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日本工業規格

JIS

 D

2301

-1990

自動車用クレビス継手部品

Clevis fitting Parts for Automobiles

1.

適用範囲  この規格は,自動車用クレビス継手に用いるクレビス(めねじ式),クレビスピン及びアイ

(以下,クレビス継手部品という。

)について規定する。

2.

用語の意味  この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。

(1)

クレビス継手  クレビス,クレビスピン,アイ及びクレビスピンを止めるピン(スナップピン)等の

部品から構成された継手の総称(

図参照)。

(2)

クレビス  U 字形ふたまたの両端にピンを通す穴と底部にねじが付いた金具。

(3)

クレビスピン  クレビスの穴に通すピン。

(4)

アイ  クレビスピンを通す目玉状の金具。

(5)

スナップピン  クレビスピンの脱落を防止し,軸方向の移動を阻止する R 形状をしたピン。

図  クレビス継手例

3.

種類  クレビス継手部品の種類は,次による。

(1)

クレビスの種類は,

表 の 5 種類とする。

表 1  クレビスの種類

種類

形状

適用付表

A

鍛造品 U 字形

B

切削品 U 字形

付表 1

C

プレス品 U 字形

付表 2

D

プレス品絞り U 字 1 形

E

プレス品絞り U 字 2 形

付表 3

(2)

クレビスピンの種類は,

表 の 3 種類とする。


2

D 2301-1990

表 2  クレビスピンの種類

種類

形状

適用付表

A

頭付き割ピン用

B

頭付きスナップピン用

付表 45

C

頭付

き E 形止め輪用

付表 6

(3)

アイの種類は,

表 の 2 種類とする。

表 3  アイの種類

種類

形状

適用付表

A

鍛造形

B

プレス形

付表 7

4.

形状・寸法  クレビス継手部品の形状・寸法は,付表 1による。

5.

ねじ  クレビスのねじの種類及び等級は,表 による。

表 4  ねじの種類及び等級

ねじの種類

適用規格

等級

メートル並目ねじ

JIS B 0205 

(メートル並目ねじ)

JIS B 0209

(メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差)の 6H とす

る。ただし,当分の間この規格の附属書の 2 級を用いてもよい。

メートル細目ねじ

JIS B 0207 

(メートル細目ねじ)

JIS B 0211

(メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差)の 6H とす

る。ただし,当分の間この規格の附属書の 2 級を用いてもよい。

備考  電気めっきを施したものも表 のねじの等級の限界寸法及び公差に適合しなければならない。 

6.

外観  クレビス継手部品の外観は,次による。

(1)

クレビスの外観は,使用上有害な割れ,きず,かえり,さびなどの欠点がなく,穴部の表面粗さは,

JIS B 0601

(表面粗さの定義と表示)に規定する 6.3a とする。ねじ部の表面欠陥の許容限界基準は,

特に指定がない限り,JIS B 0101(ねじ用語)の参考を参照するのがよい。

(2)

クレビスピン及びアイの外観は,使用上有害な割れ,きず,かえり,さびなどの欠点がなく,クレビ

スピン軸部及びアイ穴部の表面粗さは,JIS B 0601 の 6.3a とする。

7.

材料  クレビス継手部品の材料は,原則として表 による。

表 5  材料

種類

材料

適用規格

A

形 S10C∼S48C

JIS G 4051

(機械構造用炭素鋼鋼材)

SS41

JIS G 3101

(一般構造用圧延鋼材)

B

S10C

∼S48C

JIS G 4051

SPHC

JIS G 3131

(熱間圧延軟鋼板及び鋼帯)

SPCC

JIS G 3141

(冷間圧延鋼板及び鋼帯)

クレビス

C

∼E 形

SS41

JIS G 3101

SS41

JIS G 3101

クレビスピン

S10C

∼S48C

JIS G 4051

                                                        

引用規格及び対応国際規格: 3 ページに示す。


3

D 2301-1990

種類

材料

適用規格

SS41

JIS G 3101

S10C

∼S48C

JIS G 4051

アイ

SPHC

JIS G 3131

備考  耐摩耗性を必要とするものは,熱処理を施す。ただし,熱処理後の表面硬さについては受渡当事者間の協定

による。 

8.

