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C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

2

3

  用語及び定義並びに記号及び略語

3

3.1

  用語及び定義

3

3.2

  記号及び略語

6

4

  分類

7

4.1

  概要

7

4.2

  ネットワーク仕様

8

4.3

  ネットワーク構成要素

9

4.4

  CompoNet  通信モデル

10

4.5

  CompoNet 及び CIP

10

5

  特性

11

5.1

  通信サイクル

11

5.2

  メッセージプロトコル

12

5.3

  CompoNet 通信のオブジェクトクラス

45

5.4

  ネットワーク  アクセス  ステートマシン

63

5.5

  I/O コネクション

68

5.6

  TDMA

68

5.7

  物理層

77

6

  製品情報

102

7

  通常のサービス,取付け及び運搬条件

102

7.1

  通常のサービス条件

102

7.2

  運搬・保管時の条件

103

7.3

  取付け

103

8

  構造・性能

103

8.1

  表示器及び設定スイッチ

103

8.2

  CompoNet ケーブル

107

8.3

  終端器

116

8.4

  コネクタ

116

8.5

  ノード電源の実装

132

8.6

  誤配線保護措置

133

8.7

  電磁環境両立性(EMC

133

9

  試験

134

9.1

  概要

134


C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)  目次

(2)

ページ

9.2

  電気的試験

134

9.3

  機械的試験

139

9.4

  論理的試験

139

附属書 A(規定)CompoNet 共通サービス

144

附属書 B(規定)CompoNet エラーコード

145

附属書 C(規定)コネクション  パス  アトリビュートの定義

146

附属書 D(規定)データ形の仕様及びエンコード

147

附属書 E(規定)通信オブジェクトライブラリ

151

附属書 F(規定)値の範囲

152

附属書 G(規定)CN タイムドメインのデフォルト値

153

附属書 H(参考)参考文献

157


C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本電機工業会(JEMA)から,

工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経

済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格に従うことは,次の者の有する特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留意する。

−  氏名:オムロン株式会社

−  住所:京都府京都市下京区塩小路通堀川東入

上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施

の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対

しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。

この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ

る。

この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標

準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。

なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。

JIS C 8202

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 8202-1

  第 1 部:通則

JIS C 8202-2

  第 2 部:アクチュエータ・センサ・インタフェース(AS-i)

JIS C 8202-7

  第 7 部:CompoNet


日本工業規格

JIS

 C

8202-7

:2013

(IEC 62026-7

:2010

)

低圧開閉装置及び制御装置−

コントローラ−装置間インタフェース(CDI)−

第 7 部:CompoNet

Low-voltage switchgear and controlgear-

Controller-device interfaces (CDIs)-Part 7: CompoNet

序文

この規格は,2010 年に第 1 版として発行された IEC 62026-7 を基に,技術的内容を変更することなく作

成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1

適用範囲

この規格は,コントローラと,センサ,アクチュエータ,スイッチエレメントなどの制御回路機器との

間で,ビットレベル及びワードレベル通信を行う CompoNet

TM

1)

のインタフェースについて規定する。こ

のインタフェースは,2 心のペア信号線及びオプション的に 2 心のペア電源線をもつ丸形又はフラット形

状のケーブルを用いる。この規格は,これらのインタフェースの構成部品の互換性についても規定する。

CompoNet に特有な要求事項を,次に示す。

・  コントローラと制御回路機器とのインタフェースに関する要求事項

・  機器の通常サービス条件

・  構成及び性能への要求事項

・  要求事項の適合性試験

これらの要求事項は,JIS C 8202-1 に規定する一般要求事項に加えて適用する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 62026-7:2010

,Low-voltage switchgear and controlgear−Controller-device interfaces (CDIs)−

Part 7: CompoNet(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

1)

 CompoNet

TM

は Open DeviceNet Vendor Association(ODVA)の登録商標である。この情報は,こ

の規格の使用者の便宜を図るために提供するものであり,これによってこの規格が商標権の保

持者の許諾及びその製品の使用の保証を与えるものではない。登録商標 CompoNet

TM

の使用に

は,Open DeviceNet Vendor Association の認可を必要とするが,その使用はこの規格の要求事項

ではない。


2

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 3502

  プログラマブルコントローラ−装置への要求事項及び試験

注記  対応国際規格:IEC 61131-2:2007,Programmable controllers−Part 2: Equipment requirements and

tests(MOD)

JIS C 0920

  電気機械器具の外郭による保護等級(IP コード)

注記  対応国際規格:IEC 60529,Degrees of protection provided by enclosures (IP Code)(IDT)

JIS C 5402-1

  電子機器用コネクタ−試験及び測定−第 1 部:一般

注記  対応国際規格:IEC 60512-1,Connectors for electronic equipment−Tests and measurements−Part

1: General(IDT)

JIS C 8202-1

  低圧開閉装置及び制御装置−コントローラ−装置間インタフェース(CDI)−第 1 部:

通則

注記  対応国際規格:IEC 62026-1:2007,Low-voltage switchgear and controlgear−Controller-device

interfaces (CDIs)−Part 1: General rules(IDT)

JIS C 61000-4-2

  電磁両立性−第 4-2 部:試験及び測定技術−静電気放電イミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-2,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-2: Testing and

measurement techniques−Electrostatic discharge immunity test(IDT)

JIS C 61000-4-3

  電磁両立性−第 4-3 部:試験及び測定技術−放射無線周波電磁界イミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-3,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-3: Testing and

measurement techniques−Radiated, radio-frequency, electromagnetic field immunity test(IDT)

JIS C 61000-4-4

  電磁両立性−第 4-4 部:試験及び測定技術−電気的ファストトランジェント/バー

ストイミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-4,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-4: Testing and

measurement techniques−Electrical fast transient/burst immunity test(MOD)

JIS C 61000-4-5

  電磁両立性−第 4-5 部:試験及び測定技術−サージイミュニティ試験

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-5,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-5: Testing and

measurement techniques−Surge immunity test(IDT)

JIS C 61000-4-6

  電磁両立性−第 4-6 部:試験及び測定技術−無線周波電磁界によって誘導する伝導

妨害に対するイミュニティ

注記  対応国際規格:IEC 61000-4-6,Electromagnetic compatibility (EMC)−Part 4-6: Testing and

measurement techniques−Immunity to conducted disturbances, induced by radio-frequency fields,
Amendment 1:2004 及び Amendment 2:2006(MOD)

IEC 61076-2-101

, Connectors for electronic equipment − Product requirements − Part 2-101: Circular

connectors−Detail specification for M12 connectors with screw-locking

IEC 61158-5-2

,Industrial communication networks−Fieldbus specifications−Part 5-2: Application layer

service definition−Type 2 elements

IEC 61158-6-2

,Industrial communication networks−Fieldbus specifications−Part 6-2: Application layer

protocol specification−Type 2 elements


3

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

IEC 61918:2010

,Industrial communication networks−Installation of communication networks in industrial

premises

ISO/IEC 7498-1

,Information technology−Open Systems Interconnection−Basic Reference Model: The

Basic Model

CISPR 11:2003

, Industrial, scientific and medical (ISM) radio-frequency equipment − Electromagnetic

disturbance characteristics−Limits and methods of measurement,Amendment 1:2004 及び Amendment 
2 :2006

3

用語及び定義並びに記号及び略語

この規格で用いる主な用語及び定義並びに記号及び略語は,次による。

3.1

用語及び定義

3.1.0A

プロデュース

CompoNet などのインタフェース(ネットワーク)上にデータを送信すること。

3.1.0B

コンシューム

CompoNet などのインタフェース(ネットワーク)からデータを受信すること。

3.1.1

ビーコン(BEACON)

スレーブ及びリピータに対して,現在の伝送速度及びネットワーク接続情報を通知するために,マスタ

が発行するフレーム。

3.1.2

ビットスレーブ(bit slave)

最大 4 bit 長のデータを扱う I/O 機器。

3.1.3

分岐(branch)

幹線及び副幹線に対して,T 分岐接続するケーブル部分。

3.1.4

CDI

ステータス  インジケータ(CDI status indicator)

CompoNet 機器の通信リンク状態を示す視覚的表示器。

3.1.5

回線速度(ボーレート)[circuit speed (baud rate)]

伝送媒体上の通信速度。毎秒のマーク数又は信号送信記号で表す。

注記 CompoNet の通信ビットは,マンチェスタ符号化しており,1 bit は 2 mark に相当する。したが

って,回線速度が 6 Mmark/s の場合,伝送速度又はデータレートは 3 Mbit/s となる。

3.1.6

explicit

メッセージ(explicit message)

特定のタスクの実施を要求するコマンド,及び要求元へ返信するタスク実施結果。

3.1.7

IN

スレーブ(IN slave)


4

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

入力機能だけをもち,アドレス指定ができる I/O 機器。マスタに対して入力のためのデータをプロデュ

ースするが,データをコンシュームすることはない。

3.1.8

マーク(mark)

マンチェスタ符号化方式で用いる信号記号。バス通信で送信する。

注記  各ビットは,二つのマーク(2 mark)を用いて符号化する。すなわち,データ 1 は,回線上で

は“01”に,データ 0 は“10”に符号化する。

3.1.9

マスタ(master)

通信を制御する機器。

注記  一つの CompoNet ネットワークで用いることができるマスタは,1 台だけである。

3.1.10

マスタポート(master port)

終端器を内蔵しているマスタ又はリピータ上のポート。

注記  各幹線及び副幹線にマスタポートは 1 か所だけである。

3.1.11

MIX

スレーブ(MIX slave)

入力機能及び出力機能を共にもち,アドレス指定できる I/O 機器。マスタからの出力データをコンシュ

ームし,マスタへ入力データをプロデュースする。

注記  プロデュースデータとコンシュームデータとのサイズが異なってもよい。

3.1.12

MS LED

インジケータ,モジュール  ステータス  インジケータ(MS LED indicator, module status indicator)

CompoNet 機器の電源供給状態及び運転状態を知らせる視覚的表示器。

3.1.13

ノード(node)

固有の MAC ID をもつ機器。

3.1.14

OUT

スレーブ(OUT slave)

出力機能だけをもち,アドレス指定が可能な I/O 機器。マスタからの出力データをコンシュームするが,

マスタへの入力データのプロデュースはしない。

3.1.15

リピータ(repeater)

アドレス指定が可能なユニット。ネットワークの拡張及び通信信号の変形に用いる。

注記  リピータは,マスタと通信し,ネットワークの通信効率を上げるためにメッセージフィルタリ

ングなどの機能を実行することができる。リピータは受動的な機器ではない。

3.1.16

セグメント(segment)

幹線又は副幹線上で,一つのマスタポートと一つの終端器とで仕切った範囲内にあるノード及び接続媒

体の集合。


5

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

3.1.17

スレーブ(slave)

アドレス指定が可能な機器。実際の I/O データをもつ。

注記 CompoNet ネットワークの最大スレーブ数は 384 台である。

3.1.18

スレーブポート(slave port)

終端器を内蔵していないマスタ又はリピータ上のポート。

3.1.19

STRNP

未加入ノード宛の STR コマンド。

3.1.20

STWNP

未加入ノード宛の STW コマンド。

3.1.21

STRP

加入ノード宛の STR コマンド。

3.1.22

STWP

加入ノード宛の STW コマンド。

3.1.23

STWP_Reset

パラメータが“ResetRequest=1”の STWP コマンド。

3.1.24

STWNP_Reset

パラメータが“ResetRequest=1”の STWNP コマンド。

3.1.25

STWP_Standby_Offline

パラメータが“Running=0,UnRegistrant=0”の STWP コマンド。

3.1.26

STWP_Standby_Lock

パラメータが“Running=0,UnRegistrant=1”の STWP コマンド。

3.1.27

STWNP_Run

パラメータが“Running=1”の STWNP コマンド。

3.1.28

副支線(sub-branch)

支線からの分岐線。

3.1.29

副幹線(sub-trunk)

リピータのマスタポートから終端器までの,別のマスタポートを経由しない最短の通信回線。


6

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

注記 1  副幹線とは,リピータのマスタポートに接続されたケーブル配線を意味し,リピータの下流

側にある幹線のことである。

注記 2  幹線又は副幹線は,機器コネクタにデイジチェーン接続することによって拡張してもよい。

3.1.30

T

分岐(T-branch)

幹線又は副幹線に,T 分岐コネクタによって接続したケーブル部分。

注記  T 分岐は,機器コネクタにデイジチェーン接続することによって拡張してもよい。

3.1.31

終端コンデンサ(terminating capacitor)

終端器にあるコンデンサ。

3.1.32

終端抵抗器(terminating resistor)

終端器にある抵抗器。

3.1.33

終端器(terminator)

伝送反射を防ぐため,伝送路の特性インピーダンスに合わせ伝送路を終端するもの。

注記 1  終端器は終端に位置する機器又はコネクタに内蔵することがある。

IEC 61918:2010 の 3.1.65

注記 2  この規格では,終端器を終端抵抗器及び終端コンデンサで構成する。

3.1.34

伝送速度(データレート)[transmission speed (data rate)]

伝送媒体上の通信速度。bit/s で表す。

注記 CompoNet の通信ビットは,マンチェスタ符号化しており,1 bit は 2 mark に相当する。したが

って,bit/s で表す伝送速度は,mark/s で表示する回線速度の 1/2 の数値となる。

3.1.35

幹線(trunk)

同一セグメント内のマスタから終端器までの最短の通信回線。

注記  幹線又は副幹線は,機器にコネクタをデイジチェーン接続することによって拡張してもよい。

3.1.36

ワードスレーブ(word slave)

16 bit 単位のデータを扱う I/O 機器。

3.2

記号及び略語

記号・略語 

定義 

対応英語 

A_EVENT

アプリケーション EVENT 通信

Application EVENT communication

B_EVENT

ベースメモリ EVENT 通信

Base memory EVENT communication

BEACON

マスタが生成する通知フレーム

notification frame generated by the master

CDI

コントローラ機器のインタフェース

controller device interface

CRC

巡回冗長検査

cyclic redundancy check

CN

コネクションステータス ConNection

status

EPR

エクスペクティッドパケットレート expected

package

rate


7

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

EUT

被試験機器

equipment under test

Get

読出しのサービス名

Get

IN

入力データ input data

LED

発光ダイオード light

emitting

diode

LSB

最下位ビット

least significant bit

MAC

媒体アクセス制御

media access controller

OUT

出力データ OUTput data

PCB

プリント回路板

printed circuit board

PHY

物理層 physical layer

PWB

プリント配線板

printed wiring board

RMS

二乗平均平方根

root mean square

SEM

状態イベント対応表 state

event

matrix

Set

書込みのサービス名

Set

SID

セキュリティ識別子 security

identifier

STR B_EVENT フレームのステータスリード

status read of B_EVENT frame

STW B_EVENT フレームのステータスライト

status write of B_EVENT frame

TRG

トリガ TRiGger

UCMM

アンコネクティッドメッセージマネージャ

unconnected message manager

4

分類

4.1

概要

CompoNet は,コントローラなどの上位機器と,センサ,アクチュエータなどの単純な産業機器との高

速通信を可能にする下位ネットワークである。

CompoNet は,コントローラと,センサ又はアクチュエータとを接続する。コントローラはマスタとし

て,センサ及びアクチュエータはスレーブとして機能する。スレーブには,ビットスレーブ(最大データ

点数 4 点)及びワードスレーブ(同 16 点)の 2 種類がある。リピータは,通信距離を拡張する。

CompoNet は,通常,複数のセグメントで構成し,各セグメントはリピータによって分離される。全て

のセグメントはネットワークにつながっているが,物理層の観点からはそれぞれ区別する。

図 に示すよ

うに,マスタが存在するセグメントを第 1 セグメントと呼ぶ。リピータを接続するごとに,第 2,第 3 セ

グメントを増設することができる。ただし,セグメントの増設は 2 段までと限られている。すなわち,い

ずれかのスレーブとマスタとの間に存在するリピータは最大 2 台までである。このため,スレーブ及びマ

スタは,3 セグメントにまたがって存在することはない。一つのネットワークには,合計 64 台のリピータ

を用いることができる。全セグメントは,同一の伝送速度で運転しなければならない。


8

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ス レ ーブ

ス レ ーブ

ス レ ーブ

マス タ

リ ピ ータ

リ ピ ータ

ス レ ーブ

ス レ ーブ

ス レ ーブ

ス レ ーブ

第 1 セグメ ント

第 2 セグ メ ント

第 3 セグメ ント

図 1−セグメント層

マスタ及びリピータは,セグメントの端に接続しなければならない。

合計で 384 台,すなわち,256 台のビットスレーブと 128 台のワードスレーブとの接続が可能である。

ただし,物理層の制約によって,一つのセグメントには,スレーブ及びリピータ合わせて 32 台までしか接

続できない。

次の 4 種類のネットワークケーブルを使用できる。

丸形ケーブル I(2 心の非シールドタイプ丸形ケーブル)

丸形ケーブル II(4 心の非シールドタイプ丸形ケーブル)

フラットケーブル I(4 心のフラットケーブル)

フラットケーブル II(カバー付き 4 心フラットケーブル)

2 心ケーブルは通信信号だけを伝送し,4 心ケーブルは通信信号の伝送及び電源の供給の両方の機能があ

る。

伝送速度は,4 Mbit/s,3 Mbit/s,1.5 Mbit/s 及び 93.75 kbit/s から選べるが,伝送速度によって幹線の最大

長が制限される。伝送速度 4 Mbit/s 及び 3 Mbit/s では最大長は 30 m,1.5 Mbit/s では 100 m,93.75 kbit/s で

は 500 m である。4 Mbit/s 以外は分岐が可能である。

CompoNet は,マンチェスタ符号化方式を採用しており,高い信頼性が得られる。絶縁方式としては,

物理層回路にパルストランス及び差動通信トランシーバを搭載している。物理層には,マスタポート及び

スレーブポートが存在する。

マスタポートは終端器を内蔵しており,

マスタ及びリピータでこれを用いる。

スレーブポートには終端器はなく,スレーブ及びリピータでこれを用いる。

CompoNet は,I/O データ通信及び explicit メッセージ通信を用いる。マスタが全ての通信を構成設定に

従って制御する。マスタは,通信サイクルを時分割多重ドメインに分割し,そのうちの一部を I/O 通信に,

ほかを explicit メッセージ通信に割り当て,通信の効率化を図る。I/O 通信については,各サイクルに一つ

のタイムドメインが割り当てられ,定時性及び同期性が確保される。explicit メッセージ通信については,

タイムドメインの割当はネットワークの負荷によって異なるので,定時性の保証はない。

4.2

ネットワーク仕様

ネットワーク仕様は,

表 による。


9

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 1−ネットワーク仕様

項目

仕様

接続形態

受動的なケーブル部品を用いたマルチドロップ分岐及び T 分岐

伝送速度 4

Mbit/s,3 Mbit/s,1.5 Mbit/s,93.75 kbit/s

伝送距離

別記[5.7.10(接続形態)参照]

通信サイクル

別記[5.1(通信サイクル)及び 5.6(TDMA)参照]

通信媒体 CompoNet 丸形ケーブル

CompoNet フラットケーブル

接続可能なマスタ CompoNet マスタ

一つの CompoNet ネットワークにはマスタ 1 台だけ接続可能

接続可能なリピータ CompoNet リピータ

接続可能なスレーブ CompoNet ワードスレーブ

CompoNet ビットスレーブ

1 ネットワーク内の最大リピータ数 64 台 
1 セグメント内の最大ノード数

最大 32 ノードをセグメント内のマスタポートに接続可能

1 ネットワーク内の最大 I/O ノード数 
(リピータありの場合)

最大ワードスレーブ数:IN 64 台,OUT 64 台,合計 128 台 
最大ビットスレーブ数:IN 128 台,OUT 128 台,合計 256 台 
MIX スレーブを用いるネットワークについては,別ルールを適用

1 ネットワーク内の最大 I/O ノード数 
(リピータなしの場合)

32 台

使用可能なノードアドレス 

ワードスレーブ IN

0∼63

ワードスレーブ OUT

0∼63

ビットスレーブ IN

0∼127

ビットスレーブ OUT

0∼127

リピータ

0∼63

I/O ノードアドレスごとの占有点数

ワードスレーブ:16 点

ビットスレーブ:  2 点

使用可能なリピータ数

1 ネットワークにつき最大 64 台

最大セグメント数 3

通信速度自動認識機能 MAC 対応

4.3

ネットワーク構成要素

CompoNet ネットワークは,図 及び次のネットワーク要素によって構成する。

CompoNet

マスタ  通信制御機器。各 CompoNet ネットワークに 1 台だけ存在する。

CompoNet

スレーブ  実際の入出力データをプロデュース及びコンシュームする機器。ワードスレー

ブ及びビットスレーブの 2 種類がある。ワードスレーブは 8 bit 以上のデータを扱う。ビットスレーブ

は 2 又は 4 bit データを扱い,単純な機器の通信を効率化する。

CompoNet

リピータ  ネットワークの拡張及び通信信号の修正を行う機器。各リピータはノードアド

レスをもち,マスタとの通信又はネットワーク通信を効率化するための高度な機能を実行することが

できる。リピータは受動的な機器ではない。

CompoNet

電源  DC24 V の電源装置。4 心ケーブルを用いるセグメントでは,電源はマスタポートに

供給しなければならない。2 心ケーブルのセグメントでは,各スレーブに個別の電源を用いなければ

ならない。

CompoNet

終端器(ターミネータ)  通信性能を向上するための受動的な機器。終端器は,幹線上,マ

スタ又はリピータ上のマスタポートから最も離れた端に取り付けなければならない。全ての終端器に


10

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

は信号線の間に抵抗器がある。4 心ケーブル(信号 2 心及び電源 2 心)付きの終端器には,電源線の

間にコンデンサが付けられている。

図 2CompoNet ネットワーク構成機器

4.4

CompoNet 

通信モデル

ノードの理論上のオブジェクト指向通信モデルは,次による。

UCMM

  非コネクション形 explicit メッセージを処理する。

アイデンティティ  オブジェクト  ユニットの基本的識別情報を提供する。

コネクション  クラス  I/O コネクション及び explicit メッセージコネクションに関する内部リソース

を割り当てて,管理する。

コネクションオブジェクト  特定のアプリケーション間に関する通信を管理する。

CompoNet

リンク  オブジェクト  実質的な CompoNet 制御機器インタフェースの構成及びステータス

を提供する。

メッセージ  ルータ  explicit リクエストメッセージを,該当するオブジェクトに転送する。

アプリケーション  オブジェクト  製品本来の用途を実装する。

4.5

CompoNet

及び CIP

CompoNet の上位層は,Common Industrial Protocol(CIP

TM

)の一部,並びに IEC 61158-5-2 及び IEC 

61158-6-2

に規定したサービスを用いる。

CompoNet と,CIP 及び OSI 参照モデル(ISO/IEC 7498-1)との関係は,表 による。


11

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 2CPI 及び OSI 参照モデル及び CompoNet

