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C 8702-1

:2009

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  一般的要求事項 

4

4.1

  構造

4

4.2

  機械的強度 

4

4.3

  表示事項 

4

4.4

  極性表示 

4

5

  機能特性及び規定要求事項 

5

5.1

  容量

5

5.2

  高率放電特性 

5

5.3

  サイクル寿命 

5

5.4

  容量保存特性 

5

5.5

  耐電流特性 

5

5.6

  深放電後の充電受入れ特性 

5

5.7

  トリクル寿命 

5

5.8

  40  ℃でのトリクル寿命 

5

5.9

  ガス放出特性 

5

5.10

  密閉機能特性 

5

5.11

  耐振動特性 

6

5.12

  耐衝撃特性 

6

6

  一般試験条件 

6

6.1

  抜取り及び供試用蓄電池の準備

6

6.2

  計測機器 

6

6.3

  試験状態 

7

7

  試験方法

7

7.1

  容量

7

7.2

  高率放電特性 

8

7.3

  サイクル寿命 

8

7.4

  容量保存特性 

9

7.5

  耐電流特性 

9

7.6

  深放電後の充電受入れ特性 

9

7.7

  トリクル寿命 

9

7.8

  40  ℃でのトリクル寿命 

10


C 8702-1

:2009  目次

(2)

ページ

7.9

  ガス放出特性試験

10

7.10

  密閉機能特性 

12

7.11

  耐振動特性 

12

7.12

  耐衝撃特性 

12

附属書 JA(参考)高温加速寿命試験

13

附属書 JB(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

14


C 8702-1

:2009

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電池工業

会(BAJ)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,

JIS C 8702-1:2003

は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS C 8702

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

C

8702-1

第 1 部:一般要求事項,機能特性及び試験方法

JIS

C

8702-2

第 2 部:寸法,端子及び表示

JIS

C

8702-3

第 3 部:電気機器への使用に際しての安全性


C 8702-1

:2009  目次

(4)

白      紙


日本工業規格

JIS

 C

8702-1

:2009

小形制御弁式鉛蓄電池−

第 1 部:一般要求事項,機能特性及び試験方法

Small-sized valve regulated lead-acid batteries-

Part 1:General requirements,functional characteristics-Methods of test

序文 

この規格は,2002 年に第 2 版として発行された IEC 61056-1 を基に作成した日本工業規格であるが,よ

り適切な内容とするため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所及び

附属書 JA は,対応国際規格を変更している事項で

あり,変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。

適用範囲 

この規格は,補水を必要としないサイクル仕様用,トリクル仕様用及び浮動仕様用小形制御弁式鉛蓄電

池(以下,蓄電池という。

)の一般要求事項及び機能特性,並びにこれに対応する試験方法について規定す

る。また,この規格は,JIS C 8702-2 に規定する形式に適用する。

なお,この規格は,次の用途に使用される蓄電池には適用しない。

−  JIS C 8704  規格群に規定する据置鉛蓄電池

−  JIS D 5301  始動用鉛蓄電池

−  JIS D 5303  規格群に規定する電気車用鉛蓄電池

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61056-1:2002

,General purpose lead-acid batteries (valve-regulated types)−Part 1: General

requirements, functional characteristics

−Methods of test (MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7411

  一般用ガラス製棒状温度計

JIS B 7505-1

  アネロイド型圧力計−第 1 部:ブルドン管圧力計

JIS B 7507

  ノギス

JIS C 0446

  色又は数字による電線の識別

JIS C 1102-2

  直動式指示電気計器  第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項

JIS C 8702-2

  小形制御弁式鉛蓄電池―第 2 部:寸法,端子及び表示


2

C 8702-1

:2009

JIS C 8704

規格群  据置鉛蓄電池

JIS C 60068-1

  環境試験方法−電気・電子−通則

JIS D 5301

  始動用鉛蓄電池

JIS D 5303

規格群  電気車用鉛蓄電池

JIS R 3505

  ガラス製体積計

IEC 60417, Graphical symbols for use on equipment, Index, survey and compilation of the single sheets

IEC 61429, Marking of secondary cells and batteries with the international recycling symbol ISO 7000-1135

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

小形制御弁式鉛蓄電池  (small-sized valve regulated lead acid batteries) 

蓄電池の内部圧力が高くなると開放する弁構造を備え,負極で酸素を吸収する機能をもつ小形鉛蓄電池。

3.2 

単電池  (single cell) 

化学エネルギーの直接変換で電気エネルギー源となる基本的な機能単位の蓄電池。蓄電池は,1 個又は

複数の単電池から構成され,蓄電池を構成する単電池の数を と表記する。

3.3 

モノブロック電池  (monobloc battery) 

正負極板,電解液,端子又は中間接続体,及び適切なセパレータを組み立てて収納するように設計した

独立の単電池室を,複数個電気的に接続した 1 個の蓄電池。

3.4 

公称電圧  (nominal voltage) 

蓄電池電圧の表示に用いる電圧。鉛蓄電池の公称電圧は,単電池当たり 2 V である。

3.5 

放電終止電圧  (final voltage) 

放電を打ち切るときの蓄電池の端子電圧。

3.6 

20

時間率放電電流,I

20

 (discharge current at the 20 hour discharge rate) 

規定の条件下で単電池当たりの放電終止電圧が,1.75 V になるまで蓄電池を放電したときの放電持続時

間が,20 時間になるような放電電流。I

20

の単位は,アンペア(A)とする。

3.7 

1

時間率放電電流,I

1

 (discharge current at the 1 hour discharge rate) 

