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C 8304

:2009

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類及び定格  

3

5

  性能 

4

5.1

  温度上昇  

4

5.2

  開閉  

4

5.3

  絶縁抵抗  

4

5.4

  耐電圧  

4

5.5

  耐熱  

4

5.6

  引きひも強度  

4

5.7

  ねじ端子部及びリード線の接続部の強度  

4

5.8

  ねじなし端子  

5

5.9

  耐食性  

5

5.10

  アンモニアガス耐久  

5

5.11

  防水性  

5

6

  構造,寸法,材料及び表示  

5

6.1

  構造一般  

5

6.2

  端子  

6

6.3

  開閉の表示  

7

6.4

  絶縁体  

7

6.5

  金具類の材料  

7

6.6

  スイッチボックス取付用埋込形の取付部などの寸法  

7

6.7

  絶縁距離  

8

7

  試験方法  

8

7.1

  構造,寸法,材料試験及び表示  

8

7.2

  温度上昇試験  

8

7.3

  開閉試験  

8

7.4

  絶縁抵抗試験  

8

7.5

  耐電圧試験  

8

7.6

  耐熱試験  

8

7.7

  引きひも強度試験  

9

7.8

  ねじ端子部及びリード線の接続部の強度試験  

9

7.9

  ねじなし端子の引張試験  

9


C 8304

:2009  目次

(2)

ページ

7.10

  ねじなし端子の曲げ試験  

9

7.11

  ねじなし端子のヒートサイクル試験  

9

7.12

  耐食性試験  

9

7.13

  アンモニアガス耐久試験  

9

7.14

  防水性試験  

9

8

  検査 

9

8.1

  形式検査  

9

8.2

  受渡検査  

10

9

  製品の呼び方  

10

10

  表示  

10


C 8304

:2009

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本配線

器具工業会(JEWA)  及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 8304:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

8304

:2009

屋内用小形スイッチ類

Small switches for indoor use

序文 

この規格は,1994 年に改正された JIS C 8304 を基に,製品規格として内容を見直し,安全に関する規定

は JIS C 8281-1 から一部を引用し,作成した日本工業規格である。

なお,この規格の対応国際規格は,現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,周波数 50 Hz 又は 60 Hz の交流 300 V 以下,20 A 以下の電路において,周囲温度 40  ℃以

下で使用する,主に屋内,屋側などに取り付けて電灯又は小形電気機器を負荷とする屋内用小形スイッチ

類(以下,スイッチという。

)について規定する。

この規格は,パイロットランプ付きスイッチ,遅延スイッチ,センサスイッチ,タイマスイッチ,電子

スイッチ,ワイドハンドル形スイッチ,屋内配線用合成樹脂線ぴ(樋)用スイッチ及び防水形のスイッチ

に適用する。

この規格は,自動遮断機構付きスイッチ,防爆形スイッチ,電磁式リモコンスイッチ,特定の小形電気

機器だけに用いるために特別に設計されたスイッチ,その他特殊なスイッチ並びに電動機(小形電気機器

に組み込まれたものを含む。

)を始動停止する開閉器及び照明の明るさを調整する調光器には適用しない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

)は適用しない。

JIS C 0920:2003

  電気機械器具の外郭による保護等級(IP コード)

JIS C 3307:2000

  600 V ビニル絶縁電線 (IV)

JIS C 3342:2000

  600 V ビニル絶縁ビニルシースケーブル (VV)

JIS C 3612:2002

  600 V 耐燃性ポリエチレン絶縁電線 

JIS C 8281-1:2003

  家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用スイッチ−第 1 部:通則 

JIS C 8303:2007

  配線用差込接続器

JIS C 8306:1996

  配線器具の試験方法

JIS C 8340:1999

  電線管用金属製ボックス及びボックスカバー

JIS C 8375:1992

  大角形連用配線器具の取付枠

JIS H 3100:2006

  銅及び銅合金の板並びに条

JIS H 3110:2006

  りん青銅及び洋白の板並びに条


2

C 8304

:2009

JIS H 3130:2006

  ばね用のベリリウム銅,チタン銅,りん青銅,ニッケル−すず銅及び洋白の板並び

に条

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

タンブラスイッチ  (tumbler switch) 

