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日本工業規格

JIS

 D

4312-

1990

自動車用ブレーキライニング及び 
クラッチフェーシングのリベット

Rivets of Brake Linings and Clutch Facings for Automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車用ブレーキライニング及びクラッチフェーシングに用いるリベット(以

下,リベットという。

)について規定する。

引用規格: 

JIS G 3104

  リベット用丸鋼

JIS G 3505

  軟鋼線材

JIS G 3507

  冷間圧造用炭素鋼線材

JIS H 3260

  銅及び銅合金線

2.

種類及び記号  リベットの種類及び記号は,形状によって表 に示すとおりとする。

表 1  種類

種類

記号

皿チューブラリベット R

平チューブラリベット F

3.

機械的性質

3.1

頭部のじん性  リベットは,8.1 の規定によって試験したとき,折損がなく,また,割れ及びひびが

生じてはならない。ただし,皿チューブラリベットはこの限りではない。

3.2

かしめ性  リベットは,8.2 の規定によって試験したとき,横割れ,その他使用上の有害な割れを生

じてはならない。

なお,特に縦割れについてもその程度を決める必要がある場合は,受渡当事者間の協定による。

4.

形状及び寸法  リベットの形状及び寸法は,付表 及び付表 に示すとおりとする。

5.

外  観  リベットの表面は滑らかで,有害な割れ,ひび,かえり,さびなどの欠点があってはならな

い。

6.

材  料  リベットの材料は,表 に示すとおりとする。


2

D 4312-1990

表 2  材  料

種  類

材  料

皿チューブラリベット

平チューブラリベット

JIS H 3260

(銅及び銅合金線)の C2600W 又は C2700W

JIS G 3505

(軟鋼線材)の SWRM12

JIS G 3507

(冷間圧造用炭素鋼線材)の SWRCH6A

JIS G 3104

(リベット用丸鋼)の SV

7.

表面処理  めっきその他の表面処理を必要とする場合は,受渡当事者間の協定による。

8.

試験方法

8.1

頭部じん性試験  リベットの頭部じん性は,リベットを次の図に示すように 10 度傾斜した試験用ジ

グの穴に差し込んでから,頭部を常温でリベットの座面が平面に密着するまで打撃する。

図  頭部じん性試験

8.2

かしめ性試験  リベットのかしめ性は,リベットをかしめ工具によってかしめた部分の直径が呼び

径の 1.6 倍以上になるようにかしめる。

9.

検査

9.1

検査項目  リベットの検査項目は,次のとおりとする。

(1)

頭部じん性検査

(2)

かしめ性検査

(3)

形状及び寸法検査

(4)

外観検査

9.2

検査方法  リベットの検査方法は,受渡当事者間の協定による抜取検査方式に基づく抜取検査とす

る。

10.

製品の呼び方  リベットの呼び方は,規格番号,種類(又は記号),呼び径,首下長さ,頭部径,頭部

高さ及び材料による。ただし,受渡当事者間の協定による部品番号でもよい。

例 1:  JIS D 4312  皿チューブラリベット 4×5×7.5×1.0  SWRM12

例 2:  JIS D 4312  R4×5×7.5×1.0  SWRM12


3

D 4312-1990

11.

表示  リベットの包装には,次の事項を表示する。ただし,(2)(7)については,受渡当事者間の協定

による部品番号でもよい。

(1)

製造業者名又はその略号

(2)

種類又は記号

(3)

呼び径

(4)

首下長さ

(5)

頭部径

(6)

頭部高さ

(7)

材料

付表 1  形状及び寸法

単位 mm

呼び径 4 5 6

許容差

軸径 d

1

 4.0

5.0

6.0

±0.1

皿リベット 7.0,7.5,8.0 8.5,9.0,9.5 (9.5),(11),12

頭部径 D

平リベット 7.5,8.0,(8.5) 8.5,9.0,9.5,(10)

(9.5)