規定の条件下で単電池当たりの放電終止電圧が,1.60 V になるまで蓄電池を放電したときの放電持続時

間が,1 時間になるような放電電流。I

1

の単位は,アンペア(A)とする。

3.8 

20

時間率定格容量,C

20

 (rated capacity at the 20 hour discharge rate) 

規定の条件下で蓄電池を I

20

の放電電流で,単電池当たりの放電終止電圧が 1.75 V になるまで放電した

ときに取り出せる製造業者によって定められた電気量。C

20

の単位は,アンペア時(Ah)とする。


3

C 8702-1

:2009

3.9 

1

時間率定格容量,C

1

 (rated capacity at the 1 hour discharge rate) 

規定の条件下で蓄電池を I

1

の放電電流で,単電池当たりの放電終止電圧が 1.60 V になるまで放電したと

きに取り出せる製造業者によって定められた電気量。C

1

の単位は,アンペア時(Ah)とする。

3.10 

実容量,C

a

 (actual capacity) 

蓄電池を決められた放電電流で,決められた放電終止電圧まで放電したときに実際に取り出せる電気量。

C

a

の単位は,アンペア時(Ah)とする。

3.11 

20

時間率実容量,C

a20

 (actual capacity at the 20 hour discharge rate ) 

蓄電池を I

20

の放電電流で,単電池当たりの放電終止電圧が 1.75 V になるまで放電したときに実際に取

り出せる電気量。C

a20

の単位は,アンペア時(Ah)とする。

3.12 

1

時間率実容量,C

a1

 (actual capacity at the 1 hour discharge rate ) 

蓄電池を I

1

の放電電流で,単電池当たりの放電終止電圧が 1.60 V になるまで放電したときに実際に取り

出せる電気量。C

a1

の単位は,アンペア時(Ah)とする。

3.13 

満充電 

蓄電池が放電するときに化学反応によって電気エネルギーを生成する物質が,十分に充電された状態。

3.14 

高率放電特性  (high rate discharge characteristics) 

蓄電池の容量に対して比較的大きな電流で放電を行った場合の放電特性。

3.15 

密閉反応効率  (gas recombinating efficiency) 

水分解によって発生するガスが負極でのガス吸収反応によって,水に戻る効率。

3.16 

制御弁  (vent valve) 

定められた内圧を超えると作動し,ガスを放出させるとともに,外気が蓄電池内に流入することを防ぐ弁。

3.17 

容量保存特性  (storage characteristics) 

蓄電池を長期放置した場合の特性。

3.18 

深放電  (deep discharge) 

電池の容量の大部分に相当する放電。

3.19 

サイクル仕様  (cyclic application) 

放電・充電を交互に繰り返す使用方法に基づいた蓄電池の仕様。

3.20 

トリクル仕様  (trickle application) 

自己放電を補うために負荷から切り離した状態で絶えず微少電流で充電し,停電などの不意の放電に備


4

C 8702-1

:2009

える常時待機形の使用方法に基づいた蓄電池の仕様。

3.21 

浮動仕様  (float application) 

整流装置の直流出力に蓄電池と負荷とを並列に接続し,常時蓄電池に一定電圧を加え充電状態を保ち,

同時に整流装置から負荷へ電力を供給し,停電時又は負荷変動時に無瞬断で蓄電池から負荷へ電力を供給

する使用方法に基づいた蓄電池の仕様。

3.22 

寿命  (life) 

規定の条件で放電及び充電を行い,規定の試験方法で測定した容量が,規定の容量以下に低下したとき

までの放電回数又は経過年数。

一般的要求事項 

4.1 

構造 

蓄電池は,1 個の単電池又はモノブロック電池で構成する。単電池は,角形電槽に入れた平面状の極板,

又は円筒形電槽に入れ,ら旋状に巻き付けた一対の極板によって構成する。単電池の電解液は,極板及び

隔離板に吸収することによって,又はゲル状にすることによって固定化する。

蓄電池には,制御弁を取り付け,制御弁は,定められた内圧を超えると作動し,ガスを放出するととも

に,外気が蓄電池内に流入することを防止する。

蓄電池は,水及び電解液を再注入できない構造とする。

蓄電池は,上下逆転した位置で 1 年間 20  ℃±5  ℃及び相対湿度最高 80  %で漏液が認められてはならな

い構造とする。また,端子,接続かん,電槽などすべての蓄電池部品は,7.5 に規定する電流に耐えなけれ

ばならない。

4.2 

機械的強度 

蓄電池は,通常の輸送,取扱い及び使用中に起こる機械的な圧力,振動及び衝撃に耐えなければならない。

4.3 

表示事項 

蓄電池には,その表面に,適切な方法で次の項目を表示しなければならない。

a)

形式又は品名

b)

公称電圧

c) 20

時間率定格容量

d)

供給者名,製造業者名又はそれらの略号

e)

製造年月又はその略号

f)

リサイクルマーク(IEC 61429 参照)

