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C 8328

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本配線

器具工業会 (JEWA) /財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す

べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって JIS C 8328 : 1995 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について、責任はもたない。


C 8328

:2003

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  標準使用状態 

2

5.

  種類

2

6.

  定格及び分岐回路数

3

7.

  性能

4

7.1

  温度上昇 

4

7.2

  絶縁抵抗 

4

7.3

  耐電圧

4

7.4

  耐熱性

4

7.5

  カバーの保持カ

4

7.6

  キャビネットの機械的強度 

4

7.7

  端子部の強度 

4

7.8

  耐燃性

4

7.9

  ドアの開閉性能

4

8.

  構造,寸法及び材料

4

8.1

  構造一般 

4

8.2

  主開閉器及び分岐開閉器 

4

8.3

  電流制限器取付部

5

8.4

  母線及び分岐線

5

8.5

  導電体接続部 

6

8.6

  配線接続端子 

7

8.7

  充電部への接触防止

7

8.8

  絶縁距離 

8

8.9

  接地端子 

8

8.10

  接地分岐線端子

8

8.11

  開閉操作部 

8

8.12

  絶縁抵抗測定のための措置

9

8.13

  金属製キャビネット 

9

8.14

  合成樹脂製キャビネット 

9

8.15

  中底

9

8.16

  金属製底板 

9

8.17

  ガター

9

8.18

  配線孔

12


C 8328

:2003

(3)

8.19

  分岐回路の表示

12

8.20

  200 V 回路の表示

12

8.21

  材料

12

9.

  試験方法

12

9.1

  試験場所 

12

9.2

  構造試験 

12

9.3

  温度上昇試験 

12

9.4

  絶縁抵抗試験 

13

9.5

  耐電圧試験 

13

9.6

  耐熱試験 

13

9.7

  カバー保持力試験

13

9.8

  キャビネットの強度試験 

13

9.9

  端子部強度試験

13

9.10

  キャビネットの耐燃性試験

13

9.11

  ドアの開閉試験 

14

10.

  検査

14

10.1

  形式検査 

14

10.2

  受渡検査 

14

11.

  製品の呼び方 

14

12.

  表示

14

 

日本工業規格

JIS

 C

8328

:2003

住宅用分電盤

Low voltage panelboards for household use

1.

適用範囲  この規格は,交流 50 Hz 又は 60 Hz の単相 2 線式 100 V 若しくは単相 3 線式 100/200 V の電

路において,主に住宅などの引込口装置として使用する住宅用分電盤(以下,住宅盤という。

)で,定格電

流が 150 A 以下のものについて規定する。

備考1.  ここでいう住宅などには,住宅のほかに店舗,事務所などを含む。

2.

防水形,防爆形などの特殊構造のものには,この規定は適用しない。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。

これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 3307  600 V

ビニル絶縁電線 (IV)


C 8328

:2003

解  

JIS C 3317  600 V

二種ビニル絶縁電線 (HIV)

JIS C 8306

配線器具の試験方法

JIS C 8370

配線用遮断器

JIS C 8371

漏電遮断器

JIS C 8480

キャビネット形分電盤

JIS Z 8703

試験場所の標準状態

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 8480 によるほか次による。

a)

住宅用分電盤(住宅盤)  キャビネットの内部に主開閉器,分岐開閉器,漏電遮断器など(以下,内

部機器という。

)の全部又は一部を集めて組み込んだもの。電流制限器の設置場所(以下,L スペース

という。

)を設けたものと設けないものとがある。

b)

住宅盤の定格電流  住宅盤に表示された電流(母線の温度上昇が規定値を超えることなく連続的に通

じ得る電流値とする。

c)

住宅盤の定格電圧  住宅盤に表示された電圧(電路の標準電圧値とする。)。

d)

キャビネット  内部機器を収納する容器。カバー付きとドア付きの 2 種類があり,それぞれ次のもの

から構成される。

1)

カバー付きのもの:ボックス,カバー及び中底(

1

)

2)

ドア付きのもの    :ボックス,前面板(

1

)

,カバー(

1

)

,ドア(

1

)

,中ぶた(

1

)

及び中底(

1

)

注(

1

)

キャビネットによっては,この部分を欠くものがある。

備考  カバー及びドアの組合せのものは,ドア付に含める。

e)

ボックス  住宅盤の上下左右の側面及び背面を覆う壁を形成する部分。

f)

カバー  これを取り外すことなく,内部機器の開閉操作ができるように住宅盤の前面全体を覆うよう

に構成する部分。

g)

