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C 8824:2008

(1)

目  次

ページ

1  適用範囲

1

2  引用規格

1

3  用語及び定義

2

4  構成・範囲

3

5  試験に関する条件

3

5.1  試験条件

3

5.2  試験燃料

4

5.3  試験用計測器及び試験装置

6

6  騒音試験

6

6.1  機器の状態

6

6.2  試験の条件

6

6.3  試験の方法

7

7  排ガス測定試験

8

7.1  機器の状態

8

7.2  試験の条件

9

7.3  試験の方法

9

8  排水測定試験

14

8.1  機器の状態

14

8.2  試験の条件

14

8.3  試験の方法

14


 
C 8824:2008

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電機工業会(JEMA)から,工業

標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産

業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。


日本工業規格

JIS

 C

8824

:2008

小形固体高分子形燃料電池システムの環境試験方法

Testing methods for environment of

small polymer electrolyte fuel cell power systems

1

適用範囲

この規格は,定置用及び可搬用の小形固体高分子形燃料電池発電システム(以下,

“燃料電池システム”

という。

)の環境試験方法について規定する。

完成した設計書又は使用説明書として用いられるように意図したものではない。

この規格は,次の項目に該当する燃料電池システムに適用する。

a)  燃料電池の種類  固体高分子形燃料電池 
b)  出力  定格送電出力 10 kW 未満 
c)  出力形態  出力が直流出力又は交流出力 220 V 以下の系統連系・自立運転/独立運転。 
d)  原燃料  気体燃料(都市ガス,液化石油ガスなど),液体燃料(灯油など)又は水素。 
e)  運転圧力  燃料ガスを通じる部分の最高使用圧力が 0.1 MPa 未満。 
f)  システム形態  パッケージに収納された定置用及び可搬用の発電専用システム又はコージェネレーシ

ョンシステム(ただし,マイクロ燃料電池は除く。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7951  大気中の一酸化炭素自動計測器

JIS B 7956  大気中の炭化水素自動計測器

JIS B 7981  排ガス中の二酸化硫黄自動計測システム及び自動計測器

JIS B 7982  排ガス中の窒素酸化物自動計測システム及び自動計測器

JIS B 7983  排ガス中の酸素自動計測器

JIS C 8800  燃料電池発電用語

JIS C 8960  太陽光発電用語

JIS D 1030  自動車−排気ガス中の一酸化炭素,二酸化炭素,全炭化水素及び窒素酸化物の測定方法

JIS K 0098  排ガス中の一酸化炭素分析方法

JIS K 0102  工場排水試験方法

JIS K 0103  排ガス中の硫黄酸化物分析方法

JIS K 0104  排ガス中の窒素酸化物分析方法

JIS K 0301  排ガス中の酸素分析方法

JIS K 0304  大気中の二酸化炭素測定方法



C 8824:2008

JIS K 2201  工業ガソリン

JIS K 2202  自動車ガソリン

JIS K 2203  灯油

JIS K 2240  液化石油ガス(LP ガス)

JIS K 2249  原油及び石油製品−密度試験方法及び密度・質量・容量換算表

JIS S 2093  家庭用ガス燃焼機器の試験方法

JIS S 2109  家庭用ガス温水機器

JIS S 3031  石油燃焼機器の試験方法通則

JIS Z 8703  試験場所の標準状態

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8800 及び JIS C 8960 によるほか,次による。

3.1

停止状態

外部からエネルギー供給が行われておらず,固体高分子形燃料電池発電ユニット(以下,

“発電ユニット”

という。

)が常温近くで停止している状態。

3.2

送電出力

発電ユニットから外部に取り出される出力端の電気出力であり,発電ユニットの補機動力を除いた出力。

3.3

熱出力

発電ユニットから回収できる排熱回収熱量。

3.4

パッケージ

発電ユニットを構成する主要装置である燃料電池セルスタック,

燃料改質装置,

パワーコンディショナ,

制御装置,補機類などが収納されている容器。パワーコンディショナなどを収納した容器が,発電ユニッ

トのパッケージから独立していることもある。

3.5

貯湯ユニット

発電ユニットから回収した熱を温水として貯蔵し,必要に応じて外部に供給するユニット。貯湯槽,熱

交換器,給湯設備などからなる。また,必要に応じて気体燃料,液体燃料,電気などによる加熱機能が付

与される。


3

C 8824:2008

4

構成・範囲

この規格の範囲である燃料電池システムの基本構成を,

図 に示す。

注記  装置などの設置場所は,一つのパッケージ内に限定しない。 

a)