CPI 及び OSI 参照モデル CompoNet

7 CIP 
6

空値

5

空値

4

空値

3

空値

2 CompoNet タイムドメイン 
1 CompoNet

物理層

0

ケーブル及びコネクタ

5

特性

5.1

通信サイクル

5.1.1

概要

CompoNet ネットワークでは,マスタが構成に従ってバス通信を制御する。マスタは,通信サイクルを

複数のタイムドメイン,すなわち,タイムスロットに分割する。

5.1.2

タイムドメイン

マスタによる厳しい時間管理の下,CompoNet はアービトレーション(調停)を実行する。

図 に示す

とおり,通信サイクルを複数のタイムドメインに分割する。各ノードは,OUT タイムドメインの完了後,

指定の時間内にネットワークに対してデータを送信する権利を獲得する。

通信サイクル

OUT 
タイムドメイン

IN 
タイムドメイン

EXTEND 
タイムドメイン

CN 
タイムドメイン

OUT 
タイムドメイン

図 3−タイムドメイン

各通信サイクルは,まず先頭に OUT タイムドメインを置き,次に CN タイムドメイン,IN タイムドメ

イン,EXTEND タイムドメインと続ける。各ドメインは次による。

OUT

タイムドメイン  この時間内にマスタが OUT 又は TRG フレームを送信する。

CN

タイムドメイン  この時間内に CN フレームを送信する。CN フレーム数はマスタが設定する。

IN

タイムドメイン  この時間内に全ての入力機器が順に IN フレームを送信する。

EXTEND

タイムドメイン  マスタはこの時間内にメッセージ通信を行う。この時間に EVENT フレー

ム(すなわち,A_EVENT フレーム及び B_EVENT フレーム)の送信が可能である。BEACON フレー

ムは定期的に送信しなければならない。マスタは,OUT タイムドメインの開始前,又は EXTEND タ

イムドメインがアイドル状態の場合に,BEACON フレームを送信することができる。

5.1.3

通信サイクルの代表例

まず,マスタが OUT フレームを送信する。OUT フレームの受信完了をトリガとして,スレーブ及びリ

ピータのタイマがスタートする。OUT フレーム内の“CN リクエスト MAC ID マスク”フィールドでアド

レス指定したスレーブ又はリピータが,順にそれぞれの CN フレームを送信する。続いて,既定のタイム

シーケンス(

図 参照)で,加入状態(EventOnly 状態は除く。)にある入力機器によって,IN フレームを

送信する。その後,マスタが決めたスケジュールによっては,EVENT コマンドフレーム及び即答 ACK フ


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C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

レームをバス上に送信することもある。マスタ,スレーブ及びリピータが,EVENT コマンドフレームを

送ることができる。また,EVENT コマンドフレームの送信先 MAC ID フィールドで指定されたノードは,

必要に応じて EVENT ACK フレームを送信する。

マスタ

ユニット

スレーブユニット

又はリピータ

OUT フレーム

CN 
フレーム

マスタユニットが CN フレームの

数を決定する。

マスタユニット,スレーブユニット又は

リピータが A_EVENT コマンドフレーム

を送信することができる。

CN 
フレーム

IN 
フレーム

IN 
フレーム

EVENT コマンド 
フレーム

EVENT ACK
フレーム

図 4−通信サイクルの代表例

5.2

メッセージプロトコル

5.2.1

メッセージ・フレーム・フォーマット

5.2.1.1

概要

標準的な CompoNet メッセージフレームは,プリアンブル,コマンドコード,コマンドコード依存ブロ

ック,及び CRC の四つの部分で構成する。

図 参照。

プリアンブル

コマンドコード

コマンドコード依存ブロック CRC

 CRC にて確認する範囲

図 5−標準的フレーム

CompoNet には次の 7 種類のフレームがある。

・  OUT  OUTput data の省略形

・  TRG  TRiGger の省略形

・  CN  ConNection status の省略形

・  IN  INput data の省略形

・  A_EVENT  Application EVENT 通信の省略形

・  B_EVENT  Base memory EVENT 通信の省略形

・  BEACON  マスタが発行する通知フレーム

コマンドコードの定義は,

表 による。


13

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 3−コマンドコード

コマンドコード

内容

B0 B1 B2 B3

B4

B5

B6

0 0 0 1 x x x

OUT

0 0 1 1 x x x

TRG

0 1 x x

− CN

1 0

− IN

1 1 1 x x x −

A_EVENT

1 1 0 x x x −

B_EVENT

0 0 0 0 1

− BEACON

全てのフレームで同じプリアンブルを用いる。

CRC8(8 bit)及び CRC16(16 bit)の 2 種類の CRC 生成多項式を用いる。

5.2.1.2

プリアンブル

フレームのプリアンブル部分は 10 mark,すなわち,

“0011 1001 10”で構成する(

図 参照)。

図 6CompoNet フレームのプリアンブル

5.2.1.3

CRC

生成多項式

CompoNet では,2 種類の CRC 生成多項式を用いる(図 及び図 参照)。 
CRC8 は,X8+X7+X4+X3+X+1 の生成多項式を用いる。

通信方向

CRC7 CRC6 CRC5 CRC4 CRC3 CRC2 CRC1 CRC0

図 7−通信方向

CRC16 は,CRC-CCITT を用い,生成多項式は X16+X12+X5+1 とする。

通信方向

CRC15 CRC14 CRC13 CRC12 CRC11 CRC10  CRC9 CRC8 CRC7 CRC6 CRC5 CRC4 CRC3  CRC2  CRC1 CRC0

図 8−通信方向

5.2.1.4

コマンドコード及びコマンド依存ブロックの通信方向

通信方向は,次に示すように最下位ビットからである。

・  コマンドコードは,最下位ビット(B0)から通信を始める。

通信方向

TXD

TXE

1 mark

1

1

1

1

1

1

0

0 0

0

0

0


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C 8202-7

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・ MAC

ID は,最下位ビットから通信を始める。

・  長さは最下位ビットから通信を始める。

・  出力データは最下位ビットから通信を始める。すなわち,Word0_bit0 から開始し,Word0_bit15 まで送

信する。以降のワードについても同様である。

・ A_EVENT データは最下位ビットから通信を始める。すなわち,Word0_bit0 から開始し,Word0_bit15

まで送信する。以降のワードも同様である。

・ B_EVENT データは最下位ビットから通信を始める。すなわち,Word0_bit0 から開始し,Word0_bit15

まで送信する。以降のワードも同様である。

5.2.1.5

スレーブ MAC に対するコマンド制限

ネットワークイベント及びイベント処理状態は,

表 による。

表 4−スレーブ MAC のコマンド制限

MAC 機能

イベント

状態

初期

オフライン又はロック状態

オンライン

通信異常 EventOnly

受信 OUT/TRG

×

CN

×

×

×

×

×

A_EVENT

×

×

×

B_EVENT

×

×

Poll(B_EVENT)

×

×

×

IN

×

×

×

×

×

BEACON

CRC_OK_フレーム

×

送信 CN_フレーム

×

IN_フレーム

×

×

×

×

A_EVENT

×

×

×

○:  使用可能

×:  使用不可

CRC_OK_フレームは,正常な CRC フレームを受信したことを表す。このイベントは,伝送速度検知中

に用いる。

5.2.2

メッセージフレームの種類

5.2.2.1

OUT

フレーム

5.2.2.1.1

概要

OUT フレームは,マスタだけが生成するマルチキャストメッセージで,ネットワーク上の全てのスレー

ブ及びリピータに対して送信する。次の目的で用いる。

・ OUT データは,マスタから全ての OUT スレーブに対して,一つのブロードキャストメッセージとし

て送信する。

・  次の CN タイムドメイン内で CN フレームを送信することを要求されたノードのアドレスを,このフ

レームで指定する。

・ OUT フレームの受信完了検出後,IN スレーブは自局の入力データをラッチする。

・ OUT フレームの完了検出時,スレーブ及びリピータは内部タイマを起動する。内部タイマは,通信サ

イクルの次のタイムドメインに正しく加入するために用いる。

・ OUT フレームの検出によって,各 OUT スレーブはこのフレーム内のあらかじめ決めた位置からその


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C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

出力データをコンシュームする。

OUT フレームのフォーマット及び各ブロックの説明は,図 及び表 による。

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

CN リクエスト

MAC ID マスク

長さ OUT データ CRC16

5 7  9  7

0∼1 280

16

図 9OUT フレームフォーマット

表 5−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 7

このフレームが OUT フレームであることを示す。

CN リクエスト MAC ID マスク 9 CN タイムドメイン内に CN フレームを返信するようリクエストされた

ノードの MAC ID を,スレーブ又はリピータが決定するのに用いる。

長さ 7

OUT データの長さ(ワード単位),0∼80 ワードの範囲で示す。

OUT データ 
(OUT ブロック番号 0∼79)

0∼1 280

マスタからスレーブへの OUT データを示す。 
0∼1 280 bit(16 bit 単位)の範囲で示す。

5.2.2.1.2

コマンドコード

コマンドコードの定義は,

図 10 及び次による。

B0 B1 B2 B3

B4

B5 B6

0 0 0 1

I/O リフレッシュ

CN ターゲット

図 10OUT コマンドコード

a)

CN

ターゲット  マスタは,表 に示すパラメータを用いて,どのノードが CN フレームを返信すべ

きかを選択する。

表 6CN ターゲット

CN ターゲット

B5 B6

内容

1 0

加入状態にあるノード

0 1

未加入状態にあるノード

1 1

通信異常状態にあるノード

0 0

CN_フレーム送信禁止

b)  I/O

リフレッシュ  I/O リフレッシュビット(表 参照)をクリアしている場合(0),スレーブからマ

スタへ IN フレームを送信することはない。スレーブは OUT フレーム内の出力データをコンシューム

しない。

表 7I/O リフレッシュ

I/O リフレッシュ

B4

内容

0 I/O リフレッシュ無効 
1 I/O リフレッシュ有効


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C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.2.2.1.3

CN

リクエスト MAC ID マスク

CN リクエスト MAC ID マスクの上位ビットと同じ上位ビットをもつノードが存在する場合,それらの

ノードは,

それぞれその下位ビットの昇順に CN フレームを送信する。

例えば,

STW の CnFrameAddressMask

値が 4(CN タイムドメインごとに 16CN フレーム)

,かつ,CN リクエスト MAC ID マスク値が 48 の場合,

MAC ID 48∼63 のノードが CN を返信する。

5.2.2.1.4

長さ

出力データの長さ。範囲は 0∼80 ワードである。

5.2.2.1.5

出力データ

出力データは,コンシューム側のスレーブに向けて,常に複数のワードで送信する。

ワードスレーブの場合,出力データがフレーム内のどこに位置するかは,マスタが STW で設定した

“OutBlockPointer[6:0]”によって決定する。例えば,

“OutBlockPointer[6:0]”が 3 のとき,スレーブの出力

データは,OUT フレーム内の出力データの 3 ワード目からである。スレーブがコンシュームする出力デー

タのワード数は,STR の“OutIoModeStatus”パラメータで通知する。

ビットスレーブの場合,デバイスデータが出力データのどこに位置するかは,マスタが STW で設定し

た“OutBlockPointer[6:0]”とそのアドレスとの組合せによって決定する。出力データの 1 ワードが,8 個の

ビットスレーブノードアドレスに相当する(各アドレス 2 bit)

。ノードアドレスの下位 3 bit が,ワードで

の出力データの位置に相当する。例えば,最下位 3 bit のアドレスが“001”の場合,ワードでは

“OutBlockPointer[6:0]”が示すビット 2 がデバイスデータの開始アドレスである。

上記の内容は,マスタがスレーブの割付を行った後で,OUT フレームから受信した出力データだけに適

用できる。

5.2.2.2

TRG

フレーム

5.2.2.2.1

概要

TRG フレームは,出力データを送信しないこと以外,OUT フレームと同じように機能する。このフレ

ームは,マスタだけが生成できる。用途及び意味は,次による。

・ CN フレームを送信するノードのアドレスを指定する。

・ TRG フレームの受信完了検出後,IN スレーブは入力データをラッチする。

・ TRG フレームの完了検出後,指定のスレーブ又はリピータは内部タイマを起動する。予定した CN フ

レーム,IN フレームの順に送信する。

TRG フレームのフォーマット及び各ブロックの説明は,図 11 及び表 による。

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

CN リクエスト

MAC ID マスク

CRC8

5 7  9  8

図 11TRG フレームフォーマット

表 8−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 7

このフレームが TRG フレームであることを示す。

CN リ ク エ ス ト
MAC ID マスク

9 CN タイムドメイン内に CN フレームを返信するようリクエストを受

けたノードの MAC ID を,スレーブ又はリピータが決定するために用

いる。


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C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.2.2.2.2

コマンドコード

TRG コマンドコードの定義は,図 12 及び次による。

B0 B1 B2 B3

B4

B5 B6

0 0 1 1

I/O リフレッシュ

CN ターゲット

図 12TRG コマンドコード

a)

CN

ターゲット  5.2.2.1.2 による。

b)  I/O

リフレッシュ  5.2.2.1.2 による。

5.2.2.2.3

CN

リクエスト MAC ID  マスク

5.2.2.1.3

による。

5.2.2.3

CN

フレーム

5.2.2.3.1

概要

CN フレームは,スレーブ又はリピータが自局の状態をマスタに通知するために用いる。OUT フレーム

又は TRG フレーム内の CN リクエスト MAC ID マスクが,状態通知を行うノードグループを指定する。

CN フレーム送信数は,設定時にマスタが決定する。

さらに,スレーブは,マスタに対してイベント送信リクエストを通知するために CN フレームを用いる

ことができる。CN フレームは,スレーブ及びリピータだけが送信できる。

CN フレームのフォーマット及び各ブロックの説明は,図 13 及び表 による。

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

送信元

MAC ID

ステータス

CRC8

5  4 9 4 8

図 13CN フレームフォーマット

表 9−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 4

このフレームが CN フレームであることを示す。

送信元 MAC ID

9

CN フレームの送信元 MAC ID を示す。

ステータス 4

アプリケーションのステータスを示す。

5.2.2.3.2

コマンドコード

CN コマンドコードの定義は,図 14 及び次による。

B0 B1

B2

B3

0 1

重複 MAC ID 確認機能の状態

A_EVENT 送信リクエスト

図 14CN コマンドコード

a)

重複 MAC ID 確認機能の状態  スレーブ又はリピータは,このビットによって自局の重複 MAC ID 確

認機能の状態を通知する。

未加入のノードの当該ビットをクリアしている場合,重複 MAC ID 確認機能は有効である。この状

態で,STW を受信しないままノードが CN フレームを送信する度に,そのノードの CN カウンタ値を


18

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

一つ加算する。加入状態に遷移しないままでカウンタが 16 に達した場合,ノードを通信異常状態とす

る。

加入状態にあるノードが送信した場合,このビットを無視する。

CN カウンタは“STW_Standby Locked”によって停止できる(5.4.3 参照)。Lock 状態の場合,その

ノードの当該ビットは 1 を通知する(

表 10 参照)。

表 10−重複 MAC ID 確認機能の状態

B2

内容

0

重複 MAC ID 確認機能有効

1

重複 MAC ID 確認機能無効

b)  A_EVENT

送信リクエスト  スレーブ又はリピータは,このビットを用いて,マスタに対して

A_EVENT フレームの送信が必要であるかどうかを通知する(表 11 参照)。

表 11A_EVENT 送信リクエスト

B3

内容

1 A_EVENT を送信する必要がある。 
0 A_EVENT を送信する必要はない。

5.2.2.3.3

送信元 MAC ID

9 bit からなるノードの MAC ID。

5.2.2.3.4

ステータス

スレーブ又はリピータは,

表 12 及び次によって,アプリケーションのワーニング及びアラームステータ

スをマスタに通知する。

表 12 にある予約領域の 2 bit は 0 にリセットしなければならない。

表 12CN フレームステータス

B0 B1 B2 B3

ワーニング

アラーム

予約領域

a)

ワーニング  メンテナンスの必要があるなど異常が起きた場合,このビットを 1 に設定する。問題に

発展する可能性が高い状態である(

表 13 参照)。

表 13CN フレームのワーニングビット

B0

内容

1

0

b)

アラーム  不揮発性メモリの障害など重大な異常を検出した場合,このビットを 1 に設定する(表 14

参照)

表 14CN フレームのアラームビット

B1

内容

1

0


19

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.2.2.4

IN

フレーム

5.2.2.4.1

概要

IN フレームを生成するのは,マスタに入力データを送信するスレーブだけである(図 15 及び表 15 参照)。

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

送信元

MAC ID

長さ IN データ CRC8

5  2 9 5

2∼256 8

図 15IN フレームフォーマット

表 15−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 2

このフレームが IN フレームであることを示す。

送信元 MAC ID

9

IN データの送信元 MAC ID を示す。

長さ 5

5

bit の符号付き長さは,入力データの 2,4,8,16,32,48,64,80,

…,256 bit を示す。

IN データ

2∼256

ワードスレーブの IN フレーム:IN データ  8∼256 bit

ビットスレーブの IN フレーム:IN データ  2 bit 又は 4 bit に固定

5.2.2.4.2

コマンドコード

IN コマンドコードの定義は,図 16 による。

B0 B1

1 0

図 16IN コマンドコード

5.2.2.4.3

送信元 MAC ID

送信元 MAC ID とは,入力データをプロデュースするスレーブの MAC ID である。

5.2.2.4.4

長さ

エンコード後の長さの定義は,

表 16 による。

表 16−エンコード後の長さ

B0 B1 B2 B3 B4

内容

0 0 0 0 0

2

bit

1 0 0 0 0

4

bit

0 1 0 0 0

8

bit

1 1 0 0 0

16

bit

0 0 1 0 0

32

bit

…  (16 bit ずつ加算する。

0 1 0 0 1

256

bit

1 1 0 0 1

予約領域

1 1 1 1 1

予約領域


20

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.2.2.4.5

入力データ

入力データの長さは,フレームの“長さ”の定義と一致していなければならない。

5.2.2.5

A_EVENT

フレーム

5.2.2.5.1

概要

A_EVENT フレームは,アプリケーション層での explicit メッセージ通信に用いる。A_EVENT フレーム

は,全ての機器によって送信が可能である。用途は,次のとおりである。

・  マスタとスレーブ又はリピータとの間の EVENT 通信

・  スレーブとリピータとの間の EVENT 通信。これは,リクエストクライアントに対してマスタがプロ

キシ又は仲介の役割を果たすことによって実現する。マスタからサーバにリクエストメッセージを転

送し,リクエストクライアントにサーバの返答を返す。

A_EVENT フレームのフォーマット及び各ブロックの説明は,図 17 及び表 17 による。

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

送信先

MAC ID

送信元

MAC ID

長さ

イベント

データ

CRC16

5  6 9 9 5

0∼352 16

図 17A_EVENT フレームフォーマット

表 17−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 6

このフレームが A_EVENT フレームであることを示す。

送信先 MAC ID

9

イベントデータの送信先 MAC ID を示す。

送信元 MAC ID

9

イベントデータの送信元 MAC ID を示す。

長さ 5

イベントデータの長さ(ワード単位)を 0∼22 ワードの範囲で示す。
23∼31 の使用は不正

イベントデータ

0∼352 0∼22 ワードのイベントデータ

EVENT 通信は,EXTEND タイムドメインで実行する。

5.2.2.5.2

コマンドコード

A_EVENT コマンドコードの定義は,図 18,表 18 及び表 19,並びに次による。

B0 B1 B2 B3 B4 B5

1 1 1

ACK

コマンド種別

図 18A_EVENT コマンドコード

a)

ACK

  このビットを 1 に設定した場合,受信側は A_EVENT リクエストに対して ACK フレームを返

信しなければならない。A_EVENT リクエストに対する ACK フレームでは,このビットは 0 クリアし

なければならない。このビットは,A_EVENT リクエストフレーム内で 1 に設定しなければならない。

表 18A_EVENT の ACK ビット

B3

内容

0 ACK 必要なし 
1 ACK 必要


21

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

b)

コマンド種別  コマンドがリクエストか ACK かを示す。ポジティブ ACK は,受信側の処理を要する

完全なコマンドを受信したことを意味するが,受信側がそのコマンドを受理したことを意味するもの

ではない。ネガティブ ACK は受信側が今のところコマンドを受信できないことを意味する。送信側

は後で再送するスケジュールを立ててもよい。

表 19A_EVENT のコマンド種別

B4 B5

内容

0 0

リクエストコマンド

1 0

ポジティブ ACK

1 1

ネガティブ ACK,受信側はビジー状態

0 1

予約領域

5.2.2.5.3

送信先 MAC ID 及び送信元 MAC ID

送信先 MAC ID 又は送信元 MAC ID のいずれかが,全ての A_EVENT フレームのマスタ MAC ID となら

なければならない。

スレーブ又はリピータが送信した A_EVENT フレームでは,送信先 MAC ID がマスタ MAC ID となる。

マスタが送信した A_EVENT フレームの場合,送信元 MAC ID がマスタ MAC ID になる。

5.2.2.5.4

長さ

イベントデータの長さは,0∼22 ワードの範囲で表す。23∼31 は不正値である。

ACK の場合,この値は 0 とする。

5.2.2.5.5

A_EVENT

データ

A_EVENT データは,フレームごとに最大 22 ワードである。データは,explicit メッセージ通信に用いる。

フォーマットについては,5.2.3.2 で規定する。

A_EVENT データ内の explicit メッセージの送信元及び送信先のアドレスが,送信元 MAC ID 及び送信先

MAC ID と一致しない場合,A_EVENT はマスタのプロキシ機能によって処理する。

ACK にはデータを含んではならない。

5.2.2.6

B_EVENT

フレーム

5.2.2.6.1

概要

B_EVENT フレームは,データリンク層だけに用いるイベント通信フレームである。ノードごとに,独

自のデータリンク設定及びパラメータがある。B_EVENT は,これらのデータリンク関連の設定,及びパ

ラメータをマスタが読み出したり設定したりするのに用いる。また,マスタは,スレーブ又はリピータに

対して A_EVENT 送信許可を出すのに B_EVENT フレームを用いる。

B_EVENT フレームのフォーマット及び各ブロックの説明は,図 19 及び表 20 による。

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

送信先

MAC ID

送信元

MAC ID

長さ

イベント

データ

CRC16

5  6 9 9 5

16∼352 16

図 19B_EVENT フレームフォーマット


22

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 20−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 6

