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C 9335-2-35

:2005

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS C 9335-2-35:2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60335-2-35:2002,Household and

similar electrical appliances

−Safety−Part 2-35: Particular requirements for instantaneous water heaters を基礎と

して用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS C 9335-2-35

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)製品検査の試験

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表


C 9335-2-35

:2005

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

2

3.

  定義

2

4.

  一般要求事項

2

5.

  試験のための一般条件

2

6.

  分類

2

7.

  表示及び取扱説明

3

8.

  充電部への接近に対する保護

3

9.

  モータ駆動機器の始動

4

10.

  入力及び電流

4

11.

  温度上昇

4

12.

  (規定なし)

4

13.

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧

4

14.

  過渡過電圧

4

15.

  耐湿性

4

16.

  漏えい電流及び耐電圧

4

17.

  変圧器及びその関連回路の過負荷保護

4

18.

  耐久性

5

19.

  異常運転

5

20.

  安定性及び機械的危険

5

21.

  機械的強度

5

22.

  構造

5

23.

  内部配線

7

24.

  部品

7

25.

  電源接続及び外部可とうコード

8

26.

  外部導体用端子

8

27.

  接地接続の手段

9

28.

  ねじ及び接続

9

29.

  空間距離,沿面距離及び固体絶縁

9

30.

  耐熱性及び耐火性

9

31.

  耐腐食性

9

32.

  放射線,毒性その他これに類する危険性

9

附属書

12

附属書 A(参考)製品検査の試験

12


C 9335-2-35

:2005  目次

(3) 

ページ

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

13

参考規格

14


C 9335-2-35

:2005

 
 

白      紙


日本工業規格

JIS

 C

9335-2-35

:2005

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−

第 2-35 部:瞬間湯沸器の個別要求事項

Household and similar electrical appliances

−Safety−

Part 2-35: Particular requirements for instantaneous water heaters

序文  この規格は,2002 年に第 4 版として発行された IEC 60335-2-35,Household and similar electrical

appliances

−Safety−Part 2-35: Particular requirements for instantaneous water heaters を元に,技術的内容を変

更して作成した日本工業規格であり,JIS C 9335-1:2003(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第

1

部:一般要求事項)と併読する規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

1.

適用範囲  この規格は,定格電圧が単相機器の場合には 250 V 以下の,他の機器の場合には 480 V 以

下の,水を沸点以下の温度に加熱することを意図した,家庭用及び類似の目的の電気瞬間湯沸器の安全性

について規定する。

備考 101.  裸の発熱体を組み込んだ瞬間湯沸器は,この規格の適用範囲に入る。

通常,家庭で使用しない機器でも,店舗,軽工業及び農場において一般の人が使用する機器のような,

一般大衆への危険源となる機器も,この規格の適用範囲である。

この規格では,可能な限り住居の中及び周囲で,すべての人が遭遇する機器に起因する共通的な危険性

を取り扱う。ただし,この規格では,通常,次の状態については規定していない。

−  監督のない状態で幼児又は非健常者が機器を使用する場合

−  幼児が器具で遊ぶ場合

備考 102.  この規格の適用に際しては,次のことに注意する。

−  車両,船舶又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要になる場合がある。

−  厚生関係機関,労働安全所管機関その他の当局によって,要求事項が追加されている

場合がある。

−  水道管に接続される機器の設置に関する規制が存在する場合がある。

103.

この規格は,次のものには適用しない。

−  沸湯水用機器(JIS C 9335-2-15

−  貯湯形温水器(JIS C 9335-2-21

−  産業用機器

−  腐食しやすい,又は爆発性の雰囲気(じんあい,蒸気又はガス)が存在する特殊な状

態の場所で使用する機器

−  業務用ディスペンサ及び自動販売機(JIS C 9335-2-75


2

C 9335-2-35

:2005

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60335-2-35:2002

,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-35: Particular

requirements for instantaneous water heaters (MOD)

2.

引用規格  この規格で用いる引用規格は,JIS C 9335-1 の 2.

による。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 9335-1 の 3.

