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C 9304 : 1999

1 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS C 9304 : 1992 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

9304

: 1999

スポット溶接用電極

Spot welding electrodes

序文  この規格は,ISO 1089 : 1980, Electrode taper fits for spot welding equipment−Dimensions,ISO 5183-1 :

1988, Resistance welding equipment

−Electrode adaptors, male taper 1 : 10−Part 1 : Conical fixin, taper 1 : 10,

ISO 5183-2 : 1988, Resistance spot welding

−Electrode adaptor, male taper 1 : 10−Part 2 : Parallel shank fixing for

end-thrust electrodes

ISO 5184 : 1979, Straight resistance spot welding electrodes,ISO 5821 : 1979, Resistance

spot welding electrode caps

ISO 5829 : 1984, Resistance spot welding−Electrode adaptors, female taper 1 : 10 及

び ISO 5830 : 1984, Resistance spot welding−Male electrode caps を元に作成した日本工業規格であるが,対応

国際規格には規定されていない規定項目(定義)及び規定内容(電極先端の形状,テーパ部等の寸法)を

日本工業規格として追加している。

なお,製品の呼び方及び表示の一部を不採用としている。

1.

適用範囲  この規格は,電極加圧力 40kN 以下のスポット溶接機に使用するスポット溶接用電極(以

下,電極という。

)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 1089 : 1980

  Electrode taper fits for spot welding equipment−Dimensions

ISO 5183-1 : 1988

  Resistance welding equipment−Electrode adaptors, male taper 1 : 10−Part 1:

Conical fixing, taper 1 : 10

ISO 5183-2 : 1988

  Resistance spot welding−Electrode adaptors, male taper 1 : 10−Part 2:Parallel

shank fixing for end-thrust electrodes

ISO 5184 : 1979

  Straight resistance spot welding electrodes

ISO 5821 : 1979

  Resistance spot welding electrode caps

ISO 5829 : 1984

  Resistance spot welding−Electrode adaptors, female taper 1 : 10

ISO 5830 : 1984

  Resistance spot welding−Male electrode caps

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付

記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 9305

  抵抗溶接機通則

備考  ISO/FDIS 669, Electric resistance welding − Resistance welding equipment − Mechanical and

electrical requirements

が,この規格と同等である。

JIS Z 3234

  抵抗溶接用銅合金電極材料


2

C 9304 : 1999

備考  ISO 5182, Welding−Materials for resistance welding electrodes and ancillary equipment が,この規

格と同等である。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 9305 による。

4.

種類  電極の種類は,一体形電極及びキャップ形電極とする。

5.

形式  電極先端の形式は,表 のとおりとする。

表 1  電極先端の形式

形式

呼称

形状

ISO

形式

F

平面形

C

R

ラジアス形

A

D

ドーム形

F

DR

ドームラジアス形

CF

円すい台形

CR

円すい台ラジアス形

B

EF

偏心形

ER

偏心ラジアス形

D

P

ポイント形

PD

ポイントドーム形

E

PR

ポイントドームラジアス形

G

備考  ISO 形式を使用するときは,形式の後に ISO を付ける。

例  F-ISO


3

C 9304 : 1999

6.

各部の名称  種類別の各部の名称は,図 のとおりとする。

図 1  各部の名称


4

C 9304 : 1999

図 1  各部の名称(続き)


5

C 9304 : 1999

7.

寸法の許容差  電極の寸法の許容差は,次のとおりとする

b

1

b

2

±0.5 mm

b

3

0

5

.

0

+

mm

L

±1.0mm

テーパ部

    真円度

±0.01 mm

    角度

±3′

mm

参考値

a

1

a

2

0

05

.

0

+

mm

a

3

1

.

0

0

mm

c

±0.5 mm

f

0

5

.

0

+

mm

e

±1.0

mm

 

h

5

.

0

0

mm

 

8.

呼び径  電極の呼び径は,一体形電極では 10mm,13mm,16mm,20mm,25mm,32mm 及び 40mm

とし,キャップ形電極では 13mm,16mm 及び 20mm とする。その寸法許容差は,呼び径の±0.8%とする。

9.

