>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

D 0051 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日

本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8705 : 1991, Mopeds−Measurement

method for location of centre of gravity

及び ISO 9130 : 1989, Motorcycles−Measurement method for location of

centre of gravity

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS D 0051

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)  二輪自動車の重心位置簡易測定方法

附属書 2(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表


日本工業規格

JIS

 D

0051

: 2001

二輪自動車−重心位置測定方法

Two-wheeled vehicles

−Measurement method for

location of centre of gravity

序文  この規格は,1991 年に第 1 版として発行された ISO 8705, Mopeds−Measurement method for location of

centre of gravity

及び 1989 年に第 1 版として発行された ISO 9130, Motorcycles−Measurement method for

location of centre of gravity

を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表

をその説明を付けて,

附属書 に示す。

1.

適用範囲  この規格は,二輪自動車(

1

)

(以下,二輪車という。

)の重心位置測定方法について規定する。

ただし,側車付二輪自動車には適用しない。

(

1

)  JIS D 0101

による。

備考1.  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 8705 : 1991

  Mopeds−Measurement method for location of centre of gravity (MOD)

ISO 9130 : 1989

  Motorcycles−Measurement method for location of centre of gravity (MOD)

2.

二輪車の重心位置簡易測定方法を,

附属書 に示す。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS B 7510

  精密水準器

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS D 0101

  自動車の種類に関する用語

JIS D 4901

  車両識別番号 (VIN)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

路面固定座標系  (XYZ)    路面に固定された右手系直交座標系。軸及び 軸を水平面内にとり,

Z

軸は,上向きを正とする。

b)

二輪自動車固定座標系  (xyz)    二輪車の重心に原点をおく右手系直交座標系。平たん(坦)な路

面を一定車速で直進している状態で,軸は,二輪車の縦中心面に平行で,水平前向きを正とする。y


2

D 0051 : 2001

軸は,二輪車の進行方向に対して,左方向を正とし,軸は,上向きを正とする。この座標系は,二

輪車とともに並進運動と回転運動を行う。

なお,プラットホームに二輪車を固定した状態を想定して,プラットホームにもこの座標系を適用

する。

4.

測定条件

4.1

二輪車単体の場合  二輪車単体の場合の測定条件は,次による。ただし,測定の目的に応じて条件

を変更した場合には,測定結果記録表にその条件を記載する。

a)

二輪車は,土砂などの付着,変形などがなく,正常に作動できる状態とする。

b)

燃料は,取扱説明書に指定する最大容量とする。

c)

潤滑油及び冷却水は,取扱説明書に指定する量とする。

d)

タイヤ空気圧は,取扱説明書に指定する圧力とする。

e)

工具類は,正規の保管位置に装備する。

f)

前後の懸架装置は,静止状態で固定する。

g)

前輪は,軸方向に向けた状態とする。

4.2

乗員を乗せた状態の場合  乗員を乗せた状態の場合の測定条件は,次による。ただし,測定の目的

に応じて条件を変更した場合には,測定結果記録表にその条件を記載する。

a)

二輪車の測定条件は,3.1 による。

b)

乗員には,ダミー(

2

)

又は相当の人間を用いる。

(

2

) 49CFR

パート572,サブパート B に規定されたもの,又はこれに相当のもの。このダミーの質

量は,73.4kg である。

c)

乗員の位置は,次による。

1)

乗員は,二輪車の縦中心面に合わせる。

2)

乗員をシートの上に座らせて,その両手をハンドルバーの上に置き,両足をフットレストの上に置

く。

3)

S

(

3

)

と H 点(

4

)

とを結んだ線と,軸とのなす角度を求め,乗員の姿勢角とする。

(

3

)

乗員の胴部と腕部との回転中心を示す点。

(

4

)

乗員の胴部と大たい(腿)部との回転中心を示す点。

4)

前車軸から H 点までの 軸方向の距離を求め,乗員の着座位置とする。

5.

