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日本工業規格          JIS 

 

D 0301-1982 

 

 

自動車室内寸法の測定方法 

Measuring Method of Auomobile Body Interior Dimensions 

 

 

1. 適用範囲 この規格は,乗用車(1)及びライトバン(1)(以下,バンという。)の室内寸法 並び にバンの

荷物室寸法の測定箇所及び測定要領について規定する。なお,トラック(1)の運転室についても準用するこ

とができる。 

注(1) 乗用車,ライトバン 及び トラックとは,JIS D 0101(自動車の種類に関する用語)によるもの

をいう。 

引用規格: 

ISO 2958 Road vehicles−Exterior protection for passenger cars 

ISO 6549 Road vehicles−Procedure for H-point determination 

JIS D 0030 自動車の3次元座標方式 

JIS D 0101 自動車の種類に関する用語 

JIS D 0102 自動車用語(自動車の寸法,質量,荷重 及び 性能) 

JIS D 4202 自動車用タイヤの諸元 

JIS Z 8401 数値の丸め方 

関連規格:ISO 612 Road vehicles−Dimensions of motor vehicles and towed vehicles-terms and definitions 

ISO 1176 Road vehicles−Weights−Vocabulary 

ISO 4131 Road vehicles−Dimensional codes for passenger cars 

 

2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次による。 

(1) ゼロY平面 自動車の縦中心面(2)に一致する測定の基準とする鉛直面〔JIS D 0030(自動車の3次元

座標方式)参照〕。 

注(2) 直進姿勢にある自動車の左右車輪間の中心を通る鉛直面をいう〔JIS D 0102(自動車用語(自動

車の寸法,質量,荷重及び性能)参照〕。 

(2) ゼロX平面 ゼロY平面と直交する測定の基準とする鉛直面(JIS D 0030参照)。 

(3) ゼロZ平面 ゼロY平面とゼロX平面に直交する測定の基準とする水平面(JIS D 0030参照)。 

(4) Y平面 ゼロY平面に平行な平面。 

(5) X平面 ゼロX平面に平行な平面。 

(6) Z平面 ゼロZ平面に平行な平面。 

(7) 基準マーク 自動車の各部の位置,寸法を決める基準とする具体的な点を表すマーク(JIS D 0030参

照)。 

(8) B点 前席乗員が,かかとを置く位置に相当し,製造業者が指定する基準位置(製造業者が指定する


D 0301-1982  

基準位置を,以下,基準位置という。)。 

(9) B'点 後席乗員が,かかとを置く位置に相当する基準位置。 

(10) A点 B点からアクセルペダルに沿って200mm上方の位置。 

(11) R点 各シートを最後端位置(シートの上下,シートバック角度 及び シートクッションの取付角度

が調節できるものは基準位置に調節した状態とする。)に調節して,ISO 6549に規定された人体模型 

及び 搭載要領に基づき,着座させた場合の当該模型のヒップポイント(股関節点)の位置に相当する

基準位置。 

(12) 設計荷重状態 空車状態に定員の人員が乗車した状態(ISO 2958による。)。 

 

3. 測定条件 測定条件は次による。 

(1) 自動車は,特に指定のない限り,水平な接地面上で測定する。 

(2) 内張り 及び 敷物は,その車種ごとに定めた標準装備状態とする。 

(3) バンの荷物室の寸法は,折りたたみ式リヤシートを折りたたんだ状態で測定する。 

(4) バンの荷物室測定時のフロントシートのスライド 及び リクライニング位置は,次のとおりとする。 

(a) スライド位置:基準位置とする。基準位置が不明のときは全スライド量の中央とする。ただし,中

央に固定できない場合は,中央より前方 又は 上方で固定し得る最も近い位置とする。 

(b) リクライニング位置:基準位置とする。基準位置が不明のときは,トルソーラインが25°に最も近

くなる位置に固定する。 

 

4. 数値の丸め方 最小単位を1ミリメートル (mm) とし,JIS Z 8401(数値の丸め方)により丸める。 

なお,角度については原則として分までとするが,測定誤差の大小によって10分単位,30分単位又は

度単位とする。 

 

