>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

C 9335-2-81

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電機

工業会(JEMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 9335-2-81 : 2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60335-2-81 : 2002,Household and

similar electrical appliances

−Safety−Part 2-81 : Particular requirements for foot warmers and heating mats を基礎

として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS C 9335-2-81

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


C 9335-2-81

:2006

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

2

3.

  定義

2

4.

  一般要求事項

2

5.

  試験のための一般条件

2

6.

  分類

2

7.

  表示及び取扱説明

2

8.

  充電部への接近に対する保護

3

9.

  モータ駆動機器の始動

3

10.

  入力及び電流

3

11.

  温度上昇

3

12.

  (規定なし)

3

13.

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧

3

14.

  過渡過電圧

3

15.

  耐湿性

3

16.

  漏えい電流及び耐電圧

3

17.

  変圧器及びその関連回路の過負荷保護

4

18.

  耐久性

4

19.

  異常運転

4

20.

  安定性及び機械的危険

4

21.

  機械的強度

4

22.

  構造

6

23.

  内部配線

6

24.

  部品

6

25.

  電源接続及び外部可とうコード

6

26.

  外部導体用端子

7

27.

  接地接続の手段

7

28.

  ねじ及び接続

7

29.

  空間距離,沿面距離及び固体絶縁

7

30.

  耐熱性及び耐火性

7

31.

  耐腐食性

8

32.

  放射線,毒性その他これに類する危険性

8

附属書

13

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

14


日本工業規格

JIS

 C

9335-2-81

:2006

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−

第 2-81 部:足温器及び電熱マットの個別要求事項

Household and similar electrical appliances

Safety

Part 2-81 : Particular requirements for foot warmers and heating mats

序文  この規格は,2002 年に第 2 版として発行された IEC 60335-2-81,Household and similar electrical

appliances

−Safety−Part 2-81 : Particular requirements for foot warmers and heating mats を翻訳し,技術的内容

を変更して作成した日本工業規格であり,JIS C 9335-1 : 2003(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性

−第 1 部:一般要求事項)と併読する規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,定格電圧が 250 V以下の足温器及び電熱マットの安全性について規定する。

通常,家庭で使用しない機器でも,店舗,軽工業及び農場において,一般大衆への危険源となる機器も,

この規格の適用範囲である。

この規格では,可能な限り住居の中及び周囲で,すべての人が遭遇する機器に起因する共通的な危険性

を取り扱う。ただし,この規格では,通常,次の状態については規定していない。

−  監視のない状態で,幼児又は非健常者が機器を使用する場合

−  幼児が機器で遊ぶ場合

備考 101.  この規格の適用に際しては,次のことに注意する。

−  車両,船舶又は航空機搭載用機器には,追加要求事項が必要となる場合もある。

−  厚生関係機関,労働安全所管機関などによって,要求事項が追加されている場合がある。

備考 102.  この規格は,次のものには適用しない。

−  医者の監視においての使用を特に指定した機器。

−  電気毛布及びパット  (JIS C 9335-2-17)。

−  カーペット

−  動物ふ卵及び飼育用電熱器具  (JIS C 9335-2-71)。

− 0.5m

2

を超える電熱マットと電熱ボード。

備考

この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60335-2-81 : 2002

,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-81 : Particular

requirements for foot warmers and heating mats (MOD)


2

C 9335-2-81

:2006

2.

引用規格  引用規格は,JIS C 9335-1 の 2.  によるほか,次による。

ISO 2439

  Flexible cellular polymeric materials−Determination of hardness (indentation technique)(軟質気

泡性材料−押込式硬さの求め方)

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 9335-1 の 3.  によるほか,次による。ただし,3.1.9

は,この規格による。

3.1.9

  通常動作  (normal operation)  次の条件の下での機器の運転。

足温器は,足を入れずに水平面に置く。

電熱マットは水平に置き,約 300 mm×150 mm×50 mm の寸法の発泡ポリスチレンのブロックで覆う。

備考  ポリスチレンの比重は,約 20 kg/m

3

±5 kg/m

3

とする。

3.101

  足温器  (foot warmer)  使用者の足を入れ,足を暖める機器。

3.102

  電熱マット  (heating mat)  使用者の足を暖めるために乗せる,0.5 m

2

以下の面積をもつ機器。

4.