ドア  キャビネットの前面を覆うように丁番などでボックスなどに支持されこれを開閉できる部分。

h)

中底  内部機器を取り付ける取付板。内部機器は,この中底に組み立てられた状態で一体のものとし

てボックスの中に固定される。

i)

中ぶた  ドアの後ろに設けられた充電部を覆う板。これを取り外すことなく内部機器の開閉操作がで

きるように構成される。

j)

前面板  ドア,中ぶた及びカバー以外の住宅盤の前面を覆う部分。

k)

露出形  ボックスの全部又は一部を造営材の面から露出して施設する構造のもの。

l)

埋込形  造営材中にボックス全体を埋め込んで施設する構造のもの。

m)

露出埋込共用形  露出形及び埋込形のいずれにも施設できる構造のもの。

n)

主開閉器  母線の電源側に取り付けられた漏電遮断器(配線用遮断器にしてもよい。)。

o)

分岐開閉器  母線から各分岐回路を分岐するそれぞれの部分に取り付けられた過電流引外し装置付の

開閉器。

p)

単相 線中性線欠相保護  単相 3 線式電路の中性線が,何らかの原因で欠相すると負荷機器の状態に

よって,過電圧が印加されて負荷機器が焼損する場合があり,これを防止するため電圧の不平衡を検

出し,回路を遮断し保護すること。

q)

母線  住宅盤内で二つ以上の分岐開閉器に電力を供給する分岐線以外の電気導体。

r)

分岐線  母線と分岐開閉器との間を接続する電気導体。


s)

ガター  住宅盤内に外部からの配線を納めるために設けられた空間。

t)

分岐回路数  住宅盤に取り付けられた分岐開閉器の数。

u)

増回路スペース付き  住宅盤の内部に分岐開閉器を増設するために設けられた取付場所,取付部及び

増設される分岐開閉器に接続する分岐線をもつもの。

v)

配線接続端子  外部配線との接続を行う箇所をいう。ただし,内部機器の端子,母線相互及び分岐と

の接続は除く。

w)

接地端子  接地線を接続するための端子。

x)

接地分岐線端子  接地分岐線(接地付コンセントなどに接続する接地極の配線)を接続するための端子。

y)

コード短絡保護用瞬時遮断機能  長限時引外し特性に加え,瞬時引外し機能をもち,その瞬時動作特

性がコードアーク短絡保護の有効範囲にある機能。

4.

標準使用状態  住宅盤の標準使用状態は,指定がない限り,次による。

a)

周囲温度は,最高 40  ℃最低−5  ℃の範囲内。ただし,24 時間の平均値は 35  ℃を超えないものとする。

b)

標高は 2 000 m 以下。

c)

相対湿度は 45∼85  %の範囲内。

d)

異常な振動及び衝撃を受けない状態。

e)

過度の水蒸気,油蒸気,煙,じんあい,塩分,腐食性物質などが存在しない雰囲気。

5.

種類  住宅盤の種類は,次による。

a)

キャビネットを構成する外郭(ボックス,カバー,前面板及びドア)の材料によって次のように分ける。

1)

合成樹脂製のもの。

2)

金属製のもの。

3)  1

)及び 2)の組合せのもの。

b)

キャビネットの形式によって次のように分ける。

1)

ドア付きのもの(カバー及びドアの組合せのものを含む。

2)

カバー付きのもの。

c)

施設方式によって,次のように分ける。

1)

露出形のもの。

2)

埋込形のもの。

3)

露出,埋込共用形のもの。

d) L

スペースの有無によって,次のように分ける。

1) L

スペースのあるもの。

2) L

スペースのないもの。

e)

主開閉器の有無によって,次のように分ける。

1)

主開閉器のないもの。

2)

主開閉器のあるもの。この場合,使用する主開閉器の名称によって,次のように分ける。

2.1)

漏電遮断器のもの(単相 3 線式のものは、単 3 中性線欠相保護付きとする。

2.2)

配線用遮断器のもの。


C 8328

:2003

解  

6.

定格及び分岐回路数  住宅盤の相,線式及び定格電圧,住宅盤の定格電流,主開閉器,主開閉器の定

格電流並びに分岐回路数は,

表 による。

  1  定格及び分岐回路数

相,線式及び

定格電圧

V

住宅盤の 
定格電流

A

主開閉器

主開閉器の

定格電流

A

分岐回路数(

2

)

2

,3,4,5,6

単相 2 線式

100

30

有 30

2

,3,4,5,6,8

4

,5,6

30

有 30

4

,5,6,8,10,12

4

,5,6

40 4

,5,6,8,10,12,14,16,18,20

60

50

,60 6,8,10,12,14,16,18,20,22,24,26

75 75

8

,10,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30

100 75

,100 10,12,14,16,18,20,22,24,26,28,30

単相 3 線式

100/200

150

100

,125,150

12

,14,16,18,20,22,24,26,28,

30

,32,34,36,38,40

(

2

)

増回路スペース付のものは,その回路数を分岐回路数に加えて,この表を適用する。

備考    L スペースのあるもの及びないものいずれにもこの表を適用する。

7.