5. 寸法コード 

5.1 

寸法コードの構成 寸法コードは,頭記号−分類記号・番号で構成し,それぞれ次による。 

(1) 頭記号 

ISO :ISO 4131と測定箇所 及び 測定要領が一致するもの。 

JIS :ISO 4131に規定のない寸法の測定箇所。 

(2) 分類記号 

L :長さ方向の寸法 

H :高さ方向の寸法 

W :幅方向の寸法 

D :直径寸法 

備考 角度はゼロX平面,ゼロZ平面 又は ゼロY平面のいずれの基準面に対して測定するかによっ

て,L,H又はWの記号を用いる。 

(3) 番号 

1〜 96:室内寸法 

127〜137:基準となる寸法 

300〜302:バンの荷物室寸法 

5.2 

寸法コードの使用 寸法コードは,この規格に定める室内寸法の測定箇所を表示するために用いる。 


D 0301-1982  

6. 基準面及び基準マークの設定 

6.1 

基準面の位置 基準面の位置は,次による(付図1参照)。 

寸法コード 

基準位置 

定義 

負荷の状態 

備考 

ISO-H 136 

前車軸位置におけるゼ

ロZ平面の高さ 

 

 

 

前車軸中心における接地面からゼロZ平面まで

の鉛直距離。 

設計荷重 

状態 

使用タイヤとタイヤの有効

半径(3)を注記する。 

ISO-H 137 

後車軸位置におけるゼ

ロZ平面の高さ 

 

 

 

後車軸中心における接地面からゼロZ平面まで

の鉛直距離。 

設計荷重 

状態 

使用タイヤとタイヤの有効

半径(3)を注記する。 

ISO-L 127 

ゼロX平面から後車軸

まで 

ゼロX平面から後車軸中心までの距離。 

ただし,左右の車軸中心が異なる場合は左,右

の順にダッシュ“−”を挾んで記入する。 

設計荷重 

状態 

後車軸のX座標を示す。 

ISO-L 128 

ゼロX平面から前車軸

まで 

ゼロX平面から前車軸中心までの距離。 

ただし,左右の車軸中心が異なる場合は左,右

の順にダッシュ“−”を挾んで記入する。 

設計荷重 

状態 

前車軸のX座標を示す。 

注(3) JIS D 4202(自動車用タイヤの諸元)の静荷重半径の基準寸法を用いる。 

6.2 

基準マークの位置 基準マークの位置は,次による(付図1参照)。 

寸法コード 

基準位置 

定義 

負荷の状態 

備考 

ISO-L 54 

基準マークNo.1からゼ

ロX平面まで 

基準マークNo.1からゼロX平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-L 55 

基準マークNo.2からゼ

ロX平面まで 

基準マークNo.2からゼロX平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-L 56 

基準マークNo.3からゼ

ロX平面まで 

基準マークNo.3からゼロX平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-W 21 

基準マークNo.1からゼ

ロY平面まで 

基準マークNo.1からゼロY平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-W 22 

基準マークNo.2からゼ

ロY平面まで 

基準マークNo.2からゼロY平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-W 23 

基準マークNo.3からゼ

ロY平面まで 

基準マークNo.3からゼロY平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-H 81 

基準マークNo.1からゼ

ロZ平面まで 

基準マークNo.1からゼロZ平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-H 82 

基準マークNo.2からゼ

ロZ平面まで 

基準マークNo.2からゼロZ平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

ISO-H 83 

基準マークNo.3からゼ

ロZ平面まで 

基準マークNo.3からゼロZ平面までの距離。 

設計荷重 

状態 

− 

 


