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C 8302

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  名称(種類)及び定格  

2

5

  性能 

2

5.1

  保持力  

2

5.2

  温度上昇  

2

5.3

  開閉  

2

5.4

  絶縁抵抗  

2

5.5

  耐電圧  

2

5.6

  耐熱  

2

5.7

  口金・受金取付部の強度  

2

5.8

  引きひも操作部の強度  

3

5.9

  外郭強度  

3

5.10

  アンモニアガス耐久  

3

6

  構造・寸法・材料  

3

6.1

  構造一般  

3

6.2

  主要部の寸法  

4

6.3

  主要部の材料  

4

6.4

  引きひも取付部  

5

7

  試験方法  

5

7.1

  構造試験  

5

7.2

  保持力試験  

5

7.3

  温度上昇試験  

5

7.4

  開閉試験  

5

7.5

  絶縁抵抗試験  

5

7.6

  耐電圧試験  

5

7.7

  耐熱試験  

5

7.8

  口金・受金取付部の強度試験  

6

7.9

  引きひも操作部の強度試験  

6

7.10

  外郭の強度試験  

6

7.11

  アンモニアガス耐久試験  

6

7.12

  感電保護試験  

6

8

  検査 

6


C 8302

:2015  目次

(2)

ページ

8.1

  形式試験  

6

8.2

  受渡検査  

6

9

  製品の呼び方  

7

10

  表示  

7


C 8302

:2015

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

配線システム工業会(JEWA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工

業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工

業規格である。これによって,JIS C 8302:2009 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

8302

:2015

E

形受金をもつアダプタ及び分岐ソケット

Edison screw lampholder adapters and branch sockets

序文 

この規格は,1950 年に制定され,その後 11 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は,当時の

最新の引用規格との整合を図るために 2009 年に行われたが,今回は,ソケットに係る規定を削除し,E 形

受金をもつアダプタ及び分岐ソケットの規格に特化するために改正した。

適用範囲 

この規格は,周波数 50 Hz 又は 60 Hz の交流 100 V,200 V,240 V 系の電路に使用する JIS C 7709-2 

規定する E12,E17 及び E26 の受金を備えた定格電圧 300 V 以下のアダプタ及び分岐ソケットについて規

定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 7709-1

  電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性  第 1 部  口金

JIS C 7709-2

  電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性  第 2 部  受金

JIS C 8306

  配線器具の試験方法

JIS C 8310

  シーリングローゼット

JIS H 3110

  りん青銅及び洋白の板並びに条

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

E

形受金

JIS C 7709-2

に規定する E12,E17 及び E26 の受金。

3.2

アダプタ

電源接続用ねじ込み口金 1 個又は JIS C 8310 に規定する引掛刃とねじ込み受金とを備えたもの。点滅機

構を組み込んだアダプタと組み込んでいないアダプタとがある。

3.3

分岐ソケット

電源接続用ねじ込み口金 1 個とねじ込み受金 2 個以上又はねじ込み受金 1 個及び差込プラグの刃受一組


2

C 8302

:2015

以上とを備えたもの。点滅機構を組み込んだ分岐ソケットと組み込んでいない分岐ソケットとがある。

名称(種類)及び定格 

名称及び定格は,

表 による。

表 1−名称及び定格 

名称

口金(電源)

受金

定格電流

A

定格電圧

V

アダプタ

a)

分岐ソケット

a)b)

E17 E17

,E12 1,3,6 125

E26 E26

,E17,E12 1,3,6 125,300

E39 E26

1

,3,6 250,300

引掛刃

c)

 E26

1

,3,6 125

a)

点滅機構を組み込んだアダプタの受金は E26 とし,定格電流は 3 A。点滅機構を組

み込んだ分岐ソケットの受金は E12 及び E26 とし,定格電流は 1 A 又は 3 A とする。

b)

分岐ソケットの口金は,E26 とする。

c)