測定機器  重心位置を測定するための測定機器は,次のもの,又はこれと同等以上の機能及び精度を

もつものを用いる。

a)

水準器  JIS B 7510 に規定する,0.1mm/m (≒20”)  まで測定可能な精密水準器。

b)

鋼製巻尺  JIS B 7512 に規定する,長さ L (m)  において± {0.3+0.1 (L−1)} (mm)  の公差をもつ鋼製

巻尺。

c)

角度計  電気的又は機械的方法によって回転角度を測定するもので,0.1°まで測定できるもの。

d)

計量台  測定対象物をはかるのに十分な容量をもち,0.1kg まで測定できるもの。

e)

支点  計量台の上にプラットフォームを載せるときに用いるもの。

f)

プラットホーム  できるだけ高剛性で,かつ,軽量のもの。

g)

ナイフエッジ  ナイフエッジのエッジ部の丸みは,半径 1mm 以下(

5

)

,エッジ角度は 90°以下のもの


3

D 0051 : 2001

を推奨する。

(

5

)

エッジ部の丸みは,鋭利に仕上げたエッジに荷重をかけて丸みをもたせた状態での形状である。

h)

おもり  プラットホームを傾けるときに用いるもの。

6.

測定手順

6.1

x

軸方向の重心位置の測定

6.1.1

プラットホームだけの 軸方向の重心位置  プラットホームだけの 軸方向の重心位置測定手順は,

次による(

図 参照)。

a)

前後の計量台にそれぞれ支点を平行に載せ,その荷重 P

KF

及び P

KR

を測定する。

b)

プラットホームを二つの支点の上に載せる。

c)

プラットホームの前端 A 点から,前側の支点 F までの 軸方向の距離 x

PF

及び後ろ側の支点 R までの

x

軸方向の距離 x

PR

を測定する。

d)

前後の支点に配分される荷重 P

FR

及び P

RR

を測定する。

e)

プラットホームの前端 A 点から重心までの 軸方向の距離 x

P

を,次の式によって算出する。

KF

PR

PF

P

P

P

KR

RP

PR

P

P

P

PR

PF

PR

PR

PF

PF

p

P

P

P

x

P

x

x

 +

ここに,

P

PF

支点

F

に配分される,プラットホームによる荷重

 (N)

P

PR

支点

R

に配分される,プラットホームによる荷重

 (N)

P

FR

支点

F

に配分される,プラットホームによる荷重と支点に

よる荷重との和

 (N)

P

RR

支点

R

に配分される,プラットホームによる荷重と支点に

よる荷重との和

 (N)

P

KF

支点

F

による荷重

 (N)

P

KR

支点

R

による荷重

 (N)

x

P

プラットホームの前端

A

点から重心までの 軸方向の距離

(mm)

x

PF

プラットホームの前端

A

点から支点

F

までの 軸方向の距

 (mm)

x

PR

プラットホームの前端

A

点から支点

R

までの 軸方向の距

 (mm)


4

D 0051 : 2001

図 1  軸方向のプラットホームの重心位置の測定

6.1.2

二輪車の 軸方向の重心位置

  二輪車

(

6

)

の 軸方向の重心位置測定手順は,次による(

図 2

参照)

(

6

)

ここでは,二輪車単体の場合と乗員を乗せた場合との両方を兼ねて表す。

a)

二輪車をプラットホーム上に載せ,動かないように固定する。プラットホームに対する二輪車の横方

向傾き角は,

0

°±

0.5

°とする。

b)

プラットホームの前端

A

点から,二輪車の前車軸までの 軸方向の距離 x

F

を測定する。

c)

前後の支点に配分される荷重 P

MF

及び P

MR

を測定する。

d)

二輪車の前車軸から重心位置までの 軸方向の距離 x

g

を,次の式によって算出する。

m

m

m

T

m

P

P

TF

P

MF

P

KF

P

TR

P

MR

P

KR

m

P

P

T

T

m

TR

TF

TR

PR

TF

PF

T

m

m

x

m

x

x

P

P

P

x

P

x

x

x

g

x

m

x

F

ここに,

m

m

二輪車の質量

 (kg)

m

T

二輪車とプラットホームとの合計質量

 (kg)

m

P

プラットホームの質量

 (kg)

P

TF

支点

F

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷

 (N)

P

TR

支点

R

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷

 (N)

P

MF

支点

F

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷

重と支点

F

による荷重との和

 (N)

P

MR

支点

R

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷

重と支点

R

による荷重との和

 (N)

x

T

プラットホームの前端

A

点から,二輪車とプラットホーム


5

D 0051 : 2001

とを合わせた重心までの 軸方向の距離

 (mm)

x

m

プラットホームの前端

A

点から二輪車の重心までの 軸方

向の距離

 (mm)

x

g

二輪車の前車軸から重心までの 軸方向の距離

 (mm)

x

F

プラットホームの前端

A

点から二輪車の前車軸までの 

方向の距離

 (mm)

