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C 9810 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS C 9810

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)  IEC 刊行物 60342“電気ファン及び調整器の安全要求事項”の内容

附属書 B(規定)  製造業者が提供すべき追加情報

附属書 C(規定)  仕切り形(A 形)換気扇の風量試験

附属書 D(規定)  自由入口(B 形)換気扇の風量試験

附属書 E(規定)  自由出口(C 形)換気扇の風量試験

附属書 F(規定)  自由入口(B 形)換気扇及び自由出口(C 形)換気扇の風量試験


C 9810 : 1999

(1) 

目次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

3.1

  ファン

1

3.2

  ファン入口径 (D1)

2

3.3

  ファン出口径 (D2)

2

3.4

  羽根径 (D)

2

3.5

  電動機及び速度調整装置の外部の種類

2

3.6

  換気風量

2

3.7

  公称換気風量

2

4.

  周波数

2

5.

  外郭

2

6.

  羽根車

3

7.

  軸受

3

8.

  無線妨害防止

3

9.

  速度調整装置

3

10.

  互換性

3

11.

  運転の静粛性

3

12.

  表示

3

13.

  試験

4

14.

  定格の許容差

4

附属書 A(参考)  IEC 刊行物 60342“電気ファン及び調整器の安全要求事項”の内容

5

附属書 B(規定)  製造業者が提供すべき追加情報

7

附属書 C(規定)  仕切り形(A 形)換気扇の風量試験

8

附属書 D(規定)  自由入口(B 形)換気扇の風量試験

10

附属書 E(規定)  自由出口(C 形)換気扇の風量試験

12

附属書 F(規定)  自由入口(B 形)換気扇及び自由出口(C 形)換気扇の  風量試験

13


日本工業規格

JIS

 C

9810

 : 1999

家庭用交流換気扇及び

速度調整装置の性能測定方法

A. C. electric ventilating fans and regulators for

household and similar purposes

序文  この規格は,1994 年に第 2 版として発行された IEC 60665,A. C. electric ventilating fans and regulators

for household and similar purposes

を元に,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項又は変更した事項である。

1.

適用範囲

1.1

この規格は,250V 以下の単相交流回路で使用する,消費電力が 500W 以下の単相交流電動機で駆動

し,羽根直径 0.5m 以下の,家庭用及びこれに類する換気扇(関連速度調整装置を含む。

)の性能及び対応

する試験方法について規定する。

1.2

この規格は,壁,窓,台所などに使用する換気扇に適用する。

1.3

この規格が適用される換気扇及び速度調整装置は,安全要求事項に関する限り IEC 60342-1“電気フ

ァン及び調整器の安全要求事項”に適合する(同刊行物の内容については,

附属書 参照)。

備考  この規格の対応国際規格は,次のとおりである。

IEC 60665 : 1994

  A. C. electric ventilating fans and regulators for household and similar purposes

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

IEC 60342-1 : 1981

  Safety requirements for electric fans and regulators Part 1 : Fans and regulators for

household and similar purposes

3.

定義  この規格では,IEC 60342-1 に示された定義に加えて,次の定義を使用する。

備考1.  この規格で使用する記号は,それぞれ対応する試験方法にだけ適用する。

2.

この規格で使用する単位は,すべて国際単位系である。

3.1

ファン (Fan)

3.1.1

換気扇 (Ventilating fan)   仕切りの一方の側から他方の側へ,若しくはファン入口,ファン出口又

は両方に設置されたダクトで,送風することを意図したファン。

3.1.2

仕切り形(形)換気扇  [Partition type vemilating (TYPE A) fan]    仕切りの両側が自由空間で,

仕切りの一方の側から他方の側へ送風するために仕切りの開口内又は開口上に取り付けられる換気扇。


2

3.1.3

自由入口(形)換気扇  [Free inlet ventilating (TYPE B) fan]    自由空間に直接つながる入口とダ

クト式出口とをもつ換気扇。

3.1.4

自由出口(形)換気扇  [Free outlet ventilating (TYPE C) fan]    ダクト式入口と自由空間に直接

つながる出口とをもつ換気扇。

3.1.5

完全ダクト式(形)換気扇  [Fully ducted ventilating (TYPE D) fan]    ダクト式入口とダクト式出

口とをもつ換気扇。

3.1.6

遠心ファン (Centrifugal fan)   空気が羽根車からその軸とほぼ直角の方向に流れるファン。

3.1.7

軸流ファン (Axial fan)   空気が羽根車からその軸とほぼ平行な方向に流れるファン。

3.1.8

クロスフローファン  (Cross flow fan)    空気が羽根車内をその軸とほぼ直角の方向に流れ,羽根車

の周囲から入って周囲へ出るファン。

3.2

ファン入口径  (D

1

) [Fan inlet diameter (D

1

)] 

  空気が最初にファン・ケースに入る円形開口部の径。

備考1.  ファンの入口に接続フランジ又は差込み口が付いている場合,ファン入口径はその接続部の

内径とする。

2.