によるほか,次による。ただし,3.1.9

は,この規格による。

3.1.9

通常動作(normal operation)  温度過昇防止装置の動作なしで,出口の水温が最高になるように

流量を調節し,冷水を供給している間の機器の運転。

3.101

瞬間湯沸器(instantaneous water heater)  水が機器内を通過する間に加熱するための据置形機器。

備考  瞬間湯沸器を湯沸器という。

3.102

密閉形湯沸器(closed water heater)  水道の圧力で動作する瞬間湯沸器。出口系統の 1 以上のバ

ルブで水量を制御する。

備考  動作圧力は,減圧又は増圧装置の出力圧力とすることができる。

3.103

出口開放形湯沸器(open-outlet water heater)  出口管にバルブがなく,入口管のバルブで水量を

制御する瞬間湯沸器。

3.104

裸発熱体湯沸器(bare-element water heater)  絶縁していない発熱体を水中に浸せきする瞬間湯沸

器。

3.105

定格圧力(rated pressure)  製造業者が機器に指定した水圧。

3.106

フロースイッチ(flow switch)  水の実際の流れに応じて動作するスイッチ。

3.107

圧力スイッチ(pressure switch)  圧力の変化に応じて動作するスイッチ。

4.

一般要求事項  一般要求事項は,JIS C 9335-1 の 4.

による。

5.

試験のための一般条件  試験のための一般条件は,JIS C 9335-1 の 5.

によるほか,次による。

5.2

JIS C 9335-1

の 5.2 によるほか,次による。

備考  22.109 の試験のために,追加サンプルが必要である。

5.3

JIS C 9335-1

の 5.3 によるほか,次による。

一つの機器で試験を行う場合には,19.

の試験の前に 22.10222.10722.108 及び 24.102 の試験を行う。

5.7

JIS C 9335-1

の 5.7 によるほか,次による。

試験には 15

℃±5

℃の温度の水を使用する。

6.

分類  分類は,JIS C 9335-1 の 6.

によるほか,次による。

6.1

JIS C 9335-1

の 6.1 によるほか,次による。

裸発熱体湯沸器は,クラスⅠ又はクラスⅢでなければならない。

他の湯沸器は,クラス 0Ⅰ,クラスⅠ,クラスⅡ又はクラスⅢでなければならない。

6.2

JIS C 9335-1

の 6.2 によるほか,次による。


3

C 9335-2-35

:2005

湯沸器は,IPX1 以上でなければならない。

備考 101.  湯沸器が設置される地域によっては,IEC 60364 に従ったより高い保護度が要求されるこ

ともある。

7.

表示及び取扱説明  表示及び取扱説明は,JIS C 9335-1 の 7.

によるほか,次による。

7.1

JIS C 9335-1

の 7.1 によるほか,次による。

備考 101.  裸発熱体湯沸器の最低定格周波数は 50 Hz とする。

機器には,パスカルで示した定格圧力を表示しなければならない。

裸発熱体湯沸器には,次の主旨の表示をしなければならない。

“水の抵抗率は…

Ω cm 以上でなければならない。”

備考 102.  温度 15

℃の水の抵抗率は 1 300

Ω cm 以下である。

7.12  JIS C 9335-1

の 7.12 によるほか,次による。

スプレヘッドを併せて使用する出口開放形湯沸器の取扱説明書には,スプレヘッドは,定期的に湯あか

落としする必要があることを明記しなければならない。

取扱説明書には,次の主旨の警告を含まなければならない。

“警告−湯沸器内の水が凍結している可能性がある場合には,スイッチを入れない。

備考 101.  機器にフロースイッチが組み込まれている場合には,この警告は不要である。

7.12.1  JIS C 9335-1

の 7.12.1 によるほか,次による。

出口開放形湯沸器の設置説明書には,湯沸器の出口を設置説明書に指定されたもの以外の蛇口又は取付

具に接続してはならないことを明記しなければならない。

密閉形湯沸器に圧力解放装置が必要な場合には,取扱説明書には,それが機器に組み込まれていなけれ

ば,設置時に取り付ける必要があることを明記しなければならない。

裸発熱体湯沸器の設置説明書には,次の事項を明記しなければならない。

−  機器を接続する水道の最小水抵抗率は…

Ω cm 以上でなければならない。

−  機器を固定配線に永久的に接続する必要がある。

−  機器を接地する必要がある(クラスⅠ機器に対してだけ)