図 2  軸方向の二輪車の重心位置の測定

6.2

y

軸方向の重心位置の測定

6.2.1

プラットホームだけの 軸方向の重心位置

  プラットホームだけの 軸方向の重心位置測定手順は,

次による(

図 3

参照)

a)

左右の計量台にそれぞれ支点を平行に載せ,その荷重 P

KL

及び P

KR

を測定する。

b)

プラットホームを二つの支点の上に載せる。

c)

プラットホームの左端

B

点から,左側の支点

L

までの 軸方向の距離 y

PL

,及び右側の支点

R

までの

y

軸方向の距離 y

PR

を測定する。

d)

左右の支点に配分される荷重 P

L

及び P

R

を測定する。

e)

プラットホームの左端

B

点から重心までの 軸方向の距離 y

P

を,次の式によって算出する。

P

PL

P

L

P

KL

P

PR

P

R

P

KR

PR

PL

PR

PR

PL

PL

P

P

P

P

y

P

y

y

ここに,

P

PL

支点

L

に配分される,プラットホームによる荷重

 (N)

P

PR

支点

R

に配分される,プラットホームによる荷重

 (N)

P

L

支点

L

に配分される,プラットホームによる荷重と支点に

よる荷重との和

 (N)

P

R

支点

R

に配分される,プラットホームによる荷重と支点に


6

D 0051 : 2001

よる荷重との和

 (N)

P

KL

支点

L

による荷重

 (N)

P

KR

支点

R

による荷重

 (N)

y

P

プラットホームの左端

B

点から重心までの 軸方向の距離

(mm)

y

PL

プラットホームの左端

B

点から支点

L

までの 軸方向の距

 (mm)

y

PR

プラットホームの左端

B

点から支点

R

までの 軸方向の距

 (mm)

図 3  軸方向のプラットホームの重心位置の測定 

6.2.2

二輪車の 軸方向の重心位置

  二輪車

(

6

)

の 軸方向の重心位置測定手順は,次による(

図 4

参照)

a)

二輪車をプラットホーム上に載せ,動かないように固定する。プラットホームに対する二輪車の横方

向傾き角は,

0

°±

0.5

°とする。

b)

プラットホームの左端

B

点から,二輪車の縦中心面までの 軸方向の距離 y

O

を測定する。

c)

左右の支点に配分される荷重 P

ML

及び P

MR

を測定する。

d)

二輪車の縦中心面から重心までの 軸方向の距離 y

g

を,次の式によって算出する。

m

m

m

T

m

P

P

TL

P

ML

P

KL

P

TR

P

MR

P

KR

TR

TL

TR

PR

TL

PL

T

P

P

P

y

P

y

y

m

P

P

T

T

m

m

m

y

m

y

y

y

g

y

O

y

m

ここに,

m

m

二輪車の質量

 (kg)

m

T

二輪車とプラットホームとの合計質量

 (kg)

m

P

プラットホームの質量

 (kg)

P

TL

支点

L

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷

 (N)

P

TR

支点

R

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷


7

D 0051 : 2001

 (N)

P

ML

支点

L

に配分される,プラットホーム及び二輪車による荷

重と支点

L

による荷重との和

 (N)

y

T

プラットホームの左端

B

点から,二輪車とプラットホーム

とを合わせた重心までの 軸方向の距離

 (mm)

y

m

プラットホームの左端

B

点から二輪車の重心までの 軸方

向の距離

 (mm)

y

g

二輪車の縦中心面から重心までの 軸方向の距離

 (mm)

y

O

プラットホームの左端

B

点から二輪車の縦中心面までの y

軸方向の距離

 (mm)

図 4

y

軸方向の二輪車の重心位置の測定

6.3

z

軸方向の重心位置の測定

6.3.1

プラットホームだけの 軸方向の重心位置

  プラットホームだけの 軸方向の重心位置測定手順は,

次による(

図 5

及び

図 6

参照)

a)

二輪車を載せるプラットホームの底面(以下,プラットホームの底面という。

)からナイフエッジまで

の 軸方向の距離 h

O

を測定する。

b)

ナイフエッジから質量 m

K1

のおもりのつり下げ位置

C

点までの 軸方向の距離 a

O

,及び 軸方向の距

離 b

O

を測定する。

c)

プラットホームを支柱上のナイフエッジに載せ,プラットホームの底面と水平面とのなす角

θ

P

を測定

する。このときにプラットホームの傾く方向によって

e)

に示す重心位置の計算式が異なる。

d)