空気が最初にファン・ケースに入る開口部が長方形の場合,

“ファン入口等価径 D

1

”はその

長方形開口内の面積 A

1

と内面積が同一の円の径である。したがって,次の式のとおりである。

π

1

1

A

D

3.3

ファン出口径  (D

2

) [fan outlet diameter (D

2

)] 

  空気がファン・ケースから出るとき,最後に通る円形

開口部の径。

備考1.  ファンの出口に接続フランジ又は差込み口が付いている場合,ファン出口径はその接続部の

内径とする。

2.

空気がファン・ケースから出るとき,最後に通る開口部が長方形の場合,

“ファン出口等価径

D

2

”はその長方形開口内の面積 A

2

と内面積が同一の円の径である。したがって,次の式のと

おりである。

π

2

2

A

D

3.4

羽根径  (D) [Impeller tip diameter (D)]    羽根車の羽根先で測定した最大径。

3.5

電動機及び速度調整装置の外部の種類  (Types of enclosures of motors and regulators)  

3.5.1

全閉形  (Totally enclosed type)    ケースの内外で空気の循環がない外部。ただし,必ずしも気密性

はなくともよい。

3.5.2

開放形 (ventilated type)   充電部や内部回転部が不用意な接触から機械的に保護されているが,実

質的に通気を妨げない外郭。

3.6

換気風量 (Air delivery)   指定条件下で一定単位時間内に換気される空気の量。

3.7

公称換気風量  (Normal air delivery)    製造業者によって公表された換気風量。

4.

周波数

4.1

換気扇の定格周波数は,50Hz 及び 60Hz である。ただし,関係する他のすべての点でこの規格に適

合している場合には,他の周波数用に作られた換気扇もこの規格に適合しているとみなす。

5.

外郭


3

5.1

換気扇の電動機及び速度調整装置は,開放形又は全閉形とする。

5.2

絶縁物で被われた外部を付加絶縁又は強化絶縁の一部又は全部とする。

6.

羽根車

6.1

換気扇の羽根車は,バランスがよくとれているものとする。羽根及び羽根取付金具は,運転中に緩

まないようにしっかりと固定する。

7.

軸受  製造業者は,軸受の適切な潤滑方法について表示しなければならない。ただし,注油を必要と

しない構造のものは除く。

8.

無線妨害防止

8.1

必要な場合には,無線妨害防止装置を換気扇に取り付ける。顧客は発注時にその要求事項を明示す

る。

備考  これに関しては,CISPR の関係勧告に従うことができる。

9.

速度調整装置

9.1

速度調整装置は,指定試験電圧及び周波数で換気扇の速度をコンデンサモータについては全速の少

なくとも 35%,くまとりコイルモータについては 20%減速とする。ただし,逆風などによって,換気機能

の発揮が困難となるものは除く。

9.2

速度調整装置は,できれば最低速接点の隣に“切”の位置とし,できれば五つの運転位置とする。

9.3

速度調整装置の機構は,各運転位置で確実に接触するよう構成されている。誘導形速度調整装置の

場合,誘導巻線のどの部分もいずれの運転位置でも短絡するおそれがあってはならない。

9.4

速度調整装置の位置は,明確に表示されるものとし,操作ハンドル又はノブのインジケータは速度

調整装置の位置を正確に示す。ただし,速度調整装置と換気扇とが一体となったもので速度の切換えが目

視及び音の変化で確認できるものは表示を省略してもよい。

“0”を使用する場合には,例えば,0-1-2-3 又

は 0-I-II-III といったように,

“0”が“切”位置に対応し,最も大きい数字が最高速運転に対応する。

10.

互換性  同一機種の換気扇の構成部品,その関連速度調整装置及び羽根セットは互換できる。

11.