裸発熱体湯沸器を空にすることができない場合には,設置説明書には,機器は,凍結が生じるおそれが

ある場所に設置してはならないことを明記しなければならない。

7.15  JIS C 9335-1

の 7.15 によるほか,次による。

裸発熱体湯沸器の追加表示は,機器の設置時に見えなければならない。

7.101

水の入口と出口を識別しなければならない。この識別を着脱できる部分に表示してはならない。色

を使用する場合には,入口に青,出口に赤を使用しなければならない。

備考  この識別は,水の流れの方向を示す矢印でもよい。

適否は,目視検査によって判定する。

7.102

クラスⅠ裸発熱体湯沸器には,機器を接地しなければならないことを表示しなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

備考  表示は取り外し可能なラベル,又は機器に取り付けられた札でもよい。

8.

充電部への接近に対する保護  充電部への接近に対する保護は,JIS C 9335-1 の 8.

によるほか,次に

よる。


4

C 9335-2-35

:2005

8.1.5

JIS C 9335-1

の 8.1.5 によるほか,次による。

備考 101.  試験中,水道及び電源への接続は,所定の位置にあると仮定する。

この要求事項は,公称断面積が 2.5 mm

2

を超えるケーブルで固定配線に永久的に接続することを意図し

た壁掛形機器には適用しない。ただし,ケーブル引込口の断面積は 25 cm

2

以下でなければならず,かつ,

開口部の投影面内に可触充電部があってはならない。

9.

モータ駆動機器の始動  モータ駆動機器の始動は,この規格では規定しない。

10.

入力及び電流  入力及び電流は,JIS C 9335-1 の 10.

による。

11.

温度上昇  温度上昇は,JIS C 9335-1 の 11.

による。ただし,11.7 は,この規格による。

11.7

機器は,定常状態になるまで運転する。

12.

規定なし)

13.

動作温度での漏えい電流及び耐電圧  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1 の 13.

よるほか,次による。

13.2  JIS C 9335-1

の 13.2 によるほか,次による。

裸発熱体湯沸器は,機器に表示された抵抗率をもつ水を使用して試験する。

備考 101.  これに適した抵抗率は,水にりん酸アンモニウムを添加して得ることができる。

クラスⅠ裸発熱体湯沸器については,漏えい電流は,出口の孔から 10 mm の水中に配置した金属ふるい

と接地用端子の間で測定する。単相機器については,電熱素子の端子は,

図 101 に示した選択スイッチを

介して電源の各極に順次接続する。三相機器については,接地用端子は,

図 102 に示したとおりに中性導

体に接続する。

漏えい電流は,0.25 mA 以下でなければならない。

14.

過渡過電圧  過渡過電圧は,JIS C 9335-1 の 14.

による。

15.

耐湿性  耐湿性は,JIS C 9335-1 の 15.

によるほか,次による。

15.1.2  JIS C 9335-1

の 15.1.2 によるほか,次による。

壁掛形機器は,取付面から 3 mm 離して固定する。ただし,それよりも大きな値を設置説明書に指定し

ている場合を除く。

16.

漏えい電流及び耐電圧  漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1 の 16.

によるほか,次による。

16.2  JIS C 9335-1

の 16.2 によるほか,次による。

裸発熱体湯沸器は,機器に表示された抵抗率をもつ水を使用して試験する。

17.

変圧器及びその関連回路の過負荷保護  変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1 の 17.

による。


5

C 9335-2-35

:2005

18.

耐久性  耐久性は,この規格では規定しない。

19.

異常運転  異常運転は,JIS C 9335-1 の 19.

によるほか,次による。ただし,19.2 及び 19.3 は,この

規格では適用しない。

19.4  JIS C 9335-1

の 19.4 によるほか,次による。

出口開放形湯沸器のフロースイッチ及び 11.