一般要求事項  一般要求事項は,JIS C 9335-1 の 4.  による。

5.

試験のための一般条件  試験のための一般条件は,JIS C 9335-1 の 5.  によるほか,次による。

5.2

  JIS C 9335-1 の 5.2 によるほか,次による。

21.102

の試験に対して,15 m の電熱素子又は内部配線が要求される。

可とう性を有する布又は,類似の材料で作られた足温器の外郭の 12 個の試料(各々の寸法が 200 mm×

100 mm

)が,30.101 の試験で必要となる。

5.3

  JIS C 9335-1 の 5.3 によるほか,次による。

試験を始める前に,機器を取扱説明書に従って,2 回洗濯又は清掃する。

5.5

  JIS C 9335-1 の 5.5 によるほか,次による。

機器が取外し可能なカバーをもつ場合には,試験をこのカバーを付けて又はカバーなしでのいずれか不

利な状態で実施する。

6.

分類  分類は,JIS C 9335-1 の 6.  によるほか,次による。

6.1

  JIS C 9335-1 の 6.1 によるほか,次による。

可とう性のある機器は,クラスⅡ又はクラスⅢでなければならない。

6.2

  JIS C 9335-1 の 6.2 によるほか,次による。

機器は,足が触れる部分は,最低 IPX1 でなければならない。

7.

表示及び取扱説明  表示及び取扱説明は,JIS C 9335-1 の 7.  によるほか,次による。

7.12

  JIS C 9335-1 の 7.12 によるほか,次による。

取扱説明書には,次の趣旨を明記しなければならない。

−  機器に何らかの損傷の徴候がある場合は,機器の使用を中止する。

−  動物を暖めるために機器を用いてはならない。

−  洗濯又は清掃に関する詳細。

靴を履いて使用する電熱マットに対する説明書には,カバーがすり減ったときは,機器を修繕するか又

は取り替えなければならない旨が含まれていなければならない。取扱説明書には,そのようなすり減った


3

C 9335-2-81

:2006

ことに気付くような説明を入れなければならない。

8.

充電部への接近に対する保護  充電部への接近に対する保護は,JIS C 9335-1 の 8.  による。

9.

モータ駆動機器の始動  JIS C 9335-1 の 9.  は,この規格では適用しない。

10.

入力及び電流  入力及び電流は,JIS C 9335-1 の 10.  による。

11.

温度上昇  温度上昇は,JIS C 9335-1 の 11.  によるほか,次による。ただし,11.7 は,この規格によ

る。

11.2

  JIS C 9335-1 の 11.2 によるほか,次による。

機器は,テストコーナの一面の壁にできるだけ近付けて,他の壁からは離して置く。

11.3

  JIS C 9335-1 の 11.3 によるほか,次による。

小さい黒い円盤に熱電対を付けたものを,機器の表面の温度上昇を測るものとして用いる。

11.7

  機器は,安定状態になるまで動作させる。

11.8

  JIS C 9335-1 の 11.8 によるほか,次による。

ポリ塩化ビニルが電熱素子の絶縁物として使用されているとき,

絶縁物の温度上昇値は 80 Kを超えては

ならない。

使用者の足に接触しやすい表面の温度上昇は,40 Kを超えてはならない。

12.

規定なし)

13.

動作温度での漏えい電流及び耐電圧  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1 の 13.  

よるほか,次による。

13.2

  JIS C 9335-1 の 13.2 によるほか,次による。

電熱マットの表面を試験する場合,金属はく(箔)の寸法は 300 mm×150 mm とする。

備考 101.  マットが表裏兼用の場合,両方の面について,それぞれ順番に試験する。

足温器は,内部表面を完全に金属はくで覆った状態でも,再度試験する。

14.

過渡過電圧  過渡過電圧は,JIS C 9335-1 の 14.  による。

15.

耐湿性  耐湿性は,JIS C 9335-1 の 15.  による。

16.