操作部を相反する 2 方向に操作することによって,接点を開閉するスイッチ。

3.2 

ロータリスイッチ  (rotary switch) 

操作部を回すことによって,接点を開閉するスイッチ。

3.3 

押しボタンスイッチ  (push-button switch) 

押し動作又は引き動作によって,ボタンで,接点を開閉するスイッチ。

3.4 

プルスイッチ  (cord-operated switch ) 

引きひもを操作することによって,接点を開閉するスイッチ。

3.5 

ワイドハンドル形スイッチ  (wide handle type switch)

タンブラスイッチ,押しボタンスイッチなどの一種で操作部分が大きいスイッチ。

3.6 

電子スイッチ  (electronic switch) 

主に電子回路によって,半導体接点又は機械式接点を開閉するスイッチ。電子式遅延スイッチ,電子式

タイマスイッチ,センサスイッチなどがある。

3.7 

遅延スイッチ  (time-delay switch) 

操作部を操作した後,

遅れて接点を開閉するスイッチ。

一般的に遅延時間は数十秒から数分までである。

3.8 

タイマスイッチ  (timer switch) 

操作部を操作することによって時間設定し,設定時間後に接点を開閉するスイッチ。モータ式,ゼンマ

イ式,電子式などがある。一般的に設定時間は数十秒から数時間までである。

3.9 

センサスイッチ  (sensor switch) 

センサを内蔵し,温度,光などを検知して開閉するスイッチ。熱線式自動スイッチ,近接スイッチ,タ

ッチスイッチなどがある。

3.10 

ねじなし端子  (screwless terminal) 

電線(軟銅単線)の導体を直接に端子に差し込み,自動的に接続される端子。再用形及び非再用形があ

る。


3

C 8304

:2009

3.11 

パイロットランプ付きスイッチ  (switch with pilot lamp) 

スイッチの内部にパイロットランプを組み込んだスイッチ。電路の電圧で点灯するものと,通電する負

荷電流で点灯するものとがある。

3.12 

防水形  (water proof type) 

屋側で雨水などがかかる場所で使用できる構造の形式。防水の等級によって,防滴 II 形,防雨形,防ま

つ形及び噴流形に区分する。

なお,水の浸入に対する保護等級を,JIS C 0920 に従って分類する場合は,防滴 II 形が IPX2,防雨形が

IPX3

,防まつ形が IPX4,噴流形が IPX5 である。

3.13 

普通形  (ordinary type) 

防水形以外の形式。

3.14 

連用形  (interchangeable type) 

埋込形のもので,取付枠に最大 3 個まで取付け及び取外しができ,JIS C 8340 

付図 2[1 個用スイッチ

ボックス(カバーなし)

]に規定する 1 個用のスイッチボックスに取り付けできる形式。大角形,ワイドハ

ンドル形などがある。

3.15 

導電金具  (conductive metal parts) 

定格電流を通電する部品。

3.16 

片切スイッチ  (single pole switch) 

単極単投に用い,1 か所の負荷を 1 か所で開閉操作する標準的なスイッチ。

3.17

3

路スイッチ  (3 way switch) 

単極切換えに用い,1 か所の負荷を 2 か所で開閉操作するスイッチ。主に階段の上下などで用いる。 

3.18 

4

路スイッチ  (4 way switch) 

単極切換えに用い,3 路スイッチと組み合わせることによって,複数の箇所で 1 か所の負荷を開閉操作

するスイッチ。

3.19

両切スイッチ  (two pole switch) 

