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C 8980

:2009

(1)

目  次

ページ

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  構成要素

2

5

  使用状態

2

5.1

  標準使用状態

2

5.2

  特殊使用状態

3

6

  種類

3

7

  入出力諸量

3

8

  性能

4

8.1

  絶縁抵抗

4

8.2

  耐電圧

4

8.3

  雷インパルス耐電圧

4

8.4

  機器耐量

4

8.5

  運転範囲

4

8.6

  定常特性

4

8.7

  過渡運転特性

5

8.8

  騒音

5

8.9

  高周波雑音

5

8.10

  温度上昇

5

8.11

  温湿度サイクル

5

8.12

  ノイズ耐量

6

8.13

  保護機能

6

9

  構造

6

9.1

  構造一般

6

10

  導体配置及び色別

7

10.1

  主回路の導体

7

10.2

  盤内配線

7

10.3

  接地回路

7

11

  試験方法

8

11.1

  試験方法一般

8

11.2

  絶縁抵抗試験

8

11.3

  耐電圧試験

8

11.4

  雷インパルス耐電圧試験

8

11.5

  機器耐量試験

8


C 8980

:2009  目次

(2)

ページ

11.6

  運転範囲試験

8

11.7

  定常特性試験

8

11.8

  過渡運転特性試験

9

11.9

  騒音測定

9

11.10

  高周波雑音試験

9

11.11

  温度上昇試験

9

11.12

  温湿度サイクル試験

9

11.13

  ノイズ耐量試験

9

11.14

  保護機能試験

10

11.15

  構造試験

10

12

  検査

10

12.1

  検査の種類

10

12.2

  検査項目

10

13

  表示

11

13.1

  仕様書又はカタログの表示

11

13.2

  銘板表示事項

11

13.3

  取扱い上の注意事項

12

 


C 8980

:2009

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。

これによって,JIS C 8980 : 1997 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


C 8980

:2009  目次

(4)

白      紙


日本工業規格

JIS

 C

8980

:2009

小出力太陽光発電用パワーコンディショナ

Power conditioner for small photovoltaic power generating system

1

適用範囲

この規格は,次の項目に該当する太陽光発電システム用パワーコンディショナ(以下,パワーコンディ

ショナという。

)のうち,一定交流出力電圧,一定出力周波数の独立形パワーコンディショナ,直流定電圧

出力の独立形パワーコンディショナ及び系統連系形パワーコンディショナについて規定する。

この規格で蓄電装置を接続するパワーコンディショナは,蓄電装置を入力側に接続するものだけを対象

とする。

系統連系形パワーコンディショナの構成要素のうち,連系保護機能及び連系保護装置を除く。

系統連系形パワーコンディショナには,自立運転機能をもつものを含む。

なお,

パワーコンディショナと組み合わせる蓄電装置,

各種インタフェースなどの要素機器については,

それぞれの個別規格において規定する。

a)

定格出力が 10 W 以上で 100 W 未満の場合

1)

直流入出力電圧が 30 V 以上 750 V 以下

2)

交流出力電圧が 30 V 以上 600 V 以下

b)

定格出力が 100 W 以上で 20 kW 未満の場合

1)

直流入出力電圧が 750 V 以下

2)

交流出力電圧が 600 V 以下

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1509-1

  電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第 1 部:仕様

JIS C 8303

  配線用差込接続器

JIS C 8905

  独立形太陽光発電システム通則

JIS C 8960

  太陽光発電用語

JIS C 8961

  太陽光発電用パワーコンディショナの効率測定方法

JIS C 8962

  小出力太陽光発電用パワーコンディショナの試験方法

JIS C 60068-2-38

  環境試験方法(電気・電子)温湿度組合せ(サイクル)試験方法

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8905 及び JIS C 8960 による。


2

C 8980

:2009

4

構成要素

独立形パワーコンディショナの基本構成を,

図 に示す。また,系統連系形パワーコンディショナの基

本構成を,

図 に示す。この規格の対象とする範囲は,これらの図中に示す破線内とする。

なお,蓄電装置(蓄電池)を接続するシステムでは,図に示す構成のものを対象とする。

a) 

b) 

c) 