運転の静粛性  (規定なし)

12.

表示

12.1

各換気扇には,IEC 60342 に規定された情報に加えて少なくとも次の情報を消えないように表示する。

a)

原産国(日本国内で製造,販売するものは省略することができる。

b)

公称換気風量(A 形換気扇についてはゼロ静圧時,B 形,C 形,並びに D 形換気扇については,製造

業者指定状態時)

備考  速度調整装置が換気扇と別個の場合には,関連速度調整装置にも上記の情報を表示することが

望ましい。

12.2

製造業者が提供を求められるかもしれない追加情報については,

附属書 を参照されたい。


4

13.

試験

13.1

この規格に規定される試験は,形式試験である。

13.2

試験電圧及び周波数  試験を実施する電圧及び周波数は、次のとおりとする。

13.2.1

銘板に定格電圧が示されているときには,定格電圧で試験を行う。換気扇が 2 以上の異なる定格電

圧用に指定されている場合には,最も不利な電圧で試験を行う。

銘板に電圧範囲が示されているときには,試験電圧は,次のとおりとする。

−  電圧範囲が範囲の平均値の 10%を超えるときには,範囲の最高値及び最低値

−  電圧範囲が範囲の平均値の 10%以下のときには,上限値と下限値との平均値

13.2.2

定格周波数が表示されている換気扇については,定格周波数で試験する。

周波数範囲をもつ換気扇については,最も不利な結果か生じる周波数で試験を行う。

定格周波数が表示されていない換気扇については,50Hz か,60Hz かのどちらか不利なほうで試験を行

う。

13.2.3

電圧変動範囲  風量試験中は,電圧の変動が試験電圧の±1%を超えないものとする。ただし,風

量試験中に電流及び消費電力の指示値を読み取るときには,電圧は試験電圧とする。

13.3

風量試験  換気風量は関係附属書によって評価するこの規格では,換気扇にかかる圧力は小さいの

で,空気の圧縮性の影響は無視する。また,湿度の影響も無視する。

備考  換気扇の圧力及び消費電力に関するデータは,標準状態での空気密度  (

ρ

n

)

を 1.2kg/m

3

として

補正する(A 形,B 形又は C 形換気扇のいずれかの場合)

13.3.1

仕切り形(A 形)換気扇の風量試験は,

附属書 によって行う。

13.3.2

自由入口(B 形)換気扇の風量試験は,

附属書 によって又は必要であれば附属書 によって行

う。

13.3.3

自由出口(C 形)換気扇の風量試験は,

附属書 によって又は必要であれば附属書 によって行

う。

14.

定格の許容差

14.1

仕切り形(形)換気扇  ゼロ静圧点の測定換気風量が,公称換気風量の 90%以上であるのが望ま

しい。

自由入口(B 形)及び自由出口(C 形)換気扇を

附属書 D,附属書 又は附属書 に示されたとおりに

試験したときに,定格点と同一の抵抗に対応する測定特性曲線上の点の換気風量が定格換気風量の 95%以

上であるのが望ましい。対応する換気扇圧力は定格点のファン圧力の 90%以上であるのが望ましい。


5

附属書 A(参考)  IEC 刊行物 60342“電気ファン及び 

調整器の安全要求事項”の内容(1.3 参照)

箇条 

1.

適用範囲

2.

定義

3.

一般的要求事項

4.

試験に関する一般事項

5.

分類

6.

表示

7.

感電防止

8.

始動

9.

入力

10.

温度上昇

11.

漏れ電流

12.

耐湿性

13.

絶縁抵抗及び電気的強度

14.

耐久性

15.

異常運転

16.

過負荷状態での運転

17.

障害の危険及び安定性


6

18.

機械的強度

19.

構造

20.

電源接続並びに外部可とうケーブル及びコード

21.

外部電線用端子

22.

アース装置

23.

沿面距離及び空間距離

24.

