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C 8704-2-2

:2006

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電池工業

会(BAJ)/財団法人規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業臣大臣が改正した日本工業規格である。

これによって JIS C 8704-2 は廃止され,JIS C 8704-2-1 及び JIS C 8704-2-2 置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60896-22:2004,Stationary lead-acid

batteries

−Part 22:Valve regulated types−Requirements を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。

JIS C 8704-22

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(規定)材料関係特性の要求事項

附属書 2(規定)耐熱特性の要求事項

附属書 3(規定)充放電サイクル特性の要求事項

附属書 4(規定)過放電特性の要求事項

附属書 5(参考)制御弁式据置鉛蓄電池−HSE 形及び MSE 形の要求事項

附属書 6(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 8704

の規格群には,次に示す部編成がある。

  JIS C 8704-1  第 1 部:ベント形

JIS

C

8704-2-1

第 2-1 部:制御弁式−試験方法

JIS

C

8704-2-2

第 2-2 部:制御弁式−要求事項


C 8704-2-2

:2006

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  要求事項

2

4.1

  作動安全特性 

2

4.2

  電気的特性 

3

4.3

  耐久特性 

3

5.

  表示

3

6.

  評価項目の要求事項

4

6.1

  ガス放出特性の要求事項 

4

6.2

  耐電流特性の要求事項 

5

6.3

  短絡電流及び内部抵抗の要求事項 

5

6.4

  防爆特性の要求事項

5

6.5

  耐地絡特性の要求事項 

5

6.6

  表示の耐久特性の要求事項 

5

6.7

  容量特性の要求事項

5

6.8

  容量保存特性の要求事項 

5

6.9

  回復充電特性の要求事項 

5

6.10

  熱逸走の要求事項

5

6.11

  強度の要求事項 

5

6.12

  過充電寿命の要求事項 

5

附属書 1(規定)材料関係特性の要求事項 

7

附属書 2(規定)耐熱特性の要求事項

9

附属書 3(規定)充放電サイクル特性の要求事項

11

附属書 4(規定)過放電特性の要求事項 

12

附属書 5(参考)制御弁式据置鉛蓄電池−HSE 形及び MSE 形の要求事項 

13

附属書 6(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

16


日本工業規格(案)

JIS

 C

8704-2-2

:2006

据置鉛蓄電池−第 2-2 部:制御弁式−要求事項

Stationary lead-acid batteries

Part 2-2 : Valve regulated types

Requirements

序文  この規格は,2004 年に第 1 版として発行された IEC 60896-22,Stationarylead-acid batteries−Part

22:Valve regulated types

−Requirements を翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

原国際規格の本体に規定されているが,環境条件などの相違によって日本では適用頻度が低い規定は

属書 14(規定)に記載し,要求事項選択の利便性を考慮している。また,附属書 5(参考)には,従来,

日本工業規格で規定されていた制御弁式据置鉛蓄電池の形式に関する記載を追加している。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。変更の一覧

表をその説明を付けて,

附属書 6(参考)に示す。

1. 

適用範囲  この規格は,負荷及び直流電源に常に接続され,一般に定置状態で用いる制御弁式据置鉛

蓄電池(以下,蓄電池という。

)の要求事項について規定する。

なお,この要求事項に対応する試験方法は,JIS C 8704-2-1 に規定されている。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60896-22:2004

,Stationary lead-acid batteries−Part 22:Valve regulated types−Requirements

(MOD)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 8704-2-1

  据置鉛蓄電池−第 21 部:制御弁式−試験方法

備考 IEC 

60896-21:2004

  Stationary lead-acid batteries−Part 21:Valve regulated types−Methods of

test

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

ISO 1043-1

  Plastics − Symbols and abbreviated terms − Part 1: Basic polymers and their special

characteristics

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a) 

制御弁式蓄電池 (valve regulated lead acid battery)  二次電池であって通常の条件下では密閉状態にあ

るが,内圧が規定値を超えた場合,ガスの放出を行うもの。通常電解液を補液することができない

[IEC 60050(482) 

の 482-05-15]。

b) 

アンペア時 (ampere-hour)  放電電流(A)に電流が流れた時間(h)をかけることによって求められる電


2

C 8704-2-2

:2006

気量又は電池容量。単位は Ah。1 Ah は 3 600 クーロンに等しい。

c) 

二 次 電 池  (secondary battery)   充 電 す る こと に よ っ て 反復 使 用 で きる 電 池  [IEC 60050(482) 

482-01-03]

d) 

充電 (charge)  二次電池が外部回路から電気エネルギーを取り入れ,化学エネルギーに転換する間の

働き  [IEC 60050(482)  の 482-05-27]。

備考  充電条件は,最大の電圧,電流,期間によって規定する。

e) 

満充電 (full charge)  利用可能な活物質が十分に充電された状態  [IEC 60050(482)  の 482-05-42]。

f) 

過充電 (overcharge)  蓄電池が満充電された後も継続される充電  [IEC 60050(482)  の 482-05-44]。

g) 

単電池 (cell)  電極及び電解質から構成される蓄電池で,公称電圧は 2 V である。セルともいう[IEC 

60050(482) 

の 482-01-01]。

h) 