このフレームが B_EVENT フレームであることを示す。

送信先 MAC ID

9

送信先 MAC ID

送信元 MAC ID

9

イベントデータの送信元 MAC ID

長さ 5

イベントデータの長さを 1∼22 ワードの範囲で示す。

イベントデータ 16∼352 1∼22 ワードのイベントデータ。

さらに,B_EVENT フレームは,重複 MAC ID の検出及びほかのノード動作の検出にも用いる。

5.2.2.6.2

コマンドコード

B_EVENT コマンドコードの定義は,図 20,表 21 及び表 22,並びに次による。

B0 B1 B2 B3 B4 B5

1 1 0

ACK

コマンド種別

図 20B_EVENT コマンドコード

a)

ACK

  このビットを 1 に設定した場合,受信側は B_EVENT リクエストに対して ACK フレームを返

信しなければならない。B_EVENT リクエストに対する ACK フレーム,又は A_EVENT Poll リクエス

トフレームでは,このビットは 0 クリアしなければならない。このビットは,B_EVENT リクエスト

フレーム内で 1 に設定しなければならない。

表 21B_EVENT の ACK ビット

B3

内容

0 ACK 必要なし 
1 ACK 必要

b)

コマンド種別

表 22B_EVENT のコマンド種別

B4 B5

内容

0 0

加入ノードに対するリクエストコマンド

1 0

ポジティブ ACK

1 1

ネガティブ ACK,受信側はビジー状態

0 1

未加入ノードに対するリクエストコマンド

5.2.2.6.3

送信先 MAC ID 及び送信元 MAC ID

送信先 MAC ID 又は送信元 MAC ID のいずれかが,全ての B_EVENT フレームのマスタ MAC ID となら

なければならない。

スレーブ又はリピータが送信した B_EVENT フレームの場合,

送信先 MAC ID がマスタ MAC ID となる。

マスタが送信した B_EVENT フレームの場合,送信元 MAC ID がマスタ MAC ID となる。

5.2.2.6.4

長さ

イベントデータの長さは,1∼22 ワードの範囲で表す。0 及び 23∼31 は不正値である。

STR リクエスト,STW レスポンス及び A_EVENT Poll リクエストの場合,長さは 1 である。

5.2.2.6.5

B_EVENT

データ

B_EVENT フレームのフォーマット及び各ブロックの内容は,図 21,図 22 及び表 23,並びに次による。


23

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

プリアンブル

コマンド

コード

送信先

MAC ID

送信元

MAC ID

長さ

イベント

データ

CRC

予約領域

5 bit (00000)

E_CMD

グループ

アイテム

データ

図 21B_EVENT メッセージフォーマット

a)

E_CMD

図 22E_CMD ブロック

表 23E_CMD ブロックの意味

E_CMD0 E_CMD1 E_CMD2

意味

0 0 0

読出しリクエスト又はレスポンス

0 0 1

書込みリクエスト又はレスポンス

0 1 0

予約領域

0 1 1 
1 0 0

A_EVENT

Poll リクエスト

1 0 1

予約領域

1 1 0 
1 1 1

注記  サービスの内容は,B_EVENT の E_CMD ブロックで決まる。

b)

グループ  次に示すように,STR に対してはグループ 1 に,STW はグループ 2 に,A_EVENT Poll リ

クエストの場合はグループ 0 に設定しなければならない(

図 23 及び表 24 参照)。

グループ 1  ネットワークステータス

グループ 2  コンフィギュレーション

グループ 3  使用不可

グループ 47  予約領域

グループ 0  A_EVENT Poll リクエスト

図 23−グループブロック

E_GP0

E_GP1

E_GP2

回線への送信方向

E_CMD0

E_CMD1

E_CMD2

回線への送信方向


24

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 24−グループブロックの意味

E_GP0 E_GP1 E_GP2

意味

0 0 0

A_EVENT

Poll リクエスト

1 0 0

ネットワークステータス

0 1 0

コンフィギュレーション

1 1 0

使用不可

0 0 1

予約領域

1 0 1 
0 1 1 
1 1 1

c)

アイテム  次に示すように,STR 及び STW については 31,A_EVENT Poll リクエストの場合は 0 に

設定しなければならない(

図 24 及び表 25 参照)。

アイテム 31  STR 又は STW 動作

アイテム 121  使用不可

アイテム 0  A_EVENT Poll リクエスト

その他  予約領域

図 24−アイテムブロック

E_IT0

E_IT1

E_IT2

E_IT3

E_IT4

回線への送信方向


25

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 25−アイテムブロックの意味

E_IT0 E_IT1 E_IT2 E_IT3 E_IT4

意味

0 0 0 0 0

A_EVENT

Poll リクエスト

1 0 0 0 0

使用不可

0 1 0 0 0 
1 1 0 0 0 
0 0 1 0 0 
1 0 1 0 0 
0 1 1 0 0 
1 1 1 0 0 
0 0 0 1 0 
1 0 0 1 0 
0 1 0 1 0 
1 1 0 1 0 
0 0 1 1 0 
1 0 1 1 0 
0 1 1 1 0 
1 1 1 1 0 
0 0 0 0 1 
1 0 0 0 1 
0 1 0 0 1 
1 1 0 0 1 
0 0 1 0 1 
1 0 1 0 1 
0 1 1 0 1

予約領域

1 1 1 0 1 
0 0 0 1 1 
1 0 0 1 1 
0 1 0 1 1 
1 1 0 1 1 
0 0 1 1 1 
1 0 1 1 1 
0 1 1 1 1 
1 1 1 1 1

STR 又は STW 動作

d)

データ  グループ 1,グループ 2 及びグループ 0 のデータ構造を指定する。

e)

ネットワーク  ステータス  グループ(グループ 1)  このエリアでは,READ 以外のコマンド(E_CMD)

を禁止する。このグループへのアクセスは,ステータスリード(Status Read)

,略して STR という。

STR の定義は,図 25 による。


26

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

+0

15 14

13

12

11

10

9

8

E_IT−11111 E_GP−001

7

6 5 4 3 2 1 0

E_CMD−000

予約領域

a)

+1

15 14

13

12

11

10

9

8

VendorID[15:8]

7

6 5 4 3 2 1 0

VendorID[7:0]

+2

15 14

13

12

11

10

9

8

SerialNumber[31:24]

7

6 5 4 3 2 1 0

SerialNumber[23:16]

+3

15 14

13

12

11

10

9

8

SerialNumber[15:8]

7

6 5 4 3 2 1 0

SerialNumber[7:0]

+4

15 14

13

12

11

10

9

8

DeviceType[15:8]

7

6 5 4 3 2 1 0

DeviceType[7:0]

+5

15 14

13

12

11

10

9

8

RepeaterMode

予約領域

a)

 OutIoModeStatus[5:0]

7

6  5 4 3 2 1 0

予約領域

a)

 InIoModeStatus[5:0]

+6

15 14

13

12

11

10

9

8

GateCount[1:0] LastRepeaterNodeAddress

[5:0]

7 6

5

4

3

2

1

0

予約領域

a)

 ControlCode

予約領域

a)

SpeedCode[2:0]

+7

15 14

13

12

11

10

9

8

ProductCode[15:8]

7

6 5 4 3 2 1 0

ProductCode[7:0]

+8

15 14

13

12

11

10

9

8

MajorRevision[7:0]

7

6 5 4 3 2 1 0

予約領域

a)

 [7:4]

使用不可

b)

 [3:0]

a)

  予約領域は 0 とする。

b)

  使用不可の領域は 0 とする。

図 25−ステータスリード(STR レスポンス)イベントデータ

f)

STR

フィールドデータ  STR フィールドデータは,次による。

1)  Vendor ID

  アイデンティティオブジェクトで OVDA 指定の Vendor ID アトリビュート。

2)  Serial Number

  アイデンティティオブジェクトで Serial Number アトリビュート。

3)  Device Type

  アイデンティティオブジェクトで ODVA 指定の Device Type アトリビュート。

4)  Repeater Mode

  有効又は無効。

5)  In Io Mode Status

  入力データの符号付き長さ及びステータス。

5.1)  In Io Mode Status [5]


27

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

−  1:In Io Mode Status [4:0]は入力データサイズを示す。

−  0:入力データなし。

5.2)  In Io Mode Status [4:0]

− 00000:2 bit,00001:4 bit,00010:8 bit,00011:16 bit,

− 00100:32 bit,00101:48 bit,00110:64 bit,00111:80 bit,

− 01000:96 bit,01001:112 bit,01010:128 bit,01011:144 bit,

− 01100:160 bit,01101:176 bit,01110:192 bit,01111:208 bit,

− 10000:224 bit,10001:240 bit,10010:256 bit,その他:予約領域

6)  Out Io Mode Status

  出力データの符号付き長さ及びステータス。

6.1)  Out Io Mode Status [5]

−  1:Out Io Mode Status[4:0]は出力データサイズを示す。

−  0:出力データなし。

6.2)  Out Io Mode Status [4:0]

− 00000:2 bit,00001:4 bit,00010:8 bit,00011:16 bit,

− 00100:32 bit,00101:48 bit,00110:64 bit,00111:80 bit,

− 01000:96 bit,01001:112 bit,01010:128 bit,01011:144 bit,

− 01100:160 bit,01101:176 bit,01110:192 bit,01111:208 bit,

− 10000:224 bit,10001:240 bit,10010:256 bit,その他:予約領域

7)  Gate Count

  値 0,1,2 で,マスタと当該ノードとの間のリピータの数を表す。リピータの場合 2

は無効。

8)  Control Code

  直近の BEACON フレームから取得したコントロールコード値。

9)  Last Repeater Node Address

  リピータアドレスで,BEACON フレームからのコピー値。

10)  Speed Code

  0:93.75 kbit/s,  1:予約領域,  2:1.5 Mbit/s,  3:3 Mbit/s,  4:4 Mbit/s。

11)

Product Code

  Identify オブジェクトで,Product Code アトリビュート。

12)  Major Revision

  アイデンティティオブジェクトで,Major Revision アトリビュート。

g)

コンフィギュレーショングループ(グループ 2)  このグループへのアクセスは,ステータスライト

(Status Write)

,略して STW という。このエリアへの読出しコマンドは不可である。STW の定義は,

図 26 による。


28

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

+0

15 14 13  12  11

10  9

8

E_IT−11111 E_GP−010

7 6 5  4  3

2  1  0

E_CMD−100

予約領域

a)

+1

15 14 13  12  11

10  9

8

VendorID[15:8]

7 6 5  4  3

2  1  0

VendorID[7:0]

+2

15 14 13  12  11

10  9

8

SerialNumber[31:24]

7 6 5  4  3

2  1  0

SerialNumber[23:16]

+3

15 14 13  12  11

10  9

8

SerialNumber[15:8]

7 6 5  4  3

2  1  0

SerialNumber[7:0]

+4

15 14 13  12  11

10  9

8

CnTimeDomain[15:8]

7 6 5  4  3

2  1  0

CnTimeDomain[7:0]

+5

15 14 13  12  11

10  9

8

InTimeDomain[15:8]

7 6 5  4  3

2  1  0

InTimeDomain[7:0]

+6

15 14 13  12  11

10  9

8

予約領域

a)

 CnFrameAddressMask[2:0]

7 6 5  4  3

2  1  0

予約領域

a)

 OutBlockPointer[6:0]

+7

15 14 13  12  11

10  9

8

予約領域

a)

7 6 5  4  3

2  1  0

予約領域

a)

 ResetReqest

予約領域

a)

 UnRegistrant

Running

+8

15 14 13  12  11

10  9

8

ProductCode[15:8]

7 6 5  4  3

2  1  0

ProductCode[7:0]

+9

15 14 13  12  11

10  9

8

予約領域

a)

[15:8]  (0)

7 6 5  4  3

2  1  0

予約領域

a)

[7:5]  (0) EventOnly

予約領域

a)

[3:0]  (0)

a)

  予約領域は 0 とする。

図 26−コンフィギュレーション  イベントデータ(STW  リクエスト)

h)  STW

フィールドデータ  STW フィールドデータは,次による。

1)  Vendor ID

  アイデンティティオブジェクトで ODVA 指定の Vendor ID アトリビュート。

通常は,

STR

結果のコピーを用いる。

2)  Serial Number

  アイデンティティオブジェクトの Serial Number アトリビュート。通常は,STR 結

果のコピーを用いる。


29

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

3)  Cn Time Domain

  マーク数。マスタで設定する。加入状態に遷移すると,そのノードはこの設定に

従って CN フレームを返信しなければならない。

4)  In Time Domain

  マーク数。このデータは,IN スレーブ及び MIX スレーブでだけ有効である。加

入状態(EventOnly 状態を除く。

)に遷移すると,そのノードはこの設定に従い IN フレームを送信

しなければならない。

5)  Cn Frame Address Mask

  次に示すこのデータは,加入状態のノードだけで有効である。加入ノー

ドに CN フレームを要求する,OUT フレーム又は TRG フレームの後の CN フレーム数を示す。

−  0:OUT フレーム又は TRG フレームの後の CN フレーム数は,1 であることを表す。CN Request

MAC ID と同じ MAC ID をもつノードが CN フレームを送信する。

−  1:OUT フレーム又は TRG フレームの後の CN フレーム数は,2 であることを表す。CN フレー

ムを送信するノードは,MAC ID の上位 8 bit が OUT フレーム又は TRG フレーム内の CN Request

MAC ID の上位 8 bit と一致するノードである。

−  2:CN_Frame 数は 4 である。MAC ID の上位 7 bit を比較する。

−  3:CN_Frame 数は 8 である。MAC ID の上位 6 bit を比較する。

−  4:CN_Frame 数は 16 である。MAC ID の上位 5 bit を比較する。

−  5:CN_Frame 数は 32 である。MAC ID の上位 4 bit を比較する。

−  及び 7:0 値と同様の動作をする。

6)  Out Block Pointer

  0∼79。その OUT フレームから出力データを抽出する OUT スレーブを示す

5.2.2.1.5 参照)

7)  Reset Request

  電源 OFF 後の再投入と同様にノードをリセットする。

8)  Un Registrant

  重複アドレス確認機能を有効又は無効にする。0:有効,1:無効。無効時,ノード

は CN カウンタを停止するため,カウンタが 15 に達しても重複異常にならない。

9)  Running

  0:未加入状態へ,1:加入状態へ。

10)  Product Code

  アイデンティティオブジェクトの Product Code アトリビュート。通常,STR 結果の

コピーを用いる。受信側はこのデータを無視する。

11)  Event Only

  1 に設定すると,ノードは OUT フレーム又は TRG フレーム受信後に,IN フレームを

送信しない。

i)

A_EVENT Poll

リクエストグループ(グループ 0) A_EVENT Poll リクエストのフォーマットは,図

27

による。

ワードオフセット 15

14  13 12 11 10 9 8

+0 Group=0 Item=0

 7

6

5

4

3

2

1

0

 E_CMD=1 0

図 27Poll データ

5.2.2.6.6

B_EVENT

フレームデコードプロセス

B_EVENT フレームを受信すると,まず図 28 のように解読し,STR リクエスト,STW リクエスト又は

A_EVENT Poll リクエストのいずれであるかを調べる。

STR リクエストの場合,表 26 のルールにのっとって処理する。 
A_EVENT Poll リクエストの場合,表 27 のルールにのっとって処理する。


30

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

STW リクエストの場合,表 28 のルールにのっとって処理する。確認で問題がなければ,STW リクエス

トの B_EVENT データは,

図 26 のコンフィギュレーションパラメータを上書きしなければならない。その

後,

図 29 のとおり処理する。フローチャートに表示する STW コマンドは,表 29 で定義する。

図 28−一般的な B_EVENT デコードプロセス

リクエストフレームか

B_EVENT フレーム

受信

長さ 22 ワード以下か

送信先 MAC ID

=自局 MAC ID か

加入状態か

未加入状態か

CRC OK か

E_CMD  有効か

CRC OK か

コマンド種別“B4B5”=“00”又は“01”
−加入ノードへのリクエスト 
−未加入ノードへのリクエスト

コマンド種別“B4B5”=“10”又は“11”
−ネガティブ ACK 
−ポジティブ ACK

未加入状態 
加入状態

E_CMD: 
− 000(STR) 
− 001(STW) 
− 100(A_EVENT Poll)

NOP

はい

はい

はい

速度検出
通信異常

いいえ

いいえ

いいえ

NOP

はい

正常フレーム受信

(CRC_OK)

いいえ

いいえ

NOP

STR リクエスト受信

A_EVENT Poll

リクエスト受信

STW リクエスト受信


31

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 26STR リクエスト処理ルール

状態

動作

コマンドコード

自局状態

受信バッファ

レスポンス

B3 B4 B5

1 0 −

a)

a)

ビジー

ネガティブ ACK

0 0 −

a)

a)

ビジー ACK なし

1 0 1 未加入

空き

イベントデータありのポジティブ ACK

0 0 1 未加入

空き ACK なし

a)

 0  1  加入

空き ACK なし

a)

 0  0  未加入

空き ACK なし

1 0 0  加入

空き

イベントデータありのポジティブ ACK

0 0 0  加入

空き ACK なし

a)

  ハイフン“−”は“無関係”の意。

表 27A_EVENT poll リクエスト処理ルール

状態

動作

コマンドコード

自局状態

送信バッファ

ACK

B3 B4 B5

1

a)

a)

a)

a)

 ACK なし

a)

a)

a)

未加入

a)

 ACK なし

0 0 1  加入

a)

 ACK なし

0 0 0  加入 A_EVENT なし ACK なし 
0 0 0  加入 A_EVENT 待ち A_EVENT 送信

a)

  ハイフン“−”は“無関係”の意。

表 28STW リクエスト処理ルール

状態

動作

コマンドコード Vender

ID/

serial number

自局 
状態

受信

バッファ

ACK B_EVENT データ

状態遷移

B3 B4 B5

1 0 −

a)

a)

a)

ビジー

ネガティブ ACK

無視

遷移なし

0 0 −

a)

a)

a)

ビジー ACK なし

無視

遷移なし

1 0 1  一致

未加入

空き

ポジティブ ACK

上書き

図 29 参照

0 0 1  一致

未加入

空き ACK なし

上書き

図 29 参照

a)

 0  1  不一致

未加入

空き ACK なし

無視

通信異常

状態に遷移

a)

 0  1

a)

加入

空き ACK なし

無視

遷移なし

− 0  0

a)

未加入

空き ACK なし

無視

遷移なし

1 0 0  一致

加入

空き

ポジティブ ACK

上書き

図 29 参照

0 0 0  一致

加入

空き ACK なし

上書き

図 29 参照

− 0  0  不一致

加入

空き ACK なし

無視

通信異常

状態に遷移

a)

  ハイフン“−”は“無関係”の意。


32

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

STW が一致する

リクエスト処理

予約=0 か

NOP

Reset

STW_Reset

リクエストか

Participated

状態か

STW_Run

Online

リクエストか

STW_Run

EventOnly

リクエストか

STW_Standby

Offline

リクエストか

STW_Standby

Locked

リクエストか

Participated

(Online)

状態への遷移

NOP

Participated

(EventOnly)

状態への遷移

Non-participated

(Offline)

状態への遷移

Non-participated

(Locked)

状態への遷移

STW_Standby

Offline

リクエストか

STW_Standby

Locked

リクエストか

STW_RunOnline

リクエストか

NOP

EventOnly

状態か

Non-participated

(Offline)

状態への遷移

Non-participated

(Locked)

状態への遷移

Non-participated

(Offline)

状態への遷移

Connection オブジェ

クト Established 状態か

NOP

Time out

いいえ

はい

はい

予約=0

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

いいえ

はい

はい

はい

はい

いいえ

はい

いいえ

いいえ

いいえ

はい

はい

上位層へ通知

いいえ

はい

はい

はい

図 29−一致した STW リクエストのプロセスフローチャート

表 29STW リクエストコマンド

STW リクエストコマンド Running

a)

Un Registrant

a)

Reset request

a)

Event Only

a)

予約領域

a)

STW_Standby Offline

b)

0 0

0  0 0

STW_Reset

b)

0 0

1  0 0

STW_Standby Locked

b)

0 1

0  0 0

STW_Run Online

b)

  1 0

0  0 0

STW_Run EventOnly

b)

1 0

0  1 0

a)

  5.2.2.6.5 参照。

b)

  5.4.2 及び図 29 参照。

5.2.2.7

BEACON

フレーム

5.2.2.7.1

概要

BEACON フレームは,マスタがスレーブ及びリピータに対して,現在の伝送速度及びネットワーク接続

の情報を通知するために発行する。BEACON フレームのフォーマット及び各ブロックの内容は,

図 30 

表 30 による。

BEACON フレームは,少なくとも 250 ms ごとに一つ送信しなければならない。


33

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  bit

プリアンブル

コマンド

コード

コントロール

コード

スピード

コード

最終通過リピータの

ノードアドレス

ゲート

カウント

CRC8

5 5 2 3

6

2

8

図 30BEACON フレームのフォーマット

表 30−ブロック名及び内容

ブロック名

ビット数

bit

内容

コマンドコード 5

このフレームが BEACON フレームであることを示す。

コントロールコード 2

CN タイムドメイン中に送信できる CN フレーム数

スピードコード 3

伝送速度のコードを示す。

最終通過リピータの

ノードアドレス

6

このフレームが通過した最終リピータのアドレスを示す。

ゲートカウント 2

このフレームが通過したリピータ数を示す。

5.2.2.7.2

コマンドコード

BEACON フレームのコマンドコードの定義は,図 31 による。

B0 B1 B2 B3 B4

0 0 0 0 1

図 31BEACON コマンドコード

5.2.2.7.3

コントロールコード

コントロールコードは,1 バスサイクル中の CN フレーム数を示している。未加入ノードだけに対して

有効である。通信異常状態のノードは,未加入状態のときに受信した値を用いる。コントロールコードの

内容は,

表 31 による。

表 31BEACON フレームのコントロールコード

B0 B1 マスクアドレス

Hex

内容

0 0

03

OUT フレーム又は TRG フレーム後の 4 個の CN フレーム。OUT フレーム又は
TRG フレーム内の CN Request MAC ID の上位 7 bit,及びその MAC ID の上位 7 bit
が一致するノードが,CN フレームを送信する。

1 0

07

OUT フレーム又は TRG フレーム後の 8 個の CN フレーム。OUT フレーム又は
TRG フレーム内の CN Request MAC ID の上位 6 bit,及びその MAC ID の上位 6 bit
が一致するノードが,CN フレームを送信する。

