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D 1614:2017  

(1) 

目 次 

ページ 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  1 

4 試験項目 2 

5 試験条件 2 

6 試験装置及び計測器  3 

6.1 試験装置  3 

6.2 計測器  4 

7 試験方法及び計測方法  5 

7.1 試験方法  5 

7.2 計測方法  5 

8 計算方法 5 

8.1 計算の手順  5 

8.2 水側放熱量  5 

8.3 前面質量風速  6 

8.4 放熱量  6 

9 試験成績表の作成  6 

 

 


 

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まえがき 

この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人自動

車技術会(JSAE)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

これによって,JIS D 1614:2000は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

D 1614:2017 

 

自動車用ラジエータ−放熱性能試験方法 

Radiator for automobiles-Test method of heat dissipation 

 

適用範囲 

この規格は,自動車用水冷式機関に使用するエンジン冷却水用ラジエータ(以下,ラジエータという。)

の放熱性能を試験する方法について規定する。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 8330 送風機の試験及び検査方法 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

入口気水温度差 

ラジエータに流入する冷却水(以下,水という。)の入口温度と空気の入口温度との差。度(℃)で表す。 

3.2 

水側放熱量 

試験状態において,単位時間当たりに水が失った熱量。キロワット(kW)で表す。 

3.3 

放熱量 

水側放熱量計測時の入口気水温度差を,60 ℃に換算したときの熱量。キロワット(kW)で表す。 

3.4 

水流量 

単位時間当たりに,ラジエータを通過する水の量。リットル毎分(L/min)で表す。 

3.5 

前面質量風速 

ラジエータのコア前面における風速に,空気の単位体積当たりの質量を乗じたもの。単位面積当たり質

量毎秒[kg/(m2・s)]で表す。 

3.6 

水側出入口圧力差,水側出入口圧力損失 

試験状態において,計測したラジエータの水の入口と出口との間の全圧1)の差。キロパスカル(kPa)で

表す。 

注1) 全圧=静圧+動圧 


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3.7 

空気側出入口圧力差,空気側出入口圧力損失 

試験状態において,計測したラジエータの空気の入口と出口との間の全圧1)の差。パスカル(Pa)で表

す。 

 

試験項目 

試験は,次の項目について行う。 

a) 放熱量試験 

b) 水側出入口圧力差試験及び水側出入口圧力損失試験 

c) 空気側出入口圧力差試験及び空気側出入口圧力損失試験 

 

試験条件 

試験を行うラジエータ,水及び試験室の条件は,次による。 

a) ラジエータ ラジエータは,コア,タンクなどの主要素及び附属部品によって組み立てられ,ラジエ

ータとしての機能を最小限に満足するものを使用する。その一例を,図1に示す。 

b) 水 ラジエータの水の回路に使用する水は,特に指定のない限り清水とする。 

c) 水入口温度 ラジエータに流入する水の入口温度は,放熱状態で入口気水温度差を60±10 ℃に保持

する。 

d) 試験室 試験室は,特に指定がない限り常温(5〜35 ℃)及び常湿(45〜85 %)とし,試験装置の空

気吸入側において,空気の流れ及び温度に大きな変動を与えない構造とする。 

 

 

a) ダウンフローラジエータ 

図1−ラジエータの例 

 


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b) クロスフローラジエータ 

図1−ラジエータの例(続き) 

 

試験装置及び計測器 

6.1 

試験装置 

試験装置は,ラジエータの性能を表すために必要な7.1に示す各項目を正確に計測できるものでなけれ

ばならない。試験装置は大別して,次に示す水の回路及び空気の回路から成る。その一例を,図2に示す。 

a) 水の回路 水の回路の装置は,次による。 

1) ラジエータを通過する水流量が調節可能でなければならない。 

2) 温水槽,水ポンプ及び水流量計から成る。 

3) 水の回路は,空気及び蒸気を巻き込まない装置とする。要件を満足できない場合は,分離装置を付

ける。 

4) 水ポンプの運転は,キャビテーションが発生しないように留意する。 

5) 温水槽は,放熱量を賄うのに十分な発生熱量があり,放熱量の範囲にわたって発生熱量の調節が可

能なものでなければならない。 

b) 空気の回路 空気の回路の装置は,次による。 

1) ラジエータを通過する風量が調節可能でなければならない。 

2) 送風機,空気槽,整流格子など,風量計測部,ラジエータ性能計測部,接続管及び吐出管から成る。

風量計測部,ラジエータ性能計測部及び接続管は,内面を滑らかにする。接続管は,JIS B 8330を

参照する。 

3) 風量計測部は,ラジエータ上流の風流れが均一に保てる位置とする。 

4) ラジエータ前面において,整流が得られる形状でなければならない。整流状態は,図3に示すよう

にラジエータ前面で16以上の等面積に分け,その各々の中心をピトー管で計測し,各点の風速が平


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均風速に対し,±10 %以内とする。また,等面積に分けるとき,一辺は4以上の等しい長さに分割

する。満足できない場合は,受渡当事者間で調整する。 

5) 空気槽,接続管の各継ぎ目及び各種の計測孔は,気密とする。 

 

 

図2−試験装置の例 

 

