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C 8281-2-2

:2012

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  一般要求事項 

4

5

  試験に関する一般注意事項 

4

6

  定格

5

7

  分類

5

8

  表示

6

9

  寸法検査

6

10

  感電に対する保護

6

11

  接地接続の手段 

6

12

  端子

6

13

  構造

7

14

  機構

7

15

  耐老化性,防水性及び耐湿性

7

16

  絶縁抵抗及び耐電圧

7

17

  温度上昇 

7

18

  開閉容量 

8

19

  平常動作 

8

20

  機械的強度 

9

21

  耐熱性

9

22

  ねじ,通電部及び接続部 

9

23

  沿面距離,空間距離及びシーリングコンパウンドを通しての絶縁距離

9

24

  絶縁材料の耐過熱性,耐火性及び耐トラッキング性 

10

25

  耐腐食性 

10

26

  電磁環境両立性(EMC

10

101

  制御回路の異常動作 

11

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

12


C 8281-2-2

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本配線

器具工業会(JEWA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 8281-2-2:2001 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS C 8281

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 8281-1

第 1 部:一般要求事項

JIS C 8281-2-1

第 2-1 部:電子スイッチの個別要求事項

JIS C 8281-2-2

第 2-2 部:電磁遠隔制御式スイッチ(RCS)の個別要求事項

JIS C 8281-2-3

第 2-3 部:遅延スイッチ(TDS)の個別要求事項


日本工業規格

JIS

 C

8281-2-2

:2012

家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用

スイッチ−第 2-2 部:電磁遠隔制御式スイッチ

(RCS)の個別要求事項

Switches for household and similar fixed electrical installations-Part 2-2:

Particular requirements-Electromagnetic remote-control switches (RCS)

序文 

この規格は,2006 年に第 3 版として発行された IEC 60669-2-2 を基に,配電事情などを考慮し,技術的

内容を変更して作成した日本工業規格である。この規格は,JIS C 8281-1 の関連する各章の規定と併せて

適用しなければならない。JIS C 8281-1 に追加する箇条・細分箇条,表などを,100 番台の番号で示す。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

適用範囲は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。

第 1 段落を,次に置き換える。

この規格は,家庭用及びこれに類する用途の屋内用又は屋外用で固定電気設備用の定格電圧が 440 V 以

下及び定格電流が 63 A 以下の電磁遠隔制御式スイッチ(以下,RCS という。

)に適用する。ただし,タイ

プ 2(7.1.9A 参照)の場合は,30 A 以下とする。

RCS のコイルは,常に通電していても,していなくてもよい。

電子 RCS は,JIS C 8281-2-1 の適用範囲に含む。

抵抗器,コンデンサ,PTC 部品・NTC 部品,プリント配線板など,受動素子だけを含む RCS は,電子

RCS とはみなさない。

コンタクタは,この規格の対象外とする。

注記 の後に,次を追加する。

注記 101  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60669-2-2:2006

,Switches for household and similar fixed electrical installations−Part 2-2:

Particular requirements−Electromagnetic remote-control switches (RCS)(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正してい

る”ことを示す。

引用規格 

引用規格は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。


2

C 8281-2-2

:2012

JIS C 0445

  文字数字の表記に関する一般則を含む機器の端子及び識別指定された電線端末の識別法

注記  対応国際規格:IEC 60445:1999,Basic and safety principles for man-machine interface, marking

and identification−Identification of equipment terminals and of terminations of certain designated

conductors, including general rules for an alphanumeric system(IDT)

JIS C 0922

  電気機械器具の外郭による人体及び内部機器の保護−検査プローブ

注記  対応国際規格:IEC 61032:1997,Protection of persons and equipment by enclosures−Probes for

verification(IDT)

JIS C 3215-0-1

  巻線個別規格−第 0 部:一般特性−第 1 節:エナメル銅線

注記  対応国際規格:IEC 60317,Specifications for particular types of winding wires(IDT)

JIS C 4003

  電気絶縁−熱的耐久性評価及び呼び方

注記  対応国際規格:IEC 60085:2004,Electrical insulation−Thermal classification(MOD)