0 1

0F

OUT フレーム又は TRG フレーム後の 16 個の CN フレーム。OUT フレーム又は
TRG フレーム内の CN Request MAC ID の上位 5 bit,及びその MAC ID の上位 5 bit
が一致するノードが,CN フレームを送信する。

1 1

0F

5.2.2.7.4

スピードコード

BEACON フレームのスピードコードの内容は,表 32 による。


34

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 32BEACON フレームのスピードコード

B0 B1 B2

内容

0 0 0

93.75

kbit/s

1 0 0

予約領域

0 1 0

1.5

Mbit/s

1 1 0

3

Mbit/s

0 0 1

4

Mbit/s

1 0 1

予約領域

0 1 1

予約領域

1 1 1

予約領域

5.2.2.7.5

最終通過リピータのノードアドレス

これは,BEACON フレームが通過した最終リピータのノードアドレスである。BEACON フレームを送

信するとき,マスタはこのアドレスを 0 にリセットする(5.4.6 参照)

スレーブ又はリピータが BEACON フレームを受信すると,レジスタにこの値をコピーする。マスタは

STR で値を取得することができる(図 25 参照)。

5.2.2.7.6

ゲートカウント

ゲートカウント値は,BEACON フレームがリピータを通過する度に 1 ずつ加算する。

マスタは,BEACON

フレームを送信するときにこの値を初期値として 0 に設定する(5.4.6 参照)

スレーブ又はリピータが BEACON フレームを受信すると,STR フレーム内のゲートカウントフィール

ドにこの値をコピーする。マスタは STR でこの値を取得することができる(

図 25 参照)。

ゲートカウント値が 2 を超える BEACON フレームを受信したスレーブは,加入状態に遷移してはなら

ない。ゲートカウント値が 1 を超えるリピータはフレームをリピートしてはならない。

5.2.3

explicit

メッセージ通信

5.2.3.1

概要

explicit メッセージ通信は,図 32 に示すとおり A_EVENT フレームを用いて非コネクション方式(UCMM)

で行う。マスタ,スレーブ又はリピータが A_EVENT メッセージを送信することができる。サイズが大き

いリクエスト及びレスポンスについては,A_EVENT メッセージフォーマットでフラグメント化すること

ができる。

スレーブ又はリピータは,A_EVENT フレームを送る必要がある場合,CN フレーム内の A_EVENT 送信

リクエストビットを設定する。マスタは,その後の EXTEND タイムドメインで A_EVENT Poll リクエスト

を発行して,スレーブ又はリピータにリクエスト送信許可を与える。リクエストがフラグメントの場合,

マスタはノードに各フラグメントの送信許可を与える。

マスタが,スレーブ又はリピータに対して,レスポンスが必要な A_EVENT フレームを送信する場合,

マスタは A_EVENT Poll リクエストを発行することによって,スレーブ又はリピータにレスポンス許可を

与える。

スレーブ又はリピータに許可を与えるときは,マスタはいつでも A_EVENT Poll リクエストを発行でき,

そのレスポンスによってデバイスの準備ができているかどうかを判断する。また,マスタは,A_EVENT Poll

リクエストを発行する前に,A_EVENT 送信リクエストビットを設定した次の CN フレームを待つことも

できる。


35

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 32A_EVENT メッセージフローのオブジェクト図

5.2.3.2

explicit

メッセージフォーマット

5.2.3.2.1

概要

CompoNet は,A_EVENT フレームのイベントデータに explicit メッセージをカプセル化する(図 33 参照)。 
explicit メッセージのサービスデータをまずリトルエンディアン方式でエンコードし,バッファ内の各

16 bit のワードデータをオクテット交換し,回線上に送信する(上位オクテットを先に送信し,続いて下

位オクテットを送信)

プリアンブル

コマンド

コード

送信先

MAC ID

送信元

MAC ID

長さ

イベント

データ

CRC

explicit メッセージ

図 33A_EVENT メッセージフォーマット

explicit メッセージフォーマットには,次の 2 種類がある。

コンパクト形  1 オクテットのクラス ID 及びインスタンス ID(必須)

拡張形  CIP EPATH(任意)

全ての explicit メッセージのフォーマットは,ヘッダ及びサービスデータで構成する。メッセージヘッダ

のサイズ,及びどのデータフィールドがヘッダに当たるのかは,メッセージフォーマットの種別,すなわ

ち,コンパクト形又は拡張形かによって異なる。サービスデータの内容は,

図 40 のように定義する。

フラグメントしていない explicit メッセージリクエスト,又はフラグメントした explicit メッセージリク

エストの最初のフラグメントのフォーマットについては,

コンパクト形を

図 34 に,拡張形を図 35 に示す。

最初の 7 ワードがヘッダを構成する。

図 35 にある Padded EPATH のフォーマットについては,図 40 のサ

ービスデータフォーマットによる。

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

0

コントロールコード

1

送信先 MAC ID

2

送信元 MAC ID

3

拡張 SID SID

4

サイズ

5

予約領域

サービスコード

6

クラス ID

インスタンス ID

7∼21

サービスデータ(0∼30 オクテット)

図 34−コンパクト形メッセージのリクエストフォーマット

シングルフレーム,又はフレームの最初のフラグメント)

アプリケーション

オブジェクト

アプリケーション

オブジェクト

UCMM UCMM

マスタ

スレーブ

CompoNet


36

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

0

コントロールコード

1

送信先 MAC ID

2

送信元 MAC ID

3

拡張 SID SID

4

サイズ

5

予約領域

サービスコード

6

予約領域 EPATH の長さ

7∼21 Padded

EPATH

サービスデータ

図 35−拡張形メッセージのリクエストフォーマット

シングルフレーム,又はフレームの最初のフラグメント)

フラグメントしていない explicit レスポンス,又はフラグメントした explicit メッセージレスポンスの最

初のフラグメントのフォーマットは,

図 36 による。フォーマットはレスポンス側である,マスタ,スレー

ブ,又はリピータが用いる。最初の 6 ワードがメッセージヘッダを構成する。

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

0

コントロールコード

1

送信先 MAC ID

2

送信元 MAC ID

3

拡張 SID SID

4

サイズ

5

予約領域

1

サービスコード

6∼21

サービスデータ(0∼32 オクテット)

図 36−コンパクト形及び拡張形メッセージの正常なレスポンスフォーマット

シングルフレーム,又はフレームの最初のフラグメント)

エラーレスポンスは,

図 37 のフォーマットを用いる。先頭 6 ワードがメッセージヘッダを構成する。

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

0

コントロールコード

1

送信先 MAC ID

2

送信元 MAC ID

3

拡張 SID SID

4

サイズ

5

予約領域 0x94

6

基本ステータス

コード

詳細ステータス

コード

図 37−コンパクト形及び拡張形メッセージのエラーレスポンスフォーマット

シングルフレーム,又はフレームの最初のフラグメント)

フラグメントしたメッセージ通信では,リクエスト側は,最初の ACK 受信後,2 番目から最後のフラグ

メントまでを

図 38 のフォーマットを用いる。同様に,レスポンス側は,図 39 のフォーマットによってフ


37

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ラグメントしたメッセージ通信を行い,2 番目から最後のフラグメントまでを交換する。コントロールコ

ードフィールドのビット 9 は,そのフレームがフラグメントかフラグメントでないかを示す。いずれの場

合でも,ヘッダは先頭 2 ワードである。

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

0

コントロールコード

1 SID  予約領域

2∼21

サービスデータ(0∼40 オクテット)

図 38−コンパクト形及び拡張形メッセージのフラグメントされたリクエストフォーマット

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

0

コントロールコード

1 SID  予約領域

2∼21

サービスデータ(0∼40 オクテット)

図 39−コンパクト形及び拡張形メッセージのフラグメントされたレスポンスフォーマット

サービスデータの定義は,

図 40 による。サービスデータのオクテットサイズが奇数の場合,最後のオク

テット位置に 00 値をパッドオクテットとして付け足す。

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

n

一つ目のオクテット

二つ目のオクテット

n+1

三つ目のオクテット

四つ目のオクテット

(パッドオクテット)

図 40−サービスデータフォーマット

5.2.3.2.2

コントロールコード(オクテット)

コントロールコードの内容は,

表 33 による。

表 33−コントロールコードのフォーマット

ビット

名称

内容

15

フレームタイプ

リクエストの場合 0,レスポンスの場合 1 に設定。

14

レスポンス又はリクエスト

常にリクエストの場合は 1,レスポンスの場合は 0 に設定。

13∼12  メッセージタイプ

a)

 00:コンパクト形 explicit メッセージ

01:拡張形 explicit メッセージ 
10:(予約領域) 
11:(予約領域)

11∼10  予約領域

常に 0 に設定し,将来の拡張用として予約。

9∼8

フラグメントタイプ

表 35 参照。

7∼0

フラグメントカウント

フラグメントカウンタ。シングルフレームの場合,先頭フラ
グメントでカウンタ値を 0 に設定。

a)

  レスポンスの場合,メッセージタイプは常に 0 である。

5.2.3.2.3

送信先 MAC ID

送信先 MAC ID は,A_EVENT メッセージの受信側を表している。フレームヘッダの値と異なる場合は


38

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ルーティングが必要である。

5.2.3.2.4

送信元 MAC ID

送信元 MAC ID は,A_EVENT メッセージの送信側を表す。A_EVENT メッセージサーバがレスポンス

を発行する場合,A_EVENT メッセージの送信元 MAC ID にこの値を指定する。

5.2.3.2.5

SID

SID は Security Identifier(セキュリティ識別子)の省略形で,送信と受信との照合に用いる。クライアン

トが値を選択し,サーバがその値をそのまま返す。ベンダは任意の値を設定できる。

・  マスタがクライアントの場合,SID の範囲は 0x00∼0x7F(0∼127)である。

・  スレーブがクライアントの場合,SID の範囲は 0x80∼0xFF(128∼255)である。

5.2.3.2.6

拡張 SID

クライアントが値を選択し,サーバがその値をそのまま返す。ベンダは任意の値を設定できる。

5.2.3.2.7

サイズ

サービスデータのオクテットサイズを,次のとおり 0x0∼0xFFFF(0∼65 535)の範囲で指定する。

シングルフレーム  コンパクト形メッセージのリクエストフレームの場合,0x00∼0x1E(0∼30),レ

スポンスフレームの場合 0x00∼0x20(0∼32)

フラグメントフレーム  コンパクト形メッセージのリクエストフレームの場合,0x1F∼0xFFFF(31

∼65 535)

,レスポンスフレームの場合 0x21∼0xFFFF(33∼65 535)

・ EPATH メッセージのフォーマットについては,サイズは EPATH の長さによる。

5.2.3.2.8

EPATH

の長さ

これは,EPATH の 16 bit 単位のサイズである。

5.2.3.2.9

基本ステータスコード及び詳細ステータスコード

エラーレスポンスは,エラーの理由を表す基本ステータスコードを含まなければならない(

附属書 

照)

。より詳しいエラー情報を伝えるために,任意で詳細ステータスコードを入れてもよい。

CompoNet 受信側は,データリンク層でフラグメントメッセージを受信する度に ACK を出す。ファース

トフラグメントを受信後すぐに,

送信側にオーバサイズのエラーコードを通知する方法はない。

受信側は,

全てのフラグメントを受信した後でだけ,受信したメッセージを確認しステータス情報を返信することが

できる。

受信側はオーバサイズメッセージを完全に処理することはできない。explicit メッセージリクエストのフ

ァーストフラグメントにあるサイズ値が受信側のバッファサイズよりも大きい場合は,受信側は“メッセ

ージサイズが受信バッファ容量を超えています(the message is longer than the receiving buffer)

(0x23)

”と

いうステータスコードを返信しなければならない。

サポートしていないメッセージタイプの場合,受信側はステータスコード“サポートしていないメッセ

ージフォーマットです(message format not supported)

(0x24)

”を含んだコンパクト形レスポンスメッセ

ージを返信しなければならない。

5.2.3.2.10

データエンコード例

表及び例を用いてデータ転送を説明する。

例  マスタは,4 オクテットのデータ 0x1234(ワード)及び 0x5678(ワード)からなる Set_Attribute_Single

を MAC ID 0xD0 のスレーブのクラス 0x64,インスタンス 0x01,アトリビュート 0x65 にリクエ

ストする。コントロールコードは 0x4000 である。

マスタのアプリケーションでは,explicit メッセージリクエストは

表 34 のとおりである。


39

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 34−データエンコード例

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9  8  7 6 5 4 3 2 1 0

内容

0 40

00

コントロールコード

1 00

D0

送信先 MAC ID

2 01

C0

送信元 MAC ID

3

拡張 SID SID

拡張 SID SID

4 00

05

サイズ

5

予約領域 10

予約領域

サービスコード

6 64

01 クラス ID

インスタンス ID

7 65

34

アトリビュート ID

8 12

78

サービスデータ

9 56 パッド(00)

リクエストを受信したスレーブは,前述のヘッダフォーマット情報を用いて,ワード 0∼6 の情報を解読

する。CIP プロトコルによって,ワード 7 からのサービスデータを解読する。それによって,そのリクエ

ストがデータ 0x1234,0x5678 をもつ,クラス 0x64,インスタンス 01,アトリビュート 0x65 宛の

Set_Attribute_Single サービスであることをスレーブは認識する。

5.2.3.3

フラグメンテーションプロトコル

5.2.3.3.1

概要

ここでは,

メッセージの長さが A_EVENT フレームの最大サイズである 44 オクテット以上のときのフラ

グメント方法及び再構築方法について定義する。

重要事項:マスタはフラグメント分割したメッセージの送受信をサポートしていなければならない。スレ

ーブ又はリピータが同等のサポート能力をもつかどうかは任意で決定できるが,マスタにおい

て,これは必須条件である。

explicit メッセージの送信元は,送信するメッセージの長さを検討する。44 オクテットより長いメッセー

ジの場合は,フラグメンテーションプロトコルを用いる。

フラグメンテーションプロトコルは,A_EVENT データフィールドにあるコントロールコードと呼ばれ

る 1 ワード内に位置する(

表 33 参照)。

5.2.3.3.2

フラグメンテーションプロトコルの内容

フラグメンテーションプロトコルの内容は,次による。

フラグメントタイプ  そのメッセージがフラグメントしていないシングルメッセージか,又はフラグ

メントしたメッセージの先頭,中間若しくは最後のフラグメントかを表す。

表 35 に各値を定義する。

表 35−フラグメントの種類を表す値

内容

0

シングルフレーム。フラグメントカウントフィールドは 0 値とする。

a)

1

ファーストフラグメント。フラグメントカウントフィールドは 0 値とする。

b)

2

中間フラグメント

c)

3

ラストフラグメント

d)

a)

  フラグメント分割していないメッセージであることを表す。

b)

  連続したフラグメントの最初のフラグメントであることを表す。

c)

  中間のフラグメントであることを表す。連続したフラグメントの先頭でも最終でもない。ほかのフラグメン

トが後に続くことを示す。

d)

  最後のフラグメントであることを表す。一つ以上のフラグメントが送信された後に用いる。


40

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

フラグメントカウント  受信側がフラグメントの取りこぼしを検知できるようにフラグメント数を数

える。フラグメントカウント値は,連続したフラグメントを受信する度に一つずつ加算する。カウン

ト値が 256 に達したとき 0 に戻る[fragmentCount=(fragmentCount+1)mod 256]。

フラグメントタイプの値が 0 以外のとき,送信されたものは explicit メッセージ全体ではなく,メッセー

ジの一部に過ぎないことを表す。

メッセージのフラグメントは,データリンクレベルでの ACK として実施する。受信側は各フラグメン

トに対してデータリンクレベルの ACK だけを返信する。

次に,送信側及び受信側の機能を示す。

a)

送信側  送信側の機能は,次のとおりである。

1)

コントロールコード,並びに拡張 SID 及び SID の各フィールドにアプリケーションが指定した値を

設定することで,メッセージヘッダを編成する。MAC ID,その他のフィールドを初期化する(5.2.3.2

参照)

2)

適切なフラグメンテーションプロトコル情報をメッセージに配置する。メッセージに挿入したフラ

グメントカウント値を格納する。ファーストフラグメント及び中間フラグメントは,A_EVENT フ

レームの最大サイズでなければならない。それ以外は,フラグメントしていないメッセージ又はラ

ストフラグメントを用いなければならない。

3)

次に来るサービスデータをメッセージに取り込む。

4)

送信側がスレーブ又はリピータの場合,

CN フレームの A_EVENT 送信リクエストビットを設定し,

マスタに対してメッセージを送信する必要があること通知する。これがメッセージの最初の送信で

ある場合,explicit メッセージタイマを起動する。

5)

メッセージを送信し,データリンクレベルのポジティブ ACK が返信されるのを待つ。

6)

ポジティブ ACK が返信されない場合,最後の送信を再度送信する。再送信の手順は 5.2.4 の規定に

よる。再送信も失敗した場合,エラーが発生し要求された通信が実施できないことを,アプリケー

ションに通知する。

ポジティブ ACK を受信したとき,送信側は通常の処理を続行する。このとき,送信側がスレーブ

又はリピータの場合,ポジティブ ACK の受信によって,CN フレーム内の A_EVENT 送信リクエスト

ビットをクリアする。

b)

受信側  受信側の初期状態とは,フラグメント分割されたメッセージの最初のフラグメント,又は完

全な explicit メッセージの受信を待っている状態を意味する。

受信側の機能は,次のとおりである。

1)

メッセージヘッダの情報によって,受信メッセージはフラグメント分割した explicit メッセージであ

ることを知らせているとき,受信側はフラグメンテーションプロトコルを調べ,メッセージの妥当

性を判断する。受信側がいまだ初期状態で,連続した複数のフラグメントのファーストフラグメン

トをこれから受信する状態にある一方,フラグメントフィールドがファーストフラグメントでない

ことを表している場合,そのフラグメントを廃棄する。

2)

受信メッセージがシングルフレームメッセージであり,フラグメントカウント値が 0 のとき,受信

側は次の動作を行う。

・  メッセージの処理

・  初期状態へのリセット

3)

受信フラグメントがファーストフラグメントであることを示しているとき,フラグメントカウント


41

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

値は 0 で,フラグメントは最大サイズでなければならない。この場合,そのフラグメントを格納す

る。受信フラグメントがファーストフラグメントであり,かつ,フラグメントカウント値が 0 でな

いとき,そのフラグメントは廃棄される。

4)

フラグメントカウント値が前回の受信カウントより一つ大きく,そのフラグメントが中間又はラス

トフラグメントであり,かつ,SID は前回に受信した SID と同値であり,フラグメントサイズが最

大サイズである場合,それは次のフラグメントを受信したことを示す。そのフラグメントは前回受

信したフラグメントに続くものである。この場合,このフラグメントに関するフラグメントカウン

ト値を格納する。

5)

フラグメントカウント値及び SID は,前回受信のカウント及び SID と同じで,かつ,そのフラグメ

ントがファーストフラグメントではないとき,それは再送信されたフラグメントを受信したことを

示す。特別な処理は必要ない。

6)

フラグメントカウント値が前回受信のカウント値と等しくもなく,かつ,それより一つ大きい値で

もない場合,そのフラグメントを廃棄する。受信側は初期状態に戻る。

7)

ラストフラグメントを受信した場合,受信側はメッセージの処理を続行する。

フラグメントプロトコルの送信側及び受信側の動作を定義したイベント及び動作は,

表 36 及び表 37 

よる。


42

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 36−フラグメント送信

イベント

状態

動作

ファーストフラグメントを送

フラグメントしていない explicit

メ ッ セ ー ジ を 送 信 で き な い 。
A_EVENT データの長さは 22 ワー
ドでなければならない。

フラグメントカウント値は 0,フラグメントタ

イプは,ファーストフラグメント。最大サイズ
のメッセージを生成,送信する。ポジティブ
ACK の返信を待つ。

ポジティブ ACK の返信を待機

中にタイムアウト(マスタが送
信元の場合だけに適用。タイマ

値については 5.6.3.5 参照)

再送信が必要である。5.2.4 参照。 直前に送ったフラグメントメッセージを再送信

する。ポジティブ ACK の返信を待つ。

再送信に全て失敗した。5.2.3.3.2

の a) 6)参照。

メッセージの再送信を中止。内部への必要な通

知を発行する。

explicit メッセージタイマタイ
ムアウト(スレーブ又はリピー

タが送信元の場合だけに適用。

5.2.4

参照)

なし

メッセージの再送信を中止。内部への必要な通
知を発行する。

ファーストフラグメント又は

中間フラグメントについてポ
ジティブ ACK を受信

なし

イベントコラムごとに次のフラグメントを生

成,送信する。スレーブ又はリピータは,CN フ
レーム中の A_EVENT 送信リクエストビットを

クリアし,次のフラグメント送信準備が整った

とき,そのビットを再設定する必要がある。

ラストフラグメントについて
ポジティブ ACK を受信

なし

リモート送信先に向けたメッセージが正常に送
信されたことを示す。送信元がマスタの場合は,
explicit メッセージタイマを始動する。送信元が
スレーブ又はリピータの場合は,CN フレーム中
の A_EVENT 送信リクエストビットをクリアす

る。

中間フラグメント送信中(ファ

ーストでもラストでもないフ

ラグメント)

残りのメッセージは,あと一つの

フラグメントでは送信しきれな

い。A_EVENT データの長さは 22
ワードとする。

前回送信したフラグメントカウント値を一つ増

やす。フラグメントは,中間フラグメント。SID

は前回と同じものを使用。最大サイズのフラグ
メントを生成,送信する。ポジティブ ACK の返

信を待つ。

ラストフラグメント送信中

あと一つのフラグメントで残りの

メッセージを送信できる。サービ
スデータの長さはゼロ(0)以外で

なければならない。

フラグメントカウント値を一つ増やす。フラグ

メントは,ラストフラグメント。SID は前回と
同じものを使用。フラグメントを生成,送信す

る。ポジティブ ACK の返信を待つ。

explicit リクエストメッセージ
のラストフラグメント送信完

ラストフラグメントの ACK 受信

前にレスポンスメッセージを受信

した。

受信したレスポンスメッセージを廃棄する。

表 37 にある初期状態とは,フラグメント送信における最初のフラグメント待ちの状態,又はフラグメン

ト分割していない explicit メッセージの受信待ちの状態を意味する。


43

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 37−フラグメント受信

イベント

状態

動作

ファーストフラグ

メントを受信

オーバサイズメッセージ又はメッセージの種類が

不明のため,受信側はフラグメントメッセージを
処理できない。5.2.3.2.9 参照。

エラーを検出した。ラストフラグメントを

待つ。

フラグメントカウント値は 0 以外。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

フラグメントカウント値は 0 で,最大サイズに満
たないメッセージである。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