図 1−独立形パワーコンディショナの基本構成ブロック図

a) 

b) 

図 2−系統連系形パワーコンディショナの基本構成ブロック図

5

使用状態

5.1

標準使用状態

標準使用状態は,次による。パワーコンディショナは特に指定がない限り,この状態で用いる。

a)

屋内に設置するものは,周囲温度が最高 40  ℃及び最低 0  ℃の範囲を超えてはならない。

b)

屋外に設置するものは,周囲温度が最高 40  ℃及び最低−20  ℃の範囲を超えてはならない。

c)

屋内に設置するものは,湿度が,30∼90 %の範囲でなければならない。

d)

標高が,1 000 m 以下の場所で用いなければならない。


3

C 8980

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5.2

特殊使用状態

特殊使用状態は,次のいずれかに該当するものとし,これらの使用状態の場合には,特に指定しなけれ

ばならない。

a)

周囲温度及び標高が 5.1 に規定する状態以外の場所で用いる場合

b)

潮風を著しく受ける場所で用いる場合

c)

氷雪が特に多い場所で用いる場合

d)

砂じん及びじんあいを著しく受ける場所で用いる場合

e)

その他特殊な条件下で用いる場合

6

種類

パワーコンディショナの種類は,

表 による。

表 1−パワーコンディショナの種類

番号

区分

種類

1

系統連系の有無

系統連系形

a)

独立形

2

出力の形態

直流 
交流

直流・交流両用

3

出力の波形

正弦波

非正弦波

4

負荷の性質

一般負荷

専用負荷

5

出力電気方式

単相 2 線

単相 3 線 
三相 3 線 
三相 4 線

直流 2 線

6

絶縁方式

高周波絶縁トランス 
商用周波絶縁トランス

絶縁トランスなし

7

直流側接地の有無

接地

非接地

8

蓄電池の有無

蓄電池あり

蓄電池なし

a)

  自立運転機能付きの系統連系形パワーコンディシ

ョナを含む。

7

入出力諸量

パワーコンディショナの入出力諸量は,次による。

a)

定格入力電圧  直流電圧:6 V,12 V,24 V,48 V,100 V,200 V 又は 300 V

b)

定格出力  出力:W 又は kW

c)

定格出力電圧  直流出力電圧:6 V,12 V,24 V,48 V,100 V,200 V 又は 300 V

              交流出力電圧:100 V,110 V,200 V,220 V,400 V 又は 440 V

d)

定格出力電流  電流:A


4

C 8980

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e)

定格力率  系統連系形の場合,出力力率:%

          独立形の場合,負荷力率:%

f)

定格周波数  50 Hz 又は 60 Hz

g)

出力電気方式  交流の場合:単相 2 線式,単相 3 線式,三相 3 線式又は三相 4 線式

              直流の場合:直流 2 線式

8

性能

8.1

絶縁抵抗

絶縁抵抗は,11.2 の試験を行ったとき,1 M

Ω以上でなければならない。

8.2

耐電圧

耐電圧は,11.3 の試験を行ったとき,1 分間耐えなければならない。

8.3

雷インパルス耐電圧

雷インパルス耐電圧は,11.4 の試験を行ったとき,これに耐えなければならない。

8.4

機器耐量

機器耐量は,次による。

a)

最大許容入力電圧  11.5 a)  の試験を行ったとき,異常があってはならない。

b)

過負荷耐量  11.5 b)  の試験を行ったとき,これに耐えなければならない。

なお,指定の過負荷運転は,定格出力に対し,仕様書又はカタログに記載された過負荷率及び時間

とする。また,この場合,交流出力定電圧精度の保証を要しない。

c)

