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C 9921-3:2009  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 用語及び定義 ··················································································································· 1 

3 標準使用条件 ··················································································································· 2 

C 9921-3:2009  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。 

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

      JIS 

C 9921-3:2009 

ルームエアコンディショナの設計上の 

標準使用期間を設定するための標準使用条件 

Standard use conditions for room air conditioners 

to predetermine design standard use period 

序文 

2007年11月21日の消費生活用製品安全法の改正(2009年4月1日施行)によって導入された長期使用

製品安全点検制度の対象とはならないものの,長期にわたって使用される製品について,消費者などに長

期使用時の注意喚起を促す表示を義務付ける長期使用製品安全表示制度が導入された。ルームエアコンデ

ィショナは長期使用製品安全表示制度の対象とされ,具体的には,電気用品の技術上の基準を定める省令

別表第八2.(42)電気冷房機“ト 経年劣化に係る注意喚起のための表示”に表示項目が規定された。 

この規格は,表示項目のうち(ロ)で規定される設計上の標準使用期間を設定するための標準使用条件

を定めたものである。 

適用範囲 

この規格は,ルームエアコンディショナの設計上の標準使用期間を設定するための標準使用条件につい

て規定する。 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

2.1 

ルームエアコンディショナ 

電気用品安全法施行令別表第二 八(44)に掲げる電気冷房機であって,家庭用のもの。 

注記 電動機の定格消費電力の合計が7 kW以下のものに限り,電熱装置を有するものにあっては,

その電熱装置の定格消費電力が5 kW以下のものに限る。 

2.2 

設計上の標準使用期間 

製造年を始期として使用環境,使用条件及び使用頻度について標準的な数値などを基礎に,加速試験,

耐久試験などの科学的見地から行われる試験を行って算定された数値に基づき,経年劣化による発火・け

がなどにより安全上支障が生じるおそれが著しく少ないことを確認した時期までの期間(年数で表す。)。 

なお,製品の主要部品と同様のものを使用している製品に関する科学的試験の結果算出されたデータを

保有している場合には,そのデータ・部品の仕様に基づいて合理的に算出された数値をもって算定するこ

とができる。 

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C 9921-3:2009  

  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

2.3 

標準使用条件 

製造事業者又は輸入事業者が設定する製品の設計上の標準使用期間を設定するための環境条件,負荷条

件及び想定時間。 

2.4 

環境条件 

製品を使用する温度,湿度(相対湿度)などの条件。 

2.5 

負荷条件 

製品の取扱説明書による定格負荷(住宅,部屋の広さなど)。 

2.6 

想定時間 

標準的な使用時間など。 

標準使用条件 

ルームエアコンディショナの設計上の標準使用期間を設定するために,ユーザが製品を利用する前提条

件として,表1の標準使用条件を用いる。 

表1−標準使用条件 

環境条件 

電源電圧 

単相100 V,単相200 V又は三相200 V 

製品の定格電圧による。 

周波数 

50及び/又は60 Hz 

冷房室内温度 

27 ℃(乾球温度) 

冷房室内湿度 

47 %(湿球温度19 ℃) 

冷房室外温度 

35 ℃(乾球温度) 

冷房室外湿度 

40 %(湿球温度24 ℃) 

暖房室内温度 

20 ℃(乾球温度) 

暖房室内湿度 

59 %(湿球温度15 ℃) 

暖房室外温度 

7 ℃(乾球温度) 

暖房室外湿度 

87 %(湿球温度6 ℃) 

設置条件 

標準設置 

製品の据付説明書による。 

負荷条件 

住宅 

木造平屋,南向き和室,居間 

部屋の広さ 

製品能力に見合った広さの部屋(畳数) 

想定時間 

1年間の使用日数 東京モデル 

冷房6月2日から9月21日までの112日間 
暖房10月28日から4月14日までの169日間 

1日の使用時間 

冷房:9時間/日 暖房:7時間/日 

1年間の使用時間 冷房:1 008時間/年 

暖房:1 183時間/年 

注記1 環境条件の冷房室内温度,冷房室内湿度,冷房室外温度,冷房室外湿度,暖房室内温度,暖房室内湿度,

暖房室外温度,暖房室外湿度は,JIS C 9612の試験状態を参考としている。 

注記2 負荷条件は,JIS C 9612の附属書5(一般住宅での冷暖房負荷簡易計算方法)を参考としている。 
注記3 想定時間の一年間の使用日数は,JIS C 9612の附属書3(ルームエアコンディショナの期間エネルギー消費

効率算定のための試験及び算出方法)を参考としている。 

参考文献 JIS C 9612 ルームエアコンディショナ