フラグメントカウント値は 0 で,最大サイズのメ

ッセージである。

フラグメンテーションプロトコルのワード

及び関連のフラグメントメッセージ,拡張
SID 及び SID を格納する。受信側がいまだな
お直前のフラグメントメッセージを受信中

の場合は,直前のメッセージを廃棄し,こ

の新しいフラグメントの処理を開始する。

中間フラグメント

を受信

ファーストフラグメントがまだ未受信である。

受信したフラグメントメッセージを廃棄す

る。

フラグメントカウント値が前回受信したフラグメ
ントカウント値より 1 大きく,SID は前回と同じ

であり,メッセージサイズは最大サイズである。

フラグメントカウント値及びフラグメント
メッセージを格納する。

フラグメンテーションプロトコルのコントロール

コード及び SID は,前回受信したものと同じ。メ

ッセージサイズは最大サイズである。

フラグメントメッセージを廃棄する。

メッセージが最大サイズではない。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

SID が前回受信のものと異る。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

フラグメントカウント値が前回受信と同値でもな

く,前回より一つ大きい値でもない。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

受信データが多すぎる。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

ラストフラグメン

トを受信

ファーストフラグメントがまだ未受信である。

フラグメントメッセージを廃棄する。

ファーストフラグメント受信中にエラーを検出し

た。

受信側がサーバの場合,基本ステータスビ

ットを設定し,レスポンスを返信する。こ

れによってエラー発生を表示する。受信側
がクライアントの場合,アプリケーション

に通知する。初期状態に戻る。

フラグメントカウント値が前回より 1 大きく,SID

は前回と同じ。サービスデータのサイズは 0 以外
である。

受信した explicit メッセージを処理する。

フラグメンテーションプロトコルのコントロール
コード及び SID は,前回受信したものと同じ。サ

ービスデータのサイズは 0 以外である。

フラグメントメッセージを廃棄する。

サービスデータのサイズは 0 である。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

SID が前回受信のものと異なる。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

フラグメントカウント値が前回受信と同値でもな

く,かつ,一つ大きい値でもない。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

受信データのサイズが不正である。ファーストフ

ラグメントで定義したサイズと実際のデータサイ

ズが異なる。

フラグメントを廃棄し,初期状態に戻る。

フラグメント分割
していないメッセ

ージを受信

フラグメントメッセージを受信中である。

フラグメントメッセージ関連の処理を中止
する。フラグメント分割していないメッセ

ージの処理をする。初期状態に戻る。


44

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.2.4

explicit

メッセージ通信のクライアント及びサーバタイミング

5.2.4.1

概要

ここでは,デバイスの explicit メッセージ通信のタイミングを定義する。タイムアウトには 2 種類あり,

それぞれ 5.2.4.2 及び 5.2.4.3 による。

5.2.4.2

リンク層の ACK タイムアウト

通信の効率性をはかるために,CompoNet ではデータリンク層での ACK を用いる。A_EVENT フレーム

を受信した受信側は,直ちにポジティブ又はネガティブ ACK を返信しなければならない。

マスタが要求元で,

リクエストを 10 回繰り返し送信しても受信側からデータリンクのレスポンスを得ら

れない場合,マスタはレスポンス待ちを一旦中止し,あとで再度試みることができる。マスタがネガティ

ブ ACK を受信した場合は,ポジティブ ACK を受信するまで,又は 2 秒経過するまでリクエストを再送し

続ける。

スレーブ又はリピータが要求元の場合,データリンクレベルの ACK にタイムアウトが発生することは

ない。スレーブ及びリピータは,explicit メッセージのタイムアウトイベントによって,explicit メッセー

ジの通信エラーを識別する。

5.2.4.3

explicit

メッセージのタイムアウト

explicit メッセージタイマは,explicit メッセージの通信エラーを検出する。タイマは,クライアント及び

サーバの両方のエンドポイントで管理する。タイマの動作は,次に示すように,クライアント,サーバ,

マスタ,又はスレーブ若しくはリピータによって異なる。タイマに読み込む値は,

表 38 に示すとおりデバ

イスの種類及び伝送速度による。

表 38explicit メッセージのタイムアウト値

デバイスの種類

伝送速度

初期値

s

マスタ

− 2

スレーブ又はリピータ 4

Mbit/s

3

3 Mbit/s

4

1.5 Mbit/s

8

93.75 kbit/s

115

a)

マスタのタイマ動作  クライアントとしてのマスタは,スレーブ又はリピータからのレスポンスを待

つ間 explicit メッセージタイマを作動させなければならない。

マスタが最終リクエストフレームの送信

完了通知を受けたときにタイマを起動する。最終レスポンスフレームをスレーブ又はリピータから受

信する前にタイマが終了した場合,その通信はタイムアウトと判断し,タイムアウトイベントがアプ

リケーションに通知する。

サーバとしてのマスタは,explicit メッセージタイマを作動させない。

b)

スレーブ又はリピータのタイマ動作  クライアントとしてのスレーブ又はリピータは,explicit メッセ

ージ通信のリクエスト用とレスポンス用とに別々の explicit メッセージタイマを作動させなければな

らない。

リクエスト段階では,CN レスポンスフレームの“A_EVENT 送信リクエスト”フラグを設定するこ

とによって,アプリケーションがリクエストを送信する準備ができたことを表示したとき,スレーブ

又はリピータはタイマを起動する。最終リクエストフレームの送信完了をアプリケーションに通知し

たとき,タイマをクリアする。最終フレームの送信前にタイマが終了した場合,スレーブ又はリピー


45

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

タは,CN レスポンスフレームの“A_EVENT 送信リクエスト”フラグをリセット又はクリアし,アプ

リケーションにタイムアウトイベントを通知しなければならない。

レスポンス段階では,最終リクエストフレームの送信完了をアプリケーションに通知したとき,ス

レーブ又はリピータはタイマを起動する。マスタから最終レスポンスフレームを受信する前にタイマ

が終了した場合は,アプリケーションにタイムアウトイベントを通知する。

サーバとしてのスレーブ又はリピータは,レスポンスをマスタに送信する間 explicit メッセージタイ

マを作動しなければならない。CN レスポンスフレームの“A_EVENT 送信リクエスト”フラグを設定

することで,アプリケーションがレスポンス送信開始する準備が整っていることを表示したとき,タ

イマを起動する。最終レスポンスフレームを送信する前にタイマが終了した場合,スレーブ又はリピ

ータは CN レスポンスフレームの“A_EVENT 送信リクエスト”フラグをリセット又はクリアしなけ

ればならない。また,アプリケーションにその旨通知してもよい。

5.3

CompoNet

通信のオブジェクトクラス

5.3.1

概要

ノードにおける通信は,オブジェクトの集合体としてモデル化する。すなわち,CompoNet 通信におけ

るオブジェクトは,メッセージ通信の実行及び管理を行う。

オブジェクトは,ノード内のデータ構造を抽象化したものである。オブジェクトクラスは,同種のオブ

ジェクトを代表する集合体である。オブジェクトインスタンスは,クラス内の特定のオブジェクトの実例

である。クラス内の各インスタンスは同じアトリビュートセットをもつが,その値はそれぞれ異なる。

オブジェクトインスタンス及び/又はオブジェクトクラスは,

アトリビュートをもち,

サービスの提供,

及びビヘイビアの実装をする。

アトリビュートとは,オブジェクト及び/又はオブジェクトクラスの属性である。アトリビュートは,

ステータス情報を提供し,又はオブジェクトの動作を管理する。サービスは,オブジェクトクラス又はイ

ンスタンスにタスクの実行をさせるためのトリガである。オブジェクトのビヘイビアは,特定のイベント

にどのように応答するかを示す。

次の 5.3.25.3.6 では,

主な通信オブジェクトを取り上げて説明する。

共通サービスについては

附属書 A

オブジェクトの定義に使われる値の範囲については

附属書 F,データ形の仕様及びエンコードの説明につ

いては

附属書 D,補助通信オブジェクトについては附属書 による。

5.3.2

アイデンティティ  オブジェクト  クラス(クラス ID コード:01

Hex

アイデンティティ  オブジェクトは,ノードについての基本的情報を提供する。アイデンティティオブジ

ェクトは,IEC 61158-5-2 の 6.2.1.2.2(Identity formal model)及び IEC 61158-6-2 の 4.1.8.2(Identity object

specific syntax elements)による。

CompoNet 機器は,ハートビート  インターバル  アトリビュートをサポートしない。

5.3.3

メッセージルータ  オブジェクト  クラス(クラス ID コード:02

Hex

メッセージルータ  オブジェクトは,ノード内のオブジェクト  クラス又はインスタンス宛にクライアン

トがサービスを送る場合のメッセージコネクションポイントを提供する。メッセージルータオブジェクト

は,IEC 61158-5-2 の 6.2.1.2.4(Message Router formal model)及び IEC 61158-6-2 の 4.1.8.3(Message Router

object specific syntax elements)による。

5.3.4

コネクション  オブジェクト  クラス(クラス ID コード:05

Hex

5.3.4.1

概要

コネクションクラスは,I/O コネクションに関する内部リソースを割付及び管理する。コネクションク


46

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ラスが生成する特定のインスタンスは,

コネクションインスタンス又はコネクションオブジェクトと呼ぶ。

コネクションクラスは,IEC 61158-5-2 及び IEC 61158-6-2 による。次の内容を含む。

・  コネクション  オブジェクト  クラス及びインスタンスのアトリビュート及びサービス[IEC 61158-5-2

の 6.2.3(Connection ASE)及び IEC 61158-6-2 の 4.1.8.8(Connection Manager object specific syntax

elements)参照]

・  コネクションタイミング[IEC 61158-5-2 の 6.2.3(Connection ASE)参照]

・  コネクションインスタンスのビヘイビア[IEC 61158-6-2 の 7.2(Connection object state machine)参照]

CompoNet では,事前に定義したコネクションベース通信によって I/O データ交換を行う。現時点では,

コネクションベースの explicit コネクションはまだ定義していない。ここでは,通信モデルの特定の事項

について規定する。

5.3.4.2

インスタンス  アトリビュート

5.3.4.2.1

インスタンスタイプ,アトリビュート 2

サポートする数値は 1 だけである。I/O コネクションタイプ。

5.3.4.2.2

EPR

アトリビュート 9

要求するコネクションタイムアウトを得るために選択する値である。I/O コネクションクラスの I/O ウォ

ッチドッグタイマは,伝送速度によって上限がそれぞれ決まっている。93.75 kbit/s では 650 ms であり,そ

の他の速度では 200 ms である。したがって,コネクションタイムアウト乗数の 4 を用いて計算すると,こ

のアトリビュートの最大値は,各伝送速度によって

表 39 のようになる。

表 39EPR 最大値

伝送速度

最大値

ms

93.75 kbit/s

162

その他 50

CompoNet では,プリコンサンプションタイマは用いない。

5.3.4.2.3

CIP

プロデュースのコネクション ID,アトリビュート 10

CompoNet 機器は,プロデュースしたコネクション ID アトリビュートをサポートしてはならない。

5.3.4.2.4

CIP 

コンシュームのコネクション ID,アトリビュート 11

CompoNet 機器は,コンシュームしたコネクション ID アトリビュートをサポートしてはならない。

5.3.4.2.5

プロダクション抑制タイム,アトリビュート 17

CompoNet 機器は,プロダクション抑制タイムアトリビュートをサポートしてはならない。

5.3.4.2.6

コネクションタイムアウト乗数,アトリビュート 18

CompoNet 機器は,コネクションタイムアウト乗数アトリビュートをサポートしてはならない。この乗

数は固定値(4)である。

5.3.4.2.7

コネクション  バインディング  リスト,アトリビュート 19

CompoNet 機器は,コネクション  バインディング  リスト  アトリビュートをサポートしてはならない。

5.3.4.3

コネクション  オブジェクト  アトリビュートのアクセスルール

CompoNet のコネクション  オブジェクト  アトリビュートのアクセスルールは,表 40 による。


47

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 40CompoNet コネクション  オブジェクト  アトリビュートのアクセスルール

アトリビュート I/O コネクションの状態

構成中

a)

コネクション確立

タイムアウト

ステート

Get Get Get

インスタンスタイプ

Get Get Get

トランスポートクラストリガ Get 又は Set Get

Get

プロデュース  コネクション  サイズ Get 又は Set Get

Get

コンシューム  コネクション  サイズ Get 又は Set Get

Get

エクスペクティッド  パケット  レート Get 又は Set Get 又は Set Get 又は Set

ウォッチドッグ  タイムアウト  アクション Get 又は Set Get 又は Set Get 又は Set

プロデュース  コネクションパス長

Get Get Get

プロデュース  コネクションパス Get 又は Set Get

Get

コンシューム  コネクションパス長

Get Get Get

コンシューム  コネクションパス Get 又は Set Get

Get

a)

 CompoNet リンク  オブジェクトの Allocate サービス処理中,I/O コネクションはこの状態だけにとどまる。

設定範囲は,サービスパラメータから読み込む。

5.3.4.4

コネクションオブジェクト  サービス

5.3.4.4.1

概要

ここでは,CompoNet のコネクションオブジェクトのサービスについて定義する。

5.3.4.4.2

コネクションオブジェクト  クラスサービス

CompoNet 機器は,サービスの生成(Create)及び削除(Delete)をサポートしない。

5.3.4.4.3

コネクションオブジェクト  インスタンス  サービス

CompoNet 機器は,サービスの削除をサポートしない。

5.3.4.4.4

CompoNet 

リンク  オブジェクトを介したコネクションの構築

5.3.4.4.4.1

概要

Allocate サービス(サービスコード 4B

Hex

)を用い,CompoNet リンクオブジェクトを介して,任意の I/O

コネクションを生成する。

5.3.4.4.4.2

Allocate

動作(サービスコード 4B

Hex

スレーブ又はリピータに対して,定義済みマスタ/スレーブコネクションセット(Predefined Master/Slave

Connection Set)の割付を実行するサービスである。詳細コード値が定義する CompoNet リンクオブジェク

トの説明は,5.3.4.4.4.4 による。

割付サービスは,次の基本ステップを一つのコマンドに統合するものである。

・  コネクションオブジェクトの生成

・  コネクションオブジェクトの設定

受信側の機器(すなわち,スレーブ又はリピータ)が定義済みマスタ/スレーブコネクションセットを

サポートしていない場合,エラーレスポンスを返信する。エラーレスポンス内の基本エラーコードは,

“サ

ポートしていないサービス(Service not supported)

”を表す 0x08 に設定する。

受信ユニットは,

リクエスト内の Allocation Choice パラメータを確認し,

(予約ビットを含む。

Allocation

Choice 引数のコネクションのうち一つでもサポートしていないものがある場合は,エラーレスポンスを返

信する。エラーレスポンス内の基本エラーコードは,

“リソースなし(Resource unavailable)

”を表す 0x02

に,詳細エラーコードは,オブジェクト固定値の 0x02 に設定する。

Allocation Choice オクテットのビットを設定していない場合,つまり,全てのビットが 0 のとき,受信


48

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ユニットはエラーレスポンスを返す。

エラーレスポンス内の基本エラーコードは,

“不正なアトリビュート

データを検出(Invalid attribute data detected)

”を表す 0x09 に,詳細エラーコードは,オブジェクト固定値

の 0x02 に設定される。

リピータについては,Allocate サービスは,EPR 及び explicit メッセージタイマの変更の場合だけに用い

る。リピータに対する Allocate choice は 0x02 とする。

EventOnly 状態のスレーブ又はリピータが割り付けた場合,そのスレーブ又はリピータは基本エラーコ

ードを“デバイス状態不一致(Device status conflict)

”を表す 0x10 に設定したエラーレスポンスを返信す

る。

要求したコネクションのうち一部はスレーブ又はリピータがサポートしており,既にそれらをマスタに

割り付けている場合,そのスレーブ又はリピータは,基本エラーコードを“既に要求されたモード/状態

(Already in requested mode/state)

にあることを表す 0x0B に,

詳細エラーコードをオブジェクト固定値 0x02

に設定したエラーレスポンスを返信する。マスタは,スレーブ又はリピータと同期外れの可能性があるの

で,Release リクエストを送信するかどうかの選択ができる。ただし,要求した I/O コネクションがタイム

アウト状態にあるときは例外である。この場合,スレーブ又はリピータは I/O コネクションを,再度,割

り付けし,再び構成中の状態とする。

要求したコネクションの実行に必要なリソースがない場合,基本エラーコードを“リソースなし

(Resource unavailable)

”を表す 0x02 に,詳細エラーコードをオブジェクト固定値の 0x04 に設定したエラ

ーレスポンスを返信する。

重要事項:エラー発生時は,要求したコネクションはいずれも割り付けしない。コネクションサービスリ

クエストを完全に実施しない場合は,要求したいずれの割付も実行しない。

Allocation Choice のアトリビュートは,定義済みマスタ/スレーブコネクションセットのうちどのコネ

クションオブジェクトが有効かを示す。マスタ/スレーブのコネクションオブジェクトが状態遷移を行う

たびに,このオクテットを更新してもよい。

コネクションタイムアウトの値が設定範囲外の場合,基本エラーコードを“不正なパラメータ(Invalid

parameter)”を表す 0x20 に設定したエラーレスポンスを返信する。

Allocation Choice パラメータの有効が確認したときは,割り付けした I/O コネクションを構成中の状態に

遷移させる。5.3.5.5.3.2 で指定したコネクション初期値をコネクションアトリビュートに読み込む。EPR  ア

トリビュートは,コネクションタイムアウトのパラメータの値を用いて設定する。その後,I/O コネクシ

ョンを確立状態に遷移させる。

インアクティビティ/ウォッチドッグタイマ機能については,IEC 61158-5-2 の 6.2.3(Connection ASE)

による。

5.3.4.4.4.3

Release

動作(サービスコード 4C

Hex

受信側の機器(すわなち,スレーブ又はリピータ)は,リクエスト内の Release Choice パラメータを確

認する。そのスレーブ又はリピータが,

(予約ビットを含む。

)Release Choice 引数で指定したコネクション

のうち一つでもサポートしていない場合は,エラーレスポンスを返信する。エラーレスポンスの基本エラ

ーコードは,

“リソースなし(Resource Unavailable)

”を表す 02 に,詳細エラーコードは,オブジェクト固

定値の 02 に設定する。

Release Choice オクテットのビットを設定していない場合,つまり,全てのビットが 0 のとき,スレーブ

又はリピータはエラーレスポンスを返す。

エラーレスポンス内の基本エラーコードは,

“不正なアトリビュ

ート値(Invalid attribute value)

”を表す 09 に,詳細エラーコードは,オブジェクト固定値の 02 に設定する。


49

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

重要事項:エラー発生時は,指定したコネクションはいずれも解放しない。このサービスリクエストを完

全に実施しない場合は,要求したいずれの解放も実行しない。

指定のコネクションが一つでも存在しない場合は,基本エラーコードを“既に要求されたモード又は状

(Already in requested mode/state)

を表す 0B

hex

に設定したエラーレスポンスを返信する

附属書 参照)。

Release Choise パラメータの有効を確認したときは,スレーブ又はリピータは,指定のコネクションの使

用中止を許可する状態にあることを確認する。それ以外は,

“現在のモード又は状態では,サービス実施不

可能(Cannot Perform Service In Current Mode/State)

”を表す 0C

hex

を基本エラーコードに設定したエラーレ

スポンスを返信する(

附属書 参照)。

リクエストが有効の場合,スレーブ又はリピータは,指定のコネクション及びそれに関連する全てのリ

ソースを解放する。

5.3.4.4.4.4

CompoNet

リンク  オブジェクト固有のエラーコード

CompoNet リンクオブジェクト固有のエラーコードは,表 41 による。エラーコードは,エラーレスポン

ス  メッセージの中の詳細エラーコード  フィールドに配置する。

表 41 に示すエラーコードは,これまでの

この規格でも参照し,詳細に規定したものである。

表 41CompoNet リンク  オブジェクト固有の詳細エラーコード

内容

02

不正な Allocation/Release Choice パラメータ(Invalid Allocation/Release Choice parameter)

Allocate/Release_Master/Slave_コネクション_Set(定義済みマスタ/スレーブ  コネクションセット)のリク
エストを受信した場合において,次の状態のときに,返信する。

1)

スレーブ又はリピータが,Choice パラメータに指定した choice をサポートしていないとき。

2)

スレーブ又はリピータが,既に割当又は解放しているコネクションの割当又は解放の要求を受けたと
き。

3) Allocation

Choice/Release オクテットが全てゼロのとき,又はビットの組合せが不正のとき。

04

定義済みマスタ/スレーブコネクションセットとともに使用するリソースがない。

5.3.4.5

スレーブのコネクションオブジェクトの特徴

5.3.4.5.1

概要

ここでは,スレーブ又はリピータ内の定義済みマスタ/スレーブコネクションセットと関連があるコネ

クションオブジェクトの主な特性について規定する。スレーブ又はリピータ用に定義した定義済みマスタ

/スレーブコネクションオブジェクトは,マルチキャスト Poll コネクションであり,マスタのマルチキャ

スト Poll コマンドの受信,及び関連するレスポンスの返信を担当する。

重要事項:ここでは,IEC 61158-5-2 の 6.2.3Connection ASE)の記載内容をコネクションオブジェクト

用により詳しく規定している。ただし書きがない限り,IEC 61158-5-2 の 6.2.3Connection ASE

の規定内容(例えば,サービス,アトリビュートなど)は,全てこのコネクションオブジェク

トに適用する。

5.3.4.5.2

コネクションインスタンス ID

存在する全てのコネクションオブジェクトにはコネクションインスタンス ID を割り当てる。ID によっ

てコネクションクラス内の複数のコネクションオブジェクトの識別が可能となる。スレーブ又はリピータ

が,定義済みマスタ/スレーブコネクションオブジェクトを識別するために用いるインスタンス ID は,

表 42 による。


50

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 42−定義済みマスタ/スレーブコネクション用のコネクションインスタンス ID

コネクション

インスタンス ID 番号

内容

1

マルチキャスト Poll I/O コネクションを参照する。

重要事項:スレーブ又はリピータは,サポートしている定義済みマスタ/スレーブコネクション用に,表

42

を用いて,インスタンス ID を予約しなければならない。

5.3.4.5.3

スレーブのコネクション  インスタンス  アトリビュート

ここでは,スレーブ又はリピータが定義済みマスタ/スレーブコネクションオブジェクトで用いるデフ

ォルトのアトリビュート値について規定する。

表 43 は,定義済みマスタ/スレーブ I/O コネクションオブジェクトのアトリビュート値を表す。コネク

ションオブジェクトが不在状態(non-existent state)から構成中状態(Configuring state)に状態遷移すると

きに,これらの初期値をそのアトリビュートに最初に読み込む(5.3.4.5.4 参照)

。サポートしていないアト

リビュートは,表に記載していない。

.