JIS C 8281-1:2011

  家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用スイッチ−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60669-1:2007,Switches for household and similar fixed-electrical installations

−Part 1: General requirements(MOD)

JIS C 8281-2-1:2012

  家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用スイッチ−第 2-1 部:電子スイッ

チの個別要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60669-2-1:2002,Switches for household and similar fixed electrical installations

−Part 2-1: Particular requirements−Electronic switches(MOD)

JIS C 60664-1

  低圧系統内機器の絶縁協調−第 1 部:基本原則,要求事項及び試験

注記  対応国際規格:IEC 60664-1:2007,Insulation coordination for equipment within low-voltage

systems−Part 1: Principles, requirements and tests(IDT)

JIS C 60664-3

  低圧系統内機器の絶縁協調−第 3 部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング

及びモールディングの使用

注記  対応国際規格:IEC 60664-3:2003,Insulation coordination for equipment within low-voltage

systems−Part 3: Use of coating, potting or moulding for protection against pollution(IDT)

JIS C 61558-2-6

  入力電圧 1 100 V 以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の安

全性−第 2-6 部:安全絶縁変圧器及び安全絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び

試験

注記  対応国際規格:IEC 61558-2-6:1997,Safety of power transformers, power supply units and similar

−Part 2-6: Particular requirements for safety isolating transformers for general use(MOD)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。

3.17

定格電圧(rated voltage)

JIS C 8281-1

の 3.17 に,次を追加する。

この定義は,スイッチング回路だけに適用する。

3.18

定格電流(rated current)

JIS C 8281-1

の 3.18 に,次を追加する。


3

C 8281-2-2

:2012

この定義は,スイッチング回路だけに適用する。

3.22

の用語及び定義の後に,次を追加する。

3.101

遠隔制御式スイッチ,RCS(remote control switch,RCS)

離れたところから操作するためのスイッチ。

3.101.1

電磁 RCS(electromagnetic RCS)

インパルスによって動作するコイルを備えた RCS,又は制御回路によって常時通電するコイルを備えた

RCS。

3.101.2

電子 RCS(electronic RCS)

電子部品を含む RCS。

3.102

定格制御電圧(rated control voltage)

製造業者が制御回路に指定した電圧。通常,電磁式制御コイルの電圧である。

3.103

スイッチング回路(switching circuit)

RCS に定格電流の通電を許容する部品を含む回路。

3.104

制御回路(control circuit)

開閉回路を駆動させる電気部品を含む回路。

3.105

制御機構(control mechanism)

RCS の動作を意図する全ての部品を含む機構。

3.106

組込手動装置(incorporated hand-operated device)

スイッチング回路を直接又は間接に操作できるようにする装置。この装置は,RCS の平常動作のための

ものではない。

3.107

ラッチング RCS(latching RCS)

いずれかの位置で機械的にロック(固定)ができる RCS で,各位置に対応可能な一つ以上のコイルをも

つもの。

3.108

分離可能 RCS(disconnectable RCS)

二つの部分をもつ RCS で,一つの部分は,ベースとして使用する端子を含み,もう一つの部分は,取外

し可能でスイッチング回路及び制御回路を含む。二つの部分は,工具を用いて,又は工具を用いずに,結

合及び/又は分離のできる手段を用いて,弾力性のある接続をする。

3.109

定格制御電流(rated control current)

製造業者が制御回路の電流コイルに指定した RCS の立上げに必要な電流(電流に感応するコイルをもつ


4

C 8281-2-2

:2012

RCS に限る。)。

3.110

双安定 RCS(bistable RCS)

電気的起動又は機械的作動をしない場合に,動作位置に安定してとどまり,起動時又は作動時に動作位

置が変化する制御機構をもつ RCS。

3.111

単安定 RCS(monostable RCS)

電気的起動時又は機械的作動時にスイッチの動作位置が変化し,電気的起動中又は機械的作動中はこの

状態を維持し,電気的起動又は機械的作動をやめたときに RCS の起動又は作動前の位置に戻る制御機構を

もつ RCS。

3.112

優先 RCS(priority RCS)