漏えい電流及び耐電圧  漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1 の 16.  によるほか,次による。

16.2

  JIS C 9335-1 の 16.2 によるほか,次による。

マットの表面の試験する際の金属はくの寸法は,300 mm×150 mm とする。

備考 101.  マットが表裏兼用の場合には,各面についてそれぞれ行う。

足温器は,内部表面を完全に金属はく覆った状態でも,再度試験する。


4

C 9335-2-81

:2006

17.

変圧器及びその関連回路の過負荷保護  変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1 の 17. 

による。

18.

耐久性  JIS C 9335-1 の 18.  は,この規格では適用しない。

19.

異常運転  異常運転は,JIS C 9335-1 の 19.  によるほか,次による。

19.2

  JIS C 9335-1 の 19.2 によるほか,次による。

機器は,次の特性をもつ約 36 mm の厚さの連続気泡ポリエステルのシートで,全体を覆うか,部分的に

覆うか,いずれか不利な条件となるように置く。

セル数  18

2

0

/cm

重さ  30 kg/m

3

10

0

%

堅さ  ISO 2439 に従って測定した 40 %圧縮において,120 N−170 N

足温器が使用者の足をカバーする可とう性の部分をもつ場合,その部分を足の部分上で折り曲げる。

寸法が約 500 mm×500 mm×20 mm の合板を,足温器を覆うポリエステルシートの上に置く。

19.4

  JIS C 9335-1 の 19.4 によるほか,次による。

マットは,ポリスチレンブロックで覆わずに試験する。

19.13

  JIS C 9335-1 の 19.13 によるほか,次による。

電熱素子の絶縁体の温度上昇値は,145 Kを超えないものとする。

20.

安定性及び機械的危険  安定性及び機械的危険は,JIS C 9335-1 の 20.  による。

21.