口金に替えて JIS C 8310 の引掛刃をもつもの。

性能 

5.1 

保持力 

刃受の保持力は,7.2 によって試験したとき,10∼50 N の範囲内になければならない。

5.2 

温度上昇 

受金部,口金部,刃受部,中心接触子,及び点滅機構を組み込んだものの開閉接触部は,7.3 によって試

験したとき,30  ℃以下でなければならない。

5.3 

開閉 

点滅機構及び刃受を組み込んだものの開閉は,7.4 によって試験したとき,極間短絡,点滅機構及び刃受

のその後の使用を妨げるほどの劣化,開閉機構の故障,並びに使用上有害な部品取付部の緩みを生じては

ならない。点滅又は差込プラグを抜き差しするとき,アークによって短絡又は地絡を生じてはならない。

5.4 

絶縁抵抗 

絶縁抵抗は,7.5 によって試験したとき,開閉試験前は 100 M

Ω以上,開閉試験後は 5 MΩ以上でなけれ

ばならない。

5.5 

耐電圧 

耐電圧は,7.6 によって試験したとき,フラッシオーバー又は絶縁破壊を生じてはならない。

5.6 

耐熱 

耐熱は,次による。

a)

合成樹脂製の外郭の耐熱は,7.7 a)によって試験する。試験後,絶縁体にひび割れ,軟化,変形又は膨

れの異常が生じてはならない。

b)

点滅機構部を除く接触部の耐熱は,7.7 b)によって試験する。試験後,接触抵抗は 20 m

Ω以下でなけれ

ばならない。

c)

つまみ又はボタンの耐熱は,7.7 c)によって試験する。試験後,緩み,膨れ,ひび割れ及び変形がなく,

充電部が露出してはならない。

5.7 

口金・受金取付部の強度 

口金・受金取付部の強度は,7.8 によって試験する。試験後,口金及び受金がその後の使用を妨げるほど


3

C 8302

:2015

変形することなく,かつ,その取付部が破損してはならない。

5.8 

引きひも操作部の強度 

引きひも操作部の強度は,7.9 によって試験する。試験後,引きひも取付部又は引きひもの破損及びその

後の使用を妨げるほど有害な異常を生じてはならない。

5.9 

外郭強度 

合成樹脂成形品の外郭の強度は,7.10 によって試験する。試験後,外郭が破損してはならない。

5.10 

アンモニアガス耐久 

黄銅部品のアンモニアガス耐久は,7.11 によって試験する。試験後,黄銅部材に破損及びひび割れが生

じてはならない。

構造・寸法・材料 

6.1 

構造一般 

構造一般は,次に適合しなければならない。

a)  7.1

によって試験したとき,構造は,形状が正しく丈夫である。

b)  7.12

によって試験したとき,充電金属部に手が容易に触れない。

なお,点滅機構を組み込んだものでは,開閉操作の際,鎖が充電金属部に触れるおそれがない構造

である。

c)

7.1

によって試験したとき,導電金具などの固定部は,容易に緩みを生じないよう堅固に取り付ける。

d)

導電体相互の接続部分は,合成樹脂成形品などのように収縮するおそれがある絶縁物を導電体の間に

挟んで同時に締め付けない。ただし,絶縁物が収縮しても接触不良を生じるおそれがないものは,こ

の限りでない。

e)

点滅用の引きひもの貫通孔は,滑らかである。

f)

点滅装置は,中心接触子の側で点滅が行われる。

g)

極性の異なる充電金属部相互間,及び充電金属部と接地される非充電金属部との間の空間距離及び沿

面距離(以下,絶縁距離という。

)は,

表 による。ただし,受金と中心接触子との間の絶縁距離は,

表 による。

なお,接地される非充電金属部には,人が触れる金属部及び地絡するおそれがある非充電金属部を

含む。

表 2−絶縁距離 

単位  mm

受金

最小絶縁距離

定格電圧

125 V

250 V

300 V

E12 1.5

− 3.0

E17 1.5

− 3.0

E26 3.0 3.0 3.0


4

C 8302

:2015

表 3−受金と中心接触子との間の絶縁距離 

単位  mm

受金

最小絶縁距離

定格電圧

125 V

250 V

300 V

E12 1.2

− 1.5

E17 1.2

− 1.5

E26 1.5 2.0 2.0

この表の値は,金属粉が付着するおそれがなく,かつ,

堅固に取り付けられたものに適用する。

h)

通常の使用状態において,人が触れる外面の充電金属部は,人が触れる外面から 3 mm 以上沈め,そ

の上に硫黄を除く絶縁性耐水混和物の適量を容易に脱落しないように詰める。

i)

導電部分は,外郭の受口面から 3 mm 以上。ただし,公称直径が 17 mm 以下の受金をもつものは 1.2 mm

以上の深さにある。

j)