直接的又は間接的に,第 1 の負荷回路又は負荷回路群を操作する RCS。この RCS を用いることによっ

て,第 1 の負荷回路又は負荷回路群のスイッチの操作を省略することができる。この RCS の制御回路は,

RCS の第 2 の回路による影響を受けるか,又は第 2 の回路へ接続しているときで第 2 の回路又は負荷回路

群に通電を行っている間は,第 1 の負荷回路又は負荷回路群への通電を停止する。

注記 1 RCS は,その回路(電流コイルの付いた優先スイッチ)のいずれかの部分に対する総負荷又

は電流に応じて,RCS を始動させる RCS 制御回路の感度を調節する手段をもっていてもよい

し,又は第 2 の負荷若しくは負荷群に加える電圧(電圧コイルの付いた優先スイッチ)に感

応してもよい。

注記 2  この装置は,住宅設備中の特定の負荷回路を接続及び/又は切断する一方で,他の回路(優

先回路)の接続を維持することによって,住宅設備への総電流量を制限するために用いる。

3.113

順次動作 RCS(sequential operated RCS)

連続インパルスによって様々な回路の組合せを可能にする,一般にカムを用いて動作する,幾つかのス

イッチング又は反転接点をもつ RCS。インパルスの数は,カムの突起(lobes)の数によって決まる。

一般要求事項 

一般要求事項は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。

第 1 段落の後に,次を追加する。

RCS は,取付角度が規定より 5°ずれても,動作に支障があってはならない。

試験に関する一般注意事項 

試験に関する一般注意事項は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。

5.4

JIS C 8281-1

の 5.4 によるほか,次による。

5.4

の末尾に,次を追加する。

箇条 101 の試験には,3 個の追加の試験品が必要となる。

JIS C 8281-1

の 5.5 の後に,次を追加する。

5.101 RCS

に組込手動装置を含んでいる場合は,箇条 19 に規定する試験を行う。


5

C 8281-2-2

:2012

注記 1  開閉容量試験及び平常動作試験の間,RCS のコイルに加える電圧は,誤った結果を与える場

合があるので,常に同一位相角で加えることのないようにする。

注記 2  同期電動機及び類似の運転特性をもつ装置を組み合わせて使用するときは,注意する必要が

ある。

定格 

定格は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。

6.1

JIS C 8281-1

の 6.1 を,次に置き換える。

推奨する定格電圧は,次による。

−  交流:6 V,8 V,9 V,12 V,24 V,42 V,48 V,100 V,110 V,125 V,130 V,200 V,220 V,230 V,

240 V,250 V 及び 300 V

6.2

JIS C 8281-1

の 6.2 の最後の段落の後に,次を追加する。

注記 101  特定の種類の RCS では,スイッチング回路の定格電流よりも低い電流用に設計した補助接

点を付加することができる。該当する定格及び要求事項は,考慮中である。

JIS C 8281-1

の 6.3 の後に,次を追加する。

6.101

推奨する定格制御電圧は,次による。

−  交流:6 V,8 V,9 V,12 V,24 V,42 V,48 V,100 V 及び 200 V

−  直流:6 V,9 V,12 V,24 V,48 V,60 V,100 V 及び 200 V

分類 

分類は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。

7.1.5

JIS C 8281-1

の 7.1.5 の末尾に,次を追加する。

−  電流コイル(優先 RCS 用)

−  電圧コイル(優先 RCS 用)