瞬時過負荷耐量(独立形の場合)  11.5 c)  の試験を行ったとき,これに耐えなければならない。

なお,指定の過負荷運転は,定格出力に対し,仕様書又はカタログに記載された瞬時過負荷率及び

時間以上の耐力とする。

d)

最大突入入力電流(蓄電装置を入力に接続する場合)  11.5 d)  の試験を行ったとき,突入入力電流に

耐えなければならない。

8.5

運転範囲

運転範囲は,次による。

a)

入力運転電圧範囲  11.6 a)  の試験を行ったとき,異常があってはならない。

b)

出力電圧調整範囲(独立形の場合)  11.6 b)  の試験を行ったとき,異常があってはならない。

c)

負荷力率許容範囲(独立形の場合)  11.6 c)  の試験を行ったとき,異常があってはならない。

8.6

定常特性

次の各特性値について,11.7 a)∼p)  によって試験したとき,仕様書又はカタログに記載されている場合

には,その値を満足しなければならない。

なお,a)∼i)  は,独立形のパワーコンディショナに適用し a)∼d)  及び j)∼p)  は,系統連系形のパワー

コンディショナに適用する。

a)

効率

b)

無負荷損失

c)

入力電圧一定制御特性

d)

直流入力電流リプル

e)

交流出力電圧ひず(歪)み率

f)

出力定電圧精度


5

C 8980

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g)

出力周波数精度

h)

出力電圧不平衡比

i)

直流出力電圧リプル

j)

出力力率

k)

交流出力電流ひずみ率

l)

電圧及び周波数追従範囲

m)

待機損失

n)

起動特性・停止特性  起動・停止が自動又は手動で円滑に行われ,異常なく起動/停止しなければな

らない。

o)

系統電圧ひずみ特性  系統電圧の電圧ひずみ率が指定されている場合には,指定された電圧ひずみ率

が系統電圧に重畳した条件で,パワーコンディショナは安定して運転できなければならない。

p)

系統不平衡特性  単相 3 線式又は三相出力方式のパワーコンディショナにおいて,系統電圧の不平衡

率が指定されている場合には,指定された不平衡率の範囲内で安定して運転できなければならない。

8.7

過渡運転特性

次の各特性値について,11.8 a)∼g)  によって試験したとき,仕様書又はカタログに記載されている場合

にはその値を満足しなければならない。

なお,a)∼d)  は,独立形のパワーコンディショナに適用し,a)  及び e)∼g)  は,系統連系形のパワーコ

ンディショナに適用する。

a)

入力電力急変特性

b)

入力電圧急変特性

c)

負荷開閉特性

d)

負荷急変特性

e)

系統電圧急変特性

f)

系統位相急変特性

g)

負荷遮断特性

8.8

騒音

騒音は,11.9 によって測定を行ったとき,住宅屋内で用いるものは 50 dB 以下,その他のものは 60 dB

以下でなければならない。

8.9

高周波雑音

高周波雑音は,11.10 によって試験を行ったとき,雑音端子電圧は,周波数が 0.526 5 MHz を超え 30 MHz

以下の範囲において,次の値以下でなければならない。

a)

出力が 10 kW 以下:73 dBμV

b)

出力が 10 kW を超え 20 kW 未満:83 dBμV

8.10

温度上昇

パワーコンディショナの各部の温度上昇は,11.11 によって試験を行ったとき,仕様書又はカタログに記

載された値を満足しなければならない。

8.11

温湿度サイクル

温湿度サイクルは,11.12 によって試験を行ったとき,絶縁抵抗及び耐電圧が 8.1 及び 8.2 を満足しなけ

ればならない。


6

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8.12

ノイズ耐量

ノイズ耐量は,11.13 によって試験を行ったとき,異常を生じてはならない。

8.13

保護機能

次の保護機能をもつ場合には,11.14 によって試験を行ったとき,仕様書又はカタログに記載された整定

値及び時限を満足しなければならない。

a)