機能特性値又は規定値が,箇条 に規定する数値と相違する場合は,これらの数値を蓄電池とともに表

示しなければならない。

推奨充電電圧又は充電電流,20 時間率定格容量以外の定格容量,蓄電池質量などの追加データを,適切

な方法で蓄電池とともに提供しなければならない。

4.4 

極性表示 

蓄電池には,端子に隣接するふたの上に正極記号(+)及び負極記号(−)によって両端子の極性表示を行う

IEC 60417 の図示記号 5005 及び 5006 による。

。蓄電池に接続されたリード線の色で両端子の極性表示

を行う場合は,JIS C 0446 に従う。


5

C 8702-1

:2009

なお,正極は赤,負極は黒が望ましい。

機能特性及び規定要求事項 

5.1 

容量 

容量は,次の a)若しくは b)のいずれか又は両方を,受渡当事者間の協議によって選択する。

a)  20

時間率実容量 C

a20

  7.1 a)によって試験を行ったとき,充放電 5 サイクル以内に 20 時間率実容量 C

a20

は,20 時間率定格容量 C

20

以上に達しなければならない。

b)  1

時間率実容量 C

a1

  7.1 b)によって試験を行ったとき,充放電 5 サイクル以内に 1 時間率実容量 C

a1

は,1 時間率定格容量 C

1

以上に達しなければならない。

5.2 

高率放電特性 

7.2

によって試験を行ったとき,充放電 5 サイクル以内に,放電持続時間は,27 分以上に達しなければ

ならない。

5.3 

サイクル寿命 

7.3

によって試験を行ったとき,サイクル数は,200 回以上とする。

5.4 

容量保存特性 

7.4

によって試験を行ったとき,

保存期間経過後の 20 時間率実容量は,

保存前の 20 時間率実容量の 75  %

以上とする。

5.5 

耐電流特性 

製造業者によって指示がない場合,7.5 によって試験を行ったとき,放電持続時間は,150 秒以上とし,

また,蓄電池に変形,その他の損傷があってはならない。

5.6 

深放電後の充電受入れ特性 

7.6

によって試験を行ったとき,20 時間率実容量 C

a20

が 20 時間率定格容量 C

20

の 75  %以上とする。

5.7 

トリクル寿命 

7.7

によって試験を行ったとき,7.7 f)に規定する容量以下に低下するまでの経過期間は,2 年以上とす

る。

5.8 40 

℃でのトリクル寿命 

7.8

によって試験を行ったとき,7.8 f)に規定する容量以下に低下するまでの経過期間は,260 日以上と

する。

5.9 

ガス放出特性 

ガス放出特性は,次の a)又は b)のいずれかを受渡当事者間の協議によって選択する。

a) 

ガス放出特性 I  7.9.1 によって定電圧試験で試験を行ったとき,単電池及び 20 時間率定格容量当たり

のガス放出量は,0.05 mL/h 以下とする。 

b) 

ガス放出特性 II  7.9.2 によって定電流充電で試験を行ったとき,密閉反応効率は,90  %以上とする。 

5.10 

密閉機能特性 

密閉機能特性は,次による。

a)

制御弁作動  7.10.1 によって試験を行ったとき,制御弁作動圧は,0.98 kPa∼196.1 kPa とする。

b)

耐漏液特性  7.10.2 によって試験を行ったとき,蓄電池に JIS C 8702-2 の表 及び表 に示す寸法範

囲を超えるような変形,ひび割れ又は漏液があってはならない。

5.11 

耐振動特性 

蓄電池は,7.11 によって試験を行ったとき,蓄電池に JIS C 8702-2 

表 及び表 に示す寸法範囲を超


6

C 8702-1

:2009

えるような変形,ひび割れ又は漏液がなく,蓄電池の電圧は,公称電圧以上とする。

5.12 

耐衝撃特性 

蓄電池は,7.12 によって試験を行ったとき,蓄電池に JIS C 8702-2 

表 及び表 に示す寸法範囲を超

えるような変形,ひび割れ又は漏液がなく,蓄電池の電圧は,公称電圧以上とする。

一般試験条件 

6.1 

抜取り及び供試用蓄電池の準備  

すべての試験は,製造後 6 か月以内の蓄電池について行う。ただし,長期使用後の劣化を評価するため

の実容量の再測定試験は除く。

蓄電池は,次の方法によって充電したとき,この規格の試験目的に対して満充電されたものとみなす。

a)

定電圧によって充電する場合  次のいずれかの方法で行う。ただし,製造業者が推奨する充電方法が

示されている場合は,それに従う。

1)

周囲温度 25  ℃±2  ℃において,式(1)で示す充電電圧によって,16 時間,又は電流値が連続 2 時間

以上 0.1×I

20

を超えて変動しなくなるまで充電する。

35

.

2

c

×

n

U

 (1)

ここに,

U

c

充電電圧 (V)

n

単電池数

2)

周囲温度 25  ℃±2  ℃において,最大充電電流を式(2)で示す値に設定し,式(1)で示す充電電圧によ

って 16 時間,又は電流値が連続 2 時間以上 0.1×I

20

を超えて変動しなくなるまで充電する。

20

max

I

I

×

=

 (2)

ここに,

max

最大充電電流 (A)

20

20

時間率放電電流 (A)

b) 

定電流によって充電する場合  周囲温度 25  ℃±2  ℃において,2×I

20

∼4×I

20

の一定電流で行う。充

電の完了は,充電電気量が放電電気量の 110  %∼150  %に達したとき,又は充電中の蓄電池の電圧が

n

×2.4 V に達した後,0.25×C

20

∼0.5×C

20

の充電電気量になるまで,充電したときとする。ただし,

製造業者が推奨する充電方法が示されている場合は,それに従う。

6.2 

計測機器 

6.2.1 

電気的測定機器 

電気的測定機器は,次による。

a) 

計測計器の範囲  使用計器は,電圧値及び電流値を計測できるものとする。これらの計器の目盛及び

測定方法は,各試験において定められた精度を保持できるように選択する。

計測計器は,測定値の有効数字 3 けたが読み取れなければならない。

b) 

電圧の測定  電圧の測定には,JIS C 1102-2 に規定する階級 0.5 級又はこれと同等以上の精度をもつ計

器を用いる。使用電圧計の内部抵抗は,10 kΩ/V 以上とする。

c) 