D 0301-1982  

7. 寸法コード・寸法・測定要領 

7.1 

R点の位置 R点の位置は,次による(付図2参照)。 

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

ISO-H 70 

ゼロZ平面からフロン

トシートのR点まで 

ゼロZ平面からフロントシートのR点までの鉛直距

離を測る。ただし,運転席,助手席のR点が異なる

場合は,各々を測り,運転席,助手席の順にダッシ

ュ“−”を挾んで、記入する。 

フロントシートのR点のZ座

標を示す。 

ISO-L 31 

ゼロX平面からフロン

トシートのR点まで 

ゼロX平面からフロントシートのR点までの水平

距離を測る。ただし,運転席,助手席のR点が異な

る場合は,各々を測り,運転席,助手席の順にダッ

シュ“−”を挾んで記入する。 

フロントシートのR点のX座

標を示す。 

ISO-W 20 

ゼロY平面からフロン

トシートのR点まで 

ゼロY平面からフロントシートのR点までの水平

距離を測る。ただし,運転席,助手席のR点が異な

る場合は,各々を測り,運転席,助手席の順にダッ

シュ“−”を挾んで記入する。 

フロントシートのR点のY座

標を示す。 

ISO-H 71 

ゼロZ平面からリヤシ

ート(4)のR点まで 

ゼロZ平面からリヤシートのR点までの鉛直距離を

測る。ただし,左右のR点が異なる場合は,各各を

測り,左,右の順にダッシュ“−”を挾んで記入す

る。 

リヤシートのR点のZ座標を

示す。 

ISO-L 35 

ゼロX平面からリヤシ

ート(4)のR点まで 

ゼロX平面からリヤシートのR点までの水平距離

を測る。ただし,左右のR点が異なる場合は,各各

を測り,左,右の順にダッシュ“−”を挾んで記入

する。 

リヤシートのR点のX座標を

示す。 

ISO-W 25 

ゼロY平面からリヤシ

ート(4)のR点まで 

ゼロY平面からリヤシートのR点までの水平距離

を測る。ただし,左右のR点が異なる場合は,各各

を測り,左,右の順にダッシュ“−”を挾んで記入

する。 

リヤシートのR点のY座標を

示す。 

注(4) 3列以上のシートの場合には,第2列,第3列,……のリヤシートの寸法に対し,それぞれ2,3,……の数字を

付加する。 

7.2 

前部室内寸法 前部室内寸法は次による。なお特に規定がない場合は,運転席の寸法とする(付図3

〜5参照)。 

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

ISO-H 11 

前部乗車口上縁高さ 

フロントシートのR点を通るX平面上でR点から

開口部上縁までの鉛直距離を測る。 

− 

ISO-H 25 

前部ベルトライン高さ 

フロントシートのR点を通るX平面上でR点から

ベルトラインまでの鉛直距離を測る。 

ベルトラインとは,サイドウイ

ンドのパネル,又は トリムで

隠されていない部分の下端と

する。 

ISO-H 30 

フロントシートのR点

からB点までの高さ 

フロントシートのR点からB点を通るZ平面まで

の鉛直距離を測る。 

− 

ISO-H 37 

前部ヘッドライニング

厚さ 

フロントシートのR点を通り,ゼロX平面と後方

8°をなす平面のルーフとの交点で,ルーフパネル

内側とヘッドライニング下面との最短距離を測る。 

− 

ISO-H 93 

ステアリングホイール

高さ 

フロントシートのR点からステアリングホイール

上面中心を通るZ平面との鉛直距離を測る。 

ステアリングに調節機構のあ

る場合は,基準位置 又は 中央

位置とし,両極端位置の値を併

記する。 


D 0301-1982  

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

ISO-H 95 

前部ヘッドルーム 

フロントシートのR点を通り,ゼロX平面と後方

8°をなす平面上で,かつ,ゼロY平面に平行に測

定したときのR点とヘッドライニングとの最短距

離を測る。 

− 

JIS-H 58 

シートスライド量 

(上下) 

フロントシートを最後端位置から最前運転位置 又

は 乗車位置に移動させたときのR点の上下移動量

を測る。ただし,上は正,下は負で表す。 

(1) 最前運転位置 及び 乗車

位置は製造業者が定める

位置とする。 

(2) スライド機構とは別に専

用のリフト機構を有する

場合は,単独の移動量を 

( ) 内に併記する。 

ISO-L 10 

フロントシート奥行 

フロントR点からフロントシートクッション前端

までの水平距離を測る。 

− 

ISO-L 13 

ステアリングホイール

から常用ブレーキペダ

ルまで 

踏まない状態の常用ブレーキペダル踏面中心から,

ステアリングホイールの外周最下端までをゼロY

平面に平行に測る。 

ステアリングに調節機構のあ

る場合は,基準位置 又は 中央

位置とする。 

ISO-L 23 

シートスライド量 

(前後) 

フロントシートを最後端位置から最前運転位置,又

は乗車位置に移動させたときのR点の水平移動量

を測る。 

最前運転位置 及び 乗車位置

は製造業者が定める位置とす

る。 

ISO-L 25 

ステアリングホイール

角 

ステアリングホイールの上面とX平面とのなす角

度を測る。 

ステアリングホイールが角度 

及び 軸方向に調節可能な場合

は,基準位置 又は 中央位置と

し,両極端位置の値を併記す

る。 

ISO-L 40 

前部バック角 

X平面とフロントシートのR点を通るトルソーライ

ンとのなす角度を測る。 

トルソーラインは製造業者が

定める。 

 

