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C 8939

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  標準使用状態  

2

5

  基準状態  

2

6

  種類 

2

7

  性能 

2

7.1

  電気的性能  

2

7.2

  機械的性能  

3

7.3

  耐候性  

3

8

  構造 

3

8.1

  構造  

3

8.2

  接地  

5

8.3

  出力端子  

5

9

  試験 

7

9.1

  試験の種類  

7

9.2

  形式試験  

7

9.3

  受渡試験  

7

10

  表示  

7


C 8939

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

電機工業会(JEMA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 8939:2005 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 C

8939

:2013

薄膜太陽電池モジュール

Thin film photovoltaic (PV) modules

序文 

この規格は,1995 年に制定され,その後 2 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2005 年に

行われたが,その後に制定された試験規格に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,地上に設置する太陽光発電システムに用いる平面・非集光形の薄膜太陽電池モジュール(以

下,モジュールという。

)について規定する。アモルファスシリコン技術を主体として規定しているが,ほ

かの薄膜太陽電池モジュールに適用してもよい。ただし,有機太陽電池には,適用しない。

なお,試験項目は性能及び安全性認証試験規格である JIS C 8991 及び JIS C 8992-2 から引用している。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 0920

  電気機械器具の外郭による保護等級(IP コード)

JIS C 8904-2

  太陽電池デバイス−第 2 部:基準太陽電池デバイスに対する要求事項

JIS C 8904-3

  太陽電池デバイス−第 3 部:基準太陽光の分光放射照度分布による太陽電池測定原則

JIS C 8918

  結晶系太陽電池モジュール

JIS C 8960

  太陽光発電用語

JIS C 8991

  地上設置の薄膜太陽電池(PV)モジュール−設計適格性確認試験及び形式認証のための

要求事項

JIS C 8992-1

  太陽電池モジュールの安全適格性確認−第 1 部:構造に関する要求事項

JIS C 8992-2

  太陽電池モジュールの安全適格性確認−第 2 部:試験に関する要求事項

JIS Z 8103

  計測用語

JIS Z 8113

  照明用語

JIS Z 8120

  光学用語

IEC 61701

,Salt mist corrosion testing of photovoltaic (PV) modules

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8904-2JIS C 8918JIS C 8960JIS Z 8103JIS Z 8113

及び JIS Z 8120 による。


2

C 8939

:2013

   

標準使用状態 

標準使用状態は,次による。

a) 

周囲温度  −20  ℃∼+40  ℃

b) 

相対湿度  45 %∼95 %

基準状態 

基準状態は,次による。

a) 

モジュール温度  25  ℃

b) JIS 

8904-3

による基準太陽光の分光放射照度分布  エアマス 1.5,全天日射時など。

c) 

放射照度  1 000 W/m

2

種類 

太陽光発電システムを構成するモジュールの種類は,次による。

a)

最大システム電圧による区分(以下,電圧区分という。

)は,

表 による。

表 1−最大システム電圧による区分 

記号

最大システム電圧

V

H 50

以上

L 50

未満

b)

アレイの組立形態による区分は,

表 による。

表 2−アレイの組立形態による区分 

記号

組立形態

A

独立した架台に組み込む場合

B

屋根材,壁材などの家屋建築材,又はそれに準じる建造物に組み込んで用いる場合

性能 

7.1 

電気的性能 

電気的性能は,次による。

a) 

出力特性  出力特性は,表 による。性能は,箇条 の基準状態での値とする。

表 3−出力特性 

項目

性能

試験方法

開放電圧(V

oc

公称開放電圧の±10 %

JIS C 8991

の 10.6[基準状態(STC)及び NOCT における特

性試験]の基準状態による測定に基づく。

短絡電流(I

sc

公称短絡電流の 90 %以上

最大出力(P

m

公称最大出力の 90 %以上

b) 

