C 8933 : 2005
(1)
まえがき
この追補は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日
本工業規格の追補である。これによって JIS C 8933:1995 は改正され,JIS C 8933:1995 の
3.3
,4.1,
4.2
,4.3 及び 4.5 はこの追補によって変更される。
日本工業規格
JIS
C
8933
: 2005
アモルファス太陽電池測定用
ソーラシミュレータ
(追補 1)
Solar simulators for amorphous solar cells and modules
−Amendment 1
序文 この追補は JIS C 8933:1995 と併用されるものであり,JIS C 8933:1995 の一部は改正され,この
追補に置き換えられる。
JIS C 8933
:1995 を次のように改正する。
3.3
有効照射時間
3.3
を次に置き替える。
3.3
有効照射時間 パルス光を照射する方式のソーラシミュレータは,パルス光の照射時間幅のうち 3.1
の光学的仕様を満足する有効照射時間は,次の式による。
T
Eff
≧ (T
A
+T
B
+T
C
)
ここに, T
Eff
: 有効照射時間
T
A
: 太陽電池セル・モジュールにステップ状に光を照射した場合
の時定数の 4 倍の時間
T
B
: 太陽電池セル・モジュールの負荷をステップ状に変化させた
場合の時定数の 4 倍の時間
T
C
: 太陽電池セル・モジュールの 1 点の I-V データを測定するた
めに要する時間
ただし,1 回の有効照射時間中に負荷を変化させ,n 点のデータを測定する場合の有効照射時間は次の
式による。 T
Eff
≧ (T
A
+n×(T
B
+T
C
))
4.1
放射照度の設定
4.1
を次に置き替える。
4.1
放射照度の設定 放射照度の設定は,被測定太陽電池セル・モジュールの測定に対応できる二次基
準アモルファス太陽電池セル・二次基準アモルファス太陽電池サブモジュールを用いて行う。
4.2
放射照度の場所むら測定
(1)
及び(2)を次に置き替える。
2
C 8933 : 2005
(1)
測定に使用する受光器の受光面積は,直径 2 cm 以下の丸型又は辺 2 cm 以下の角形で,かつ,ソーラ
シミュレータ有効照射面積の 4%以下であり,少なくとも入射角±15 度の光は障害なく受光できる構
造の検出器を用いて行う。
(2)
ソーラシミュレータの光源を点灯し,熱的に安定した後,有効照射面上の放射照度を(1 000±50) W/m
2
に合わせ,(1)に示す受光器で
図 2 に示すように 17 点以上の放射照度を測定する。
また,パルス光を照射するソーラシミュレータのように 1 回の発光中にすべての点の測定をするこ
とが困難な場合は,有効照射面内に放射照度補正用の受光器を置き,各発光回ごとの放射照度のばら
つきを同時に測定して,次の式で各点の放射照度を補正する。
i
E
e
e
E
i
i
′
×
=
1
ここに,
E
i
:
E
i
'
の補正値 (W/m
2
)
e
1
: 1 回目の発光時の比較用受光器の測定値 (W/m
2
)
又は比較用受光器の校正値 (W/m
2
)
e
i
:
i
回目の発光時の比較用受光器の測定値 (W/m
2
)
E
i
'
:
i
回目の発光時の場所むら測定値 (W/m
2
)
4.3
放射照度時間変動率の測定
備考を次に置き替える。
備考 4.2 及び 4.3 の測定中,受光器の温度が測定確度に影響するほど上昇する場合は,冷却装置などを用
いて,受光器の温度を上昇させない手段を講じる必要がある。
4.5
測定頻度
(1)
を次に置き替える。
(1)
放射照度の場所むら及び放射照度時間変動率は,少なくとも毎月 1 回測定しなければならない。