電流の測定  電流の測定には,JIS C 1102-2 に規定する階級 0.5 級又はこれと同等以上の精度をもつ計

器を用いる。電流計,抵抗及びリード線の全構成部分は,階級 0.5 級又はそれ以上とする。

6.2.2 

温度の測定 

温度の測定には,JIS B 7411 に規定する許容差が±1  ℃の温度計又はこれと同等以上の精度をもつ温度


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C 8702-1

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計を用いる。

6.2.3 

時間の測定 

時間の測定には,精度が±1  %又はそれ以上の精度をもつ測定計器を用いる。

6.2.4 

寸法の測定 

寸法の測定には,JIS B 7507 に規定するノギス(0.05 mm 目盛のもの)を用いる。

6.2.5 

圧力の測定 

圧力の測定には,JIS B 7505-1 に規定する圧力計を用いる。

6.2.6 

容積の測定 

容積の測定には,JIS R 3505 に規定するビュレット,メスシリンダ又はこれらと同等以上の精度をもつ

計器を用いる。

6.3 

試験状態 

試験状態は,規定がない限り,蓄電池を正立状態に置き,JIS C 60068-1 に規定する標準状態(温度 15  ℃

∼35  ℃,相対湿度 25  %∼85  %,気圧 86 kPa∼106 kPa)とする。

試験方法 

7.1 

容量 

容量の試験方法は,次による。 

a) 20

時間率実容量 C

a20

  20 時間率実容量の試験方法は,次による。

1)

蓄電池状態  蓄電池を 6.1 によって充電した後,2)の試験温度で 5 時間∼24 時間開路状態で静置す

る。

2)

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

3)

放電電流  放電電流値は,I

20

とし,式(3)によって求める。この電流値は,試験中±2  %の範囲に保

持する。

20

20

20

C

I

=

 (3)

ここに,

I

20

20

時間率放電電流 (A)

C

20

20

時間率定格容量 (Ah)

4)

放電終止電圧  放電終止電圧は,n×1.75 V とする。

5)

  20

時間率実容量 C

a20

の求め方  a) 1)で規定された蓄電池を a) 2)4)の条件で放電終止電圧まで放

電し,放電持続時間を測定する。20 時間率実容量 C

a20

は,式(4)によって求める。

20

20

a

I

t

C

×

=

 (4)

ここに,

C

a20

20

時間率実容量 (Ah)

t

放電持続時間 (h)

I

20

20

時間率放電電流 (A)

b) 1

時間率実容量 C

a1

  1 時間率実容量の試験方法は,次による。

1)

蓄電池状態  蓄電池を 6.1 によって充電した後,2)の試験温度で 5 時間∼24 時間開路状態で静置す

る。

2)

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

3)

放電電流  放電電流値は,I

1

とし,式(5)によって求める。この電流値は,試験中±2  %の範囲に保

持する。


8

C 8702-1

:2009

1

1

1

C

I

=

 (5)

ここに,

I

1

1

時間率放電電流 (A)

C

1

1

時間率定格容量 (Ah)

4)

放電終止電圧  放電終止電圧は,n×1.60 V とする。

5)

  1

時間率実容量 C

a1

の求め方   b) 1)で規定された蓄電池を b) 2)4)の条件で放電し,放電持続時間

を測定する。1 時間率実容量 C

a1

は,式(6)によって求める。

1

1

a

I

t

C

×

=

 (6)

ここに,

C

a1

1

時間率実容量(Ah)

t

放電持続時間(h)

I

1

1

時間率放電電流(A)

7.2 

高率放電特性 

高率放電特性の試験方法は,次による。

a)

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 によって充電した後,次の b)の試験温

度で 5 時間∼24 時間開路状態で静置する。

b)

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

c)

放電電流  放電電流は,20×I

20

とする。この電流値は,試験中±2  %の範囲に保持する。

d)

放電終止電圧  放電終止電圧は,n×1.60 V とする。

7.3 

サイクル寿命 

サイクル寿命の試験方法は,次による。

a)

蓄電池状態

5.1

の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 によって充電して使用する。

b)

試験電池の数  少なくとも 3 個のモノブロック電池又は単電池とする。

c)

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

d)

充放電条件  次の 1)又は 2)に示す放電及び充電を 1 サイクルとし,連続的に充放電サイクル試験を行

うことができる装置に蓄電池を接続する。

1)

 3.4

×I

20

で 3 時間の放電及び  6.1 a)の式(1)で規定する充電電圧での定電圧充電又は 6.1 b)で規定する

充電電流での 9 時間の定電流充電。

2)

  5

×I

20

で 2 時間の放電及び  6.1 a)の式(1)で規定する充電電圧での定電圧充電又は 6.1 b)で規定する充

電電流での 6 時間の定電流充電。

e)

容量確認  試験中の容量確認は,次の方法で行う。

1)

  d) 1)

においては,放電開始後 3 時間経過時点で,d) 2)においては,放電開始後 2 時間経過時点の電

圧を,各サイクルごとに自動的に記録する,又は適切な方法で記録する(この電圧を U

t

とする。

2)

  d)

の充放電サイクル試験中,50 サイクル±5 サイクルごとに,d) 1)においては,20 時間率実容量 C

a20

を 7.1 a)によって求める。d) 2)においては,5×I

20

の電流で蓄電池電圧が n×1.70 V まで放電して,

その持続時間を測定し,放電持続時間とする。5×I

20

と測定した放電持続時間(単位は,時間)と

の積を計算し,容量を求める(この容量を C

s

とする。

3) 

C

a20

が 0.6×C

20

以上,又は C

s

が 0.5×C

20

以上の場合,d)に基づいて次の 50 サイクルまで試験を継続

する。

f)