性能

7.1

温度上昇  温度上昇は,9.3 によって試験を行ったとき,表 に示す値以下でなければならない。

  2  温度上昇

測定箇所

温度上昇  ℃

導体部接続端子(

3

) 50

母線バーの中央部(

4

) 50

ボックス上側内壁面(

5

) 30

注(

3

)

内部機器の端子を除く。

(

4

)

バーの試験電流が通電している分岐開閉器群のバーの中
央部とする。

(

5

)

試験電流が通電している分岐開閉器群のバーの中央部の

上側内壁面とする。

7.2

絶縁抵抗  絶縁抵抗は,9.4 によって試験を行ったとき,5 MΩ以上でなければならない。

7.3

耐電圧  耐電圧は,9.5 によって試験を行ったとき,1 500 V に 1 分間耐えなければならない。

7.4

耐熱性  キャビネットが合成樹脂製のものの耐熱性は,9.6 によって試験を行ったとき,カバーの脱

落,カバーの保持部などの破損を生じてはならない。


7.5

カバーの保持カ  カバー付きのもの(ねじ止めのものを除く。)のカバーの保持力は,9.7 によって

試験を行ったとき,カバーの脱落,カバーの保持部などの破損を生じてはならない。

7.6

キャビネットの機械的強度  合成樹脂製のボックス,ドア又はカバーをもつもののキャビネットの

機械的強度は,9.8 によって試験を行ったとき,使用上有害なひび割れ又は破損を生じてはならない。

7.7

端子部の強度  外部配線との接続端子(内部機器の端子は除く。以下,配線接続端子という。)で接

続にねじを用いる構造の端子部の強度は,9.9 によって試験を行ったとき,端子部の破損などの異常が生じ

てはならない。

7.8

耐燃性  合成樹脂製のボックス,ドア又はカバーをもつものの耐燃性は,9.10 によって試験を行っ

たとき毎回の燃焼時間はいずれも 30 秒以内,10 回の燃焼時間の総和は 250 秒以内でなければならない。

7.9

ドアの開閉性能  ドア及びカバーが合成樹脂製のものは,9.11 によって試験を行ったとき,ドアの

開閉操作ができるものとする。

なお,ドアを開けたときに,仮保持する構造のものにあっては,仮保持できなければならない。

8.

構造,寸法及び材料

8.1

構造一般  住宅盤は,構造が丈夫で,各部は容易に緩まないよう堅固に組み立てられ,かつ,次に

適合しなければならない。

a)

造営材への取付け,配線の接続,開閉の操作及び保守点検が容易,かつ確実にできるものとする。

b)

ドアの開閉又はカバーの着脱の操作によって容易に破損するおそれがないものとする。

8.2

主開閉器及び分岐開閉器  主開閉器及び分岐開閉器は,次によって設置しなければならない。

a)

主開閉器を母線の電源側に接続する。ただし,分岐回路数が 6 以下(増回路スペース数を含む。

)のも

のは,主開閉器を省略してもよい。

b)

主開閉器は,住宅盤の定格に応じ,

表 に掲げる漏電遮断器とする。配線用遮断器としてもよい。

c)

主開閉器の定格電流に従い,

表 に示す定格遮断容量をもつものとする。

  3  定格遮断容量

主開閉器の定格電流 A

定格遮断容量(最小値) A

30

以下 1

500

30

を超え 100 以下 2

500

100

を超え 150 以下 5

000

d)

主開閉器又は分岐開閉器として用いる漏電遮断器は,JIS C 8371 に適合するもので,次による。

1)

高感度(定格感度電流 30 mA)

,高速形(動作時間 0.1 秒以内)の衝撃波不動作形のものとする。

ただし,使用者の要求によって定格感度電流又は動作時間が異なるものを用いる場合はこの限り

ではないが,この場合は住宅盤にその旨を表示する。

2)

単相 3 線式の主開閉器として用いる場合は,単 3 中性線欠相保護付とする。

3) 30

A

以下の漏電遮断器を主開閉器として施設する場合は,JIS C 8371 に規定する互換性形漏電遮断

器とする。

e)