  必要に応じて設置する機器又はユニット。

b)

  原燃料が水素の場合には用いない。

図 1−燃料電池システムの基本構成

5

試験に関する条件

5.1

試験条件

試験条件は,次による。

a)  試験室の条件  試験室の条件は,特に規定がない場合は,表 による。ただし,試験の項目によって,

試験結果に影響を及ぼさない場合は,これによらなくてもよい。

燃料電池システム

燃料電池発電設備

発電ユニット

パワーコンディショナ

燃料電池セルスタック

燃料改質装置

b)

空気系装置

制御装置

水系装置・温水系装置

操作パネル

蓄電池

a)

貯湯ユニット

a)

貯湯槽

熱交換器

給湯設備など

不活性ガス設備

a)

燃料貯蔵設備

a)



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表 1−試験室の条件

項目

条件

試験室の温度

a)

試験室の温度は,JIS Z 8703 

表 に規定する“常温”(標準温度状態 15 級:20±15 ℃)と

し,試験中の温度の変動は,±5 K とする。

試験室の湿度

試験室の湿度は,JIS Z 8703 

表 に規定する“常湿”[標準湿度状態 20 級:(65±20) %]

とする。

室内の雰囲気

室内の雰囲気は,0.2 %以上の二酸化炭素及び 0.002 %以上の一酸化炭素が含まれてはならな
い。また,燃焼に影響を与える気流があってはならない。

a)

試験室の温度の測定は,通常,機器から約 1 m 離れたところで,温度測定部を機器の上面とほぼ同じ高さ(そ
の高さが床面から 1.5 m を超える場合は,床面から 1.5 m の高さとする。

)に固定して,前後左右 4 か所の位置

で測定し,その相加平均を室温とする。ただし,温度測定部が機器からの燃焼ガス,放射熱などの影響を直接
受けないようにする。

b)  機器の設置状態及び使用状態  機器の設置状態及び使用状態は,特に規定がない場合は,製造業者の

指定する状態(取扱説明書などに示す状態)とする。ただし,試験の項目によって,試験結果に影響

を及ぼさない場合は,これによらなくてもよい。

c)  電源の条件  試験などの電源の条件は,特に規定がない場合は,次による。ただし,試験の項目によ

って,試験結果に影響を及ぼさない場合は,これによらなくてもよい。

1)  家庭用電源を用いる機器  家庭用電源を用いる機器は,定格周波数の定格電圧を加えて行う。 
2)  乾電池及び蓄電池を用いる機器  乾電池及び蓄電池を用いる機器は,取扱説明書などに指定する乾

電池及び蓄電池を用いて行う。

5.2

試験燃料

5.2.1

気体燃料

気体燃料の種類は,液化石油ガス,都市ガス,その他の気体燃料とする。

a)  液化石油ガスの種類及び品質  液化石油ガスの種類及び品質は,JIS K 2240 の表 による。 
b)  都市ガスの種類及び品質  都市ガスの種類及び品質は,JIS S 2093 の付表 による。 
c)  その他の気体燃料の種類及び品質  液化石油ガス,都市ガス以外のその他の気体燃料の種類及び品質

は,製造業者が指定するものによる。

d)  試験ガス

1)  プロパン燃料機器の場合  プロパン (C

3

H

8

)  の成分が体積比 95 %以上の試験ガス(以下,“プロパ

ン”という。

)による。

2)  ブタン燃料機器の場合  n-ブタン (C

4

H

10

)  と i-ブタン (C

4

H

10

)  との成分の和が体積比 95 %以上の試

験ガス(以下,

“ブタン”という。

)による。

3)  都市ガス燃料機器の場合  機器の銘板に表示してある適用ガスグループ名と同じガスグループ名の

試験ガスによる(JIS S 2093 

付表 参照)。

e)  試験ガスの条件の表し方  試験ガスの条件は,試験ガスの種類及び試験ガスの圧力で表し,プロパン

燃料機器及びブタン燃料機器の場合は

表 2,都市ガス燃料機器の場合は表 3JIS S 2093 の付表 参照)