プラットホームの

C

点から質量 m

K1

のおもりをつり下げて,プラットホームの

C

点側が下がっている

状態にし,プラットホームの底面と水平面とのなす角

θ

K

を測定する[

図 5b)

及び

図 6b)

参照]

なお,軸方向の重心位置は,傾け角

θ

K

が大きくなると値が安定し,測定誤差も小さくなるので,

10

°以上傾けることを推奨する。

e)

プラットホームの底面から重心までの 軸方向の距離 z

P

を,次の式によって算出する。ただし,式中

の±の符号は,

θ

P

を測定したときに,

C

点側が下がっている状態の場合[

図 5a)

参照]には,負を用


8

D 0051 : 2001

い,

C

点側が上がっている状態の場合[

図 6a)

参照]には,正を用いる。

)

tan

(tan

)

tan

(

P

K

P

K

o

o

1

K

P

θ

θ

θ

±

m

b

a

m

c

z

P

h

O

c

P

ここに,

c

P

ナイフエッジからプラットホームの重心までの 軸方向の距
離 (mm)

m

K1

プラットホームにつり下げるおもりの質量 (kg)

a

O

ナイフエッジからおもりのつり下げ位置 C 点までの 軸方向
の距離 (mm)

b

O

ナイフエッジからおもりのつり下げ位置 C 点までの 軸方向
の距離 (mm)

θ

K

プラットホームをナイフエッジに載せ,おもりをつり下げた
ときのプラットホームの底面と水平面とのなす角 (°)。値は絶
対値とする。

m

P

プラットホームの質量 (kg)

θ

P

プラットホームをナイフエッジに載せ,おもりをつり下げな
いときのプラットホームの底面と水平面とのなす角 (°)。値は
絶対値とする。

z

P

プラットホームの底面から重心までの 軸方向の距離 (mm)

h

O

プラットホームの底面からナイフエッジまでの 軸方向の距
離 (mm)


9

D 0051 : 2001

図 5  軸方向のプラットホームの重心位置の測定

点側が下がっている場合) 


10

D 0051 : 2001

図 6  軸方向のプラットホームの重心位置の測定

点側が上がっている場合) 


11

D 0051 : 2001

6.3.2

二輪車の 軸方向の重心位置

  二輪車

(

6

)

の 軸方向の重心位置測定手順は,次による(

図 7

及び

8

参照)

a)

二輪車をプラットホーム上に載せ,動かないように固定する。プラットホームに対する二輪車の横方

向傾き角は,0°±0.5°とする。

b)

プラットホームを支柱上のナイフエッジに載せ,プラットホームの底面と水平面とのなす角

θ

T

を測定

する。このとき,プラットホームの傾く方向によって

d)

に示す重心位置の計算式が異なる。

なお,

θ

T

がなるべく小さくなるように,二輪車の固定位置を調整する。

c)

プラットホームの C 点から質量 m

K2

のおもりをつり下げて,プラットホームの底面と水平面とのなす

θ

TK

を測定する[

図 7b)

及び

図 8b)

参照]

なお,軸方向の重心位置は,傾け角

θ

TK

が大きくなると,値が安定し,測定誤差も小さくなるので,

10

°以上傾けることを推奨する。

d)

二輪車の前後輪接地水平面から重心までの 軸方向の距離 z

g

を,次の式によって算出する。ただし,

式中の±の符号は,

θ

T

を測定したときに,C 点側が下がっている状態の場合[

図 7a)

参照]には,負

を用い,C 点側が上がっている状態の場合[

図 8a)

参照]には,正を用いる。

m

T

m

P

m

K2

m

m

)

tan

)(tan

(

)

tan

(

T

TK

P

TK

o

o

K2

T

θ

θ

θ
±

m

m

b

a

m

c

m

P

P

o

K2

T

T

m

m

c

m

b

m

c

m

c

z

g

h

O

c

m

ここに,

m

T

プラットホーム,おもり及び二輪車の質量の和 (kg)

m

K2

プラットホームにつり下げるおもりの質量 (kg)

m

m

二輪車の質量 (kg)

c

T

ナイフエッジからプラットホームと二輪車とを合わせた重
心までの 軸方向の距離 (mm)

θ

TK

プラットホームをナイフエッジに載せ,おもりをつり下げ
たときのプラットホームの底面と水平面とのなす角 (°)。値
は絶対値とする。

θ

T

プラットホームをナイフエッジに載せ,おもりをつり下げ
ないときのプラットホームの底面と水平面とのなす角 (°)。
値は絶対値とする。

c

m

ナイフエッジから二輪車の重心までの 軸方向の距離 
(mm)

z

g

二輪車の前後輪の接地面から重心までの 軸方向の距離 
(mm)


12

D 0051 : 2001

図 7  軸方向の二輪車の重心位置の測定

点側が下がっている場合) 


13

D 0051 : 2001

図 8  軸方向の二輪車の重心位置の測定

点側が上がっている場合) 

7.