主開閉器として用いる配線用遮断器は,JIS C 8370 に適合するものでなければならない。

f)

分岐開閉器は,次によって設ける。

1)

分岐開閉器は,通常 JIS C 8370 の附属書 2 で規定する 2 極 1 素子(以下,2P1E と略記する。

)の定


C 8328

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解  

格電圧 110 V,定格電流 20 A の配線用遮断器を用いる。ただし,特定負荷のための専用分岐回路に

2

極 2 素子(以下,2P2E と略記する。

)の定格電圧 110/220 V のもの,又は定格電流 15 A 若しくは

30 A

の配線用遮断器又は過電流引外し装置をもつ漏電遮断器を用いてもよいが,この場合は,住宅

盤にその旨を表示する。

2)

分岐開閉器として用いる配線用遮断器又は漏電遮断器の定格遮断容量は 1 500 A 以上としその他の

性能は,それぞれ JIS C 8370 又は JIS C 8371 の規定に適合するものとする。

3)

分岐開閉器には,コード短絡保護用瞬時遮断機能付配線用遮断器を用いてもよい。

g)

漏電遮断器を設置した住宅盤には,漏電遮断器が動作したときの取扱説明文を表示する,又は添付す

る。

8.3

電流制限器取付部  L スペースをもつ住宅盤は,住宅盤の内部に堅木又は合板の厚さ 15 mm 以上の

電流制限器取付板を設置する。ただし,電流制限器の取付け,取外しが容易に繰り返しできる構造とした

ものは,堅木及び合板以外のものでもよい。

8.4

母線及び分岐線  母線及び分岐線は,次による。

a)

母線及び分岐線として用いる絶縁電線は,JIS C 3307 及び JIS C 3317 に適合する銅導体のものとし,

その太さは次による。

1)

母線の太さは,住宅盤の定格電流に従い,

表 による。

  4  母線絶縁電線の太さ(呼び)

絶縁電線の太さ

(呼び)[最小値]

住宅盤の 
定格電流

A

主開閉器の

定格電流

A

単線 mm

より線 mm

2

30

 30

3.2

 8

 40

3.2

 8(

6

)

60

50

,60 5.0

14

75

75

− 22

 75

− 22(

6

)

100

100

− 38

100

− 38(

6

)

150

125

,150

− 60

注(

6

)

主開閉器が最高定格電流値である旨を盤内の見やすい位置に表示したも
のに適用する。


2)

分岐線の太きは,分岐開閉器の定格電流に従い,

表 による。

  5  分岐絶縁電線の太さ(呼び)

分岐開閉器の定格電流 A

絶縁電線の太さ(呼び)[最小値]

20

以下 2.0

mm

(単線)

,3.5 mm

2

(より線)

30 2.6

mm

(単線)

,5.5 mm

2

(より線)

b)

母線及び分岐線として用いるバーは,住宅盤又は分岐開閉器それぞれの定格電流を連続通電したとき,

これに十分に耐えるものとする。

c)

母線及び分岐線の極性の識別表示は,次による。

1)

絶縁電線の場合,絶縁被覆を

表 に示す色で色分けする。

同色電線の使用の場合は,端末色別でもよい。

  6  絶縁電線被覆の色

定格電圧,相,線式

電圧側線

接地側線

中性線

100 V

単相 2 線式

赤又は黒

白又はうす青

100/200 V

単相 3 線式

赤と黒,黒と黒又は赤と赤

白又はうす青

2)

バーの場合,中性極又は接地側極の母線導体の見やすい所に容易に消えない方法で文字記号 N を表

示する。又は端末に

表 の色別(白)表示をする。

8.5

導電体接続部  電線相互,電線とバー,端子と電線,端子とバー又はバー相互の接続は,それぞれ

次の方法によって行う。

a)

電線相互の接続は,圧着スリーブその他の適切な方法によって電気的及び機械的に確実であるものと

する。

b)

電線とバーとの接続は,電線の端末に庄着端子などを確実に取付けバーにねじ止め,リベット止め,

溶接又はこれらと同等以上の電気的及び機械的効果がある接続方法とする。ただし,圧着端子部など

をもつバーに直接接続するものは,この限りでない。

c)

バー相互の接続は,ねじ止め,リベット止め,溶接又はこれらと同等以上の電気的及び機械的効果が

ある接続方法とする。

d)

端子と電線,端子とバーの接続は,電気的及び機械的に確実であるものとする。

e)