直流電源側(入力側)の保護機能

−  直流過電圧

−  直流不足電圧

−  直流過電流

−  直流地絡

b)

出力側の保護機能

1)

交流の場合

−  交流過電圧

−  交流不足電圧

−  周波数異常

−  交流過電流

−  交流地絡

2)

直流の場合

−  直流過電圧

−  直流不足電圧

−  直流過電流

−  直流地絡

c)

過温度上昇保護機能

d)

出力電流制限(電力制限)機能

9

構造

9.1

構造一般

パワーコンディショナの構造は,次の各項に適合しなければならない。

a)

電気回路の充電部は,容易に手に触れない構造でなければならない。

b)

きょう(筐)体,外枠及び内蔵機器は,輸送又は施設作業中に生じる一般的な衝撃に十分耐える機械

的強度及び長期間にわたり耐候性をもつ材料によって作られていなければならない。

c)

屋外に設置するものについては,きょう(筐)体は,使用状態において機能上支障となるような浸水

が生じない構造でなければならない。

d)

収納された機器の温度が,最高許容温度を超えない構造でなければならない。

e)

機器には,運転状態の表示灯などの必要な器具を見やすい箇所に取り付けなければならない。

f)

きょう(筐)体には,接地端子を設けなければならない。

g)

現場据付け,外部導体の接続,開閉器の操作,収納器具,機器の点検などが容易にできる構造でなけ

ればならない。

h)

蓄電池組込み形の場合は,蓄電装置の保守・点検が行える構造でなければならない。

i)

蓄電池を収納する部分は,蓄電装置の種類に応じて耐酸又は耐アルカリ性の塗料による塗装をしたも


7

C 8980

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のでなければならない。

j)

蓄電池を収納する部分は,排気を考慮した構造としなければならない。

10

導体配置及び色別

10.1

主回路の導体

主回路の導体は

表 によって配置し,その端部又は一部に表 による色別を施すほか,次による。ただ

し,購入者の指定がある場合はそれによる。

a)

三相回路又は単相 3 線式回路から分岐する回路は,分岐前の色別による。

b)

単相 2 線式の第 1 相は,黒色とすることができる。

c)

三相交流の相は,第 1 相,第 2 相,第 3 相の順に相回転する。

d)

左右,遠近の別は,各回路部分における主となる開閉器の操作側又はこれに準じる側から見た状態と

する。

e)

主回路の端子に代わるものとして差込接続器を用いる場合には,種類,極数,極配置及び定格は JIS C 

8303

による。

表 2−主回路導体の配置色別

電圧種別

電気方式

左右,上下及び遠近の別

三相 3 線式

第 1 相

接地側

第 2 相

非接地

第 2 相

第 3 相

三相 4 線式

第 1 相

中性相

第 2 相

第 3 相

単相 2 線式

第 1 相

接地側 
第 2 相

単相 3 線式

左右の場合    左から

上下の場合    上から 
遠近の場合    近いほうから

第 1 相

中性相

第 2 相

低圧

直流 2 線式

左右の場合    右から

上下の場合    上から 
遠近の場合    近いほうから

正極

負極

10.2

盤内配線

盤内配線に用いる電線の被覆の色は,

表 によるほか,次による。

なお,主回路は,

表 によることができる。ただし,購入者の指定がある場合はそれによる。

a)

主回路に特殊な電線を用いる場合は,黒色とすることができる。

b)

制御回路などに特殊な電線を用いる場合は,他の色とすることができる。

c)

接地線は,回路又は器具の接地を目的とする配線をいう。

d)

接地線にやむを得ず

表 以外の色を用いる場合は,その端部に緑色の色別を施さなければならない。

表 3−電線の被覆の色

回路の種別

被覆の色

一般

接地線

緑又は緑/黄

10.3

接地回路

保護接地回路の電線端部,端子の近傍,端子台などには,次に示す記号,文字などで明りょうに表示し


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なければならない。色は,

表 による。

a)

図記号      又は

b)