試験終了時期  d)の充放電サイクル試験中,蓄電池電圧 U

t

が n×1.65 V を下回った場合,充放電サイ

クル試験を中断し,6.1 a)に従って充電する。その後,C

a

又は C

s

 e) 2)に基づいて求める。C

a20

が 0.6

×C

20

を,又は C

s

が 0.5×C

20

を下回った場合は,試験を終了する。


9

C 8702-1

:2009

g)

サイクル寿命の表し方  サイクル寿命は,C

a20

が 0.6×C

20

を,又は C

s

が 0.5×C

20

を下回るまでの合計

の放電回数で表す。

7.4 

容量保存特性 

容量保存特性の試験方法は,次による。

a)

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電し,蓄電池表面を清潔に

し乾燥する。

b)

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

c)

保存期間  開路状態で 120 日間とする。

d)

保存後の容量確認  保存期間経過後,7.1 a) 3)5)によって,保存期間経過後の 20 時間率実容量を求

める。

7.5 

耐電流特性 

耐電流特性の試験方法は,次による。

a)

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電した後,次の b)の試験温

度で 5 時間∼24 時間開路状態で静置する。

b) 

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

c) 

放電電流及び放電時間  放電電流及び放電時間は,次の 2 種類とする。

1)

 40

×I

20

で 300 秒間放電

2)

 300

×I

20

で 5 秒間放電

d)

試験手順  c) 1)の放電を行い,a)の充電及び静置後,c) 2)の放電を行う。

e) 

放電持続時間の測定  d)の試験手順に従って試験を終了した後,蓄電池を 6.1 a)に従って充電する。40

×I

20

の電流で蓄電池電圧が n×1.34 V になるまで放電して,その持続時間を測定し,放電持続時間と

する。

f) 

放電電流値の修正  製造業者が c) 1)及び 2)と異なる電流値を提示している場合は,その値に従う。

7.6 

深放電後の充電受入れ特性 

深放電後の充電受入れ特性の試験方法は,次による。

a) 

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電して使用する。 

b) 

試験電池の数  少なくとも 3 個のモノブロック電池又は単電池とする。

c)

負荷抵抗  初期に 36×I

20

∼44×I

20

の電流が流れるような抵抗値とする。

d) 

試験温度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。

e) 

深放電時間  負荷抵抗を蓄電池端子に接続した状態で 360 時間とする。

f) 

深放電後の充電  6.1 a)に規定する充電電圧で,最大充電電流を 6×I

20

∼10×I

20

の値とし,48 時間定電

圧充電する。

g) 

放電  充電後,蓄電池を 5 時間∼24 時間静置し,7.1 a) 2)4)に従って放電して 7.1 a) 5)によって 20

時間率実容量を求める。

7.7 

トリクル寿命 

トリクル寿命の試験方法は,次による。

a) 

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電して使用する。

b)

試験電池の数  少なくとも 3 個のモノブロック電池又は単電池とする。

c) 

試験温度及び湿度  試験中の周囲温度は,25  ℃±2  ℃とする。相対湿度は,定めないが,加湿は行わ

ない。


10

C 8702-1

:2009

d) 

充電条件  製造業者が指定する条件,又は単電池当たり 2.25 V∼2.30 V の範囲の定電圧とし,最大充

電電流は,4×I

20

とする。

e) 

容量確認  試験中,約 6 か月ごとに 5×I

20

の定電流で,蓄電池電圧が n×1.70 V に至るまで放電して,

その持続時間を測定し,放電持続時間とする。5×I

20

と測定した放電持続時間(単位は,時間)との

積を計算し,容量を求める。放電後は,6.1 に従って充電する。

f)

試験終了時期  e)によって求めた容量が,0.5×C

20

以下に低下した後に,d)の充電を約 6 か月間行った

後,e)によって求めた容量が,0.5×C

20

を超えないことを確認したとき,試験を終了する。

g)

寿命  容量を縦軸,充電期間を横軸として,e)で求めた容量を充電期間に対して,折れ線グラフとし

て記録したとき,この折れ線と容量が 0.5×C

20

との交点の充電期間を寿命とする(

図 JA.1 参照)。

7.8 40 

℃でのトリクル寿命 

40

℃でのトリクル寿命の試験方法は,次による。

a) 

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電して使用する。

b)

試験電池の数  少なくとも 3 個のモノブロック電池又は単電池とする。

c)

試験温度及び湿度  d)の充電中の周囲温度は,40  ℃±2  ℃とする。相対湿度は,36  %以下とし,加

湿は行わない。

d)

充電条件  製造業者が指定する条件とする。又は単電池当たり 2.25 V∼2.30 V の範囲の定電圧とし,

最大充電電流は,4×I

20

とする。

e)

容量確認  試験中,約 2 か月ごとに,周囲温度 25  ℃±2  ℃において,5×I

20

の一定電流で,蓄電池電

圧が n×1.70 V に至るまで放電して,その持続時間を測定し,放電持続時間とする。5×I

20

と放電持続

時間との積を計算し,容量を求める。放電後は,6.1 に従って充電する。

f) 

試験終了時期  e)によって求めた容量が,0.5×C

20

以下に低下した後に,d)の充電を約 6 か月間行った

後,e)によって求めた容量が,0.5×C

20

を超えないことを確認したとき,試験を終了する。

g)

寿命  容量を縦軸,充電期間を横軸として,e)で求めた容量を充電期間に対して,折れ線グラフとし

て記録したとき,この折れ線と,容量が 0.5×C

20

との交点の充電期間を寿命とする(

図 JA.1 参照)。

7.9 

ガス放出特性試験 

7.9.1 

ガス放出特性試験 

ガス放出特性試験 I は,次による。

a) 