表面処理  クレビス継手部品の表面処理は,原則として JIS D 0201(自動車部品の電気めっき通則)

の MFZn5-C を施す。MFZn5-C 以外の表面処理を施す場合又は表面処理を必要としない場合は,受渡当事

者間の協定による。

なお,

熱処理をしたクレビス継手部品にめっきを施した場合は,必要に応じてもろさ除去の処理を行う。

9.

検査

9.1

形状及び寸法検査  クレビス継手部品の形状及び寸法検査は,直接測定,限界ゲージ又はこれに準

じる方法によって行い,4.の規定に適合しなければならない。

9.2

ねじ検査  クレビスのねじ検査は,JIS B 1071(ねじ部品の精度測定方法)のめねじの精度測定方法

又はこれに代わる方法によって行い,5.の規定に適合しなければならない。

9.3

外観検査  クレビス継手部品の外観検査は,目視によって行い,6.の規定に適合しなければならない。

ただし,表面粗さは,触針式測定器又はこれに代わる測定器によって測定する。

10.

製品の呼び方  クレビス及びクレビスピンの呼び方は,規格番号又は規格名称,クレビス継手部品の

種類,呼び寸法又は呼び×呼び長さ,材料及び指定事項(

1

)

による。

(

1

)

特に指定のある場合は,かっこで示す。

1:  クレビス

2:  クレビスピン

11.

表示  クレビス及びクレビスピンの包装には,外面に次の事項を表示する。

(1)

規格の名称

(2)

種類

(3)

呼び寸法又は呼び×呼び長さ

(4)

材料

(5)

指定事項

(6)

数量

(7)

製造業者名又はその略号

引用規格: 

JIS B 0101

  ねじ用語

JIS B 0205

  メートル並目ねじ

JIS B 0207

  メートル細目ねじ


4

D 2301-1990

JIS B 0209

  メートル並目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0211

  メートル細目ねじの許容限界寸法及び公差

JIS B 0601

  表面粗さの定義と表示

JIS B 1071

  ねじ部品の精度測定方法

JIS B 1351

  割りピン

JIS B 2805

  E 形止め輪

JIS D 0201

  自動車部品の電気めっき通則

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 3131

  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

対応国際規格: 

ISO 2341

  Clevis pins with head


5

D 2301-1990

付表 1  クレビス 形及び 形の形状・寸法

単位 mm

d

1

W

b

呼び寸法

(d

1

×l

1

)

基準

寸法

許容差

ねじの呼び

d

2

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

t

C

l

1

l

2

l

3

S

d

3

  5

×20

10

20

  5

×28

 5

M5

 5

10

0

−0.2

2.5

18

28

 7.5

10

 6

 9

  6

×24

12

24

  6

×34

 6

+0.105

+0.030

M6

6

12

3

22

34

 9

12

 7

10

  8

×32

16

32

  8

×44

 8

M8

 8

16

0

−0.25

4

28

44

12 16

10

14

10

×40

20

40

10

×55

10

+0.13

+0.04

M10

×1.25 10

20

5

35

55

15 20

12

18

12

×48

24

48

12

×66

12 M12

×1.25 12

24

6

42

66

18 24

14

20

14

×56

28

56

14

×78

14 M14

×1.5 14

28

0

−0.35

7

50

78

21 28

16

24

16

×64

32

64

16

×88

16

+0.16

+0.05

M16

×1.5 16

+0.3

0

32

0

−0.4

8

56

88

24 32

19

26


6

D 2301-1990

付表 2  クレビス 形の形状・寸法

単位 mm

d

1

W

呼び寸法

(d

1

×d

2

×l)

基準寸法

許容差

ねじの呼び

d

2

基準寸法

許容差

b

1

b

2

t

C

l

s

  8

×M 8×25

20.5 25

  8

×M 8×30

25.5 30

  8

×M 8×35

30.5 35

  8

×M 8×40

35.5 40

  8

×M 8×45

M8 9

18

40.5 45

  8

×M10×25

20.5 25

  8

×M10×30

25.5 30

  8

×M10×35

30.5 35

  8

×M10×40

35.5 40

  8

×M10×45

8

M10

×1.25

11 20

40.5 45

10

×M 8×25

20.5 25

10

×M 8×30

25.5 30

10

×M 8×35

30.5 35

10

×M 8×40

35.5 40

10

×M 8×45

M8 9

18

40.5 45

10

×M10×25

20.5 25

10

×M10×30

25.5 30

10

×M10×35

30.5 35

10

×M10×40

35.5 40

10

×M10×45

10

+0.13

+0.04

M10

×1.25

11

+0.5

0

18

20

4.5

40.5 45

9.5


7

D 2301-1990

付表 3  クレビス 形及び 形の形状・寸法

単位 mm

d

1

W

呼び寸法

(d

1

×d

2

×l

1

×W)