表 43−マルチキャスト poll コネクション  オブジェクトのアトリビュート初期値

アトリビュート ID

(10 進法)

アトリビュート名

初期値

内容

1

ステート 01

マルチキャスト Poll  コネクションオブジェクトが構成中

の状態であることを示す。

2

インスタンスタイプ 01

I/O コネクションであることを示す。

3

トランスポートクラス

トリガ

 0x82:IN 又は MIX スレーブ

0x80:OUT  スレーブ又はリピータ

7

プロデュース  コネクシ
ョン  サイズ

初期値指定なし。 
実装時に,アプリケーションに従い,アトリビュートを初

期化しなければならない。

8

コンシューム  コネクシ

ョン  サイズ

初期値指定なし。

実装時に,アプリケーションに従い,アトリビュートを初

期化しなければならない。

9

エクスペクティッド  パ
ケット  レート

0

エクスペクティッド  パケット  レートを設定しなければ
ならない。

12

ウォッチドッグ  タイム
アウト  アクション

0

タイムアウト状態に遷移する。

13

プロデュース  コネクシ

ョンパス長

初期値指定なし。

実装時に,produced_connection_path アトリビュートの初

期値内のオクテット数に従い,初期化しなければならな
い。

14

プロデュース  コネクシ
ョンパス

初期値指定なし。 
実装時に,初期設定で参照する Application  オブジェクト

を選択し,このアトリビュートを初期化する(

附属書 C)。

15

コンシューム  コネクシ

ョンパス長

初期値指定なし。

実装時に,consumed_connection_path アトリビュートの初
期値内のオクテット数に従い,初期化しなければならな

い。

16

コンシューム  コネクシ

ョンパス

初期値指定なし。

実装時に,初期設定で参照する Application  オブジェクト

を選択し,このアトリビュートを初期化する(

附属書 C)。


51

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.3.4.5.4

定義済みマスタ/スレーブコネクションインスタンスの動作

定義済みマスタ/スレーブコネクションセットの I/O コネクションオブジェクトの状態遷移図は,

図 41

による。

図 41−定義済みマスタ/スレーブ I/O コネクションの状態遷移図

次の SEM は,定義済みマスタ/スレーブコネクションセット内の I/O コネクションの動作を正式に定義

したものである。この SEM は,IEC 61158-6-2 の 7.2.1(I/O Connection instance behavior)にある I/O コネ

クションオブジェクトのステート・イベント対応表を継承し,

及び/又はその動作に優先するものである。

重要事項:次の SEM は,製品固有の内部ロジックに関するルールを規定していない。コネクションクラ

ス又はコネクション  オブジェクト  インスタンスへアクセスするには,製品固有の確認処理が

必要な場合がある。この場合,表 44 に示していないエラーになることがある。さらに,コネク

ションオブジェクトからアプリケーション及び/又は特定のアプリケーションオブジェクトへ,

別の製品固有の表示を送信することがある。特別な要求事項として,定義済みマスタ/スレー

ブ I/O コネクションオブジェクトは,SEM で指定した外部からも認識できる動作及びアトリビ

ュート定義を備えていなければならない。

不在状態

構成中

コネクション

確立

Inactivity/Watchdog  タイムアウト 
及び 
watchdog_time-out_action:タイムアウトに遷移

送信/データ受信

Get_Attribute

Set_Attribute

リセット

(サポートは任意)

Allocate サービス確認

Allocate

Get_Attribute

Set_Attribute

Allocate

Allocate

前の状態からの解放

内外リクエストによる
遷移コマンド

タイムアウト


52

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 44−定義済みマスタ/スレーブ I/O コネクションのステート・イベント対応表

イベント I/O コネクションオブジェクトのステート(状態)

不在状態

構成中

コネクション確立

タイムアウト

CompoNet リ ン ク   オ
ブジェクトは全てのエ
ラ ー 確 認 を 済 ま せ た
Allocate リクエストを
受信。このリクエスト
は定義済みマスタ/ス

レーブ I/O コネクショ

ンを指定する。

要求された各 I/O コ

ネ ク シ ョ ン に 対 し
て,コネクションオ

ブ ジ ェ ク ト の イ ン

スタンスを作成し,
ア ト リ ビ ュ ー ト を

5.3.4.5.3

の初期値に

設定。構成中状態に
遷移。

5.3.4.4.4

に記載したエラ

ー状態。

5.3.4.4.4

に記載した

エラー状態。

ア ト リ ビ ュ ー ト を

5.3.4.5.3

の初期値に

設定。構成中状態に

遷移。

CompoNet リ ン ク   オ
ブジェクトは全てのエ

ラ ー 確 認 を 済 ま せ た
Release リクエストを
受信。このリクエスト

は定義済みマスタ/ス

レーブ I/O コネクショ
ンを指定する。

5.3.4.4.4

に記載した

エラー状態。

該当しない。

該 当 す る リ ソ ー ス
を全て解放。不在状

態に遷移。

該 当 す る リ ソ ー ス
を全て解放。不在状

態に遷移。

CompoNet リ ン ク   オ
ブジェクト Allocate サ

ービスパラメータをコ
ネクションインスタン

スに読み込む。

該当しない。

コネクション確立状態に

遷移。

該当しない。

該当しない。

Set_Attribute_Single

IEC 61158-6-2

7.2.1

(I/O Connection

instance behavior)に
よる。

内部ロジックに従って,

5.3.4.3

のアクセスルール

ごとに,リクエストを確
認し,サービスを実施。
EPR アトリビュートを設
定するのに有効なリクエ
ストの場合,

IEC 61158-6-

2

の 7.2.1(I/O Connection

instance behavior)で規定
したステップを実行し,

コネクション確立状態に

遷移。関連するレスポン
スを返信する。

内 部 ロ ジ ッ ク に 従

って,5.3.4.3 のアク

セスルールごとに,
リ ク エ ス ト を 確 認

し , サ ー ビ ス を 実

施。関連するレスポ
ンスを返信する。

内 部 ロ ジ ッ ク に 従

って,5.3.4.3 のアク

セスルールごとに,
リ ク エ ス ト を 確 認

し , サ ー ビ ス を 実

施。関連するレスポ
ンスを返信する。

Get_Attribute_Single

IEC 61158-6-2

7.2.1

(I/O Connection

instance behavior)に
よる。

内 部 ロ ジ ッ ク に 従 い ,

5.3.4.3

のアクセスルール

ごとに,リクエストを確
認し,サービスを実施。

関連するレスポンスを返

信する。

内 部 ロ ジ ッ ク に 従

い,5.3.4.3 のアクセ

スルールごとに,リ
クエストを確認し,

サービスを実施。関

連 す る レ ス ポ ン ス
を返信する。

内 部 ロ ジ ッ ク に 従

い,5.3.4.3 のアクセ

スルールごとに,リ
クエストを確認し,

サービスを実施。関

連 す る レ ス ポ ン ス
を返信する。

リセット

IEC 61158-6-2

7.2.1

(I/O Connection

instance behavior)に
よる。

IEC 61158-6-2

の 7.2.1

(I/O Connection instance 
behavior)による。

IEC 61158-6-2

7.2.1

(I/O Connection

instance behavior)に
よる。

IEC 61158-6-2

7.2.1

(I/O Connection

instance behavior)に
よる。

Receive_Data 
Send_Message

インアクティビティ/

ウォッチドッグタイマ
終了


53

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

実装によって

表 44 の explicit メッセージサービスをサポートしていないことが判明した場合,“サポート

していないサービス(Service Not Supported)

(基本エラーコード 08)のエラーレスポンスを返信する。

5.3.4.6

スレーブ又はリピータの状態遷移の特徴

5.3.4.6.1

コネクションインスタンスの動作

STW が成功した後,IN スレーブはオンライン状態(加入状態)になり,割り付ける前でも有効な入力

データがある IN フレームを送信し,OUT 又は TRG フレームに応答する。マスタは入力データを受信して

も,スレーブを正常に割り付けるまではそのデータをアプリケーションに転送しない。スレーブを割り付

けるまで出力をリフレッシュしてはならない。

リピータは,正常な STW_Run Online 又は STW_Run EventOnly によって,加入状態に遷移しリピートを

開始する。Allocate サービスが成功したとき,オンライン状態のリピータはコネクション確立状態に遷移

する。

スレーブ又はリピータは,コネクション確立状態に遷移後,OUT 又は TRG フレームを監視する。EPR

×4 の間 OUT 又は TRG フレームを受信しないときは,コネクションはタイムアウト状態に遷移する。

OUT スレーブが IDLE 状態になるイベントは二つある。I/O リフレッシュビットが無効である OUT フレ

ーム,又は TRG フレームは,アプリケーション  オブジェクトが receive_idle event と判断する。I/O リフレ

ッシュビットが有効な OUT フレームは,アプリケーション  オブジェクトが run event と判断する。

5.3.4.6.2

コネクションの手順

コネクションの手順は,

図 42 及び次による。

ステップ A  マスタは,未加入状態のスレーブ又はリピータに対して TRG フレームを送信し,オフラ

イン状態のユニットを確かめる。オフライン状態のユニットは,マスタに対して CN フレームを返信

する。

ステップ B  マスタは,CN フレームを返信してきたスレーブ又はリピータに対して,STR リクエス

トを送信する。スレーブ又はリピータは,受信した STR リクエストに自局の Vender ID,及びシリア

ル番号をつけた STR レスポンスを返信する。STR リクエスト及び STR レスポンスは,B_EVENT メッ

セージで送る。

ステップ C  マスタは,受信した vendor ID 及びシリアル番号を STW リクエストにつけて,そのリク

エストを該当ユニットに送信する。受信した vendor ID 及びシリアル番号が自局の vendor ID 及びシリ

アル番号と一致しないユニットがある場合,そのユニットは通信異常状態に遷移する。STW リクエス

ト及び STW レスポンスは,B_EVENT メッセージで送る。

ステップ D  マスタは,オンライン状態のスレーブ又はリピータに対して Allocate リクエストを送信

する。Allocate リクエスト及び Allocate レスポンスは,A_EVENT メッセージで送る。


54

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 42−定義済みマスタ/スレーブ I/O コネクションの状態遷移図

5.3.4.6.3

加入フロー

コネクションフローは,

図 43 による。

図 43−コネクションフロー

未加入ノード宛

CN リクエスト

レスポンス確認

未加入ノード宛

STR

レスポンス確認

アドレス確認

未加入ノード宛

STW

レスポンス確認

コネクションリクエスト

A_EVENT

ACK 確認

レスポンス確認

コネクション確立

未加入ノードに対して STW を送
信し,不正なノードに重複アドレ
スエラーを起こさせる。

マスタ

スレーブ

ステップ A

ステップ B

ステップ C

ステップ D

TRG TRG

B-EVE

B-EVE

A-EVE

A-EVE

B-EVE

B-EVE

CN


55

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.3.4.7

マスタ通信の特性

マスタがもつコネクションオブジェクトの膨大な特性について,この規格では詳しく規定しない。ここ

での要求事項は,マスタが,関連するスレーブ又はリピータ及び自局の構成がどのようになされているか

を把握し,それらのスレーブ又はリピータとの適切なインタフェースを行うための外部動作を表出するこ

とである。

リセット時,又は電源 ON 時,マスタは少なくとも全ノードが初期状態(すなわち,速度検出状態)に

なるまで待たなければならない。待機時間は伝送速度によって異なるが,次の計算式から求めることがで

きる。

2

×

v

t

ここに,

t: 待機時間(

ms

v: 伝送速度によって決まる乗数。伝送速度が

93.75 kbit/s

のとき

650

。ほかの速度のとき

200

例えば,伝送速度が

93.75 kbit/s

の場合,マスタは,加入するノードが全てタイムアウトになり,未加入

状態になるまで

650 ms

間(

OUT

又は

TRG

フレームなし)待機する。マスタは,更に

650 ms

(フレームな

し)待ち,未加入のノードを速度検出状態にさせる。合計

1 300 ms

の待ち時間によって,全ノードが速度

検出状態にリセットすること保証する。

注記

通信異常状態のノードは,新規のコントロールコードを生成しない。このことによって,

BEACON

フレームのコントロールコードを変更したとき,コリジョン(データ衝突)となる可

能性がある。

マスタは,コネクションタイムアウトを監視しなければならない。

IN

又は

MIX

ノードについては,望

ましくは

IN

フレームの脱落検知によって,又はほかの選択肢として

CN

フレームの脱落検知によって,コ

ネクションタイムアウトの監視を行わなければならない。

OUT

ノード又はリピータについては,

CN

フレ

ームの脱落検知によって監視しなければならない。

5.3.5

CompoNet

リンク  オブジェクトクラス(クラス ID コード:F7

Hex

5.3.5.1

概要

CompoNet

リンク

オブジェクトは,物理的な接続構成及び状態を表すために用いる。製品は,物理的ネ

ットワーク接続ごとに一つ(ただ一つに限定)の

CompoNet

リンク

オブジェクトを対応させなければなら

ない。それをインスタンス

1

とする。

5.3.5.2

CompoNet

リンク  オブジェクトのクラスアトリビュート

CompoNet

リンク

オブジェクトのクラスアトリビュートは,

表 45 による。

表 45CompoNet リンク  クラスアトリビュート

アトリビュート ID

実装の必要性

アクセスルール

名称

データタイプ

1∼7

このクラスアトリビュートは任意であり,IEC 61158-5-2 の 6.2.1.2(FAL management model class 
specification)に説明されている。

5.3.5.3

CompoNet

リンク  オブジェクトのクラスサービス

CompoNet

リンク

オブジェクトは,

表 46 のクラスサービスをサポートする。


56

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 46CompoNet リンク  クラスサービス

サービスコード

実装の必要性

サービスの名称

内容

0x0E

条件付き

a)

 Get_Attribute_Single

CompoNet リンク  オブジェクトのアトリビュートの
読出しに使用。

a)

  クラスアトリビュートをサポートしている場合は必要。

5.3.5.4

CompoNet

リンク  オブジェクトのインスタンス  アトリビュート

5.3.5.4.1

概要

CompoNet

リンク

オブジェクトのインスタンスのアトリビュートは,

表 47 による。

表 47CompoNet リンク  インスタンスのアトリビュート

アトリビ

ュート ID

(10 進法)

実装の

必要性

アクセス

ルール


V

名称

データ

タイプ

内容

値の意味

1

要 Get


V

MAC ID

UINT

このユニットの MAC 
ID

5.3.5.4.2

参照

2

要 Get

V

伝送速度 USINT

5.3.5.4.3

参照

3

予約領域

4

予約領域

5

条件付き

a)

 Get  V Allocation

choice

OCTET

5.3.5.4.4

参照

6

条件付き

b)

 Get  V ノ ー ド ア ド レ ス 設

定スイッチの変更

BOOL

5.3.5.4.5

参照

7

条件付き

c)

 Get  V 伝 送 速 度 設 定 ス イ

ッチの変更

BOOL

5.3.5.4.6

参照

8

条件付き

b)

 Get  V ノ ー ド ア ド レ ス 設

定スイッチの値

UINT

5.3.5.4.7

参照

9

条件付き

c)

 Get  V 伝 送 速 度 設 定 ス イ

ッチの値

USINT

5.3.5.4.8

参照

10

要 Set

V

explicit メッセージ
タイマ

UINT

5.3.5.4.9

参照

11

条件付き

c)

 Get  V 動 作 中 の ノ ー ド テ

ーブル

512 bit の配

ノード状態を表示。各
MAC ID につき 1 bit。

1 = 加 入 状 態
のノード 
0 = 未 加 入 状
態のノード

12

条件付き

c)

 Get  V ワード IN ノードの

状態テーブル

64 オクテ

ットの配列

ワード IN ノードの状
態。ノードアドレスご

とに 1 オクテット

5.3.5.4.11

参照

13

条件付き

c)

 Get  V ワード OUT ノード

の状態テーブル

64 オクテ

ットの配列

ワード OUT ノードの

状態。ノードアドレス
ごとに 1 オクテット

5.3.5.4.11

参照

14

条件付き

c)

 Get  V ビット IN ノードの

状態テーブル

128 オクテ

ットの配列

ビット IN ノードの状
態。ノードアドレスご

とに 1 オクテット

5.3.5.4.11

参照

15

条件付き

c)

 Get  V ビット OUT ノード

の状態テーブル

128 オクテ

ットの配列

ビット OUT ノードの

状態。ノードアドレス
ごとに 1 オクテット

5.3.5.4.11

参照

16

条件付き

c)

 Get  V リ ピ ー タ ノ ー ド の

状態テーブル

64 オクテ

ットの配列

リ ピ ー タ ノ ー ド の 状
態。ノードアドレスご

とに 1 オクテット

5.3.5.4.11

参照


57

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 47CompoNet リンク  インスタンスのアトリビュート(続き)

a)

  このアトリビュートは,スレーブには必須であるが,マスタは使用不可である。

b)

  ノードアドレス設定スイッチがあり,オンライン値以外の値も設定可能な場合は,このアトリビュートが必要

である。

c)

  このアトリビュートは,マスタには必須であるが,ほかのユニットは使用不可である。

5.3.5.4.2

MAC ID

このアトリビュートは,ユニットの

MAC ID

を表す。値の範囲は

0

511

である。ユニットの種別ごと

MAC ID

の割付は,

表 48 による。

表 48MAC ID の範囲

ユニットの種別

0x0000−0x003F(0∼63)

ワードスレーブ(IN 又は MIX)

0x0040−0x007F(64∼127)

ワードスレーブ(OUT)

0x0080−0x00FF(128∼255)

ビットスレーブ(IN 又は MIX)

0x0100−0x017F(256∼383)

ビットスレーブ(OUT)

0x0180−0x01BF(384∼447)

リピータ

0x01C0(448)

マスタ

0x01C1−0x01FF(449∼511)

予約領域

ユニットの設定範囲外の不正な

MAC ID

を設定した場合,そのユニットは通信異常状態になる。

5.3.5.4.3

伝送速度

このアトリビュートは,設定した伝送速度を表す。設定可能なアトリビュート値は,

表 49 による。

表 49−伝送速度

内容

0 93.75

kbit/s

1

予約領域

2 1.5

Mbit/s

3 3

Mbit/s

4 4

Mbit/s

5∼255

予約領域

5.3.5.4.4

Allocation choice

このアトリビュートは,

表 50 のとおり選択した通信の種類を表す。

表 50Allocation choice

ビット

7 6 5 4 3 2 1  0

意味

予約領域 I/O

予約領域

5.3.5.4.5

ノードアドレス設定スイッチの変更

このアトリビュートは,電源投入後にノードアドレス設定スイッチの設定を変更したどうかを表す。

5.3.5.4.6

伝送速度設定スイッチの変更

このアトリビュートは,電源投入後に伝送速度設定スイッチの設定を変更したかどうかを表す。

5.3.5.4.7

ノードアドレス設定スイッチの値

このアトリビュートは,ノードアドレス設定スイッチの現在の設定値を表す。


58

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.3.5.4.8

伝送速度設定スイッチの値

このアトリビュートは,

表 51 のとおり伝送速度設定スイッチの現在の設定値を表す。

表 51−伝送速度設定スイッチの値

内容

0 93.75

kbit/s

1

予約領域

2 1.5

Mbit/s

3 3

Mbit/s

4 4

Mbit/s

5∼255

予約領域

5.3.5.4.9

explicit

メッセージタイマ

このアトリビュートの単位は“秒”である。

5.3.5.4.10

動作中のノードテーブル

CompoNet

リンク

オブジェクトのインスタンスのアトリビュート

11

は,

512 bit

の配列で構成し,

MAC ID

ごとに

1 bit

が対応しなければならない。最下位ビットが

MAC ID 0

に,最上位ビットが

MAC ID 511

に対

応する。ノードが加入状態にあり

explicit

メッセージのアクセスが可能な場合,そのノードの

MAC ID

対応するビットは

1

に設定していなければならない。ノードが不在又は未加入状態で,

explicit

メッセージ

通信ができない場合,そのビットは

0

クリアしなければならない。

5.3.5.4.11

ノードの状態

インスタンス

アトリビュート

12

13

14

15

及び

16

は,スレーブ又はリピータの基本状態を表す。各

ビットの定義は,

表 52 及び表 53 による。

表 52−ノードの状態を表すビットの定義

ビット

名称

内容

0∼3

ノードのネットワーク加入状態

表 53 参照。

4

通信異常フラグ

1 はそのノードアドレスに通信異常が起きていることを表す。

5

タイムアウトフラグ

1 はマスタがコネクションタイムアウトを検出したことを表す。

6∼7

予約領域,0 とする。

表 53−ノードのネットワーク状態を表すビットの定義

ビット 0∼3

ノードのネットワーク状態

0 0 0 0

不在

0 0 0 1

オフライン状態

0 0 1 0

ロック状態

0 0 1 1

オンライン状態

0 1 0 0

EventOnly 状態

0 1 0 1

通信異常状態

0 1 1 0∼1 1 1 1

予約領域

5.3.5.5

CompoNet

リンク  オブジェクトのインスタンスサービス

5.3.5.5.1

概要

ここでは,

CompoNet

リンク

オブジェクトがサポートする共通サービス及びオブジェクトクラス特有の

サービスについて規定する。


59

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.3.5.5.2

共通サービス

必須の共通サービスは,

表 54 による。

表 54CompoNet リンク  オブジェクトの共通サービス

サービスコード

実装の必要性

サービス名

内容

0x0E

要 Get_Attribute_Single

指定のアトリビュートの内容を返す。

0x10

要 Set_Attribute_Single

CompoNet リンク  オブジェクトのアトリビュートを
変更する場合に用いる。

5.3.5.5.3

オブジェクトクラス特有のサービス

5.3.5.5.3.1

概要

CompoNet

リンク

オブジェクトのインスタンスは,

表 55 のオブジェクトクラス特有のサービスをサポ

ートする。

表 55CompoNet リンク  オブジェクトクラス特有のサービス

サービスコード

実装の必要性

サービス名

サービスの内容

0x4B

条件付き

a)

 Allocate

定義済みマスタ/スレーブコネクションセットの使
用を要求する。

0x4C

条件付き

b)

 Release

定義済みマスタ/スレーブコネクションセット内の

指定のコネクションを必要としないことを示す。そ

のコネクションは解放(削除)される。

a)

  スレーブには必須,リピータには任意,マスタには使用不可である。

b)