可燃性


7

附属書 B(規定)  製造業者が提供すべき追加情報(12.2 参照)

製造業者は,要求されたときには,換気扇に関する次の追加情報を提供する

a)

力率

b)

定格速度 (rpm)

c)

羽根径

d)

羽根枚数

e)

速度調整装置の種類及び運転位置数

f)

絶縁の種類

g)

換気扇の特性図

h)

軸受の種類


8

附属書 C(規定)  仕切り形(形)換気扇の風量試験(13.3.1 参照)

仕切り形(A 形)換気扇の試験については,空気槽及びオリフィス板を使用して吸気側試験を行う(

1

参照)

径 D

3

,長さ 1.5D

3

の円筒形の空気槽の出口壁の中央に供試換気扇を取り付ける。径 D

3

は換気扇の入口径

D

1

の 2 倍以上とする。

取付フランジ面がない換気扇の吸気口を 0.5D

1

に等しい距離だけ室内に引っ込める。

換気扇は,

空気の漏れがなく,

気流が換気扇の設計流入状態にできるだけ同じになるように取り付ける。

断面 3 の四つの静圧測定孔は,空気槽の出口端から 0.75D

3

離れた円周上に等間隔で配置し,各接続の長

さ,径,配管が同一になるように圧力計の一端に接続する。

開口率が 20%以下で,穴が等間隔に配置され,穴の寸法が 3.17mm (1/8in)  以下の一様な整流網を空気槽

の入口端に取り付ける。

径が D

5

で,長さが少なくとも 13D

5

のオリフィス試験ダクトを円すい(錐)広がり管で空気槽の入口に

連結する。

広がり管のきょう角は 45°以下とする。

D

5

及び D

5

/2

の関係にある差圧測定孔をもつオリフィス板を広がり管接合部 3D

5

の位置に取り付ける。

開口率が 50%以下で,3.17mm (1/8in)  以下の穴が等間隔に配置された一様な整流網をオリフィス板から

少なくとも 10D

5

上流に取り付ける。この整流網のすぐ下流に

図 又は他の有効な形状の整流格子を配置す

る。

流量計管路の上流端を長さが少なくとも 2D

5

の平行ダクト又はテーパ状接続管で適当な補助送風機に連

結し,テーパ状接続管は最大きょう角が 15°以下とする。

補助送風機の出力変更は,例えば,シャッタ付き吸気口又は速度制御装置で行う。換気扇の全域風量特

性を試験できるように,補助送風機の出力並びにオリフィス板及び試験ダクトの径を選ぶ。オリフィスの

差圧は供試換気扇の定格風量で 250 と 1 000Pa との間に保つ。

オリフィス板 

D

5

及び D

5

/2

の関係にある差圧測定孔をもつオリフィス板と隣りあう流量計管路は

図 の寸法及び許容

範囲に従う。

オリフィスは円形とし,上流面に角形エッジをもち,このエッジの丸み又はバリが 0.000 4dはオリフ

ィスの径)以下とする。この角形エッジはオリフィスを中ぐり後,中心から外方向へきれいに切削すると

容易に得ることができる。

オリフィス穴の平行部分の幅は,0.02D

5

又は 0.10d 以下であるものとし,この穴にバリが生じないよう

に注意する。ただし,この厚さのオリフィス板の剛性が不足する場合には,板厚を最大 0.05D

5

までの材料

を使用して,オリフィスの下流側エッジを面取りして平行幅を確保してもよい。

オリフィス板は,貫流する空気又はガスで腐食しない材料で作り,取扱い及びクリーニング時にきずつ

かないように保護する。これらが原因となって角形エッジが,ぎざぎざになったり丸まったりしないよう

に注意する。

二つの差圧測定孔はそれぞれ角度として一例に配置し,フランジとオリフィス板の間のガスケットの厚

さを考慮に入れて

図 によって軸方向に配置するものとする。差圧測定孔を作るときには,圧力穴まで滑

らかで圧力穴と面一のダクト壁を維持することが必要不可欠である。


9

ファン特性の任意の一つの点について,次の指示値を読み取る。

−  オリフィス板上流側の静ゲージ圧

p

s5

−  オリフィスの差圧

p

−  断面 3 の平均静ゲージ圧

p

s3

  オリフィスの上流の気温

θ

5

  消費電力

P

  周囲温度

θ

a

  周囲気圧

p

ba

次の式によって,上記の指示値から次の値を求めることができる。

  密度

ρ

  換気風量

q

v

  ファン圧力(A 形)

p

FA

次の式において C

s

図 から決定した係数である。

÷÷ø

ö

ççè

æ

×

5

s5

ba

6

5

273

10

485

3

θ

ε

p

p

5

2

s

vs

111

.