トルソーラインが不明のと

きは25°に最も近くなる位

置とする。 

ISO-L 52 

常用ブレーキペダルと

アクセルペダルとの段

差 

踏まない状態の常用ブレーキペダル踏面中心から

アクセルペダル上のA点を通り,ゼロY平面に垂

直で線分ABを含む平面までの距離を測る。 

ブレーキペダルが線分ABより

前方にある場合は負の値で示

す。 

ISO-L 53 

フロントシートのR点

からB点までの水平距

離 

フロントシートのR点からB点を通るX平面まで

の水平距離を測る。 

− 

ISO-L 61 

フロントシートのR点

からアクセルペダルま

で 

フロントシートのR点からA点を通るX平面まで

の水平距離を測る。 

− 

ISO-L 63 

フロントシートのR点

からステアリングホイ

ール中心まで 

フロントシートのR点からステアリングホイール

上面の中心を通るX平面までの水平距離を測る。 

ステアリングに調節機構のあ

る場合は,基準位置 又は 中央

位置とし,両極端位置の値を併

記する。 

ISO-W 3 

前部ショルダルーム 

フロントシートのR点を通るX平面上で,R点上方

254mm以上の位置における内張り表面間の最短水

平距離を測る。ただし,アームレストは除く。 

− 

ISO-W 5 

前部ヒップルーム 

フロントシートR点の上方75mm,下方25mm 及び 

前後75mmの範囲内における内張り表面間の最短距

離をX平面上で測る。 

− 


D 0301-1982  

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

ISO-W 7 

ゼロY平面からステア

リングホイールまで 

ステアリングホイール上面の中心を通るY平面と

ゼロY平面との距離を測る。 

ステアリングに調節機構のあ

る場合は,基準位置で測る。 

ISO-W 16 

フロントシートクッシ

ョン幅 

フロントシートクッションの左右の最外側で接す

るY平面間の距離を測る。ただし,2名以上乗車で

きる一体式の場合は,その旨注記する。 

− 

ISO-W 31 

前部エルボルーム 

フロントシートのR点を通るX平面上で,アーム

レストのすぐ上,又は アームレストがない場合は,

R点上方180mmの位置での内張り表面間の最短水

平距離を測る。ただし,内張り表面とアームレスト

の間のコーナは除く。 

− 

ISO-W 41 

前部サイドウインドガ

ラスの曲率半径 

フロントシートのR点を通るX平面上で,サイド

ウインドガラスの曲率半径を測る。 

− 

JIS-W 51 

前部乗車口上縁幅 

フロントシートのR点を通るX平面上で左右の乗

車口上縁(ISO-H 11の位置)間の水平距離を測る。 

− 

ISO-D 9 

ステアリングホイール

径 

ステアリングホイールの外径を測る。ただし,ステ

アリングホイールが円形でない場合は,長径及び短

径を測る。 

− 

7.3 

後部室内寸法 後部室内寸法は次による。なお特に規定がない場合は,運転席側の寸法とする(付

図3〜5参照)。 

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

ISO-H 31 

リヤシートのR点から

B'点までの高さ 

リヤシートのR点からB'点を通るZ平面までの鉛

直距離を測る。 

− 

ISO-H 38 

後部ヘッドライニング

厚さ 

リヤシートのR点を通り,ゼロX平面と後方8°を

なす平面のルーフとの交点で,ルーフパネル内側と

ヘッドライニング下面との最短距離を測る。 

− 

ISO-H 96 

後部ヘッドルーム 

リヤシートのR点を通り,ゼロX平面と後方8°を

なす平面上で,かつ,ゼロY平面に平行に測定した

ときの,R点とヘッドライニングとの最短距離を測

る。 

− 

ISO-L 12 

リヤシート奥行 

リヤシートのR点からリヤシートクッション,前端

までの水平距離を測る。 

− 

ISO-L 41 

後部バック角 

X平面とリヤシートのR点を通るトルソーラインと

のなす角度を測る。 

トルソーラインは製造業者が

定める。 

 