実容量 (actual capacity)  定められた温度において定められた放電率によって定められた放電終止電

圧にまで放電される試験において定められる,蓄電池から放出される電気量。この値は通常,アンペ

ア時 (Ah)で示し,C

a

で表示する。

i) 

定格容量 (rated capacity)  蓄電池が満充電後に定められた条件の下で放出できる電気量であり,製造

業者が報告する値。この値は通常,アンペア時  (Ah)で示し,C

rt

で表示する  [IEC 60050(486) 

486-03-021]

j) 

耐久特性 (durability)  特定の使用及びメンテナンス条件の下で求められる機能をその限界状況に達

するまで発揮する特性[IEC 60050(191)  の 191-02-02]。

k) 

電解液 (electrolyte)  電気的導体に変える移動イオンを内包する液体 [IEC 60050(482)  の 482-02-29]。

l) 

熱逸走 (thermal runaway)  定電圧充電中に発生する限界的な状態であって,蓄電池の電流と温度とが

累積的な相互強化作用を生み出して,電流と温度を増加上昇させる現象。蓄電池を破壊することがあ

る[IEC 60050(486)  の 486-04-54]。

m) 

均等充電電圧 (boost voltage)  充電を加速して過充電ぎみにするために,また,蓄電池の充電状態を

均等化するために,高い電圧で充電する際に製造業者が指定する電圧。U

boost

で表示する。

n) 

放電終止電圧 (final voltage)  蓄電池の放電が終了したとみなされる指定された電圧。U

final

で表示する

[IEC 60050(482) 

 482-03-30]。

o) 

浮動充電電圧 (float voltage)  浮動充電を行うための製造業者が指定した電圧。U

flo

で表示する。

p) 

公称電圧 (nominal voltage)  蓄電池の電圧表示に用いる標準電圧(V) [IEC 60050(482)  の 482-03-31]。

4. 

要求事項  この規格は,次に挙げる各項目の要求事項を記すものであり,各項目の試験方法は JIS C 

8704-2-1

による。要求事項は,作動安全特性,電気的特性,耐久特性,及び表示並びに

附属書 1で規

定する,材料関係特性,耐熱特性,充放電サイクル特性及び過放電特性のそれぞれの要求事項で構成する。

要求項目については,用途及び要求仕様に応じて受渡当事者間で協議し決定する。

4.1 

作動安全特性  蓄電池の作動安全特性に関する項目を,表 に示す。


3

C 8704-2-2

:2006

  1  作動安全特性項目

項目番号

項目

目的

  6.1.1 

  ガス放出特性Ⅰ

  排出ガス量を測定する。

  6.1.2 

  ガス放出特性Ⅱ(密閉反応効率特性)   密閉反応効率を測定する。

  6.2.1 

  耐電流特性Ⅰ

  導電部断面積の妥当性を確認する。

  6.2.2 

  耐電流特性Ⅱ(最大放電電流)

  導電部の溶断及び外観変形がないことを確認
  する。

  6.3 

  短絡電流及び内部抵抗

  外部回路ヒューズのサイズ決めに関するデー
  タを提供する。

  6.4.1 

  防爆特性Ⅰ

  6.4.2 

  防爆特性Ⅱ

  防爆機能部の妥当性を評価する。

  6.5 

  耐地絡特性

  設計の妥当性を評価する。

  6.6 

  表示の耐久特性

  安全情報に関する表示の品質を評価する。

4.2 

電気的特性  蓄電池の電気的特性に関する項目を,表 に示す。

  2  電気的特性項目

項目番号

項目

目的

  6.7 

  容量特性

  選ばれた放電率又は放電時間における使用可能な
  放電能力を確認する。

  6.8 

  容量保存特性

  保存期間データを提供する。

  6.9 

  回復充電特性

  停電後の容量回復性を確認する。

4.3 

耐久特性  蓄電池の耐久特性に関する項目を,表 に示す。

  3  耐久特性項目

項目番号

項目

目的

 6.10 

  熱逸走

  電流及び温度が相乗的に高まる条件が整うまでの
  予想時間を規定する。

 6.11 

  強度

  落下した際のひび割れ又は漏液の有無を確認する。

 6.12 

  過充電寿命

  過充電された場合の耐久性を評価する。

4.4 

材料関係特性,耐熱特性,充放電サイクル特性及び過放電特性  蓄電池の材料関係特性,耐熱特性,

充放電サイクル特性及び過放電特性に関する項目を,

表 に示す。

  4  材料関係特性,耐熱特性,充放電サイクル特性及び過放電特性

試験方法

箇条番号

項目

目的

附属書 1(規定) 

材料関係特性評価試験

材料関係特性を評価する

附属書 2(規定) 

耐熱特性試験

過酷な環境下での耐熱特性を評価する

附属書 3(規定) 

充放電サイクル特性試験

公共電力の供給が不安定な地域における
充放電サイクル特性を評価する

附属書 4(規定) 

過放電特性試験

特殊な条件下での過放電特性を評価する

5. 