一体形電極のテーパ及び各部の寸法

9.1

テーパ  ホルダ側テーパは,表 のとおりとする。

表 2  ホルダ側テーパ

単位 mm

テーパ

モールステーパ (1/20)

1/10

1/5

参考

記号

呼び径 D

a

1

b

1

a

1

b

1

a

1

b

1

最大電極加圧力

kN

10

 9.8

 13

2.5

13 12.1

16(

1

)

12.7

 16

4.0

16 15.9

20(

2

)

15.5

 20

15.5

 20

6.3

20

 19

 25

 19

 25

10

25

24.5 31.5 24.5 31.5

16

32

 31

 40

25

40

 39

 50

40

(

1

)

モールステーパ1番 (MT1)

(

2

)

モールステーパ 2 番 (MT2)


6

C 9304 : 1999

9.2

全長  全長  (L)  は,表 のとおりとする。

表 3  電極の全長  (L

  

単位 mm

L

l

記号

呼び径 D

16 20 25 32 40 50 63 80

10

29 33 38 45 53

63

13

32 36 41 48 56

66

79

16

40

45

52

60

 70

 83

100

20

50

57

65

 75

 88

105


7

C 9304 : 1999

単位 mm

L

l

記号

呼び径 D

16 20 25 32 40 50 63 80

25

56.5

63.5

71.5

 81.5

 94.5

111.5

32

72 80

90

103

120

40

     90

100

113

130

9.3

水冷端距離及び水冷孔径  水冷端距離及び水冷孔径は,表 のとおりとする。


8

C 9304 : 1999

表 4  水冷端距離及び水冷孔径

単位 mm

e

記号
形式

呼び径 D

EF

,P 形 EF,P 形以外のもの

f

10

− 14

5.5

13 15  15 7.5

16 9

16A

20 16

8.5

20 12

20A

25 17

10.5

25 13

25A

25 18

13.5

32 30  20

14

40 40  25

16

9.4

スパナかけ  電極にスパナを設ける場合の寸法は,表 のとおりとする。

表 5  スパナかけ

単位 mm

記号

呼び径 D

g

s

h

10

15

 7

 8

13 19

12

11

16 25

14

13

20 30

16

17

25 22

25A

37 18

21

32 45

20

24

40 55

20

32

9.5

電極先端  電極先端は,表 611 のとおりとする。

表 6  形電極先端

単位 mm

記号

呼び径 D

R

10

12.5

25 50

100

13 16

32

63

125

16 20

40

80

160

20 25

50

100

200

25   63

125

250

32   80

160

315

40   100

200

400


9

C 9304 : 1999

表 7  形,DR 形電極先端 

単位 mm

D

DR

記号

形式

呼び径 D

r

R

d

r

10 5

13 6.5

32

   63

5

6.5

16 8

40

   80

6

8

20 10

50

  100

8 10

25 12.5

32 16

40 20

表 8  CF 形,CR 形,EF 形及び ER 形電極先端

単位 mm

記号

呼び径 D

d

k

R

10 4

2

25

13 5

3

32

16 6

4

40

20 8

5

50

25 10

6.5

63

32 12.5

8.5

80

40 16

11

100

表 9  形電極先端

単位 mm

記号

呼び径 D

d i 

13 5

15

1/2.5

テーパ

16 6

20

1/2.5

テーパ

20 8

25

1/2.5

テーパ

備考  電極先端の当たり面の周囲には,適当な丸みを付ける。


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C 9304 : 1999

表 10  PD 形電極先端

単位 mm

記号

呼び径 D

R

10

4

13

5

16

6

20

8

25 10

32 12.5

40 16

表 11  PR 形電極先端

単位 mm

記号

呼び径

D

テーパ

d

R

r

α

 

13 1/10 5 32 5

16 1/10 6 40 6 15

°

20 1/10 8 50 8

22.5

°

10.

めすキャップ形電極のテーパ及び各部の寸法

10.1

キャップのテーパ及び全長  キャップのテーパ及び全長は,表 12 のとおりとする。

表 12  キャップのテーパ及び全長

単位 mm

記号

参考

呼び径

D

テーパ

a

3

b

3

L

最大電極加圧力

kN

13 1/10

10 8 18

2.5

16 1/10

12 9.5

20

4.0

20 1/10

15

11.5

22

6.3

10.2

キャップの電極先端  キャップの電極先端は,表 611 による。ただし,表 の EF 形電極による場

合,角度 は,45 度とする。

10.3

アダプタのホルダ側テーパ及びキャップ側テーパ  アダプタのホルダ側テーパは表 のとおりとし,

キャップ側テーパは

表 13 のとおりとする。

表 13  アダプタのキャップ側テーパ

単位 mm

記号

呼び径

D

テーパ

a

2

b

2

c

13 1/10

10

6.5

10

 13A

1/10

10

6.5

 9

16 1/10

12

8

13

 16A

1/10

12

 8

11

20 1/10

15

10

15

 20A

1/10

15

10

14

10.4

アダプタの全長  アダプタの全長は,表 14 のとおりとする。


11

C 9304 : 1999

表 14.1  テーパアダプタの全長

単位 mm

L

l

記号

呼び径

D

32 40 50 63 80  100  125 (140)