の試験中に動作する圧力動作スイッチは,短絡し,水制御

バルブを最も不利な位置に合わせる。

備考 101.  バルブの閉位置が最も不利な位置のおそれがある。

密閉形湯沸器のフロースイッチは,短絡し,圧力解放装置を動作不能にして,出口バルブを閉じる。た

だし,機器にフロースイッチがなく,逆サイフォン作用が発生しそうな場合には,発熱体を浸すのにちょ

うど十分な水を満たし,出口バルブ弁を開放して運転する。

備考 102.  機器に逆止弁又は管遮断器が組み込まれている場合には,又は取扱説明書に,設置時に逆

止弁を入れる必要があることを明記している場合には,逆サイフォン作用は発生するおそ

れがないとみなす。

19.13  JIS C 9335-1

の 19.13 によるほか,次による。

備考 101.  水容器はエンクロージャとみなす。

19.4

の試験中,容器は破裂してはならず,水温は,次を超えてはならない。

−  容量が 1 L を超える出口開放形湯沸器の場合には,99

−  容量が 1 L を超える密閉形湯沸器の場合には,140

20.

安定性及び機械的危険  安定性及び機械的危険は,JIS C 9335-1 の 20.

による。

21.

機械的強度  機械的強度は,JIS C 9335-1 の 21.

による。

22.

構造  構造は,JIS C 9335-1 の 22.