ねじ止めによって接続する場合のねじの太さ(呼び)は,住宅盤又は分岐開閉器の定格電流に従い,

表 によって,かつ,ねじの作用している山数は 2 以上とする。

  7  端子ねじの太さ(呼び)

ねじの太さ(呼び)最小値

住宅盤又は分岐

開閉器の定格電流

A

1

本の場合

2

本の場合

30

以下 M5(

7

) M4

30

を超え 100 以下 M6  M5

100

を超え 150 以下 M8  M6

注(

7

)

定格電流が 20 A 以下の分岐開閉器の分岐線の接続には,

M4

を使用してもよい。


C 8328

:2003

解  

8.6

配線接続端子  配線接続端子は,次による。

a)

配線接続端子は,

表 に示す太さ(呼び)の電線を容易(

8

)

,かつ,確実に接続できるものとする。

注(

8

)

はんだ付けを必要とするものは,容易とは認めない。

  8  接続電線の太さ(呼び)

住宅盤の定格電流

A

接続電線の太さ(呼び)

 30

1.6

∼3.2mm(単線)

,3.5∼8 mm

2

(より線)

 60

 8

∼22 mm

2

(より線)

75

,100 22∼38 mm

2

(より線)

150 38

∼60 mm

2

(より線)

b)

配線接続端子の端子ねじの太さ(呼び)は,8.5e)の

表 による。

8.7

充電部への接触防止  住宅盤は,通常の使用状態において充電部に人が触れるおそれがない構造と

し,かつ,キャビネットの形式に従い,次に適合しなければならない。

a)

カバー付きのものは,カバーの取付け,取外しの際,極間短絡又は地絡を生じるおそれがないものと

し,かつ,通常の使用状態でカバーが外れるおそれがないよう,次のいずれかによって固定されてい

なければならない。

1)

はめ合わせ構造

2)

手動操作によって開放できるロック構造

3)

ねじ止め

4)

その他 1)∼3)と同等以上の効果がある構造

b)

ドア付きのものは,次による。

1)

ドアをあけた状態(主開閉器及び分岐開閉器の操作をする状態)で充電部はカバー又は中ぶたによ

って覆われているものとする。ただし,開閉操作の際,人が触れるおそれのないよう充電部に適切

な絶縁処理が施されている場合は,中ぶたはなくてもよい。

2)

カバー又は中ぶたは a)の 1)∼4)のいずれかによって固定する。

8.8

絶縁距離  極性が異なる充電部相互間,充電部と地絡するおそれがある非充電金属部及び人が触れ

るおそれがある非金属部との間の空間距離は 4 mm 以上,沿面距離は 6 mm 以上としなければならない。

ただし,内部機器は JIS C 8370 及び JIS C 8371 の規定による。

8.9

接地端子  キャビネットの人が触れるおそれがある金属部分には,次によって接地端子を設けなけ

ればならない。

a)

ボックス,中底,前面板又は中ぶたの金属部に,

表 に表す太さの接地線を確実に接続できる接地端

子を設ける。ただし,金属部が電気的に接続されている場合は,ボックス又は中底に設ける。

  9  接続接地線の太さ(呼び)

住宅盤の定格電流

A

接続接地線の太さ

30

以下 1.6∼2.0 mm(単線)

30

を超え 100 以下 2.6

mm

(単線)

,5.5 mm

2

より線)


100

を超え 150 以下 8

mm

2

(より線)

b)

接地端子は,次に適合しなければならない。

1)

接地端子の端子ねじは,銅又は銅合金製とする。ただし,接続端子ねじ取付部の材質が,銅又は銅

合金の場合は,鋼製のものでもよい。

2)

接地線の接続には,はんだ付けを必要としないものとする。

3)

接地端子とボックスなどの金属部とは電気的に確実に接続され,緩みを生じるおそれがない構造と

する。

4)

接地端子はその近傍の見やすい所に,容易に消えない方法で,図記号

,文字記号[PE]  又は[保護

接地]の文字で表示する。ただし,当分の間は,[

 ] [E]

,又は,[アース]の表示でもよい。

5)

接地端子と接地分岐線端子が一体構造のものにあっては,接地端子又はその近傍の見やすい所に容

易に消えない方法で,図記号

,文字記号[PE]又は,[保護接地]の文字で表示する。ただし,当分

の間は,[

] [E]

,又は,[アース]の表示でもよい。

8.10

接地分岐線端子  接地分岐線(接地付コンセントなどに接続する接地極の配線)を接続する接地分

岐線端子は,次による。

a)

単線 1.6∼2.0 mm の接地分岐線が接続できるものとする。

b)