 

図3−整流状態の計測 

 

6.2 

計測器 

試験に用いる計測器の器差は,表1に示す値以内とし,試験前に校正しておく。 

なお,試験精度を上げるために,水の入口温度と出口温度との差は温度差計の値を用いることが望まし

い。 

 

表1−計測器の器差 

計測器 

器差 

水流量計 

% 計測器が示す値の ±2 

空気流量計 

% 計測器が示す値の ±2 

温度計 

℃  

±0.3 

温度差計 

℃  

±0.1 

差圧計 

% 最大目盛値の 

±2 

圧力計 

% 最大目盛値の 

±2 


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試験方法及び計測方法 

7.1 

試験方法 

試験方法は,まずラジエータを接続管によってラジエータ性能計測部に取り付ける。次に,ラジエータ

のインレットパイプ及びアウトレットパイプを試験装置の水の回路に接続する。試験は水流量,風量,水

入口温度及び空気入口温度が安定した状態で行う。 

計測項目は,大気圧,湿度,室温,水入口温度,水出入口温度差,水流量,空気入口温度,風量,水側

出入口圧力差,水側出入口圧力損失,空気側出入口圧力差及び空気側出入口圧力損失とする。 

なお,水出入口温度差の代わりに水出口温度を計測してもよい。ただし,同一温度に対する水入口温度

計と水出口温度計との計測器間の差は,0.1 ℃以内とする。 

7.2 

計測方法 

計測方法は,次による。 

a) 流量計測 流量計測は,放熱状態で次による。 

1) 水流量計測 水流量の計測は,水の回路中の混入空気を除去してから行う。 

2) 風量計測 風量計測は,風の流れが安定した後,JIS B 8330の6.2.3(空気量)のいずれかによって

計測し,6.3(特性値の算出方法)に従って算出する。 

b) 温度計測 温度計測は,放熱状態で次による。 

1) 水の温度計測 水の温度計測は,ラジエータのインレットパイプ端末及びアウトレットパイプ端末

にできるだけ近い位置で行う。 

2) 空気の温度計測 空気の温度計測は,ラジエータ前面で放射熱を受けない方法で行う。 

c) 圧力差計測 圧力差計測は,放熱状態で次による。 

1) 放熱量計測時水側出入口圧力差計測 放熱量計測時水側出入口圧力差計測は,ラジエータのインレ

ットパイプ端末及びアウトレットパイプ端末にできるだけ近い位置で行う。 

2) 放熱量計測時空気側出入口圧力差計測 放熱量計測時空気側出入口圧力差の計測位置は,ラジエー

タの直前及び直後で,空気の流れができるだけ安定した部分とする。 

圧力差の計測は,上記a) 2)における圧力計測と同様に行い,ラジエータ前後の全圧差を算定する。 

d) 圧力損失計測 圧力損失計測は,次による。 

圧力損失の計測は常温かつ放熱しない状態で行う。水側出入口圧力損失及び空気側出入口圧力損失

は,上記c)と同じ方法で計測する。 

 

計算方法 

8.1 

計算の手順 

計算の手順は,次による。 

a) 水側放熱量を算出する。 

b) 前面質量風速を算出する。 

c) 放熱量を算出する。 

8.2 

水側放熱量 

水側放熱量は,次の式によって算出する。 

)

(

60

10

2

w

1

w

pw

3

w

w

w

t

t

C

γ

V

Q

 

ここに, 

Qw: 水側放熱量(kW) 


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Vw: 水流量(L/min) 

 

 水の単位体積当たりの質量(kg/m3)(ただし,水流量計に近い

側の水温度における値をとる。) 

 

Cpw: 水の比熱[kJ/(kg・℃)](清水の場合は,4.186)とする。 

 

tw1: 水入口温度(℃) 

 

tw2: 水出口温度(℃) 

注記 

60

103

w

w

γ

V

は,単位時間に通過する水の質量(kg/s)である。 

8.3 

前面質量風速 

前面質量風速は,次の式によって算出する。 

a

f

a

vaf

60γ

A

V

γ

 

ここに, 

最瘀愀替

 前面質量風速[kg/(m2・s)] 

 

Va: コア前面における風量(m3/min) 

 

Af: コア前面面積(m2):コア幅とコア高さから求める。 

 

最懿

 空気の単位体積当たりの質量(kg/m3)(ただし,風量計測位置

における値をとる。) 

8.4 

放熱量 

放熱量は,次の式によって算出する。 

1a

1

w

w

60

t

t

Q

Q

 

ここに, 

Q: 放熱量(kW) 

 

ta1: 空気入口温度(℃) 

 

試験成績表の作成 

試験成績表は,次の関係を表2に例示する放熱線図に作成し,ラジエータ放熱性能成績表とする。 

a) 放熱量と前面質量風速との関係(水流量をパラメータとして示す。) 

b) 空気側出入口圧力差と前面質量風速との関係 

c) 水側出入口圧力差と水流量との関係 

圧力損失の試験成績表例を,表3に示す。 

 


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表2−成績表の例1 

 

 


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表3−成績表の例2 

 

 

注記  圧力損出は,常温かつ放熱しない状態で計測したもの。