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D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本自動車部品工業会(JAPIA)/財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工

業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 11841-2,Road vehicles and internal

combustion engines

−Filter vocabulary−Part 2: Definitions of characteristics of filters and their components を基礎

として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS D 0117

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS D 0117-1

  第 1 部:フィルタ及びフィルタ構成部品の定義

JIS D 0117-2

  第 2 部:フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の定義


D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

(2)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の分類

2

4.

  フィルタ及びフィルタ構成部品特性の定義

3

4.1

  大きさによる分類

3

4.2

  温度による分類

3

4.3

  圧力による分類

3

4.4

  流れ又は流体による分類

4

4.5

  ろ過による分類

4

 


日本工業規格

JIS

 D

0117-2

:2005

(ISO 11841-2

:2000

)

自動車及び内燃機関−フィルタ用語−

第 2 部:フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の定義

Road vehicles and internal combustion engines

−Filter vocabulary−

Part 2: Definitions of characteristics of filters and their components

序文  この規格は,2000 年に第 1 版として発行された ISO 11841-2,Road vehicles and internal combustion

engines

−Filter vocabulary−Part 2: Definitions of characteristics of filters and their components を翻訳し,技術的

内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,自動車及び一般内燃機関用(船舶用,定置機関用など)に使用されるフィル

タ及びその構成部品の特性に対する用語について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 11841-2:2000

,Road vehicles and internal combustion engines−Filter vocabulary−Part 2:

Definitions of characteristics of filters and their components (IDT)

参考  対応英語は,対応国際規格で定められた英語を示す。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 8356-2

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 2 部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファ

ーストバブルポイントの測定

備考  ISO 2942:1994  Hydraulic fluid power−Filter elements−Verification of fabrication integrity and

determination of the first bubble point

が,この規格と一致している。

JIS B 8356-3

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 3 部:フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験

備考  ISO 2941:1974  Hydraulic fluid power−Filter elements−Verification of collapse/burst resistance が,

この規格と一致している。

JIS B 8356-6

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 6 部:フィルタエレメントの流れ疲労特性試験

備考  ISO 3724:1976  Hydraulic fluid power−Filter elements−Verification of flow fatigue characteristics

が,この規格と一致している。

JIS B 8356-8

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 8 部:フィルタエレメントのろ過性能試験(マルチパ

ステスト法)

備考  ISO 4572:1981   Hydraulic fluid power − Filters − Multi-pass method for evaluating filtration


2

D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

Performance

が,この規格と一致している。

JIS D 1612

  自動車用エアクリーナ試験方法

備考  ISO 5011:1988  Inlet air cleaning equipment for internal combustion engines and compressors−

Performance testing

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3.

フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の分類  フィルタ及びフィルタ構成部品の特性は,次の 5 区分

に分類し,

図 による。

a)

大きさ

b)

温度

c)

圧力

d)

流れ又は流体

e)

ろ過

特性

  1  フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の分類

a)

大きさ

    (4.1 参照) 
−ろ過面積(4.1.1)

−全ろ過面積(4.1.2
−ろ過体積(4.1.3)

b)

温度

    (4.2 参照)

c)

圧力

    (4.3 参照)

d)

流れ又は流体

    (4.4 参照)

−流れ方向(4.4.1
−体積流量(4.4.2
−質量流量(4.4.3)

−動粘度範囲(4.4.4
−対流体適合性(4.4.5
−流れ疲労特性(4.4.6)

e)

ろ過

    (4.5 参照) 
−気孔径(4.5.1
−平均流量気孔径(4.5.2)

−瞬間ろ過効率(4.5.3)

−部分ろ過効率(4.5.3.1)

−累積ろ過効率(4.5.4)

β

x

値(4.5.5)

−フィルタ寿命(4.5.6
− コ ン タ ミ ナ ン ト 捕 そ く

(捉)容量,

  ダスト保持量(4.5.7
−見掛容量,

α

値(4.5.8)

−呼び圧力(4.3.1
−動作圧力範囲(4.3.2)

−試験圧力(4.3.3
−開弁圧力(4.3.4
−閉弁圧力(4.3.5)

−抵抗(4.3.6
−圧力低下(4.3.7
−差圧(4.3.8)

−初期差圧(4.3.8.1
−終期差圧(4.3.8.2)

−圧力損失(4.3.9)

−破壊圧力(4.3.10
−エレメント破損圧力(4.3.11)

−動作温度範囲(4.2.1)


3

D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

4.