機械的強度  機械的強度は,JIS C 9335-1 の 21.  によるほか,次による。

足温器に対しては,21.101 の試験も行う。

21.101

  可とう性があるものは,

図 101 に見られるように,足温器の脚部が曲がり,寸法が約 300 mm×

150 mm

×20 mm の合板と底部との間で,足温器が圧縮されるように 30 kg の重りを載せた合板を底面の上

方 200 mm から自由落下させる。もし,足温器に足部がついていない場合は,合板は表面上に置く。

試験は,1 分間に 6 回の速さで 1 000 回行う。

試験の結果は,次のようになってはならない。

−  外郭のダメージ又は電熱素子のずれで,規格への適合が損なわれるまでのもの。

−  電熱素子又は制御の開路。

−  内部配線の素線の 10 %を超える破損。

−  構造的縫い目の破損又はのり付けされた若しくは溶接した継ぎ目の破損で,規格への適合が損なわれ

るまでのもの。

備考  規格への適合が損なわれる外郭へのダメージの例としては,カバーが破けた場合があげられる。

絶縁体の一部分ではなくて,耐湿性に関係がない布の小さな穴は無視してよい。

21.102

  可とう性のある機器の電熱素子及び内部配線の絶縁は,機器の使用期間を通して十分な可とう性

及び絶縁性能を維持しなければならない。

適否は,21.102.1 によって,絶縁物が次を超えた場合には,21.102.2 及び 21.102.3 によって判定する。

−  11.  の試験中の温度上昇が 50 K

又は,


5

C 9335-2-81

:2006

−  19.  の試験中の温度上昇が 110 K

試験は,電熱素子又は内部配線の個別の試料で実施する。

21.102.1

の試験に対して,約 4 m の長さの試料 1 本が要求される。21.102.2 の試験に対して,少なくと

も 12 本の試料が必要となり,その各々は 300 mm の長さをもつ。21.102.3 の試験に対して,12 本の試料が

必要となり,その各々は,300 mm の長さをもつ。

21.102.1

  電熱素子又は内部配線の試料は,

図 102 に示す装置に取り付ける。この装置は,二つのプーリを

もつキャリアをもち,それぞれが半径 4 mm の溝をもち,その直径は,溝の底の部分で 25 mm である。プ

ーリは,試料がその間を通過するときに水平になるように調整する。

備考 1.  円形の断面をもたない試料に対しては,プーリの溝の形を適切に変更する。

試料をプーリ間でまっすぐに伸ばし,各端部に 0.25 kg のおもりで荷重をかける。必要なら,0.1 kg のス

テップでおもりを増やし,プーリを通過した電線が互いに平行になるようにする。押え用のクランプは,

引張力が常時,

おもりによって反対方向,

すなわちキャリアが動いてくる方向にかかるような位置にする。

キャリアは,1 m の距離にわたって,約 0.33 m/s の速度で 25 000 サイクル動く。

備考 2.  1 サイクルは各方向への二つの移動からなる。

試料は,損傷してはならない。

備考 3. 50

mA

以下のモニタ用の電流を試料に通過させてもよい。

次に,試料を約 1 %の塩化ナトリウム (NaCl) 溶液に浸す。直流電圧,約 500 V を導体と塩水との間に

加える。

浸した 1 分後に測定した絶縁抵抗は,1 M

Ω以上でなければならない。

21.102.2

  電熱素子又は内部配線の 12 の試料から導体を引き抜く。これが不可能な場合には,絶縁物に縦

に切れ目を付け,導体を取り出し,絶縁物を閉じる。

6

個の試料を 125 ℃±2 ℃の温度の恒温槽の中に,336 時間垂直につるして前処理を行う。試料を恒温槽

から取り出し,室温までさます。材料が安定したところでその長さを測定したとき,もとの長さの 90 %未

満であってはならない。

備考 1. PVC は,恒温槽から取り出した後,16 時間で安定すると考えられる。

備考 2.  試料の長さに対して,間違いなく温度傾斜が起こらないようにするため,恒温槽は,強制空

気循環にしなければならない。

12

試料を,クランプ間の距離を 50 mm 以上になるようにして,順番に引張試験機にかける。その機械

を 500±50 mm/分の均一な速度で動作させる。切断する瞬間の力及び伸びを決定する。

平均値から 10 %を超える力で切断した試料,及び,クランプから 15 mm の距離以内で切断した試料の

結果は無視し,12 の有効な結果を得るために追加の試料を試験する。

処理されない試料の各々の伸びは 100 %以上で,かつ,引張力は 8.75 MPa 以上でなければならない。

処理を行った試料の伸び及び引張力の両者の平均値は,未処理のものに対して決定した平均値の 75 %以

上でなければならない。

21.102.3

  電熱素子又は内部配線の 12 の試料の各端部において,10 mm の長さだけ絶縁物を取り去る。

6

個の試料を金属製のマンドレルでその直径が約試料の外径にほぼ等しいものにら(螺)旋状に,かつ,

密に 6 ターンだけ巻き付ける。次にそれらを残った六つの試料と一緒に 125 ℃±2 ℃の恒温槽の中に 336

時間放置する。試料を恒温槽から取り出し,室温までさます。

材料が安定したとき,他の六つの試料も同様にマンドレルに巻き付ける。

備考 1. PVC は,恒温槽から取り出した後,16 時間で安定すると考えられる。


6

C 9335-2-81

:2006

備考 2.  試料の長さに対して,間違いなく温度傾斜が起こらないようにするため,恒温槽は,強制空

気循環にしなければならない。

その材料を約 1 %の塩化ナトリウム (NaCl) 溶液に1時間浸す。次に試料は,クラス 0 機器及びクラス

Ⅱ機器に対しては 1 000 V,クラスⅢ機器に対しては 500 V の試験電圧を印可する。試験電圧は,導体と溶

液との間に加える。それらは破壊されてはならない。

試料をマンドレルから巻き戻し,目視できるクラックがあってはならない。

21.201

  可とう性がないものは,試験品を厚さが 10 mm 以上の表面が平らな木台の上に通常の使用状態に

置き,底面の形状が正方形で,その一辺の長さが 100 mm,質量が 60 kg の 100×100×30(mm)の砂袋を

上部に 1 分間おいたとき,各部にひび,割れその他の異常が生じてはならない。

22.

