>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

C 8912 : 2005

(1) 

まえがき

この追補は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格の追補である。これによって JIS C 8912:1998 は改正され,JIS C 8912:1998 の

3.3

4.1

4.2

4.3 及び 4.5 はこの追補によって変更される。


日本工業規格     

JIS

 C

8912

: 2005

結晶系太陽電池測定用ソーラシミュレータ

(追補 1)

Solar simulators for crystalline solar cells and modules

−Amendment 1

序文  この追補は JIS C 8912:1998 と併用されるものであり,JIS C 8912:1998 の一部は改正されこの追

補に置き換えられる。

JIS C 8912

:1998 を次のように改正する。

3.3

有効照射時間 

3.3

を次に置き替える。 

3.3

有効照射時間  パルス光を照射する方式のソーラシミュレータは,パルス光の照射時間幅のうち 4.1

の光学的仕様を満足する有効照射時間は,次の式による。

T

Eff

≧  (T

A

T

B

T

C

)

ここに,  T

Eff

有効照射時間

T

A

太陽電池セル・モジュールにステップ状に光を照射した場合
の時定数の 4 倍の時間

T

B

太陽電池セル・モジュールの負荷をステップ状に変化させた
場合の時定数の 4 倍の時間

T

C

太陽電池セル・モジュールの 1 点の I-データを測定するた
めに要する時間

ただし,1 回の有効照射時間中に負荷を変化させ,点のデータを測定する場合の有効照射時間は次の式

による。

T

Eff

≧  (T

A

+n×(T

B

T

C

))

4.1

放射照度の設定 

4.1

を次に置き替える。 

4.1

放射照度の設定  放射照度の設定は,被測定太陽電池セル・モジュールの測定に対応できる二次基準

結晶系太陽電池セルを用いて行う。 

4.2

 

放射照度の場所むら測定

(2)

を次に置き替える。 

(2)

ソーラシミュレータの光源を点灯し,熱的に安定した後,有効照射面上の放射照度を(1 000±50) W/m

2

に合わせ,(1)に示す受光器で

図 に示すように 17 点以上の放射照度を測定する。

また,パルス光を照射するソーラシミュレータのように 1 回の発光中にすべての点の測定をするこ

とが困難な場合は,有効照射面内に放射照度補正用の受光器を置き,各発光回ごとの放射照度のばら

つきを同時に測定して,次の式で各点の放射照度を補正する。


2

C 8912 : 2005

i

i

i

E

e

e

E

×

=

1

ここに,

E

i

E

i

'

の補正値 (W/m

2

)

e

1

1

回目の発光時の比較用受光器の測定値 (W/m

2

)

又は

比較用受光器の校正値(W/m

2

)

e

i

i

回目の発光時の比較用受光器の測定値 (W/m

2

)

E

i

'

i

回目の発光時の場所むら測定値 (W/m

2

)

4.3

放射照度時間変動率の測定 

備考を次に置き替える。 

備考  4.2 及び 4.3 の測定中,受光器の温度が測定確度に影響するほど上昇する場合は,冷却装置などを用

いて,受光器の温度を上昇させない手段を講じる必要がある。 

4.5

測定頻度 

(1)

を次に置き替える。 

(1)

放射照度の場所むら及び放射照度時間変動率は,少なくとも毎月 1 回測定しなければならない。