>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

 

D 1047-1:2017  

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 1 

3 用語及び定義  2 

4 記号 2 

5 標準大気条件  4 

6 試験 5 

6.1 排出ガス成分排出量の測定  5 

6.2 燃料消費率の測定  5 

7 測定装置 5 

7.1 シャシダイナモメータ  5 

7.2 ガス回収装置  5 

7.3 分析装置  6 

7.4 冷却装置  7 

7.5 燃料消費率の測定  7 

7.6 試験機器及び測定精度  7 

8 試験準備 8 

8.1 燃料及びエンジン潤滑油  8 

8.2 試験二輪車の詳細  8 

8.3 試験二輪車の調整及び準備  8 

8.4 分析装置の調整及び校正  8 

9 CVS装置の確認方法  8 

10 排出ガスの試料採取,分析及び容量の測定方法  8 

10.1 試験二輪車始動前の操作  8 

10.2 試料採取及び容量測定の開始  11 

10.3 試料採取及び容量測定の終了  11 

10.4 分析  11 

10.5 走行距離の測定  11 

10.6 開放型CVS装置  11 

11 排出ガス成分の排出量の決定  12 

11.1 標準状態に修正した総希釈排出ガス量  12 

11.2 排出ガスの試料採取及び希釈率  12 

11.3 排出ガス成分の排出質量  13 

12 燃料消費率の決定  15 

12.1 カーボンバランス法  15 


 

D 1047-1:2017 目次 

(2) 

ページ 

12.2 燃料流量測定法  15 

12.3 L/100 kmで表示する場合の計算方法  16 

12.4 燃料消費率測定のための統計的精度の判定基準  16 

附属書A(規定)燃料流量測定法及び機器  17 

附属書B(参考)試験燃料性状記録の例 28 

附属書C(参考)開放型CVS装置のための排出ガス漏れ確認方法  29 

附属書D(参考)希釈率の決定方法  34 

附属書E(参考)カーボンバランス法の原理 40 

附属書F(参考)ガソリン及び軽油の水素炭素原子数比及び酸素炭素原子数比の簡易算出方法  43 

附属書G(規定)2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率  44 

附属書H(規定)燃料消費率測定の統計的精度の判定基準  46 

附属書JA(参考)CVS装置の確認方法  47 

附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表  49 

 

 


 

D 1047-1:2017  

(3) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人自動車技術会(JSAE)から,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経

済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS D 1047の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS D 1047-1 第1部:一般要求事項 

JIS D 1047-2 第2部:テストサイクル及び試験条件 

JIS D 1047-3 第3部:一定速度燃料消費率試験方法 

 

 


 

 

日本工業規格          JIS 

 

D 1047-1:2017 

 

二輪自動車−排出ガス及び燃料消費率試験方法− 

第1部:一般要求事項 

Motorcycles-Measurement method for gaseous exhaust emissions and  

fuel consumption- 

Part 1: General test requirements 

 

序文 

この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 6460-1及びAmendment 1:2015を基に,日本の実態

を踏まえるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。ただし,追補(amendment)につ

いては,編集し,一体とした。 

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。 

 

適用範囲 

この規格は,二輪自動車の排出ガス試験方法及び燃料消費率試験方法の一般要求事項について規定する。

この規格は,火花点火式エンジン(4ストロークサイクルエンジン,2ストロークサイクルエンジン及びロ

ータリエンジン)及び圧縮点火式エンジンを搭載した二輪自動車(JIS D 0101参照)に適用できる。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 6460-1:2007,Motorcycles−Measurement method for gaseous exhaust emissions and fuel 

consumption−Part 1: General test requirements及びAmendment 1:2015(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS D 0101 自動車の種類に関する用語 

注記 対応国際規格:ISO 3833,Road vehicles−Types−Terms and definitions(MOD) 

JIS D 0108 自動車排出物質の公害防止関連用語 

JIS D 0109 二輪自動車−用語 

JIS D 1036 二輪自動車−惰行試験によるシャシダイナモメータへの走行抵抗の設定方法 

注記 対応国際規格:ISO 11486,Motorcycles−Methods for setting running resistance on a chassis 

dynamometer(MOD) 


D 1047-1:2017  

 

JIS D 1047-2 二輪自動車−排出ガス及び燃料消費率試験方法−第2部:テストサイクル及び試験条件 

注記 対応国際規格:ISO 6460-2:2014,Motorcycles−Measurement method for gaseous exhaust 

emissions and fuel consumption−Part 2: Test cycles and specific test conditions(MOD) 

JIS D 1047-3 二輪自動車−排出ガス及び燃料消費率試験方法−第3部:一定速度燃料消費率試験方法 

注記 対応国際規格:ISO 6460-3:2007,Motorcycles−Measurement method for gaseous exhaust 

emissions and fuel consumption−Part 3: Fuel consumption measurement at a constant speed及び

Amendment 1:2015(IDT) 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS D 0101,JIS D 0109,及びJIS D 0108によるほか,次による。 

3.1 

空車質量(motorcycle kerb mass) 

乾燥質量に次の質量を加えた車両の質量。 

− 燃料:製造業者が指定するタンク容量の少なくとも90 %を充塡。 

− アクセサリ類:製造業者によって供給される,通常の運転に必要な標準装備品。 

例 車載工具・荷台・風防・車体保護装置 他 

注記 乾燥質量とは,潤滑油,冷却液,ブレーキ液,バッテリー液などを製造業者の指定に従って充

塡した車両質量をいう。 

3.2 

基準質量(reference mass of the motorcycle) 

空車質量に一律75 kgの乗員質量を加えた質量。 

3.3 

等価慣性質量(equivalent inertia) 

シャシダイナモメータを構成するローラ及びダイナモメータによる回転慣性質量で,試験二輪自動車(以

下,試験二輪車という。)の基準質量に応じたもの。 

3.4 

排出ガス(gaseous exhaust emissions) 

試験二輪自動車の排気管から大気中に排出されるガス状の排出物。排出ガスには,一酸化炭素(CO),

炭化水素(HC),全炭化水素(THC),窒素酸化物(NOx),二酸化炭素(CO2)などの排出ガス成分が含ま

れる。 

 

記号 

この規格で用いる記号は,表1による。 


D 1047-1:2017  

 

表1−記号 

記号 

定義 

単位a) 

潤滑油と燃料との混合比 

− 

cCO,d 

希釈空気中の一酸化炭素濃度 

ppm 

cCO,dm 

水蒸気及び二酸化炭素吸着剤を通した希釈空気中の一酸化炭素濃度 

ppm 

cCO,e 

希釈排出ガス中の一酸化炭素濃度 

ppm 

cCO,ec 

希釈空気中の一酸化炭素を補正した希釈排出ガス中の一酸化炭素体積濃度 

ppm 

cCO,em 

水蒸気及び二酸化炭素吸着剤を通した希釈排出ガス中の一酸化炭素濃度 

ppm 

cCO2,d 

希釈空気中の二酸化炭素濃度 

cCO2,e 

希釈排出ガス中の二酸化炭素濃度 

cCO2,ec 

希釈空気中の二酸化炭素を補正した希釈排出ガス中の二酸化炭素体積濃度 

cNOx,d 

希釈空気中の窒素酸化物濃度 

ppm 

cNOx,e 

希釈排出ガス中の窒素酸化物濃度 

ppm 

cNOx,ec 

希釈空気中の窒素酸化物を補正した希釈排出ガス中の窒素酸化物体積濃度 

ppm 

cO2,d 

希釈空気中の酸素濃度 

cPi,ec 

希釈空気中に含まれる汚染物質iの量を補正した希釈排出ガス中の汚染物質iの濃度 

ppm 

cTHC,d 

希釈空気中の全炭化水素濃度 

ppmC 

cTHC,e 

希釈排出ガス中の全炭化水素濃度 

ppmC 

cTHC,ec 

希釈空気中の全炭化水素を補正した希釈排出ガス中の全炭化水素体積濃度 

ppmC 

Df 

希釈率 

− 

Fc 

燃料消費率 

km/L 

F'c 

潤滑油を混合した燃料における燃料消費率 

km/L 

Fc100 

100 km当たりの燃料消費量 

L/100 km 

Fo 

混合燃料の潤滑油消費率 

km/L 

Ha 

試験室内の空気中の水分(g)と乾燥空気(kg)との質量比 

− 

Hd 

希釈空気の相対湿度 

Hr 

試験室内の相対湿度 

Ho 

標準状態における相対湿度 

KH 

窒素酸化物の排出質量の計算に使用する湿度補正係数 

− 

K1 

ベンチュリ補正係数 

− 

K2 

標準状態での大気の絶対温度を大気圧で除した値 

− 

実走行距離 

km 

mCO 

排出ガス中の一酸化炭素の走行1 km当たりの排出質量 

g/km 

mCO2 

排出ガスに含まれる二酸化炭素の走行1 km当たりの排出質量 

g/km 

mf 

消費された燃料質量 

mNOx 

排出ガスに含まれる窒素酸化物の走行1 km当たりの排出質量 

g/km 

mPi 

汚染物質iの排出質量 

mTHC 

排出ガス中の炭化水素の走行1 km当たりの排出質量 

g/km 

試料を採取しているときの定容量ポンプの回転積算数 

− 

pa 

試験中の試験室内平均気圧 

kPa 

pd 

試験中の試験室内飽和水蒸気圧 

kPa 

pp 

定容量ポンプの入り口における希釈排出ガスの絶対圧力 

kPa 

pv 

ベンチュリ入り口における絶対圧力 

kPa 

pv(t) 

ベンチュリ入り口における希釈排出ガスの絶対圧力 

kPa 

p0 

標準状態での全大気圧 

kPa 

Qa 

別のガス流量計を用いて測定したベンチュリ流量 

L/s 

Qcal 

標準状態に修正したベンチュリ流量 

L/s 

RHC,ex 

排出ガス中の水素と炭素との原子数割合 

− 


D 1047-1:2017  

 

表1−記号(続き) 

記号 

定義 

単位a) 

R'HC,ex 

潤滑油混合燃料における排出ガス中の水素と炭素との原子数の割合 

− 

RHC,f 

燃料中の水素と炭素との原子数割合 

− 

RHC,o 

潤滑油中の水素と炭素との原子数割合 

− 

ROC,ex 

排出ガス中の酸素と炭素との原子数割合 

− 

R'OC,ex 

潤滑油混合燃料における排出ガス中の酸素と炭素との原子数割合 

− 

ROC,f 

燃料中の酸素と炭素との原子数割合 

− 

ROC,o 

潤滑油中の酸素と炭素との原子数割合 

− 

r0 

標準状態における相対大気密度 

− 

時間 

ttest 

総試験時間 

Ta 

試験中に試験室内で測定した周囲温度 

Tf 

ビュレット内の燃料温度 

Tp 

試料を採取しているときの定容量ポンプ入り口における希釈排出ガス温度 

Tv 

ベンチュリ入り口温度 

Tv(t) 

ベンチュリ入り口の希釈排出ガス温度 

T0 

標準状態での大気温度 

T1 

試験中の試験室内の平均乾球温度 

T2 

試験中の試験室内の平均湿球温度 

消費燃料量 

Vd 

希釈空気容量 

Ve 

標準状態に補正された走行1 km当たりの希釈排出ガス容量 

L/km 

Vex 

排出ガス容量 

Vf 

潤滑油混合燃料中の燃料量 

Vi,e 

標準状態における試験1回分の希釈排出ガス容量 

Vo 

潤滑油混合燃料中の潤滑油量 

Vp 

定容量ポンプ1回転で送り出される希釈排出ガス容量 

Vs 

試験1回分の総希釈排出ガス容量 

α 

燃料の体積膨張係数 

K−1 

ρCO 

標準状態における一酸化炭素密度 

g/L 

ρCO2 

標準状態における二酸化炭素密度 

g/L 

ρf 

標準周囲大気温度での燃料密度 

g/L 

ρNOx 

標準状態における,NO2当量で表した窒素酸化物密度 

g/L 

ρo 

標準周囲大気温度での潤滑油密度 

g/L 

ρPi 

標準状態における汚染物質iの密度 

g/L 

ρTHC 

標準状態における炭化水素密度 

g/L 

ρ0 

大気密度 

kg/m3 

注a) ppm=parts per million(10−4 %) 

 

標準大気条件 

標準大気条件(以下,標準状態という。)は,次による。 

− 全大気圧 

p0: 101.325 kPa 

− 周囲大気温度 

T0: 293.15 K(20 ℃) 