文字  E,G 又は接地

11

試験方法

11.1

試験方法一般

パワーコンディショナの試験項目を,

表 に示す。これらの試験は,次の細分箇条によって行う。

なお,

表 中,“必す(須)”の項目は,必ず実施すべき試験で“任意”の項目は,必要に応じて実施し

てもよい。

11.2

絶縁抵抗試験

充電部と大地との絶縁抵抗は,JIS C 8962 の 8.1(絶縁抵抗試験)によって試験する。

11.3

耐電圧試験

入力側及び出力側の各充電部と大地との間の耐電圧は,JIS C 8962 の 8.2(耐電圧試験)によって試験する。

11.4

雷インパルス耐電圧試験

雷インパルス耐電圧は,装置停止状態において,主回路一括と対地との間に,JIS C 8962 の 8.3(雷イン

パルス耐電圧試験)によって試験する。

11.5

機器耐量試験

機器耐量試験は,次による。

a)

最大許容入力電圧  カタログ又は仕様書に記載する最大許容入力電圧を装置に加える。

b)

過負荷耐量  JIS C 8962 の 8.6 c)(過負荷耐量試験)によって試験する。

c)

瞬時過負荷耐量(独立形の場合)  JIS C 8962 の 8.7 d)(瞬時過負荷試験)によって試験する。

d)

最大突入入力電流(蓄電装置を入力に接続する場合)  JIS C 8962 の 8.7 f)(突入入力電流試験)によ

って試験する。

11.6

運転範囲試験

各特性値が仕様書又はカタログに記載されている場合には,次によって試験を行う。

a)

入力運転電圧範囲  入力運転電圧範囲において,定格出力諸量を満足し安定して運転できることを確

認する。

b)

出力電圧調整範囲(独立形の場合)  出力電圧調整範囲において,定格出力諸量を満足し安定して運転

できることを確認する。

c)

負荷力率許容範囲(独立形の場合)  JIS C 8962 の 8.6 j)(力率範囲試験)によって試験する。

11.7

定常特性試験

定常特性試験は,次による。ただし,a)∼i)  は,独立形のパワーコンディショナに適用し a)∼d)  及び j)

p)  は,系統連系形のパワーコンディショナに適用する。

a)

効率  JIS C 8961 による。

b)

無負荷損失  JIS C 8961 による。

c)

入力電圧一定制御特性  JIS C 8962 の 8.6 f)(入力定電圧精度試験)による。

d)

直流入力電流リプル  JIS C 8962 の 8.6 g)(直流入力電流リプル試験)による。ただし,直流入力電流

リプルの許容値については,受渡当事者間の協定による。

e)

交流出力電圧ひずみ率  JIS C 8962 の 8.6 l)(交流出力電圧ひずみ試験)によって試験する。

f)

出力定電圧精度  JIS C 8962 の 8.6 i)(出力定電圧精度試験)によって試験する。


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C 8980

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g)

出力周波数精度  JIS C 8962 の 8.6 k)(出力周波数精度試験)によって試験する。

h)

出力電圧不平衡比  JIS C 8962 の 8.6 m)(出力電圧不平衡試験)によって試験する。

i)

直流出力電圧リプル  JIS C 8962 の 8.6 h)(直流出力電圧リプル試験)によって試験する。

j)

出力力率  JIS C 8962 の 8.6 p)(交流出力力率試験)によって試験する。

k)

交流出力電流ひずみ率  JIS C 8962 の 8.6 r)(交流出力電流ひずみ試験)によって試験する。

l)

電圧及び周波数追従範囲  JIS C 8962 の 8.6 q)(電圧及び周波数追従範囲試験)によって試験する。

m)

待機損失  JIS C 8961 によって試験する。

n)

起動特性・停止特性  JIS C 8962 の 8.6 o)(自動起動・停止試験)によって起動・停止が自動又は手動

で円滑に行われ,異常なく起動・停止するかを確認する。

o)