7.1.7

JIS C 8281-1

の 7.1.7 の末尾に,次を追加する。

−  分離可能 RCS

JIS C 8281-1

の 7.2 の後に,次を追加する。

7.101

開閉機構の形式による分類は,次による。

−  直接動作機構

−  順次動作機構

−  双安定機構

−  単安定機構

注記 1  直接動作形 RCS とは,個々のインパルスによって“入”又は“切”の状態を示すもので,こ

れらの状態を個々のインパルスによって単極,2 極,3 極又は 4 極のスイッチ又は反転スイッ

チ上で発生させるものである。

注記 2  これによって RCS は,7.1.1 の様式番号で分類できる。

注記 3  様式番号 1 又は様式番号 6 の 2 個の RCS で,配線が図 によるものが,様式番号 5 に適合す

る場合がある。

注記 4  様式番号 6/2 で,外部との接続の配線が図 によるものが,様式番号 7 に適合する場合があ

る。


6

C 8281-2-2

:2012

7.102

制御回路の通電状態による分類は,次による。

−  インパルス給電による RCS

−  常時給電の RCS

表示 

表示は,JIS C 8281-1 の箇条 によるほか,次による。ただし,8.7 は,この規格では適用しない。

8.1

JIS C 8281-1

の 8.1 の 2 番目のダッシュ(−)の文章の後に,次を追加する。

−  定格電圧と異なる場合,定格制御電圧(V)

。ただし,定格制御電圧が 100 V 以上で,100 V 又は 200 V

(標準電圧)以外の場合には,定格電圧と同じ値でも表示する。

8.2

JIS C 8281-1

の 8.2 の最後のダッシュ(−)の後に,次を挿入する。

−  制御機構

−  スイッチ

又は

−  単安定機構

−  双安定機構

−  優先 RCS      I >    又は    U >

8.4

JIS C 8281-1

の 8.4 によるほか,次による。

最後の段落の後の

注記 の前に,次を挿入する。

必要な場合には,端子の接続などを明確に表示した配線図を,製品又は端子の保護カバーの内側などに

取り付けなければならない。

制御回路の端子は,JIS C 0445 及び/又は 8.2 による記号で表示しなければならない。

電流に感応するコイル又は電圧に感応するコイルをもつ優先 RCS の制御回路用端子は,8.2 に示す適切

な記号で表示しなければならない。

8.6

JIS C 8281-1

の 8.6 によるほか,次による。

最後の段落の後に,次を追加する。

この細分箇条は,スイッチング回路を直接作動する組込手動装置を組み込んだ RCS だけに適用する。

寸法検査 

寸法検査は,JIS C 8281-1 の箇条 による。

10 

感電に対する保護 

感電に対する保護は,JIS C 8281-1 の箇条 10 による。

11 

接地接続の手段 

接地接続の手段は,JIS C 8281-1 の箇条 11 による。

12 

端子 

端子は,JIS C 8281-1 の箇条 12 による。


7

C 8281-2-2

:2012

13 

構造 

構造は,JIS C 8281-1 の箇条 13 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 13.15.2 の後に,次を追加する。

13.101

安全特別低電圧(以下,SELV という。

)回路用の変圧器は,安全絶縁形で,かつ,JIS C 61558-2-6

の適切な要求事項に適合しなければならない。

注記 SELV 及び保護特別低電圧(以下,PELV という。)の使用は,JIS C 0365 及び JIS C 60364-4-41

を参照。

14 

機構 

機構は,JIS C 8281-1 の箇条 14 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 14.6 の後に,次を追加する。

14.101

組込手動装置を備えた RCS で,動作位置の表示をしているものは,スイッチング回路の位置を明

確に,曖昧とならないように表示しなければならない。

15 

耐老化性,防水性及び耐湿性 

耐老化性,防水性及び耐湿性は,JIS C 8281-1 の箇条 15 による。

16 

絶縁抵抗及び耐電圧 

絶縁抵抗及び耐電圧は,JIS C 8281-1 の箇条 16 によるほか,次による。

16.2  JIS C 8281-1

表 14 に,次を追加する。

試験電圧

V

絶縁測定箇所

絶縁抵抗の

最小値

MΩ

定格電圧が 130 V

以下のスイッチ

定格電圧が 130 V

を超えるスイッチ

101  スイッチング回路と制御回路とを分離する場合,

それらの間

5  2 000  3 000

102 SELV/PELV 回路と SELV/PELV よりも高い電圧の

他の回路との間

7  2 500  4 000

103  二つの SELV/PELV 回路間 5

500

500

17 

温度上昇 

温度上昇は,JIS C 8281-1 の箇条 17 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 17.1 の最後の段落の後に,次を追加する。

インパルス給電による RCS は,コイルを接続しないで試験を行う。

常時給電の RCS は,コイルを,定格周波数で定格制御電圧の 1.06 倍に等しい電圧に接続する。

コイルの温度上昇は,抵抗法を用い,次の式によって算出する。

(

) (

)

1

2

1

1

1

2

5

.

