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C 9029-2-9

:2006

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電機

工業会(JEMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 9029-2-9:2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 61029-2-9:1995,Safety of

transportable motor-operated electric tools

−Part 2-9: Particular requirements for mitre saws を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS C 9029-2-9

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 9029

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 9029-1

第 1 部:一般要求事項

JIS C 9029-2-1

第 2-1 部:丸のこ盤の個別要求事項

JIS C 9029-2-2

第 2-2 部:ラジアルアームソーの個別要求事項

JIS C 9029-2-3

第 2-3 部:かんな盤及び一面かんな盤の個別要求事項

JIS C 9029-2-4

第 2-4 部:卓上グラインダの個別要求事項

JIS C 9029-2-5

第 2-5 部:帯のこ盤の個別要求事項

JIS C 9029-2-6

第 2-6 部:給水式ダイヤモンドドリルの個別要求事項

JIS C 9029-2-7

第 2-7 部:給水式ダイヤモンドソーの個別要求事項

JIS C 9029-2-8

第 2-8 部:単軸立面取り盤の個別要求事項

JIS C 9029-2-9

第 2-9 部:マイタソーの個別要求事項

JIS C 9029-2-10

第 2-10 部:切断機の個別要求事項

JIS C 9029-2-11

第 2-11 部:マイタベンチソーの個別要求事項


C 9029-2-9

:2006

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

1A.

  引用規格

1

2.

  定義

1

3.

  一般要求事項

2

4.

  試験に関する共通条件

2

5.

  定格

2

6.

  分類

2

7.

  表示

2

8.

  感電に対する保護

3

9.

  始動

3

10.

  入力及び電流

3

11.

  温度上昇

3

12.

  漏えい電流

3

13.

  無線及びテレビ妨害抑制

3

14.

  異物侵入に対する保護及び耐湿性

3

15.

  絶縁抵抗及び耐電圧

3

16.

  耐久性

3

17.

  異常運転

3

18.

  安定性及び機械的危険

3

19.

  機械的強度

4

20.

  構造

4

21.

  内部配線

5

22.

  部品

5

23.

  電源接続並びに外部可とうケーブル及びコード

5

24.

  外部導体用端子

5

25.

  接地接続

5

26.

  ねじ及び接続

5

27.

  沿面距離,空間距離及び通し絶縁物距離

5

28.

  耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性

5

29.

  耐腐食性

5

30.

  放射線

5

附属書

8

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

9


日本工業規格

JIS

 C

9029-2-9

:2006

可搬形電動工具の安全性−

第 2-9 部:マイタソーの個別要求事項

Safety of transportable motor-operated electric tools

Part 2-9: Particular requirements for mitre saws

序文  この規格は,1995 年に第 1 版として発行された IEC 61029-2-9,Safety of transportable motor-operated

electric tools

−Part 2-9: Particular requirements for mitre saws を基に,技術的内容を変更して作成した日本工業

規格であり,JIS C 9029-1:2006(可搬形電動工具の安全性−第 1 部:一般要求事項)と併読する規格であ

る。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表をその説明を付けて,

附属書 1(参考)に示す。

備考  マイタソーは,この規格以外に,労働安全衛生法第 42 条の規程に基づき,木材加工用丸のこ盤

並びにその反ぱつ予防装置及び歯の接触予防装置の構造規格(昭和 47 年労働省告示第 86 号)

の適用も考慮する必要がある。

1.

適用範囲  この規格の適用範囲は,JIS C 9029-1 の 1.によるほか,次による。

1.1

JIS C 9029-1

の 1.1 による。ただし,第 1 段落は,この規格による。

この規格は,2.101 に定義する,のこぎり刃直径が 400 mm 以下の,アルミニウムなどの非鉄金属,木材

及びこれに類する材料を切削するように意図された可搬形マイタソーに適用する。

マイタソーの機能及び丸のこ盤の機能を結合した工具には,この規格は適用しない。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 61029-2-9:1995

,Safety of transportable motor-operated electric tools−Part 2-9: Particular

requirements for mitre saws (MOD)

1A.