トルソーラインが不明のと

きは25°に最も近くなる位

置とする。 

ISO-L 49 

アッパレッグルーム 

リヤシートのR点を通るY平面上で,R点上方

250mmの位置におけるR点とフロントシートバッ

ク後縁との最短水平距離を測る。 

(1) リクライニング式フロン

トシートの傾斜角は基準

位置とし,不明の場合はト

ルソーライン25°に最も

近くなる位置に固定する。 

(2) フロントシートに人体模

型を搭載した場合,シート

バックが著しく変形する

ものにあっては搭載状態

で測る。 


D 0301-1982  

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

ISO-L 50 

フロントシートR点か

らリヤシートR点まで 

フロントシートR点,及び リヤシートR点を各々

通るX平面間の水平距離を測る。 

(1) 前席R点の配置が非対称

の場合は運転席のR点を

基準とする。 

(2) 後席R点の配置が非対称

の場合は各々を測る。 

ISO-L 64 

リヤシートのR点から

B'点までの水平距離 

リヤシートのR点からB'点を通るX平面までの水

平距離を測る。 

− 

ISO-W 4 

後部ショルダルーム 

リヤシートのR点を通るX平面上で,R点上方

254mm以上の位置における内張り表面間の最短水

平距離を測る。ただし,アームレストは除く。 

− 

ISO-W 6 

後部ヒップルーム 

リヤシートR点の上方75mm,下方25mm及び前後

75mmの範囲内における内張り表面間の最短水平距

離をX平面上で測る。 

− 

ISO-W 32 

後部エルボルーム 

リヤシートのR点を通るX平面上で,アームレス

トのすぐ上,又は アームレストがない場合は,R

点上方180mmの位置での内張り表面間の最短水平

距離を測る。ただし,内張り表面とアームレストの

間のコーナは除く。 

− 

7.4 

バンの荷物室寸法 バンの荷物室寸法は、次による(付図6参照)。 

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

JIS-H 300 

荷物室内高さ 

ゼロY平面付近における床上面から天井下面まで

の最大鉛直距離を測る。ただし,床面にリブがある

ときは下図においてa部の総面積がb部の総面積よ

り小さいときはリブ低面で,また等しいか大きいと

きは,リブ高面で測る。 

 

 

 

− 

JIS-L 300 

荷物室内長さ 

ゼロY平面上において,荷物室内高さ (JIS-H 300) 

の中点を通る大部分の床面に平行な直線の荷物室

前縁から後縁までの距離を測る。ただし,これが後

面ガラスと交わるときは,窓下縁材に接する床面に

垂直な線との交点をとる。 

 なお,この交点がガラス内面よりも外に出るとき

は,ガラス内面までとする。また,前縁がフロント

シートバックであるときは,3(4)による。 

− 


D 0301-1982  

寸法コード 

寸法 

測定要領 

備考 

JIS-W 300 

荷物室内幅 

荷物室内長さ (JIS-L 300) の中央部で,荷物室内高

さ (JIS-H 300) の中点におけるゼロY平面に垂直

な直線が荷物室内壁面(保護棒,その他の突起物 及

び 局部的なくぼみ部を除く。)と交わる交点間の距

離を測る。ただし,ガラスと交わるときは,窓下縁

材に接する床面に垂直な線との交点をとる。 

 なお,この交点がガラス内面よりも外に出るとき

は,ガラス内面までとする。 

− 

JIS-L 301 

床長さ 

ゼロY平面上で大部分の床面に平行な荷物室の前

後の隔壁基準面間の距離を測る。ただし,フロント

シートバックが基準面となるときは,3(4)による。 

− 

JIS-L 302 

荷物室オフセット 

床長さ (JIS-L 301) の中点と後車軸中心とを接地面

に鉛直に投影した2点間のゼロY平面投影距離を測

る。 

− 

JIS-H 301 

開口部高さ 

後部ドアを最大に開放した場合に,ゼロY平面にお

ける開口部の鉛直高さを測る。ただし,小突起物 及

び 局部的な凹凸部を除く。 

− 

JIS-W 301 

開口部幅 

後部ドアを最大に開放した場合に,開口部高さ 

(JIS-H 301) の中点を通るZ平面上における開口部

の水平長さを測る。ただし,小突起物 及び 局部的

な凹凸部を除く。 

− 

 


D 0301-1982  

付図1 基準面 及び 基準マークの位置 

 

注 ※印の高さについては末尾の参考を参照のこと。 

 


10 

D 0301-1982  

付図2 R点の位置 

 

付図3 室内寸法(高さ関係) 

 


11 

D 0301-1982  

付図4 室内寸法(長さ・角度関係) 

 

付図5 室内寸法(幅関係) 

 


12 

D 0301-1982  

付図6 バンの荷物室寸法 

 