2

極単投に用い,両極とも開路する場所で使用するスイッチ。

種類及び定格 

種類及び定格は,

表 による。


4

C 8304

:2009

表 1−種類及び定格

種類

接点構成

e)

定格電圧

V

定格電流

f)

  A

名称

形別

タンブラスイッチ 
ロータリスイッチ

押しボタンスイッチ 
センサスイッチ

普通形 
防滴 II 形

防雨形 
防まつ形 
噴流形

100

125

200

250

300

0.5

1

2

3

4

6

7

10

12

15

20

プルスイッチ

普通形

a)

  単極単投に用いる片切スイッチ

b)

  単極切換えに用いる 3 路スイッチ

c)

  単極切換えに用いる 4 路スイッチ

d)

  2 極単投に用いる両切スイッチ

e)

  接点構成はこれらの組合せのものも含む。

f)

  定格電流の値は推奨値である。

性能 

5.1 

温度上昇 

導電部の温度上昇は,7.2 によって試験したとき,端子又は口出線は 45  ℃以下でなければならない。

5.2 

開閉 

スイッチの開閉は,7.3 によって試験したとき,極間短絡,溶着など使用上有害な故障を生じてはならな

い。また,内部にパイロットランプをもつものは,開閉試験後パイロットランプが正しく点灯しなければ

ならない。

5.3 

絶縁抵抗 

絶縁抵抗は,7.4 によって試験したとき,5 M

Ω 以上でなければならない。

5.4 

耐電圧 

耐電圧は,7.5 によって試験したとき,これに耐えなければならない。

5.5 

耐熱 

耐熱は,7.6 によって試験したとき,合成樹脂成形品又はゴム成形品が軟化,変形,膨れ,その他使用上

有害な異常を生じてはならない。

5.6 

引きひも強度 

プルスイッチの引きひも又は引きひもの取付部強度は,7.7 によって試験したとき,破損その他の故障を

生じてはならない。

5.7 

ねじ端子部及びリード線の接続部の強度 

ねじ端子部及びリード線の接続部の強度は,7.8 によって試験したとき,次による。

a)

ねじ端子のものは,端子又は端子ねじが破損してはならない。

b)

リード線付きのものは,リード線接続部が破損してはならない。


5

C 8304

:2009

5.8 

ねじなし端子 

ねじなし端子は,次による。

なお,試験に使用する電線は,JIS C 3307 の軟銅単線とする。

a)

引張強度  引張強度は,7.9 によって試験したとき,電線の脱出,端子部の破損,その他使用上有害な

故障を生じてはならない。

b)

曲げ強度  スイッチの曲げ強度は,7.10 によって試験したとき,電線の脱出,端子部の破損,その他

使用上有害な故障を生じることがなく,5.1 に適合しなければならない。

c)

端子ヒートサイクル  スイッチの端子ヒートサイクルは,7.11 によって試験したとき,125 サイクル

目の温度上昇は 25 サイクル目の温度上昇値に 8  ℃を加えた値を超えてはならない。

5.9 

耐食性 

鋼製部品の耐食性は,7.12 によって試験したとき,使用上有害なさびを生じてはならない。

安全性を損なうおそれのない進行性のないさびは無視する。

5.10 

アンモニアガス耐久 

アンモニアガス耐久は,7.13 によって試験したとき,端子ねじその他黄銅製部材に破損及びひび割れが

生じてはならない。

5.11 

防水性 

防水性は,7.14 によって試験したとき,次による。

a)

充電部に浸水があってはならない。

b)

絶縁抵抗は,7.4 によって試験したとき,5 M

Ω 以上でなければならない。

c)

耐電圧は,7.5 によって試験したとき,これに耐えなければならない。

構造,寸法,材料及び表示 

構造,寸法,材料及び表示は,7.1 によって試験したとき,これに適合しなければならない。

6.1 

構造一般 

構造は,次に適合しなければならない。

a)