引用規格  引用規格は,JIS C 9029-1 の 1A.による。

2.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 9029-1 の 2.によるほか,次による。ただし,2.21

は,この規格による。

2.21

通常負荷  入力(W)が定格入力に等しくなるように,スピンドルにトルクをかけて工具を連続運転

したときに得られる負荷。

備考  通常負荷は,定格電圧又は定格電圧範囲の上限に基づいている。


2

C 9029-2-9

:2006

2.101

マイタソー  回転する歯付きのこぎり刃で,アルミニウムなどの非鉄金属,木材又はこれに類する

材料を切削するように意図した工具。

これには,フェンスに押し付けて手で送られる工作物を,

支持及び位置決めするテーブルが付いている。

のこぎり刃は,テーブルの上につり下げられたアームに取り付けられていて,そのアームは一般にマイ

タソーサポートフレームに又は直接ソーテーブルに揺動可能に取り付けられている。場合によっては,の

こぎり刃の切断動作の後にスライド運動が続くこともある。

3.

一般要求事項  一般要求事項は,JIS C 9029-1 の 3.による。

4.

試験に関する共通条件  試験に関する共通条件は,JIS C 9029-1 の 4.による。

5.

定格  定格は,JIS C 9029-1 の 5.による。

6.

分類  分類は,JIS C 9029-1 の 6.による。

7.

表示  表示は,JIS C 9029-1 の 7.によるほか,次による。

7.1

JIS C 9029-1

の 7.1 によるほか,次による。

マイタソーには,次の表示を付けなければならない。

−  定格のこぎり刃直径

−  定格無負荷速度

−  のこぎり刃の回転方向の表示

様々な無負荷速度に変更できるマイタソーには,速度変更方法の詳細及び結果として得られる無負荷速

度を調節手段の近くに表示しなければならない。この表示は,略図で行ってもよい。

7.6

JIS C 9029-1

の 7.6 によるほか,次による。

刃の回転方向を,刃を交換するときに見える浮出し矢印若しくは彫込み矢印,又はそれと同等に見えて

消えない他の手段によって,スピンドル軸の近くの固定部分に表示しなければならない。

7.13  JIS C 9029-1

の 7.13 によるほか,次による。

取扱説明書又は手引書に,次の指示を示さなければならない。

−  損傷又は変形したのこぎり刃は用いない。

−  ガードが所定位置にない限り,マイタソーを用いない。

−  刃口板は摩耗したときには,交換する。

−  アルミニウム,木材又はこれに類する材料以外のものを切削するのに,この機械を用いない。

−  製造業者推奨ののこぎり刃だけを用いる。

−  マイタソーを用いるときには,マイタソーを集じん装置に接続する。

−  切断する材料に合わせてのこぎり刃を選択する。

−  溝付けのときには注意する。

−  最大切込み深さ。

−  長尺物の支持方法。

−  ダブルベベル切削が可能な場合の安全に関する追加指示。

備考  略図を用いて運転モードを示してもよい。


3

C 9029-2-9

:2006

8.

感電に対する保護  感電に対する保護は,JIS C 9029-1 の 8.による。

9.

始動  始動は,JIS C 9029-1 の 9.による。

10.

入力及び電流  入力及び電流は,JIS C 9029-1 の 10.による。

11.

温度上昇  温度上昇は,JIS C 9029-1 の 11.による。

12.

漏えい電流  漏えい電流は,JIS C 9029-1 の 12.による。

13.

無線及びテレビ妨害抑制  無線及びテレビ妨害抑制は,JIS C 9029-1 の 13.による。

14.

異物侵入に対する保護及び耐湿性  異物侵入に対する保護及び耐湿性は,JIS C 9029-1 の 14.による。

15.