234

t

t

t

R

R

R

ΔT

+

=

ここに,

ΔT: 温度上昇値(

K

R

2

暖まった状態の抵抗値(

Ω)

R

1

冷えた状態の抵抗値(

Ω)

t

1

試験開始時の周囲温度(℃)


8

C 8281-2-2

:2012

t

2

試験終了時の周囲温度(℃)

コイルの温度上昇は,

表 101 の限度値を超えてはならない。

表 101−空気で絶縁されたコイルに関する温度上昇の限度値

材料の絶縁階級

温度上昇限度値(抵抗法)

K

A 85

E 100 
B 110 
F 135

H 160

注記  温度上昇限度値は,周囲温度 20  ℃を基準としている。

18 

開閉容量 

開閉容量は,JIS C 8281-1 の箇条 18 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 18.1 の最後の段落の後に,次を追加する。

18.1

及び 18.2 の試験において,製造業者が指定するインパルス幅の定格制御電圧を制御回路に加える。

19 

平常動作 

平常動作は,JIS C 8281-1 の箇条 19 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 19.1 の最後の段落の後に,次を追加する。

スイッチング回路を直接作動する組込手動装置を組み込んだ

RCS

は,

表 17 に示す操作回数の

10 %

は手

又は同等の手段によって交流だけに対して行い,次いで 14.3 の試験を行う。

残りの

90 %

の操作については,制御回路には箇条 18 に規定する電源を供給する。

この平常動作試験中に動作不良があっても,操作回数の

1 %

以内であれば適合とする。ただし,

4

回以

上連続する動作不良は,不適合とする。

JIS C 8281-1

の 19.2 の後に,次を追加する。

19.101

インパルス給電による

RCS

は,製造業者が指定したインパルス幅の制御電圧が,定格値の

0.9

1.1

倍で変動しても,正しく動作しなければならない。

適否は,次の試験によって判定する。

3

個の試験品に対し,無負荷で,定格制御電圧の

0.9

倍で

20

回,及び

1.1

倍で

20

回の操作を行う。

RCS

は,正しく動作しなければならない。

19.102

常時給電の

RCS

は,その定格制御電圧の

85 %

から

110 %

の間のどの値でも正しく動作しなければ

ならない。

(制御電圧の)範囲を宣言している場合は,

85 %

は低いほうの値に適用し,

110 %

は高いほうの

値に適用しなければならない。

常時給電の

RCS

がドロップアウト(電圧が不足して回路が正しく動作しなくなった状態)して完全に開

放しなければならない限度値は,その定格制御電圧の

75 %

から

20 %

の間である。範囲を宣言している場

合は,

20 %

は高いほうの値に適用し,

75 %

は低いほうの値に適用しなければならない。

閉路の限度値は,周囲温度が+

40

℃で,コイルが定格制御電圧の

100 %

の定常状態に対応する安定温度

に達した後に適用する。

ドロップアウトは,−

5

℃を条件にコイル回路に適用する。これは,通常の周囲温度で得られた値を用

いた計算によって検証することができる。


9

C 8281-2-2

:2012

適否は,三つの別々の試験品に対しそれぞれの限度値で

1

回試験を行って判定する。

RCS

は,正しく動作しなければならない。

20 

機械的強度 

機械的強度は,JIS C 8281-1 の箇条 20 による。

21 

耐熱性 

耐熱性は,JIS C 8281-1 の箇条 21 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 21.1 の前に,次の注記を追加する。

注記 101

この箇条の要求事項は,スイッチング回路及び制御回路の両方に適用する。

22 

ねじ,通電部及び接続部 

ねじ,導電部及び接続部は,JIS C 8281-1 の箇条 22 による。

23 

沿面距離,空間距離及びシーリングコンパウンドを通しての絶縁距離 

沿面距離,空間距離及びシーリングコンパウンドを通しての絶縁距離は,JIS C 8281-1 の箇条 23 による

ほか,次による。

表 20 のそれぞれの欄に,次を追加する。

絶縁距離の詳細 mm

沿面距離 
101  交流又は直流で生じる 50 V 以下の公称電圧で,かつ,JIS C 61558-2-6 に従った安全絶縁変圧器

又は同等の有効性をもつ方法で商用電源から電気的に分離した電源からの供給によって,回路に
発生する電圧が加わる沿面距離

A)B)