充電部は,通常の使用状態において,JIS C 8306 

付図 1(試験指の形状及び寸法)に示す試験指が

触れてはならない。この場合,試験指に加える力は 30 N とする。

なお,プルスイッチの鎖は開閉のとき,充電部に接触するおそれがなく,また,使用者が取り替え

る引きひもは取替えのとき,指が充電部に触れるおそれがあってはならない。

b)

操作部及び機械式接点は,開又は閉の位置に止まらなければならない。ただし,引きひも及び押しボ

タン操作のものは,操作部が元の位置に復帰するものでもよい。

c)

金属製の箱又はふたなどをもつもので,これらにアークが達するおそれのあるものは,その部分に絶

縁物の裏打ちを施さなければならない。

d)

電線の貫通孔の部分は,電線を損傷するおそれがあってはならない。

なお,露出形スイッチの電線貫通孔は,適合する電線又はケーブルが貫通できる寸法でなければな

らない。

e)

導電金具及び取付金具は,容易に緩みを生じない方法で堅固に取り付けてあるか,又は機器に影響し

ないように金具の動く範囲を有効に制限していなければならない。

f)

ねじ,リベットなどで締め付けて通電する部分は,使用状態で収縮するおそれがある絶縁物を導体間

に挟んで同時に締め付けてはならない。ただし,絶縁物が収縮しても接触不良を生じるおそれがない


6

C 8304

:2009

ようにしたものは,この限りでない。

g)

端子ねじのねじ作用をしている山数は,2 以上とする。

h)

通常の使用状態で,ふたは脱落するおそれがあってはならない。

なお,ねじ込みふたのものは,ねじの作用している山数が 1 以上であるか,又は 10 Nm(絶縁物製

は 7.5 Nm)で締め付けたとき,充電部の露出や再使用できない損傷が生じてはならない。

i)

人が触れるおそれがあるものの表面及び露出形の台の裏側の充電金属部は,それぞれの面から 3 mm

以上沈め,65  ℃で軟化しない絶縁性耐水質混和物(硫黄を除く。

)の適量を容易に脱落しないように

詰めなければならない。ただし,台の裏側の充電金属部が取付面と空間 6 mm 以上,沿面 10 mm 以上

の距離があるものは,混和物を詰めなくてもよい。

j)

スイッチボックスに取り付けるものは,使用状態に取り付けたとき,地絡を生じるおそれがあっては

ならない。

なお,スイッチボックスを使用することなく造営材に取り付けられるものは,端子部を難燃性の絶

縁物で堅固に覆わなければならない。

k)

端子の代わりに口出線をもつものは,次による。

1)

口出線は,JIS C 3307JIS C 3342 若しくは JIS C 3612 に適合した電線,又はこれらと同等以上の

電気的特性をもたなければならない。

2)

端子と電線との接続部は,カシメ止め,溶接,はんだ付けなどで確実に接続しなければならない。

6.2 

端子 

電線を接続する端子及びねじは,次による。

a)

口出線付きのものを除き,端子は定格電流に応じた太さの電線を容易に,かつ,確実に接続でき,定

格電流ごとに

表 に示す電線が接続できなければならない。

表 2−接続電線の太さ

定格電流  A 12 以下 15

20

単線接続用のもの(直径)     mm

1.6 1.6,

2.0

より線接続用のもの(断面積)  mm

2

2.0 3.5

b)

端子ねじの太さ(呼び)は,定格電流に従い

表 に示す値以上でなければならない。

なお,端子ねじの頭部で直接電線を締め付けるもの(以下,巻締ねじという。

)の端子ねじは,JIS C 

8303

図 B.1(大頭丸平小ねじ)又はこれと同等以上の締付効果がなければならない。

表 3−端子ねじの太さ(呼び)

定格電流 A 7 以下 10,

12,

15  20

端子ねじの太さ

(呼び)