13 

D 0301-1982  

索 引 表 

1. 高さ関係 

寸法コード 

寸法 

ページ 付図 

ISO-H 11 

前部乗車口上縁高さ 

ISO-H 25 

前部ベルトライン高さ 

ISO-H 30 

フロントシートのR点からB点までの

高さ 

ISO-H 31 

リヤシートのR点からB'点までの高さ 

ISO-H 37 

前部ヘッドライニング厚さ 

ISO-H 38 

後部ヘッドライニング厚さ 

ISO-H 70 

ゼロZ平面からフロントシートのR点ま

で 

ISO-H 71 

ゼロZ平面からリヤシートのR点まで 

ISO-H 81 

基準マークNo.1からゼロZ平面まで 

ISO-H 82 

基準マークNo.2からゼロZ平面まで 

ISO-H 83 

基準マークNo.3からゼロZ平面まで 

ISO-H 93 

ステアリングホイール高さ 

ISO-H 95 

前部ヘッドルーム 

ISO-H 96 

後部ヘッドルーム 

ISO-H 136 

前車軸位置におけるゼロZ平面の高さ 

ISO-H 137 

後車軸位置におけるゼロZ平面の高さ 

JIS-H 58 

シートスライド量(上下) 

JIS-H 300 

荷物室内高さ 

JIS-H 301 

開口部高さ 

 

2. 長さ関係 

寸法コード 

寸法 

ページ 付図 

ISO-L 10 

フロントシート奥行 

ISO-L 12 

リヤシート奥行 

ISO-L 13 

ステアリングホイールから常用ブレー

キペダルまで 

ISO-L 23 

シートスライド量(前後) 

ISO-L 25 

ステアリングホイール角 

ISO-L 31 

ゼロX平面からフロントシートのR点

まで 

ISO-L 35 

ゼロX平面からリヤシートのR点まで 

ISO-L 40 

前部バック角 

ISO-L 41 

後部バック角 

ISO-L 49 

アッパレッグルーム 

ISO-L 50 

フロントシートR点からリヤシートR

点まで 

ISO-L 52 

常用ブレーキペダルとアクセルペダル

との段差 

ISO-L 53 

フロントシートのR点からB点までの

寸法コード 

寸法 

ページ 付図 

水平距離 

ISO-L 54 

基準マークNo.1からゼロX平面まで 

ISO-L 55 

基準マークNo.2からゼロX平面まで 

ISO-L 56 

基準マークNo.3からゼロX平面まで 

ISO-L 61 

フロントシートのR点からアクセルペ

ダルまで 

ISO-L 63 

フロントシートのR点からステアリン

グホイール中心まで 

ISO-L 64 

リヤシートのR点からB'点までの水平

距離 

ISO-L 127 

ゼロX平面から後車軸まで 

ISO-L 128 

ゼロX平面から前車軸まで 

JIS-L 300 

荷物室内長さ 

JIS-L 301 

床長さ 

JIS-L 302 

荷物室オフセット 

3. 幅関係 

寸法コード 

寸法 

ページ 付図 

ISO-W 3 

前部ショルダルーム 

ISO-W 4 

後部ショルダルーム 

ISO-W 5 

前部ヒップルーム 

ISO-W 6 

後部ヒップルーム 

ISO-W 7 

ゼロY平面からステアリングホイール

まで 

ISO-W 16 

フロントシートクッション幅 

ISO-W 20 

ゼロY平面からフロントシートのR点

まで 

ISO-W 21 

基準マークNo.1からゼロY平面まで 

ISO-W 22 

基準マークNo.2からゼロY平面まで 

ISO-W 23 

基準マークNo.3からゼロY平面まで 

ISO-W 25 

ゼロY平面からリヤシートのR点まで 

ISO-W 31 

前部エルボルーム 

ISO-W 32 

後部エルボルーム 

ISO-W 41 

前部サイドウインドガラスの曲率半径 

JIS-W 51 

前部乗車口上縁幅 

JIS-W 300 

荷物室内幅 

JIS-W 301 

開口部幅 

4. 直径 

寸法コード 

寸法 

ページ 付図 

ISO-D 9 

ステアリングホイール径 

 

 