構造  構造は,JIS C 9335-1 の 22.  によるほか,次による。

22.101

  可とう性のある部分に使用されている電熱素子及び内部配線は,それらの所定の位置に保持され

る構造でなければならない。電熱素子のいかなる部分も,その他の部分と重なってはならない。

内部配線の交さ(叉)は,できる限り避けなければならない。これが避けられないとき,内部配線はす

べての関連する移動を避けるため,固定しなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

22.102

  電熱素子を所定の位置に保持している縫製がほころびた状態でも,それらの位置に目立った変化

が生じてはならない。

適否は,糸を最も不利な位置で 1 か所,切断し,目視検査によって判定する。

22.103

  可とう性のある部分に使用されている電熱素子及び内部配線の絶縁物は,クラスⅢにおけるもの

を除き,導体と一体となっていなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

23.

内部配線  内部配線は,JIS C 9335-1 の 23.  による。

24.

部品  部品は,JIS C 9335-1 の 24.  によるほか,次による。

24.1.4

  JIS C 9335-1 の 24.1.4 によるほか,次による。

自動温度調節器は 100 000 回,自己復帰形温度過昇防止装置は 10 000 回,各々動作させる。

24.2

  JIS C 9335-1 の 24.2 によるほか,次による。

機器は,中間スイッチをもっていてもよい。ただし,中間スイッチは,21.201 の試験に適合すること。

25.

電源接続及び外部可とうコード  電源接続及び外部可とうコードは,JIS C 9335-1 の 25.  によるほか,

次による。

25.1

  JIS C 9335-1 の 25.1 によるほか,次による。

機器用インレットをもっていてはならない。ただし,スリッパタイプの足温器については,この限りで

ない。

25.5

  JIS C 9335-1 の 25.5 によるほか,次による。

Z

形取付けの接続は許される。

25.15

  JIS C 9335-1 の 25.15 によるほか,次による。

最小の引張力は,60 N に増加する。


7

C 9335-2-81

:2006

26.

外部導体用端子  外部導体用端子は,JIS C 9335-1 の 26.  による。

27.

接地接続の手段  接地接続の手段は,JIS C 9335-1 の 27.  による。

28.

ねじ及び接続  ねじ及び接続は,JIS C 9335-1 の 28.  による。

29.

空間距離,沿面距離及び固体絶縁  空間距離,沿面距離及び固体絶縁は,JIS C 9335-1 の 29.  による

ほか,次による。

29.3

  JIS C 9335-1 の 29.3 によるほか,次による。

可とう性のある機器の電熱素子を含む部分には,その要求事項を適用しない。

30.