− 相対湿度 

H0: 65 % 

− 大気密度 

ρ0: 1.205 kg/m3 

− 相対大気密度 

r0: 0.931 9 


D 1047-1:2017  

 

注記 対応国際規格では絶対温度(K)で表されているが,一部,セルシウス温度(℃)に変更して

いる部分と併記している部分がある。 

 

試験 

6.1 

排出ガス成分排出量の測定 

6.1.1 

テストサイクル走行中の平均排出ガス 

試験は,適切なテストサイクルを選択し,JIS D 1047-2に規定する方法に従って行う。 

6.1.2 

アイドル回転速度での排出ガス測定 

試験は,JIS D 1047-2に規定する手順に従って行う。 

6.2 

燃料消費率の測定 

6.2.1 

テストサイクル走行中の平均燃料消費率 

試験は,適切なテストサイクルを選択し,JIS D 1047-2に規定する方法に従って行う。 

6.2.2 

一定速度での燃料消費率 

試験は,JIS D 1047-3に規定する手順に従って行う。 

 

測定装置 

次の規定にかかわらず,装置メーカによって定容量試料採取装置(CVS)と同等であることが証明され

た性能をもつ測定装置を用いてもよい。 

7.1 

シャシダイナモメータ 

シャシダイナモメータは,JIS D 1036に従って設定する。テーブル法によって設定する場合の等価慣性

質量は,JIS D 1036の表6による。 

7.2 

ガス回収装置 

7.2.1 

ガス回収装置は,試験二輪車の排気口からの排出ガスをもれなく回収することができる密閉型の装

置とする。ただし,背圧が±1.226 kPaの範囲にあることを条件とする。開放型の装置でも,排出ガスをも

れなく回収することが確認された場合には使用してもよい。ガス回収は,試験温度で排出ガスの性質を著

しく変えてしまうような凝縮が起こらないようにする。 

7.2.2 

ガス回収装置及びガス回収装置と排出ガス採取装置との間の接続管は,ステンレス鋼又は回収する

ガスの組成に影響を与えず,かつ,ガス温度に耐え得る材質とする。 

7.2.3 

排出ガス試料採取装置には,臨界流ベンチュリ(CFV)方式CVS装置又は定容量ポンプ(PDP)

方式CVS装置を用いる。 

7.2.3.1 

CFV方式CVS装置は,次の要件を満足するものでなければならない。 

a) 希釈排出ガスを吸い込むCFVは,排出ガスをもれなく確実に吸入できる十分な大きさとする。 

b) CFVに流入する希釈排出ガスの温度及び絶対圧力を測定し,ベンチュリ流量を演算できる機器を備え

る。 

c) 密閉型ガス回収装置の希釈空気用の試料採取プローブは,希釈空気用フィルタの下流に設置し,試験

中,試料採取ポンプ,フィルタ及び流量計を通して希釈空気を一定流量で採集できる。また,開放型

ガス回収装置の希釈空気用の試料採取プローブは,開放型CVS装置のガス回収装置の近傍でかつ外側

に設置し,試験中,試料採取ポンプ,フィルタ及び流量計を通して希釈空気を一定流量で採集できる。 

d) 希釈排出ガス流の上流に向けた希釈排出ガス用の試料採取プローブをCFV入り口近くの上流に配置

し,試験中,試料採取プローブ先端に設けた試料採取ベンチュリ,試料採取ポンプ,フィルタ及び流


D 1047-1:2017  

 

量計を通して希釈排出ガスを希釈排出ガスの流量に比例した流量で採取する。 

e) 試験中,希釈排出ガスの流量を積算する流量積算器を備える。 

7.2.3.2 

PDP方式CVS装置は,次の要件を満足するものでなければならない。 

a) 熱交換器は,試験中,PDP入り口の希釈排出ガスの温度変動を±5 ℃に制限することができる。また,

試験開始前に交換器を運転温度(許容範囲±5 ℃)にすることができる予熱システムを搭載している。 

b) 希釈排出ガスを吸い込むPDPは,幾つかの一定速度に厳密に調節できるモータを搭載している。PDP

の容量は,排出ガスをもれなく確実に吸入するのに十分な大きさとする。 

c) PDPに流入する希釈排出ガスの温度を連続的に記録できる機器を備える。 

d) PDPに流入する希釈排出ガスの大気圧に対する圧力低下を測定する計器及びPDPの入り口・出口間の

差圧を測定する計器を備える。 

e) 密閉型ガス回収装置の希釈空気用の試料採取プローブは,希釈空気用フィルタの下流に設置し,試験

中,試料採取ポンプ,フィルタ及び流量計を通して希釈空気を一定流量で採集できる。また,開放型

ガス回収装置の希釈空気用の試料採取プローブは,開放型CVS装置のガス回収装置の近傍でかつ外側

に設置され,試験中,試料採取ポンプ,フィルタ,流量計を通して希釈空気を一定流量で採集できる。 

f) 

希釈排出ガス流の上流に向けた希釈排出ガス用の試料採取プローブをPDPの上流に配置し,試験中,

試料採取ポンプ,フィルタ及び流量計を通して希釈排出ガスを一定流量で採集できる。 

g) 試験中,PDPの回転数を数える積算回転計を備える。 

7.2.4 

試料採取装置において,試験中,試料ガスをそれぞれの試料採取バッグ又は大気放出に振り分ける

切換バルブを備えることとし,最小試料採取流量は,150 L/hとする。 

7.2.5 

試料採取バッグは,希釈空気及び希釈排出ガスを収集する気密性を備え,通常の流れを妨げない十

分な容量があり,また,測定対象排出ガスの性質を変化させないものとする。 

試料採取バッグは自動密封装置を備え,試料採取中には試料採取装置に,また,試料採取終了時には分

析システムに容易かつ確実に接続できるものとする。 

試料採取装置の熱害のために,測定に支障がある場合には,排出ガスに影響を与えない範囲で補助冷却

機器を用いてもよい。 

注記1 試料採取装置の各部(例えば,アダプタ部,カプラ部)は非常に高温となる可能性があるた

め,接続方法及び接続部分の材質又は形状には注意しなければならない。 

注記2 開放型の装置ではガス回収が不完全となり,試験室内にガスが漏れるおそれがあるため,試

料採取の間,漏れがないことを確認することが重要である。 

注記3 低速及び高速を含むテストサイクルの場合は,高速運転時に水分凝縮が発生するおそれが高

まるため,特段の注意が必要である。 

7.3 

分析装置 

7.3.1 

試料採取プローブは,試料採取バッグに接続する試料採取チューブ又はドレインチューブからな

る。この試料採取プローブは,ステンレス鋼製又は分析するガス組成に影響を及ぼさないその他の材質と

する。試料採取プローブを含め,分析計に接続するチューブの温度は,周囲大気温度と同じとする。 

7.3.2 

分析装置は,次の方式とする。 

a) ガソリン,ガソホール又は液化石油ガス(LPG)燃料用 

1) CO及びCO2測定のための非分散形赤外線分光分析計 

2) THC測定(希釈測定)のための水素炎イオン化形(FID)分析計 

3) HC測定(直接測定)のための非分散形赤外線吸収分析計 


D 1047-1:2017  

 

4) NOx測定のためのコンバータの付いた化学発光分析計 

b) ディーゼル又はアルコール燃料用 

1) CO及びCO2測定のための非分散形赤外線分光分析計 

2) THC測定のための加熱形水素炎イオン化形(HFID)分析計 

3) NOx測定のためのコンバータの付いた化学発光分析計 

7.4 

冷却装置 

試験全体を通じて,実際の運転条件を模擬した冷却風が当たるように可変速冷却ブロアを試験二輪車の

正面に設置する。 

ローラ速度が10 km/h〜50 km/hの運転範囲では,ブロア出口の風速は,ローラ速度の±5 km/h以内とし,

50 km/hを超える範囲では,風速はローラ速度の±10 %とする。ローラ速度が10 km/h未満では,風速はゼ

ロとしてもよい。 

上記の風速は,ブロア出口全体を9分割した各長方形の中央の9測定点の平均値によって決定する(ブ

ロア出口の水平及び垂直方向をそれぞれ均等に3分割する。)。 

これら9点のそれぞれの値は,9点の平均値の±10 %以内でなければならない。 

ブロア出口は,断面積が少なくとも0.4 m2で,かつ,最低部の高さは床から5 cm〜20 cmとする。ブロ

ア出口は,試験二輪車の中心線と垂直で,前輪の先端から30 cm〜45 cmの距離とする。風速計は,ブロア

出口から0 cm〜20 cmの間に配置する。 

7.5 

燃料消費率の測定 

7.5.1 

燃料消費率の測定方法は,それぞれの測定方法の特徴又は試験方法(テストサイクル運転又は一定

速度運転)に応じて,次に示すいずれかの方法を用いる。 

a) カーボンバランス法 

b) 容積測定法 

c) 質量測定法 

d) 流量測定法 

カーボンバランス法は,12.1による。 

測定結果が同等であると証明できる場合には,その他の方法を用いてもよい。 

7.5.2 

燃料供給装置は,附属書Aに従い,流量を±1 %の精度で測定でき,かつ,エンジンへの燃料供給

を妨げない。容積測定法及び流量測定法の場合,測定装置内部又は出口の燃料温度を測定する。 

通常の燃料供給装置から測定装置への三方バルブによる切り替えには,0.2秒間を超えてはならない。 

7.5.3 

附属書Aに燃料流量測定法の詳細及び適切な機器の使用方法を示す。 

7.6 

試験機器及び測定精度 

7.6.1 

試験の走行距離は,±1 %の精度で測定する。 

7.6.2 

試験の速度は,精度±1 %,分解能0.1 km/hで測定する。10 km/h未満においては,分解能0.1 km/h

で測定する。 

7.6.3 

周囲大気温度及び7.2.3に記す温度は,±1 Kの精度で測定する。 

7.6.4 

大気圧は,±0.2 kPaの精度で測定する。 

7.6.5 

周囲大気の相対湿度は,±5 %の精度で測定する。 

7.6.6 

7.2.1及び7.2.3に規定する圧力は,±0.4 kPaの精度で測定する。 

7.6.7 

分析計は,校正ガスの精度にかかわらず,各排出ガス成分及びCO2を±1 %の精度で測定できるよ

うな測定レンジをもつものとする。分析回路全体の応答速度は,1 min未満とする。 


D 1047-1:2017  

 

7.6.8 

冷却風速度は,±5 km/hの精度で測定する。 

7.6.9 

テストサイクル時間及びガス採取時間は,±1秒間の精度で制御する。これらの時間は,0.1秒間

の精度で測定する。 

7.6.10 

希釈排出ガスの総容量は,±2 %の精度で測定する。 

7.6.11 

CFV方式CVS装置は,主臨界流ベンチュリの入り口と同じ温度及び絶対圧力の位置に試料採取ベ

ンチュリを設置し,希釈排出ガス流量に比例した試料採取ガス流量が得られるようにする。PDP方式CVS

装置の希釈排出ガス流量及び試料採取ガス流量は,±5 %の範囲で一定とする。 

7.6.12 

JIS D 1047-3に規定する一定速度燃料消費率測定において,試験路の風速は,精度±5 %,分解能

0.1 m/sで測定する。 

 

試験準備 

8.1 

燃料及びエンジン潤滑油 

試験燃料の性状を記録する。記録様式の一例を,附属書Bに示す。 

エンジン潤滑油の等級及び量は,製造業者の推奨する方法に従う。 

8.2 

試験二輪車の詳細 

試験二輪車の主要諸元は,JIS D 1047-2の附属書A(排出ガス試験報告書)及び/又は附属書B(燃料

消費率試験報告書),並びに/又はJIS D 1047-3の附属書B(試験報告書)に従い記載する。 

8.3 

試験二輪車の調整及び準備 

8.3.1 

試験二輪車は,製造業者の指定に従って適切に慣らし運転を行う。 

8.3.2 

試験二輪車は,製造業者の指定に従って調整する(例 タイヤ空気圧,チェーンの張り)。変更し

た場合は,詳細を試験報告書に記載する。 

8.3.3 

車輪間の荷重配分は,製造業者の指示に従う。 

8.4 

分析装置の調整及び校正 

排出ガス分析装置は,製造業者の指示に従って調整及び校正する。 

 

CVS装置の確認方法 

CVS装置は,製造業者の指示に従って調整及び確認する。参考として,附属書JAにCVS装置の確認方

法を示す。 

 