によるほか,次による。

22.6  JIS C 9335-1

の 22.6 によるほか,次による。

エンクロージャには,電気絶縁を損なうことなく排水することができるように,排水口をもっていなけ

ればならない。ただし,通常の使用状態で,凝結水がエンクロージャ内にたまることがない場合を除く。

排水口は,直径が 5 mm 以上か,又は幅が 3 mm 以上で面積が 20 mm

2

以上でなければならない。

適否は,目視検査及び測定によって判定する。

22.33  JIS C 9335-1

の 22.33 によるほか,次による。

この要求事項は,裸発熱体湯沸器には適用しない。

22.101

密閉形湯沸器の定格圧力は,0.6 MPa 以上でなければならない。

減圧弁で供給することを意図した密閉形湯沸器の定格圧力は,0.1 MPa 以上でなければならない。

備考  出口開放形湯沸器の定格圧力は,0 Pa である。

適否は,目視検査によって判定する。

22.102

機器は,通常の使用状態で発生する水圧に耐えなければならない。

適否は,機器に次の水圧をかけて判定する。

−  密閉形湯沸器の場合には,定格圧力の 2 倍

−  出口開放形湯沸器の場合には,0.15 MPa


6

C 9335-2-35

:2005

出口開放形湯沸器に水量を調整するバルブが組み込まれている場合には,そのバルブを閉じて,機器の

入口に 2 MPa の水圧を加える。

水圧は,規定の圧力まで 0.13 MPa/s の割合で上昇させ,この圧力で 5 分間維持する。

機器から水が漏れてはならず,この規格への適合性が損なわれるほどの永久的な変形が生じてはならな

い。

22.103

容量が 3 L を超える密閉形湯沸器には,圧力が定格圧力を 0.1 MPa 超えることを防ぐ圧力解放装置

を備えていなければならない。

適否は,目視検査及び機器に加わる水圧をゆっくり上昇させることによって判定する。

圧力緩和装置は,水圧が定格圧力を 0.1 MPa 超える前に作動しなければならない。

備考  圧力解放装置は,設置時に取り付けてもよい。

22.104

出口開放形湯沸器の出口は,通常の使用状態で容器に相当の圧力が加わるほど水量が制限されな

いような構造でなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

備考  加熱部の出水口の断面積がその入口の面積以上の場合には,この要求事項を満たしているとみ

なす。

22.105

フロースイッチを組み込んだ機器は,水流がない場合に発熱体のスイッチを入れることができず,

水流が止まった場合に発熱体のスイッチが切れる構造でなければならない。

適否は,目視検査及び手による試験によって判定する。

22.106

密閉形湯沸器には,サーモスタット又はフロースイッチから独立して動作する温度過昇防止装置

を組み込まなければならない。着脱できないカバーを取り外さない限り,温度過昇防止装置を復帰させる

ことが可能であってはならない。

容量が 1 L 以下で,機器にフロースイッチが組み込まれている場合には,圧力スイッチのような代替保

護装置を温度過昇防止装置の代わりに使用してもよい。

適否は,目視検査によって判定する。

22.107

水は,通常の使用状態で過度の温度に達してはならない。

適否は,次の試験によって判定する。

機器は,定格入力で運転する。調整弁を全開にして,フロースイッチ又は圧力スイッチが動作しそうな

状態になるように水量を調節する。

出水温度は 95

℃以下でなければならず,入水温度を 75 K 超える超過があってはならない。

シャワー用の水だけを供給することを意図した機器については,試験は通常運転で,水圧を 0.2 MPa に

して行う。出水温度は,55

℃以下でなければならない。

22.108

特にシャワー用の水を供給することを意図した機器の出水温度は,給水圧力の突発的な低下のた

めに過度な温度に達してはならない。

適否は,次の試験によって判定する。

機器は,0.4 MPa の圧力で給水する。出水温度が入水温度よりも 25 K±1 K 高くなるように調整弁を調

節し,定格入力で機器を運転する。

次に,水圧を 1 秒以内に 0.2 MPa に下げる。

出水温度は,10 秒以内に 25 K 超える上昇があってはならない。

出水温度は,細い熱電対を直径 30 mm,高さ 12 mm のプラスチック製円筒容器の中央に配置する方法に

よって測定する。容器は,シャワーヘッドの 25 mm 下に配置する。


7

C 9335-2-35

:2005

22.109

圧力スイッチをもつ出口開放形湯沸器の水容器は,過大な内圧のために破裂してはならない。

適否は,目視検査及び次の機器について,次の試験によって判定する。

−  圧力が過大になると噴出又は破裂する弱い部分をもつ機器については,22.109.1 の試験。

備考 1.  ダイアフラム及び栓は,弱い部分の例である。

−  他の圧力解放手段をもつ機器については,22.109.1 及び 22.109.3 の試験。

−  次の発熱体をもつ機器については,22.109.2 及び 22.109.3 の試験。

・  内圧が過大になる前に破裂する。

・  内圧が過大なときに通電することができない。

試験後,機器は 8.

及び 16.2 に適合しなければならない。

この試験は,フロースイッチを組み込んだ機器については実施しない。

備考 2.  この試験は,ふさがれた出口又は容器内で凍結した水を模擬している。

3.

この試験を行うときには,爆発性の破裂に対して予防策を講じなければならない。

22.109.1

機器は水を満たし,出口を封止する。水圧を一様に上昇させる。

内圧が 1.1 MPa に達する前に,弱い部分が噴出若しくは破裂するか,又は圧力解放装置が動作しなけれ

ばならない。

圧力が除去された後,1 分間水を流しておく。

22.109.2

機器は水を満たし,出口を封止し,入口バルブを閉じる。制御装置は,短絡するか開路にするか

いずれか不利な方にする。

次に,機器は定格入力で運転する。

発熱体は,通電停止状態のままである場合を除き,危険を生じることなく破裂しなければならない。

発熱体が破裂した場合には,入口バルブを開き,水圧が 1.1 MPa に達するまで一様に上昇させる。

その圧力を 1 分間維持する。

22.109.3

機器は水を満たし,入口と出口を封止する。制御装置は,短絡するか開路にするかいずれか不利

な方にする。

機器は,水が凍結するまで,温度が−5

℃以下の周囲環境に置く。

備考  低温時の機器の向きは,通常の使用状態と同一とする。

次に,機器は通常の周囲環境に置き,定格入力で運転する。

発熱体は,通電停止状態のままである場合を除き,危険を生じることなく破裂するか,又は圧力解放装

置で過大な圧力を除去しなければならない。

機器は,電源スイッチを切り,室温にする。

発熱体が通電停止状態のままか又は破裂する場合には,水を入口から供給し,圧力が 1.1 MPa に達する

まで一様に上昇させるその圧力を 1 分間維持する。

圧力解放装置が動作した場合には,機器は,出口を封止したままで水道に 1 分間接続する。

22.110

壁掛形機器は,水道の接続とは別に,壁に固定するための確実な手段をもっていなければならな

い。

適否は,目視検査によって判定する。

23.