による。

なお,試験ガスの条件は,

“試験ガスの種類の記号−試験ガスの圧力の記号”で表す。


5

C 8824:2008

表 2−プロパン燃料機器及びブタン燃料機器の場合

a)  試験ガスの種類

記号

試験ガスの種類

P

プロパン

B

ブタン

S

プロパン,ブタンの混合ガス

b)  試験ガスの圧力

単位  kPa

記号

試験ガスの圧力

1(最高圧力) 3.3 
2(標準圧力) 2.8 
3(最低圧力) 2.0

表 3−都市ガス燃料機器の場合

a)  試験ガスの種類

記号

試験ガスの種類

0

ガスグループの範囲内のガス

1

不完全燃焼しやすいガス

2

逆火しやすいガス

3

吹き消しやすいガス

S 0,1,2,3 のいずれかのガス

b)  試験ガスの圧力

単位  kPa

記号

適用すべきガスグループ

 13A,12A 6A

L1

(6B,6C,7C)

L2 (5A,5B,5AN) 
L3 (4A,4B,4C) 
5C

1(最高圧力) 2.5

2.2

2.0

2(標準圧力) 2.0

1.5

1.0

3(最低圧力) 1.0

0.7

0.5

f)  試験ガスの条件  試験ガスの条件は,特に規定がない場合は,次による。ただし,試験の項目によっ

て,試験結果に影響を及ぼさない場合は,これによらなくてもよい。

1)  プロパン燃料機器の場合 
1.1)  燃料ガス供給圧力が表 に示す圧力範囲にあるものは,P-2 とする。 
1.2)  燃料ガス供給圧力が表 に示す圧力範囲外のものは,最高圧力と最低圧力との中間値とする。 
2)  ブタン燃料機器の場合 
2.1)  燃料ガス供給圧力が表 に示す圧力範囲にあるものは,B-2 とする。 
2.2)  燃料ガス供給圧力が表 に示す圧力範囲外のものは,最高圧力と最低圧力との中間値とする。 
3)  都市ガス燃料機器の場合 
3.1)  燃料ガス供給圧力が表 に示す圧力範囲にあるものは,0-2 とする。 
3.2)  燃料ガス供給圧力が表 に示す圧力範囲外のものは,最高圧力と最低圧力との中間値とする。

5.2.2

液体燃料

液体燃料の種類は,ガソリン燃料,灯油燃料,その他の液体燃料とする。



C 8824:2008

a)  ガソリン燃料の種類及び品質  ガソリン燃料の種類は,工業ガソリン及び自動車ガソリンとする。

工業ガソリンの種類及び品質は,JIS K 2201 

表 及び表 による。

自動車ガソリンの種類及び品質は,JIS K 2202 

表 による。

b)  灯油燃料の種類及び品質  灯油燃料の種類及び品質は,JIS K 2203 の表 及び表 による。 
c)  その他の液体燃料の種類及び品質  ガソリン燃料及び灯油燃料以外の液体燃料の種類及び品質は,製

造業者が指定するものによる。

5.3

試験用計測器及び試験装置

a)  気体燃料を用いる機器  試験用計測器及び試験装置は,JIS S 2093 の付表 5,付表 及び本文中に示す

もの又はこれと同等のものを用いる。

b)  液体燃料を用いる機器  試験用計測器及び試験装置は,JIS S 3031 の付表 及び本文中に示すもの又

はこれと同等のものを用いる。

6

騒音試験

騒音試験は,次による。

6.1

機器の状態

この試験は,次の全工程を通じて実施する。

停止状態から起動を行い,出力を定格発電まで上昇させ,定格発電到達後,少なくとも 30 分経過した後

に,定格発電時データ採取を 1 時間以上継続,その後,装置を停止動作完了状態に至らせる起動から停止

までの工程。

6.2

試験の条件

試験の条件は,次による。

a)  規定表面  規定表面は,発電ユニット本体の前後左右各面

1)

から 1 m の位置に設定する。これができ

ない場合には 50 cm とし,その旨を明記する。

1)