系統電圧ひずみ特性  系統電圧の電圧ひずみ率が指定されている場合には,指定された電圧ひずみ率

が系統電圧に重畳した条件で,JIS C 8962 の 8.6 s)(系統電圧ひずみ試験)によって試験する。

p)

系統不平衡特性  単相 3 線式又は三相出力方式のパワーコンディショナにおいて,系統電圧の不平衡

率が指定されている場合には,指定された不平衡率の範囲内で JIS C 8962 の 8.6 t)(系統不平衡試験)

によって試験する。

11.8

過渡運転特性試験

過渡運転特性試験は,JIS C 8962 の 8.7(過渡応答特性試験)によって,次の試験を行う。

なお,a)∼d)  は,独立形のパワーコンディショナに適用し,a)  及び e)∼g)  は,系統連系形のパワーコ

ンディショナに適用する。

a)

入力電力急変試験

b)

入力電圧急変試験

c)

負荷開閉試験

d)

負荷急変試験

e)

系統電圧急変試験

f)

系統位相急変試験

g)

負荷遮断試験

11.9

騒音測定

パワーコンディショナの前面中央から 1 m 離れた床面から高さ 1 m の位置において,JIS C 1509-1 の A

特性で騒音を測定する。

11.10

高周波雑音試験

JIS C 8962

の 8.9 b)(高周波雑音試験)によって試験する。

11.11

温度上昇試験

パワーコンディショナの各部の温度上昇における測定箇所は,通常,きょう(筐)体前面上部,トラン

ス,リアクトル類及びスイッチング素子冷却フィン上部とする。測定箇所は,通常,きょう(筐)体前面

上部,トランス,リアクトル類及びスイッチング素子冷却フィン上部とするが,これ以外に必要な箇所は

受渡当事者間の協定による。

11.12

温湿度サイクル試験

JIS C 60068-2-38

の 6.3.1(24 時間のサイクル)に示す低温サブサイクルを含む 24 時間の温湿度サイク

ル試験を行う。

11.13

ノイズ耐量試験

JIS C 8962

の 8.10 b)(ノイズ耐量試験)によって交流側の出力端子の一線と対地との間に,2.5 kV の電


10

C 8980

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圧で 1 MHz の減衰振動雑音電圧を 2 秒間印加する。

11.14

保護機能試験

次の保護機能をもつ場合には,JIS C 8962 の 8.5(保護機能試験)によって試験する。

a)

直流電源側(入力側)の保護機能

−  直流過電圧

−  直流不足電圧

−  直流過電流

−  直流地絡

b)

出力側の保護機能

1)

交流の場合

−  交流過電圧

−  交流不足電圧

−  周波数異常

−  交流過電流

−  交流地絡

2)

直流の場合

−  直流過電圧

−  直流不足電圧

−  直流過電流

−  直流地絡

c)

過温度上昇保護機能

d)

出力電流制限(電力制限)機能

11.15

構造試験

構造試験は,箇条 及び箇条 10 に規定する事項について調べ,装置の構造,材料,接続端子などが,い

ずれも良好でなければならない。

12

検査

12.1

検査の種類

検査の種類は,次の 2 種類とする。

a)

形式検査

b)

受渡検査

12.2

検査項目

12.2.1

形式検査

形式検査は,一つの形式について,次の項目の検査及び

表 に示すパワーコンディショナの試験項目の

検査を行う。

なお,任意の試験項目の検査については,受渡当事者間の協定による。

a)

構造

12.2.2

受渡検査

受渡検査は,形式検査に適合したものと同一形式の受渡品について,次の項目の検査を行う。ただし,

受渡当事者間の協定によって,項目の一部を省略することができる。また,保護機能については,通常,


11

C 8980

:2009

代表的に 1 項目に限定して行う。

a)

構造

b)

絶縁抵抗

c)

耐電圧

d)

手動起動・手動停止

e)

効率

f)