10 

排出ガスの試料採取,分析及び容量の測定方法 

10.1 

試験二輪車始動前の操作 

代表的な密閉型CVS装置について,CFV方式の概略を図1に,PDP方式の概略を図2に示す。 


D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

排出ガス 

F2,F3 

フィルタ 

 

希釈空気 

P2,P3 

試料採取ポンプ 

 

希釈空気用フィルタ 

R2,R3 流量計 

 

混合部 

Sa,Sb 

試料採取バッグ 

 

サイクロン 

S2,S3 

試料採取プローブ 

 

切替バルブ 

ブロワ 

 

試料採取ベンチュリ 

圧力計 

 

連続試料採取プローブ 

積算器 

 

主臨界流ベンチュリ 

温度計 

 

10 演算部 

V2,V3 バルブ 

 

 

 

HFIDへ:HFIDを用いる場合の専用試料採取ライン 

 

 

 

大気へ 

 

 

 

排気ポンプへ 

 

 

 

分析計へ 

 

図1−代表的な密閉型CFV方式CVS装置の概略図 


10 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

排出ガス 

P1 

PDP 

 

希釈空気 

P2,P3 

試料採取ポンプ 

 

希釈空気用フィルタ 

R2,R3 流量計 

 

混合部 

Sa,Sb 

試料採取バッグ 

 

熱交換器 

S2,S3 

試料採取プローブ 

 

切換バルブ 

温度計 

 

モータ 

V2,V3 バルブ 

 

連続試料採取プローブ 

HFIDへ:HFIDを用いる場合の専用試料採取ライン 

 

CT 

積算回転計 

大気へ 

 

F2,F3 フィルタ 

排気ポンプへ 

 

g1,g2 圧力計 

分析計へ 

図2−代表的な密閉型PDP方式CVS装置の概略図 

 

10.1.1 

試料採取バッグ(Sa及びSb)を空にし,密封する。 

10.1.2 

CVS装置の準備 

a) CFV方式CVS装置の場合 

1) ブロワ(B)を,作動させる。ただし,流量の積算は開始しない。 

2) 採取したガスが大気中に流れるように切換バルブ(6)を通る流れを制御して,試料を採取するため

試料採取ポンプ(P2及びP3)を始動する。 

3) 温度計(T)及び圧力計(g)を作動する。 

4) 積算器(I)及びシャシダイナモメータローラの積算回転計をゼロに設定する。 

b) PDP方式CVS装置の場合 

1) 積算回転計を始動させずに,PDP(P1)を作動させる。 

2) 採取したガスが大気中に流れるように切換バルブ(6)を通る流れを制御して,試料を採取するため

g1 

g2 


11 

D 1047-1:2017  

 

試料採取ポンプ(P2及びP3)を始動する。 

3) 温度計(T)及び圧力計(g1及びg2)を作動する。 

4) 積算回転計(CT)及びシャシダイナモメータのローラ積算回転計をゼロに設定する。 

10.2 

試料採取及び容量測定の開始 

10.2.1 

10.2.2から10.2.5に規定する操作を実施する。 

10.2.2 

大気に排出されるように設定されていた切換バルブを,試料採取プローブ(S2及びS3)経由で試

料採取バッグ(Sa及びSb)に連続して試料ガスを回収する位置にセットする。 

10.2.3 

CFV方式CVS装置の場合,積算器(I)を起動する。 

10.2.4 

PDP方式CVS装置の場合,試験開始時を,温度計(T)及び圧力計(g1及びg2)の結果を記録し

ているグラフに記載し,PDP(P1)の総回転数を記録するカウンタを起動する。 

10.2.5 

7.4に規定する冷却装置を起動する。 

10.3 

試料採取及び容量測定の終了 

10.3.1 

テストサイクルが終了した時点で,10.3.2から10.3.4に規定する方法で操作を行う。 

10.3.2 

切換バルブは,試料採取バッグ(Sa及びSb)を閉じて,試料採取プローブ(S2及びS3)を通じて

試料採取ポンプ(P2及びP3)によって吸引した試料ガスを大気に放出するようにセットする。 

10.3.3 

CFV方式CVS装置の場合は,積算器(I)を停止し,PDP方式CVS装置の場合は,PDP(P1)の

積算回転計を停止する。 

10.3.4 

7.4に規定する冷却装置を停止する。 

10.4 

分析 

10.4.1 

JIS D 1047-2に別の規定がない限り,試料採取バッグに入れた排出ガスは,できる限り早く分析

する。 

10.4.2 

各試料ガス分析の前に,適切なゼロガスを使って,各排出ガス成分に対して使用する分析計レン

ジにおいて,ゼロ調整をする。 

10.4.3 

分析計レンジの70 %〜100 %の公称濃度のスパンガスを使って,分析計のスパンを調整する。 

10.4.4 

分析計のゼロ点を再確認する。読取値が10.4.2で調整した値と比較して分析計レンジの2 %を超

えて相違する場合は,校正手順を繰り返して行う。 

10.4.5 

試料ガスを分析する。 

10.4.6 

分析後,同一の校正ガスを使ってゼロ及びスパン点を再確認する。この再確認において,スパン

点が10.4.3の値の2 %以内,かつ,ゼロ点がレンジの2 %以内に収まれば,分析を妥当とみなす。 

10.4.7 

10.4の全ての工程において,各ガスの流量及び圧力は,分析計の校正時に使用したものと同一と

する。 

10.4.8 

各排出ガス濃度として採用する値は,測定値が安定した後に読み取られた値とする。 

10.5 

走行距離の測定 

実際に走行した距離(km)は,積算回転計に表示された総回転数にローラの円周長を乗じることによっ

て得る。 

10.6 

開放型CVS装置 

開放型CVS装置を使用する場合,排出ガスは,試験二輪車の排気管からCVS装置の試料採取パイプへ

の導入部分までの間で漏れてはいけない。排出ガスの漏れがないかを確認する。 

注記 排出ガス漏れ確認方法を,参考として附属書Cに示す。 

 


12 

D 1047-1:2017  

 

11 

排出ガス成分の排出量の決定 

11.1 

標準状態に修正した総希釈排出ガス量 

標準状態の温度及び圧力へ修正した試験中CVS装置に流入する総希釈排出ガス量を算出する。CFV方

式CVS装置の場合,11.1.1の手順を用い,PDP方式CVS装置の場合,11.1.2の手順を用いる。 

11.1.1 

CFV方式CVS装置における総希釈排出ガス量 

CFV方式CVS装置における走行1 km当たりの希釈排出ガス量(Ve)は,式(1)及び式(2)によって求める。 

L

V

V

1

s

e

  (1) 

dt

t

T

t

p

K

V

t

test

0

v

v

1

s

)

(

)

(

  (2) 

ベンチュリ補正係数(K1)は,別のガス流量計(例えば,層流流量計)を用いて測定したベンチュリ流

量(Qa)から求め,式(3)及び式(4)によって計算する。 

v

v

cal

1

p

T

Q

K

  (3) 

a

a

a

2

cal

T

p

Q

K

Q

  (4) 

ここに, K2=293.15/101.325=2.893とする。 

 

11.1.2 

PDP方式CVS装置における総希釈排出ガス量 

試験中にPDPによって吸引された走行1 km当たりの希釈排出ガス量(Ve)は,式(5)によって求める。 

L

T

p

N

V

K

V

1

p

p

p

2

e

  (5) 

1回転ごとにPDPによって吸引される希釈排出ガス量(Vp)は,PDPの入り口・出口間の差圧に依存す

る。 

PDPの吸入口における希釈排出ガスの絶対圧力(pp)は,大気圧と試料ガス採取中のPDP吸込口の負圧

との差圧である。 

11.2 

排出ガスの試料採取及び希釈率 

11.2.1 

排出ガスの試料採取 

試験二輪車の排気管から排出される全ての排出ガスをCVS装置内に流入し,希釈排出ガスの分析に十分

な容量(例えば,50 L〜100 L)を試料採取バッグ内に採取する。 

圧縮点火式エンジンの場合,排出ガスが希釈空気と十分に混合する位置で試料採取ガスを採取する。圧

縮点火式エンジン及び熱交換器を備えたCVS装置の場合,THC濃度分析に使用する希釈排出ガスを熱交

換器の上流にて採取する。 

11.2.2 

希釈率 

希釈率(Df)は,式(6)によって求める(詳細な情報を,附属書Dに示す。)。 

CVS装置中の水分凝縮を防ぐために,希釈率が8以上となるように,希釈空気量を確保することを推奨

する。 

希釈率は,排出ガスに対しての希釈排出ガスの容量比で定義する。 

 

 


13 

D 1047-1:2017  

 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

HC,

f

10

)

(

/)

100

(

)2

/

(

4

/)

4(

)2

/

(

1

/

100

c

c

c

c

c

R

R

R

D

 

  (6) 

希釈空気中の酸素濃度(cO2,d)は,20.9 %と仮定する。 

RHC,ex値及びROC,ex値は,排出ガスの成分分析によって確定する。 

RHC,ex値及びROC,ex値を実測することが不可能な場合,RHC,f値及びROC,f値を採用してもよい。 

アルコール又はFAMEのような酸素含有添加物が燃料に混合されないことを前提に,ガソリンの場合

RHC,ex値は1.85,LPGの場合2.64,軽油の場合1.90,また,これらの燃料に共通してROC,ex値をゼロとして

もよい。 

RHC,ex値が1.85,2.64又は1.90,及びROC,ex値をゼロとした場合,希釈率は,式(6)の変形である式(7),式

(8)又は式(9)によって求める。 

ガソリンの場合, 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

f

10

)

(

40

.

13

c

c

c

D

 (7) 

LPGの場合, 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

f

10

)

(

62

.

11

c

c

c

D

 (8) 

軽油の場合, 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

f

10

)

(

28

.

13

c

c

c

D

 (9) 

11.3 

排出ガス成分の排出質量 

11.3.1 

一酸化炭素の排出質量 

排出ガス中の一酸化炭素の走行1 km当たりの排出質量(mCO)は,式(10)によって求める。 

6

ec

CO,

CO

e

CO

10

c

V

m

  (10) 

標準状態における一酸化炭素の密度(ρCO)は,1.16 g/Lとする。 

希釈空気中の一酸化炭素を補正した希釈排出ガス中の一酸化炭素の体積濃度(cCO,ec)は,式(11)によっ

て求める。 

f

d

CO,

e

CO,

ec

CO,

1

1D

c

c

c

 (11) 

希釈排出ガスから水蒸気及び二酸化炭素を除去するための吸収剤が用いられている場合,cCO,e及びcCO,d

は,式(12)及び式(13)によって補正する。 

em

CO,

d

e

CO2,

f

HC,

e

CO,

323

000

.0

005

.0

01

.0

1

c

H

c

R

c

  (12) 

dm

CO,

d

d

CO,

323

000

.0

1

c

H

c

  (13) 

11.3.2 

炭化水素の排出質量 

排出ガス中の炭化水素の走行1 km当たりの排出質量(mTHC)は,式(14)によって求める。 

6

ec

THC,

THC

e

THC

10

c

V

m

  (14) 

標準状態における炭化水素密度(ρTHC)は,式(15)によって求める。 


14 

D 1047-1:2017  

 

15

.

293

15

.

273

4.

22

01

.

12

008

.1

ex

HC,

THC

R

  (15) 

RHC,exは,排出ガスの成分分析によって求める。RHC,exが測定不可能な場合,RHC,f値を採用してもよい。

RHC,exは,ガソリンの場合1.85,LPGの場合2.64及び軽油の場合1.90としてもよい。 

希釈空気中の全炭化水素を補正した希釈排出ガス中の全炭化水素体積濃度(cTHC,ec)は,ppmCで表記し,

式(16)によって求める。 

f

d

THC,

e

THC,

ec

THC,

1

1D

c

c

c

  (16) 

ガソリン及びLPGを燃料とする火花点火式エンジンの場合,希釈排出ガスは試料採取バッグの中に蓄え,

希釈排出ガス中の全炭化水素濃度(cTHC,e)は,FID分析計によって測定する。 

軽油を燃料とする圧縮点火式エンジンの場合,特別な試料採取ラインで採取した希釈排出ガスは,HFID

分析計によって直接分析し,希釈排出ガス中の全炭化水素濃度(cTHC,e)は,式(17)によって求める。 

0

test

0

THC

e

THC,

test

tC

c

t

dt  (17) 

11.3.3 

窒素酸化物の排出質量 

排出ガスに含まれる窒素酸化物の走行1 km当たりの排出質量(mNOx)は,式(18)によって計算する。 

6

H

ec

NOx,

NOx

e

NOx

10

K

c

V

m

  (18) 

標準状態における窒素酸化物の密度(ρNOx)は,NO2の等量で表し,1.91 g/Lとする。 

希釈空気中の窒素酸化物を補正した希釈排出ガス中の窒素酸化物体積濃度(cNOx,ec)は,式(19)によって

求める。 

f

d

NOx,

e

NOx,

ec

NOx,

1

1D

c

c

c

  (19) 

窒素酸化物の排出質量の計算に使用する湿度補正係数(KH)は,式(20)及び式(21)によって求める。 

ガソリン及びLPGの場合は, 

71

.