フィルタ及びフィルタ構成部品特性の定義

4.1

大きさによる分類

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.1.1 

ろ過面積

フィルタエレメントの有効面積。 
備考  支持,接合面など,ろ過において有効

でない部分の面積を除いた全面積。

cm

2

,m

2

有 効 ろ 過

面積

filtering area

4.1.2 

全ろ過面積

支持,接合面など,ろ過において有効でない
部分の面積を含めたフィルタエレメントの全
面積。

cm

2

,m

2

total filter area

4.1.3 

ろ過体積

ろ過材の有効体積。ろ過面積とろ過材料の厚
さとの積で表す。

cm

3

filtering

volume

4.2

温度による分類

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.2.1 

動作温度範囲

フィルタ又はフィルタエレメントの,動作温
度の許容範囲。 
備考  動作温度は,流体及び環境によって決

定される。

operating

  temperature

    range

4.3

圧力による分類

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.3.1 

呼び圧力

フィルタの設計の基準となり,かつ,呼称又
は認定の基礎となる圧力。 
備考  最高許容動作する圧力の,最高許容値

に関係している。計算圧力以下となる。

Pa

nominal

pressure

4.3.2 

動作圧力範囲

動作する最高圧力と動作する最低圧力との間

の範囲。

Pa

operating

  pressure range

4.3.3 

試験圧力

フィルタ又はフィルタ構成部品を,規定条件
下で試験を行う圧力。 
備考  フィルタ又はフィルタ構成部品は,試

験圧力において永久変形,破損又は誤
動作が生じてはならない。

Pa

test

pressure

4.3.4 

開弁圧力

バイパス弁が開くときの圧力(弁前後の圧力
差)

与えられた流体粘度での体積流量で定ま

る。

Pa

opening

pressure

4.3.5 

閉弁圧力

バイパス弁が閉じるときの圧力(弁前後の圧

力差)

与えられた流体粘度での体積流量で定

まる。

Pa

closing

pressure

4.3.6 

抵抗

ろ過された流体の流れに対する,フィルタ抵
抗。 
備考  抵抗は,圧力差及び圧力損失に起因す

る。大気吸込みフィルタの場合には,
抵抗は,大気との圧力差と同じになる。

Pa

restriction

4.3.7 

圧力低下

高い圧力から低い圧力への時間的変化。 
備考  “pressure drop”は,圧力差を意味する

こともある。したがって,この英語を
使用する場合には,注意を要する。

Pa

pressure

drop


4

D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.3.8 

差圧

フィルタの上流と下流との静圧の差。 
備考  圧力測定点は,試験仕様に従って設定

する。

Pa

differential

  pressure

4.3.8.1 

初期差圧

新品で汚れのないフィルタ又はフィルタエレ

メントの差圧。

Pa

initial

differential

  pressure

4.3.8.2 

終期差圧

ある一定の試用期間又は試験期間の後の,フ

ィルタ又はフィルタエレメントの差圧。 
備考  許容限度は,運転スイッチなどのシス

テムの必要条件について定める。

Pa

final

differential

  pressure

4.3.9 

圧力損失

フィルタ又はフィルタエレメントに起因する
フローエネルギー(速度水頭)が,失われる

ことによる圧力減少。JIS D 1612 の附属書に
従って決定する。

Pa

pressure

loss

4.3.10 

破壊圧力

フィルタが破壊するときの内部圧力。 Pa

 burst

pressure

4.3.11 

エ レ メ ン ト 破

損圧力

フィルタエレメントが外圧又は内圧によっ
て,その正常な機能が影響を受ける程度に破

損を受ける圧力差。 
備考  試験方法として,JIS B 8356-3 がある。

Pa

エ レ メ ン

ト つ ぶ

れ圧力

collapse pressure

4.4

流れ又は流体による分類

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.4.1 

流れ方向

流体が,フィルタ又はフィルタエレメントを
通過する方向。 
備考  通常は,矢印で表示する。

direction of flow

  flux direction

4.4.2 

体積流量

単位時間にフィルタを通過する流体の体積。
備考  圧縮性流体の場合には,そのときの基

準条件を明記する。

L/min

m

3

/min

 volume

flow

4.4.3 

質量流量

単位時間にフィルタを通過する流体の質量。

kg/min

mass

flow

4.4.4 

動粘度範囲

フィルタ又はフィルタエレメントを,使用で
きる動粘度の許容範囲。

mm

2

/sec

 kinematic

  viscosity range

4.4.5 

対流体適合性

流体に対する,ろ過材又はフィルタエレメン
トの適合性。

media

  compatibility

4.4.6 

流れ疲労特性

フィルタエレメントが,流量,温度及び圧力
条件の変化によって生じる構造破損に耐える
能力。 
備考  試験方法として,JIS B 8356-6 がある。

flow-fatigue

  characteristics

4.5

ろ過による分類

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.5.1 

気孔径

JIS B 8356-2

に従って決定する,ろ過材の気

孔の孔径。 
備考  気孔径が,ろ過材のろ過効率又は部分

ろ過効率を決定するものではない。

µm

ポ ア サ イ

pore size

4.5.2 

平 均 流 量 気 孔

空気流量の 50  %がそれより小さい気孔を通
過し,

50

%がそれより大きい気孔を通過する

気孔の孔径。

µm

mean flow pore

  size


5

D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.5.3 

瞬間ろ過効率

ある一定時間保持した試験用コンタミナント
と添加した試験用コンタミナントとの比。次

の式によって計算する。

ここに,

η

:瞬間ろ過効率(%)