絶縁抵抗及び耐電圧  絶縁抵抗及び耐電圧は,JIS C 9029-1 の 15.による。

16.

耐久性  耐久性は,JIS C 9029-1 の 16.による。

17.

異常運転  異常運転は,JIS C 9029-1 の 17.によるほか,次による。

17.1

  JIS C 9029-1 の 17.1 によるほか,次による。

備考  マイタソーは,可動部が動きにくくなりやすい工具とみなす。

18.

安定性及び機械的危険  安定性及び機械的危険は,JIS C 9029-1 の 18.によるほか,次による。

18.1  JIS C 9029-1

の 18.1 によるほか,次による。

マイタソーには,

工具を用いないと取り外すことができない適切なガード装置を付けなければならない。

ガード装置は,18.1.101 の要求事項に適合しなければならない。

備考  規定されたものと同等に有効,かつ,確実であれば,必要な機械的安全度を達成する他の手段

を用いてもよい。

18.1.101

ブレードガード  ブレードガードをマイタソーの一部として設けなければならない。

のこぎり刃を最も下に下げたとき,のこぎり刃の切削作用を行わない部分は,全切削位置の固定ガード

で完全に囲わなければならない。

のこぎり刃の残りの部分は,テーブルの両側でのこぎり刃の歯の両面をカバーする可動ガードを装備し

なければならない。また,のこぎり刃を工作物から引っ込めたときには,自動的に休止位置へ戻らなけれ

ばならない。

ガードは,マイタソーを使用できるあらゆるマイタ及びベベル位置で上記の要求事項に適合しなければ

ならない。

可動ガードは,次のとおりでなければならない。

−  のこぎり刃を完全に囲う U 字形構造(

図 101 参照)

又は,

−  のこぎり刃の歯の両側を保護する開放構造(

図 102 参照)


4

C 9029-2-9

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いずれの場合にも,可動ガードは,少なくともフェンス F(

図 101 及び図 102 参照)の正前面ののこぎ

り刃部分を保護しなければならない。また,マイタソーが休止位置にあるときには手で持ち上げることが

できないようにする阻止機構をもたなければならない。

適否は,目視検査及び

図 103 のテストプローブを,あらゆる可能な位置に適用することによって判定す

る。

18.1.102

ソーテーブル

18.1.102.1

テーブルののこぎり刃用スロットの溝は,できる限り小さくなければならず(

図 104 参照),

のこぎり刃がテーブルを通過するのこぎり刃の周囲の区域はプラスチック,木材,アルミニウムなどの軟

らかい材料製でなければならない。

適否は,目視検査及び測定によって判定する。

18.1.102.2

ソーテーブルは,溝のすぐ近くの区域で工作物が支持される設計でなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

18.1.103

テーブルフェンス  マイタソーには,テーブルフェンスを付けなければならない(図 101 及び図

102

の F 参照)

フェンスはテーブルの全長に及んでいなければならない。また,高さが最大切込み深さの 0.5 倍以上で

なければならない。ただし,フェンスが切断材料を固定するために用いない構造のものには,この限りで

ない。

18.1.104

フランジ  のこぎり刃締付を留めるフランジの直径は,のこぎり刃直径の 0.20 倍以上でなけれ

ばならない。

18.1.105

切り粉排出穴は,排出された粒子切り粉が使用者の視野を制限しない又は負傷を引き起こしそう

にない構造でなければならない。

18.1.106

マイタソーは,切削作業後にのこぎり刃が自動的に休止位置へ戻る設計であり,その位置に自動

的に固定されなければならない。

ロック解放装置は,ハンドルを握った手で作動しなければならない。

適否は,目視検査によって判定する。

18.1.107

マイタソーは,テーブルの下からのこぎり刃に触れることができてはならない。

適否は,目視検査によって判定する

19.

機械的強度  機械的強度は,JIS C 9029-1 の 19.による。

20.