耐熱性及び耐火性  耐熱性及び耐火性は,JIS C 9335-1 の 30.  によるほか,次による。ただし,30.2.2

は,この規格による。

30.1

  JIS C 9335-1 の 30.1 によるほか,次による。

試験は,通常,曲げの力を受けるような場所には適用しない。

30.2

  JIS C 9335-1 の 30.2 によるほか,次による。

試験は,外郭を形成している布,その他の類似した素材には行わない。

30.2.2

  JIS C 9335-1 の 30.2.2 は,この規格では適用しない。

30.101

  外郭を形成している布,その他の類似した素材は,着火に対し十分に耐え得るものでなければな

らない。

適否は,六つの試験用材料について火花着火試験によって判定する。各試料は,その寸法が約 200 mm

×100 mm である。いかなる電熱素子や切りくずも,事前により除かれる。

試験装置は,

図 103 にあるように,絶縁材料でできた底板にたてられた真ちゅう(鍮)の柱によって 3 mm

の直径の 2 本の真ちゅうの電極が支えられ,その軸が一直線になるようになっている。底板は,更に寸法

が,100 mm×100 mm の絶縁材料でできた台(プラットホーム)を支えており,2 本の真ちゅうの柱の間

の中心に位置している。台(プラットホーム)の高さを調整する装置をもっている。

二つの電極のうち,一方は固定され,もう一方の電極は可動になっており,試料を差し入れるようにな

っている。固定された電極の先端は,45 °の面である。電極は,真ちゅうの柱から一番離れている部分が

上にあり,台の中心から約 3 mm 離れている。可動電極の先端は,平たい端である。

図 103 の詳細 A にあるように,2 か所の硬材のマスクのうち低い部分は,設置された調整可能な台(プ

ラットホーム)の上に示された位置に置く。

図 103 の詳細 B に示したように,上方部分のマスクを含む試験装置は,自然対流による空気循環の恒温

槽で,かつ,のぞき窓のついたドア付きのものに置く。電極は,非誘導形可変抵抗と直列に 10 kV の正弦

出力電圧をもつ電源に接続する。その電源の特性は,1 mA の電流を流したとき,出力電圧が 100 V を超え

てドロップしないようなものとする。

恒温槽の温度を 65 ℃±2 ℃まで上昇させる。次に,電極を短絡し,1 mA の電流が流れるようにする。

それから,電源を切り,六つの試料は,恒温槽の中に 3 時間置く。

恒温槽から装置を取り出さずに可動電極を引っ込め,1 試料の端を固定電極上を引っ張って,電極は通

常,電熱素子によって占められている空間のまん中に位置するようにする。試料を調整し,その端が,調

整台(プラットホーム)の端と,ほぼ同じ位置に来るようにする。可動電極を電熱素子の空間のもう片方


8

C 9335-2-81

:2006

の端に差し込み,二つの電極の距離が 6.0 mm±0.1 mm となるようにする。試料は,きれいにしわを伸ば

し,マスクの上方の部分を,所定の位置に置く。恒温槽の扉は温度を安定させるため,更に 5 分間閉めて

おく。

電源のスイッチを入れ,2 分間,電極間を火花が発生するようにする。もし,試料が着火したら,スイ

ッチを入れた瞬間から火がマスクの内部の端に届くまでの時間を記録し,3 秒以下の表面の繊維の点火は

無視する。もし試料に着火しなければ,120 秒の時間を記録する。

次に試料を移動し,他の表面の最上部分を電極の間に再び設置し,他方の端も試験するようになる。

試験は,他の五つの試料にも繰り返す。

もし,記録された時間が,すべて 30 秒以下の場合は,すべての試験を二番目のセットの六つの試料につ

いて繰り返す。この場合,いずれの試料も記録時間が,30 秒未満になってはならない。

12

の値の記録の平均値をとり,その平均は,80 秒未満であってはならない。30 秒を超えて平均と異な

るすべての値を無視し,必要な場合,残る値の平均を再び計算する。

31.

耐腐食性  耐腐食性は,JIS C 9335-1 の 31.  による。

32.

放射線,毒性その他これに類する危険性  放射線,毒性その他これに類する危険性は,JIS C 9335-1

の 32.  による。


9

C 9335-2-81

:2006

単位  mm

A

  足温器

B

  足部

C

  幅 150 mm の合板

図 101  足温器の折曲げ試験のための装置

 


10

C 9335-2-81

:2006

単位  mm

A

  直径 50 mm 以上のプーリ

B

  溝をもつプーリ

C

  押さえ用のクランプ

D

  かみ合わせ用のピン

E

  12.7 mm のピッチをもつ鎖

F

  88.9 mm のピッチ円直径をもち,20 本の歯がある鎖歯車

図 102  発熱素子及び内部配線の折曲げ試験のための装置


11

C 9335-2-81

:2006

A

  可動プラットホーム

B

  下部硬材マスク(

図 103a の詳細 A 参照)

C

  固定電極

D

  上部硬材マスク(

図 103a の詳細 B 参照)

E

  端子

F

  可動電極

G

  底板

図 103  火花点火試験のための装置


12

C 9335-2-81

:2006

単位  mm

詳細 A−下部硬材マスク

単位  mm

詳細 B−上部硬材マスク

備考  厚さを調整して上部硬材マスクの質量は,約 100 g とする。 

図 103a  マスクの詳細


13

C 9335-2-81

:2006

附属書

JIS C 9335-1

の附属書による。


14

C 9335-2-81

:2006

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 9335-2-81 : 2006

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-81 部:足温器

及び電熱マットの個別要求事項

IEC 60335-2-81 : 2002

  Household and similar electrical appliances−Safety−Part

2-81 : Particular requirements for foot warmers and heating mats

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

項目番号

内容

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

1.

