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C 9813 : 1999 (IEC 60619 : 1993)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS C 9813

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)  この規格において使用される食品材料


C 9813 : 1999 (IEC 60619 : 1993)

1 

目次

ページ

序文

1

1.

  適用及び目的

1

1.1

  範囲

1

1.2

  範囲から除外されている観点

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

3.1

  機能を定義する用語

1

3.2

  器具の主な種類を定義する用語

2

4.

  測定の種類

2

5.

  測定の一般条件

2

5.1

  一般

3

5.2

  電源

3

5.3

  環境温度

3

5.4

  手持ち機械の動かし方

3

5.5

  ボウルの種類

3

5.6

  食材(食品成分)

3

5.7

  予備試験

3

5.8

  焼き上げ温度

3

6.

  泡立て

3

6.1

  食材

3

6.2

  手順

3

6.3

  比容

4

6.4

  結果

4

7.

  クリームホイッピング

4

7.1

  食材

4

7.2

  手順

4

7.3

  比容の測定

4

7.4

  結果

4

8.

  ビーティング

4

8.1

  食材

4

8.2

  手順

5

8.3

  結果

5

9.

  ヘビーミキシング

5

9.1

  食材

5

9.2

  手順

5


C 9813 : 1999 (IEC 60619 : 1993)

目次

2 

ページ

9.3

  結果

6

10.

  混合

6

10.1

  食材

6

10.2

  手順

6

10.3

  結果

7

11.

  練り

7

11.1

  食材

7

11.2

  手順

7

11.3

  結果

7

12.

  ブレンディング/ピューレづくり

8

12.1

  食材

8

12.2

  手順

8

12.3

  結果

8

13.

  乳化

8

13.1

  食材

8

13.2

  手順

8

13.3

  結果

8

14.

  チョツピング

8

14.1

  肉のチョッピング

8

14.2

  タマネギのチョッピング

9

14.3

  アーモンドのチョッピング

9

15.

  スライシング

10

15.1

  ニンジンのスライシング

10

15.2

  キュウリのスライシング

10

15.3

  リーキのスライシング

11

16.

  シュレッディング

11

16.1

  ニンジンのシュレッディング

11

16.2

  チーズのシュレッディング

12

17.

  フレンチフライチッピング

12

17.1

  食材

12

17.2

  手順

12

17.3

  結果

12

附属書 A(規定)  この規格において使用される食品材料

17


日本工業規格

JIS

 C

9813

 : 1999

 (IEC

60619

 : 1993

)

家庭用電気食品下調理器具の

性能測定方法

Electrically operated food preparation appliances

Measuring methods

序文  この規格は,1993 年に第 2 版として発行された IEC 60619, Electrically operated food preparation

appliances

−Measuring methods を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工

業規格である。

1.

適用及び目的

1.1

範囲  この規格は,電気的に作動する家庭用食品下調理器具に適用する。

この規格の目的は,家庭用電気食品下調理器具による作動機能を測定する試験方法について規定,定義

することで,それはユーザの関心事であり,また,試験結果の評価の指針ともなる。

時間的な変動,試験材料及び食品成分の出所の変動による,そして,また試験者の主観的判断の影響に

よる精度及び再現性の低さを考慮すると,ここに規定する試験方法は,別々の試験室で個々の器具に対し

て用いるよりも,同一の試験者が同一の試験室で同一の用具を使用してほぼ同時に行う多くの器具の比較

試験に適用するほうがより高い信頼性が期待できよう。

多くの試験において容積を測定するために最終製品をオーブンで焼くが,オーブンの形式及び大きさに

ついて定義されていないので,使用オーブンによって結果が変動するであろう。比較試験は,すべて同一

のオーブンで行うべきである。

1.2

範囲から除外されている観点  この規格は,安全については特に考慮していない。

この規格は,また商業又は工業用途専用に設計されている器具には適用しない。

2.

引用規格  なし。

備考  基準参考資料を含む他の条項が追って作成されよう。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1

機能を定義する用語  (Terms used to define the functions)  

3.1.1

泡立て (wisking)  卵白に空気を入れて容積を増やす。

3.1.2

クリームホイッピング (whipping cream)  クリームに空気を入れて容積を増やす。

3.1.3

ビーティング (beating)  混合して空気を入れる(例  バターケーキ)。

3.1.4

ヘビーミキシング (heavy mixing)  濃厚な混合物中に食材をチョッピングせずに混ぜ込む(例  チ

ェリーグラッセ入りフルーツケーキ)


2

  (IEC 60619 : 1993)

