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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書5(参考)リージョン系データ管理フレームの補足説明 

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。 

1. リージョンの階層構造 経路計算用データは,リージョンと呼ぶ任意多角形に分割し管理する。リー

ジョンは,階層(レベル)が下位に下がるに従い,より細かく分割される。下位レベルでは,親子関係が

ある上位レベルのリージョン境界をまたいだリージョンを作成してはならないものとする。 

附属書5図1に,その例を示す。 

上位レベル 

下位レベル 

附属書5図 1 リージョンの階層構造 

2. 階層構造とリージョン管理 リージョンは,任意の多角形で分割するため,その管理は,上下レベル

の関係をシンプルに記述した木構造を用いて行う。各リージョンには,レベルごとに0番からの通し番号

であるリージョン番号を付与する。上位レベルで結合するリージョンは,必ず連続したリージョン番号と

なるようにする。また,上位レベルのリージョンは,下位レベルで構成するリージョンのリージョン番号

の昇順に合わせて,リージョン番号を順に付与する。各レベルのリージョン管理レコードは,リージョン

データの検索を容易にできるようにするため,リージョン番号の昇順に並べ,リージョン番号とリージョ

ン管理レコードとの格納順位を一致させる。 

附属書5図2に,階層構造とリージョン管理レコードとの関係を示す。 

附属書5図3に,リージョン管理レコードの構成を示す。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

階層ごとのリージョンの分割状況 

上位レベル 

下位レベル 

4 5 

リージョン管理レコードの木構造 

リージョン番号 

附属書5図 2 階層構造とリージョン管理レコードとの関係 

レベル管理レコード
(0) 

● 

レベル管理レコード 
(1) 

● 

レベル管理レコード 
(2) 

● 

リージョン管理レコード (0) 
●    リージョン番号 0 
リージョン管理レコード (0) 
●    リージョン番号 0      ● 

リージョン管理レコード (1) 
●    リージョン番号 1      ● 

リージョン管理レコード (2) 
●    リージョン番号 2      ● 
リージョン管理レコード (0) 
      リージョン番号 0      ● 
リージョン管理レコード (1) 
      リージョン番号 1      ● 
リージョン管理レコード (2) 
      リージョン番号 2      ● 
リージョン管理レコード (3) 
      リージョン番号 3      ● 
リージョン管理レコード (4) 

      リージョン番号 4      ● 

リージョン管理レコード (5) 

      リージョン番号 5      ● 

リージョン管理レコード (6) 

      リージョン番号 6      ● 

リージョン管理テーブル 

上位レベル

のリージョ
ン番号 

レベルごとの 

リージョン管理の 

格納順位 

レベルごとの 

リージョン数 

下位レベルの 

先頭リージョン番号 

附属書5図 3 リージョン管理レコードの構成 

a) 最上位レベルで複数のリージョンが存在する場合 最上位レベルで複数のリージョンを必要とする

場合,リージョン管理レコードで構成する木構造のルートが一つになるように,ダミーのルートとな

るリージョン管理レコードを最上位に設ける。このリージョン管理レコードは,レベル番号を−32,

リージョンの上下左右端の経度・緯度をFFFFFF(16)とし,他のリージョン管理レコードと区別する。

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

このとき,レベル管理レコードにもダミーを設け,ダミーのリージョン管理レコードに対応する仮想

レベル(−32)を設ける。 

b) 下位レベルのリージョンがすべて存在しない場合 下位レベルに対応するリージョンが全く存在し

ないリージョンに関しては,リージョン管理レコードの下位レベルの先頭リージョン番号にFFFF(16)

を格納し,下位レベルのリージョンが存在しないことを示す。また,下位レベルで一部のエリアだけ

リージョンが存在する場合は,リージョン管理レコードで存在するリージョンだけを差し示す。 

附属書5図4に、その例を示す。 

0 1 

上位レベル 

下位レベル 

…存在しないリージョン 

…存在するリージョン 

附属書5図 4 下位レベルのリージョンがすべて存在しない場合の階層構造とリージョン管理 

3. 主要地図データと経路計算用データとの関係 同一階層(レベル)における主要地図データ及び経路

計算用データは,次に示すようなエリアで関係付けられる。その関係を,附属書5図5に示す。 

主要地図データ内に格納する基準パーセル(附属書5図5ではPi,j)内の道路データ(リンク及びノー

ド)を,経路計算用データ(リンク及びノード)に,リージョン番号を付加して対応付けるものとする。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

Rk+2 

Rk+1 

Pi, j 

Pi+1, j 

Rk 

パーセル 

リージョン 

リージョン管理対象エリア 

パーセルPi,jは,主要地図データの基準パーセル 

リージョンRkは,経路計算用データ層の最下層のリージョン 

附属書5図 5 主要地図データと経路計算データとの関係 

a) 主要地図データの基準パーセルのサイズ 主要地図データの基準パーセルのサイズは,左下角と右上

角の緯度・経度で設定する長方形とする。 

なお,あるパーセルとその下位のパーセルのうち,最も左下隅に位置するパーセルの基準座標(左

下角の緯度・経度)は,必ず一致させる。 

b) 経路計算用データのリージョン 経路計算用データのリージョンは,不定形を成す。なお,リージョ

ンの存在する範囲は,リージョンを包含する最小の長方形の左下角と右上角の緯度・経度とで表す。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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