は,次による。

−  プリント配線材料上  −  汚損度 1 
−  プリント配線材料上  −  汚損度 2 
−  その他の絶縁材料上  −  材料グループ I の絶縁材料を横断して

−  その他の絶縁材料上  −  材料グループ II の絶縁材料を横断して 
−  その他の絶縁材料上  −  材料グループ III の絶縁材料を横断して

 
 
 

0.025
0.04 
0.6 
0.85 
1.2

空間距離 
102  交流又は直流で生じる 50 V 以下の公称電圧で,かつ,JIS C 61558-2-6 に従った安全絶縁変圧器

又は同等の有効性をもつ方法で商用電源から電気的に分離した電源からの供給によって,回路に
発生する電圧が加わる空間距離

A)

は,次による。

−  汚損度 1 
−  汚損度 2

 
 
 

0.1 
0.2

注記 101  空間距離の値は,次の条件を用いたときの JIS C 60664-1 の表 F.2 の値に基づいている。

−  交流又は直流 50 V の充電線の対地間電圧,過電圧カテゴリ III 及びケース A(不平等電界)として,

JIS C 60664-1

表 F.1 に由来する 800 V の定格インパルス電圧

−  汚損度 1 及び 2

沿面距離の値は,JIS C 60664-1 

表 F.4 に基づいており,表 F.3a の電力供給系統の公称電圧 50 V の場

合に対応した

表 F.4 の集約した実効値 50 V の区分による。

注記 102  公称電圧の定義については,IEC 60050-601(IEV 601-01-21)を参照。


10

C 8281-2-2

:2012

(続き) 

A)

  この規格においては,次を適用する(JIS C 60664-1 から引用)。

−  ミクロ環境:沿面距離の規定値の決定に特に影響を及ぼす絶縁物の近傍の環境(JIS C 60664-1 の 3.12.2

−  汚損度:ミクロ環境の予測できる汚損の特徴を示す数値(JIS C 60664-1 の 3.13

−  汚損度 1:どのような汚損も発生しないか又は乾燥状態で非導電牲の汚損だけを発生する。この汚損は,

どのような影響も及ぼさない(JIS C 60664-1 の 4.6.2 参照)

プリント配線板が,結露の発生,又は導電性,吸湿性若しくは水溶性の堆積物からの影響を受けない場合

には,RCS のプリント配線板に対して汚損度 1 の使用を認める。これは通常,プリント配線板及び/又は回
路をコーティングし,そのコーティングが JIS C 60664-3 の規定に適合し,更に封止している場合,又は保護
コーティングによって,プリント配線板アセンブリ全体を密閉している場合にだけ実現可能となる。

−  汚損度 2:非導電性の汚損だけは発生するが,結露によって一時的に導電性を引き起こすことが予測でき

る(JIS C 60664-1 の 4.6.2 参照)

プリント配線板及び/又は回路をコーティングし,そのコーティングが JIS C 60664-3 の規定に適合してい

る場合,RCS のプリント配線板に対して汚損度 2 の使用を認める。

この規格では,絶縁材料をその PTI 値によって,四つのグループに分類している。

−  材料グループ I

600

≦ PTI

−  材料グループ II

400

≦ PTI < 600

−  材料グループ IIIa

175

≦ PTI < 400

−  材料グループ IIIb

100

≦ PTI < 175

材料グループ III には,材料グループ IIIa 及び材料グループ IIIb を含む。 
材料は,JIS C 2134 の方法に従って溶液 A を用いて測定したその PTI が,当該グループで指定した低い方

の値以上であることを基準として,上記の四つのグループのいずれかに該当しなければならない。

B)