  発電ユニット表面の騒音に対してそれほど影響を与えると思えない発電ユニット表面の個々

の突起物を無視して,発電ユニット表面を簡単化して考える(JIS B 8005 参照)

b)  測定点  測定点は,発電ユニットの前後方向の中心線上の 2 方向,左右方向の中心線上の 2 方向の 4

点とする。測定点の高さは,規定表面上で,発電ユニット底面から 1.2 m とする(

図 参照)。

図 2−発電ユニットの騒音測定点


7

C 8824:2008

c)  暗騒音の影響  対象の音があるときと,ないときとの騒音計の指示値の差が 10 dB 以上であることが

望ましい。ただし,指示値の差が 3 dB 以上 10 dB 未満のときは,

表 によって指示の値を補正して発

電ユニットが単独にあるときの騒音レベルを推定することができる。

表 4−暗騒音の影響に対する指示値の補正

単位  dB

対象音があるときと,ないときとの
騒音計の指示値の差

3 4 5 6 7 8 9

補正値

−3

−2

−1

d)  反射音の影響  マイクロホン又は音源の近くに大きな反射体があると,音源からの音だけでなく反射

体からの反射音も加わるので測定に誤差を生じる。反射音を生じるものは,できるだけ取り除いて測

定するのが望ましい。測定上やむを得ない場合は,その旨を明記する。

e)  代表騒音値レベル  全工程における騒音レベルの最大値,及び定格運転 1 時間の平均値とし,最大値

の発生工程を併記する。

6.3

試験の方法

試験の方法は,次による。

a)  測定項目  騒音レベルを測定する。 
b)  測定器  JIS C 1509-1 に規定するサウンドレベルメータ又はこれと同等以上の精度をもつ測定器を用

いる。

c)  測定方法  測定方法は,次による。

1)  周波数重み付け特性 A を用いる。

2)  時間重み付け特性 S(遅い)を用いる。

3)  単位は,dB とする。

(特性 A の場合は,周波数重み付け特性の表示が省略可能である。

4)  サウンドレベルメータのマイクロホンは,規定表面に垂直に向ける。

騒音レベルの読取り値は,最も近い整数値とする(例えば,45.7 の場合,46 とする。

サウンドレベルメータは,測定の前後に感度の確認を行う

2)

測定者,床面などからの反射の影響がないように注意する。

2)

  感度の確認方法は,JIS C 1509-1 参照。

5)  燃料電池発電設備の騒音測定は,暗騒音及び反射音の影響が少ない場所で行うことが望ましい。

6)  暗騒音の測定は,測定対象の装置を停止した状態で行う。

7)  測定周期は,1 秒間隔とする。

d)  結果の記録  試験結果記録表の例を,表 に示す。



C 8824:2008

表 5−騒音試験測定記録表

燃料電池発電設備名

測 定 期 日

年            月            日(          )

定格出力(送電端) kW

測 定 場 所

原 燃 料 の 種 類

周 囲 温 度

相 対 湿 度

RH %

大 気 圧 力

hPa

製 造 業 者

測定記録

音 dB

測 定 距 離

m

経過記録

試験番号

時刻

時:分:秒

前面騒音

dB

右側面騒音

dB

左側面騒音

dB

背面騒音

dB

工程/出力

−/kW

備考

結果記入欄

試験番号

最大騒音

dB

補正騒音

dB

最大値

記録工程

定格時平均値

dB

備考

7

排ガス測定試験

7.1

機器の状態

発電ユニットの排気口周囲から平均的に排ガスを採取できるよう,発電ユニットの排気口の形状に応じ

た排ガス採取器を取り付ける(

図 参照)。


9

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7.2

試験の条件

試験の条件は,次による。

a)  箇条 による。

b)  排ガス測定のための計測器及び排ガス採取器を準備する。

計測成分及び計測器は,次による。

一酸化炭素 (CO)

JIS K 0098JIS B 7951

二酸化炭素 (CO

2

)

JIS K 0304

酸素 (O

2

)

JIS K 0301JIS B 7983

窒素酸化物 (NO

X

)

JIS K 0104JIS B 7982

硫黄酸化物 (SO

X

)

JIS K 0103JIS B 7981

全炭化水素 (THC)