10

9

032

.0

1

1

a

H

H

K

  (20) 

軽油の場合は, 

71

.

10

2

018

.0

1

1

a

H

H

K

  (21) 

ここで, 

100

/)

(

211

.6

r

d

a

d

r

a

H

p

p

p

H

H

  (22) 

11.3.4 

二酸化炭素の排出質量 

排出ガスに含まれる二酸化炭素の走行1 km当たりの排出質量(mCO2)は,式(23)によって計算する。 

2

ec

CO2,

2

CO

e

2

CO

10

c

V

m

  (23) 

標準状態における二酸化炭素密度(ρCO2)は,1.83 g/Lとする。 

希釈空気中の二酸化炭素を補正した希釈排出ガス中の二酸化炭素体積濃度(cCO2,ec)は,式(24)によって


15 

D 1047-1:2017  

 

求める。 

f

d

CO2,

e

CO2,

ec

CO2,

1

1D

c

c

c

  (24) 

 

12 

燃料消費率の決定 

12.1 

カーボンバランス法 

12.1.1 

4ストロークサイクルエンジンの燃料消費率 

カーボンバランス法では,燃料消費率は,式(25)によって求める(附属書E参照)。 

f

OC,

f

HC,

c

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

R

R

F

 

 

THC

ex

OC,

ex

HC,

CO

CO2

f

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

01

.

12

)

01

.

28

/

01

.

12

(

)

01

.

44

/

01

.

12

(

m

R

R

m

m

 

  (25) 

RHC,ex,ROC,ex,RHC,f及びROC,fは,排出ガス又は燃料の成分分析によって決定される。ガソリン及び軽油

には,附属書Fに示すRHC,f及びROC,fの簡易算出方法を適用してもよい。 

RHC,ex及びROC,exを測定することができない場合,RHC,exの値は,ガソリンの場合1.85,LPGの場合2.64,

軽油の場合1.90とし,ROC,exの値は共通でゼロとしてもよい。 

RHC,f及びROC,fを決定できない場合,アルコール及びFAMEのような酸素含有添加剤が燃料に混合され

ないことを前提に,RHC,ex(ガソリンの場合1.85,LPGの場合2.64,軽油の場合1.90)及びROC,ex(共通で

ゼロ)の値をRHC,f及びROC,fに適用してもよい。試験燃料にそのような添加剤が含まれる場合,RHC,ex,ROC,ex,

RHC,f及びROC,fは,排出ガスと燃料の成分分析によって決定する。 

RHC,ex及びRHC,fの値として,ガソリンの場合1.85,LPGの場合2.64,軽油の場合1.90,ROC,ex及びROC,f

の値としてゼロを使うとき,燃料消費率は,式(25)の変形である式(26)〜式(28)で計算できる。 

4ストロークサイクルガソリンエンジンの場合, 

)

866

.0(

)

429

.0(

)

273

.0(

866

.0

THC

CO

2

CO

f

c

m

m

m

F

  (26) 

4ストロークサイクルLPGエンジンの場合, 

)

819

.0(

)

429

.0(

)

273

.0(

819

.0

THC

CO

2

CO

f

c

m

m

m

F

  (27) 

4ストロークサイクルディーゼルエンジンの場合, 

)

862

.0(

)

429

.0(

)

273

.0(

862

.0

THC

CO

2

CO

f

c

m

m

m

F

  (28) 

12.1.2 

2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率 

燃料に潤滑油が混合されているとき,カーボンバランス法を使用するために,燃料に含まれる潤滑油の

割合を知ることが必要である。2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率の決定方法を,附属書Gに示

す。 

12.2 

燃料流量測定法 

12.2.1 

燃料流量測定法 

燃料流量の測定法は,附属書Aによる。 

12.2.2 

4ストロークサイクルエンジンの燃料消費率 


16 

D 1047-1:2017  

 

12.2.2.1 容積測定法で測定する燃料消費率 

燃料消費率を容積で測定する場合,燃料消費率(Fc)は,式(29)によって求める。 

(

1

f

0

c

T

T

V

L

F

 (29) 

ガソリン及び軽油の場合,燃料の体積膨張係数(α)は,0.001 ℃−1である。 

12.2.2.2 質量測定法で測定する燃料消費率 

燃料消費率を質量で測定する場合,燃料消費率(Fc)は,式(30)によって求める。 

f

f

c

m

L

F

  (30) 

12.2.2.3 流量測定法で測定する燃料消費率 

燃料消費率を流量計で測定する場合,燃料消費率(Fc)は,式(31)によって求める。 

V

L

F

c

  (31) 

12.2.3 

2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率 

潤滑油と燃料との混合比(a)は,式(32)によって求める。 

o

f

V

V

a

  (32) 

潤滑油を混合した燃料における燃料消費率(F'c)は,12.2.1に示す潤滑油を除いた場合と同じ方法によ

って得られ,式(33)によって求める。 

a

a

F

F

1

c

c

  (33) 

12.3 

L/100 kmで表示する場合の計算方法 

燃料消費率をL/100 kmで表示する場合,式(34)で計算する。 

c

100

c

100

F

F

  (34) 

12.4 

燃料消費率測定のための統計的精度の判定基準 

燃料消費率測定試験で試験データのより高い信頼性が要求される場合,附属書Hに示す統計的精度の判

定基準を適用する。 


17 

D 1047-1:2017  

 

附属書A 

(規定) 

燃料流量測定法及び機器 

 

A.1 測定方法 

A.1.1 容積測定法 

容積測定法は,容積の明確な容器を用いて,消費された燃料量を測定する方法である。 

この容器は,容積一定でも可変でもよい。 

容積一定の容器(例えば,ビュレットなど)は,事前に決められた特定量の燃料だけを読み取ることが

できる。事前に決められている量は,容器の容量又は容器の目盛によって決まる。 

目盛付きの容器では,目盛が区分され,あらかじめ決まっていない量を読み取ることができる。 

A.1.2 質量測定法 

質量測定法は,消費燃料の質量を求めるために,計量装置を使用する方法である。この装置には,一定

質量方式及び可変質量方式がある。 

一定質量の装置では,あらかじめ決められた一定量の燃料だけを読み取ることができる。この一定量は,

装置自体及び装置の性能によって決まる。 

可変質量の装置では,あらかじめ決められていない燃料の量を読み取ることができる。 

A.1.3 流量測定法 

流量測定法は,連続的又は断続的に一定間隔の時間内に通過する燃料の特定の質量又は流量を測定する

方法である。 

連続的装置は,流量を表示し,断続的装置基本量を数えることによって測定する。 

 

A.2 測定機器の設置 

A.2.1 一般 

A.2.1.1 いかなる測定方法を適用した場合でも,測定機器の設置によって試験二輪車の燃料供給システム

を著しく変更又は阻害してはならない。特に,燃料供給パイプの圧力低下,直径,長さなどを著しく変化

させてはならない。 

A.2.1.2 次の場合,A.2.1.1に規定した条件を満たすように配慮する。 

a) 容積測定法又は質量測定法用機器の設置が図A.1,図A.2,図A.4及び図A.5に従う場合 

b) 流量測定法用機器の設置が図A.3,図A.6,図A.7,図A.8及び図A.9に従う場合(ただし,システム

全体の圧力低下は1 hPa未満とする。) 

流量計を燃料噴射システムの高圧配管に設置する場合,流量計の位置及び次の点に注意する。 

− 流量計の各部(例えば,センサ,フィルタ,パイプなど)の耐圧は,燃料圧より十分に高くなければ

ならない。 

− 流量計の各部(例えば,センサ,フィルタ,パイプなど)によって発生した圧力低下は,燃料噴射圧

力及び燃料流量に影響を及ぼしてはならない。 

− 流量計付近で,断続的な流れ又は逆流が発生する場合,配管を改善するか,流量計には断続流及び逆

流に対する補償機能が備わってなければならない。 

− 配管及び流量計で気泡を発生させてはならない。 


18 

D 1047-1:2017  

 

A.2.1.3 試験二輪車の燃料供給機能に影響を及ぼさないと証明されている場合,装置を他の場所に設置し

てもよい。 

A.2.1.4 燃料配管内における圧力損失の可能性を低減するため,次のとおりとすることが望ましい。 

2

1

d

d≦

  (A.1) 

3

2

d

d

  (A.2) 

ここに, 

d1: 元の燃料配管内径(図A.1〜図A.9参照) 

 

d2: 測定装置の燃料配管内径(図A.1〜図A.9参照) 

 

d3: 測定装置の燃料配管内径(図A.1〜図A.9参照) 

 

5

4

d

d≦

  (A.3) 

6

5

d

d

  (A.4) 

ここに, 

d4: 元の燃料配管内径(図A.7,図A.8参照) 

 

d5: 測定装置の燃料配管内径(図A.7,図A.8参照) 

 

d6: 測定装置の燃料配管内径(図A.7,図A.8参照) 

 

A.2.2 容積測定法 

A.2.2.1 気化器システムの概略図を図A.1に,また,燃料噴射システムの概略図を図A.4に示す。 

A.2.2.2 シャシダイナモメータ及び路上使用のための容積測定法の試験条件は,次による。 

a) 燃料タンクの横にビュレットを次のような条件で設置する。 

300

l

u

a

h

h

h≦

  (A.5) 

ここに, 

ha: ビュレット測定高さ(mm) 

 

hu: 燃料の上限(mm) 

 

hl: 燃料の下限(mm) 

 

b) ビュレット内の圧力がビュレットの開放端にかかる風圧によって影響されないように注意する。 

A.2.3 質量測定法 

A.2.3.1 気化器システムの概略図を図A.2に,また,燃料噴射システムの概略図を図A.5に示す。 

A.2.3.2 消費燃料の質量は,0.1 gの分解能で±1 %の精度で測定する。 

A.2.3.3 密度(質量÷体積)は,1 g/Lの精度で測定し,標準状態に換算する。 

A.2.4 流量測定法 

A.2.4.1 流量計は,装置における全圧力損失が1 hPaを超えないようにする。 

A.2.4.2 気化器システムの概略図を図A.3に,また燃料噴射システムの概略図を図A.6,図A.7,図A.8

及び図A.9に示す。 

A.2.4.3 試験中に記録する全ての流量の範囲において,精度は±1 %とする。 


19 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

気化器燃料入り口 

hu 燃料上限(mm) 

 

燃料タンク出口 

hl 

燃料下限(mm) 

 

ビュレット開放端 

ha ビュレット測定高さ(mm) 

 

ビュレット開放端パイプ 

測定開始油面 

 

ビュレット 

測定終了油面 

 

燃料タンク 

元の燃料配管内径d1 

 

燃料 

測定装置の燃料配管内径d2 

 

三方バルブ 

測定装置の燃料配管内径d3 

 

エンジン 

 

10 気化器フロート室 

 

図A.1−容積測定法−気化器システム 


20 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

1 質量計 

a 元の燃料配管内径d1 

 

2 燃料 

b 測定装置の燃料配管内径d2 

 

3 補助タンク 

c 測定装置の燃料配管内径d3 

 

4 三方バルブ 

 

5 燃料タンク 

 

6 エンジン 

 

7 気化器フロート室 

 

図A.2−質量測定法−気化器システム 


21 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

1 気化器燃料入り口 

hu 燃料上限(mm) 

 

2 燃料タンク出口 

hl 

燃料下限(mm) 

 

3 燃料タンク 

流量計における圧力損失(hPa) 

 

4 燃料 

元の燃料配管内径d1 

 

5 流量計 

測定装置の燃料配管内径d2 

 

6 エンジン 

測定装置の燃料配管内径d3 

 

7 気化器フロート室 

 

図A.3−流量測定法−気化器システム 


22 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

油面維持装置燃料入り口 

hu 燃料上限(mm) 

 

燃料タンク出口 

hl  燃料下限(mm) 

 

油面維持装置燃料出口 

ha ビュレット測定高さ(mm) 

 

油面維持装置燃料入り口 

測定開始油面 

 