3.1.5

混合 (mixing)  各食材を均一に混ぜる(例  ペストリー,パイ)。

3.1.6

練り (kneadling)  濃厚な混合物をこねて滑らかで柔らかい塊にする。

3.1.7

ブレンディング/ピューレづくり (blending/pureeing)  半固形食材を液状にする又は液体ととも

に刻む(

例  ベビーフード,果実,スープ)。

3.1.8

乳化 (emulsifying)  不溶性の食材どうしを混合して,その一種以上を液滴として他の食材中に懸

濁させる(

例  マヨネーズ)。

3.1.9

チョッピング (chopping)  固形食材を細かい粒に刻む(例  肉,タマネギ,アーモンド)。

3.1.10

スライシング (slicing)  薄切りにする(例  ニンジン,キュウリ,リーキ)。

3.1.11

シュレッディング (shredding)  細切りにする(例  ニンジン,チーズ)。

3.1.12

フレンチフライ (french fry)  ジャガイモをフレンチフライの形に刻む。

備考  他の機能の定義については考慮中。

3.2

器具の主な種類を定義する用語  (Terms used to define the major families of appliances)  

3.2.1

単一機能器具 (mono-function appliance)  ただ一つの機能を果たすべく設計された器具。

3.2.2

多機能器具 (multi-function appliance)  2 種以上の機能を果たすため設計された器具。

器具は手持ちタイプでも卓上タイプでもよい。

備考  ある種の器具では,ときに異なる機能を果たすために附属品及び用具の変更が必要なことがあ

る。

4.

測定の種類  この規格は,次の機能をカバーする。

−  泡立て(6.)

−  クリームホイッピング(7.)

−  ビーティング(8.)

−  ヘビーミキシング(9.)

−  混合(10.)

−  練り(11.)

−  ブレンディング/ピューレづくり(12.)

−  乳化(13.)

−  肉のチョッピング(14.1)

−  タマネギのチョッピング(14.2)

−  アーモンドのチョッピング(14.3)

−  ニンジンのスライシング(15.1)

−  キュウリのスライシング(15.2)

−  リーキのスライシング(15.3)

−  ニンジンのシュレッデイング(16.1)

−  チーズのシュレッディング(16.2)

−  フレンチフライチッピング(17.)

5.

測定の一般条件  特に規定されない限り,測定は次の条件において行う。


3

  (IEC 60619 : 1993)

5.1

一般  使用附属品,操作速度,用具及び食材の分量については器具メーカの推奨するとおりとしな

ければならない。メーカの推奨がない場合は,引用されている分量をそのとおり用いる。指定されている

食材は,均一で再現性のある結果を確実に得ることを第一義として選ばれている。好適であることが知ら

れている食材を

附属書 に列記してある。特に規定されない限り,器具はメーカの指示によって操作しな

ければならない。

5.2

電源  測定は定格周波数,そして定格電圧±0.5%又は定格電圧範囲の平均電圧下に行わなければな

らない。

備考  定格電圧が器具使用国の名目電源電圧と異なる場合,定格電圧による測定結果は誤解を招くお

それがある。したがって,比較試験はこの名目電源電圧について行い,その旨報告しなければ

ならない。

5.3

環境温度  特に規定されない限り,環境温度及び用具,食材の温度は (20±5)  ℃に維持する。

備考  熱帯性気候の下では環境温度は, (27±5)  ℃としてよいが,その温度を記録する。

5.4

手持ち機械の動かし方  泡立て及びホイッピングの場合,可能であれば機械を 8 の字に動かす。そ

れができない場合ビータを容器の形に沿って動かす。この運動の速度は毎分 15 回を超えてはならない。

その他の操作の場合,手持ち機械は,操作しやすいように動かしてもよいが,運動速度は毎分 30 回を超

えてはならない。

ボウル及びスタンド付で販売される手持ち機械は,メーカの指示によって操作しなければならない。特

に取扱い指示がなく,ボウルを移動する必要が明らかな場合,そうしてよいがその旨報告に記載しなけれ

ばならない。

5.5

ボウルの種類  ボウル付で販売される器具については,測定にはこのボウルを使用しなければなら

ない。

附属のボウルがない器具については,

図 1に示されるボウルの中から測定しようとする機能に最もふ

さわしいものを選ばなければならない。

5.6

食材(食品成分)  その国の習慣上又はその国の特殊事情で,指定と異なる食材を使用した場合は,

試験報告においてこれら食材についてはっきり説明する必要がある。

極小又は極大の分量を扱う必要がある場合,

各食材間の比率を変えないように注意しなければならない。

5.7

予備試験  ときにある機能の測定に当たり,最良の結果を得る時間と手順を見出すため,特定の器

具又は一連の器具を用いての予備試験が必要なことがある。

5.8

焼き上げ温度  この規格において調製した混合物を焼く場合,普通の(強制対流式ではない。)オー

ブンを用いオーブンのメーカの指示によった適温で行わなければならない。

6.