JIS D 1030JIS B 7956

排ガス採取器は,JIS S 2109 による。

c)  燃料流量,室温及び湿度が測定可能な装置を準備する。

7.3

試験の方法

試験の方法は,次による。

a)  排ガス測定を開始すると同時に,発電ユニットを起動させ,停止動作完了まで各成分,燃料流量,室

温及び湿度を測定する。

b)  データ収集周期は,15 秒以下とする。

c)  排ガス測定は,発電ユニットの起動から発電・停止までの全工程を,次の四つの工程に区分して実施

する。

1)  起動工程時

2)  停止工程時

3)  部分負荷運転時

4)  定格発電時

d)  起動工程時及び停止工程時における各成分の平均値を記録する。

なお,測定時の室温,湿度の代表値を表記する。

e)  定格発電時の定常時(目標負荷到達の 30 分後から 3 時間)における各成分の平均値を記録する。

なお,測定時の平均出力,室温及び湿度の代表値を表記する。

f)  部分負荷時の定常時(目標負荷到達の 30 分後から 3 時間)における各成分の平均値を記録する。

なお,部分負荷時の出力は 75 %,50 %,最低出力又はこれらに準じる出力とし,測定時の平均出力,

室温及び湿度の代表値を表記する。

g)  d),e)及び f)を通じて取得した,各成分の平均値における最大の平均値を,各成分の最大値として記

録する。

なお,最大値を記録した工程を表記する。

h)  排ガス中の各成分濃度については,測定した O

2

濃度を用いて,式 (1) によって算出する。

2a

2t

2t

m

c

O

O

O

X

X

×

 (1)

ここに,

X

c

各成分濃度

X

m

各成分の実測濃度

O

2t

給気口雰囲気中(乾燥状態)の O

2

濃度測定値(体積分率)


10 
C 8824:2008

(新鮮空気の場合は,O

2t

=21 %)

O

2a

乾燥燃焼ガス中の O

2

濃度測定値(体積分率)

i)

JIS D 1030 に基づき,測定成分の濃度と燃料流量とから,排ガス中の各成分の排出量を次の式によっ

て算出し,各工程ごとに値を記録する。

1)  燃料の質量流量  (G

f

)

燃料の質量流量を体積流量の測定値から算出する場合は,式 (2) による。

G

f

  =  Q

f

  ×

ρ

f

   (2)

ここに,

G

f

燃料流量(質量)(g/h)

Q

f

燃料流量(体積)(L/h)

ρ

f

燃料密度(燃料 1 L 当たりの質量)(g/L)

燃料密度は,JIS K 2240 又は JIS K 2249 による。

2)  燃料による式量  (CH

α f

)  燃料の式量は,式 (3) による。

CH

α f

  =12.011+1.007 94×

α

f

 (3) 

ここに,

CH

α

 f

  : 燃料の式量

α

f

  : 燃料の水素炭素原子数比

ただし,通常,次の値を用いる。

・ガソリン燃料: 13.88(

α

f

を 1.85 とした場合)

・灯油燃料: 13.97(

α

f

を 1.94 とした場合)

・都市ガス燃料: 15.71(13 A,

α

f

を 3.67 とした場合)

・LPG 燃料: 14.67(

α

f

を 2.64 とした場合)

12.011: 炭素原子 (C) の原子量

1.007 94: 水素原子 (H) の原子量

3)  測定成分の排出量  各測定成分の排出量の計算は,次による。 
3.1)  CO の排出量  (CO

mass

)  CO の排出量は,式 (4) によって求める。

f

4

dr

4

dr

2dr

4

dr

f

α

M

mass

10

10

10

G

THC

CO

CO

CO

CH

CO

CO

×

×

×

×

×

 (4)

ここに,

CO

mass

CO の排出量 (g/h)

CO

M

28.01(CO の分子量)

CH

α f

燃料による式量

CO

2dr

乾き排気ガス中の CO

2

濃度(体積分率)

CO

dr

乾き排気ガス中の CO 濃度(体積分率)

THC

dr

乾き排気ガス中の THC 濃度(体積分率 C)

G

f

燃料流量(質量)(g/h)

3.2

)

THC の排出量 

(THC

mass

)  THC の排出量は,式 (5) によって求める。

f

4

dr

4

dr

2dr

4

dr

f

α

M

mass

10

10

10

G

THC

CO

CO

THC

CH

THC

THC

×

×

×

×

×

 (5)