ビュレット開放端パイプ 

測定終了油面 

 

燃料タンク入り口 

元の燃料配管内径d1 

 

油面維持装置開放パイプ 

測定装置の燃料配管内径d2 

 

エンジン 

測定装置の燃料配管内径d3 

 

燃料圧力調整器 

 

10 燃料噴射装置 

 

11 燃料タンク 

 

12 燃料加圧ポンプ 

 

13 燃料 

 

14 ビュレット 

 

15 三方バルブ 

 

16 油面維持装置 

 

図A.4−容積測定法−燃料噴射システム 


23 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

燃料タンク入り口 

a 元の燃料配管内径d1 

 

燃料タンク出口 

b 測定装置の燃料配管内径d2 

 

重量計 

c 測定装置の燃料配管内径d3 

 

燃料 

 

補助タンク 

 

燃料タンク 

 

三方バルブ 

 

エンジン 

 

燃料噴射装置 

 

10 燃料圧力調節器 

 

11 燃料加圧ポンプ 

 

図A.5−質量測定法−燃料噴射システム 


24 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

油面維持装置燃料入り口 

hu 燃料上限(mm) 

 

燃料タンク出口 

hl 

燃料下限(mm) 

 

油面維持装置燃料出口 

流量計における圧力損失(hPa) 

 

油面維持装置燃料入り口 

元の燃料配管内径d1 

 

燃料タンク入り口 

測定装置の燃料配管内径d2 

 

油面維持装置開放パイプ 

測定装置の燃料配管内径d3 

 

エンジン 

 

燃料圧力調整器 

 

燃料噴射装置 

 

10 燃料タンク 

 

11 燃料 

 

12 燃料加圧ポンプ 

 

13 流量計 

 

14 油面維持装置 

 

図A.6−流量測定法−燃料噴射システム 


25 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

1 燃料タンク出口 

a 元の燃料配管内径d1 

 

2 燃料タンク戻り 

b 測定装置の燃料配管内径d2 

 

3 エンジン 

c 測定装置の燃料配管内径d3 

 

4 燃料噴射装置 

d 元の燃料配管内径d4 

 

5 流量計 

e 測定装置の燃料配管内径d5 

 

6 燃料 

f 測定装置の燃料配管内径d6 

 

7 燃料タンク 

 

8 燃料加圧ポンプ 

 

9 燃料圧力調節器 

 

図A.7−流量測定法−燃料戻り機構を備えた燃料噴射システム−方法1 


26 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

1 燃料タンク出口 

a 元の燃料配管内径d1 

 

2 燃料タンク戻り 

b 測定装置の燃料配管内径d2 

 

3 エンジン 

c 測定装置の燃料配管内径d3 

 

4 流量計 

d 元の燃料配管内径d4 

 

5 燃料 

e 測定装置の燃料配管内径d5 

 

6 燃料タンク 

f 測定装置の燃料配管内径d6 

 

7 燃料加圧ポンプ 

 

8 燃料圧力調節器 

 

9 燃料噴射装置 

 

図A.8−流量測定法−燃料戻り機構を備えた燃料噴射システム−方法2 


27 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

1 燃料タンク出口 

a 元の燃料配管内径d1 

 

2 エンジン 

b 測定装置の燃料配管内径d2 

 

3 燃料圧力調節器 

c 測定装置の燃料配管内径d3 

 

4 燃料タンク 

 

5 燃料 

 

6 燃料加圧ポンプ 

 

7 流量計 

 

8 燃料噴射装置 

 

図A.9−流量測定法−燃料戻り機構がない燃料噴射システム 


28 

D 1047-1:2017  

 

附属書B 

(参考) 

試験燃料性状記録の例 

 

特徴 

単位 

試験方法 

リサーチオクタン価 

− 

ISO 5164 

密度15 ℃/4 ℃ 

− 

ISO 3675 

蒸気圧 

kPa 

ISO 3007 

蒸留性状 

初留点 
10 %留出温度 
50 %留出温度 
90 %留出温度 
終点 
残留量 

 

℃ 
℃ 
℃ 
℃ 
℃ 

体積分率 % 

ISO 3405 

炭化水素分析 

オレフィン 
芳香族炭化水素 

飽和炭化水素 

 

体積分率 % 
体積分率 % 
体積分率 % 

ISO 3837 

酸化安定性 

min 

ISO 7536 

実在ガム 

mg/100 mL 

ISO 6246 

硫黄分 

質量% 

ISO 4260:1987,ISO 8754 

鉛 

g/dm3 

ISO 3830 

炭素水素比 

− 

 

ベンゼン 

体積分率 % 

 

MTBE 

体積分率 % 

 

メタノール 

体積分率 % 

 

灯油 

体積分率 % 

 

燃料に含まれる潤滑油の割合 

− 

 


29 

D 1047-1:2017  

 

附属書C 
(参考) 

開放型CVS装置のための排出ガス漏れ確認方法 

 

C.1 開放型CVS装置のための排出ガス漏れ確認方法 

C.2及びC.3に示す排出ガス漏れ確認方法は,開放型CVS装置が正常であることを確認するために使用

できる。いずれかの試験によって,排出ガスの漏れが確認された場合は,試験を停止し,CVS装置を改善

しなければならない。 

典型的な開放型CFV方式CVS装置の概略図を図C.1に,典型的な開放型PDP方式CVS装置の概略図

を図C.2に示す。 

 

 

 

 

1 試験二輪車排気管 

F2,F3 

フィルタ 

 

2 混合部 

P2,P3 

試料採取ポンプ 

 

3 切換バルブ 

R2,R3 流量計 

 

4 連続試料採取プローブ 

Sa,Sb 

試料採取バッグ 

 

5 試料採取ベンチュリ 

S2,S3 

試料採取プローブ 

 

6 主臨界流ベンチュリ 

ブロア 

 

7 演算部 

積算器 

 

8 サイクロン 

圧力計 

 

9 ガス回収装置 

温度計 

 

 

 

V2,V3 バルブ 

 

 

 

HFIDへ:HFIDを用いる場合の専用試料採取ライン 

 

 

 

大気へ 

 

 

 

排気ポンプへ 

 

 

 

分析計へ 

 

図C.1−代表的な開放型CFV方式CVS装置の概略図 


30 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

試験二輪車排気管 

P2,P3 試料採取ポンプ 

 

混合部 

R2,R3 流量計 

 

切換バルブ 

Sa,Sb 試料採取バッグ 

 

連続試料採取プローブ 

S2,S3 試料採取プローブ 

 

熱交換器 

温度計 

 

モータ 

V2,V3 バルブ 

 

CT 

積算回転計 

HFIDへ:HFIDを用いる場合の専用試料採取ライン 

 

F2,F3 フィルタ 

大気へ 

 

g1,g2 圧力計 

排気ポンプへ 

 

P1 

PDP 

分析計へ 

 

図C.2−代表的な開放型PDP方式CVS装置の概略図 

 

C.2 燃料消費率測定による排出ガス漏れ確認方法の原理 

漏れ確認方法は,次に示す方法に基づく。 

a) 燃料消費率は,次の1) 及び2) の方法を用いて決定する。 

1) 排出ガス成分によるカーボンバランス法 

2) 燃料流量計,ビュレット,質量流量計又はその他の燃料流量測定方法 

b) 燃料消費率は,2種類の方法で同時に測定する。排出ガス漏れは,カーボンバランス法及び燃料流量

測定法によって得られた燃料消費率結果を比較することで確認する。 

C.2.1 漏れ確認方法 

排出ガス漏れ確認方法は,低速度域試験(50 km/h以下)及び高速度域試験(100 km/h以上)から構成

される。2種類の試験には,同一の試験二輪車を用いる。 

C.2.1.1 低速度域試験方法 

燃料消費率は,表C.1(参考図を図C.3に示す。)に記載するテストサイクルに従って,カーボンバラン

ス法及び燃料流量測定法によって同時に決定する。 

g1 

g2 


31 

D 1047-1:2017  

 

燃料流量測定法は,附属書Aに示す方法を用いる。燃料測定装置の測定精度は,7.5.2及び附属書Aに

従う。 

試験二輪車の準備,シャシダイナモメータの準備,乗員質量及びその他の規定は,この規格による。 

排出ガス成分測定及びカーボンバランス法による燃料消費率の計算は,箇条11及び箇条12に従う。 

C.2.1.2 高速度域試験方法 

一定速度125 km/hにおいて,燃料消費率をカーボンバランス法及び燃料流量測定法によって同時に測定

する。速度が到達しない場合は,一定速度100 km/hにおいて測定する。 

試験二輪車を暖機するために,試験二輪車をシャシダイナモメータ上に設置し,40秒間アイドリング状

態を維持し,次いで,試験二輪車を125 km/h又は100 km/hで390秒間走行する。390秒は,表C.1に記載

するテストサイクルの2サイクル分に相当する。 

暖機終了直後に,一定速度で780秒間,燃料消費率をカーボンバランス法及び燃料流量測定法によって

同時に測定する。780秒は,表C.1に記載するテストサイクルの4サイクル分に相当する。 

燃料流量測定法は,附属書Aに示す方法を用いる。燃料測定装置の測定精度は,7.5.2及び附属書Aに

従う。 

試験二輪車の準備,シャシダイナモメータの準備,乗員質量及びその他の規定は,この規格による。 

排出ガス成分測定及びカーボンバランス法による燃料消費率の計算は,箇条11及び箇条12に従う。 

C.2.2 開放型CVS装置からの排気漏れの判定基準 

式(C.1)で計算した開放型CVS装置の排出ガス漏れによる燃料消費率誤差Eは,5 %以下でなければなら

ない。 

100

cFLOW

cFLOW

cCVS

F

F

F

E

  (C.1) 

ここに, 

E: 燃料消費率誤差(%) 

 

FcFLOW: 燃料流量測定によって測定した燃料消費率(km/L) 

 

FcCVS: 開放型CVS装置を用いてカーボンバランス法によって

求めた燃料消費率(km/L) 

 

C.3 周囲空気中の排出ガス成分測定による排出ガス漏れ確認方法の原理 

試験室内(周囲空気)の排出ガス成分濃度は,開放型CVS装置からの排出ガス漏れによって増加する。

したがって,排出ガス漏れは周囲空気を測定することによって確認する。 

C.3.1 漏れ確認方法 

C.3.1.1 周囲空気の測定装置への取り入れ口は,試験室内に位置していなければならない。CVS装置の希

釈空気が試験室から採取されている場合は,希釈空気を周囲空気の代わりに使用してもよい。試験室の全

ての戸及び窓は,閉じていなければならない。 

C.3.1.2 周囲空気の排出ガス成分濃度は,試験の開始前に測定する。 

C.3.1.3 試験の間,周囲空気の排出ガス成分濃度を測定する。 

C.3.1.4 試験開始前と試験後との間の周囲空気の排出ガス成分濃度を比較する。 

C.3.2 排出ガス漏れの検証 

全ての排出ガス成分の濃度が増加している場合,開放型CVS装置から排出ガスが漏れているため,試料

採取装置を改善し,この試験方法を用いて排出ガス漏れを再度検査する。 


32 

D 1047-1:2017  

 

表C.1−低速度域試験におけるテストサイクル 

運転 

モード 

運転 
状態 

速度 

(km/h) 

運転 
時間 

(s) 

累積 
時間 

(s) 

標準変速位置 

加速度又は 

減速度(m/s2) 

3段 

変速機 

4段 

変速機 

5段以上 

変速機 

アイドリング 

11 

11 

− 

− 

− 

− 

加速 

0〜15 

15 

(0〜15) 

Low 

(0〜15) 

Low 

(0〜15) 

Low 

1.04 

定速 

15 

23 

2nd 

2nd 

2nd 

− 

減速 

15〜10 

25 

2nd 

2nd 

2nd 

0.69 

10〜0 

28 

− 

− 

− 

0.93 

アイドリング 

21 

49 

− 

− 

− 

− 

加速 

0〜32 

12 

61 

(0〜15) 

Low 

(15〜25) 

2nd 

(25〜32) 

Top 

(0〜15) 

Low 

(15〜25) 

2nd 

(25〜32) 

3rd 

(0〜15) 

Low 

(15〜25) 

2nd 

(25〜32) 

3rd 

0.74 

定速 

32 

24 

85 

Top 

3rd 

3rd 

− 

減速 

32〜10 

93 

Top 

3rd 

3rd 

0.74 

10〜0 

96 

− 

− 

− 

0.93 

アイドリング 

21 

117 

− 

− 

− 

− 

10 

加速 

0〜50 

26 

143 

(0〜15) 