口金と受金との組み合わせは,

表 による。

k)

差込口付きは,定格電圧 125 V とし,E26 の分岐ソケット及び E26 口金・E26 受金のアダプタに限る。

6.2 

主要部の寸法 

主要部の寸法は,

図 及び図 並びに次に適合しなければならない。

a)

口金ねじの形状・寸法は,JIS C 7709-1 に規定する E 形により,受金ねじの形状・寸法は,JIS C 7709-2

に規定する E 形による。

b)

導電金具の寸法は,

表 による。

表 4−導電金具 

単位  mm

部品名

寸法

E12

,E17 E26

E39

受金の厚さ 0.20

0.24

導電ねじの最小径

a)

 2.6

3

4

口金の厚さ

b)

  0.20 0.22 0.38

a)

ねじの呼び径で示す。

b)

受金及び口金の厚さは,平面部の仕上がり寸法の最小値を示す。

c)

点滅装置のつまみ類の絶縁物の厚さは,1 mm 以上とする。

d)

口金に替えて引掛刃をもつものの刃の寸法は,JIS C 8310 

付図 に適合する。

6.3 

主要部の材料 

主要部の材料は,次に適合しなければならない。

a)

外郭及び器体の材料は,磁器又は耐熱性をもつ吸湿性の少ない合成樹脂である。ただし,外郭が鋼の

場合は,さび止めを施す。さらに,外郭が金属の場合は,硬質ファイバなどで裏打ちする。

b)

導電金具の材料は,次による。

1)

導電金具の材料は,銅又は銅合金である。

2)

ばね作用をもつ導電金具の材料は,JIS H 3110 に規定するりん青銅又はこれと同等以上の特性をも

つ材料である。


5

C 8302

:2015

6.4 

引きひも取付部 

引きひも操作の点滅機構を組み込んだものは,引きひも取付部が 70 N 以上の引張力に耐えるものでなけ

ればならない。また,引きひもは,50 N 以上の引張力に耐える金属製の鎖,綿のひも,ナイロンのひもな

どを用いなければならない。

試験方法 

7.1 

構造試験 

構造試験は,JIS C 8306 の 3.(構造試験)によって,この規格の箇条 及び箇条 10 に規定する事項につ

いて調べる。6.1 d)e)f)及び箇条 10 の適否は目視で判定する。

7.2 

保持力試験 

保持力試験は,JIS C 8306 の 6.(保持力試験)によって行う。

7.3 

温度上昇試験 

温度上昇試験は,JIS C 8306 の 4.(温度上昇試験)によって行う。

7.4 

開閉試験 

開閉試験は,JIS C 8306 の 10.7(定格負荷試験)の

表 5(定格負荷試験条件)の定格負荷試験(a)によ

って連続 5 000 回の開閉を開操作,閉操作とも通電状態で行い,さらに,JIS C 8306 の 10.6(過負荷試験)

表 3(過負荷試験条件)の過負荷試験(a)及び(d)によって行う。ただし,差込口については,過負

荷試験(d)は行わない。

7.5 

絶縁抵抗試験 

絶縁抵抗試験は,JIS C 8306 の 7.(絶縁抵抗試験)によって行う。

7.6 

耐電圧試験 

耐電圧試験は,JIS C 8306 の 8.(耐電圧試験)によって行う。

なお,試験電圧は定格電圧に従い,次のとおりとする。

a)

定格電圧 125 V のもの: 1 000 V

b)

定格電圧 250 V 又は 300 V のもの: 1 500 V

7.7 

耐熱試験 

耐熱試験は,次によって行う。

a)

合成樹脂製の外郭をもつものの耐熱試験は,JIS C 8306 の 14.(耐熱試験)(5)によって,受金が E12

及び E17 のものは試験温度 100  ℃で,受金が E26 のものは試験温度 150  ℃で,試験時間は 168 時間

で実施する。

b)

点滅機構部を除く接触部の耐熱は,

図 に規定する試験用のステンレス鋼製口金ジグを装着した状態

で,受金が E12 及び E17 のものは試験温度 100  ℃で,受金が E26 のものは試験温度 150  ℃で,試験

時間は 24 時間で実施する。試験後の接触抵抗の測定は,試験用の黄銅製口金ジグを 10 回着脱し,そ

の後試験用の口金ジグを装着して行う。

この場合,試験用のステンレス鋼製口金ジグ及び黄銅製口金ジグを装着する締付トルクは,次によ

る。

受金が E12 のものは,締付トルクが 0.38 N・m

受金が E17 のものは,締付トルクが 0.45 N・m

受金が E26 のものは,締付トルクが 1.5 N・m

c)