巻締ねじ端子の場合 M3.5

M4

M4

その他の締付方式の端子の場合

M3 M3.5 M4

c)

端子ねじは,部品の取付けに兼用してはならない。ただし,電線の取付け及び取外しのとき,部品の

取付けが緩むおそれのないものは,この限りではない。

d)

ねじなし端子は,次による。

1)

電線の導体(以下,6.2 において導体という。

)に有害な損傷を与えることなく,十分な圧力で金属

体の間に導体が支持される構造でなければならない。

2)

導体を直接に端子へ正しく容易に差し込み接続でき,指示された長さの導体を十分に差し込んだと

き,器具の機能又は端子部分に有害な影響を及ぼすおそれがない構造でなければならない。

3)  2

本以上の導体を一つの端子に接続するものは,各導体を個々に接続,支持及び取外しできる構造


7

C 8304

:2009

でなければならない。ただし,導体の取外しは,各導体を一括して同時にできるものでもよい。

e)

3

路スイッチ及び 4 路スイッチの端子は,導体などの接続が正しくできるように,識別表示を施さな

ければならない(

図 参照)。

6.3 

開閉の表示 

開閉の操作又は状態の表示は,次の各項目によって,明りょうに表示しなければならない。ただし,プ

ルスイッチ,押しボタンスイッチ,3 路スイッチなどのように構造上又は使用上表示が困難なものは,表

示がなくてもよい。

なお,開路の表示は省略してもよい。

a)

開閉の操作表示は,原則として文字(入,切,ON,OFF など)又は記号(○,|など)によって施

す。

b)

開閉の状態表示は,

表 によって施さなければならない。

なお,表示灯で表示するものは,開路又は閉路を点灯によって表示してもよい。

表 4−開閉の状態表示

識別方法

開路の状態

閉路の状態

色別の場合

緑を原則とする。

文字又は記号の場合

切,OFF,○  など

入,ON,|  など

注記  開路の状態を色別で行う場合,緑を原則とするが,その他の色を

用いる場合は,赤と紛らわしくない色を用いてもよい。

6.4 

絶縁体 

絶縁体は,次による。

a)

絶縁体は,通常の使用温度に耐えるものでなければならない。また,充電金属に接触又は近接した部

分の温度に十分耐え,かつ,吸湿性が少ないものでなければならない。

なお,電気用品の技術上の基準を定める省令(昭和 37 年通商産業省令第 85 号)第 1 項の別表第四

又は第 2 項(J 60669-1)に適合したものは,これを満足するとみなす。

b)

人が触れる絶縁物の外郭などに充電金属が接触している部分の厚さは 0.8 mm 以上なければならない。

また,露出形のスイッチの合成樹脂成形品製のふた及び器台の厚さは,ノックアウトの部分を除き,

1.5 mm

以上なければならない。

c)

防水形のものにあっては,トラッキング指数(PTI 値)175 以上の性能をもたなければならない。

6.5 

金具類の材料 

金具類の材料は,次による。

a)

ばね作用をする導電金具の材料は,JIS H 3100JIS H 3110 若しくは JIS H 3130 に適合するものであ

るか,又はこれらと同等以上のばね性及び導電性をもたなければならない。

b)

その他の導電金具及び機械式接点の材料は,銅,銅合金,銀,銀合金又はこれらと同等以上の導電性

をもたなければならない。

c)

端子ねじの材料は,銅,銅合金又はこれらと同等以上の導電性をもたなければならない。

6.6 

スイッチボックス取付用埋込形の取付部などの寸法 

JIS C 8340

に規定するスイッチボックスへ取り付ける埋込形のものの取付部及び/又はボス部の寸法は,

次に適合し,かつ,プレートが取り付けできる寸法でなければならない。

a)

大角連用形  JIS C 8375 に規定する取付枠に取り付けでき,大角穴のプレートに組合せできるもの。

形状は

図 による。


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C 8304

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b)