表示  表示は,表示Ⅰ又は表示Ⅱのいずれかを選択する。


4

C 8704-2-2

:2006

5.1 

表示Ⅰ  蓄電池には,表 の表示をしなければならない。

なお,表示の耐久特性に関する要求項目は,この規格の 6.6 に,その試験方法は JIS C 8704-2-1  の 6.6

による。

  5  表示項目

要求項目

少なくとも次の情報を表示しているかを検査する。

技術情報

1.

正極端子部に半径 6 mm 以上の+記号で極性表示。

2.

製造業者又は販売業者の名称

3.

原産国

4.

形式

5. JIS C 8704-2-1

の 6.7 に規定の放電率のうち,少なくとも一つの定格容量及び,その

放電終止電圧  (V/セル又は V/蓄電池)

6.

定格容量の指定温度(20  ℃又は 25  ℃)

7.

20

℃又は 25  ℃における浮動充電電圧  (V/セル又は V/蓄電池)

8.

製造日  (月,年の順番)(

1

)

直径 11 mm 以上の大きさで対照色 2 色以上を使用した ISO の警告シンボル(

2

)

1.

警告

2.

電気的な危険性

3.

火気禁止

4.

保護めがねを着用すること

5.

取扱説明書を熟読すること

表示すべき必
要情報

環境保護に関するシンボル

1.

リサイクルシンボル

(

1

)

この規格においては,

“製造日”を,原産地の工場での蓄電池の最終検査日と定義する。

(

2

蓄電池近傍に別ラベルを添付するか,又は蓄電池の取扱説明書に記載してもよい。背景色は 1

色とみなす。

5.2 

表示Ⅱ  蓄電池の一組には,見やすい箇所に容易に消えない方法で次の事項を表示しなければな

らない。

a) 

形式(

附属書 表 参照)

b) 

定格容量

c) 

一組の蓄電池個数又は公称電圧

d) 

製造業者名又はその略号

e) 

製造年月又はその略号

6. 

評価項目の要求事項  この規格で規定する要求事項を評価するための試験方法は,JIS C 8704-2-

1

に規定されている。蓄電池は JIS C 8704-2-1 によって試験され,この規格によって要求事項との適否を

検証する。作動安全特性に対する要求事項は,

“合格”又は“数値の報告”で記録される。電気的特性及

び/又は耐久特性に対する要求事項は,蓄電池の一般的な用途(通信,UPS,電源操作,非常用電源など)

だけでなく,環境条件及び作動条件にも依存する。

6.1 

ガス放出特性の要求事項  ガス放出特性は,6.1.1 又は 6.1.2 のいずれかを受渡当事者間の協議によ

って選択する。

6.1.1 

ガス放出特性Ⅰ  JIS C 8704-2-1 の 6.1.1 によって試験を実施し,推奨充電電圧による浮動充電条

件又は 2.40 V/セルの過充電電圧条件における 20  ℃又は 25  ℃における単電池,時間(h)及びアンペア時

(Ah)

当たりのガス放出量(ml)を測定し報告する。


5

C 8704-2-2

:2006

6.1.2 

ガス放出特性Ⅱ(密閉反応効率特性)  JIS C 8704-2-1 の 6.1.2 によって試験を実施したとき,密

閉反応効率は 90  %以上でなければならない。

6.2 

耐電流特性の要求事項  耐電流特性は,6.2.1 又は 6.2.2 のいずれかを受渡当事者間の協議によって

選択する。

6.2.1 

耐電流特性Ⅰ  JIS C 8704-2-1 の 6.2.1 によって試験を実施したとき,30 秒間通電後の組電池の電

圧は 2.0 V/セルより大きく,端子部溶融の徴候又は導電部の溶断があってはならない。

6.2.2 

耐電流特性Ⅱ(最大放電電流)  JIS C 8704-2-1 の 6.2.2 によって試験を実施したとき,導電部の

溶断及び外観上の著しい変形があってはならない。

6.3 

短絡電流及び内部抵抗の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.3 によって試験を実施したとき,形式を構成

する全セル又はモノブロックの短絡電流 I

sc

及び内部抵抗 R

i

を求め,報告する。

6.4 

防爆特性の要求事項  防爆特性は,6.4.1 又は 6.4.2 のいずれかを受渡当事者間の協議によって選択

する。

6.4.1 

防爆特性Ⅰ  JIS C 8704-2-1 の 6.4.1 によって試験を実施し,ガス放出中に代表的防爆機能部付近

で火花を発生させたとき,防爆機能部を通じて蓄電池内部への誘爆があってはならない。

ただし,静電気による放電及び炎の持続による蓄電池内部への誘爆は除外する。

6.4.2 

防爆特性Ⅱ  JIS C 8704-2-1 の 6.4.2 によって試験を実施したとき,炎の持続及び蓄電池内部への

誘爆があってはならない。

6.5 

耐地絡特性の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.5 によって試験を実施したとき,地絡及び電解液の漏出

があってはならない。

6.6 

表示の耐久特性の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.6 によって試験を実施し化学薬品に暴露したとき,