泡立て

6.1

食材  附属書 による新鮮な卵だけを用いる。

卵の温度は最初 (23±2)  ℃とする。

6.2

手順  ボウルの中で卵白を分離し,別個にひょう量し,1 個の卵白量として (30±2) g を必要なだけ

用いる。卵白はよく乾いて油脂が付着していないボウルに入れる。泡立て完了までの時間を測定,記録す

る。

混合物が柔らかく,光沢があってしっとりとした外観になり,ナイフでつけた跡が少なくとも 5 秒間残

るようになった,泡立ては仕上がりとされる。試験を繰り返して,満足に泡立てできる卵の最少及び最大

個数を知る。


4

  (IEC 60619 : 1993)

6.3

比容  上記試験の直後,質量及び容積が既知のペトリ皿(図 参照)2 枚に,泡立てた卵白混合物の

中心部から採った試料を満たし,ひょう量する。2 個の測定値を平均する。

泡立てた卵白 4 個を用いて最大の容積を測定する。

比容は上記のように測定する試験する。器具に見合った泡立て時間を知るために予備試験を行ってもよ

い。

最大の比容が得られるまでの間試験を繰り返す。2 回の測定の平均値と所要時間を報告する。

6.4

結果  次を記録する。

−  満足に泡立てできる卵白の最少及び最大数

−  4 個の卵白について,形成された泡の最大比容と所要時間

−  使用附属品及び設定

7.

クリームホイッピング

7.1

食材  低温殺菌したミルクを原料とし,添加物を含まず,バター脂肪分 (35±5) %のクリームを用い

る。

試験には生クリーム,保存クリーム,いずれを用いてもよいが,報告にはどちらのクリームを用いたか

を記載する。少なくとも 24 時間冷蔵庫に保存したクリームから,一連の測定に十分な量をとり分ける。ク

リームの温度は (8±1)  ℃とする。

7.2

手順  環境温度及びすべての用具の温度は (20±5)  ℃とする。クリームをボウルにとって直ちにホ

イッピングを始める。ナイフでつけた跡が少なくとも 5 秒間残るようになったらホイッピングは仕上がり

とされる。試験を繰り返して満足にホイップできる最大量,100g の倍数を知る。

7.3

比容の測定  質量及び容積の既知のペトリ皿(図 参照)2 枚に,ホイップクリーム混合物の中心部

から採った試料を満たし,ひょう量する。2 個の測定値を平均する。

ホイップしたクリーム 200g を用いて最大の容積を測定する。比容は以上のように測定する。試験する器

具に見合ったホイッピング時間を知るために予備試験を行ってもよい。

最大の比容が得られるまでの間試験を繰り返す。2 回の測定の平均値と所要時間を報告する。

水の分離があるかどうかを見るために,試料の一つを漏斗(

図 参照)に移し,環境温度 (20±5)  ℃で

3

時間放置する。

7.4

結果  次を記録する

−  満足な結果をもたらす最少量及び最大量

−  ホイップクリーム 200g で得られた最大比容とその所要時間

−  使用附属品及び設定

−  使用クリームの種類(生か保存用か)

−  分離した水の量

8.

ビーティング

8.1

食材  卵 1 個につき食材の量は,次のとおりである。

−  マーガリン  50g

−  砂糖  50g

−  小麦粉  50g

−  ふくらし粉  1g 又はふくらし粉メーカの指示による量


5

  (IEC 60619 : 1993)