絶縁  電圧区分 H 形のモジュールの絶縁は,表 による。電圧区分 L 形のモジュールの絶縁について

は,受渡当事者間の協定による。


3

C 8939

:2013

表 4−絶縁性能 

項目

性能・試験方法

絶縁抵抗

JIS C 8991

の 10.3(絶縁試験)に基づく。

耐電圧

JIS C 8991

の 10.3(絶縁試験)に基づく。

衝撃電圧

JIS C 8992-2

の 10.5(インパルス電圧試験 MST 14)に基づく。

7.2 

機械的性能 

機械的性能は,

表 による。

表 5−機械的性能 

項目

性能・試験方法

耐風圧

JIS C 8991

の 10.16(機械的荷重試験)に基づく。

フロントカバーの衝撃強度

JIS C 8991

の 10.17[降ひょう(雹)試験]に基づく。

端子強度

JIS C 8991

の 10.14(端子強度試験)に基づく。

7.3 

耐候性 

耐候性は,

表 による。

表 6−耐候性 

項目

性能・試験方法

温度サイクル

JIS C 8991

の 10.11(温度サイクル試験)に基づく。

耐熱・耐湿性

JIS C 8991

の 10.13(高温高湿試験)に基づく。

温湿度サイクル

JIS C 8991

の 10.12(結露凍結試験)に基づく。

耐光性

JIS C 8991

の 10.10(紫外線前処理試験)に基づく。

耐塩水性

IEC 61701

に基づく。

構造 

8.1 

構造 

モジュールの構造を,次に示す。

a)

モジュールの構造は,一般に,充塡形[

図 1 a)  参照],スーパーストレート形[図 1 b)  参照]及びサ

ブストレート形[

図 1 c)  参照]に分類できる。その他,結晶系モジュール構造と同様の JIS C 8918

に規定するものもある。


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C 8939

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c)

  サブストレート形

a)

  充塡形 

b)

  スーパーストレート形 

図 1−薄膜太陽電池モジュールの構造 

b)

モジュールの外形寸法を,参考として

図 に示す。


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C 8939

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単位  mm

a)

   

b)

   

a)

  この寸法は,電極ボックスを含めたものを示す。

図 2−モジュールの外形寸法(参考) 

c)

外形の寸法許容差は,

表 による。

表 7−外形の寸法許容差 

単位  mm

寸法範囲 30 未満 30 以上 120 未満

120

以上 315 未満 315 以上 1 000 未満 1

000

以上 2 000 未満

寸法許容差

±0.6

±1.1

±1.6

±2.8

±4.5

d)

運搬及びアレイ組立てが容易である。

e)

通常の包装,運搬及びアレイ組立てで,モジュールは損傷を受けない構造及び材質を用いる。

f)

モジュールの外郭は,出力端子と電気的に絶縁し,人体に対して安全である。

g)

箇条 で規定する HB 形モジュールは,外郭材料として不燃材料又は難燃材料を用いる。

h)

モジュール上の部分的な影などによる出力電流低下及びホットスポットの発生を抑制する構造とす

る。

8.2 

接地 

接地は,次による。ただし,電圧区分 L 形のモジュールについては,受渡当事者間で必要があると認め

た場合に適用する。

a)

モジュール外郭部の露出導電性部分は,接地する。

b)

モジュール外郭部の露出導電性部分が 2 か所以上ある場合は,互いに電気的に接続して接地するか,

又はそれぞれを接地する。

c)

接地端子は,清掃及び保守のときに,取り外す必要がない場所に設ける。

8.3 

出力端子 

モジュールの出力端子は,ねじ止め方式,リード線方式又はコネクタ方式とする。

図 3∼図 に例を示


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す。

なお,ねじ止め方式及びリード線方式は,次による。

a)

電圧区分 H 形のモジュールは,受渡当事者間で必要があると認めた場合,絶縁のための保護カバーを

設ける。保護カバーは防水構造で,JIS C 0920 に規定する IPX3 とする。

b)

モジュールの出力端子について,最小絶縁距離は,JIS C 8992-1 による。

図 3−ねじ止め方式の例 

図 4−リード線方式の例 

図 5−コネクタ方式の例 


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試験 

9.1 

試験の種類 

試験の種類は,次による。

a) 

形式試験  モジュールの全般にわたり,品質及び特性が要求に適合しているかを確認するための試験。

b) 

受渡試験  受渡し時の品質を確認するための試験。

9.2 

形式試験 

形式試験は,箇条 によって試験を行い,箇条 によって構造の確認を行う。

9.3 

受渡試験 

受渡試験は,次の項目を行う。

a)

外観[JIS C 8991 の 10.1(目視検査)参照]及び外形寸法[8.1 b)  参照]

b)

電気的出力特性[7.1 a)  参照]

c)

絶縁抵抗[7.1 b)  参照]

d)

耐電圧[7.1 b)  参照]

10 

表示 

表示は,JIS C 8991 の箇条 4(表示)及び JIS C 8992-1 の箇条 11(表示)を満足するように行う。

加えて,公称開放電圧(V)

,公称短絡電流(A)及び公称最大出力(W)を銘板に表示する。

なお,次の a)b)  及び c)  については,必要がある場合,銘板又は設置工事説明書に表示する。

a)

電圧区分(

表 による区分:H 又は L)

b)

アレイの組立形態(

表 による区分:A 又は B)

c)

公称質量(kg)