接地分岐線の接続には,はんだ付けを必要としないものとする。

8.11

開閉操作部  住宅盤は,内部機器の動作,開閉操作及び表示機能を損わないよう,次によって構成

しなければならない。

a)

ドア付のものは,ドアを閉じた状態で,また,カバー付のものはカバーを取付けた状態で内部機器及

び電流制限器の動作を妨げるおそれがないよう構成する。

b)

ドア付のものの中ぶた及びカバー付のもののカバーは,

内部機器の操作ハンドルの位置が,

一斉

“入”

一斉“切”のいずれの状態でも取付け,取外しができるものとする。

c)

漏電遮断器の試験用押ボタン及び漏電表示は,カバー又は中ぶたによって覆われていないものとする。

d)

ドア及びカバーが合成樹脂製のものは,次の構造とする。

1)

ドアの開き角度は,

表 10 による。

 10

ドアの開閉方向

開き角度

上開き 80°以上

左右開き 90°以上

2)

ドアとカバーは止め金具式,ラッチ式,キャッチ式などによって閉じられる。

8.12

絶縁抵抗測定のための措置  住宅盤は,施設後絶縁抵抗測定を容易にできるよう主開閉器及び分岐

開閉器に絶縁抵抗計のリード線接触ができるようにし,かつ,カバー又は中ぶたの着脱には,特殊な工具

を必要としないものでなければならない。

8.13

金属製キャビネット  金属製キャビネットのボックス,前面板,ドア及びカバーに用いる鋼板の厚

さ(呼び)は,正面の面積に応じ

表 11 に示す値以上とし,かつ,さび止め効果のある塗装などを施さなけ

ればならない。

 11  鋼板の厚さ


C 8328

:2003

解  

正面の面積 cm

2

鋼板の厚さ(呼び)mm

500

以下 0.8

500

を超え 1 000 以下 1.0

1 000

を超え 2 000 以下 1.2

(1.0)

2 000

を超えるもの

1.6 (1.2)

備考  括弧内の値は,折曲げ,リブ加工などの補強加工を施した

ものの場合。

8.14

合成樹脂製キャビネット  合成樹脂製キャビネットは,ボックス,ドア及びカバーの正面の面積が,

1 800 cm

2

以下の場合は,その厚さを 2.0 mm 以上,1 800 cm

2

を超え,2 500 cm

2

以下の場合は厚さを 2.5 mm

以上,2 500 cm

2

を超える場合は厚さを 3.0 mm 以上としなければならない。ただし,キャビネットの強さ

を低下させるおそれがない特定の部分はこの厚さによらなくてもよい。

8.15

中底  中底は,これに内部機器を取り付けた後にボックスへ容易に取付け,取外しできるようにし

なければならない。ただし,カバ−付きキャビネット及び分岐開閉器が 6 個以下の場合は中底がなくても

よい。

8.16

金属製底板  分岐開閉器を合成樹脂製のボックス又は合成樹脂製中底に取り付けるものは,板の厚

さ(呼び)が 0.6 mm 以上の金属製底板を挟んで取り付けなければならない。

8.17

ガター  ボックス内に設けるガターの大きさは,図 の測定箇所に従い,表 12 に示す値以上でなけ

ればならない。

 12  ガターの大きさ

測定箇所

住宅盤の定格電流

A

ドア付のものの場合

mm

以上

カバー付のものの場合

mm

以上

 30

40

30

 60

60

50

 75

80

70

100 100

80

150 150

150

 30

10

10

 60

20

20

75

・100 40

40

②(

9

)

150 60

60

 30

35

25


 60

40

30

75

・100 50

40

150 80

80

 30

25

25

 60

35

25

75

・100 40

40

④(

9

)

150 60

60

注(

9

)

測定箇所②及び④の値は,分岐回路の配線を引き出す方向が限定されるよう配線孔が設けら

れているもの,又は別の部分に配線回しのできる空間をもつ構造のものについては適用しな
い。


C 8328

:2003

解  

                              k

)                                                                          l)

備考    :図の記号は,次による。

①∼④測定箇所

A

:電流制限器  B:主開閉器    C:分岐開閉器

  1  ガターの測定箇所


又は


又は


又は


又は


又は

B


又は

a)

   b)

c)

d)

e)

f)                              i)

g)

h)                    j)