最初の温度は (23±2)  ℃

8.2

手順  異なる量の食材について試験し,満足にビーティングできる最少量及び最大量を知る。

全食材が均一に分散すれば満足な結果が得られる。

ボウルと附属品との質量を記録する。3 個の卵を使って生地を作る。マーガリンを約 20mm 角に切る。

全食材をボウルに入れ満足に混合するまでビーティングする。必要なら,ボウル内側の付着物を一度ヘラ

でかき落とす。ビーティング所要時間を記録する。

生地 550g を長形のコーティングしてないアルミニウム製焼き型(

図 参照)に仕込む。型を,メーカの

指示する適温に予熱したオーブンの中央部に置き,ケーキができ上がったと思われるまで焼く。焼き上げ

時間と温度とを記録する。

ボウルと附属品との生地をていねいにかき落としてひょう量し,配合食材の全質量に対する残存生地の

パーセンテージを計算する。

焼き上がったケーキを型から取り出し,平らな面の上に逆さに置く。それにその型をかぶせ,室温で 24

時間放置する。その後ケーキをひょう量する。

容積を測定するため,ケーキの入っている型にカラシナの種を縁まで満たす。満たした種の量を計量ボ

ウルで量る。型の既知容積とカラシナ種の容積の差が焼き上がったケーキの容積である。もしケーキが型

の縁より上に盛り上がったら,例えば,型を上方に継ぎ足すとか他の適切な方法を講じて測定を行うが,

ケーキを切ってはならない。

ケーキを何箇所かで均等にスライスする(普通,長手方向 1/5,2/5,3/5 そして 4/5)

試験を繰り返し,平均値を計算しなければならない。

8.3

結果  次を記録する。

−  満足すべき結果をもたらす最小及び最大量:卵の個数で表す。

−  ボウル及び附属品に残存した生地の質量

−  焼き上げ時間,温度及びオーブンの種類

−  卵 3 個の生地を仕上げるに要した時間

−  焼けたケーキの容積

−  ケーキのスライスについてのコメント:例えば,気孔の大きさは均一で均等に分布しているべきであ

る。

−  使用附属品及び設定

9.

ヘビーミキシング

9.1

食材  卵 1 個につき食材の量は,次のとおりである。

−  マーガリン  45g

−  砂糖  45g

−  小麦粉  85g

−  ふくらし粉  3.5g

−  種なし乾ブドウ(茶に漬けてから)  50g

−  混合ドライフルーツ(その国で入手される)  50g

最初の温度は (23±2)  ℃

9.2

手順  異なる量の食材について試験し,満足に混合される最少量及び最大量を知る。

全食材が均一に分散しフルーツが傷まなければ満足な結果が得られる。


6

  (IEC 60619 : 1993)

ボウルと附属品との質量を記録する。3 個の卵を使って生地を作る。マーガリンを約 20mm 角に切る。

フルーツ以外の全食材をボウルに入れ十分混ぜ合わせる。その最終段階でフルーツを加え,それが生地中

に分散する瞬間まで器具を働かせる。必要なら,ボウル内側の付着物を一度ヘラでかき落とす。混合に要

した時間を記録する。

生地 950g を長形のコーティングしてないアルミニウム製焼き型(

図 参照)にとる。型を,メーカの指

示する適温に予熱したオーブンの中央部に置き,ケーキができ上がったと思われるまで焼く。焼き上げ時

間と温度とを記録する。

ボウルと附属品との生地をていねいにかき落としてひょう量し,配合食材の全質量に対する残存生地の

パーセンテージを計算する。

焼き上がったケーキを型から取り出し,平らな面の上に逆さに置く。それにその型をかぶせ,室温で 24

時間放置する。その後ケーキをひょう量する。

容積を測定するため,ケーキの入っている型にカラシナの種を縁まで満たす。満たした種の量を計量ボ

ウルで量る。型の既知容積とカラシナ種の容積の差が焼き上がったケーキの容積である。もしケーキが型

の縁より上に盛り上がったら,例えば,型を上方に継ぎ足すとか他の適切な方法を講じて測定を行うが,

ケーキを切ってはならない。

ケーキを何箇所かで均等にスライスする(普通,長手方向 1/5,2/5,3/5 そして 4/5)

試験を繰り返し,平均値を計算しなければならない。

9.3

結果  次を記録する

−  満足すべき結果をもたらす最小及び最大量;卵の個数で表す。

−  ボウル及び附属品に残存した生地の質量

−  焼き上げ時間,温度及びオーブンの種類

−  卵 3 個の生地を仕上げるに要した時間

−  焼けたケーキの容積

−  ケーキのスライスについてのコメント;フルーツがスライス中に均等に分散しており,傷んでいない

かをチェックする

−  使用附属品及び設定

10.