暴露後も表示は判読可能でなければならない。

6.7 

容量特性の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.7 によって試験を実施したとき,実容量 C

a

は,試験回数 5

回以内に定格容量 C

rt

の 95  %以上とならなければならない。この要求事項は,平均値ではなく,6 個の蓄

電池すべてに適用する。

6.8 

容量保存特性の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.8 によって試験を実施したとき,容量保存率 C

rf

は 3

時間率容量(保存期間 180 日)で 70  %以上,又は 10 時間率容量(保存期間 90 日)で 80  %以上でなけ

ればならない。この要求事項は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。

6.9 

回復充電特性の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.9 によって試験を実施したとき,24 時間回復充電率

Rbf

24h

は 90  %以上,168 時間回復充電率 Rbf

168h

は 98  %以上でなければならない。この要求事項は,平均

値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。

6.10 

熱逸走の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.10 よって試験を実施したとき,2.45 V/セル充電においては

168

時間以内,2.60 V/セル充電においては 24 時間以内に 60  ℃に達してはならない。また,2.45 V/セ

ル及び 2.60 V/セル充電において 60  ℃に達した場合は達するまでの時間を,達しなかった場合は 168 時

間後の蓄電池表面温度を報告しなければならない。

6.11 

強度の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.11 によって試験を実施したとき,漏れがあってはならない。

6.12 

過充電寿命の要求事項  JIS C 8704-2-1 の 6.12 によって試験を実施したとき,過充電寿命の日数は,

受渡当事者間の取決めによって 180 日以上,又は 240 日以上とする。


7

C 8704-2-2

:2006

附属書 1(規定)材料関係特性の要求事項

序文  この附属書は,本体の 4.の蓄電池の材料関係特性の要求事項について規定する。

原国際規格 IEC 60896-22 において,材料関係特性の要求事項は,本体で規定されている。しかし,こ

の要求事項の運用は,顧客の要求によって製造業者が個別に対応する内容であるので,附属書とした。

1. 

適用範囲  この附属書は,材料関係の項目である材料表示,材料の可燃性及びセル間コネクタ特性,

並びに内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度の要求事項について規定する。

2. 

材料表示

2.1 

目的  この要求事項は,蓄電池に使用された樹脂材料が,ISO 1043-1 の材料シンボルによって明り

ょうに識別でき,使用期間を通じて判読可能であることを確認することで,環境保護のためにリサイクル

を促進することである。

2.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 2.  によって検査を実施したとき,正確で判読可能な材料の識

別表示がなされていなければならない。

3. 

材料の可燃性

3.1 

目的  この要求事項は,電槽とふたの非金属部の燃焼特性とが IEC 60896-21 に基づいて定められて

いるかどうかを適切な試験設備によって,確認することである。この試験の結果によって,蓄電池の樹脂

材料の燃焼特性レベル及び自己消火特性レベルが明確になる。このことによって,適切な防火安全手段を

講ずる。

3.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 3.  によって試験を実施したとき,電槽及びふたの材料の燃焼

等級レベルを定め,電槽及びふたと同じ厚さのサンプルの燃焼等級レベルを報告しなければならない。

4. 

セル間コネクタ特性

4.1 

目的  この要求事項の目的は,大電流条件下で指定された接続導体(接続して組電池を形成する蓄電

池外側の導体をいう。)の到達する最高温度を明らかにすることである。この試験の結果によって,高率

放電において接続導体の温度が 70  ℃を超える高温になる危険性の有無が明確になる。

4.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 4.  によって試験を実施したとき,接続導体が到達した最高

温度を測定し報告しなければならない。

5. 

内部圧力及び温度の上昇に対する寸法安定度特性

5.1 

目的  この要求事項は,特定の条件下で蓄電池が膨れたり膨張を引き起こしたりすることがないか

どうかを明確にすることである。この試験の結果によって,蓄電池設備の設計者に対して,蓄電池変形の

有無及びその変形量並びに変形量に相当するすき間を確保することの必要性が明確になる。

5.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 5.  によって試験を実施したとき,寸法の変化を変化率  (%)

及び変化量 (mm) で提示しなければならない。

備考  金属製の格納容器が高い寸法安定性を保証する場合は,この試験は必要とされない。金属製の

格納容器に入れられた蓄電池の交換は,製造業者の指示に従って行われる限り問題ない。


8

C 8704-2-2

:2006

附属書 2(規定)耐熱特性の要求事項

序文  この附属書は,本体の 4.の蓄電池の耐熱特性の要求事項について規定する。

原国際規格 IEC 60896-22 において,耐熱特性の要求事項が本体で規定されている。しかし,その規定

は,日本国内において蓄電池がこの規定のような過酷な環境下で使用されることはないので,実情にそぐ

わない内容である。そこで,この規格においては,耐熱特性の要求事項を附属書としている。

1. 

適用範囲  この附属書は,耐熱特性である弁作動機能の 40  ℃作動試験,55  ℃又は 60  ℃高温試験及

び低温試験についての要求事項を規定する。

2. 