つまみ又はボタンの耐熱は,試験温度 100±3  ℃で,試験時間は 1 時間で実施する。


6

C 8302

:2015

7.8 

口金・受金取付部の強度試験 

口金,受金取付部の強度試験は,JIS C 8306 の 13.3(口金,受金取付部の強度試験)による。

7.9 

引きひも操作部の強度試験 

引きひも操作部の強度試験は,JIS C 8306 の 13.4.1(引きひも操作)による。ただし,器体の外部で引

きひもの取替えができないものは,引張力を 70 N として試験する。

7.10 

外郭の強度試験 

外郭の強度試験は,合成樹脂成形品のものについて行い,JIS C 8306 の 13.5.3 (2)(単体自重落下強度試

験)によって,落下の高さ 60 cm,落下回数を 3 回として行う。

7.11 

アンモニアガス耐久試験 

アンモニアガス耐久試験は,JIS C 8306 の 18.(アンモニアガス耐久試験)によって行う。

なお,試験時間は 24 時間とする。

7.12 

感電保護試験 

感電保護試験は,JIS C 8306 の 3.(構造試験)(4)によって行う。

検査 

8.1 

形式試験 

形式試験は,次の項目の順序で同一試験品について箇条 の試験方法によって行い,箇条 5,箇条 

び箇条 10 の規定に適合しなければならない。ただし,a)及び j)l)は,それぞれ別の試験品で行ってもよ

い。

a)

構造,寸法,材料及び表示

b)

保持力。ただし,差込口付きのものに限る。

c)

絶縁抵抗。ただし,点滅装置付きのもの及び差込口付きのものに限る。

d)

開閉。ただし,点滅装置付きのもの及び差込口付きのものに限る。

e)

保持力。ただし,差込口付きのものに限る。

f)

温度上昇。ただし,点滅装置付きのもの及び差込口付きのものに限る。

g)

絶縁抵抗

h)

耐電圧

i)

耐熱

j)

強度。ただし,口金・受金取付部の強度,引きひも操作部の強度及び外郭の強度に限る。

k)

アンモニアガス耐久

8.2 

受渡検査 

受渡検査は,次の検査項目の順序で同一試験品について箇条 の試験方法によって行い,5.15.45.5

6.1

及び箇条 10 の規定に適合しなければならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部を省

略してもよい。

a)

構造一般及び表示

b)

絶縁抵抗

c)

耐電圧

d)

保持力。ただし,差込口付きのものに限る。


7

C 8302

:2015

製品の呼び方 

製品の呼び方は,名称,口金の大きさ,受金の大きさ,定格電流及び定格電圧による。

例 1  アダプタ  E26 E26 6 A 125 V

例 2  分岐ソケット  E26 E26 E12 6 A 125 V

10 

表示 

製品の表面の見やすい所に容易に消えない方法で,次の事項を明瞭に表示しなければならない。

a)

定格電流

b)

定格電圧

c)

製造業者名又はその略号

a)

  口金ねじを構成する 

金属部が短い口金 

b)

  口金ねじを構成する 

金属部が長い口金 

形状は,一例を示す。

単位  mm

口金

a b d  l h

1

h

2

h

3

h

4

E26 28

未満 28 以上

7

∼10

7 20

以上

26

以下

26

以上 25∼26

E39 44

未満 44 以上

8

∼14

7 33

以上

43

以下

43

以上 42∼43

許容差のない値は,基準寸法とする。 
ねじ部寸法は,JIS C 7709-1 による。

口金 E17 の寸法は,検討中。

図 1−口金部の寸法 


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C 8302

:2015

単位  mm

形状は,一例を示す。 
刃受の中心間距離は,12.7 mm とする。

極性がないものは,刃受穴の 9 mm は,7 mm とする。

図 2−差込口の寸法 


9

C 8302

:2015

単位  mm

a)

  E12 b)  E17 

c)

  E26 

材質は,黄銅及びステンレス鋼とする。

ねじ部寸法は,JIS C 7709-1 による。

図 3−耐熱試験用の口金ジグの寸法