ここに,

THC

mass

THC の排出量 (g/h)

THC

M

THC の分子量

CH

α f

燃料による式量

CO

2dr

乾き排気ガス中の CO

2

濃度(体積分率)

CO

dr

乾き排気ガス中の CO 濃度(体積分率)

THC

dr

乾き排気ガス中の THC 濃度(体積分率 C)

G

f

燃料流量(質量)(g/h)

THC の分子量は,式 (6) によって求める。

THC

M

=12.011+1.007 94×

α

e

 (6)

ここに,

THC

M

THC の分子量

α

e

 : 排気ガス中の THC の水素炭素原子数比


11

C 8824:2008

ただし,通常,次の値を用いる。

・ガソリン燃料: 13.88(

α

f

を 1.85 とした場合)

・灯油燃料: 13.97(

α

f

を 1.94 とした場合)

・都市ガス燃料: 15.71(13 A,

α

f

を 3.67 とした場合)

・LPG 燃料: 14.67(

α

f

を 2.64 とした場合)

12.011: 炭素原子 (C) の原子量

1.007 94: 水素原子 (H) の原子量

3.3

)

NO

x

の排出量 

(NO

x mass

)  NO

x

の排出量は,式 (7) によって求める。ただし,NO

x

は,吸入空気の

温度及び湿度によって排出量が異なるので,測定の場合に,同一環境条件となるように考慮する。

f

4

dr

4

dr

2dr

4

dr

x

f

α

M

x

mass

x

10

10

10

G

THC

CO

CO

NO

CH

NO

NO

×

×

+

×

+

×

×

=

 (7)

ここに,

NO

x mass

NO

x

の排出量

 (g/h)

NO

x M

46.61

NO

x

の全量を

NO

2

とみなしたときの

NO

x

分子量)

CH

α f

燃料による式量

CO

2dr

乾き排気ガス中の

CO

2

濃度(体積分率)

CO

dr

乾き排気ガス中の

CO

濃度(体積分率)

NO

x dr

乾き排気ガス中の

NO

x

濃度(体積分率)

THC

dr

乾き排気ガス中の

THC

濃度(体積分率

C

G

f

燃料流量(質量)

(g/h)

3.4

)  SO

x

の排出量

SO

x

の排出量は,式

 (8)

によって求める。

f

4

dr

4

dr

2dr

4

dr

x

f

α

M

x

mass

x

10

10

10

G

THC

CO

CO

SO

CH

SO

SO

×

×

+

×

+

×

×

=

 (8)

ここに,

SO

x mass

SO

x

の排出量

 (g/h)

SO

x M

64.06

SO

x

の全量を

SO

2

とみなしたときの

SO

x

の分

子量)

CH

α f

燃料による式量

CO

2dr

乾き排気ガス中の

CO

2

濃度(体積分率)

CO

dr

乾き排気ガス中の

CO

濃度(体積分率)

SO

x dr

乾き排気ガス中の

SO

x

濃度(体積分率)

THC

dr

乾き排気ガス中の

THC

濃度(体積分率

C

G

f

燃料流量(質量)

(g/h)

3.5

)  CO

2

の排出量

CO

2

の排出量は,式

 (9)

によって求める。

f

4

dr

4

dr

2dr

4

dr

2

f

α

2M

mass

2

10

10

10

G

THC

CO

CO

CO

CH

CO

CO

×

×

+

×

+

×

×

=

 (9)

ここに,

CO

2 mass

CO

2

の排出量

 (g/h)

CO

2 M

44.01

CO

2

の分子量)

CH

α f

燃料による式量

CO

2dr

乾き排気ガス中の

CO

2

濃度(体積分率)

CO

dr

乾き排気ガス中の

CO

濃度(体積分率)

THC

dr

乾き排気ガス中の

THC

濃度(体積分率

C

G

f

燃料流量(質量)

(g/h)

j

)  結果の記録

  試験結果記録表の例を,

表 6

に示す。


12 
C 8824:2008

表 6

排ガス測定試験  測定記録表

燃料電池発電設備名

測 定 期 日

年            月            日(          )