弁作動特性

2.1 

目的  この要求事項は,蓄電池に取り付けられた各々の弁が,高温(55  ℃又は 60  ℃)試験の前後に

おいて開弁し,ガスを放出するかどうかを確認することである。この試験の結果によって,弁が蓄電池の

稼動期間を通じて開弁し,適切に機能することが明確になる。

2.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 2.  によって試験を実施したとき,高温試験の前後において,

ガスの放出が検知されなければならない。

3. 40 

℃作動特性

3.1 

目的  この要求事項は,実際の高温温度環境下で,浮動充電電圧で蓄電池を稼動させた場合に,蓄

電池がどのような挙動をするのかについて,標準的な情報を導き出すことである。この試験の結果によっ

て,浮動充電電圧の温度補正を行うことなく実際に使用される可能性のある温度下で稼動させた場合の蓄

電池の予想寿命データを,加速係数を使用することなく直接に得ることができる。

3.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 3.  によって試験を実施したとき,経過期間は附属書 表 

満足しなければならない。この要求事項は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。

附属書   1

単位  日

使用レベル

経過期間

短期間  (Brief duration exposure time)

500

中期間  (Medium duration exposure time)

750

長期間  (Long duration exposure time)

≧1 100

超長期間  (Very long duration exposure time)

≧1 700

4. 55 

℃又は 60  ℃の高温特性

4.1 

目的  この要求事項は,高温ストレス条件下で蓄電池がどれだけの期間にわたり性能を発揮するか

の情報を導き出すことである。このようなストレス条件下では水分の喪失量が多く,格子の腐食も進むた

め,容量低下が促進されて蓄電池の性能は非常に早く低下する。この試験の結果によって,厳しい高温稼

動条件下で,特定の設計が,どの程度耐えられるかが明確になる。また,蓄電池がこのような条件の付近

で稼動する場合,どのような設計が,より長く耐えられるのかが明確になる。


9

C 8704-2-2

:2006

4.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 4.  によって試験を実施したとき,試験温度 55  ℃又は 60  ℃,

容量試験の区分(3 時間率容量試験又は 0.25 時間率)によって,経過期間は

附属書 2  表 を満足しなけれ

ばならない。この要求事項は,平均値ではなく,試験される個々の蓄電池に適用する。

附属書   2

単位  日

経過期間

温度  55  ℃

温度  60  ℃

要求レベル

3

時間率 0.25 時間率

3

時間率 0.25 時間率

短期間  (Brief duration exposure time)

≧150

≧75

≧105

≧55

中期間  (Medium duration exposure time)

≧250

≧125

≧175

≧90

長期間  (Long duration exposure time)

≧350

≧175

≧250

≧125

超長期間  (Very long duration exposure time)

≧500

≧250

≧350

≧175

5. 

低温特性

5.1 

目的  この要求事項は,稼動期間中,非常に低い温度条件におかれた蓄電池が,凍結によって発生

する影響に対して最低限の機械的安定性をもっており,指定された条件下で適切な容量回復性を示すのを

確認することである。この試験の結果は,適切な耐寒保護がなされておらず,電源供給が不安定な設備に

おいて発生する可能性のある電解液凍結に対して,特定の蓄電池設計が,どの程度耐えられるのかを明確

にする。

5.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 5.  によって試験を実施したとき,容量率 C

als

は 95  %以上で

なければならない。また,機械的損傷があってはならない。この要求事項は,平均値ではなく,試験され

る個々の蓄電池に適用する。

備考  蓄電池が電解液凍結温度におかれることがない場合は,この要求事項は適用しない。


10

C 8704-2-2

:2006

附属書 3(規定)充放電サイクル特性の要求事項

序文  この附属書は,本体の 4.の蓄電池の寿命特性の一つである充放電サイクル特性の要求事項について

規定する。

原国際規格 IEC 60896-22 において,充放電サイクル特性の要求事項は,本体で規定されている。しか

し,この要求事項は,公共電力の供給の不安定な地域において有効と考えられ,供給が安定している日本

国内の電力事情を考慮すると,これに該当しない。そこで,この規格においては,充放電サイクル特性の

要求事項を附属書としている。

1. 

適用範囲  この附属書は,充放電サイクル特性の要求事項について規定する。

2. 

充放電サイクル特性

2.1 

目的  この要求事項は,電力供給が不安定,不十分なために,頻繁に,又は少なくとも日に 1 回の

割合で放電が行われるような地域で,さらに,充電が浮動充電用に設定された条件によってしか行われな

いような場合における蓄電池の総容量及びサイクル性能を確認する。

この試験の結果によって,放電後の充電電気量が非常に制限された条件下でも,長期間にわたって,安定的に動作

するように設計された蓄電池の能力が明確になる。蓄電池の設計に依存するものの,このような稼動状態では一時的

又は恒常的な容量不足におちいる可能性があるが,浮動電圧での充電時間延長及び製造業者推奨の均等充電による回

復効果もまた評価される。

2.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 2.  によって試験を実施したとき,1.80 V/セルに達するまで

の 2 時間放電サイクル数は

附属書 3  表 を満足しなければならない。

附属書   3

使用環境の電力事情 1.80

V

/セルに達するまでの 2 時間放電サイクル数

良い  (Reliable mains power)

50

サイクル未満の蓄電池がないこと

悪い  (Unreliable mains power)

150

サイクル未満の蓄電池がないこと

非常に悪い  (Very unreliable mains power)

300

サイクル未満の蓄電池がないこと


11

C 8704-2-2

:2006

附属書 4(規定)過放電特性の要求事項

序文  この附属書は,本体の 4.の蓄電池の過放電特性の要求事項について規定する。

原国際規格 IEC 60896-22 において,不規則過放電特性及びサイクル過放電特性の要求事項は,本体に

規定されている。しかし,その規定は,蓄電池の使用条件を大きく逸脱したもので,実情にそぐわない内

容である。そこで,この規格においては,特殊な過放電特性の要求事項を附属書としている。

1. 