測定結果の記録

  測定結果は,

付表 1

に示す様式の重心位置測定結果記録表に記録する。

なお,重心位置の測定結果は,

JIS Z 8401

によって 1mm を最小単位に丸める。


14

D 0051 : 2001

付表 1  重心位置測定結果記録表の様式

重心位置測定結果記録表

製造業者                                  試験期日        年    月    日

形式名称                                  試験場所                             
車台番号(

7

)

                                測定者

二輪車の質量                      kg

タイヤ空気圧

乗員(

11

)

なし・ダミー・人間

  前輪                          kPa          ダミーの型式                       
  後輪                          kPa          質量                            kg

懸架装置の設定位置(可変式の場合)

着座位置(

12

)

                    mm

姿 勢 角

(

13

)

                          °

  後                             
懸架装置の固定位置

重心位置

前 (

8

)

mm

x

g

(

14

)

mm 

後 (

9

)

mm

y

g

(

15

)

mm 
その他記載すべき条件等(

10

z

g

(

16

)

mm

(7)  車台番号の記入は,JIS D 4901による。

(

8

)

ヘッドパイプ中心から地面までの距離。ただし,測定できない場合には,車両
前側のばね上の参考点を記載し,この点から地面までの距離とする。

(

9

)

後ろ側懸架装置の上側取付ボルト中心から地面までの距離。ただし,測定でき
ない場合には,車両後ろ側のばね上の参考点を記載し,この点から地面までの
距離とする。

(

10

)

本体 4.に記載した条件のうち,追加又は変更した測定条件を記載する。

(

11

)

表中の,なし,ダミー,人間のうち,該当しないものを抹消する。

(

12

)

前車軸から H 点までの 軸方向の距離。

H

点は,乗員の胴部と大たい(腿)部との回転中心を示す点。

(

13

)  S

点と H 点とを結んだ線と,軸とのなす角。

S

点は,乗員の胴部と腕部との回転中心を示す点。

(

14

)

前車軸から後方への 軸方向の距離。

(

15

)

二輪車の縦中心面から進行方向に対し左方向を正とする。

(

16

)

前後輪の接地面から上方への 軸方向の距離。


15

D 0051 : 2001

附属書 1(規定)  二輪自動車の重心位置簡易測定方法

1.

適用範囲

  この附属書は,二輪自動車の重心位置測定において,箱型のプラットホームを用いない簡

易測定方法について規定する。

2.

測定手順

2.1

x

軸方向の重心位置

  軸方向の重心位置簡易測定手順は,次による(

附属書 図 1

参照)

a)

前輪半径 R

F

,輪半径 R

R

及び軸距 を測定する。

b)

二輪自動車の前輪及び後輪をそれぞれ前後の計量台の上に載せ,荷重 P

FO

及び P

RO

を測定する。

c)

前車軸から重心までの 軸方向の距離 x

g

を,次の式によって算出する。

RO

FO

RO

g

P

P

P

L

x

ここに,

x

g

前車軸から重心までの 軸方向の距離 (mm)

L

軸距 (mm)

P

FO

水平時の前輪荷重 (N)

P

RO

水平時の後輪荷重 (N)

2.2

y

軸方向の重心位置

  軸方向の重心位置簡易測定方法は,プラットホームを用いて行う方式(本体

の規定)と同じである。ただし,プラットホームは,適切な平板を用いてもよい。

2.3

z

軸方向の重心位置

  軸方向の重心位置簡易測定手順は,次による(

附属書 図 1

参照)

a)

前輪を持ち上げ,そのときの後輪の荷重 P

R

θ

及び傾斜角

θを測定する。このときに二輪自動車が側方に

倒れないように固定しておく。

b)

前後輪の接地面から重心までの 軸方向の距離 z

g

を,次の式によって算出する。

F

RO

FO

R

F

R

RO

R

tan

)

(

tan

)

(

)

(

R

P

P

P

R

R

P

P

L

z

g

θ

θ

θ

θ

ここに,

z

g

前後輪の接地面から重心までの 軸方向の距離 (mm)