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電して使用する。

b)

試験電池の数  少なくとも 3 個のモノブロック電池又は 6 個の単電池とする。

c)

試験温度  蓄電池及びガス捕集装置の周囲温度は,20  ℃∼25  ℃とする。

d)

充電  直列接続した単電池又は蓄電池を,製造業者指定の電圧で充電する。

e)

ガス捕集  図 に示す要領で,次に示すようにガス捕集を行う。

1)

ガス捕集の開始時期  d)の充電開始から 72 時間±1 時間経過後に,捕集を開始する。

2)

ガス捕集時間  192 時間±1 時間にわたりガス捕集を続ける。

3)

ガス捕集時の注意  ガス捕集容器は,すべての試験電池に対し一括又は個々に設置し,すべてのガ

スを捕集する。また,ガス捕集容器の下面と水面との間は,20 mm 以下とし,ガスが漏れることの

ないようにする(

図 参照)。


11

C 8702-1

:2009

図 1−ガス捕集要領 

f)

ガス放出量の算出  e)で捕集したガス量について,式(7)によって周囲温度 20  ℃・大気圧 101.3 kPa 又

は 25  ℃・101.3 kPa におけるガス放出量に換算する。水蒸気圧は,無視する。

r

a

a

r

a

n

)

273

(

)

273

(

P

P

T

T

V

V

×

+

+

×

=

 (7)

ここに,

V

n

周囲温度 20  ℃・大気圧 101.3 kPa 又は 25  ℃・101.3 kPa
に換算したガス放出量 (mL)

V

a

捕集したガス量 (mL)

T

r

標準温度  (℃)で,20  ℃又は 25  ℃を用いる。

T

a

試験中の周囲温度  (℃)

P

a

測定時の大気圧 (kPa)

P

r

101.3 kPa

次に,単電池及び 20 時間率定格容量 1 Ah 当たりのガス放出量を式(8)によって算出する。

(

)

20

n

e

C

t

n

V

G

×

×

=

 (8)

ここに,

G

e

単電池及び 20 時間率定格容量 1 Ah 当たりのガス放出量 
(mL/h)

n

単電池数

t

ガス捕集時間 (h)

C

20

20

時間率定格容量 (Ah)

7.9.2 

ガス放出特性試験 II(密閉反応効率試験) 

ガス放出特性試験 II は,次による。

a)

蓄電池状態  5.1 の 20 時間率定格容量を満足した蓄電池を 6.1 に従って充電して使用する。

b)

試験電池の数  少なくとも 3 個のモノブロック電池又は 6 個の単電池とする。

c)

試験温度  蓄電池及びガス捕集装置の周囲温度は,25  ℃±5  ℃とする。

d)

充電  直列接続した単電池又は蓄電池を,2×I

20

の一定電流で 48 時間±1 時間充電する。

e)

ガス捕集  図 に示す要領で,次に示すようにガス捕集を行う。

1)

ガス捕集の開始時期  d)終了後,1 時間以内に 0.1×I

20

の一定電流で充電し,充電開始 24 時間経過

直後に,捕集を開始する。

2)

ガス捕集時間  5 時間±0.1 時間にわたりガス捕集を続ける。

3)

ガス捕集時の注意  ガス捕集容器は,すべての試験電池に対し一括又は個々に設置し,すべてのガ

スを捕集する。また,ガス捕集容器の下面と水面との間は,20 mm 以下とし,ガスが漏れることの

ないようにする。

f)

密閉反応効率の算出  e)で補集したガス量から,式(9)によってガス捕集中に通電した電気量 1 Ah 当た

り周囲温度 25  ℃・大気圧 101.3 kPa におけるガス放出量に換算した単電池当たりのガス放出量を求め,

式(10)によって密閉反応効率を算出する。水蒸気圧は,無視する。


12

C 8702-1

:2009

(

)

n

Q

V

T

P

P

1

273

298

a

a

r

a

×

×

+

×

=

υ

(9)

ここに,

υ

通電電気量 1 Ah 当たり周囲温度 25  ℃・大気圧 101.3 kPa
におけるガス放出量に換算した単電池当たりのガス放出
量 (mL/Ah)

P

a

測定時の大気圧 (kPa)

P

r

101.3 kPa

T

a

試験中の周囲温度  (℃)

V

a

捕集したガス量 (mL)

Q

ガス捕集期間中の通電電気量 (Ah)

n

単電池数

100

684

1

×

=

υ

η

(10)

ここに,

η

密閉反応効率  (%)

684

1 Ah

当たり周囲温度 25  ℃・大気圧 101.3 kPa における理

論ガス発生量(mL/Ah)

7.10 

密閉機能特性 

7.10.1 

制御弁作動 

制御弁に順次空気圧を加えていき,開弁したときの圧力を測定し,続いてその圧力から空気圧を減じて

いき,閉弁したときの圧力を測定する。これらの圧力を制御弁作動圧とする。

7.10.2 

耐漏液特性 

耐漏液特性試験は,次による。

a)

蓄電池状態  6.1 に従って充電した蓄電池を用いる。

b)

充電  4×I

20

の電流で 5 時間充電する。

c)

状態確認  目視でひび割れ又は漏液の有無を確認し,ノギスで寸法を測定する。

7.11 

耐振動特性 

耐振動特性試験は,次による。

a)

蓄電池状態  6.1 に従って充電した蓄電池を用いる。

b)

試験条件  次の条件で試験を行う。

1)

振動方向  高さ方向,長さ方向及び幅方向とする。

2)