Low 

(15〜25) 

2nd 

(25〜50) 

Top 

(0〜15) 

Low 

(15〜25) 

2nd 

(25〜35) 

3rd 

(35〜50) 

Top 

(0〜15) 

Low 

(15〜25) 

2nd 

(25〜35) 

3rd 

(35〜45) 

4th 

(45〜50) 

5th 

0.53 

11 

定速 

50 

12 

155 

Top 

Top 

5th 

− 

12 

減速 

50〜35 

163 

Top 

Top 

5th 

0.52 

13 

定速 

35 

13 

176 

Top 

Top 

5th 

− 

14 

減速 

35〜10 

185 

Top 

(35〜25) 

Top 

(25〜10) 

3rd 

4th 

0.77 

10〜0 

188 

− 

− 

− 

0.93 

15 

アイドリング 

195 

− 

− 

− 

− 

注記 標準変速位置欄の括弧内の数字は,それぞれの変速位置に対応する速度を示す。 

 


33 

D 1047-1:2017  

 

 

 

図C.3−低速度域試験におけるテストサイクル参考図 


34 

D 1047-1:2017  

 

附属書D 
(参考) 

希釈率の決定方法 

 

D.1 希釈率の定義 

希釈率は,排出ガスと希釈排出ガスとの容量比として式(D.1)のとおり定義する。 

ex

d

ex

f

V

V

V

D

  (D.1) 

ここに, 

Vex: 排出ガスの容量 

 

Vd: 希釈空気の容量 

 

D.2 燃焼反応式 

1 molの燃料CxHyOz(xは炭素原子数,yは水素原子数,zは酸素原子数)の燃焼から生成される排出ガ

スは,式(D.2)によって表す。 

I

c

c

z

y

x

z

y

x

d

O2,

d

O2,

2

100

O

1

2

4

O

H

C

 

I

c

c

z

y

x

n

n

n

n

n

n

z

y

x

d

O2,

d

O2,

2

f

2

e

d

2

c

b

2

a

100

2

4

O

H

H

O

H

C

O

CO

CO

 

  (D.2) 

ここに, 

na: 排出ガス中の二酸化炭素分子のモル数 

 

nb: 排出ガス中の一酸化炭素分子のモル数 

 

nc: 排出ガス中の酸素分子のモル数 

 

nd: 排出ガス中の未燃燃料分子CxHyOzのモル数 

 

ne: 排出ガス中の水素分子のモル数 

 

nf: 排出ガス中の水分子のモル数 

 

λ: 空気過剰率 

 

I: 空気中の不活性ガスのモル数 

 

cO2,d: %で表された希釈空気中の酸素分子濃度 

 

ここで,希釈空気中の酸素濃度をcO2,dとすると,不活性ガスの含有量は,式(D.3)で計算できる。 

d

O2,

d

O2,

d

O2,

d

O2,

100

2

4

100

100

100

2

4

c

c

z

y

x

c

c

z

y

x

I

  (D.3) 

炭素原子数x,水素原子数y及び酸素原子数zは,燃焼の前後で変化しないので, 

d

b

a

xn

n

n

x

  (D.4) 

f

e

d

2

2

n

n

yn

y

  (D.5) 

f

d

c

b

a

2

2

2

4

2

n

zn

n

n

n

z

y

x

z

  (D.6) 

ここで,係数Kは式(D.7)による。 


35 

D 1047-1:2017  

 

e

a

f

b

n

n

n

n

K

  (D.7) 

式(D.5)及び式(D.7)は次のとおり変形できる。 

2

2f

d

e

n

yn

y

n

  (D.8) 

b

e

a

f

n

K

n

n

n

  (D.9) 

式(D.9)を式(D.8)に代入することによって,排出ガス中の水素のモル数neは,式(D.10)で表される。 

1

)

/

(

)

/(

)

1(

2

2

2

a

b

a

b

d

a

b

b

d

e

K

n

n

K

n

n

n

y

K

n

n

n

yn

y

n

 (D.10) 

式(D.5)及び式(D.7)は,次のとおり変形できる。 

2

2e

d

f

n

yn

y

n

  (D.11) 

K

n

n

n

n

a

f

b

e

 (D.12) 

式(D.11)を式(D.12)に代入することによって,排出ガス中の水のモル数nfは,式(D.13)で表される。 

1

)

/

(

1

)

1(

2

2

2

a

b

d

b

a

a

d

f

K

n

n

n

y

n

K

n

K

n

yn

y

n

 (D.13) 

排出ガス中の酸素のモル数ncは,式(D.6)によって求められる。 

f

d

b

a

c

2

2

4

2

2

1

n

zn

n

n

z

y

x

z

n

 

 

2

2

2

2

4

2

f

d

b

a

n

zn

n

n

z

y

x

z

 (D.14) 

式(D.4)及び式(D.5)は,次のとおり変形できる。 

d

b

a

n

x

n

x

n

 (D.15) 

e

d

f

2

2

n

n

y

y

n

 (D.16) 

式(D.15)及び式(D.16)を式(D.14)に代入すると, 

2

4

4

2

2

)

(

2

4

2

e

d

d

b

d

b

c

n

yn

y

zn

n

xn

n

x

z

y

x

z

n

 

 

2

2

2

4

)

1

(

e

b

d

n

n

z

y

x

n

 (D.17) 

式(D.10)を式(D.17)に代入すると,排出ガス中の酸素のモル数ncは,式(D.18)で表される。 

)

/(

)

/(

)

1(

4

2

2

4

)

1

(

a

b

a

b

d

b

d

c

K

n

n

K

n

n

n

y

n

z

y

x

n

n

 (D.18) 

排出ガスは,CO2,CO,O2,CxHyOz,H2,H2O及び大気中の不活性ガスから構成されるため,1 molの

燃料から生じる排出ガスcexは,これらの成分の合計となり,式(D.19)で表される。 

 

 


36 

D 1047-1:2017  

 

I

c

c

z

y

x

n

n

n

n

n

n

c

d

O2,

d

O2,

f

e

d

c

b

a

ex

100

2

4

 

 

d

a

b

a

b

d

b

d

b

a

1

)

/(

)

/(

)

1(

2

2

2

4

)

1

(

n

K

n

n

K

n

n

n

y

n

z

y

x

n

n

n

 

 

I

c

c

z

y

x

K

n

n

n

y

K

n

n

K

n

n

n

y

d

O2,

d

O2,

a

b

d

a

b

a

b

d

100

2

4

1

)

/

(

1

)

1(

2

1

)

/(

)

/(

)

1(

2

 (D.19) 

式(D.15)を式(D.19)に代入すると,式(D.19)は次の式(D.20)のとおりに整理できる。 

1

)

/

(

/

)

1(

4

2

)

1(

2

)

1(

2

)

1(

4

a

b

a

b

d

d

b

d

d

d

ex

K

n

n

K

n

n

n

y

n

n

n

z

n

y

n

y

c

 

 

I

c

c

z

y

x

z

y

x

d

O2,

d

O2,

100

2

4

2

4

 (D.20) 

ここで,空気のモル数cairは, 

d

O2,

d

O2,

air

100

2

4

2

4

c

c

z

y

x

z

y

x

c

(D.21) 

式(D.20)を再整理すると, 

air

a

b

a

b

d

d

b

d

d

d

ex

1

)

/

(

/

)

1(

4

2

)

1(

2

)

1(

2

)

1(

4

c

K

n

n

K

n

n

n

y

n

n

n

z

n

y

n

y

c

 

 

air

d

a

b

a

b

d

b

)

1(

2

1

)

/

(

/

1

4

2

c

n

z

K

n

n

K

n

n

y

n

n

 (D.22) 

排出ガス中のCO2とCOとCxHyOzとの体積割合は,それらの含有量のモル分率に等しいので, 

ex

CO2,

ex

a

c

c

n

 (D.23) 

ex

CO,

ex

b

c

c

n

 (D.24) 

x

c

c

n

z

y

x

ex

THC,

ex

,

ex

d

O

H

C

 (D.25) 

ここに, 

cCO2,ex: 排出ガス中のCO2濃度 

 

cCO,ex: 排出ガス中のCO濃度 

 

cTHC,ex: 炭素数当量で表した未燃焼燃料の体積割合 

 

式(D.23),式(D.24)及び式(D.25)を式(D.22)に代入すると, 

x

c

c

c

c

c

ex

THC,

ex

ex

CO,

ex

ex

2

 

 

air

ex

THC,

ex

ex

CO2,

ex

ex

CO,

ex

ex

CO2,

ex

ex

CO,

ex

1

2

1

)

/(

)

(

)

/(

)

(

1

4

c

x

c

c

z

K

c

c

c

c

K

c

c

c

c

y

 ···(D.26) 

式(D.26)の両辺をcexで除して整理すると, 


37 

D 1047-1:2017  

 

x

c

z

K

c

c

K

c

c

y

x

c

c

c

z

K

c

c

K

c

c

y

c

ex

THC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

THC,

ex

CO,

air

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

2

1

)

/(

)

/(

1

4

 (D.27) 

ここで,燃料中の水素と炭素との原子数割合RHC,fは,排出ガス中の水素と炭素との原子数割合RHC,exと

等しく,燃料中の酸素と炭素との原子数割合ROC,fは,排出ガス中の酸素と炭素との原子数割合ROC,exと等

しいとすると, 

x

y

R

R

f

HC,

ex

HC,

(D.28) 

x

z

R

R

f

OC,

ex

OC,

 (D.29) 

式(D.28)及び式(D.29)を式(D.27)に代入すると, 

ex

THC,

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

CO,

air

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

2

1

)

/(

)

/(

1

4

c

R

K

c

c

K

c

c

R

x

c

c

c

R

K

c

c

K

c

c

R

x

c

 (D.30) 

 

D.3 希釈率の計算 

式(D.4)の両辺をcexで除し,式(D.23),式(D.24)及び式(D.25)を代入すると, 

ex

d

ex

b

ex

a

ex

c

n

x

c

n

c

n

c

x

 (D.31) 

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

c

c

c

c

x

 (D.32) 

排出ガスが希釈空気によって希釈されても,炭素の原子数は変化しない。希釈排出ガスにおける炭素の

モル分率は,CO2,CO及びTHCの体積割合の合計に等しく,式(D.32)と同等なので, 

100

10

)

(

000

000

1

000

000

1

100

4

e

THC,

e

CO,

e

CO2,

e

THC,

e

CO,

e

CO2,

e

c

c

c

c

c

c

c

x

 (D.33) 

ここに, 

cCO2,e: 希釈排出ガス中のCO2濃度 

 

cCO,e: 希釈排出ガス中のCO濃度 

 

cTHC,e: 希釈排出ガス中のTHC濃度 

 

ce: 希釈排出ガスのモル数ce=cex+cd 

 

cd: 希釈空気のモル数 

 

したがって,式(D.1),式(D.32)及び式(D.33)によって,希釈率は式(D.34)で表される。 

)

/(

100

/

10

)

(

/

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

4

e

THC,

e

CO,

e

CO2,

ex

e

ex

d

ex

f

c

c

c

x

c

c

c

x

c

c

V

V

V

D

 

 

/

10

)

(

4

e

THC,

e

CO,

e

CO2,

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

c

c

c

c

c

c

 (D.34) 


38 

D 1047-1:2017  

 

式(D.34)の分子は,式(D.30)及び式(D.32)によって式(D.35)となる。 

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

c

c

c

 

x

c

R

K

c

c

K

c

c

R

c

R

K

c

c

K

c

c

R

x

c

c

air

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

CO,

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

 (D.35) 

式(D.21)を式(D.35)に代入すると, 

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

c

c

c

 

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

CO,

100

2

4

2

4

1

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

c

c

z

y

x

z

y

x

x

R

K

c

c

K

c

c

R

c

R

K

c

c

K

c

c

R

x

c

c

 

 (D.36) 

式(D.28)及び式(D.29)を式(D.36)の分母に代入すると, 

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

c

c

c

 

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

OC,

ex

HC,

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

OC,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

CO,

ex

HC,

ex

THC,

ex

CO,

100

2

4

1

2

4

1

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

)

/(

)

/(

1

4

2

1

c

c

R

R

R

R

R

K

c

c

K

c

c

R

c

R

K

c

c

K

c

c

R

x

c

c

 

 (D.37) 

ここで,cCO,ex <<1かつcTHC,ex<<1であるから,式(D.37)は,次のとおり変形される。 

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

c

c

c

 

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

OC,

ex

HC,

ex

OC,

ex

HC,

/)

100

(

)2/

(

)4/

(

1

)2/

(

)4/

(

1

)2/

(

)4/

(

1

c

c

R

R

R

R

R

R

 

 (D.38) 

混合気の空燃比が理論空燃比,すなわちλ=1である場合,式(D.38)は,次のとおり変形される。 

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

c

c

c

 

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

OC,

ex

HC,

ex

OC,

ex

HC,

/)

100

(

)2/

(

)4/

(

1

)2/

(

)4/

(

1

)2/

(

)4/

(

1

c

c

R

R

R

R

R

R

 

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

HC,

/)

100

(

)2/

(

)4/

(

1

)2/

(

1

1

c

c

R

R

R

 (D.39) 

したがって,希釈率は,式(D.34)及び式(D.39)によって,次のとおり定義される。 

 

 

 

 


39 

D 1047-1:2017  

 

/

10

)

(

4

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

f

c

c

c

c

c

c

D

 

 

/

10

)

(

/)

100

(

)2/

(

)4/

(

1

)2/

(

1

/1

4

e

THC,

e

CO,

e

CO2,

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

HC,

c

c

c

c

c

R

R

R

 

4

ex

THC,

ex

CO,

ex

CO2,

d

O2,

d

O2,

ex

OC,

ex

HC,

ex

HC,

f

10

)

(

/)

100

(

)2

/

(

4

/)

4(

)2

/

(

1

/

100

c

c

c

c

c

R

R

R

D

 (D.40) 

RHC,exは,ガソリンでは1.85,LPGでは2.64,軽油では1.90とし,ROC,exはゼロとする。式(D.41),式(D.42)

及び式(D.43)は,希釈率と燃費の計算に用いる。また,希釈空気中の酸素濃度cCO2,dを20.9 %とすると, 

ガソリンの場合, 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

f

10

)

(

40

.