P

R

θ

前輪を持ち上げたときの後輪荷重 (N)

θ: 前輪を持ち上げたときの傾斜角 (°)。値は絶対値とする。

R

F

前輪の静的負荷半径 (mm)

R

R

後輪の静的負荷半径 (mm)


16

D 0051 : 2001

附属書 図 1  二輪自動車の重心位置簡易測定方法

                                                       

関連法規

  49CFR パート 572,サブパート B (National Highway Traffic Safety Administration)


 

17

D 005

1 :

200

1

附属書 2(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS D 0051

:2001  二輪自動車−重心位置測定方法

ISO 8705 : 1991

  Mopeds−Measurement method for location of centre of gravity

ISO 9130 : 1989

  Motorcycles−Measurement method for location of centre of gravity

(I)JIS

の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本文,附属書

表示方法:点線の下線又は実線の側線

項目

番号

内容

(II)

国 際 規 格

番号

ISO 8705

ISO 9130

項目

番号

内容

項目ごとの

評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

1.

適用範囲

1.

Scope

MOD

/追加

附属書 簡易測定方法を規定
した。

国内の実状に合わせ,プラットホームをもた

ない者でも測定ができるようにした。

2.

引用規格

JIS B 7510

  精密水準器

JIS B 7512

  鋼製巻尺

JIS D 0101

  自動車の種

類 
    に関する用語

JIS D 4901

  車両識別番

  (VIN)

JIS Z 8401

  数値の丸め

 2.

Normative

references

MOD

/追加 規定内容に相当する JIS があ

るものは JIS を引用した。

国内規格の参照を容易にした。

2.

引用規格

2.

Normative

references

ISO 3779 : 1983, Road

 vehicles

−Vehicle identi-

fication

number (VIN)

−Content

and structure

IDT


 

18

D 005

1 :

200


(I)JIS

の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
表示箇所:本文,附属書 
表示方法:点線の下線又は実線の側線

項目
番号

内容

(II)

国 際 規 格

番号

ISO 8705

ISO 9130

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

(V)JIS

と国際規格との技術的差異の理由及

び今後の対策

2.

引用規格

2.

Normative references 49

CFR Part 572,

subpart B [Code of

Federal Regulations,

issued by the National

Highway

Traffic Safety

Administration

(NHTSA)]

MOD

/変更 引用規格から削除し,本文の

末尾に記載した。

規格ではなく法規であるため引用規格から
除外した。

ISO

には,参考とするよう提案する。

3.

定義

3.

Definition

of axis

systems

IDT

4.

測定条件

4.

Measurement

conditions

IDT

5.

測定機器 
  水準器 
  鋼製巻尺

 5.

Measuring

instruments

MOD

/追加 規格内容に相当する JIS があ

るため JIS を引用併記した。

国内規格の参照を容易にした。

6.

測定手順

6.

Measuring

procedure

IDT

7.

測定結果の記録

  付表 1

 7.

Test

results

  Annex A

MOD

/変更 規格内容に相当する JIS があ

るため JIS を引用した。

国内規格の参照を容易にした。

附属書 1(規定)

MOD

/追加 簡易測定方法を規定した。

国内の実状に合わせ,プラットホームをもた

ない者でも測定ができるようにした。

ISO

には,採用するよう提案する。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 8705 : 1991,ISO 9130 : 1989 共に MOD


 

19

D 005

1 :

200

1

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −IDT技術的差異がない。 
    −MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −MOD/変更 国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −MOD 国際規格を修正している。


20

D 0051 : 2001

社団法人自動車技術会二輪部会二輪重心位置測定法分科会  構成表

氏名

所属

(分科会長)

佐  藤  恭  司

ヤマハ発動機株式会社

(幹事)

飯  尾  博  孝

ヤマハ発動機株式会社

今  泉  博  英

東京大学工学部

根  岸  喜代春

工業技術院標準部

平  井  隆  志

運輸省自動車交通局技術安全部

山  野      敦

スズキ株式会社

黒  岩      修

株式会社本田技術研究所

徳  見  郁  夫

川崎重工業株式会社

小  林      隆

財団法人日本自動車研究所

浅  川  和  仁

社団法人日本自動車工業会

村  岡  良  三

社団法人日本自動車部品工業会

鈴  木  雅  美

ヤマハ発動機株式会社

(事務局)

武  藤      博

社団法人自動車技術会

※印は途中交代の委員