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C 8916 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS C 8916-1989 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実

用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録

出願にかかわる確認について,責任はもたない。

なお,この規格で規定している以外の国際規格  (IEC 1215)  の内容については,以下の規格で規定して

いる。

JIS

C

8917

  結晶系太陽電池モジュールの環境試験方法及び耐久性試験方法

JIS

C

8918

  結晶系太陽電池モジュール


日本工業規格

JIS

 C

8916

: 1998

結晶系太陽電池セル・モジュールの

出力電圧・出力電流の温度係数測定方法

Temperature coefficient measuring methods of output voltage and output

current

for crystalline solar cells and modules

序文  規格を適用するに当たっては,その規格が引用している規格も同時に参照しなければならない。ま

た,同類の規格があれば,これとの比較検討が必要なことも多い。

この規格は,1993 年に発行された IEC 61215, Crystallinesilicon terrestrial photovoltaic (PV) modules−Design

qualification and type approval

の対応する部分を元に,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規

格である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS C 8912 に規定する結晶系太陽電池セル・モジュール測定用ソーラシミュ

レータ(以下,ソーラシミュレータという。

)を用いて,平面・非集光形の電力発電を目的とする地上用結

晶系太陽電池セル及び地上用結晶系太陽電池モジュール(以下,太陽電池セル・モジュールという。

)の出

力電圧・出力電流の温度係数を測定及び算出する方法について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 8911

  二次基準結晶系太陽電池セル

JIS C 8912

  結晶系太陽電池測定用ソーラシミュレータ

JIS C 8913

  結晶系太陽電池セル出力測定方法

JIS C 8914

  結晶系太陽電池モジュール出力測定方法

JIS Z 8103

  計測用語

JIS Z 8113

  照明用語

JIS Z 8120

  光学用語

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 8913JIS C 8914JIS Z 8103JIS Z 8113

及び JIS Z 8120 による。

3.

測定条件  太陽電池セルの測定条件は,次による。

(1)

太陽電池セルの温度範囲  10∼70℃

(2)

放射照度  1 000±10W/m

2

4.

測定装置  測定装置は,次の条件を満足するものでなければならない。


2

C 8916 : 1998

(1)

電圧及び電流の測定には,測定許容誤差が±0.5%の測定機器を用いる。

(2)

温度の測定精度は,±1℃でなければならない。

(3)

測定光源は,JIS C 8912 に規定する等級 A のソーラシミュレータを用いる。

(4)

放射照度を設定する場合は,JIS C 8911 に規定する二次基準結晶系太陽電池セルを用いる。

なお,この二次基準結晶系太陽電池セルは,温度を 25±1℃に制御した状態で用いる。

(5)

太陽電池セルの可変負荷として,バイアス電源を用いる。

(6)

太陽電池セルの温度を所定の範囲内に保持するために,温度制御器を用いる。

5.

測定手順及びデータの処理方法  測定手順及びデータ処理方法は,次による。

(1)

ソーラシミュレータは,光源の放射照度が安定するまで放置する。

(2)

被測定太陽電池セルは,JIS C 8913 の 5.2(測定方法)の

図 に示す回路に接続する。

(3)

被測定太陽電池セルは,温度制御器に接続し,ソーラシミュレータの所定の位置に置く。

(4)  3.

で規定した測定条件で,測定温度を約 10℃間隔で 5 点以上変化させ,各測定温度での被測定太陽電

池セルの出力特性を被測定太陽電池セル温度が十分に安定した後,測定する。

(5)

各温度で得られた被測定太陽電池セルの短絡電流及び開放電圧を温度の関数としてプロットし,それ

らを最小自乗法で直線近似する。

(6)

これら直線の傾きを,被測定太陽電池セルの出力電流の温度係数

α

及び出力電圧の温度係数

β

とし,

A/

℃及び V/℃で表す。

(7)

太陽電池モジュールの出力電流の温度係数

α

及び出力電圧の温度係数

β

は,この太陽電池モジュールを

構成する太陽電池セルの温度係数

α

c

及び出力電流の温度係数

β

c

を用いて,次の式から算出する。

α

n

p

×

α

c

β

n

s

×

β

c

ここに,  n

p

:  モジュール内の並列接続セル数

n

s

:  モジュール内の直列接続セル数


3

C 8916 : 1998

専門委員会委員  構成表

氏名

所属

猪  狩  真  一

財団法人日本品質保証機構

石  原      隆

三菱電機株式会社

大  山  秀  明

松下電池工業株式会社

大  山  芳  正

社団法人日本電機工業会

岡  田  健  一

京セラ株式会社

兼  岩      実

シャープ株式会社

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

栗谷川      悟

昭和シェル石油株式会社

小  林  広  武

財団法人電力中央研究所

下  川  隆  一

工業技術院電子総合研究所

高  倉  秀  行

立命館大学

高  橋  昌  英

株式会社四国総合研究所

中  村      昇

三洋電機株式会社

橋  爪  邦  隆 
(後  藤  王  喜)

工業技術院標準部

畠  中  正  人

新エネルギー・産業技術総合開発機構

濱      敏  夫

株式会社富士電機総合研究所

濱  川  圭  弘

立命館大学

水  上  誠志郎

鐘淵化学工業株式会社

宮  沢  和  男

工業技術院

三  宅  行  美

英弘精機株式会社

吉  川  重  夫

日本放送協会

根  上  卓  之

松下電器産業株式会社

増  田  岳  夫

財団法人光産業技術振興協会

平  原  奎治郎

財団法人光産業技術振興協会

堀  切  賢  治

財団法人光産業技術振興協会

生  沢  正  克

財団法人日本品質保証機構

池  田  光  佑

株式会社松下テクノリサーチ