内部配線  内部配線は,JIS C 9335-1 の 23.

による。

24.

部品  部品は,JIS C 9335-1 の 24.

によるほか,次による。


8

C 9335-2-35

:2005

24.1.2  JIS C 9335-1

の 24.1.2 によるほか,次による。

22.107

の試験中に自己復帰形温度過昇防止装置が動作する場合には,動作サイクル数を 1 000 回に増や

す。

24.1.3  JIS C 9335-1

の 24.1.3 によるほか,次による。

フロースイッチは,動作サイクル 50 000 回の試験を行う。

出口開放形湯沸器用の圧力動作スイッチ及び,シャワー用の水だけを供給するように意図された機器の

圧力動作スイッチは,20 000 回の動作サイクルで試験を行う。その他の湯沸器用の圧力動作スイッチは,

50 000

回の動作サイクルで試験を行う。

24.1.4  JIS C 9335-1

の 24.1.4 によるほか,次による。

密閉形湯沸器に組み込まれた温度過昇防止装置は,機器と一緒に試験しない場合には,JIS C 9730-1 

13.

15.16.17.

及び 20.

のタイプ 2B 制御装置に関する要求事項に適合しなければならない。22.107 

試験中に自己復帰形の温度過昇防止装置が作動する場合には,動作サイクル数を次のように増加する。

−  シャワー用の水だけを供給するように意図された湯沸器の場合には,3 000 回

−  その他の機器の場合には,1 000 回

24.101  22.106

に適合させるために組み込まれた温度過昇防止装置又は他の保護装置は,非自己復帰形で

なければならず,多相機器については全極遮断でなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

24.102  22.106

に適合させるために容量 1 L 以下の密閉形湯沸器に組み込まれた温度過昇防止装置又は他

の保護装置は,その動作特性を維持しなければならない。

適否は,次の試験によって判定する。

機器は,定格電圧を加えて,通常動作で運転する。ただし,11.

の試験中に動作する制御装置は短絡する。

水量は,水温が毎分約 1 K 上昇するように調整する。

温度過昇防止装置を 5 回動作させ,動作温度を測定して平均値を求める。温度過昇防止装置には,50 000

サイクルの温度変動を与える。各サイクルは,22.107 の試験中に測定した最大値とその半値との間の温度

変動からなり,各サイクルは,同一の温度で開始する。

次に,温度過昇装置を 20 回動作させ,動作温度の平均値が先に求めた平均値から 20

%を超える偏差が

あってはならない。

保護装置が圧力に対して敏感な場合には,機器は通電しないで,水圧をゆっくり上昇させる。保護装置

の平均動作圧力は,5 回を超えるサイクルで決定する。保護装置には,50 000 サイクルの圧力変動を与え

る。各サイクルは,機器の定格圧力とその半値との間の圧力変動からなり,各サイクルは,同一の圧力で

開始する。

次に,保護装置を 20 回動作させ,動作した圧力の平均値が先に求めた平均値から 20

%を超える偏差が

あってはならない。

25.

電源接続及び外部可とうコード  電源接続及び外部可とうコードは,JIS C 9335-1 の 25.

によるほか,

次による。

25.3  JIS C 9335-1

の 25.3 によるほか,次による。

裸発熱体湯沸器には,固定配線に接続する手段を備えたものに限らなければならない。

26.

外部導体用端子  外部導体用端子は,JIS C 9335-1 の 26.

による。


9

C 9335-2-35

:2005

27.

接地接続の手段  接地接続の手段は,JIS C 9335-1 の 27.

によるほか,次による。

27.1  JIS C 9335-1

の 27.1 によるほか,次による。

クラス 0Ⅰ機器及びクラスⅠ機器については,水と接触する金属容器及び他の金属部は,接地用端子に

永久的に,かつ,確実に接続しなければならない。

クラスⅠ裸発熱体湯沸器については,水は,接地用端子に永久的に,かつ,確実に接続された金属管を

通って入水及び出湯するか,又は同等に接地された金属部を越えて流れなければならない。

備考 101.  グリッド又はリングがそうした金属部の例である。

28.