構造  構造は,JIS C 9029-1 の 20.によるほか,次による。

20.18    JIS C 9029-1

の 20.18 によるほか,次による。

テーブルの調節又は工作物によって,電源スイッチ又は制御装置の作動に操作が影響が生じてを受けて

はならない。また,スイッチ又は制御装置への可触性が制限されてはならない。

20.20    JIS C 9029-1

の 20.20 によるほか,次による。

マイタソーには,

操作手段が解放されると自動的に電源を遮断する電源スイッチを付けなければならず,

スイッチを ON 位置にロックする手段があってはならない。

20.101

マイタソーは,一体式吸入装置又は木材,粉じん(塵)

,及び切り粉用の外部吸入装置の取付けを

可能にする装置をもたなければならない。一体形じんあい吸引及び収集設備又は外部じんあい吸引及び収

集機器を接続する装置をもたなければならない。


5

C 9029-2-9

:2006

21.

内部配線  内部配線は,JIS C 9029-1 の 21.による。

22.

部品  部品は,JIS C 9029-1 の 22.による。

23.

電源接続並びに外部可とうケーブル及びコード  電源接続並びに外部可とうケーブル及びコードは,

JIS C 9029-1

の 23.による。

24.

外部導体用端子  外部導体用端子は,JIS C 9029-1 の 24.による。

25.

接地接続  接地接続は,JIS C 9029-1 の 25.による。

26.

ねじ及び接続  ねじ及び接続は,JIS C 9029-1 の 26.による。

27.

沿面距離,空間距離及び通し絶縁物距離  沿面距離,空間距離及び通し絶縁物距離は,JIS C 9029-1

の 27.による。

28.

耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性  耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 9029-1 の 28.

による。

29.

耐腐食性  耐腐食性は,JIS C 9029-1 の 29.による。

30.

放射線  JIS C 9029-1 の 30.は,この規格では適用しない。


6

C 9029-2-9

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 101  U 字形ガード

 102  開放構造のガード

                                    単位  mm

 103  テストプローブ


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C 9029-2-9

:2006

c

=20 mm 以下

d

=10 mm 以下

備考  ただし,スライドタイプのマイタソーには,c は適用しない。

 104  テーブルのスロットの寸法


8

C 9029-2-9

:2006

附属書

JIS C 9029-1

附属書 A及び附属書 IA による。


9

C 9029-2-9

:2006

附属書 1(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 9029-2-9

:2006  可搬形電動工具の安全性−第 2-9 部:マイタソ

ーの個別要求事項

IEC 61029-2-9

:1993  可搬形電動工具の安全性−第 2-9 部:マイタソーの個別要求事項

(

Ⅰ) JIS の規定

(

Ⅲ)  国際規格の規定

(

Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の項目

ごとの評価及びその内容 
  表示箇所:本体

  表示方法:点線の下線

項目番号

内容

(

Ⅱ)  国際規格

番号

項目番号

内容

項目ごと の
評価

技術的差異の内容

(

Ⅴ)  JIS と国際規格との技術

的差異の理由及び今後の対策

1A.

引用規格

IEC 61029-2-9

 

MOD/

追加

引用規格は,JIS C 9029-1
の 1A.による。

引 用 規 格 を 明 確 に す る た
め。

18.1.102.1

図 104

テーブルスロットの寸法

18.1.202.1

図 104

JIS

に同じ。 

MOD/

追加

備考  ただし,スライド
タ イ プ の マ イ タ ソ ー に

は,c は適用しない。

スライドタイプのマイタソ
ーは,刃がスライドして c

寸法が変わるので,規定で
きない。

18.1.103

テーブルフェンス

181.103

JIS

に同じ。 MOD/追加

ただし,フェンスが切断
材料を固定するために用
いない構造のものには,

この限りでない。

日本ではフェンスが材料の
位置決めにだけ使用され,
材料をバイス等でフェンス

に固定せずに切断する場合
が多いため。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD/追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD  国際規格を修正している。

9

C

 9029-2-9


2006