振動条件  全振幅 4 mm,振動数 16.7 Hz の正弦波で各方向にそれぞれ連続 1 時間加振する。

c)

状態確認  加振後,目視でひび割れ又は漏液の有無を確認し,ノギスで寸法を測定する。また,電圧

計で蓄電池の電圧を測定する。

7.12 

耐衝撃特性 

耐衝撃特性試験は,次による。

a)

蓄電池状態  6.1 に従って充電した蓄電池を用いる。

b)

試験条件  次の条件で試験を行う。

1)

落下方法  厚さ 10 mm 以上の平面な堅木板面に,蓄電池底面を下にして 20 cm の高さから自然落下

させる。

2)

落下回数  3 回とする。

c)

状態確認  落下後,目視でひび割れ又は漏液の有無を確認し,ノギスで寸法を測定する。また,電圧

計で蓄電池の電圧を測定する。


13

C 8702-1

:2009

附属書 JA

(参考)

高温加速寿命試験

序文 

この附属書は,7.7 で規定するトリクル寿命及び 7.8 で規定する 40  ℃でのトリクル寿命に関する試験方

法に対し,試験温度を上昇させて試験期間を短縮する高温加速寿命試験が用いられる場合があるので,そ

の方法を記載したものであり,規定の一部ではない。ただし,この高温加速寿命試験の試験条件は,蓄電

池の用途に応じて異なる場合があるため,この附属書においては試験方法の代表例を記載している。

JA.1 

供試用蓄電池 

6.1

の抜取り及び供試用蓄電池の準備の規定を満たす蓄電池を用いる。

JA.2 

計測機器 

6.2

の計測機器の規定を満たす計器を用いる。

JA.3 

試験方法 

a)

蓄電池状態  7.8 a)の規定に従う。

b)

試験温度及び湿度  c)の充電中の周囲温度は,60  ℃±2  ℃とする。相対湿度は,30 %以下とし,加湿

は行わない。

c)

充電条件  7.8 d)の規定に従う。

d)

容量確認  7.8 e)の規定に従う。ただし,放電は約 1 か月ごととする。

e)

試験終了時期  d)によって求めた容量が,0.5×C

20

以下に低下した後に,c)の充電を約 1 か月間行った

後,d)によって求めた容量が,0.5×C

20

を超えないことを確認したとき,試験を終了する。

f)

寿命  容量を縦軸,充電期間を横軸として,d)で求めた容量を c)の充電期間に対して,折れ線グラフ

として記録したとき,この折れ線と,容量が 0.5×C

20

との交点の充電期間を寿命とする。

図 JA.1 にそ

の関係を記す。

図 JA.1−寿命について


14

C 8702-1

:2009

附属書 JB

(参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS C 8702-1:2009

  小形制御弁式鉛蓄電池−第 1 部:一般要求事項,機能特性及び試

験方法

IEC 61056-1: 2002, General purpose lead-acid batteries (valve-regulated types)

−Part

1: General requirements, functional characteristics

−Methods of test

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号 及
び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇 条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

1

適用範囲

サイクル仕様用,トリク

ル仕様用及び浮動仕様
用小形制御弁式鉛蓄電
池について規定

 1

サイクル仕様用及び浮動

仕様用小形制御弁式鉛蓄
電池について規定

追加

JIS

では,トリクル仕様用途も

規定している。

実質的な差異はない。

2

引用規格

3

用 語 及 び

定義

追加

IEC

規格には用語及び定義の箇

条がないが,必要な用語を定義
している。

今後,IEC へ提案する。

4

一 般 的 要

求事項

4.3

表示事項

4.4

極性表示

表示項目,

表示形式など

を規定

3

3.3

3.4

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

追加

追加

JIS

では表示項目について品名

を追加規定している。また,リ
サイクルマークに関する IEC 

61429

を参照している。

JIS

ではリード線式について追

加規定している。

日本では品名表示が一般的なため

追加した。また,リサイクルマー
クについては,デザインを明確に
するために追加した。これらは,

今後,IEC へ提案する。

IEC

規格では,リード線式につい

て極性表示が規定されていないの

で,今後,IEC へ提案する。

14

C

 870

2-

1


2

009


15

C 8702-1

:2009

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号 及

び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇 条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

5

機 能 特 性

及 び 規 定 要
求事項

5.2

高率放電

特性

5.5

耐電流特

5.7

トリクル

寿命

5.8 40

℃での

ト リ ク ル 寿

5.10

密 閉 機

能特性

充放電 5 サイクル以内

に放電持続時間は 27 分
以上

 4

4.6

4.4

4.2.2

4.2.2

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

変更

変更

変更

変更

追加

JIS

ではサイクル数についても

規定し,放電持続時間を変更し
ている。

JIS

では試験条件を 7.5 に移動

している。

IEC

規格では浮動寿命で規定し

ているが,JIS ではトリクル寿
命と規定している。

IEC

規格では浮動寿命で規定し

ているが,JIS ではトリクル寿
命と規定している。

IEC

規格では寿命を 8.5 か月以

上としているが,JIS では 260
日としている。

IEC

規格では規定していない

が,密閉機能特性について規定
している。

日本では従来から充放電 5 サイク

ル以内に放電持続時間は 27 分以上
であるため,今後,IEC へ提案す
る。

実質的な差異はない。

実質的な差異はない。

実質的な差異はない。

信頼性を確保するために必要な項

目なので,  今後,IEC へ提案する。

5.11

耐 振 動

特性

5.12

耐 衝 撃

特性

加振後の寸法などを規

落下後の寸法などを規

 4.8

4.9

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

追加

追加

変形に対する具体的な規定を追

加している。

変形に対する具体的な規定を追

加している。

IEC

規格では,著しい変形の定義

が不明確であるので,今後,IEC
へ提案する。

IEC

規格では,著しい変形の定義

が不明確であるので,今後,IEC
へ提案する。

15

C 8

7

0

2

-1


2

009


16

C 8702-1

:2009

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号 及

び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇 条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