基準

寸法

許容差

ねじの呼び

d

2

基準

寸法

許容差

b

1

b

2

b

3

t

C

l

1

l

2

(

約)

l

3

S

  8

×M 8×25× 6

21.8 25

  8

×M 8×30× 6

26.8 30

  8

×M 8×35× 6

31.8 35

  8

×M 8×40× 6

36.8 40

  8

×M 8×45× 6

 6

12.4

41.8 45

  8

×M 8×25× 9

21.8 25

  8

×M 8×30× 9

26.8 30

  8

×M 8×35× 9

31.8 35

  8

×M 8×40× 9

36.8 40

  8

×M 8×45× 9

M8

 9

15.4

41.8 45

  8

×M10×25× 6

21.8 25

  8

×M10×30× 6

26.8 30

  8

×M10×35× 6

31.8 35

  8

×M10×40× 6

36.8 40

  8

×M10×45× 6

 6

12.4

41.8 45

  8

×M10×25× 9

21.8 25

  8

×M10×30× 9

26.8 30

  8

×M10×35× 9

31.8 35

  8

×M10×40× 9

36.8 40

  8

×M10×45× 9

 8

M10

×1.25

41.8 45

10

×M 8×25× 9

21.8 25

10

×M 8×30× 9

26.8 30

10

×M 8×35× 9

31.8 35

10

×M 8×40× 9

36.8 40

10

×M 8×45× 9

 9

15.4

16

41.8 45

10

×M 8×25×11

21.8 25

10

×M 8×30×11

26.8 30

10

×M 8×35×11

31.8 35

10

×M 8×40×11

36.8 40

10

×M 8×45×11

M8

11 17.4

18

41.8 45

10

×M10×25× 9

21.8 25

10

×M10×30× 9

26.8 30

10

×M10×35× 9

31.8 35

10

×M10×40× 9

36.8 40

10

×M10×45× 9

 9

15.4

16

41.8 45

10

×M10×25×11

21.8 25

10

×M10×30×11

26.8 30

10

×M10×35×11

31.8 35

10

×M10×40×11

36.8 40

10

×M10×45×11

10

+0.13 
+0.04

M10

×1.25

11

+0.5

0

18

17.4

18

3.2

41.8 45

5.5 9.5

9.5

備考  ナットの外形は,b

1

を超えてはならない。


8

D 2301-1990

付表 4  クレビスピン 形及び 形の形状・寸法

単位 mm

D

1

A

形(割ピン用)

B

形(スナップピン用)

呼び

基準寸法

許容差

D

2

l

1

l

2

(最小)

d

l

1

l

2

(最小)

d

K

C

1

(

最大)

C

2

相手

クレビス

 5

 5

8

10.6

 2.9

1.2

10.6

 3.5

1.2

1.6

A

形,B 形

 6

 6

 0

-0.075

10 12.8

3.2  1.6  12.8

4

1.5

2

A

形,B 形

14.3 14.2

D

形,E 形

17 17

A

形,B 形

17.3 17.2

D

形,E 形

20.2 20.1

C

 8

 8

14

22.2

 3.5

2.0

22.1

5 1.9

3

C

17.8 17.3

D

形,E 形

19.8 19.3

D

形,E 形

20.7 20.2

C

21.6 21.1

A

形,B 形

10 10

 0

-0.09

18

22.7

 4.5

22.2

6

2

1

C

12 12

20

25.6

5.5

3.2

25.1

7

2.2

4

A

形,B 形

14 14

22

30

29.2

8

A

形,B 形

16 16

 0

−0.11

25 34

6 4

33.2

9

2.4

4.5

3

1.6

A

形,B 形

備考1.  割ピンは,JIS B 1351(割りピン)を用いる。

2.