適用範囲  この附属書は,過放電特性である不規則過放電特性及びサイクル過放電特性の要求事項に

ついて規定する。

2. 

不規則過放電特性

2.1 

目的  この要求項目は,稼動期間中に過酷な過放電にさらされた蓄電池が,指定された条件下で,

最低限の容量回復性能を示すかどうかを確認することである。

この試験の結果によって,容量が非常に不均衡となった組電池で放電及び充電を行った後の,使用可能

容量が明確になる。充電レベルが異なる蓄電池を組電池中の不良品交換のために使用する場合,又は過放

電防止装置が使用できない場合,このような状態が発生する可能性がある。

2.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 2.  によって試験を実施したとき,蓄電池交換を含む保守点検

が確実に実施されている場合は,不均衡過放電容量率 C

aod

は 80  %以上でなければならない。ただし,保

守点検が実施されていない場合はこの要求事項を適用しない。

3. 

過放電サイクル特性

3.1 

目的  この要求項目は,稼動期間中に過酷な過放電にさらされた蓄電池が,指定された条件下で最

低限の容量回復性能を示すかどうかを確認することである。この試験の結果によって,低い放電終止電圧

まで大きい活物質利用率によって繰り返し放電を行った後の使用可能容量が明確になる。充電レベルが異

なる蓄電池を組電池中の不良品交換のために使用する場合,又は過放電防止装置が使用できない場合,こ

のような状態が発生する可能性がある。

3.2 

要求事項  JIS C 8704-2-1  附属書 の 3.  によって試験を実施したとき,電力事情が悪い及び信頼性

の低い放電終止電圧制御しか確保できない場合は,過放電サイクル後の残存容量率 C

aoc

は 90  %以上でな

ければならない。ただし,そうでない場合はこの要求事項を適用しない。


12

C 8704-2-2

:2006

附属書 5(参考)制御弁式据置鉛蓄電池−

HSE

形及び MSE 形の要求事項

序文  この附属書は,原国際規格に該当する規定はないが,日本国内で一般的に流通している機種である

HSE

形及び MSE 形に関して記載するものであり,規定の一部ではない。

1. 

適用範囲  この附属書は,HSE 形及び MSE 形に対し,本体に規定されていない要求事項の項目につ

いて記載する。

2. 

形式  形式は,附属書 表 のとおりとする。

3. 

外観  外観は,目視によって調べる。著しい変形,ひび,割れなどがないものとする。

4. 

寸法  寸法は,JIS B 7516(金属製直尺)に規定する 1 級以上の直尺,又はこれと同等以上の精度を

もつ測定器具を用いて

附属書 5  図 に示す外形寸法を測定する。測定箇所は,総高さ,箱高さ,幅及び長

さの最大位置とする。寸法は,

附属書 5  表 のとおりとする。

5. 

性能  電圧及び容量は,附属書 5  表 のとおりとする。蓄電池は,周囲温度  −15  ℃∼+45  ℃にお

いて異常なく使用できるもので,正立又は横倒しの状態でも漏液がないものとする。

6. 

端子  端子は,ボルトとナットで接続できるものとする。使用するボルトは,JIS B 0205-1(一般用

メートルねじ−第 1 部:基準山形)

JIS B 0205-2(一般用メートルねじ−第 2 部:全体系)

JIS B 0205-3

(一般用メートルねじ−第 3 部:ねじ部品用に選択したサイズ)

JIS B 0205-4(一般用メートルねじ−第

4

部:基準寸法)によるものとし,蓄電池形式と使用ボルトとの関係は,

附属書 5  表 のとおりとする。

7. 

製品の呼び方  製品の呼び方  は,名称(省略してもよい。),形式,一組の蓄電池個数,公称電圧,

10

時間率定格容量又は形式及び一組の蓄電池個数による。

1.  制御弁式据置鉛蓄電池  MSE-500  13 個    26 V    500 Ah

2.  MSE-500  13 個


13

C 8704-2-2

:2006

附属書   1  外形寸法測定位置(参考)


14

C 8704-2-2

:2006

附属書   1  蓄電池の形式

定格容量(

1

)

Ah

外形寸法(

2

)

mm

(参考)

形式

公称電圧

V

10

時間率

(10HR)

1

時間率

(1HR)

総高さ

最大

箱高さ

長さ

質量

kg

蓄電池外

観図

(

附属書

5

図 1)

HSE-30-12 30

18

235

13

HSE-40-12 40

24

299

16.5

HSE-50-12

12

50 30

363

20

a)

HSE-60-6 60

36

217

12.5

HSE-80-6 80

48

281

16

HSE-100-6

6

100 60

345

19.5

b)

MSE-50-12 12

50

32.5

363 20.5  a)

MSE-100-6 6

100

65

220 190 128

345 20  b)

MSE-150 150

97.5

13

MSE-200 200

130

106

16

MSE-300 300

195

170

150 24

c)