1

P

P

d

C

q

×

5

a

ba

s5

ba

v5

5

vs

v

275

273

θ

θ

ε

ε

÷÷ø

ö

ççè

æ

×

p

p

p

q

q

q

2

2

3

v

s3

FA

4

2

1

÷÷

÷

÷

ø

ö

çç

ç

ç

è

æ

D

q

p

p

π

ε

=−

p

FA

に関するデータは,次の式によって標準の空気に補正する。

a

n

FA

FAn

ε

ε

p

p

ρ

n

/

ρ

a

は,次の式によって求める。

ba

a

a

n

273

8

.

345

p

θ

ε

ε

×

上の式において添字“n”は標準状態を意味する。


10

附属書 D(規定)  自由入口(形)換気扇の風量試験(13.3.2 参照)

自由入口(B 形)換気扇の試験については,空気槽を使用して出口側で測定する(

図 4

参照)

通常使用状態の供試換気扇を試験装置の上流端に配置する。換気扇の気流は連結部材(

図 5

参照)を通

じて整流板をもつ流量計管路に送り出され,全角 7°の広がり管を通じて空気槽(

図 6

参照)に送り出さ

れる。空気槽の径 D

6

は少なくとも広がり管の上流に位置する流量計管路の径 D

4

の 2 倍とする。空気槽の

下流側の壁面に空気槽の径の 0.6 倍以下の径 のオリフィス板(

図 7

参照)を配置する。空気槽の側壁に

指定された方法で静圧の測定孔を配置し,風量及び静圧を評価できるようにする。更に,オリフィス板は,

オリフィス径 の値を変えてシステム抵抗を制御して測定する。

この試験装置の測定箇所は 1 か所で,空気槽壁面の静圧 p

s6

の測定孔 6 である。この圧力を接眼鏡付き液

柱微圧計で測定する。

測定は定格電圧及び定格周波数で換気扇の運転が定常状態に達した後に行う。

次の値を測定する。

−  空気槽の静圧

p

s6

消費電力

P

周囲温度

θ

a

周囲気圧

p

ba

次の式によってこれらの指示値から次の値を求めることができる。

密度

ρ

換気風量

q

v

ファン圧力(B 形)

p

FB

ファン効率(B 形)

η

B

÷÷ø

ö

ççè

æ

×

a

ba

6

273

10

485

3

θ

ε

p

ε

s6

2

v

111

.

1

p

ad

q

×

上の式において は比 d/D

6

の様々な値に対する係数である。

2

2

4

v

s6

FB

4

2

÷÷

÷

÷

ø

ö

çç

ç

ç

è

æ

÷

ø

ö

ç

è

æ

D

q

K

p

p

π

ε

=−

上の式において は係数であり,その値は

図 9

から求める。

P

p

q

FB

v

B

η

p

FB

及び に関するデータは,次の式によって標準状態の空気に補正する。

a

n

n

FB

FBn

ε

ε

P

p

p

p

ρ

n

/

ρ

a

は,次の式によって求める。


11

ba

a

a

n

273

8

.

345

p

θ

ε

ε

×

図 14

に換気扇の特性曲線が示されている。


12

附属書 E(規定)  自由出口(形)換気扇の風量試験(13.3.3 参照)

自由出口(C 形)換気扇の試験については,空気槽を使用して入口側で測定する(

図 10

参照)

附属書 D

に示されたものと同一の空気槽及び細まり管を,気流が

附属書 D

の場合とは逆方向になるよう

に試験装置の上流端に配置する。したがって,細まり管は減圧作用を行う。空気槽側壁の静圧測定孔は

属書 D

のように配置せず,更にオリフィス板によって接近させ,風量測定する。オリフィス板は,オリフ

ィス径 の値を変えてシステム抵抗を制御する。オリフィス径は空気槽の径の 0.6 倍以下で測定する。静

圧測定は空気槽壁面の測定孔ではなく,

静圧 p

s3

の測定用に流量計管路に配置した整流板近くに壁面測定孔

を設ける。

この試験装置の測定箇所は,2 か所である。

−  オリフィス板の静圧

p

s7

−  整流板近くの静圧

p

s3

更に次の値を測定する。

−  消費電力

P

周囲温度

θ

a

周囲気圧

p

ba

次の式によって上記の指示値から次の値を求めることができる。

密度

ρ 

換気風量

q

v

ファン圧力(C 形)

p

FC

ファン効率(C 形)

η

c

÷÷ø

ö

ççè

æ

×

a

ba

6

273

10

485

3

θ

ε

p

ε

7

a

2

v

3

2

p

d

q

×

2

2

1

v

3

a

FC

4

2

81

.