交流出力電圧ひずみ(独立形の場合)

g)

交流出力電流ひずみ(系統連系形の場合)

h)

出力力率

i)

保護機能

13

表示

13.1

仕様書又はカタログの表示

仕様書又はカタログの表示は,必ず表示しなければならない項目[必す(須)表示]と,表示の有無は

任意であるが表示をする場合にはこの規格に従わなければならない項目(参考表示)とに分け,

表 又は

表 による。

13.2

銘板表示事項

見やすい適切な箇所に

図 の例に従い,次の事項を容易に消えない方法で明示した銘板を取り付けなけ

ればならない。

a)

最大許容入力電圧

b)

定格出力

c)

定格出力電圧

d)

形名

e)

定格出力電流

f)

定格周波数(交流出力の場合)

g)

定格力率(独立形の場合)

h)

質量

i)

製造業者名など

j)

製造番号

k)

製造年月

l)

販売元


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図 3−銘板表示例

13.3

取扱い上の注意事項

製品を正しく安全に用いるために,機器本体,取扱説明書,マニュアルなどに必要と考えられる事項を

明記しなければならない。

小出力太陽光発電用パワーコンディショナ

200x


13

C 8980

:2009

表 4−太陽光発電用パワーコンディショナの試験項目及び適用可能性

直流パワー

コンディショナ

交流出力の独立形

パワーコンディショナ

系統連系形

パワーコンディショナ

試験項目

必す

(須) 任意

必す(須)

任意

必す(須)

任意

1.  絶縁抵抗

2.  耐電圧

3.  雷インパルス耐電圧

a)

最大許容入力電圧

b)

過負荷耐量

c)

瞬時過負荷耐量

4.  機器耐量

d)

最大突入入力電流

a)

入力運転電圧範囲

b)

出力電圧調整範囲

5.  運転範囲

c)

負荷力率許容範囲

a)

効率

b)

無負荷損失

c)

入力電圧一定制御特性

d)

直流入力電流リプル

e)

交流出力電圧ひずみ率

f)

出力定電圧精度

g)

出力周波数精度

h)

出力電圧不平衡比

i)

直流出力電圧リプル

j)

出力力率

k)

交流出力電流ひずみ率

l)

電圧及び周波数追従範囲

m)

待機損失

n)

起動特性・停止特性

o)

系統電圧ひずみ特性

6.  定常特性

p)

系統不平衡特性

a)

入力電力急変特性

b)

入力電圧急変特性

c)

負荷開閉特性

d)

負荷急変特性

e)

系統電圧急変特性

f)

系統位相急変特性

7.  過渡運転特性

g)

負荷遮断特性

8.  騒音

9.  高周波雑音

10.  温度上昇

11.  温湿度サイクル(屋外設置に限定)

12.  ノイズ耐量

a)

直流電源側の保護機能

b)

出力側の保護機能

c)

過温度上昇保護機能

13.  保護機能

d)

出力電流

(電力)

制限機能


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C 8980

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表 5−太陽光発電用パワーコンディショナ性能表示(独立形の場合)

項目

例示

必す(須)表示

参考表示

システム性格  a)  用途

b)

形式

照明用 
独立形

○ 

設備能力など  a)  入出力諸量及び種類

入力

1)

直流入力

2)

入力条件

入力電圧 
入力運転電圧範囲,最大許容入力電圧など

○ 

直流


1)

定格出力

2)

定格出力電圧

3)

定格出力電流

○ 
○ 

交流

出力

1)

相数

2)

定格出力

3)

定格出力電圧

4)

定格出力電流

5)

定格出力周波数

6)

定格力率

 
 
 
 
 
負荷力率

○ 
○ 

○ 

 
 

b)

環境適合

  1)  高周波雑音 
  2)  ノイズ耐量

○ 

運転性能

a)

定常特性

  1)  変換効率 
  2)  無負荷損失 
  3)  出力電圧精度 
  4)  出力周波数精度 
  5)  出力電圧ひずみ率 
  6)  出力電圧不平衡 
  7)  過負荷耐量