混合

10.1

食材  小麦粉 100g 当たり

−  マーガリン  50g

−  水  25g

水の温度は (8±2)  ℃でなければならない。他の食材は環境温度とする。

10.2

手順  マーガリンを約 15mm 角に切り,ボウルの小麦粉中に入れる。

食材を,新鮮なパンくずに見えるようになるまで混ぜ合わせる。水を加え,ボウルから容易に取り出せ

るような生地に仕上げる。

直ちに生地をのして 4mm の厚さとし,

コーティングしてないアルミニウムのパイ型,

直径 (235±5) mm,

高さ 30mm に防油紙を敷いたものに仕込む。

型を 1 時間冷蔵庫に入れる。生地の入った型に防油紙を敷き,乾燥豆を満たす。それを,メーカの指示

する適温に予熱したオーブンに入れ,パイ皮ができ上がったと思われるまで焼く。

予定時間の約 3/4 が経過したところでパイをオーブンから取り出す。豆と防油紙を取り除き,パイをオ


7

  (IEC 60619 : 1993)

ーブンに戻して残りの 1/4 の時間焼き上げる。焼き上げ時間と温度を記録しなければならない。

焼き上がったパイをオーブンから取り出し,金属網棚の上に逆さに置いて環境温度で 2 時間放置する。

試験を繰り返したうえで,平均値を計算する。

10.3

結果  次を記録する

−  満足すべき結果をもたらす最大量;レシピ中の小麦粉の質量で表す。

−  生地を混合した時間

−  生地の扱いが容易であったか,よくできていたかの評価

−  焼いた後の外観評価(油脂の粒の存在)

−  使用附属品及び設定

−  焼き上げ時間,温度及びオーブンの種類

11.

練り

11.1

食材  小麦粉 350g につき,次を加える

−  塩  5g

−  マーガリン  10g

−  砂糖  10g

−  水  200g;温度は (40±2)  ℃,又はイーストメーカの指示する温度

−  クイックイースト(メーカの指示による。

11.2

手順  全食材をボウルに入れて十分に練る。

生地が指に粘着しなくなり,柔軟になって,ボウルの器壁からはがれやすくなったら,適切に練られた

と判断する。練り時間を記録する。

生地 500g を長形のコーティングしてないアルミニウム製焼き型(

図 参照)に仕込む。型をリネンのタ

オルで包み,温度 (23±2)  ℃で通風のない部屋に 45 分間置かなければならない。

型を,メーカの指示する適温に予熱したオーブンの中央部に入れる。

焼き上がったパンを型から取り出し,平らな面の上に逆さに置く。それにその型をかぶせ,室温で 24

時間放置する。その後パンをひょう量する。

容積を測定するため,パンの入っている型にカラシナの種を縁まで満たす。

満たした種の量を計量ボウルで量る。型の既知容積とカラシナ種の容積の差が焼き上がったパンの容積

である。もしパンが型の縁より上に盛り上がったら,例えば,型を上方に継ぎ足すとか他の適切な方法を

講じて測定を行うが,パンを切ってはならない。

試験を繰り返し,平均値を計算しなければならない。

異なる量の食材について試験し,満足に練られる最大量を知る。

11.3

結果  次を記録する。

−  適切に練ることができた小麦粉の最大量

−  生地が柔軟になり,器壁からはがれやすく,指に粘着しないようになるまでの時間

−  焼き上がったパンの質量

−  焼き上がったパンの容積

−  パンのスライスについてのコメント;例えば,気孔の寸法がそろっていて大きさ及び分布が均等であ

るべきである。

−  使用附属品及び設定


8

  (IEC 60619 : 1993)

−  焼き上げ時間,温度及びオーブンの種類

12.

ブレンディング/ピューレづくり

12.1

食材  ニンジン,ジャガイモ,タマネギ及びパセリ

12.2

手順  生のニンジン,ジャガイモ,タマネギの皮をむき,一片の質量が約 10g のそろった形に切る

100g

(野菜 60g に水 40g)の倍数であるような最大量のスープを作る。

同一量のニンジン,ジャガイモ,タマネギ,それにバッチ当たり 0.5g のパセリを加えて数バッチのスー

プを作る。

野菜を全部ブレンドし,それを 4mm のふるいに通す。この操作は冷水ですすぎながら行ってもよい。

試験を繰り返し,平均値を記録する。

12.3

結果  次を記録する。

−  満足な結果をもたらす最大量(100g の倍数で)

−  プロセス所要時間

−  仕込んだ野菜の全質量に対する,ふるい上に残った野菜の質量のパーセンテージ

−  使用した附属品及び設定

13.

