車研究実験部

江  草  啓  造

ダイハツ工業株式会社実験部

福  田      完

トヨタ自動車株式会社第 2 技術部

松  岡  貞  雄

東洋工業株式会社第 2 実験研究部

小  幡      豊

日産自動車株式会社車体実験部

内  山  博  次

日産ディーゼル工業株式会社第 1 設計部

吉  田  健  志

日野自動車工業株式会社第 5 研究部

島  崎  雄  夫

富士重工業株式会社スバル技術本部車体研究実験部

山  本  純  一

三菱自動車工業株式会社トラック・バス技術センター

実験部

山  本  雄  三

三国工業株式会社矢板工場

馬  本  全  勝

富士重工業株式会社伊勢崎製作所

須  藤  信  治

ヂーゼル機器株式会社空調事業部設計部

大  矢  政  男

日本ラヂヱーター株式会社空調実験部

柴  田  正  明

株式会社日立製作所佐和工場カークーラー設計部

皆  川  幸  夫

東京ラヂエーター製造株式会社研究部

高  階  経  雄

五光製作所研究部

村  岡  良  三

社団法人日本自動車部品工業会

都  築  一  好

荒川車体工業株式会社技術部

(事務局)

香  取  恭  三

社団法人自動車技術会規格課