適用範囲

定格電圧が 250 V 以下の
家 庭 用 及 び こ れ に 類 す

る 足 温 器 及 び 電 熱 マ ッ

IEC 60335 

-2-81 

1

JIS

に同じ。 IDT

JIS

は,0.5 m

2

を超える電熱マット

と電熱ボードを適用範囲に含まな

いことを明確化した。

日本の電気ざぶとん等は,こ
の規格では,適用範囲に含ま

ないことを明確化した。

2.

引用規格

本体で引用される規格

JIS

IEC 規格,ISO 規格

 2

JIS

に同じ。 IDT

3.

定義

定格,絶縁の種類,感電
に対する保護クラス,機
器の種類,保護手段など

 3

JIS

に同じ。 IDT

4.

一般要求

事項

安全の原則

4

JIS

に同じ。 IDT

5.

試験のた

め の 一 般 条

サンプル数,試験順序,
設置条件,周囲温度,試
験電圧など

 5

JIS

に同じ。 MOD/追加 5.2

可とう性を有する布又は類似の材
料で作られた機器と明確化した。

日本の足温器には,可とう性
を有しない機器も存在するた
め,試験条件を明確化した。

6.

分類

感電に対する保護分類,
有 害 な 水 の 浸 入 に 対 す

る保護分類

 6

JIS

に同じ。 MOD/追加 6.2

可とう性を有する機器に対する規

定と明確化した。

日本の足温器には,可とう性
を有しない機器も存在するた

め,試験条件を明確化した。

14

C

 9335-2-81


2006

14

C

 9335-2-81


2006


15

C 9335-2-81

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

項目番号

内容

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

7.

表示及び

取扱説明

銘板表示,取扱説明書に

記 載 す る 内 容 及 び 表 示
の消えにくさ

7 MOD/

変更 7.12

足温器を使用する前に靴を脱ぐ旨
の表示を削除

屋内では,靴を脱ぐ日本の生

活習慣に整合した。

JIS

に同じ。

ただし,足温器を使用
する前に靴を脱ぐ旨の
表示の規定がある。

MOD/

追加

電熱マットにおけるカバーがすり
減った場合の注意表示を靴を履い
て使用する電熱マットに限定した。

屋内では,靴を脱ぐ日本の生
活習慣に整合した。

8.

充電部へ

の 接 近 に 対

する保護

試験指,テストピン及び
テ ス ト プ ロ ー ブ に よ る

検査

8

JIS

に同じ。 IDT

9.

モータ駆

動 機 器 の 始

個別規格で規定

9

JIS

に同じ。 IDT

10.

入 力 及

び電流

定 格 入 力 又 は 定 格 電 流

の 表 示 値 と 測 定 値 の 許
容差

10

JIS

に同じ。 IDT

11.

温 度 上

通 常 使 用 状 態 に お け る
許容温度

11

JIS

に同じ。 IDT

12.

(規定な

し)

規定なし

12

JIS

に同じ。 IDT

13.

動 作 温

度 で の 漏 え
い 電 流 及 び

耐電圧

運 転 状 態 に お け る 漏 え
い電流及び耐電圧試験

13

JIS

に同じ。 IDT

14.

過 渡 過

電圧

空 間 距 離 の 既 定 値 を 満
た さ な い 箇 所 に 対 す る

イ ン パ ル ス 試 験 に よ る
代替え試験

14

JIS

に同じ。 IDT

15

C

 9335-2-81


2006

15

C

 9335-2-81


2006


16

C 9335-2-81

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

項目番号

内容

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

15.

耐湿性 IPX 試験,いっ(溢)水

試験及び耐湿試験

15

JIS

に同じ。 IDT

16.

漏 え い

電 流 及 び 耐

電圧

耐 湿 試 験 後 の 絶 縁 性 の
評価

16

JIS

に同じ。 IDT

17.

変 圧 器

及 び そ の 関

連 回 路 の 過
負荷保護

変 圧 器 が 過 負 荷 又 は 短
絡 状 態 を 模 擬 し た 温 度

試験

17

JIS

に同じ。 IDT

18.

耐 久 性  個別規格で規定

18

JIS

に同じ。 IDT

19.