乳化

13.1

食材  2 種の最小基本レシピ両方について行わなければならない。

a)

卵黄 1 個分に次を加える。

−  酢  15g

−  植物油  250g

b)

卵 1 個全量に次を加える。

−  酢  15g

−  植物油  250g

試験開始に先立ち,全食材は環境温度に少なくとも 24 時間保存しなければならない。

13.2

手順  酢と卵とをボウルに入れて混ぜる。それに必要量の油を 100g/min の速さで加える。混合物を

10

分間放置する。

安定性を判断するためにマヨネーズ 100g を採って漏斗(

図 参照)に入れ,5 分,10 分,そして 15 分

後に分離液の質量を量る。

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

13.3

結果  各レシピについて,次を記録する。

−  作られた使用可能最大量

−  所要時間

−  安定したエマルジョン(乳化物)が作られたかどうか

−  5 分,10 分,15 分後の分離液の量

−  使用附属品及び設定

備考  種のレシピしか用いなかった場合は,その旨試験報告に明記しなければならない。

14.

チョツピング

14.1

肉のチョッピング


9

  (IEC 60619 : 1993)

14.1.1

食材  当地での入手可能性及び必要性次第の牛肉の切り身は,過度の脂肪と軟骨とを取り除き,20

mm

角に切る。

肉の温度: (8±2)  ℃

14.1.2

手順  材料をボウルに入れ,所要の細かさになるまで処理する。

試験は繰り返し,平均値を計算しなければならない。

14.1.3

結果  次を記録する。

−  器具メーカの指示によって満足にチョッピングできた最少量及び最大量

−  チョッピング所要時間

−  チョッピングの規則性及び効率

−  使用した附属品及び設定

14.2

タマネギのチョッピング

14.2.1

食材  ほぼ同じ形,大きさのタマネギを用いる。

タマネギの皮をむき,一片の重さ約 10g のそろった形に切る。

14.2.2

手順  タマネギをボウルに入れる。次の段階を想定して別個の試験を行わなければならない。

a)

粗く刻まれた状態

b)

細かく刻まれた状態

必要なら,ボウル内側の付着物を一度ヘラでかき落とす。

試験は繰り返し,平均値を計算しなければならない。

14.2.3

結果  次を記録する。

−  満足にチョップできた最小及び最大量

−  チョッピング所要時間

・粗

・細

−  チョッピング結果の評価:すなわち,規則性,きれいに切れているか,水分及び砕け

−  使用した附属品及び設定

備考  試験結果の評価のため,器具で処理したバッチを手で刻んだバッチと比較してもよい。

14.3

アーモンドのチョッピング

14.3.1

食材  殻,皮のついたアーモンド

14.3.2

手順  アーモンドをボウルに入れるか,器具のメーカの指示によって器具にフィードして,次の段

階までチョップする。

a)

粗く砕かれた状態

b)

細かく砕かれた状態

c) 

極めて細かく砕かれた状態(粉末) 

各回の処理ごとに混合物をボウルに戻してまた処理し,所要の結果が得られるまでそれを続ける。

試験は繰り返し,平均値を計算しなければならない。

14.3.3

結果  次を記録する。

−  満足にチョップされた使用可能品の最少量及び最大量

−  チョッピング所要時間

−  チョッピング結果の評価:すなわち,規則性,きれいにカットされているか[主に a)段階について]

そして処理されずに次のふるい上に残ったアーモンドの量


10

  (IEC 60619 : 1993)

a)については 4mm ふるい

b)については 2.5mm ふるい

c)については 0.8mm ふるい

それぞれ最初の量に対するパーセンテージで表す。

−  使用附属品及び設定

15.

スライシング

15.1

ニンジンのスライシング

15.1.1

食材  次のように準備したニンジン 500g:径 15∼25mm,長さ 100∼150mm。

ニンジンはフィーダの縁からはみ出さないようほぼ同じ長さに切りそろえなければならない。

15.1.2

手順  器具にスライシングディスクがついていれば,試験は各ディスクごとに行う。

プッシャでニンジンをフィードして,器具を操作する。新たにフィードする前に器具を停止しなければ

ならない。

ボウルの容量が小さい場合は,複数バッチの処理が必要なことがある。

その場合は,次を記録する。

−  全所要時間

−  ボウルが空になるまでの時間

フィーダには,各回とも入れられる限り多くのニンジンを仕込む。

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

15.1.3

結果  各ディスクについて,次を記録する。

−  無きずのスライスの質量,きずのついたスライスの質量,及び残分の質量

−  スライスの形状の規則性及び欠陥の有無

−  使用設定条件

−  カッティング開口部の厚さ実測値

−  ニンジンの全量をスライスするのに要した時間

15.2

キュウリのスライシング

15.2.1

食材  質量既知の皮をむいてない温室キュウリ 1 本で,直径がちょうどフィーディング管に入り長

さはその管より長いもの。

備考  フィーディング管が小さすぎる場合は,キュウリの側面を削るが,この際皮付きの部分をなる

べく多く残す。

15.2.2

手順  器具にスライシングディスクがついていれば,試験は各ディスクごとに行う。プッシャでキ

ュウリをフィードして,器具を操作する。ボウルの容量が小さい場合は,複数バッチの処理が必要なこと

がある。その場合は,次を記録する。

−  全所要時間

−  ボウルが空になるまでの時間

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

15.2.3

結果  各ディスクについて,次を記録する。

−  無きずのスライスの質量,きずのついたスライスの質量,及び残分の質量

−  スライスの規則性及び欠陥の有無

−  スライスがどれほどきれいに切れているか


11

  (IEC 60619 : 1993)

