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日本工業規格

JIS

 D

1040

-1994

二輪自動車−運行試験方法

Mopeds and motorcycles

−Method of driving test

1.

適用範囲  この規格は,二輪自動車(以下,自動車という。)の運行試験方法について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS Z 8401

  数値の丸め方

2.

試験条件

2.1

試験路  試験路は,実際に自動車が走行する代表的道路を選び,平地,急坂路,舗装路,砂利道な

どを含む約 100km とする。

2.2

気象条件  気象条件は,次のとおりとする。

(1)

気圧は,100±3kPa の範囲とする。

(2)

気温は,5∼30℃の範囲が望ましい。

(3)

相対湿度は,95%以下が望ましい。

(4)

測定中の平均風速は,3m/s 以下とし,瞬間最大風速は,5m/s 以下が望ましい。

2.3

試験自動車  試験自動車の条件は,次のとおりとする。

(1)

試験自動車の積載条件は,空車状態(

1

)

の自動車に燃料消費測定装置,温度計など測定に必要な装備を

して 1 名乗車とする。

(

1

)

自動車が燃料,潤滑油,工具など(予備部品,その他の携帯物品を除く。

)を満載し,運行に必

要な装備をした状態。

この状態における質量を空車質量という。

(2)

試験自動車のエンジン,動力伝達装置,かじ取り装置,ブレーキ装置,タイヤ空気圧(冷間時)など

の整備は,あらかじめ行っておく。

参考  自動車製造業者による整備に関する情報は,取扱説明書,整備説明書などに示されている。

(3)

試験自動車は,試験開始前に準備運転を行って,エンジン,その他の部分を運転状態に,予熱してお

く。

2.4

試験器材  主な試験器材は,次のとおりとする。

(1)

燃料消費測定装置  燃料消費容量を測定できるもので,運行距離を十分走行できる容量をもち,測定

の細かさは,0.001 リットルを読めるものとする。ただし,この装置が準備できない場合には,自動車

の燃料タンクを利用し,消費した容量をメスシリンダなどで別途測定してもよい。

(2)

温度測定装置  指定の測定点数以上が,測定可能な小形自動記録計付き多点温度計で,正確さは,±1℃

が測定できるものが望ましい。

(3)

乾湿温度計  乾湿温度計の正確さは,±1℃とし,通風型乾湿温度計を用いることが望ましい。

(4)

気圧計  気圧計は,フォルタン型水銀気圧計又は同等のものとし,目量は,133Pa 以下のものを用い


2

D 1040-1994

る。

(5)

風速計  風速計は,風速及び風向を測定できるものとする。

2.5

運転者の質量及び服装  運転者の質量及び服装は,次のとおりとする。

(1)

運転者の質量は,運転者及び保護具(ヘルメット,衣類など)を含み,70±5kg の範囲とする。

(2)

運転者は,身体を保護するため運転者の体に合った保護具を着用する。

2.6

運転姿勢  運転姿勢は,次のとおりとする。

(1)

両手は,ハンドルバーを握る。

(2)

両足は,運転者用のフットレスト,フットボード又はペダルに置く。

(3)

腰は,ライダシートに置く。

(4)

上体の姿勢は,腕を軽く曲げた状態とし,測定中に変化させないことが望ましい。

3.

試験方法  この試験は,一般路を走行した時の燃料消費量,温度など主に測定し,自動車の諸性能を

体感で調査しようとするものであり,試験方法は,次による。

(1)

試験路を適宜数区間に区分して,その区間及び全体を通じて測定を行う。

(2)

出発点において,時刻,距離計の読み,燃料測定装置の読み,必要に応じてスパークプラグ座,潤滑

油,変速機油及び大気の温度を測定して記録する。

(3)

到着点において時刻,距離計の読み,燃料測定装置の読み及び 3.(2)の各部温度を測定して記録する。

(4)

運行試験の途中では,自動車の各部(特にエンジン,クラッチ,変速機,ブレーキ)の調子,及び自

動車の操縦性,安定性,加速性,乗心地並びに路面状況などを観察して記録する。

4.

測定値及び特性値

4.1

測定値  測定値は,次のとおりとする。

(1)

燃料消費量  燃料消費量は,小数点以下 3 けたまで測定する。

(2)

距離  距離計は,小数点以下 1 けたまで読む。

(3)

温度  3.(2)の温度測定項目のうち,エンジン関係の温度は,小数点以下を切り捨てる。

(4)

気象条件  気象条件は,試験開始時点の値を測定する。

4.2

燃料消費率の算出  燃料消費率の算出は,3.(3)の測定値を用い,次の式を用いて算出する。

なお,混合燃料を用いる場合は,潤滑油の量を除いて算出する。

Q

L

F

又は

R

R

Q

L

F

1

'

ここに,

F

:  燃料消費率(混合燃料でない場合) (km/l)

L

:  測定区間の距離 (km)

Q

:  燃料消費量  (l)

F'

:  燃料消費率(混合燃料の場合) (km/l)

R

:  燃料と潤滑油の容積混合比(

2

)

(

2

)

この容積混合比は,燃料を分子,潤滑油を分母とし

1

50

のように記載する。

4.3

算出値の丸め  燃料消費率は,JIS Z 8401 によって,小数点以下 2 けた目を四捨五入して,小数点

以下 1 けたに丸める。


3

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5.

記録方法  試験結果は,付表 に従って記録する。

関連規格  JIS D 0109  二輪自動車用語

JIS D 1033

  二輪自動車−燃料消費試験方法


4

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付表 1  運行試験記録及び成績


5

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社団法人自動車技術会  二輪部会  二輪走行試験方法分科会  構成表

氏名

所属

(分科会長)

岡  本      勇

スズキ株式会社二輪設計部

中  村      裕

スズキ株式会社二輪設計部

東  郷  和  英

読売江東理工専門学校

戒  能  一  成

通商産業省機械情報産業局

笹  尾  照  夫

工業技術院標準部

大  柳  武  雄

運輸省自動車交通局

波多野      忠

交通安全公害研究所交通安全部

神  谷  哲  雄

川崎重工業株式会社技術総括部

大  前  秀  行

株式会社本田技術研究所朝霞研究所

松  本  俊  広

ヤマハ発動機株式会社第 1 開発部

岡  山      巧

財団法人日本自動車研究所第 2 研究部

伊  藤  彰  康

社団法人日本自動車連盟ロードサービス部

(事務局)

宇  高  苗  子

社団法人自動車技術会規格部門