0

÷÷

÷

÷

ø

ö

çç

ç

ç

è

æ

÷

ø

ö

ç

è

æ

D

q

p

p

π

ε

=−

P

p

q

FC

v

c

η

p

FC

及び に関するデータは,次の式によって標準状態の空気に補正する。

a

n

n

FC

FCn

ε

ε

P

p

p

p

ρ

n

/

ρ

a

は,次の式によって求める。

ba

a

a

n

273

8

.

345

p

θ

ε

ε

×

図 14

に換気扇の特性曲線か示されている。


13

附属書 F(規定)  自由入口(形)換気扇及び自由出口(形)換気扇の 

風量試験(13.3.2 及び 13.3.3 参照) 

F1.

量,記号及び測定単位

  この附属書では,次の国際単位系の量,記号及び測定単位を採用する。

−  ファン圧力(B 形又は C 形)

p

FB

又は p

FC

−  オリフィス板の差圧

p

−  周囲気圧

p

ba

−  周囲温度

θ

a

−  径

dD

−  面積

−  密度

ρ 

−  換気風量

q

V

−  消費電力

a

=周囲

n

=標準状態

1, 2, 3

など=参照断面

F2.

試験装置

  二つの異なる試験装置がある。

a)

自由入口(B 形)換気扇を試験するための,出口側で測定する装置(

図 11

参照)

b)

自由出口(C 形)換気扇を試験するための,入口側で測定する装置(

図 12

参照)

F3. 

測定管路

すべての要素を完備した換気扇を内径 D

4

図 11

参照)又は D

3

図 12

参照)の測定管路

に取り付ける。D

3

の値は

表 1

によって D

1

(C 形供試換気扇の空気入口径)から定まる

図 11

の試験装置で

は,整流板の径 D

4

が D

2

(B 形供試換気扇の空気出口径)よりも大きく,

2

2

.

D

を超えないものとする。

表 1

は D

2

又は D

1

の各値に関する他のパラメータ LL

1

図 11

及び

図 12

参照)並びに ts

図 13

参照)の

値も示している。

表 1

D

2

又は D

1

 (m)

D

3

(m)

L

(m)

L

1

(m)

t

(m)

s

(m)

0.100 0.140 0.280 0.700 0.002 0.002

0.100 0.150 0.210 0.420 1.050 0.002 0.002

0.150 0.200 0.270 0.340 1.350 0.002 0.002

0.200 0.300 0.410 0.820 2.050 0.003 0.003

0.300 0.450 0.610 1.220 3.050 0.003 0.003

オリフィス板(

図 13

参照)は不定の径 の自由口であり,測定管路の他方の端に取り付ける。

オリフィス板には二つの役目がある。

a)

差圧

p

の測定による換気風量の決定

b)

自由口の径 を協 d

min

=0 から d

max

=0.836D

3

=0.836D

4

に変えてシステム抵抗を変化させる。

試験装置については,オリフィス板を壁から少なくとも 8.4D

3

又は 8.4D

4

離れたところに取り付け,オリ


14

フィスの軸が床及び天井から少なくとも 1.5D

3

又は 1.5D

4

離れているものとする。

空気入口(

図 11

参照)及び空気出口(

図 12

参照)は隣接する壁からそれぞれ少なくとも 2D

1

及び 3D

2

離れているものとする。

F4. 

試験計器

  断面 10(

図 11

参照)又は断面 9(

図 12

参照)のオリフィス板の差圧

p

は液柱圧力計を接

続する静圧孔(

図 13

参照)で測定する。

断面 8(

図 11

参照)の全圧 P

t8

又は断面 7(

図 12

参照)の全圧 P

t9

はピトー管を液柱圧力計に接続し,測

定する。

液面高さを読み取るため接眼鏡式又は傾斜式微圧計を推奨する。これらの微圧計は,次の精度をもつ。

− 50Pa までの圧力については,±0.25Pa 以上

− 50Pa から 100Pa までの圧力については,±0.5Pa 以上

− 100Pa を超える圧力については,±1Pa 以上

圧力計の校正には,精度±0.1Pa の標準圧力計を使用する。

測定の前後に試験に使用する圧力計のゼロ調整を行い,標準圧力計によって管理する。調整を繰り返さ

ない限り,試験中は圧力計を移動しない。

周囲気圧 p

ba

の測定には,精度±0.67Pa の気圧計を使用する。

周囲温度

θ

a

の測定には,精度±0.5℃の水銀温度計を使用する。

F5.