−  使用設定条件

−  カッティング開口部の厚さ実測値

−  所定量をスライスするのに要した時間

15.3

リーキのスライシング

15.3.1

食材  次のように整えたリーキ 500g:開き始めの部分で切り,外側のいたんだ葉と根を取り除く。

必要なら,リーキの外側だけは洗ってもよい。

器具よりも太いリーキも使え,その場合は外側の葉を取り除いて径を小さくする。

15.3.2

手順  器具にスライシングディスクがついていれば,試験は各ディスクごとに行う。

プッシャでリーキをフィードして,器具を操作する。新たにフィードする前には器具を停止しなければ

ならない。ボウルの容量が小さい場合は,複数バッチの処理が必要なことがある。その場合は,次を記録

する。

−  全所要時間

−  ボウルが空になるまでの時間

フィーダには各回とも入れられる限り多くのリーキを仕込む。

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

15.3.3

結果  各ディスクについて,次を記録する。

−  無きずのスライスの質量,きずのついたスライスの質量,及び残分の質量

−  スライスの形状の規則性及び欠陥の有無

−  スライスがどれほどきれいに切れているか

−  使用設定条件

−  カッティング開口部の厚さ実測値

−  リーキの全量をスライスするのに要した時間

16.

シュレッディング

16.1

ニンジンのシュレッディング

16.1.1

食材  径 20∼40mm に整えたニンジン 500g。

16.1.2

手順  器具にシュレッディングディスクがついていれば,試験は各ディスクごとに行う。ニンジン

を適宜な長さに切り,横に寝かせてフィーダの縁まで積み上げる。

プッシャでニンジンを押し込んで,器具を操作する。新たにフィードする前には器具を停止しなければ

ならない。ボウルの容量が小さい場合は,複数バッチの処理が必要なことがある。その場合は,次を記録

する。

−  全所要時間

−  ボウルが空になるまでの時間

フィーダには各回とも入れられる限り多くのニンジンを仕込む。

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

16.1.3

結果  各ディスクについて,次を記録する。

−  無きずのシュレッドの質量,きずのついたシュレッドの質量,及び残分の質量

−  シュレッドの規則性:砕けていないか;明らかに水気が失われていないか

−  使用設定条件

−  カッティング開口部の厚さ実測値


12

  (IEC 60619 : 1993)

−  ニンジンの全量をシュレッドするのに要した時間

16.2

チーズのシュレッディング

16.2.1

食材  チーズ 200g;温度は (8±2)  ℃

備考  試験にはチェダー,エメンタール,ゴーダ又は当地特産のチーズを用いてよい。

16.2.2

手順  器具にシュレッディングディスクがついていれば,試験は各ディスクごとに行う。チーズを

適宜な大きさに切り,横に寝かせてフィーダの縁まで積み上げる。

プッシャでチーズを押し込んで,器具を操作する。新たにフィードする前には器具を停止しなければな

らない。

ボウルの容量が小さい場合は,複数バッチの処理が必要なことがある。その場合は,次を記録する。

−  全所要時間

−  ボウルが空になるまでの時間

フィーダには各回とも入れられる限り大量のチーズを仕込む。

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

16.2.3

結果  各ディスクについて,次を記録する。

−  無きずのシュレッドの質量,きずのついたシュレッドの質量,及び残分の質量

−  シュレッドの規則性:ねばついていないか

−  使用設定条件

−  カッティング開口部の厚さ実測値

−  試験に用いたチーズの種類と脂肪分

−  ディスクがつぶれたチーズの層で均一に覆われていないか

−  チーズの全量をシュレッドするのに要した時間

17.