 
 
 
 

○ 
○ 
○ 

b)

過渡応答特性

  1)  突入入力電流

c)

制御方式 ON,OFF 制御

PWM スイッチング方式 
電圧形電流制御方式など

d)

絶縁方式

非絶縁+コモン,非絶縁−コモン,非絶縁
連系,商用周波変圧器,高周波変圧器など

保護機能

入力

a)

直流入力電圧

b)

直流入力電流

入力過電圧 
入力過電流

○ 

直流


a)

直流出力電圧

b)

直流出力電流

 

出力過電圧 
出力過電流

○ 

交流

出力

a)

交流出力電圧

b)

交流出力電流

c)

出力周波数

 
 
周波数上昇,周波数低下など

○ 
○ 

運転制御機能  a)  入力制御機能

  1)  自動起動・停止制御

b)

出力制御機能

  1)  出力過電流制御特性

 
垂下出力

その他

a)

外形寸法

b)

質量

c)

設置場所

d)

環境条件

e)

表示

 
 
屋内,屋外など 
周囲温度,湿度,標高など 
運転,待機,異常内容など

○ 
○ 
○ 

 
 
 


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:2009

表 6−太陽光発電用パワーコンディショナ性能表示(連系形の場合)

項目

例示

必す(須)表示

参考表示

システム性格  a)  用途

b)

形式

系統連系用 
系統連系形

○ 

設備能力など  a)  入出力諸量及び種類

入力

1)

直流入力

2)

入力条件

入力電圧 
入力運転電圧範囲,最大許容入力電圧など

○ 

交流

出力

1)

相数

2)

定格出力

3)

定格出力電圧

4)

定格出力電流

5)

定格出力周波数

6)

定格力率

 
 
 
 
 
出力力率

○ 

 
 

b)

環境適合

  1)  高周波雑音 
  2)  ノイズ耐量

○ 

運転性能

a)

定常特性

  1)  変換効率 
  2)  無負荷損失 
  3)  出力電流ひずみ率 
  4)  過負荷耐量

 
 

b)

過渡応答特性

  1)  入力急変

c)

制御方式 PWM スイッチング方式

電圧形電流制御方式

d)

絶縁方式

非絶縁連系,商用周波変圧器/高周波変圧
器など

保護機能

入力

a)

直流入力電圧

b)

直流入力電流

入力過電圧 
入力過電流

○ 

出力

a)

交流出力電圧

b)

交流出力電流

c)

出力周波数

 
 
周波数上昇,周波数低下など

○ 
○ 

運転制御機能  a)  入力制御機能

  1)  自動起動・停止制御

 
起動条件/停止条件など

b)

出力制御機能

  1)  出力過電流制御特性 
  2)  電圧,周波数追従範

 

○ 

系統連系保護

機能

認証表示

その他

a)

外形寸法

b)

質量

c)

設置場所

d)

環境条件

e)

表示

 
 
屋内,屋外など 
周囲温度,湿度,標高など

運転,待機,異常内容など

○ 

 
 


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C 8980

:2009

参考文献  JIS C 4402  浮動充電用サイリスタ整流装置

JIS C 4602

  高圧受電用過電流継電器

JIS C 8906

  太陽光発電システム運転特性の測定方法

JIS C 8953

  結晶系太陽電池アレイ出力のオンサイト測定方法

JIS C 8971

  太陽光発電用鉛蓄電池の残存容量測定方法

JIS C 9612

  ルームエアコンディショナ

IEC 61277

  Terrestrial photovoltaic (PV) power generating systems−General and guide

JEM 1134

  配電盤・制御盤の交流の相及び直流の極性による器具及び導体の配置及び色別

JEC-155

  半導体整流装置(その 1)

JEC-2410

  半導体電力変換装置

JEC-5919

  電力通信用電源装置(その 3)静止形交流無停電電源システム