14 

D 0301-1982  

参考 基準マークの接地面に対する位置 ISO 4131 Road vehicles−Dimensional Codes for Passenger 

Carsは,基準マークNo.1,No.2及びNo.3の接地面に対する位置を,次のように定めている。 

主として自動車の外周り寸法を測定する場合に使用するものであるが,室内寸法を測定する

場合にも参考になる。 

寸法コード 

基準位置 

定義 

負荷の状態 

備考 

ISO-H161 

基準マークNo.1の接
地面からの高さ 

右記の負荷状態における基準マーク
No.1の接地面からの高さ 

空車状態 

− 

ISO-H163 

設計荷重状態 

ISO-H165 

最大積載状態 

ISO-H162 

基準マークNo.2の接
地面からの高さ 

右記の負荷状態における基準マーク
No.2の接地面からの高さ 

空車状態 

ISO-H164 

設計荷重状態 

ISO-H166 

最大積載状態 

ISO-H167 

基準マークNo.3の接
地面からの高さ 

右記の負荷状態における基準マーク
No.3の接地面からの高さ 

空車状態 

ISO-H168 

設計荷重状態 

ISO-H169 

最大積載状態 

 


15 

D 0301-1982  

社団法人自動車技術会 車体部会室内寸法測定法分科会構成表 

 

 

氏名 

所属 

(分科会長) 

 

伊 東 隆 義 

トヨタ自動車工業株式会社第3技術部 

(幹事) 

 

田 沢 俊 三 

トヨタ自動車工業株式会社第3技術部 

 

 

相 馬 哲 夫 

通商産業省機械情報産業局自動車課 

 

 

池 田 順 一 

工業技術院標準部機械規格課 

 

 

松 田 卯一郎 

運輸省自動車局整備部車両課 

 

 

北 原   勇 

いすゞ自動車株式会社開発本部小型車研究実験部 

 

 

荒 木   稔 

鈴木自動車工業株式会社4輪設計部 

 

 

小 橋 八 郎 

ダイハツ工業株式会社実験部 

 

 

広 瀬 和 孝 

東洋工業株式会社商品開発室 

 

 

福 田   勤 

日産自動車株式会社第一車両実験部 

 

 

笠 原 久 男 

富士重工業株式会社スバル技術本部 

 

 

神 永   勉 

株式会社本田技術研究所和光研究所 

 

 

浦 田 諦 聴 

三菱自動車工業株式会社乗用車技術センター実験部 

 

 

谷 口   実 

財団法人日本自動車研究所研究第1部 

 

 

岩 瀬 靖 近 

社団法人日本自動車連盟 

 

 

伊 藤 勝 利 

社団法人日本自動車工業会技術部 

(事務局) 

 

照 山   勝 

社団法人自動車技術会 

 

自動車 航空部会 自動車専門委員会 構成表 

 

 

氏名 

所属 

(委員会長) 

 

坪 井 信 男 

社団法人自動車技術会(規格委員会委員長) 

 

 

佐 藤   武 

慶応義塾大学工学部 

 

 

井 口 雅 一 

東京大学工学部 

 

 

浦 野 力 光 

運輸省交通安全公害研究所 

 

 

清 水 達 夫 

運輸省自動車局 

 

 

西 中 真二郎 

通商産業省機械情報産業局 

 

 

大久保 和 夫 

工業技術院標準部 

 

 

伊 藤 薫 平 

株式会社本田技術研究所 

 

 

隈 部 英 一 

トヨタ自動車工業株式会社技術管理部 

 

 

坂 上 丈 寿 

社団法人日本自動車工業会(日産自動車株式会社設計管理部) 

 

 

鈴 本 作 良 

社団法人日本自動車部品工業会 

 

 

西 原 孝 雄 

東洋工業株式会社東京支社 

 

 

高 原 昭 二 

三菱自動車工業株式会社技術管理部 

 

 

中 込 常 雄 

いすゞ自動車株式会社開発本部開発管理部 

 

 

成 田 武 男 

財団法人日本自動車研究所 

 

 

轟     秀 

社団法人日本自動車連盟 

 

 

瀬 倉 久 男 

防衛庁装備局 

 

 

大 沼 広 州 

社団法人全日本トラック協会 

 

 

田 中 謙 吉 

社団法人日本バス協会 

 

 

関   保 彦 

社団法人日本自動車整備振興会連合会 

(関係者) 

 

前 田 靖 郎 

日野自動車工業株式会社研究管理部 

(事務局) 

 

松 川 東 一 

工業技術院標準部機械規格課 

 

 

鈴 木 一 規 

工業技術院標準部機械規格課