13

c

c

c

D

 (D.41) 

LPGの場合, 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

f

10

)

(

62

.

11

c

c

c

D

 (D.42) 

軽油の場合, 

4

e

CO,

e

THC,

e

CO2,

f

10

)

(

28

.

13

c

c

c

D

 (D.43) 

注記 式(D.40)(希釈率は,理論空燃比λ=1)で定義される。よって,試験中の空燃比が理論空燃比

より大きく離れたときに誤差が生じる。しかし,希釈排出ガス中の排出ガス成分濃度が希釈空

気中の排出ガス成分濃度よりも十分高い場合,排出ガスの計算への影響は無視できる。希釈排

出ガス中の排出ガス成分濃度が非常に低い場合は,希釈排出ガス中の排出ガス成分濃度と希釈

空気中の排出ガス成分濃度との違いに注意を払う必要がある。 

 

D.4 希釈空気中の汚染物質を考慮した希釈排出ガス中成分の体積濃度の計算 

希釈排出ガス中の成分iの体積濃度cPi,eは,式(D.44)による。 

d

Pi,

d

ex

d

ex

Pi,

d

ex

ex

e

Pi,

c

V

V

V

c

V

V

V

c

 (D.44) 

ここに, 

cPi,e: 希釈排出ガス中の汚染物質iの濃度 

 

cPi,ex: 排出ガス中の汚染物質iの濃度 

 

cPi,d: 希釈空気中の汚染物質iの濃度 

 

希釈空気中に含まれる汚染物質iの量を考慮して修正した希釈排出ガス中の汚染物質iの濃度cPi,ecは,

式(D.45)による。 

ex

Pi,

d

ex

ex

ec

Pi,

c

V

V

V

c

 

 

f

d

Pi,

e

Pi,

d

Pi,

d

ex

ex

d

ex

d

ex

e

Pi,

d

Pi,

d

ex

d

e

Pi,

1

1D

c

c

c

V

V

V

V

V

V

V

c

c

V

V

V

c

 (D.45) 


40 

D 1047-1:2017  

 

附属書E 

(参考) 

カーボンバランス法の原理 

 

E.1 

4ストロークサイクルエンジン 

カーボンバランス法では,消費燃料中の炭素量及び排出ガス中の炭素量の収支によって燃料消費量を決

定する。 

消費燃料中の炭素量mC,fは,式(E.1)で表される。 

c

f

f

OC,

f

HC,

f

C,

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

F

R

R

m

  (E.1) 

排出ガス中の炭素量mC,exは,式(E.2)で表される。 

THC

f

OC,

f

HC,

CO

CO2

ex

C,

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

01

.

28

01

.

12

01

.

44

01

.

12

m

R

R

m

m

m

  (E.2) 

消費燃料中の炭素量と排出ガス中の炭素量とは同じであるから 

ex

C,

f

C,

m

m

  (E.3) 

CO

CO2

c

f

f

OC,

f

HC,

01

.

28

01

.

12

01

.

44

01

.

12

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

m

m

F

R

R

 

THC

ex

OC,

ex

HC,

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

m

R

R

 (E.4) 

燃料消費率は,式(E.5)で決定する。 

f

OC,

f

HC,

c

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

R

R

F

 

 

THC

ex

OC,

ex

HC,

CO

CO2

f

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

01

.

12

01)

(12.01/28.

01)

(12.01/44.

m

R

R

m

m

 

  (E.5) 

RHC,f及びROC,fの値は,燃料の成分分析によって決定する。附属書Fに記載した簡易算出方法は,ガソリ

ン及び軽油の場合に適用できる。 

アルコール又はFAMEのような酸素含有添加物が燃料に混合されないことを前提に,RHC,f及びROC,fを

実測することが困難な場合,RHC,fは,ガソリンでは1.85,LPGでは2.64,軽油では1.90とし,ROC,fは全

てのこれら燃料ではゼロとしてもよい。 

RHC,ex及びROC,exの値は,排出ガスの成分分析によって決定する。RHC,ex及びROC,exの測定が不可能な場合

は,RHC,f及びROC,fの値を採用する。 

 

E.2 

2ストロークサイクルエンジン 

例えば,2ストローク火花点火機関のように潤滑油が燃料に混合される場合には,消費される燃料又は

潤滑油中の炭素の量は式(E.6)で表す。 

o

o

o

OC,

o

HC,

c

f

f

OC,

f

HC,

fo

C,

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

F

R

R

F

R

R

m

  (E.6) 

潤滑油と燃料との混合比は,式(E.7)で定義する。 


41 

D 1047-1:2017  

 

o

c

c

o

/1

/1

F

F

F

F

a

  (E.7) 

混合比aが一定である場合,式(E.6)は次のように整理される。 

c

o

o

OC,

o

HC,

c

f

f

OC,

f

HC,

fo

C,

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

F

a

R

R

F

R

R

m

  (E.8) 

排出ガス中の炭素量は,式(E.9)で表す。 

THC

ex

OC,

ex

HC,

CO

CO2

ex

C,

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

01

.

28

01

.

12

01

.

44

01

.

12

m

R

R

m

m

m

  (E.9) 

消費燃料中の炭素量と排出ガス中との炭素量は同じであるから, 

ex

C,

fo

C,

m

m

  (E.10) 

燃料消費率は,式(E.11)で決定される。 

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

01

.

28

/

(

)

01

.

44

/

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

ex

OC,

ex

HC,

THC

CO

CO2

o

OC,

o

HC,

f

f

OC,

f

HC,

f

c

R

R

m

m

m

R

R

a

R

R

F

  (E.11) 

潤滑油を含む場合,R'HC,ex及びR'OC,exは,排出ガスの成分分析によって決定する。R'HC,ex及びR'OC,exの計

測が不可能な場合は,次の方法が適用できる。これらの式は,潤滑油が完全燃焼するという仮定に基づく。 

潤滑油が混合された燃料では,R'HC,ex及びR'OC,exは炭素原子数x,水素原子数y及び酸素原子数zによっ

て決定する。 

潤滑油が混合された燃料中の炭素原子数x,水素原子数y及び酸素原子数zは,式(E.12),(E.13)及び(E.14)

によって決定する。 

o

OC,

o

HC,

o

f

OC,

f

HC,

f

o

f

00

.

16

008

.1

01

.

12

00

.

16

008

.1

01

.

12

01

.

12

R

R

a

R

R

a

x

  (E.12) 

o

OC,

o

HC,

o

o

HC,

f

OC,

f

HC,

f

f

HC,

o

f

00

.

16

008

.1

01

.

12

00

.

16

008

.1

01

.

12

008

.1

R

R

aR

R

R

R

a

y

  (E.13) 

o

OC,

o

HC,

o

o

OC,

f

OC,

f

HC,

f

f

OC,

o

f

00

.

16

1.008

12.01

00

.

16

1.008

12.01

00

.

16

R

R

aR

R

R

R

a

z

  (E.14) 

潤滑油を含んでいる場合,R'HC,exは式(E.15)で決定する。 

x

y

R

ex

HC,

 

o

f

OC,

f

HC,

f

o

OC,

o

HC,

o

o

HC,

f

OC,

f

HC,

f

f

HC,

o

OC,

o

HC,

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

01

.

12

008

.1

a

R

R

R

R

R

a

R

R

R

R

R

 

  (E.15) 

潤滑油を含んでいる場合,R'OC,exは式(E.16)で決定する。 

 

 

 

 


42 

D 1047-1:2017  

 

x

z

R

ex

OC,

 

o

f

OC,

f

HC,

f

o

OC,

o

HC,

o

o

OC,

f

OC,

f

HC,

f

f

OC,

o

OC,

o

HC,

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

01

.

12

00

.

16

a

R

R

R

R

R

a

R

R

R

R

R

 

  (E.16) 

RHC,f及びROC,fの値は,燃料の成分分析によって決定する。附属書Fに記載された簡易算出方法は,ガソ

リン及び軽油の場合に適用できる。 

アルコール及びFAMEのような酸素含有添加物が燃料に混合されないことを前提に,RHC,f及びROC,fを

実測することが困難な場合,RHC,fは,ガソリンでは1.85,LPGでは2.64,軽油では1.90とし,ROC,fは全

てのこれら燃料ではゼロとしてもよい。 


43 

D 1047-1:2017  

 

附属書F 

(参考) 

ガソリン及び軽油の水素炭素原子数比及び酸素炭素原子数比の 

簡易算出方法 

 

この附属書は,使用燃料の性状表の特性値から水素炭素原子数比及び酸素炭素原子数比を簡易に算出す

る方法について記載する。 

水素炭素原子数割合RHC,f及び酸素炭素原子数割合ROC,fの簡易算出法は,次の式(F.1)及び式(F.2)による。 

100

/

(

)

100

/

(

1

008

.1

)

100

/

(

01

.

12

O

H

H

f

HC,

R

R

R

R

  (F.1) 

100

/

(

)

100

/

(

1

00

.

16

)

100

/

(

01

.

12

O

H

O

f

OC,

R

R

R

R

  (F.2) 

ここに, 

RH: 試験燃料の水素質量割合(%) 

 

RO: 試験燃料の酸素質量割合(%) 

 

試験燃料中の水素質量割合は,次による。 

953

.1

75

014

.0

974

.7

174

006

.0

382

.

10

86

015

.0

193

.9

m

m

f

m

H

A

A

A

R

  (F.3) 

3

90

50

10

  (F.4) 

ここに, 

θ10: 燃料の10 %留出温度(℃) 

 

θ50: 燃料の50 %留出温度(℃) 

 

θ90: 燃料の90 %留出温度(℃) 

 

Am: 混合燃料中の芳香族の体積割合(%) 

 

燃料性状表に記載された芳香族の体積割合が,酸素含有成分を除いた燃料中の芳香族の体積割合となっ

ている場合には,次の式(F.5)によってAmを求める。 

f

m

m

1

A

B

A

  (F.5) 

ここに, 

Bm: 酸素含有成分混合燃料中の酸素含有成分の体積割合(%) 

 

Af: 酸素含有成分を除いた燃料中の芳香族の体積割合(%) 

 

酸素含有成分が試験燃料に含まれる場合,試験燃料中の酸素質量割合ROは式(F.6)による。 

m

O

O

B

R

R

  (F.6) 

ここに, 

R'O: 酸素含有成分中の酸素質量割合(%) 


44 

D 1047-1:2017  

 

附属書G 
(規定) 

2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率 

 

潤滑油と燃料との混合比は,式(G.1)で定義する。 

o

c

c

o

/1

/1

F

F

F

F

a

  (G.1) 

混合比aが一定に保たれる場合,燃料消費率は,式(G.2)によって決定する。 

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

01

.

28

/

(

)

01

.