スナップピンの形状・寸法は

参考表に示す。


9

D 2301-1990

付表 5  呼び及び呼び長さ

呼び

呼び長さ

(l

3

)

5  6  8  10 12 14 16

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

  

34

  

36

  

38

  

40

  

42

  

44

  

備考  L

3

寸法の選択は,l

1

l

2

とし,端数が出た場合は,1 ランク上の l

3

を選択する。

付表 6  クレビスピン 形の形状・寸法

単位 mm

D

1

D

3

m

呼び寸法

(D

1

×l

2

)

基準

寸法

許容差

D

2

l

1

l

2

基準

寸法

許容差

基準

寸法

許容差

n

K

C

1

(

最大)

C

2

相手

クレビス

  5

×14

 5

 8  10

14

1.6

A

形,B 形

  6

×16

6

  0 
−0.075

10 12

16

 4

0.7

3.3

2 A

形,B 形

  8

×18 13

18

3.6

D

形,E 形

  8

×20 16

20

3.1

A

形,B 形

  8

×21 16

21

3.6

D

形,E 形

  8

×24 19

24

C

  8

×26

 8

14

21.4 26

 6

+0.075 
  0

3.7

3.0

C

10

×21 16

21

D

形,E 形

10

×23 18

23

3.6

D

形,E 形

10

×24 19

24

3.7

C

10

×25 20

25

4.1

A

形,B 形

10

×26

10

  0 
−0.09

18

21.4 26

 8

0.9

+0.1

 0

3.7

2 1

C

12

×30 12

20

24

30

10

+0.09  
  0

A

形,B 形

14

×34 14

22

28

34

4.0

A

形,B 形

16

×38 16

  0 
−0.11

25 32

38

12

+0.11  
  0

1.15

+0.14

0

4.85

4.5

3 1.6

A

形,B 形

備考  E 形止め輪は,JIS B 2805(E 形止め輪)を用いる。


10

D 2301-1990

付表 7  アイ 形及び 形の形状・寸法

単位 mm

d

1

W

(参考)

基準寸法

許容差

基準寸法

許容差

S

b

d

2

 5

 5

 5

10

 5

 6

+0.105

+0.030

 6

12

 6

 6

 8

 9

 8

11

 8

16

 8

 9

10

10

+0.13

+0.04

11

10 20 10

12 12

12

24

12

14 14

14

28

14

16

+0.16

+0.05

16

−0.1

−0.3

16 32 16


11

D 2301-1990

参考表  スナップピンの形状・寸法 

単位 mm

スナップピン

適用する軸

d

d

2

l

1

R

h

S

l

軸径

穴径

呼び

基準寸法

許容差

(

約)

(

約)

(

約)

(

約)

(

最大)

(

約)

d

1

d

0

 5

1.0

±0.02 3.0

6.5

2.5

1.5

0.5 17.9

5.0  1.2

 6

1.2

3.6

7.8

3.0

1.8

0.6

21.2

 6.0

1.5

 8

1.6

4.8

10.4

4.0

2.4

0.8

27.7

 8.0

1.9

10 12.2

5.0

3.2

32.6

10.0

12

1.8 5.4

13.2

6.0

4.2

0.9

35.8

12.0

2.2

14 15.0

7.0

5.0

40.6

14.0

16

2.0

±0.03

6.0

16.0

8.0

6.0

1.0

43.8

16.0

2.4

備考  の許容差は,成形前の線径の許容差とする。

社団法人自動車技術会要素部会ふたまた継手分科会  構成表

(順不同,敬称略)

氏名

所属

(分科会長)

平  松      磐

日産ディーゼル工業株式会社設計管理部

(幹事)

原      弘  久

自動車機器株式会社設計 1 部

江  口  信  彦

工業技術院標準部

岩  尾  雅  俊

いすゞ自動車株式会社大型設計部

生  形      覚

日産ディーゼル工業株式会社設計管理部

白  瀬  勝  男

日野自動車工業株式会社研究管理部

小  倉  正  樹

三菱自動車工業株式会社大中型トラック設計部

小  島  勝  実

日本エヤーブレーキ株式会社自動車技術部

小  島  克  己

社団法人日本自動車部品工業会

(事務局)

中  村  喜久子

社団法人自動車技術会