異 常 運

電 熱 機 器 の 不 適 切 な 放

熱 , シ ー ズ ヒ ー タ の 短
絡,モータ駆動機器の拘
束,三相欠相,電子部品

の短絡開放など

19

JIS

に同じ。 IDT

20.

安 定 性

及 び 機 械 的
危険

機 器 の 安 定 性 及 び 可 動

部 へ の 接 近 に 対 す る 保

20

JIS

に同じ。 IDT

21.

機 械 的

強度

外郭の機械的強度

21

JIS

に同じ。 MOD/追加 21.101,21.102

可とう性を有する 機器に限 定し
た。

MOD/

追加 21.201

可とう性のない機器は,静加重を
加えて機械的強度を確認する。

日本の足温器には,可とう性

を有しない機器も存在するた
め,21.101 折曲げ試験の代替
として,21.201 静加重試験を

規定した。

22.

構造

ハ ン ド ル , コ ー ド レ ー
ル,が玩具形状の禁止な

どの構造一般

22

JIS

に同じ。 MOD/追加 22.101,22.103

可とう性のある部分に使用されて

いる電熱素子及び内部配線に対す
る規定と明確化した。

日本の足温器には,可とう性
を有しない機器も存在するた

め,試験条件を明確化した。

16

C

 9335-2-81


2006

16

C

 9335-2-81


2006


17

C 9335-2-81

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

項目番号

内容

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

23.

内 部 配

内部配線の屈曲,耐電圧

など

23

JIS

に同じ。 IDT

24.

部品

コンデンサ,スイッチ,

サーモスタット,機器用
カプラ,変圧器などの部
品の適用規格

24

JIS

に同じ。

ただし,中間スイッチ
の静加重試験の規定な
し。

MOD/

追加 24.2

中間スイッチを用いる場合は,静
加重を加えて機械的強度を確認す
る。

中間 スイ ッチ を用 いる 場合

は,21.201 静加重試験を規定
した。

25.

電 源 接

続 及 び 外 部

可 と う コ ー

電源電線の適用規格,断
面積,折り曲げ試験,コ

ード止めなど

25

JIS

に同じ。 MOD/変更 25.7

スリッパタイプの足温器について

は機器用インレッ トが使用 でき
る。

機能上やむをえないものなの
で,スリッパタイプの足温器

に限定して機器用インレット
の使用を認めることとした。

26.

外 部 導

体用端子

端子ねじの緩み防止,端
子ねじの大きさなど

26

JIS

に同じ。 IDT

27.

接 地 接

続の手段

アース線の緩み防止,耐
腐食性,アース導通試験

など

27

JIS

に同じ。 IDT

28.

ね じ 及

び接続

ねじの耐久性,種類,緩
み止めなど

28

JIS

に同じ。 IDT

29.

空 間 距

離,沿面距離

及 び 固 体 絶

空間距離,沿面距離,固
体絶縁の厚さ

29

JIS

に同じ。 MOD/追加 29.3

可とう性を有する 機器に限 定し

た。

日本の足温器には,可とう性
を有しない機器も存在するた

め,試験条件を明確化した。

30.

耐 熱 性

及び耐火性

ボールプレッシャ試験,
グローワイヤ試験,ニー
ドルフレーム試験

30

JIS

に同じ。 IDT

31.

耐 腐 食

腐食に対する保護対策

31

JIS

に同じ。 IDT

17

C

 9335-2-81


2006

17

C

 9335-2-81


2006


18

C 9335-2-81

:2006

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ)  国際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと

の評価及びその内容

  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

項目番号

内容

項目
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

32.

放射線,

毒 性 そ の 他
こ れ に 類 す
る危険性

有 害 な 放 射 線 に 対 す る

保護

32

JIS

に同じ。 IDT

附属書

附属

JIS

に同じ。 IDT

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

18

C

 9335-2-81


2006

18

C

 9335-2-81


2006


19

C 9335-2-81

:2006

参考規格

JIS C 9335-1

の参考規格によるほか,次による。

JIS C 9335-2-17

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-17 部:毛布,パッド及びこれに類する

可とう電熱機器の個別要求事項

JIS C 9335-2-71

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-71 部:動物ふ卵及び飼育用電熱器具の

個別要求事項