6

一 般 試 験

条件

6.1

抜取り及

び 供 試 用 蓄

電池の準備

6.2

計測機器

6.3

試験状態

供試用蓄電池の条件を
規定

電気的(電圧・電流)

温度,時間,寸法,圧力

及び容積の測定機器を
規定

 5

5.1

5.2

6.1

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

選択

変更

変更

JIS

では,満充電方法として,

定電流による充電方法も規定し

ている。

JIS

では寸法測定,圧力測定,

容積測定に関して精度を変更し

ている。また,電圧及び電流に
ついては関連する JIS C 1102-2
を,温度測定については,関連

する JIS B 7411 をそれぞれ参照
している。

JIS

では温度範囲を変更してい

る。また,試験状態について JIS 

C 60068-1

を参照している。

定電流充電は試験時の充電方法と
して有効であり,今後,IEC へ提

案する。 
日本では,測定精度を上げるため
測定器への精度要求を厳しい方向

で変更している。今後,測定精度
を上げるように,IEC へ提案する。

日本では試験項目によって,周囲

温度を選択できる温度範囲として
いる。今後,IEC へ提案する。

16

C

 870

2-

1


2

009


17

C 8702-1

:2009

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号 及

び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇 条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

7

試験方法

7.1

容量

7.2

高率放電

特性

7.3

サイクル

寿命

7.5

耐電流特

実容量の測定方法,

測定

条件などを規定

高率放電特性の測定方
法,

測定条件などを規定

C

a

及び C

s

測定時の放電

終止電圧は,n×1.70 V 
試験終了時期は,

C

a20

が 0.6×C

20

を,又は

C

s

が 0.5×C

20

を下回っ

た時点

40

×I

20

で 300 秒間及び

300

×I

20

で 5 秒間放電

 6

6.2

6.3

6.4

6.8

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

C

a

及び C

s

に相当する容

量測定時の放電終止電圧
は,n×1.65 V

試験終了時期は,C

a

又は

C

s

に相当する容量測定時

の放電持続時間が 3 h 又

は 2 h を下回った時点と
している。

JIS

にほぼ同じ

変更

変更

変更

変更

JIS

では,充電後の放置時間を 5

時間∼24 時間に変更している。

JIS

では,充電後の放置時間を 5

時間∼24 時間に変更している。

JIS

では,充電後の放置時間を 5

時間∼24 時間に変更している。
また,JIS では,容量測定時の

放電終止電圧及び試験終了時の

C

a

の容量判定条件を変更して

いる。

JIS

では放電電流値を変更して

いる。

充電後の放置は 5 時間で容量がほ
ぼ安定するため,変更している。
今後,IEC へ提案する。

充電後の放置は 5 時間で容量がほ
ぼ安定するため,変更している。
今後,IEC へ提案する。

充電後の放置は 5 時間で容量がほ
ぼ安定するため,変更している。
今後,IEC へ提案する。また,日

本では,サイクル用途でも比較的多
く使用されるため,条件を厳しい
方向に変更している。今後,IEC

へ提案する。

日本では,高率放電用途が多いの

で,条件を厳しい方向に変更して
いる。今後,IEC へ提案する。

17

C 8

7

0

2

-1


2

009


18

C 8702-1

:2009

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

箇 条 番 号 及

び名称

内容

(Ⅱ) 
国 際 規
格番号

箇 条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

7.7

トリクル

寿命

7.8 40

℃での

ト リ ク ル 寿

7.9

ガス放出

特性試験

7.10

密 閉 機

能特性

7.11

耐 振 動

特性

7.12

耐 衝 撃

特性

ガス放出特性の測定方

法,測定条件,算出方法
などを規定

制御弁作動及び耐漏液
特性について規定

耐振動特性について規

耐衝撃特性について規

 6.5

6.6

6.10

6.11

6.12

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

JIS

にほぼ同じ

変更

変更

追加

追加

追加

追加

IEC

規格では浮動寿命で規定し

ているが,JIS ではトリクル寿
命と規定している。

IEC

規格では浮動寿命で規定し

ているが,JIS ではトリクル寿
命と規定している。

25

℃を追加している。また,水

蒸気圧は,無視する旨を追加し
ている。

IEC

規格では規定していない。

変形に対する具体的な確認方法
を追加している。

変形に対する具体的な確認方法
を追加している。

実質的な差異はない。

実質的な差異はない。

我が国では,一般的な温度条件で

あるため,25  ℃を追加している。 
また,算出条件を明確にするため,
水蒸気圧を無視する旨を追加して

いる。 
信頼性を確保するために必要な項
目なので,今後,IEC へ提案する。

IEC

規格では変形の規定がなく,

確認方法が不明確であるので,今
後,IEC へ提案する。

IEC

規格では変形の規定がなく,

確認方法が不明確であるので,今
後,IEC へ提案する。

附属書 JA

(参

考)  高温加

速寿命試験

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61056-1:2002, MOD

関連する法規

資源の有効な利用の促進に関する法律

18

C

 870

2-

1


2

009


19

C 8702-1

:2009

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

    −  選択……………… 国際規格の規定内容とは異なる規定内容を追加し,それらのいずれかを選択するとしている。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

19

C

 870

2-

1


2

009