 Allocate をサポートするならば,必須である。

5.3.5.5.3.2

Allocate

サービスコード:4B

Hex

図 44 及び次の内容を,

Allocate

リクエストのサービスデータフィールド内で指定する。

By e  Of s t

7

6

5

4

3

2

1

0

0 Allocation

Choice

1

予約領域

2

(L)

(H)


4

(L)

(H)

5

図 44Allocate リクエストサービスデータ

a

)

Allocation Choice

Allocation Choice

パラメータは,

表 56 のように

1

オクテット内で指定する。各ビ

ットは,割り付けるコネクションを示す。ビット設定が

1

のとき,その特定のコネクションの割付を

要求する。ビット設定が

0

クリアのとき,要求元はそのコネクションの割付を要求しない。

表 56Allocation Choice オクテットの内容

ビット

7 6 5 4 3 2 1  0

意味

予約領域 I/O

予約領域

スレーブ又はリピータは

Allocate

リクエストを受信したとき,予約領域には何も設定していないこ

とを確認しなければならない。サーバは,予約領域を用いて送信したリクエストを無視し,エラーを

EPR

explicit メッセージタイマ


60

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

返信しなければならない。

b

)

エクスペクティッド  パケット  レート  このパラメータは,割付コネクションの

EPR

として用いる。

値は,

表 57 に定義する。

表 57EPR 

内容

0x0 000∼0xF FFF

0x0000 は初期値選択である。 
伝送速度 93.75 kbit/s のとき,初期値は 162 ms である。ほかの速度のとき,

初期値は 50 ms である。分解能は 1 ms である。

c

)

explicit

メッセージタイマ  この値は,5.2.4.3 で定義した

explicit

メッセージタイマの初期値を無効に

するのに用いる(

表 58 参照)。

表 58explicit メッセージタイマ

内容

0x0 000∼0xF FFF

0x0 000 は初期値選択である。分解能は 1 秒である。

d

)

正常なレスポンスのサービス  データフィールドのパラメータ  図 45 にある情報は,正常な

Allocate

レスポンスのサービスデータフィールド内で指定する。

By e  Of s t

7

6

5

4

3

2

1

0

0

予約領域(00)

1

予約領域(00)

図 45Allocate レスポンス  サービスデータ

e

)

Allocate

サービスに要求するサーバの動作  このサービスは 5.3.4.4.4.2 のとおり,コネクション割付に

用いる。

5.3.5.5.3.3

Release

サービス(サービスコード:4C

Hex

次に示すこのサービスは,スレーブ内の指定されたコネクションの割付を解除するために用いる。

a

)

リクエストのサービスデータフィールドのパラメータ  図 46 にある情報は,

Release

リクエスト内の

サービスデータフィールドで指定する。

By e  Of s t

7

6

5

4

3

2

1

0

0 Release

Choice

図 46Release リクエストサービスデータ

サービスデータフィールドには,

表 59 で示す情報がある。

表 59Release  マスタ/スレーブ  コネクションセットのリクエストパラメータ

名称

データの種類

内容

Release Choice

オクテット Release するコネクションを指示する。

Release Choice

パラメータは,

表 60 に示すように一つのオクテット内で指定する。各ビットは,

release

するコネクションを表す。ビットが

1

のとき,そのコネクションの

release

をリクエストしている。ビ

ットが

0

のとき,要求元はコネクションの

release

を要求していない。


61

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 60Release choice オクテットの内容

ビット

7 6 5 4 3 2 1  0

意味

予約領域 I/O

予約領域

サーバは,

Release

リクエストを受信したとき,予約領域に何も設定されていないことを確認しなけ

ればならない。サーバは,予約領域を用いてなされたリクエストを全て無視し,エラーを返信しなけ

ればならない。また,

00

値は無効である。

b

)

正常なレスポンスのサービスデータフィールドパラメータ  なし

5.3.5.5.4

Release 

マスタ/スレーブ  コネクションセットに要求するサーバの動作

5.3.4.4

のとおり,このサービスはコネクション解除に用いる。

5.3.6

CompoNet

リピータ  オブジェクトクラス(クラス ID コード:F8

Hex

5.3.6.1

概要

ここでは,

CompoNet

リピータオブジェクトについて規定する。

5.3.6.2

リピータ  クラスアトリビュート

リピータオブジェクトのクラスアトリビュートは,

表 61 による。

表 61−リピータ  クラスアトリビュート

アトリビュ

ート ID

(10 進法)

実装の

必要性

アクセス

ルール

名称

データ種別

アトリビュートの

内容

値の意味

1∼7

これらのクラスアトリビュートは任意であり,IEC 61158-5-2 の 6.2.1.2(FAL management model class 
specification)に規定がある。

5.3.6.3

リピータ  クラスサービス

リピータオブジェクトは,

表 62 のクラスサービスをサポートする。

表 62−リピータ  クラスサービス

サービスコード

実装の必要性

サービスの名称

内容

0x0E

条件付き

a)

 Get

Attribute

Single

リピータオブジェクトのアトリビュートの読出しに

使用する。

a)

  クラスアトリビュートをサポートする場合,必須である。

5.3.6.4

インスタンス  アトリビュート

5.3.6.4.1

概要

リピータオブジェクトのインスタンス

アトリビュートは,

表 63 による。

表 63−リピータクラスのインスタンス  アトリビュート

アトリビ

ュート ID

(10 進法)

実装の 
必要性

アクセス

ルール


V

名称

データ
の種別

内容

値の意味

1

必須 Get V

スレーブポートネットワーク電圧 UINT

単位:100 mV

2

必須 Get V

スレーブポートネットワーク電圧最大値 UINT −

単位:100 mV

3

必須 Get V

スレーブポートネットワーク電圧最小値 UINT −

単位:100 mV

4

必須 Set N

V

スレーブポートネットワーク電圧しきい値

UINT

単位:100 mV

5

必須 Get V

マスタポートネットワーク電源 ON/OFF BOOL −

5.3.6.4.6

参照


62

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.3.6.4.2

スレーブポートネットワーク電源電圧

このアトリビュートは,

DC 0

28 V

である,スレーブポートへのネットワーク電源電圧の現在値を正し

く反映しなければならない。分解能は

100 mV

である。電圧が計測可能限度を超えた場合は,限界値を用

いなければならない。

5.3.6.4.3

スレーブポートネットワーク電源最大値

リセット以降検出したスレーブポートの電源電圧の最大値である。分解能は

100 mV

である。

5.3.6.4.4

スレーブポートネットワーク電圧最小値

リセット以降検出したスレーブポートの電源電圧の最小値である。分解能は

100 mV

である。

5.3.6.4.5

スレーブポートネットワーク電圧しきい値

このアトリビュートの分解能は

100 mV

である。初期値は

140

である。アトリビュート

ID1

のスレーブ

ポートネットワーク電圧がこのしきい値より低い場合,ノードは

CN

フレーム内のワーニングビット(ス

テータスビット

B0

)を設定することによって,マスタにその状態を伝えなければならない。ワーニングビ

ットが

ON

になっている要因がほかにもある場合,ベンダはワーニングビットについて詳細情報を提供し

なければならない。

5.3.6.4.6

マスタポートネットワーク電源 ON/OFF

電圧が

21 V

を超えた場合,このアトリビュートは

1

になる。電圧

3 V

未満では

0

である。

3

21 V

のと

きは

1

又は

0

である。値は

0

又は

1

だけ可能である。

5.3.6.5

インスタンスサービス

ここでは,リピータオブジェクトがサポートする共通サービスについて規定する。

共通サービスは,

表 64 の定義のとおりである。

表 64−リピータの共通サービス

コード

サービス

内容

0x05 Reset

リピータオブジェクトのアトリビュートをリセットする。

0x0E Get_Attribute_Single

リピータオブジェクトのアトリビュートを読み出す。

0x10 Set_Attribute_Single

リピータオブジェクトのアトリビュートを変更する。

Reset

サービスパラメータは,

図 47 による。

ワード

オフセット

1
5

1
4

1
3

1
2

1
1

1
0

9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

n

サービスコード

(0x05)

クラス ID(0xF8)

n+1

インスタンス ID

(0x01)

アトリビュート番号

図 47Reset サービスパラメータ

Reset

サービスをサポートするアトリビュートは,

表 65 による。

表 65Reset アトリビュート

アトリビュート番号

名称

2

スレーブポートのネットワーク電源電圧最大値

3

スレーブポートのネットワーク電源電圧最小値


63

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.4

ネットワーク  アクセス  ステートマシン

5.4.1

概要

ここでは,全製品に実装するネットワーク

アクセス

ステートマシンについて規定する。ネットワーク

アクセス

ステートマシンは,次のことを規定する。

製品の通信能力に関わるネットワークイベント

通信前に実施するタスク

5.4.2

ネットワーク  アクセスイベント

ネットワーク

アクセス

ステートマシンは,

STR

及び

STW

B_EVENT

を用いる。ここでは,その概

要を次に示す。

a

)

STR

B_EVENT

フレームを用いて,マスタは

Status read

を実施し,スレーブ又はリピータから情報

を得ることができる。ステータス情報は,次の項目を含む。

Vendor ID

ODVA

が割り当てる

CompoNet

のベンダ

ID

Serial Number

  ベンダが管理するユニット固有の番号

Repeater Mode

  リピータ又はスレーブを示すビットの

ON/OFF

状態

In Io Mode Status

  入力データのステータス及び長さ

Out Io Mode Status

  出力データのステータス及び長さ

Gate Count

  このノードとマスタとの間にあるリピータの数。

BEACON

フレームから寄せられた情

報。

Last Repeater Node Address

  直近に通過したリピータのアドレス。

BEACON

フレームから寄せられ

た情報。

b

)

STW

B_EVENT

フレームを用いて,マスタは

Status write

を実行し,スレーブ又はリピータのパラメ

ータを設定することができる。パラメータは,次の項目を含む。

Vendor ID

ODVA

が割り当てる

CompoNet

のベンダ

ID

Serial Number

  ベンダが管理するユニット固有の番号

Cn Time Domain

OUT

又は

TRG

フレームの後の

CN

フレーム送信開始時間

In Time Domain

OUT

又は

TRG

フレームの後の

IN

フレーム送信開始時間

Cn Frame Address Mask

  現在の通信サイクルで,

CN

フレームの送信が許可されているスレーブを

示す。

Out Block Pointer

0

79

OUT

スレーブが

OUT

フレームのどこからデータを得ているかを示す。

Running

  通常のオンライン操作を許可(加入状態/未加入状態)

Un Registrant

  重複アドレス検知の実施許可

Event Only

  構成,パラメータの設定,調査などの目的のために用いる特別なオンライン状態(

50

参照)

ネットワーク

アクセス

ステートマシンを処理する場合の遷移は,次のイベントによって決定する。

c

)

BEACON_OK

  有効な

CRC

,及び現在の速度設定と一致する

Speed Code

をもつ

BEACON

フレームを

受信したことを示す。

d

)

Network Timeout

  スレーブ又はリピータは,ネットワーク

ウォッチドッグ

タイマ(

WDT

)でネッ

トワーク通信を監視する。未加入状態で正常フレームを受信すると

WDT

を再トリガし,タイムアウ

トとしてはならない。加入状態では,

OUT

フレーム又は

TRG

フレームを受信しなければならない。

タイマは,ネットワークタイムアウトイベントによって,加入から未加入状態に遷移したときにも再


64

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

トリガする。ネットワーク

WDT

のタイムアウト時間は,伝送速度によって決まる(

表 66 参照)。

表 66−伝送速度及びネットワーク  ウォッチドッグ  タイマのタイムアウト時間

伝送速度

ネットワーク  ウォッチドッグ  タイマのタイムアウト時間

ms

4 Mbit/s,3 Mbit/s,1.5 Mbit/s

200

93.75 kbit/s

650

e

)

CN Counter Overflow

  ノードが未加入状態で

UnRegistrant

0

のとき,

CN

フレームカウンタは有効で

ある。マスタに対して

CN

フレームを一つ返すごとにカウンタ値を一つ加算する。値が

16

に達したと

きノードは通信異常状態に遷移する。ノードがオフライン状態に入ったとき,

CN

カウンタをリセッ

トする。

データフィールド内のパラメータ設定に依存する

STW

操作が幾つかある。

STW_Dup

VendorID

又は

SerialNumber

がそのノードのもつ値と異なる

STW

STW_Run

Running

1

で,

VendorID

又は

SerialNumber

がそのノードのもつ値と一致する

STW

STW_Run Online

EventOnly

0

の場合

STW_Run EventOnly

EventOnly

1

の場合

STW_Standby

Running

0

で,

VendorID

又は

SerialNumber

がそのノードのもつ値と一致する

STW

ノードは未加入状態に遷移する。

STW_Standby Offline

UnRegistrant

0

の場合

STW_Standby Locked

UnRegistrant

1

の場合

オンライン状態及び

EventOnly

状態は,直接,互いの状態に遷移することはできない。オンライン状態

のノード宛に

Run

1

EventOnly

1

STW

を送信すると,そのノードはオフライン状態に遷移する。

EventOnly

状態のノード宛の

Run

1

EventOnly

0

STW

は無視する。

重要事項:スレーブの状態遷移は,STW 受信完了から 500

 μ

s

以内に実施しなければならない。マスタは,

STW

送信後 500

 μ

s

間をスレーブが状態遷移するための時間として許可しなければならない。

5.4.3

状態遷移図

ネットワークアクセスの概要は,

図 48,図 49,図 50 及び表 67,並びに次による。

図 48−状態遷移図

速度検知状態

未加入状態

加入状態

通信異常

STW_Standby
ネットワーク
タイムアウト

ネットワーク
タイムアウト

BEACON_OK

STW_Run

STW_Dup 
CN カウンタオーバフロー

STW_Dup

電源 ON, 
リセット


65

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 67−ネットワーク  アクセス  ステートマシンの状態

状態

内容

可能な動作

速度検知状態

初期化,伝送速度検知

伝送速度検知

未加入状態

オフライン状態

マスタからの加入許可待ち STatus-Read(STR)及び STatus-Write

(STW)が可能。 
未加入 CN フレームが可能。

通信パラメータはマスタの STW によ

って設定。

ロック状態

マスタによって,加入拒否 STR 又は STW

未加入 CN フレーム

加入状態

オンライン状態

全てのネットワーク通信に加入

ネットワークの全動作

EventOnly 状態 EVENT 通信だけ加入 EVENT 通信

通信異常状態

重複 MAC ID 異常を検出

通信異常 CN フレーム

図 49−未加入状態の内容

図 50−加入状態の内容

a

)

ロック状態  マスタによって構成しないノードは,最終的に通信異常状態に遷移する。マスタは,こ

れらのノードをロック状態に遷移させることによって,通信異常を回避できる。ロック状態は,オフ

ライン状態と同じパターンで

LED

表示を行う。

b

)

EventOnly

状態

EventOnly

状態のスレーブは,

OUT

及び

TRG

フレームのデータを無視し,

IN

フレ

ームを返信しない。ただし,

explicit

メッセージの処理は行うことができる。この動作は,次のような

アプリケーションに活用することができる。バックアップ用のユニバーサル

I/O

ノードの初期データ

の長さが異なるが,それは

explicit

メッセージで変更可能な場合,誤動作する

I/O

ノードをそのバック

アップ用のユニバーサル

I/O

ノードと交換することができる。

EventOnly

状態はオンライン状態と同じ

加入状態

オンライン状態

EventOnly 状態

STW_Run Online

STW_Standby 
ネットワークタイムアウト

STW_Run EventOnly

STW_Run

STW_Dup

未加入状態

ロック状態

オフライン状態

STW_Standby Offline

STW_Standby Locked

STW_Standby Locked

STW_Standby Offline

ネットワークタイムアウト
STW_Standby

STW_Run

BEACON_OK

ネットワークタイムアウト

STW_Dup 
CN カウンタオーバフロー


66

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

パターンで

LED

表示する。

5.4.4

伝送速度自動認識機能

伝送速度自動認識機能のメカニズムは,

図 51 による。

図 51−伝送速度検知図

BEACON

フレームのスピードコードパラメータは,速度検出以外の状態では全て無視する。

5.4.5

重複 MAC ID 検出

重複

MAC ID

を検出する方法は,三つある。マスタによる検出,スレーブ又はリピータによる検出,及

STW

イベントによる検出である。

重複

MAC ID

の検出を開始するには,マスタが

CN

フレームリクエストを発行し,ネットワークからの

情報を収集する。レスポンスの内容から,マスタは

I/O

データエリアに重複があるかどうか判断できる。

データサイズが大きいために,あるモジュールが複数の

MAC ID

を占有しなければならないことがある。

例えば,

MAC ID 128

のビットスレーブが

4 bit

の入力データをもつ場合,

MAC ID 129

もそのスレーブが占

有しなければならない。ただし,

CN

フレームレスポンス内で通知されるそのスレーブの

MAC ID

128

である。別のスレーブが

MAC ID 129

を用いて

CN

フレームレスポンスを送信した場合,マスタはそのノ

ードに対して重複

MAC ID

を検出する。

マスタは,ノードを通信異常状態にさせるために,故意にデータ重複状態を引き起こすことができる。

同一の

MAC ID

に複数のノードが存在する場合,データ衝突が起きるため,マスタはどのノードからも

CN

フレームを正しく受信できない可能性がある。マスタはこれらのユニットからの

CN

フレームを要求

し続ける。依然としてデータ衝突が続く場合は,そのノードの

CN

フレームカウンタが上限値(

15

)を超

える。これによってそのノードは自局が重複

MAC ID

のノードであることを確認する。

データ衝突が起こらず,マスタが

CN

フレームレスポンスを受信した場合,マスタは

STR

を発行し,ノ

ードの

VendorId

及び

SerialNumber

を取得しなければならない。再び複数のノードがこの

MAC ID

を用いて

STR

がうまくいかなかった場合,そのノードの

CN

フレームカウンタは最終的に上限値を超える。

STR

うまくいった場合,マスタは

STR

レスポンスで受け取った

VendorID

及び

SerialNumber

を用いて,

STW

その

MAC ID

に送信し,

STW

のノードの構成を試みるとき,その状態が検出される。その

MAC ID

を用

いているユニットは全てこの

STW

を受信する。しかし,一つを除いて全てのユニットはアイデンティテ

初期データ

次の伝送速度

T1 以内に

正常フレームを

受信したか?

T2 以内に

スピードコードが一致する

BEACON フレームを

受信したか?

はい

はい

いいえ

いいえ

オフライン状態へ

電源 ON

ネットワークタイムアウト

伝送速度 T1  T2 
93.75 kbit/s

250

250

その他 30

250

単位  ms


67

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

ィ情報が不一致なため,自局を重複

MAC ID

ノードとして認識する(

表 68 参照)。

表 68−重複 MAC ID 検出メカニズム

マ ス タ に よ る 検

マスタは,I/O データエリアにおける重複を検出する。

マスタは,既知の不正な VenderID 番号である“0xFFFF”をもつ STW(STW_Dup)を用いて,

そのノードを通信異常状態にさせる。

ス レ ー ブ 又 は リ

ピ ー タ 自 身 に よ
る検出

未加入状態で,ノード宛の CN フレームリクエストを指定数受信後,STW が実行されない場合,

そのノードの CN カウンタはオーバフローになり,ノードは通信異常状態になる。CN カウンタ
の上限は 15 である。

マスタは,TRG フレーム又は OUT フレームを用いて重複アドレスのノード宛に CN フレーム

リクエストを送信し,通信異常状態にあるノードを検出してもよい。

STW による検出

マスタが重複アドレスのノードの一つから正常な CN フレーム及び STR レスポンスを受信する
ことができる場合,その MAC ID に STW を送信する。同一の MAC ID を用いているほかのユ

ニットは,不正な VendorId 又は SerialNumber が含まれる STW を受信後,通信異常状態になる。

マスタは,TRG フレーム又は OUT フレームを用いて重複アドレスのノード宛に CN フレーム
リクエストを送信し,通信異常状態にあるノードを検出してもよい。

5.4.6

リピータの動作

リピータは,

CRC

エラーなどフレーム内でエラーを検出した場合,リピート又はフレームの転送を停止

しなければならない。

1

台のリピータが,全てのフレームに対して透過的というわけではない。どのフレームをリピートする

かについては,

表 69 による。

BEACON

フレームのゲートカウント値が

2

未満の場合,リピータは“最後に追加したリピータのアドレ

ス”を自局のアドレスに置き換え,

BEACON

フレームのゲートカウント値を一つ加算する。その変更に対

して

CRC

を再計算して用いる。ゲートカウント値が

2

のとき,

BEACON

はリピートしない(

図 52 参照)。

表 69−フレームのリピート方向

方向

フレームの種別

リピート動作

注記 

下流へ OUT_フレーム

あり

受信中はリピートする

TRG_フレーム

あり

受信中はリピートする

A_EVENT

あり

受信中はリピートする

a)

B_EVENT

あり

受信中はリピートする

a)

CN_フレーム

なし

IN_フレーム

なし

BEACON_フレーム

あり

受信,変更,送信

上流へ OUT_フレーム

なし

TRG_フレーム

なし

A_EVENT

あり

受信中はリピートする

B_EVENT

あり

受信中はリピートする

CN_フレーム

あり

受信中はリピートする

IN_フレーム

あり

受信中はリピートする

BEACON_フレーム

なし

a)

  このリピータ宛のメッセージの場合は,リピートを停止しなければならない。


68

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

LRA:最後に通過したリピータのノードアドレス 
GC:ゲートカウント(Gate Count)

図 52−リピータが変更した BEACON フレーム

5.5

I/O

コネクション

CompoNet

は,ユニキャスト入力及びマルチキャスト出力の

I/O

コネクションだけをサポートする。

I/O

コネクションはフラグメントをサポートしない(

図 53 参照)。

図 53−マルチキャスト I/O コネクション

マスタは

OUT

フレームを用いて,コンシューム側のスレーブに出力データを送信する。マスタの最大

出力データサイズは,

1 280 bit

である。プロデュース側のスレーブは,

IN

フレームを用いて入力データを

マスタに送信する(フレームのフォーマットについては 5.2.2.1 及び 5.2.2.4 を,通信パターンについては

5.1.3

を参照)