44

/

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

ex

OC,

ex

HC,

THC

CO

CO2

o

OC,

o

HC,

f

f

OC,

f

HC,

f

c

R

R

m

m

m

R

R

a

R

R

F

  (G.2) 

潤滑油が混合されている場合,R'HC,ex及びR'OC,exは,排出ガスの成分分析によって決定する。 

R'HC,ex及びR'OC,exの値を測定できない場合,式(G.3)及び式(G.4)を適用できる。これらの式は,潤滑油が

完全燃焼するという仮定に基づいている。 

01

.

12

008

.1

ex

HC,

R

 

 

o

o

OC,

o

HC,

f

o

OC,

o

HC,

o

f

OC,

f

OC,

f

HC,

f

f

HC,

o

OC,

o

HC,

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

a

R

R

R

R

R

a

R

R

R

R

R

 

  (G.3) 

01

.

12

008

.1

ex

OC,

R

 

 

o

f

OC,

f

HC,

f

o

OC,

o

HC,

o

f

OC,

f

OC,

f

HC,

f

f

OC,

o

OC,

o

HC,

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

(

a

R

R

R

R

R

a

R

R

R

R

R

 

  (G.4) 

RHC,f及びROC,fは燃料の成分分析から決定する。附属書Fに記載した簡易算出方法は,ガソリン及び軽油

に適用できる。 

アルコール及びFAMEのような酸素含有添加物が燃料に混合されないことを前提に,RHC,f及びROC,fを

実測することが困難な場合,RHC,fは,ガソリンでは1.85,LPGでは2.64,軽油では1.90とし,ROC,fは全

てのこれら燃料ではゼロとしてもよい。 

ガソリンを燃料とする2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率は,式(G.5)によって計算する。 

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

/28.01)

(

/44.01)

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

85

.1

008

.1

01

.

12

/(

ex

OC,

ex

HC,

THC

CO

CO2

o

OC,

o

HC,

o

f

c

R

R

m

m

m

R

R

a

F

  (G.5) 

LPGを燃料とする2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率は,式(G.6)によって計算する。 

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

01

.

28

/

(

)

01

.

44

/

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

64

.2

008

.1

01

.

12

/(

ex

OC,

ex

HC,

THC

CO

CO2

o

OC,

o

HC,

o

f

c

R

R

m

m

m

R

R

a

F

  (G.6) 

軽油を燃料とする2ストロークサイクルエンジンの燃料消費率は,式(G.7)によって計算する。 


45 

D 1047-1:2017  

 

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

01

.

28

/

(

)

01

.

44

/

(

)

00

.

16

008

.1

01

.

12

/(

)

90

.1

008

.1

01

.

12

/(

ex

OC,

ex

HC,

THC

CO

CO2

o

OC,

o

HC,

o

f

c

R

R

m

m

m

R

R

a

F

  (G.7) 


46 

D 1047-1:2017  

 

附属書H 
(規定) 

燃料消費率測定の統計的精度の判定基準 

 

4回の測定を行う。測定精度Aは,式(H.1)によって計算する。 

C

n

s

K

A

100

  (H.1) 

ここに, 

K: 表H.1で与えられる係数 

 

n: 測定回数 

 

s: 式(H.2)で与えられる標準偏差 

 

1

1

2

i

n

C

C

s

n

i

 (H.2) 

ここに, 

Ci: i番目の測定中に消費される燃料の量 

 

C: Cのn回分の算術平均 

 

表H.1−Kの値 

n

 4 

3.2 

1.60 

 5 

2.8 

1.25 

 6 

2.6 

1.06 

 7 

2.5 

0.94 

 8 

2.4 

0.85 

 9 

2.3 

0.77 

10 

2.3 

0.73 

11 

2.2 

0.66 

12 

2.2 

0.64 

13 

2.2 

0.61 

14 

2.2 

0.59 

15 

2.2 

0.57 

 

測定精度が3回の測定値の平均値の5 %以下の場合,その平均値を燃料消費率測定結果として採用する。 

3回の測定値の最大値と最小値との差が3回の平均値の5 %を超える場合,測定精度が5 %以下になるま

で更なる測定を続けて行わなければならない。 

10回測定しても5 %以下の測定精度が得られない場合,同じタイプの別の試験二輪車で試験を行う。 

5 %以内の測定精度が満足された場合,燃料消費率は全ての測定結果の平均値とする。 


47 

D 1047-1:2017  

 

附属書JA 

(参考) 

CVS装置の確認方法 

 

JA.1 CVS装置精度 

CVS装置及び分析システム全体の精度は,通常の試験と同じ状態で既知質量の純ガスをシステムの作動

中に流し,希釈試料ガスを分析し,式(JA.1)によって質量mPiを計算することによって求める。 

6

ec

Pi,

Pi

e

i,

Pi

10

c

V

m

  (JA.1) 

純ガスとして,炭化水素又は一酸化炭素を使う場合は湿度補正をする必要はない。 

次の二つの技術は,十分な精度をもつことが知られている。 

 

JA.2 重量法による純ガス(一酸化炭素又はプロパン)の計量 

一酸化炭素又はプロパンを充塡した小型ボンベの質量を±0.01 gの精度で測定する。CVS装置を一酸化

炭素又はプロパンを注入しながら,通常の排出ガス試験と同じ状態で5分間〜10分間程度運転し,注入し

た純ガス量を質量の差分によって求める。その質量及び式(JA.1)によって求めた質量mPiとを比較する。 

 

JA.3 臨界流オリフィスを用いた純ガス(一酸化炭素又はプロパン)の計量 

既知量の純ガス(一酸化炭素又はプロパン)を,校正された臨界流オリフィスを通してCVS装置に流す。 

入り口圧力が十分に高ければ,流量(q)は,臨界流オリフィスによって調整され,オリフィス出口圧力

に依存しない(臨界流)。変動が5 %を超えた場合は,その原因を突き止める。CVS装置を通常の排出ガ

ス試験と同じ状態で5分間〜10分間程度運転する。試料採取バッグに採集したガスを通常用いている機器

によって分析し,その結果を既知の純ガスの質量と比較する。 


48 

D 1047-1:2017  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献 JIS Z 8806:2001 湿度−測定方法 

ISO 3007,Petroleum products and crude petroleum−Determination of vapour pressure−Reid method 

ISO 3405,Petroleum products−Determination of distillation characteristics at atmospheric pressure 

ISO 3675,Crude petroleum and liquid petroleum products−Laboratory determination of density−

Hydrometer method 

ISO 3830,Petroleum products−Determination of lead content of gasoline−Iodine monochloride 

method 

ISO 3837,Liquid petroleum products−Determination of hydrocarbon types−Fluorescent indicator 

adsorption method 

ISO 4260:1987,Petroleum products and hydrocarbons−Determination of sulfur content−Wickbold 

combustion method 

ISO 5164,Petroleum products−Determination of knock characteristics of motor fuels−Research 

method 

ISO 6246,Petroleum products−Gum content of light and middle distillate fuels−Jet evaporation 

method 

ISO 7536,Petroleum products−Determination of oxidation stability of gasoline−Induction period 

method 

ISO 8754,Petroleum products−Determination of sulfur content−Energy-dispersive X-ray 

fluorescence spectrometry 


 

 

附属書JB 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

 

JIS D 1047-1:2017 二輪自動車−排出ガス及び燃料消費率試験方法−第1部:一
般要求事項 

ISO 6460-1:2007,Motorcycles−Measurement method for gaseous exhaust emissions and 
fuel consumption−Part 1: General test requirements及びAmendment 1:2015 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範囲 排出ガス試験方法

及び燃料消費率試
験方法の一般要求
事項について規定 

 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISに関する情報を追加。 

国内規格であるため提案はしな
い。 

4 記号 

記号について規定 

 

JISと同じ 

一致 

JISでは対応するISO規格のミスプ
リントを修正している。 

ISO規格改正時に提案する。 

5 標準大気
条件 

標準大気条件につ
いて規定 

 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは,温度単位として国内で,
“℃”が使用されているため,追加
した。 

国内事情によるもので,提案はし
ない。 

 

 

 

JISとほぼ同じ 

変更 

ISO規格では,相対大気密度をd0
と記載しているが,JISではd0をr0
に変更した。 

技術的差異なし。 

7 測定装置  

 

 

 

 

 

 

7.1 シャシダイナモ
メータ 

 

7.1 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは,テーブル法によって設定
する場合の等価慣性質量は,JIS D 
1036の表6によることを追加した。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

7.2 ガス回収装置 

 

7.2 

JISとほぼ同じ 

追加 

図2では,CVS装置が使用されて
いるため,JISでは7.2.3を追加し
た。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

7.2.3 排出ガス試料
採取装置について
規定 

 

− 

− 

追加 

ISO規格では,PDP方式CVS装置
の規定だけ記載されているが,JIS
ではCFV方式CVS装置の規定を追
加した。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

2

 

D

 1

0

4

7

-1

2

0

1

7

 

 

 

 

 

 


 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

7 測定装置 
(続き) 

7.3.2 分析装置 

 

7.3 

JISとほぼ同じ 

追加 

ISO規格では,ガソリン及びLPG
燃料だけ規定しているが,JISでは
ガソホール(ガソリン及びアルコー
ルの混合)燃料及びアルコール燃料
の使用を可能とした。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

7.4 冷却装置 

 

7.4 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは,風速の説明がないため,
風速の説明を追加した。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

7.5.2 燃料供給装置
について規定 

 

7.5.2 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは燃料供給装置として流量測
定法の規定を追加した。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

7.6 試験機器及び測
定精度 

 

7.6 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは,7.6.11でCFV方式CVS
装置の場合を追加し,PDP方式CVS
装置の場合と区別した。 

ISO規格改正時に提案する。 

8 試験準備 試験準備について

規定 

 

JISとほぼ同じ 

変更 

JISでは,8.3.2でチェーンの方が適
切であり,オイルをチェーンに変更
した。 

ISO規格改正時に提案する。 

9 CVS装置
の確認方法 

CVS装置の確認方
法について規定 

 

JISとほぼ同じ 

変更 

JISでは具体的確認方法を附属書
JAとして記載 

ISO規格改正時に提案する。 

10 排出ガ
スの試料採
取,分析及
び容量の測
定方法 

排出ガスの試料採
取,分析及び容量の
測定方法について
規定 

 

10 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは,10.1.2及び10.2.3でCVS
装置の準備について規定した。 

ISO規格改正時に提案する。 

10.3 試料採取及び
容量測定の終了 

 

10.3 

JISとほぼ同じ 

削除 

ISO規格では,試験終了時をグラフ
に記載することとしているが,JIS
では必要性がないので削除した。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

10.3.3 積算器の停
止方法を規定 

 

10.3.4 

JISとほぼ同じ 

追加 

ISO規格では,PDP方式CVSの積
算器の停止だけを規定しているが,
JISでは,CFV方式CVSの積算器
も追加しているので,停止規定を追
加。 

ISO規格改正時に提案する。 

 
 

2

 

D

 1

0

4

7

-1

2

0

1

7

 

 

 

 

 

 


 

 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

11 排出ガ
ス成分の排
出量の決定 

排出ガス成分の排
出量の決定法を規
定 

 

11 

JISとほぼ同じ 

変更 

JISでは,11.2.2で実測が不可能な
場合,RHC,f及びROC,fの値の採用を
可能とした。 

ISO規格改正時に提案する。 

附属書A 
(規定) 

燃料流量測定法及
び機器について規
定 

 

Annex A 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISではA.2.1.4で式(A.3)及び式
(A.4)を追加した。 

ISO規格改正時に提案する。 

附属書B 
(参考) 

 

 

 

 

 

 

 

附属書C 
(参考) 

 

 

 

 

 

 

 

附属書D 
(参考) 

 

 

 

 

 

 

 

附属書E 
(参考) 

 

 

 

 

 

 

 

附属書G 
(規定) 

2ストロークサイク
ルエンジンの燃料
消費率について規
定 

 

Annex G 

JISとほぼ同じ 

追加 

JISでは,固定値採用条件に酸素含
有添加物が混合されない場合を規
定した。 

ISO規格改正時に提案する。 

 

 

 

変更 

JISでは実測できない場合は,固定
値を使用できると規定した。 

 

附属書JA 
(参考) 

 

 

 

 

 

 

 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:(ISO 6460-1:2007,Amd.1:2015,MOD) 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

− 一致  技術的差異がない。 
− 削除  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
− 追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− 変更  国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

− MOD  国際規格を修正している。 

 

2

 

D

 1

0

4

7

-1

2

0

1

7