        d

1

:フィルタ入口での試験用コン

タミナントの濃度

        d

2

:フィルタ出口での試験用コン

タミナントの濃度

備考  ある一定の試験時間に規定された試験

条件における,フィルタ又はフィルタ
エレメントの有効性の尺度である。通

常,試験用コンタミナントは,規定さ
れたダストであり,有機物も含まれて
いる。燃料フィルタ試験の場合には,

水に対するろ過効率も測定する。

instantaneous

  filtration

  efficiency

4.5.3.1 

部分ろ過効率

特定の粒径に対するろ過効率。 
備考  部分ろ過効率は,制限粒度帯を使用す

る質量法,又は広い粒径範囲について
分級による粒子計数法のいずれかによ

って求める。

fractional

  filtration

  efficiency

4.5.4 

累積ろ過効率

試験終了までの全ろ過効率。次の式によって

計算する。

ここに,

η

:累積ろ過効率(%)

        M

1

:フィルタによって保持される

ダストの質量

        M

0

:試験の開始からシステム内に

投入されるダストの質量

備考  規定された試験条件における,フィル

タ又はフィルタエレメントの有効性の
尺度である。通常は,試験用コンタミ

ナントは規定されたダストであり,有
機物を加えてある場合もある。燃料フ
ィルタ試験の場合には,水に対するろ

過効率も測定する。

ろ過効率 cumulative

  filtration

  efficiency

 
 
 
 
 
 

100

)

(

1

2

1

×

=

d

d

d

η

100

0

1

×

=

M

M

η


6

D 0117-2

:2005 (ISO 11841-2:2000)

参考

番号

用語

定義

単位

慣用語

対応英語

4.5.5 

β

x

 

x

µm)よりも大きい粒子に対して,フィル

タ出口での粒子数とフィルタ入口での粒子数

との比。

ここに,N

1

:フィルタ入口での x

µm)よ

り大きい粒子の数

        N

2

:フィルタ出口での x

µm)よ

り大きい粒子の数

備考  規定された試験条件における,フィル

タ又はフィルタエレメントの有効性の
尺度である。

β

x

値は,JIS B 8356-8 

従うマルチパス試験の結果の一つであ

る。

β

x-value

4.5.6 

フィルタ寿命

点検若しくは交換までの,又は規定終了差圧

までの,フィルタ又はフィルタエレメントの
使用時間。 
備考  通常は,点検又は交換間隔は,自動車

又はエンジンのメンテナンスマニュア
ルに定められている。

参考  自動車の場合には,走行距離(km)で

示すことがある。

h

filter

life

4.5.7 

コ ン タ ミ ナ ン

ト 捕 そ く

捉)容量,

ダスト保持量

規定された終期差圧などの試験終了条件で

の,フィルタ又はフィルタエレメントによっ
て保持されるコンタミナント又はダストの質
量。

g CHC

DHC

contaminant

  capacity

dust capacity

4.5.8 

見掛容量,

α

 

フィルタ寿命に達するまで,試験中にフィル
タに加えられるコンタミナント質量。 
備考

α

値は,JIS B 8356-8 に従うマルチパ

ス試験の結果の一つである。

g

apparent

  capacity

α

-value

関連規格  JIS D 1611-1  自動車部品−内燃機関用オイルフィルタ−第 1 部:一般試験方法

備考  ISO 4548-1:1997,-2:1997,-3:1997,-5:1990,-6:1985,-7:1990,-9:1995,Methods

of test for full-flow lubricating oil filters for internal combustion engines

−Part 1,2,3,5,6,

7&9

は,この規格の該当事項と同等である。

JIS D 1611-2

  自動車部品−内燃機関用オイルフィルタ−第 2 部:全流式オイルフィルタの粒子

カウント法によるろ過効率試験方法及びコンタミナント捕そく(捉)容量試験方法

備考  ISO 4548-12:2000,Methods of test for full-flow lubricating oil filters for internal combustion

engines

−Part 12 が,この規格と一致している。

2

1

N

N

x

=

β