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D 0012 : 2001  

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は、工業標準化法第12条第1項の規定に基づき、社団法人自動車技術会 (JSAE) /財団法人日

本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。 

今回の改正に当たって,変速機のシフトパターンについて規定する大形自動車用の規格であるJIS D 

0011と乗用車用の規格であるJIS D 0012の両者をこの規格に統合した。 

これによって,JIS D 0011 : 1979は廃止されJIS D 0012 : 1987は改正されこの規格に置き換えられる。

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

D 0012 : 2001 

自動車−変速機のシフトパターン 

Road vehicle−Transmission sift positions 

1. 適用範囲 この規格は,自動車(1)に用いる変速機(歯車式手動変速機及び自動変速機)のフロアシフ

ト式,コラムシフト式及びインストルメントパネルシフト式のシフトパターン,シフトの阻止装置,及び

シフトパターンの表示について規定する。ただし,二輪自動車には適用しない。 

注(1) JIS D 0101に規定する定義による。 

2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。この引用規格は,その最新版を適用する。 

JIS D 0101 自動車の種類に関する用語 

3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。 

a) シフトパターン 変速機の各変速段に対応する変速レバーノブの位置の並び方 

4. シフトパターン 

a) 手動変速機 手動変速機のシフトパターンは,付図1による。 

b) 自動変速機 自動変速機のシフトパターンは,次の条件を満たすものとし,付図2に例を示す。 

1) 中立位置がある場合には,前進位置と後退位置との間になければならない。 

2) 中立位置から前進位置への操作における変速レバーノブの移動方向は,フロアシフト式の場合には,

自動車の前進方向に見て後方とし,コラムシフト及びインストルメントパネル式の場合には,下方

とする。 

3) 駐車位置がある場合には,シフトパターンの最も端にあり,かつ後退位置と隣接していなければな

らない。 

5. 阻止装置 変速レバーの誤操作を防止するための阻止装置は,次に示す位置及び方向で変速レバーを

操作するときに作動するものでなければならない。 

a) 手動変速機については,次のいずれかの位置,方向とする。 

1) 後退位置だけをもつ位置がある場合には,その列と隣接する前進列との間の位置で,前進列からそ

の列に向かう方向。 

2) 同一列に前進位置及び後退位置をもつ場合には,その位置と隣接する前進列との間の位置で,前進

列からその列に向かう方向,又はその列の前進位置と後退位置との間の位置で,前進位置から後退

位置に向かう方向。 

b) 自動変速機については,次の各位置及び方向とする。 

D 0012 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

1) 中立位置と後退位置との間の位置で,中立位置から後退位置に向かう方向。 

2) 後退位置と駐車位置との間の位置で,後退位置から駐車位置に向かう方向。 

3) 駐車位置と後退位置との間の位置で,駐車位置から後退位置に向かう方向。 

6. 表示 シフトパターンは,運転者から容易に見える位置に表示する。さらに,自動変速機では,変速

レバーがどの位置に入っているかが分かるようになっていなければならない。 

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D 0012 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

操作形式 

変速段数 

フロアシフト式 

インストルメントパネルシフト式(2) 

コラムシフト式(3) 

3段 

4段 

5段 

6段 

注(2) 図中の矢印は,車両の前方向又は上方向を示す。 

(3) 図中の矢印は,車両の前方向を示す。 

備考1. 図中のRは後退,①〜⑥は前進位置を示す。前進位置を示す数値が大きいほど,小さい変速比である。 

2. 表示の記号は,この図示によらなくてもよい。 
3. フロアシフト式,インストルメントパネルシフト式における,図中の(B)タイプのRの位置は,どちらかを選

択する。 

4. 変速段が7段以上のシフトパターンは,(A),(B),(C)によって付図1と同じ法則で増加させる。 
5. 後退位置を微小量だけセレクト方向にオフセットしたものは,図示したシフトパターンの変形として,この

規格を満足するものとみなす。 

例 

付図1 手動変速機のシフトパターン 

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D 0012 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

フロアシフト式 

コラムシフト式,インストルメントパネルシフト式 

 
 
 
 
 
 

フロアシフトに準じる。 
ただし,P位置を上方に配置する。 

備考1. 図中のPは,駐車,Rは後退,Nは中立,D〜Lは前進位置を示す。前進位置については,Nに近いほど小さ

い変速比まで変速可能とする。 

なお,Pがない場合もある。 

2. 変速レバーノブの位置の数が図示と異なる場合は,前進位置の間で増減する。 

例 

3. 表示の記号は,この図示によらなくてもよい。 
4. 阻止装置として車両横方向や車両前後方向(コラムシフト式)にオフセットしたものは,図示したシフトパ

ターンの変形として,この規格を満足するものとみなす。 

例 

付図2 自動変速機のシフトパターン(例) 

D 0012 : 2001  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

社団法人自動車技術会規格委員会車両性能部会コントロール類配置分科会 構成表 

氏名 

所属 

(分科会長) 

吉 原 康 夫 

マツダ株式会社ボディ・装備実研部 

(幹事) 

高 山 雅 年 

マツダ株式会社企画設計部 

(委員) 

宮 川   亨 

日産ディーゼル工業株式会社パワートレイン実験部 

麻 生   勤 

財団法人日本自動車研究所道路交通研究室 

川 上 健 司 

ダイハツ工業株式会社実験部 

梅 沢   進 

運輸省自動車交通局技術安全部 

藤 原 賢 二 

スズキ株式会社四輪車体設計部 

佐 藤   修 

いすゞ自動車株式会社車両研究実験部 

清 水 則 男 

運輸省交通安全公害研究所自動車審査部 

武 正 伸 一 

日野自動車工業株式会社車両RE部 

西 田   寛 

運輸省交通安全公害研究所自動車審査部 

長 野   永 

富士重工業株式会社車両研究実験第一部 

村 瀬 善 弘 

三菱自動車工業株式会社乗用車開発本部車両実験部 

西 山 淳 一 

株式会社本田技術研究所栃木研究所第一開発ブロック 

浜 田 誠 一 

トヨタ自動車株式会社第3実験部 

吉 次 律 俊 

日産自動車株式会社ボディー実験部 

(事務局) 

山 口 宗 孝 

社団法人自動車技術会規格部門