,(11),12

±0.3

皿リベット 0.8,1.0,(1.2) 1.0,1.3 (1.2),1.5,1.7

頭部高さ H

平リベット 0.8,1.0 0.6,1.0,1.3 (1.2),1.5

0

−0.2

穴の径 d

2

 2.5

,2.8 3.0,3.5 4.0,4.5

±0.1

穴の深さ h

首下長さ L

付表 に示す。

首下の丸み r(

2

) 0.3

0.4

頭部の同軸度公差 a 0.2

0.3

穴の同軸度公差 b 0.2

座面の傾き

θ

2

度以下

(

1

)  d

3

は d

2

以下のこと

(

2

)  r

の数値は最大値を示す。

備考  括弧内の寸法は,なるべく用いない。


4

D 4312-1990

付表 2  リベットの首下長さ (L) と穴の深さ (h) との組合せ

単位  mm

呼び径

4 5 6

軸径 d

1

4.0 5.0 6.0

L h L h L h 

 4.0

3.0

,3.5

5.0

3.0

,3.5 (5.5)

 4.5

3.0

,3.5,4.0

 5.5

 6.0

 5.0

 6.0

3.0

,3.5,4.5

 6.5

3.5

,4.5

 5.5

 6.5

3.0

,3.5,4.5,5.5

 7.0

 6.0

 7.0

 7.5

3.5

,4.5,6.0

 6.5

 7.5

 8.0

 7.0

 8.0

 8.5

3.5

,4.5,6.0,7.0

 7.5

 8.5

 9.0

 8.0

 9.0

 9.5

3.5

,4.5,6.0,7.0,

8.0

 8.5

 9.5

10.0

 9.0

10.0

11.0

3.5

,4.5,6.0,7.0,

8.0

,9.0

 9.5

(12)

12.0

10.0

(14)

13.0

3.5

,4.5,6.0,7.0,

8.0

,9.0,11.0

(12)

(16)

(14)

(18)

(16)

(18)

首下長さ 

び穴の深さ h(

3

)

3.0

,3.5,4.0,4.5

3.0

,3.5,4.5,5.5,

6.0

14.0

15.0

(16)

17.0

(18)

20.0

(22)

3.5

,4.5,6.0,7.0,

8.0

,9.0,11.0,13.0

L

の許容差

L

が 10 以下のもの±0.2,が 10 を超えるもの±0.3

h

の許容差

h

が 6 以下のもの±0.2,が 6 を超えるもの±0.3

(

3

)  d

2

と d

3

とが等しい貫通孔となる場合を除く。

備考  括弧内の寸法は,なるべく用いない。

参考  ブレーキライニング及びクラッチフェーシングのリベット頭部の座ぐり径は,D+1mm,リベ

ットの穴径は,d

1

+0.3mm とする。

また,リベットのかしめ代は,0.5d

1

∼1.0d

1

の範囲内から選定する(

参考図参照)。


5

D 4312-1990

参考図 

社団法人  日本自動車部品工業会フェーシング,リベット関係 JIS 改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

野  崎  武  敏

工業技術院機械技術研究所

(幹事)

柳  田      勇

曙ブレーキ工業株式会社

北  野  清  一

株式会社大金製作所

(委員)

鈴  木  孝  男

通商産業省機械情報産業局

飛  田      勉

工業技術院標準部

下  平      隆

運輸省地域交通局陸上技術安全部

田  沢      修

富士重工業株式会社

土  井  利  政

日産自動車株式会社

片  山  信  昭

トヨタ自動車株式会社

安  部      宏

株式会社本田技術研究所

渡  辺      悠

三菱自動車工業株式会社

宮  坂  昌  輝

いすゞ自動車株式会社

白  瀬  勝  男

日野自動車工業株式会社

喜  多  秀  紀

マツダ株式会社

山  田  洋一郎

厚木自動車部品株式会社

工  藤  良  一

アイシン精機株式会社

坂  田  隆  男

日立化成工業株式会社

谷  川  勝  志

日清紡績株式会社

飯  尾  智  之

株式会社エフ・シー・シー

小  島  克  己

社団法人日本自動車部品工業会

(関係者)

竹  村  伸  一

久代ブレーキ工業株式会社

桝  田      操

日本バルカー工業株式会社

大  堀  英  司

三菱セメント建材株式会社

直  井      戌

株式会社アスク

御  厨  良  平

日本クラッチ株式会社

川  瀬      誠

住友電気工業株式会社

梶  原  勝  治

東京部品工業株式会社

(事務局)

落  合  俊  一

社団法人日本自動車部品工業会