試験条件

  電動機の軸と測定管路の軸を合わせて,換気扇を装置に取り付ける。管路の他方の端にオ

リフィス板を取り付ける(オリフィス板は,製造業者の銘板に表示されたオリフィス径に等しい内径とす

る。

速度調整装置がある場合には,最高速の位置に設定する。他の調整装置として,絞り板など同様の開閉

装置がある場合は全開の状態とする。

定格電圧及び定格周波数で換気扇を少なくとも 2 時間連続運転した後に測定を行う。

F6. 

出口に測定装置を配置した試験手順

図 11

参照)

F6.1

測定及び計算する値

次の値を測定する。

−  管路の断面 8 における全圧

p

t8

断面 10 のオリフィス板の差圧

p

消費電力

P

ファン入口近くの周囲温度

θ

a

ファン入口近くの周囲気圧

p

ba

上記の指示値に基づいて,次の値を計算する。

密度

ρ 

換気風量

q

v

ファン圧力(B 形)

p

FB

ファン効率(B 形)

η

B

F6.2 

密度の計算

  次の式によって測定断面における既存状態で密度を計算する。

a

ba

6

10

2

273

10

485

3

θ

ε

ε

+

+

×

×

p

p


15

係数 1.2 は標準状態(

θ

a

=16℃,p

ba

=100 000Pa)での密度である。

F6.3

換気風量の計算

  次の式によって換気風量を求める。

10

2

u

v

111

.

1

ε

p

d

a

q

×

上の式において

a

u

=オリフィス係数[m=  (d/D

4

)

2

の比の値に対する a

u

値が

表 2

に示されている]。

表 2

2

4

÷÷

ø

ö

çç

è

æ

D

d

m

α

u

0.05 0.598

0.10 0.602

0.15 0.608

0.20 0.615

0.25 0.624

0.30 0.634

0.35 0.646

0.40 0.660

0.45 0.676

0.50 0.695

0.55 0.716

0.60 0.740

0.65 0.768

0.70(max) 0.802

(max

F6.4

換気圧力(形)の計算

  次の式によってファン圧力(B 形)を求める。

p

FB

p

t8

p

FB

の値は,

F8.

によって標準状態の空気に補正する。

F6.5

ファン効率(形)の計算

  次の式によってファン効率(B 形)を求める。

P

p

q

n

FB

v

B

F7.

入口に測定装置を配置した試験手順

図 12

参照)

F7.1

測定及び計算する値

  次の値を測定する。

−  断面 7 の測定管路の軸にかかる全圧

p

t7

−  断面 9 のオリフィス板の差圧

p

−  消費電力

P

−  オリフィス板近くの周囲温度

θ

a

−  オリフィス板近くの周囲気圧

p

ba

上記の指示値に基づいて,次の値を計算する。

−  密度

ρ 

−  換気風量

q

v

−  ファン圧力(C 形)

p

FC

−  ファン効率(C 形)

η

c

F7.2

密度の計算

  次の式によって既存周囲状態で密度を計算する。


16

a

ba

6

2

a

273

10

485

3

θ

ε

ε

+

×

×

p

F7.3

換気風量の計算

  次の式によって換気風量を求める。

a

2

v

3

2

ε

p

d

q

F7.4 

ファン圧力(形)の計算

  次の式によってこの量を求める。

p

FC

=−p

t7

p

FC

の値は,

F8.

によって標準状態の空気に補正する。

F7.5

ファン効率(形)の計算

次の式によってファン効率(C 形)を求める。

P

p

q

FC

v

c

η

F8. 

補正

次の式によって標準状態の空気について p

FB

p

FC

,及び の値を補正するのが望ましい。

a

n

n

FC

FCn

FB

FBn

ε

ε

又は

P

P

p

p

p

p

次の式によって比

ρ

n

/

ρ

a

を計算する。

ba

a

a

n

273

8

.