8.18

配線孔

  ボックスには,配線のためのノックアウト又は配線貫通孔を設けなければならない。金属

製ボックスの配線貫通孔には,電線を損傷するおそれがない絶縁物の保護ブッシングを設けるか,又は附

属しなければならない。ただし,金属製ボックスで,配線貫通孔の端面部を,カ−ル加工などを施して,

電線の損傷防止に保護ブッシングと同等以上の効果が期待できるものは,この限りでない。

8.19

分岐回路の表示

  カバー又は中ぶたには各分岐回路を区別するため,回路名の記入ができる表示箇

所を設けなければならない。

8.20  200 V

回路の表示

  単相

3

線式の住宅盤で,

100 V

及び

200

Ⅴの分岐回路を併用するものは,次の

a

又は

b

)による表示をしなければならない。

a) 200

V

分岐開閉器を取り付けたものの場合

200 V

回路であることを示すために見やすい所へその旨を

表示する。

b) 100

V

又は

200 V

いずれかの分岐開閉器を取り付けることができる増回路スペース付きのものの場合

分岐開閉器の取付け,配線が誤りなくできる構造とし,必要な表示をする。

8.21

材料

  材料は,次による。

a)

住宅盤の各部の材料は,通常の使用状態においてさらされる機械的,電気的,熱的及び化学的条件に

十分に耐えるものでなければならない。

b)

導電を目的とする金属材料は,銅又は銅合金とする。

c)

キャビネットの材料は,金属又は難燃性の合成樹脂とする。

d)

鉄又は鋼製の部分(組立用ねじ類を含む。

)は,めっき,塗装又は適切な方法で有効にさび止めされて

いなければならない。

9.

試験方法

9.1

試験場所

  試験場所は,規定のある場合を除き,

JIS Z 8703

に規定する常温(

20

±

15

℃)

,常湿[相

対湿度(

65

±

20

)%]とし,通風,温度変化又は試験の結果に著しい影響を及ぼすおそれがない場所。

9.2

構造試験

  構造試験は,

JIS C 8306

3

(構造試験)によるほか,

7

及び

11

に規定する事項に

ついて調べる。

9.3

温度上昇試験

  温度上昇試験は,次の

a

d

)に示す条件によって

JIS C 8306

4

(温度上昇試験)

によって行う。

a)

試験電源は,住宅盤の相及び,線式に応じ単相

2

線式又は,単相

3

線式の交流とする。

b)

増回路スペース付きのものは,分岐開閉器を全部取り付ける。

c)

試験電流は,住宅盤の定格電流

(

10

)

とする。この場合分岐回路に通じる電流は,試験品を

付図 1

に示す

ように接続し,各分岐回路にほぼ均等にあん分して流れるように調整する。ただし,

1

分岐回路の通

電電流が

13.3 A

未満となる場合は,

13.3

16 A

の範囲内になるよう分岐回路数を,主開閉器から最も

遠い分岐回路から減じる。

注(

10

)

主開閉器の定格電流が住宅盤の定格電流より小さい場合は,主開閉器の定格電流を試験電流と

する。

d)

温度上昇は,次に示す部分について測定する。

1)

内部機器の端子を除く導体部接続端子

2)

バーの試験電流が通電している分岐開閉器群のバーの中央部

3)

バーの試験電流が通電している分岐開閉器群のバーの中央部の上側内壁面


C 8328

:2003

解  

9.4

絶縁抵抗試験

  絶縁抵抗試験は,主開閉器及び分岐開閉器を閉路の状態とし,

JIS C 8306

7

(絶

縁抵抗試験)によって行う。ただし,線間で制御回路などで測定できないものは電気的に開放して測定す

る。

9.5

耐電圧試験

  耐電圧試験は,

9.4

の試験部分について

JIS C 8306

8

(耐電圧試験)によって行う。

9.6

耐熱試験

  耐熱試験は,合成樹脂製キャビネットのものについて行い,試験温度が

70

℃,試験時間

1

時間として

JIS C 8306

14.

(耐熱試験)によって行った後,カバーの中央部を取付面に対して垂直

となる方向に

表 13

に掲げる引張り荷重を加えたとき,カバーの脱落,カバー保持部などの破損の有無を調

べる。

 13

単位  N

住宅盤の大きさ(長辺の長さ)

引張り荷重

300 mm

未満 20

300 mm

以上 35

9.7

カバー保持力試験

  この試験は,ねじ止め式以外のカバー又はカバー及びドア付のものについて,

次によって行う。

カバーの中央部を取付面に対して垂直となる方向に

表 14

に掲げる引張り荷重を加えたとき,

カバーの脱

落,カバー保持部などの破損の有無を調べる。

 14

単位  N

住宅盤の大きさ(長辺の長さ)