  プリント配線板の沿面距離の値は,汚損度 1 及び 2 について示している。その他の絶縁材料については,汚

損度 2 の沿面距離の値だけを許容する。

JIS C 8281-1

の 23.2 の後に,次を追加する。

23.101

JIS C 8281-1

の 7.1.9B に従って

表 20 を適用する場合,

SELV

への接続に適する制御回路をもつ

RCS

で,スイッチング回路に

SELV

よりも高い電圧を供給するものは,制御回路とスイッチング回路との間の

空間距離及び沿面距離が,

6 mm

以上でなければならない。

23.102

JIS C 8281-1

の 7.1.9B に従って

表 20 を適用する場合,エナメル線のエナメルが少なくとも JIS C 

3215-0-1

Grade 1

である場合,

制御コイルの電線と異極充電部及び露出した導電部との間の空間距離は,

エナメルがない場合の

2/3

まで減少することができる。

24 

絶縁材料の耐過熱性,耐火性及び耐トラッキング性 

絶縁材料の耐過熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 8281-1 の箇条 24 によるほか,次による。

JIS C 8281-1

の 24.1 の前に,次の注記を追加する。

注記 101

この項の要求事項は,スイッチング回路及び制御回路の両方に適用する。

25 

耐腐食性 

耐腐食性は,JIS C 8281-1 の箇条 25 による。

26 

電磁環境両立性(EMC 

電磁環境両立性(

EMC

)は,JIS C 8281-1 の箇条 26 による。


11

C 8281-2-2

:2012

JIS C 8281-1

の箇条 26 の後に,次の箇条を追加する。

101 

制御回路の異常動作 

RCS

は,制御回路が異常動作中の挙動(例えば,押しボタンの戻り不良)によって,周囲及び使用者に

危険を与えることがないような構造でなければならない。

常時通電する

RCS

については,この試験は適用しない。

適否は,箇条 15 及び箇条 16 の要求事項に適合する

3

個の追加の試験品に対し,次の試験によって判定

する。

RCS

を,通常の使用状態のように,つや消しの黒で塗装した約

20 mm

の厚さの松材の合板に取り付ける。

制御回路に連続的に定格電圧を加え,スイッチング回路は(定格電圧で)定格電流を

1

時間負荷する。

この試験の直後に

RCS

は,それまでどおりに動作し,かつ,次の条件を満足しなければならない。

標準テストフィンガ(JIS C 0922 の検査プローブ

B

)で接触可能な

RCS

の外郭及び支持合板のいかな

る部分も,温度上昇値は,

75 K

を超えてはならない。

標準テストフィンガ(JIS C 0922 の検査プローブ

B

)で接触不可能な支持合板の温度上昇値は,

100 K

を超えてはならない。

 RCS

は,炎,材料の溶融,又は絶縁材料の赤熱小片若しくは燃焼滴下物を放出してはならない。

周囲温度まで冷却後,次を満足しなければならない。

 RCS

は,箇条 16 に規定するスイッチング回路と制御回路との間の耐電圧試験に適合しなければなら

ない。ただし,試験電圧は,JIS C 8281-1 

表 14 に規定する値の

75 %

に低減する。

 RCS

は,引き続き 10.1 の要求事項に適合しなければならない。

次に,

RCS

のコイルに断続的に定格制御電圧に等しい電圧を加え,スイッチング回路には定格電圧によ

る定格電流を

1

時間流す。

1

回の動作サイクルは時間は

2

秒で,

1

秒間“入”

1

秒間“切”とする。

コイルの温度上昇値は,抵抗法によって測定し,JIS C 4003 の値を超えてはならない。

1

個でも試験に不合格のときは,この要求事項に適合しないものとみなす。

参考文献

JIS C 0365

  感電保護−設備及び機器の共通事項

注記

対応国際規格:IEC 61140

Protection against electric shock

Common aspects for installation and

equipment

IDT

JIS C 60364-4-41

  低圧電気設備−第

4-41

部:安全保護−感電保護

注記

対応国際規格:IEC 60364-4-41

Low-voltage electrical installations

Part 4-41: Protection for safety

Protection against electric shock

IDT

IEC 60050-601

International Electrotechnical Vocabulary

Chapter 601: Generation, transmission and

distribution of electricity

General


12

C 8281-2-2

:2012

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS C 8281-2-2:2012

  家庭用及びこれに類する用途の固定電気設備用スイッチ−

第 2-2 部:電磁遠隔制御式スイッチ(RCS)の個別要求事項

IEC 60669-2-2:2006

  Switches for household and similar fixed electrical installations−

Part 2-2: Particular requirements−Electromagnetic remote-control switches (RCS) 