フレンチフライチッピング

17.1

食材  下ごしらえしたジャガイモ  500g

17.2

手順  フレンチフライチッピング専用のディスクを使用する。各ディスクについて,ジャガイモは

フィーディング管に見合う長さに切り,それを管の縁まで横に積み上げる。

プッシャでジャガイモをフィードして,器具を操作する。新たにフィードする前には器具を停止しなけ

ればならない。ボウルの容量が小さい場合は,複数バッチの処理が必要なことがある。その場合は,次を

記録する。

−  全所要時間

−  ボウルが空になるまでの時間

フィーダには各回とも入れられる限り多くのジャガイモを仕込む。

試験を繰り返して平均値を計算しなければならない。

17.3

結果  各ディスクについて,次を記録する

−  無きずの切片の質量,きずのついた切片の質量,及び残分の質量

−  チップの規則性:砕けていないか;明らかに水気が失われていないか

−  使用設定条件

−  カッティング開口部の厚さ実測値

−  ジャガイモの全量をチップするのに要した時間


13

  (IEC 60619 : 1993)

図 1  標準 4L“メパル”ミキシングボウル

図 2  標準 1.5L“メパル”ミキシングボウル


14

  (IEC 60619 : 1993)

図 3  浸せきブレンダとともに用いられる標準 1L ミキシングボウル


15

  (IEC 60619 : 1993)

図 4  比容測定用皿

図 5  焼き型


16

  (IEC 60619 : 1993)

備考  ガラス漏斗の直径値はその内径に関連する。

図 6  ガラス漏斗


17

  (IEC 60619 : 1993)

附属書 A(規定)  この規格において使用される食品材料 

この附属書に記述される諸測定を行うために好適であることが知られている食材について,次に規定す

る。それはこの規格の使用者ができ得る限り一定で再現性のある結果を得ることを保証するためであり,

したがってこれらの食材が必ずしも他の材料より優れていることを意味しない。

食材:

小麦粉

小麦粉は,水分含有量が無視できる状態でタンパク質含有量 (10±1) %の小麦から作られたもので,化

学添加物を含んではならない。小麦粉の使用量について規定されている値は初期水分含有量 14%を基にし

ている。

小麦粉は製粉されてから 2 週間以降,そして 4 か月以前に使用するのがよい。小麦粉はプラスチックの

袋に入れ,内部の空気をできるだけ抜いて保存するのがよい。小麦粉は使用前に 1.4mm のふるいを通さな

ければならない。

マーガリン  脂肪分が 60∼80%のもの

砂糖  平均粒径が 0.318mm,変動係数 30 のもの

植物油  比重 0.92 (0/−0.002)  のトウモロコシ油

卵  新鮮で総量 55∼60g のものを同一日付の包装から使用

酢  酢酸含有量 (6±0.5) %の蒸留酢


18

  (IEC 60619 : 1993)

第 59/61-1 小委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

八木澤  英  長

財団法人電気安全環境研究所

(委員)

佐  藤  政  博

財団法人電気安全環境研究所

渡  辺  博市郎

財団法人日本品質保証機構

上  野  雅  雄

製品評価技術センター

浅  井      功

社団法人日本電気協会

片  岡      茂

国民生活センター

伊  藤  文  一

財団法人日本消費者協会

中  野  三千代

全国地域婦人団体連絡協議会

原      早  苗

消費科学連合会

大  内  孝  典

全国電機商業組合連合会

齋  藤  有  常

日本百貨店協会

岡  田  省  三

社団法人日本厨房工業会

重  田  政  秀

日本自動販売機工業会

鴨志田  隆  英

日本暖房機器工業会

奥      敏  夫

社団法人日本ホームヘルス機器工業会

中  野  康  夫

三洋電機株式会社

新  里  勝  弘

シャープ株式会社

平  岡  俊  二

株式会社東芝

仁  衡  昭  一

株式会社日立製作所

奈良井  良  雄

三菱電機株式会社

青  田  安  功

松下電器産業株式会社

石  井  禎  二

松下電工株式会社

佐々木      宏

松下電器産業株式会社

平  田  俊  通

三洋電機株式会社

森  川  喜  之

松下電器産業株式会社

田  嶋  啓  三

日立工機株式会社

横  山  豊  次

社団法人日本電子機械工業会

薦  田  康  久

通商産業省資源エネルギー庁

橋  爪  邦  隆

通商産業省工業技術院

伊  藤      章

通商産業省機械情報産業局

(事務局)

柴  田  和  男

社団法人日本電機工業会

電気回転調理技術専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会)

山  口      繁

松下電器産業株式会社

(委員)

曽  根  也寸志

三洋電機株式会社

坂  田  昌  弥

シャープ株式会社

岩  田  光  正

株式会社東芝テック

斎  藤  恭  一

日立ホームテック

菱  山  弘  司

三菱電機ホーム機器株式会社

(事務局)

尾  身  健  二

社団法人日本電機工業会