定格出力(送電端) kW

測 定 場 所

原 燃 料 の 種 類

周 囲 温 度

排 ガ ス 分 析 計

相 対 湿 度

RH %

hPa

製 造 業 者

測定記録

給 気 口 雰 囲 気 中 
酸 素 濃 度 測 定 値

体積分率

(O

2 t

)

時刻

時:分:秒

工程 CO

体積分率

CO

2

体積分率

NO

x

体積分率

SO

x

体積分率

THC

体積分率 C

O

2 a

体積分率

出力

kW

室温

a)

湿度

a)

RH%

結果記録 
排出濃度(酸素濃度換算前)

 CO

体積分率

CO

2

体積分率

NO

x

体積分率

SO

x

体積分率

THC

体積分率 C

O

2 a

体積分率

平均出力

kW

室温

a)

湿度

a)

RH%

起動工程

部分負荷  最低

部分負荷

部分負荷

定格工程

停止工程

各成分最大値

最大値記録工程

排出濃度(酸素濃度換算後)  各成分の実測濃度×O

2 t

/(O

2 t

O

2 a

)

 CO

体積分率

CO

2

体積分率

NO

x

体積分率

SO

x

体積分率

THC

体積分率 C

平均出力

kW

室温

a)

湿度

a)

RH%

起動工程

部分負荷  最低

部分負荷

部分負荷

定格工程

停止工程

各成分最大値

最大値記録工程

排出量

燃料質量流量

g/h

CO

mass

g/h

THC

mass

g/h

NO

x mass

g/h

SO

x mass

g/h

CO

2 mass

g/h

平均出力

kW

室温

a)

湿度

a)

RH%

起動工程

部分負荷  最低

部分負荷

部分負荷

定格工程

停止工程

a)

各工程の室温・湿度は,各工程に移行後

30

分経過時点の値とする。


13

C 8824:2008

単位  mm

材料は,A 及び B は JIS H 3300 に規定する銅及び銅合金継目無管,C 及び D は JIS H 3250 に規定する銅及び銅合金

棒による。

記号

寸法

d(円孔の直径) 0.5∼1.0 
p(円孔間のピッチ)

5∼10

t(管の厚さ) 0.5∼1.0

図 3

燃焼排ガスの採取器及び採取位置

参考図


14 
C 8824:2008

8

排水測定試験

8.1

機器の状態

発電ユニットから外部へ排出される水(排ガスの結露水及び熱出力として取り出す温水を除く。

)を対象

とし,その水質を測定する。

8.2

試験の条件

試験の条件は,次による。

a

)

箇条

5

による。

b

)

起動,定格発電,部分負荷発電及び停止動作完了工程からなる一連の工程において,発電ユニットか

ら排出される水を測定する。

8.3

試験の方法

試験の方法は,次による。

a

)

排水を採取する装置を設置した後,発電ユニットを起動させる。

b

)

排水測定は,発電ユニットの起動から発電・停止までの全工程で排出される水を

1

か所に集めて,次

の項目について測定を行う。

なお,定格発電

3.5

時間以上を含む。

1

)

全排出水の量(運転時間を記載する。

2

)

排出水の温度

3

) pH

4

)  Biochemical Oxygen Demand (BOD)

,必要に応じて

Chemical Oxygen Demand (COD)

c

)

各測定法に関しては,

JIS K 0102

による。

d

)  結果の記録

試験結果記録表の例を,

表 7

に示す。


15

C 8824:2008

表 7

排水測定試験  測定記録表

燃料電池発電設備名

測 定 期 日

年            月            日(          )

定格出力(送電端) kW

測 定 場 所

原 燃 料 の 種 類

精 密 天 び ん ( 秤 )

周 囲 温 度

相 対 湿 度

RH %

大 気 圧 力

hPa

製 造 業 者

p

H

製 造 業 者

測定記録

試験番号

時刻

時:分:秒

排水量

g

排水温度

pH

BOD

mg/L

運転時間

備考

結果記入欄

試験番号

排水量

g

排水温度

pH

BOD

mg/L

運転時間

備考


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C 8824:2008

参考文献  JIS B 8005

  往復動内燃機関−空気音の測定−実用測定方法及び簡易測定方法

JIS C 1509-1

  電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第

1

部:仕様

JIS H 3300

  銅及び銅合金の継目無管

JIS H 3250

  銅及び銅合金の棒