MSE-500 500

325

241

38

d)

MSE-1000 1

000

650

365 330

171

471 76  e)

MSE-1500 1

500

975

110

MSE-2000

2 000

1 300

337 476

146

f)

MSE-3000

2

3 000

1 950

375 340

340 696  220

g)

(

1

) HR

は,Hours Rate を示す。

(

2

)

許容差は,±3 mm とする。

備考  形式に使用した記号及び数値は,次の意味を表す。

1. HSE−30−12

公称電圧(V)の数値

10

時間率定格容量(Ah)の数値

JIS C 8704-1

に示す HS 形(高率放電用ペースト式)と同等の放電特性で,

本体の 6.12 にて 180 日以上の過充電寿命をもつ制御弁式据置鉛蓄電池

2. MSE

−200

10

時間率定格容量(Ah)の数値

本体の 6.12 にて,240 日以上の過充電寿命をもつ制御弁式据置鉛蓄電池

附属書   2  蓄電池形式と使用ボルト

ねじの呼び M6

M10

適用蓄電池形式

  HSE-30-12 
  HSE-40-12 
  HSE-50-12

  HSE-60-6 
  HSE-80-6 
  HSE-100-6

  MSE-50-12 
  MSE-100-6

  MSE-150 
  MSE-200 
  MSE-300

  MSE-500 
  MSE-1000 
  MSE-1500

  MSE-2000 
  MSE-3000


15

C 8704-2-2

:2006

附属書 6(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 8704-22

2006  据置鉛蓄電池−第 22 部:制御弁式−要求事項

IEC60896-22:2004

  据置用鉛蓄電池  第 22 部  制御弁式  要求事項 

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと
の評価及びその内容 
表示箇所:本体,附属書

表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(Ⅱ) 
国 際 規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と の
評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

1.

適用範囲

電池の使用形態によ
って,適用範囲を規

IEC

60896-22 

1

JIS

に同じ IDT

JIS C 8704-21 

IEC60896-21 

MOD/

変更

JIS

からの引用事項は,対応 IEC

規格の該当事項と同等である。

対応 JIS が MOD なので整合化を更

に進める。

2.

引用規格

ISO 1043-1 

2

ISO1043-1 

IDT

MOD/

追加

1

項目を追加

規格の運用に際して必要。

3.

定義 16 項目について定

3

42

項目について定義

MOD/

削除 28 項目を削除

国内では一般的ではないため,混

乱をきたすおそれがあり削除。

4.

要求事項

4.1

作 動 安

全特性

本項目の概要

蓄電池の作動安全特
性に関する項目の規
定。

4

4.1

4.2

4.5

5

本項目の概要

蓄 電 池 の 作 動 安 全 特
性 に 関 す る 項 目 の 規
定。

MOD/

追加

密閉反応効率,最大放電電流に関
する項目を追加。

日本国内で流通している蓄電池に
ついても規定した。追加した項目

を,今後 IEC へ機会をみて提案す
る。

4.2

  電 気

的特性

蓄電池の電気的特性

に 関 す る 項 目 の 規
定。

4.3

4.5

5

蓄 電 池 の 電 気 的 特 性

に関する項目の規定

MOD/

追加

容量保存特性に 90 日の場合によ

る方法を追加。

日本国内で流通している蓄電池の

場合についても規定した。追加し
た項目を,今後 IEC へ機会をみて
提案する。

4.3

耐 久 特

蓄電池の耐久性に関
する項目の規定。

4.4

4.5

5

蓄 電 池 の 耐 久 性 に 関
する項目の規定

MOD/

追加

過充電寿命に関する項目を追加。

日本国内で流通している蓄電池に
ついても規定した。追加した項目

を,今後 IEC へ機会をみて提案す
る。


16

C 8704-2-2

:2006

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと
の評価及びその内容 
表示箇所:本体,附属書

表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(Ⅱ) 
国 際 規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と の
評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

4.4

表示

表示Ⅰ及び表示Ⅱの
表示項目を規定。

6.6

JIS

と同じ MOD/削除

廃棄に関する表示を削除

国内法で取決めがない表示ゆえ削
除とした。EU では義務付けられて

いるため,整合化は困難である。

MOD/

選択

蓄電池の 1 組に対しての表示方
法を選択可能とした。

日本国内で従来から実施している
表示方法を規定した。今後 IEC 
機会をみて提案する。

6.