345

p

θ

ε

ε

×

図 14

に換気扇の特性図が示されている。


17

図 1  仕切り形(形)換気扇の試験装置(附属書 C 


18

注  測定管路径 D

5

は 50mm 以上とする。

測定管路はオリフィスから 2D

5

上流まで 0.01D

5

以内の円筒とする。

測定管路の内面の粗さは D

5

/1 600

以下とする。

静圧孔の標準径は約 6mm とする。 
オリフィス径 は 0.75D

5

以下,12mm 以上とする。

d

の上流側エッジは鋭く(半径 0.000 4以下)する。

オリフィス幅は 0.10か,0.02D

5

か,どちらか小さいほう以下とする。

オリフィス穴は 0.5 度以内で平行にする。

オリフィス板の上流面は滑らかで,平面度は 1mm 当たり 0.01mm 以内とする。 
オリフィスは,測定管路と 0.005 (D

5

d)  以内まで同心とする。は,±0.001以内まで測定する。

上流側測定管路径 D

5

の平均値は±0.002D

5

以内まで測定する。

図 2  図 1(附属書 C)のオリフィス板(D

5

及び D

5

/2

の静圧孔付き) 


19

図 3  オリフィス係数 C

s

を求めるグラフ(附属書 C

図 4  自由入口(形)換気扇の試験装置(附属書 D


20

図 5  図 の連結部材(附属書 D

図 6  図 の空気槽の細部(附属書 D


21

図 7  図 のオリフィス板(附属書 D

図 8  を求めるグラフ(附属書 D


22

図 9  定数 を求めるグラフ(附属書 D

図 10

自由出口(形)換気扇の試験装置(附属書 E


23

図 11  自由入口(形)換気扇の出口に測定装置を配置した試験装置(附属書 F

図 12  自由出口(形)換気扇の入口に測定装置を配置した試験装置(附属書 F


24

備考1.  D

5

又は D

6

≧0.400m のとき,静圧孔を測定管路の t=0.008m のところに直

接配置することができる。

2.

t

及び の値については,

表 参照。

図 13  図 11 及び図 12 のオリフィス板(附属書 F

図 14  特性図(附属書 D, E 及び F


25

59/61-1

小委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

八木澤  英  長

財団法人電気安全環境研究所

(委員)

佐  藤  政  博

財団法人電気安全環境研究所

渡  辺  博市郎

財団法人日本品質保証機構

上  野  雅  雄

製品評価技術センター

浅  井      功

社団法人日本電気協会

片  岡      茂

国民生活センター

伊  藤  文  一

財団法人日本消費者協会

中  野  三千代

全国地域婦人団体連絡協議会

原      早  苗

消費科学連合会

大  内  孝  典

全国電機商業組合連合会

齋  藤  有  常

日本百貨店協会

岡  田  省  三

社団法人日本厨房工業会

重  田  政  秀

日本自動販売機工業会

鴨志田  隆  英

日本暖房機器工業会

奥      敏  夫

社団法人日本ホームヘルス機器工業会

中  野  康  夫

三洋電機株式会社

新  里  勝  弘

シャープ株式会社

平  岡  俊  二

株式会社東芝

仁  衡  昭  一

株式会社日立製作所

奈良井  良  雄

三菱電機株式会社

青  田  安  功

松下電器産業株式会社

石  井  禎  二

松下電工株式会社

佐々木      宏

松下電器産業株式会社

平  田  俊  通

三洋電機株式会社

森  川  喜  之

松下電器産業株式会社

田  嶋  啓  三

日立工機株式会社

横  山  豊  次

社団法人日本電子機械工業会

薦  田  康  久

通商産業省資源エネルギー庁

橋  爪  邦  隆

通商産業省工業技術院

伊  藤      章

通商産業省機械情報産業局

(事務局)

柴  田  和  男

社団法人日本電機工業会

扇風機・換気扇技術専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

川  口  敏  明

松下精工株式会社

(副委員長)

牛  越  康  徳

三菱電機株式会社

(委員)

本  田  満  男

株式会社栗田電機製作所

中  村  雅  明

三洋電機株式会社

井  沼  豊  明

シャープ株式会社

奥  田  修  司

タカラスタンダード株式会社

伊  藤      宏

暖冷工業株式会社

丹  羽  清  美

株式会社東芝キャリア

井  田  純  一

株式会社東芝ホームテクノ

高  橋  貞  夫

日本電気ホームエレクトロニクス株式会社

若  松  和  則

株式会社日立製作所

(事務局)

尾  見  健  二

社団法人日本電機工業会