単用形  大角連用形で取付枠が別のものは図 3 a),大角連用形で取付枠が一体のものは図 3  b),タン

ブラ形で取付枠が一体のものは

図 3 c)  による。

c)

ワイドハンドル形  ワイドハンドル形専用の取付枠,及び専用のプレートに取り付けできるものは,

図 による。

d)

専用の取付枠,及び専用のプレートに取り付けできるものであって,かつ,専用ボックス取付用のも

のは,補助金具によって JIS C 8340 に規定するスイッチボックスに取り付けできなければならない。

6.7 

絶縁距離 

絶縁距離は,JIS C 8281-1 

附属書 1(屋内配線用機器の絶縁距離)による。

試験方法 

7.1 

構造,寸法,材料試験及び表示 

構造,寸法,材料試験及び表示は,6.16.7 及び箇条 10 に規定する事項について,JIS C 8306 の 3.(構

造試験)(1)(2)及び/又は(4)によって確認する。

なお,6.16.7 及び箇条 10 において試験方法を規定している事項については,その方法によって確認す

る。

7.2 

温度上昇試験 

温度上昇試験は,JIS C 8306 の 4.(温度上昇試験)による。

7.3 

開閉試験 

開閉試験は,次の a)又は b)による。

a)  JIS C 8306

表 5(定格負荷試験条件)の(a)(力率は,約 0.6 とする。)によって連続 10 000 回(熱線

式自動スイッチは,40 000 回とする。

)の開閉を開操作,閉操作とも通電状態で行い,更に,JIS C 8306

表 3(過負荷試験条件)の(a)(力率は,約 0.6 とする。)及び(d)によって行う。ただし,遅延スイッ

チ,タイマスイッチ及びセンサスイッチは,遅延動作,又はタイマ動作を最小時間に設定して行う。

b) 

遅延スイッチ及びタイマスイッチは,JIS C 8306 

表 5(定格負荷試験条件)の(b)によって遅延動作

又は,タイマ動作を最大時間に設定して連続 100 回の開閉を行う。ただし,製造業者が明示した遅延

時間の最大値を超えてはならない。

7.4 

絶縁抵抗試験 

絶縁抵抗試験は,JIS C 8306 の 7.(絶縁抵抗試験)による。

なお,内部に電子回路(半導体接点,ネオンランプ,LED 付きトランス)などをもつものは,取り外し

て行う。

7.5 

耐電圧試験 

耐電圧試験は,JIS C 8306 の 8.(耐電圧試験)による。

なお,内部に電子回路(半導体接点,ネオンランプ,LED 付きトランス)などをもつものは,取り外し

て行う。

7.6 

耐熱試験 

耐熱試験は,合成樹脂成形品及びゴム成形品のものについて,JIS C 8306 の 14.(耐熱試験)によって行

う。ただし,試験温度及び試験時間は,次による。

試験温度 80  ℃,試験時間 7 時間とする。ただし,熱硬化性樹脂部品だけで構成するものについては,

試験温度 100  ℃,試験時間 1 時間としてもよい。


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7.7 

引きひも強度試験 

引きひも強度試験は,JIS C 8306 の 13.4.1(引きひも操作)による。

7.8 

ねじ端子部及びリード線の接続部の強度試験 

a)

ねじ端子部の強度試験は,JIS C 8306 の 13.1.1 (1)(トルク強度試験)及び 13.1.1 (2)(電線保持力試験)

による。

b)