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

箇条番号 
及び題名

内容

(II) 
国際

規格
番号

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

1  適用範囲

定格電圧の上限値   1  JIS とほぼ同じ

追加

タイプ 2(JIS C 8281-1 の 7.1.9A
参照)の場合は,30 A 以下とする
旨を追加した。

我が国の配電事情により,屋内配線で
は 30 A を超える定格電流値は使用して
いない。

定格電圧


3.17 
注記 
3.18 
注記

JIS

とほぼ同じ

変更

注記を規定とした。

この注記は,規定的内容である。

3  用語及び
定義

ラッチング RCS

3.107

JIS

とほぼ同じ

変更

“各位置に対応した個別のコイル
をもつもの。

”を“各位置に対応可

能な 一つ 以 上の コイ ル をも つも

の。

”とした。

我が国では,各位置に対応した個別の
コイルをもたない製品も存在する。

推奨定格電圧


6.1

JIS

とほぼ同じ

追加

我が国の定格電圧である 100 V,
125 V,200 V,250 V 及び 300 V
を追加した。

IEC

規格が想定する欧州の配電事情と

我が国の配電事情が異なるため,推奨
する定格電圧に追加した。

追加

我が国の定格電圧である 100 V 及

び 200 V を追加した。

推奨の制御電圧の規定であるため,我

が国の配電実情に合わせた。

6  定格

推奨定格制御電圧

6.101

JIS

とほぼ同じ

削除

交流の 110 V,130 V,220 V,230 
V 及び 240 V を削除。 
直流の 110 V 及び 220 V を削除。

我が国ではスイッチの定格電圧が実際

の使用電圧より高い値(定格絶縁電圧)
の表示となっている場合があり,誤使
用を避けるため推奨はしない。

12

C

 828

1-

2-

2


2

012


13

C 8281-2-2

:2012

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ご
との評価及びその内容

箇条番号

及び題名

内容

(II) 
国際
規格

番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

8  表示

定格制御電圧に関する

表示要求

 8.1

JIS

とほぼ同じ 

変更

定格制御電圧の表示は,定格電圧

と異なる場合にだけの要求である
が,定格制御電圧が 100 V 以上で,
100 V 又は 200 V(標準電圧)以外
の場合,定格電圧と同じ値でも表
示するとした。

我が国ではスイッチの定格電圧が実際

の使用電圧よりも高い値となっている
場合がある。例えば,海外から定格電
圧及び定格制御電圧が 120 V のものを

輸入した場合,使用者はこれを定格絶
縁電圧と勘違いし,商用電源電圧であ
る 100 V 回路で使用してしまうおそれ

がある。

SELV への接続に適す
る RCS に関する要求

 23.101

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS C 8281-1 の 7.1.9B に従って
表 20 を適用する場合,

”を追加し

た。

SELV への接続に適する制御回路をも
つ RCS に関する絶縁距離の要求を適用

する条件を明記した。

23  沿 面 距
離,空間距

離及びシー
リングコン
パウンドを

通しての絶
縁距離

エナメル線のエナメル

の厚さに関する要求

 23.102

JIS

とほぼ同じ

追加

JIS C 8281-1 の 7.1.9B に従って

表 20 を適用する場合,

”を追加し

た。

制御コイルの電線と異極充電部及び露

出した導電部間との間の空間距離を減
らすことができる条件として,エナメ
ル線のエナメルの厚さに関する要求を

適用する条件を明記した。

101  制御回
路の異常動

合格数の要求

101

JIS

とほぼ同じ

変更

注記を規定とした。

この注記は,規定的内容である。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60669-2-2:2006,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。 

13

C

 8

2

81
-2

-2


2

012