評 価 項 目

の要求事項

試験結果の判定方法
を規定。

4.5

JIS

と同じ IDT

6.1

ガ ス 放

出特性の要
求事項

ガス放出特性及び密

閉反応効率特性の要
求 事 項 に つ い て 規
定。

6.1

ガ ス 放 出 特 性 の 要 求

事項について規定。

MOD/

選択

国際規格の規定に加え,日本国内

で従来から実施されている密閉
反応効率特性の要求事項も選択
可能とした。

日本国内で流通している電池につ

いても規定した。追加した項目を,
今後 IEC へ機会をみて提案する。

6.2

耐 電 流

特性の要求

事項

高電流放電特性及び
最大放電電流特性の

要求事項について規
定。

6.2

高 電 流 放 電 特 性 の 要
求事項について規定。

MOD/

選択

国際規格の規定に加え,日本国内
で従来から実施されている最大

放電電流特性の要求事項も選択
可能とした。

日本国内で流通している電池につ
いても規定した。追加した項目を,

今後 IEC へ機会をみて提案する。

6.3

短 絡 電

流及び内部
抵抗特性の

要求事項

短絡電流及び内部抵
抗の要求事項につい
て規定。

6.3

JIS

と同じ IDT

6.4

防 爆 特

性の要求事

防爆特性Ⅰ及びⅡの
要求事項について規

定。

6.4

防 爆 特 性 の 要 求 事 項
について規定。

MOD/

選択

国際規格の規定に加え,日本国内
で従来から実施されている防爆

特性の要求事項も選択可能とし
た。

日本国内で流通している電池につ
いても規定した。追加した項目を,

今後 IEC へ機会をみて提案する。

6.5

耐 地 絡

特性の要求
事項

耐地絡特性の要求事
項について規定。

6.5

JIS

と同じ IDT


17

C 8704-2-2

:2006

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと
の評価及びその内容 
表示箇所:本体,附属書

表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(Ⅱ) 
国 際 規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と の
評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

6.6

表 示 の

耐久特性の

要求事項

表示の耐久特性の要
求 事 項 に つ い て 規

定。

6.6

JIS

と同じ   

IDT

6.7

容 量 の

要求事項

容量の要求事項につ

いて規定。

6.11

容 量 の 要 求 事 項 に つ

いて規定。

MOD/

変更

試験回数を変更した。

従来の日本国内での運用方法とし

た。今後 IEC へ機会をみて提案す
る。

6.8

容 量 保

存特性の要
求事項

容量保存特性の要求

事項について規定。

6.12

容 量 保 存 特 性 の 要 求

事項について規定。

MOD/

選択

国際規格の規定に加え,日本国内

で従来から実施されている容量
保存特性の要求事項も選択可能
とした。

日本国内で流通している電池につ

いても規定した。追加した項目を,
今後 IEC へ機会をみて提案する。

6.9

回 復 充

電特性の要

求事項

回復充電特性の要求
事項について規定。

6.14

JIS

と同じ IDT

6.10

熱逸走

特性の要求

事項

熱逸走の要求事項に
ついて規定。

6.18

JIS

と同じ IDT

6.11

強度特

性の要求事

電池の落下強度の要

求 事 項 に つ い て 規
定。

6.21

JIS

と同じ IDT

6.12

過充電

寿命特性の
要求事項

過充電寿命特性の要

求 事 項 に つ い て 規
定。

規定なし MOD/追加

日本国内で従来から実施されて

いる過充電寿命特性の要求事項
を追加した。

日本国内で流通している電池の要

求事項を規定した。今後 IEC へ機
会をみて提案する。

附属書 1

(規

定)材料関
係特性の要

求事項

蓄電池に関連する材
料関係の特性に関す
る要求事項について

規定。

6.7

6.9

6.10

6.20

JIS

と同じ MOD/変更

JIS

は附属書で規定

日本国内では,顧客の要求によっ
て製造業者が対応する内容である
ため。


18

C 8704-2-2

:2006

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の項目ごと
の評価及びその内容 
表示箇所:本体,附属書

表示方法:点線の下線又は側線

項目 
番号

内容

(Ⅱ) 
国 際 規 格
番号

項目
番号

内容

項 目 ご と の
評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

附属書 2

(規

定)耐熱特

性の要求事

蓄電池の耐熱特性に
関する要求事項につ

いて規定。

6.8

6.15

6.16

6.19

JIS

と同じ MOD/変更

JIS

は附属書で規定

過酷な環境下の試験であり,日本
国内の実状にそぐわない項目であ

るため。

附属書 3

(規

定)充放電
サイクル特

性の要求事

浮動充電によるサイ
クル特性に関する要
求 事 項 に つ い て 規

定。

6.13

JIS

とほぼ同じ MOD/変更

JIS

は附属書で規定

日 本 国 内 の 電 力 事 業 下 に お い て
は,実状にそぐわない項目である
ため。

附属書 4

(規

定)過放電
特性の要求
事項

蓄電池の過放電特性

に関する要求事項に
ついて規定。

6.17

JIS

とほぼ同じ MOD/変更

JIS

は附属書で規定

使 用 条 件 を 大 き く 逸 脱 し た も の

で,実状にそぐわない内容である。

附属書 5

(参

考)

制御弁式据
置鉛蓄電池
−HSE 形及

び MSE 形
の要求事項

HSE

形及び MSE 形

蓄電池の要求事項を

規定

規定なし MOD/追加

JIS

は附属書で規定

日本国内で一般的に流通している
機種の要求事項を記載した。

JIS と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD


19

C 8704-2-2

:2006

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  IDT………………  技術的差異がない。 
    ―  MOD/削除………  国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    ―  MOD/追加………  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    ―  MOD/変更………  国際規格の規定内容を変更している。 
    ―  MOD/選択………  国際規格の規定内容と別の選択肢がある。

2.

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    ―  MOD……………  国際規格を修正している。

19

C

 8462-1


0000

 (IE

C

 60670-

1


2002)