リード線付きは,JIS C 8306 の 13.1.3(リード線付き)による。

7.9 

ねじなし端子の引張試験 

ねじなし端子の引張試験は,JIS C 8306 の 13.1.2 (1) (a)(再用形端子の場合)又は 13.1.2 (1) (b)(非再用

形端子の場合)による。ただし,同一の端子孔に 2 本以上の電線が接続できる構造のものは,JIS C 8306

の 13.1.2 (1) (c)による。

7.10 

ねじなし端子の曲げ試験 

ねじなし端子の曲げ試験は,JIS C 8306 の 13.1.2 (2) (a)(曲げ試験 1)による。

なお,二つ以上の太さの電線を接続する端子は,再用形端子の場合には,同一端子に最大太さの電線で

の試験後,最小太さの電線で繰り返し,非再用形端子の場合には,異なる端子に最大太さの電線及び最小

太さの電線でそれぞれ試験を行う。

7.11 

ねじなし端子のヒートサイクル試験 

ねじなし端子のヒートサイクル試験は,次による。

スイッチは,JIS C 8306 の 16.(ヒートサイクル試験)による。ただし,送り端子がない場合は,スイッ

チを ON(閉路)にして行う。

7.12 

耐食性試験 

耐食性試験は,JIS C 8281-1 の 25.(耐食性)による。

7.13 

アンモニアガス耐久試験 

アンモニアガス耐久試験は,JIS C 8306 の 18.(アンモニアガス耐久試験)による。

なお,試験時間及び端子ねじ付き端子の端子ねじの締付けトルクは,次による。

a)

試験時間は,24 時間とする。

b)

端子ねじの締付けトルクは,JIS C 8306 の 13.

表 7(締付けトルク及び引張荷重)の値の 2/3 の値と

する。

7.14 

防水性試験 

防水性試験は,JIS C 8306 の 9.(防水試験)による。

検査 

8.1 

形式検査 

形式検査は,次の試験項目の順序で,同一試験品について箇条 の試験方法によって行い,箇条 5,箇

条 及び箇条 10 の規定に適合しなければならない。ただし,a)b)及び h)q)の試験は,別の試験品で行

ってもよい。

a)

構造,寸法及び材料(表示を含む。

b)

絶縁抵抗

c)

温度上昇

d)

開閉

e)

温度上昇


10

C 8304

:2009

f)

絶縁抵抗

g)

耐電圧

h)

耐熱

i)

プルスイッチにあっては,引きひも強度

j)

ねじ端子部及びリード線の接続部が一体成形以外のスイッチにあっては,ねじ端子部及びリード線の

接続部の強度

k)

ねじなし端子をもつスイッチにあっては,ねじなし端子の引張強度

l)

ねじなし端子をもつスイッチにあっては,ねじなし端子の曲げ

m)

ねじなし端子をもつスイッチにあっては,ねじなし端子の端子ヒートサイクル

n)

耐食性

o)

アンモニアガス耐久

p)

防水性[防滴 II 形 (IPX2),防雨形 (IPX3),防まつ形 (IPX4)及び噴流形 (IPX5)に限る。

q)

表示

8.2 

受渡検査 

受渡検査は,次の検査項目の順序で,同一試験品について 7.4 及び 7.5 の試験を行い,5.3 及び 5.4 のそ

れぞれの規定に適合しなければならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,a)及び b)は省略しても

よい。また,c)  は,箇条 10 の規定に適合しなければならない。

a)

絶縁抵抗

b)

耐電圧

c)

表示

製品の呼び方 

製品の呼び方は,名称,接点構成及び定格による。

例  ワイドハンドル形スイッチ片切 15 A 300 V

遅延スイッチ片切 4 A 300 V

タイマスイッチ片切 10 A 300 V

熱線式自動スイッチ片切 2 A 100 V

タンブラスイッチ両切 15 A 300 V

押しボタンスイッチ片切 4 A 300 V

ロータリスイッチ片切 15 A 125 V    10 A 250 V(二重定格の場合)

10 

表示 

外郭の表面,その他見やすい所に容易に消えない方法で,明りょうに次の事項を表示しなければならな

い。

適否は,目視によって確認する。 

a)

定格電流

b)

定格電圧

c)

製造業者名又はその略号

d)

ねじなし端子をもつスイッチにあっては,接続できる電線の太さ(呼び)

e)