引張り荷重

300 mm

未満 30

300 mm

以上 50

9.8

キャビネットの強度試験

  キャビネットの強度試験は,ボックス,ドア及びカバーが合成樹脂製の

ものについて行い,試験品の最も弱いと思われる箇所(ノックアウトの部分を除く。

2

か所を選び直径

23.8

mm

(質量約

55 g

)の鋼球を

1 m

の高さから鉛直に自然に落下させ,ひび割れ,破損などの有無を調べる。

9.9

端子部強度試験

  端子部強度試験は,配線接続端子のねじ端子について

JIS C 8306

13.1.1

(ねじ

端子)によって行う。

9.10

キャビネットの耐燃性試験

  キャビネットの耐燃性試験は,ボックス,ドア又はカバーが合成樹脂

製のものについて,次によって行う。

a)

試料として長さ

127 mm

,幅

12.7 mm

,厚さ

2

3 mm

の試験片を

5

本製作し,

70

±

1

℃の温度に調整

された恒温槽(空気)の中に連続

168

時間(

7

日間)放置した後,直ちにデシケータ(塩化カルシウ

ムを乾燥剤として入れる。

)に入れ,室温で

4

時間以上冷却する。

b)  a

)の前処理を施した試験片の上端から

6.4 mm

の箇所を支持し,長さ方向が鉛直となるようにリング

スタンドなどで保持し,試験片の下端がバーナの頂部から

9.5 mm

上方にあるように位置を定める。

c)

試験炎は,ブンゼンバーナ又はチリルバーナ(筒の長さ

101.6 mm

,筒の内径

9.5 mm

)を用いて還元

炎の高さが

19 mm

となるように調整する。燃焼ガスは,工業用メタンガスとする。

d)

バーナを水平に移動し試験炎を

b

)の試験片の下端中央部に

10

秒間当てた後,バーナを移動して試験

炎を遠ざけ試験片の燃焼時間を測定する。

30

秒間経過したとき,再び試験炎を同様に

10

秒間当てた


後,試験炎を取り去り,燃焼時間を測定する。

e)

燃焼試験は試験片

1

本ごとに行い,試験片

5

本の燃焼時間の総和を求める。

9.11

ドアの開閉試験

  ドアの開閉試験は,ドア及びカバーが合成樹脂のものについて開閉の割合を,

2

秒に

1

回,連続開閉数を

200

回として行ったのち,ドアの開閉に支障がないか確認する。

なお,ドアを開けたときに仮保持する構造のものにあたっては,仮保持できるかを確認する。

10.

検査

10.1

形式検査

  形式検査は,同一試験品について次の項目の順序で

9.

の試験方法によって行い,

7.

8.

及び

12.

の規定に適合しなければならない。ただし,

f

)∼

I

)の試験は,別の試験品で行う。

a)

構造

b)

温度上昇

c)

絶縁抵抗

d)

耐電圧

e)

耐熱

f)

カバー保持カ

g)

キャビネット強度

h)

端子部強度

i)

キャビネット耐燃性

10.2

受渡検査

  受渡検査は,同一試験品について次の項目の順序で

9.

の試験方法によって行い,

7.

8.

及び

12.

の該当事項に適合しなければならない。ただし,受渡当事者間の協定によって試験の一部を省略し

てもよい。

a)

構造

b)

絶縁抵抗

c)

耐電圧

11.

製品の呼び方

  製品の呼び方は,名称,種類,定格及び分岐回路数による。

住宅用分電盤,合成樹脂製カバー付き,露出形,

L

スペースあり,漏電遮断器

30 A

1

φ

2 W

100

V

30 A

6

回路。

12.

表示

  住宅盤には,ドア又はカバーに容易に消えない方法で次の事項を明りょうに表示しなければな

らない。

a)

名称

b)

定格電流

c)

相,線式及び定格電圧

d)

分岐回路数

(

11

)

e)

製造業者又はその略号

f)

製造年月又はその略号

注(

11

)

分岐回路数は,分岐開閉器の実装回路数で表示し,増回路スペース付きのものは,増回路スペ

ースとその回路数を併記する。


C 8328

:2003

解  

a)

  単相 2 線式の場合

b)

  単相 3 線式の場合

備考  図の記号は,次による。

 V.R

:電圧調整器

:主回路電流計 L

 T

:変圧器

:分岐回路電流計

L

1

電圧側線に接続される端子

 R

:抵抗(1  Ω程度が望ましい) M

:主開閉器

L

2

B

:分岐開閉器 N

:中性線又は接地側線に接続される端子

付図  1  温度上昇試験結線図

VR

VR

N L