ねじ及び接続  ねじ及び接続は,JIS C 9335-1 の 28.

による。

29.

空間距離,沿面距離及び固体絶縁  空間距離,沿面距離及び固体絶縁は,JIS C 9335-1 の 29.

による。

30.

耐熱性及び耐火性  耐熱性及び耐火性は,JIS C 9335-1 の 30.

によるほか,次による。ただし,30.2.2

及び 30.2.3.1 は,この規格では適用しない。

30.2.3.2  JIS C 9335-1

の 30.2.3.2 によるほか,次による。

裸発熱体湯沸器については,グローワイヤ試験は,その他の接続について規定されているとおりに行う。

31.

耐腐食性  耐腐食性は,JIS C 9335-1 の 31.

による。

32.

放射線,毒性その他これに類する危険性  放射線,毒性その他これに類する危険性は,JIS C 9335-1

の 32.

による。


10

C 9335-2-35

:2005

A

給水口

B

給湯口

C

IEC 60990

図 4

の回路

D

金属ふるい

E

接地端子

F

湯沸器の本体

G

選択スイッチ

 101  単相クラス 裸発熱体湯沸器の運転時の追加漏えい電流測定図

A

F

G

E

D

B

C


11

C 9335-2-35

:2005

A

給水口

B

給湯口

C

IEC 60990

図 4

の回路

D

金属ふるい

E

接地端子

F

湯沸器の本体

 102  三相クラス 裸発熱体湯沸器の運転時の追加漏えい電流測定図

A

F

E

D

B

C


12

C 9335-2-35

:2005

附属書

附属書は,JIS C 9335-1 

附属書によるほか,次による。

附属書 A(参考)製品検査の試験

製品検査の試験は,JIS C 9335-1 

附属書 によるほか,次による。

A.101

圧力試験

水容器には,流体を使用した圧力試験を行う。

液体を使用するときは,圧力は次のとおりとする。

−  密閉形湯沸器の場合には,0.6 MPa 以下の定格圧力をもつものについては 0.7 MPa で,他の場合には定

格圧力の 1.1 倍

−  出口開放形湯沸器の場合には,0.05 MPa

気体を使用するときは,これらの圧力を低減させてもよいが,漏れを明らかにするのに十分なものでな

ければならない。

備考  気体を使用して密閉形湯沸器を試験するときは,注意することが望ましい。

試験中,流体の漏れが発生してはならない。


13

C 9335-2-35

:2005

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 9335-2-35

:2005  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-35 部:瞬間

湯沸器の個別要求事項

IEC 60335-2-35

:2002,Household and similar electrical appliances−Safety−Part

2-35: Particular requirements for instantaneous water heaters

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅱ )  国 際

規格番号

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異

の項目ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体 
  表示方法:点線の下線

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的差異の

理由及び今後の対策

項目 
番号

内容

項目 
番号

内容

項目ごとの
評価

技術的差異の内容

6.1

感電に対する保護分類

IEC 

60335-2-35

6.1

JIS

に同じ

追加

他の湯沸器は,クラス

0

Ⅰ,クラスⅠ,クラス

Ⅱ又はクラスⅢでなけ

ればならない。

クラス 0Ⅰ機器の追加は,日本の配電事
情によるが,裸の電熱素子をもつもの
は感電の危険を考慮し,IEC 規格のと

おりとした。

27.1

接地接続方法

27.1

JIS

に同じ

追加

クラス 0Ⅰ機器及びク

ラスⅠ機器については,
水と接触する金属容器
及び他の金属部は,接

地用端子に永久的に,
かつ,確実に接続しな
ければならない。

クラス 0Ⅰ機器もクラスⅠ機器と同様

に扱う。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  追加………………国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。 
 

13

C

 9335-2-35


2005


14

C 9335-2-35

:2005

参考規格

参考規格は,JIS C 9335-1 

参考規格によるほか,次による。

JIS C 9335-2-15

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-15 部:液体加熱機器の個別要求事

JIS C 9335-2-21

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-21 部:貯湯式電気温水器の個別要

求事項

JIS C 9335-2-75

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-75 部:業務用ディスペンサ及び自

動販売機の個別要求事項