ねじなし端子をもつスイッチにあっては,端子へ差し込む導体の長さ 


11

C 8304

:2009

f)

器具の定格電圧と異なる電圧で点灯するパイロットランプ付きスイッチにあっては,パイロットラン

プの使用電圧

g)  3

路スイッチ及び 4 路スイッチにあっては,端子の識別表示

h)

防水の種類[防滴 II 形 (IPX2)・防雨形 (IPX3)・防まつ形(IPX4)・噴流形(IPX5)]

      0:電源又は負荷へ接続する端子の表示。

1

及び 3:スイッチ間配線に接続する端子の表示。

注記  0 の代わりに“共”であってもよい。

a)

3

路スイッチの例

1

,2,3 及び 4:スイッチ間配線に接続する端子の表示。

注記  1 と 3,  2 と 4 は,それぞれ接触しない端子である。

b)

4

路スイッチの例

図 1−スイッチの端子識別表示及び結線の一例 


12

C 8304

:2009

単位  mm

注記 1  括弧内の数値は,参考寸法を示す。 
注記 2  取付枠の寸法は,JIS C 8375 に規定されている。 
注記 3  プレートのボス孔の寸法を次に示す。 

a)

ボディの側面に充電部が露出しないものは,46 以下であってもよい。

a)

  個モジュールのもの

                        形状は,一例を示す。

図 2−大角連用形スイッチの主要部寸法


13

C 8304

:2009

単位  mm 

注記 1  括弧内の数値は,参考寸法を示す。 
注記 2  取付枠の寸法は,JIS C 8375 に規定されている。 
注記 3  ボスが 1 個用の場合のボス寸法は,図 2 a)  に示す。 

a)

ボディの側面に充電部が露出しないものは,46 以下であってもよい。 

b)

  個モジュール 個ボスのもの

タイマスイッチの例を示す。

図 2−大角連用形スイッチの主要部寸法(続き)


14

C 8304

:2009

単位  mm 

注記 1  括弧内の数値は,参考寸法を示す。 
注記 2  取付枠の寸法は,JIS C 8375 に規定されている。 

a)

ボディの側面に充電部が露出しないものは,46 以下であってもよい。 

a)

大角形の 個モジュールで取付枠が別のもの

  熱線式自動スイッチで取付枠のないものの例を示す。

図 3−単用スイッチの主要部寸法 


15

C 8304

:2009

単位  mm

注記 1  括弧内の数値は,参考寸法を示す。 
注記 2  取付枠の寸法は,JIS C 8375 に規定されている。 
注記 3  取付枠の形状は,一例を示す。 

a)

ボディの側面に充電部が露出しないものは,46 以下であってもよい。 

b)

深形スイッチボックス専用取付けのものは,42.5 以下であってもよい。 

b)

大角形の 個モジュールで取付枠が一体のもの

    熱線式自動スイッチで取付枠を取り付けたものの例を示す。

図 3−単用スイッチの主要部寸法(続き)


16

C 8304

:2009

単位  mm

注記 1  括弧内の数値は,参考寸法を示す。 
注記 2  取付枠の形状は,一例を示す。 
注記 3  プレートのボス孔の寸法を次に示す。 

a)

ボディの側面に充電部が露出しないものは,46 以下であってもよい。 

c)

タンブラ形で取付枠が一体のもの

図 3−単用スイッチの主要部寸法(続き) 


17

C 8304

:2009

単位  mm

注記 1  括弧内の数値は,参考寸法を示す。 
注記 2  スイッチ本体は 1 個で,操作部が 2 個又は 3 個の場合もある。 

a)

ボディの側面に充電部が露出しないものは,46 以下であってもよい。

b)

深形スイッチボックス専用取付けのものは,42.5 以下であってもよい。 

形状は,一例を示す。

図 4−ワイドハンドル形単用スイッチ