160

(180)

200

b

1

13

34.5 42.5 52.5 65.5 82.5  102.5  127.5

 13A

 36

44.5

54.5

67.5

84.5

104.5

129.5

16

16

 48

 58

 71

 88

108

133 148

168

20

20

 63

 76

 93

113

138  153 173 193 213  25

表 14.2  平行及び平行偏心アダプタの全長

単位 mm

L

l

記号

呼び径

D

D

e

40  50

63

80

100  125 (140) 160 (180)

200

13A

12.5 12.5 68.5 78.5

91.5 108.5 128.5

153.5

16

16 16 68 78  91  108  128

153 168

188

20

20  20

  78

91

108  128 153  168 188 208 228

10.5

アダプタの水冷孔径  アダプタの水冷孔径は,表 15 のとおりとする。

表 15  アダプタの水冷孔径

単位 mm

記号

呼び径 D

f

13 7

 13A

6.5

16 9

 16A

8.0

20 10.5


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C 9304 : 1999

10.6

アダプタのスパナかけ  アダプタにスパナかけを設ける場合の寸法は,表 のとおりとする。

11.

おすキャップ形電極のテーパ及び各部の寸法

11.1

キャップのテーパ及び全長  キャップのテーパ及び全長は表 16 のとおりとする。

表 16  おすキャップ形電極の寸法

単位 mm

記号

参考

呼び径

D

テーパ

d

a

2

f

L

c

b

2

k

e

R

r

α

 

最大電極加圧力

kN

16  1/10 6 11.8 8 25

10

6  4 10

40

6 30

° 4.0

11.2

アダプタの全長  アダプタの全長は,表 17 のとおりとする。

表 17  めすアダプタの全長

単位 mm

記号

L

l

呼び径

D

テーパ

a

1

a

3

f

b

1

31.5 40 50 63 80

16

1/10  15.5 11.8  8  20 32.5 41  51  64  81

12.

材料  材料は,JIS Z 3234 による。

13.

製品の呼び方  製品の呼び方は,種類,形式,呼び径,全長,先端曲率半径及びホルダ側テーパによ

る。ただし,種類は,一体形電極にあっては S,キャップ形電極のキャップにあっては CAP,キャップ形

電極のアダプタにあっては ADP とする。

なお,先端曲率半径は,R 形及び DR 形に限るものとし,次の例のように括弧を付けるものとする。

また,テーパは,1/5 テーパは 1/5T,1/10 テーパは 1/10T,モールステーパ(1/20 テーパ)は MT とする。

1.  一体形電極,F 形,全長45mm,1/10テーパの場合

S

  F  16×45−1/10T


13

C 9304 : 1999

2.  一体形電極,R 形,全長60mm,先端曲率半径160mm,1/10テーパの場合

S

  R   16 × 60 − (160)

1/10T

3.  キャップ形電極のキャップ,R 形,全長20mm,先端曲率半径40mm の場合 CAP  R  16×20− (40)

4.  キャップ形電極のアダプタ,全長58mm,1/10テーパの場合 ADP  16×58−1/10T

14.

表示  包装の外面に,次の事項を表示しなければならない。

a)

種類

b)

形式

c)

呼び径

d)

全長

e)

R

形又は DR 形の先端曲率半径

f)

ホルダ側テーパ

g)

製造業者名又はその略号

h)

製造年又はその略号

JIS C 9304

(スポット溶接用電極)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

大  嶋  健  司

埼玉大学

(幹事)

中  根      豊

大阪電気株式会社

(委員)

佐  藤  次  彦

大阪工業大学(名誉教授)

伊  藤      章

通商産業省機械情報産業局

兼  谷  明  男

通商産業省工業技術院

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

西  脇  敏  博 OBARA 株式会社

青  木  欣  一

株式会社木村電熔機製作所

永  井  啓  彦

ナストーア株式会社

佐  藤  敬  二

株式会社中央製作所

長谷川  和  芳

株式会社電元社製作所

小笠原  幸  生

トヨタ自動車株式会社

平  松  良  一

東急車輌製造株式会社

金  志  真  彦

ホンダエンジニアリング株式会社

加  藤  和  彦

三菱自動車工業株式会社

高  橋  靖  雄

新日本製鐡株式会社

田  辺  勝  二 OBARA 株式会社

(事務局)

池  原  平  晋

社団法人日本溶接協会