5.6

TDMA

5.6.1

概要

ここでは,タイミング特性について規定する。

5.6.2

データリンクのタイミング特性

5.6.2.1

用語の定義

タイミング特性の説明に,次の用語を用いる。

受信遅延(Receiving Delay

あるフレームが完了した時点から,そのフレームを

MAC

で正常に解読

I/O コネクション

オブジェクト

I/O コネクション

オブジェクト

I/O コネクション

オブジェクト

スレーブ B

スレーブ A

マスタ

マルチキャスト


69

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

及び表示するまでの時間。

送信遅延(Transmitting Delay

あるフレームの

MAC

への送信を上位層が開始した時点から,完全

なフレームを

PHY

回路に送信するまでの時間。

5.6.2.2

マスタのタイミング特性

マスタの処理時間は,

図 54 に示すとおり,

MAC

及び

PHY

回路の影響を受ける。マスタは,

表 70 に示

す時間パラメータに適合しなければならない。

マスタ

MAC

PHY
回路

マスタユニット

図 54−マスタ MAC 及び PHY 回路図

表 70−マスタ  タイミング特性

方向

階層

詳細

最小値

最大値

送受信

マスタ MAC MAC 遅延

26 mark

30 mark

送信 PHY 回路 PHY 送信遅延

a)

0 ns

45 ns

受信 PHY 回路 PHY 受信遅延

a)

0 ns

105 ns

送受信 PHY 回路 PHY 回路遅延

0 ns

150 ns

a)

  5.7.3.5 参照。

表 70 から次の時間が求められる。

マスタの固定遅延

26 mark

マスタの最大変動遅延

4 mark

150 ns

5.6.2.3

スレーブのタイミング特性

スレーブの処理時間は,

図 55 に示すとおり,

MAC

及び

PHY

回路の影響を受ける。スレーブは,

表 71

に示す時間パラメータに適合しなければならない。

スレーブ

MAC

PHY
回路

スレーブユニット

図 55−スレーブ MAC 及び PHY 回路図


70

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 71−スレーブのタイミング特性

方向

階層

詳細

最小値

最大値

受送信

スレーブ MAC EVENT フレーム以外のフレームの MAC 遅延

26 mark

29 mark

受送信

スレーブ MAC STW フレーム以外の EVENT フレームの MAC

遅延

25 mark

27 mark

受送信

スレーブ MAC STW フレームの MAC 遅延

30 mark

32 mark

送信 PHY 回路 PHY 回路送信遅延

0 ns

45 ns

受信 PHY 回路 PHY 回路受信遅延

a)

0 ns

105 ns

受送信 PHY 回路 PHY 回路遅延

0 ns

150 ns

a)

  5.7.4.5 参照。

表 71 から次の時間が求められる。

スレーブの固定遅延(

OUT

BEACON

CN

IN

の各フレームに対するスレーブの固定遅延)

 26 mark

スレーブの最大変動遅延(

OUT

BEACON

CN

IN

の各フレームに対するスレーブの最大変動遅延

時間)

 3 mark

150 ns

スレーブの固定イベント遅延(

STW

フレーム以外の

A_EVENT

及び

B_EVENT

フレームに対するスレ

ーブの固定遅延時間)

 25 mark

スレーブの最大変動イベント遅延(

STW

フレーム以外の

A_EVENT

及び

B_EVENT

フレームに対する

スレーブの最大変動遅延時間)

 2 mark

150 ns

スレーブの固定 STW 遅延(

STW

フレームに対するスレーブの固定遅延)

 30 mark

スレーブの最大変動 STW 遅延(

STW

フレームに対するスレーブの最大変動遅延)

 2 mark

150 ns

5.6.2.4

リピータのタイミング特性

リピータの処理時間は,

図 56 に示すとおり,

MAC

及び

PHY

回路の影響を受ける。リピータは,

表 72

に示す時間パラメータに適合しなければならない。

スレーブ

MAC

PHY
回路

リピータユニット

PHY
回路

スレーブ

ポート

マスタポート

図 56−リピータ MAC 及び PHY 回路図


71

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 72−リピータのタイミング特性

方向

階層

詳細

最小値

最大値

リピート

スレーブ MAC MAC リピート遅延

32 mark

35 mark

PHY 回路 PHY 回路リピート遅延

0 ns

150 ns

送信 PHY 回路 PHY 回路送信遅延

0 ns

45 ns

受信 PHY 回路 PHY 回路受信遅延

0 ns

105 ns

受送信

スレーブ MAC 
(スレーブポート)

EVENT フレーム以外のフレームの MAC 遅延

表 71 参照

受送信

スレーブ MAC

(スレーブポート)

STW フレーム以外の EVENT フレームの MAC
遅延

受送信

スレーブ MAC

(スレーブポート)

STW フレームの MAC 遅延

受送信 PHY 回路

(スレーブポート)

PHY 回路遅延

表 72 から次の時間が求められる。

リピートの固定遅延

32 mark

リピートの最大変動遅延

3 mark

150 ns

5.6.2.5

ケーブルの伝ぱ遅延

用いるケーブルは,

表 73 の時間パラメータに適合しなければならない。

表 73−ケーブルの伝ぱ遅延

内容

最小値

ns/m

最大値

T

c

ns/m

ケーブルの伝ぱ遅延 0

8

表 73 から次の時間が求められる。

最大ケーブル伝ぱ遅延=

8 ns/m

×ケーブル最大長

ケーブル最大長は,

表 74 による。

表 74−ケーブル最大長

伝送速度

仕様上の長さ

m

計算上の長さ

m

4 Mbit/s

30

30

3 Mbit/s

30.5

31

1.5 Mbit/s

100

203

93.75 kbit/s

506

506

5.6.2.6

送信プロセス

送信プロセスは,

図 57 による。


72

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mark

ケーブル遅延

ケーブル遅延

CN

タイムドメイン

ケーブル遅延

ケーブル遅延

マスタ

リピータ

スレーブ

OUTフレーム

CNフレーム

MAC 伝送遅延
+PHY回路伝送遅延

MACリピータ遅延

+PHY回路リピータ遅延

MACリピータ遅延
+PHY回路リピータ遅延

MAC受信遅延
+PHY回路受信遅延

MAC伝送遅延
+PHY回路伝送遅延

MAC受信遅延

+PHY回路受信遅延

CNフレーム

単位

:

マーク

図 57−送信プロセス

5.6.3

タイムドメインの計算

5.6.3.1

用語の定義

タイムドメインの計算に用いるパラメータは,

表 75 による。

表 75−タイムドメイン計算用パラメータ

パラメータ

定義

効率

マンチェスタ符号化方式の変換効率 
1 bit=2 mark

2

周波数変動

±500 ppm

1 001 又は 1 000

リピータの固定遅延

固定のリピート遅延 32

mark

固定遅延

(マスタの固定遅延)

(マスタの最大変遅延)

(スレーブの固定遅延)

56 mark+150 ns

変動遅延

(スレーブの最大変動遅延)

(最大ケーブル遅延の合計)

×6]

(最大変動リピート遅延)

×4]

750 ns+[(最大ケーブル遅延の合計)
×6]

ns+15 mark

マージン補正 IN 及び CN フレームの周波数偏差のマージン:

0.57 mark 以下 
各フレーム位置に対する周波数計算のマージン:
0.07 mark 以下 
合計=0.57+0.07=0.64 mark

1 mark

5.6.3.2

フレームマーク

フレームマークは,

表 76 による。


73

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 76−フレームマーク

フレーム

標準マーク数

BEACON (5+5+2+3+6+2+8)×2=62 mark   
OUT (5+7+9+7+N

wo

a)

×16+{[N

bo

b)

+7]/8}×16+16)×2

=88+{N

wo

a)

+[N

bo

b)

+7]/8}×32 mark

TRG (5+7+9+8)×2=58 mark 
CN 
(CN_Std_Marks)

(5+4+9+4+8)×2=60 mark

WordIN 
(WordIN_Std_Marks)

(5+2+9+5+16+8)×2=90 mark

BitIN 
(BitIN_Std_Marks)

(5+2+9+5+2+8)×2=62 mark

EVENT [5+6+9+9+5+N

ed

c)

×8+16]×2=100+N

ed

c)

×16 mark

a)

  N

wo

は,ワード OUT スレーブの総ワード数である。

b)

  N

bo

は,ビット OUT スレーブの総ノード数である。

c)

  N

ed

は,EVENT フレームのイベントデータの長さをオクテットで表したものである。

5.6.3.3

CN

タイムドメイン及び IN タイムドメイン

通信サイクルモデルは,

図 58 による。各フレーム位置で周波数変動量を乗じる必要がある。

OUTフレーム

第1

セグメント

1st CN

2nd CN

1st CN

2nd CN

1st IN

1st IN

2nd IN

2nd IN

固定遅延

1st CN

Fd

2nd CN

1st IN

2nd IN

第3セグメントからのフ

レームのコリジョンを避

けるためのスペース

(Repeater fixed delay *2)

1st CNの範囲

1st INの範囲

2nd INの範囲

Fd

Fd

Fd

Fd

Fd

Fd

Fd

Fd

Fd

Fd

OUTフレーム到着の遅延

(Repeater fixed delay *2)

OUTフレー
ム到着の遅

(Repeater

fixed delay)

第2、第3セグメントからのフレームのコリジョンを
避けるためのスペース(Repeater fixed delay *4 )

末端

Repeater fixed delay

Repeater fixed delay *2

Fd = 変動遅延

第2

セグメント

第3

セグメント

2nd CNの範囲

図 58−送信サイクルモデル

電源投入又はリセット後,スレーブ及びリピータは,受信した

BEACON

のゲートカウント値によって,

どのセグメント層とつながっているを知る。

CN

タイムドメインの初期値については,5.6.3.4 による。

ネットワークのマスタは,自局のスケジュール方針に従ってバスサイクルの

CN

フレーム数を変更する

ことができる。マスタは,ほかの全てのノードのタイミングを計算し,その情報を

STW

でスレーブ及び

リピータに送信する。参考のため,

表 77 及び表 78 

CN

タイムドメイン及び

IN

タイムドメインの計算方

法を示す。


74

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 77−第 セグメントのノードに対するタイムドメイン設定

設定

第 1 セグメントのタイムドメイン

CN#0

リピータの固定遅延×4

CN#1 (CN#0+CN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正)×周波数変動 
CN#(cn_last) [CN#(cn_last-1)+CN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動 
WordIN#0 [CN#(cn_last)+CN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動 
WordIN#(win_last) [WordIN#(win_last-1)+WordIN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動
BitIN#0

ワード IN スレーブが存在する場合

[WordIN#(win_last)+WordIN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動 

ワード IN スレーブが存在しない場合

[CN#(cn_last)+CN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動

BitIN#(bin_last) [BitIN#(bin_last-1)+BitIN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動 
Tail end

ワード IN スレーブが終端にある場合

[WordIN#(win_last)+WordIN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動 

ビット IN スレーブが終端にある場合

[BitIN#(win_last)+BitIN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動 

ワード IN スレーブ及びビット IN スレーブの両方が終端にない場合

[CN#(cn_last)+CN_Std_Marks+変動遅延+マージン補正]×周波数変動

表 78−第 及び第 セグメントのノードに対するタイムドメイン設定

設定

第 2 セグメントのタイムドメイン

第 3 セグメントのタイムドメイン

CN#n CN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×2 CN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×4

IN#n WordIN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×2 WordIN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×4

BitIN#n BitIN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×2 BitIN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×4

a)

 RFD はリピータ固定遅延である。

5.6.3.4

CnDefault

タイムドメイン

CnDefault

タイムドメインサイクルのモデルは,

図 59 による。

    1st CN の範囲    

2nd CN  の範囲 

1st CN

2nd CN

OUT フ
レーム

第 2 又は第 3 セグメント
からのフレームの衝突を

避けるためのスペース

(リピータ固定遅延×4)

先 頭 予
約領域

最 大 遅 延
変動量

予約領域

最 大 遅 延
変動量

予約領域

図 59CnDefault タイムドメインのサイクルのモデル

リピータ用に

CnDefault

タイムドメインを計算する場合は,余裕をもたせるため,予約領域として

MAC

リピータ遅延の前後にそれぞれ

1 mark

を付与した。

表 79CnDefault タイムドメイン計算用のリピータ遅延

方向

詳細

最小値

最大値

リピート

スレーブ MAC MAC リピータ遅延

32 mark

36 mark

物理層

物理層のリピータ遅延

0 ns

150 ns

表 79 に基づき,表 80 の時間が得られる。

リピート変動遅延の修正最大値(リピートの変動遅延)

4 mark

150 ns


75

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 80CnDefault タイムドメイン計算用パラメータ

項目

定義

効率

マンチェスタ符号化方式の変換効率 
1 bit=2 mark

2

周波数変動

±500 ppm

1 001 又は 1 000

リピータの固定遅延

固定リピート遅延=32 mark

32 mark

先頭予約領域

予約領域 26

mark

予約領域

予約領域 4

Mbit/s:18 mark

3 Mbit/s:19 mark 
1.5 Mbit/s:21 mark 
93.75 kbit/s:23 mark

最大遅延変動量

(スレーブの最大変動遅延)

+[(最大ケーブル遅延の合計)×6]

+[(リピート変動遅延の修正最大値)×4] 
+(マージン補正) 
 
4 Mbit/s:750/125+20+[(8×30)/125]×6→38 mark 
3 Mbit/s:750/166+20+[(8×31)/166]×6→37 mark 
1.5 Mbit/s:750/333+20+[(8×203)/333]×6→53 mark 
93.75 kbit/s:750/5 347+20+[(8×506)/5 347]×6→27 mark

4 Mbit/s:38 mark 
3 Mbit/s:37 mark 
1.5 Mbit/s:53 mark 
93.75 kbit/s:27 mark

注記 1 4

Mbit/s の場合の 1 mark の長さは 125 ns である。

注記 2 3

Mbit/s の場合の 1 mark の長さは 166 ns である。

注記 3 1.5

Mbit/s の場合の 1 mark の長さは 333 ns である。

注記 4 93.75

kbit/s の場合の 1 mark の長さは 5 347 ns である。

スレーブ又はリピータは,

表 81 及び表 82 の方法で計算した

CnDefault

タイムドメインの値を用いなけ

ればならない。切上げ値は,

附属書 による。

表 81−第 セグメントの設定

設定

第 1 セグメントのタイムドメイン

CN#0 (リピータの固定遅延)×4+先頭予約領域 
CN#1 (CN#0+CN_Std_Marks+予約領域+最大遅延変動量)×周波数変動 
CN#(cn_last) [CN#(cn_last-1)+CN_Std_Marks+予約領域+最大遅延変動量]×周波数変動

表 82−第 及び第 セグメントの設定

設定

第 2 セグメントのタイムドメイン

第 3 セグメントのタイムドメイン

CN#n CN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×2 CN#n(第 1 セグメント)−RFD

a)

×4

a)

 RFD は,リピータの固定遅延である。

5.6.3.5

EVENT

タイムドメイン

ここでは,

参考までに

EVENT

通信のタイミングの計算方法を説明する。

図 60 は,

マスタ用モデルである。

 EVENT

REQ

EVENT

ACK

マスタ送

信遅延

リピータ固

定遅延×2

スレーブの

受信遅延

スレーブの

送信遅延

リピータ固

定遅延×2

送信変動

遅延

マスタの

受信遅延

モニタリング時間

図 60−マスタのイベント通信モデル


76

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

EVENT

タイムドメインの長さは,次の計算式及び

表 83 のパラメータを用いて計算する。

マスタの送信遅延

EVENT REQ

の長さ×周波数変動

+リピータの固定遅延×

2

+スレーブの受信遅延

EVENT ACK

の長さ×周波数変動

+スレーブの送信遅延

+リピータの固定遅延×

2

+送信変動遅延

+マスタの受信遅延

参考のために,リピータ又はスレーブについて,イベント通信モデルを

図 61 に示す。

 POLL

 EVENT

REQ

マスタの

送信遅延

リピータ固

定遅延×2

スレーブの

受信遅延

スレーブの

送信遅延

リピータ固

定遅延×2

送信変動

遅延

マスタの

受信遅延

モニタリング時間

図 61−スレーブのイベント通信モデル

イベントタイムドメインの長さは,次の計算式及び

表 83 のパラメータを用いて計算する。

マスタの送信遅延

POLL

の長さ×周波数変動

+リピータの固定遅延×

2

+スレーブの受信遅延

EVENT REQ

の長さ×周波数変動

+スレーブの送信遅延

+リピータの固定遅延×

2

+送信変動遅延

+マスタの受信遅延


77

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 83−イベントタイムドメイン計算用パラメータ

パラメータ

マスタの送信遅延

マスタの送信遅延+マスタの受信遅延

=マスタの固定遅延+マスタの最大変動遅延 
=30 mark+150 ns

表 70 参照)

マスタの受信遅延

スレーブの受信遅延

スレーブの受信遅延+スレーブの送信遅延: 
STW 以外の EVENT フレーム:27 mark+150 ns 
B_EVENT STW フレーム:32 mark+150 ns 

表 71 参照)

スレーブの送信遅延

EVENT REQ の長さ STR リクエスト:132 mark

STW リクエスト:420 mark 
A_EVENT:804 mark 以下 
5.2 参照)

POLL の長さ POLL:132 mark

5.2 参照)

EVENT ACK の長さ STR レスポンス:388 mark

STW レスポンス:132 mark 
A EVENT ACK:100 mark 
5.2 参照)

リピータの固定遅延

固定のリピート遅延:32 mark

表 72 参照)

送信変動遅延

最大ケーブル遅延合計×6

+リピートの最大変動遅延×4

=600 ns+(

最大ケーブル遅延合計

×6)ns+12 mark

5.6.2.5 及び 5.6.2.3 参照)

周波数変動 1

001 又は 1 000

表 75 参照)

5.7

物理層

5.7.1

概要

ここでは,物理層について規定する。

5.7.2

物理的信号伝達

CompoNet

は,マンチェスタ符号化方式を採用している。二つの符号で一つの反転マンチェスタ符号化

ビットを表す(

図 62 及び表 84 参照)。

送信方向

図 62−マンチェスター符号化(反転)

1 mark

1 ビット

1

1

1

0

0


78

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 84CompoNet マンチェスタ符号化方式

記号 
mark

意味

マンチェスタ符号

(反転)

{H,L}

データ 0 0

{L,H}

データ 1 1

{L,L}{H,H}

不正

5.7.3

マスタポート

5.7.3.1

マスタポートのコネクタ

マスタポートに使用可能なコネクタは,

表 85 による。

表 85−マスタポートに使用可能なコネクタ

コネクタ

オープン

フラット I

フラット II

マスタ

ジャック

ジャック

ジャック

注記

マスタポートに“取外し不可のケーブル”

2)

を用いることはできない。

2)

“取外し不可のケーブル”とは,機器に取り付けたネットワーク接続用ケーブルで,専用工具

なしには使用者がクリップを取り除いたり,ケーブルを取り外したりできないものである。

5.7.3.2

マスタポート電源

マスタポートを介してセグメント内の下位スレーブに電源供給する場合,次のいずれかの方法を用いな

ければならない。

マスタポートを介してネットワークに接続している内部電源から供給。

マスタの専用電源端子,又は 5.7.11.2.2 にあるマスタポートプラグを介してネットワークに接続してい

る外部電源から供給。

いずれの方法でもマスタポートの電源コネクタ及び距離については,5.7.11.1.1 の仕様に従う。

外部電源からマスタポートプラグに電源供給する場合は,オープン形プラグを用いなければならない。

マスタポートの電源仕様は,

表 110 による。

5.7.3.3

マスタポートのインピーダンス

マスタポートのインピーダンス制限値は,

表 86 及び表 87 による。

表 86−受信時のマスタポートインピーダンス

周波数

MHz

インピーダンス

下限

上限

0.75 140  163 
1 139 162 
1.5 137  159 
3 125 146 
4 116 135


79

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 87−送信時のマスタポートインピーダンス

周波数

MHz

インピーダンス

下限

上限

0.75 81

94

1 83 97 
1.5 86  100 
3 91 106

4 92 108

5.7.3.4

マスタポート

5.7.3.4.1

送信信号

図の構成の場合,マスタポートは,

図 63,表 88 及び表 89 の要求事項に従って信号を送信しなければな

らない。詳細は,箇条 による。

図 63 の縦軸は(

V

BDH

V

BDL

)である。

図 63−マスタポート送信マスク

表 88−伝送速度 4

Mbit/s

3

Mbit/s

及び 1.5

Mbit/s

の場合のマスタポート送信仕様

記号

制限特性

注記

V

max

 1.90

V

V

min

 1.40

V

V

max

−1.40 V

V

min

−1.90 V

T

1

11 ns∼27 ns

0 V で交差

T

2

8 ns∼32 ns

0 V で開始, 
下流−1.0 V 又は上流 1.0 V で交差

T

3

75 ns

V

min

∼+V

max

又は−V

min

∼+V

max

の間の波形電圧値

T

3

−データ反転ポイント

T

3

の完了後,データが反転するまで)

V

min

∼−V

max

又は+V

min

∼+V

max


80

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 8993.75

kbit/s

の場合のマスタポート送信仕様

記号

制限特性

注記

V

max

 1.90

V

V

min

 1.40

V

V

max

−1.40 V

V

min

−1.90 V

T3 1/8

mark

V

min

∼+V

max

又は−V

min

∼+V

max

の間の波形電圧値

T

3

−データ反転ポイント

T

3

の完了後,データが反転するまで)

V

min

∼−V

max

又は+V

min

∼+V

max

送信マスクの測定方法は,

図 64 による。抵抗器は,金属皮膜又は炭素皮膜形でなければならない。

図 64−マスタ又はスレーブポートの出力波形テスト回路

5.7.3.4.2

マスタポート受信信号

受信側は,5.7.5 の規定に適合しなければならない。

5.7.3.5

マスタポートの PHY 回路遅延

マスタポートの

PHY

回路は,次の項目を満たさなければならない。

送信時の最大遅延

 45

ns

受信時の最大遅延

 105

ns

5.7.4

スレーブポート

5.7.4.1

スレーブコネクタ

スレーブには取外し不可のケーブルを装着するか,

又は

表 91 に示すジャックを取り付けなければならな

い。取外し不可のケーブルの場合は,ケーブルを指定の長さに切断し,

表 90 のプラグのいずれかを取り付

けなければならない。取外し不可のケーブルの仕上り長さは,

表 108 による。

取外し不可のケーブルは,

50 cm

以上でなければならない。

表 90−取外し不可のケーブルに使用できるコネクタ

コネクタ

フラット I

フラット II

スレーブ

プラグ

a)

プラグ

a)

a)

  取外し不可のケーブルをスレーブに装着する場合は,ケーブルの先端に,

ジャックの代わりとしてプラグを取り付けなければならない。


81

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 91−スレーブポートに適合するコネクタ

コネクタ

オープン

フラット I

フラット II

スレーブ

ジャック

ジャック

ジャック

伝送速度

4 Mbit/s

の通信用に構築したネットワークには,取外し不可のケーブル付きスレーブを用いて

はならない。

取外し不可のケーブル付きスレーブには,

T

分岐不可のネットワーク構成では用いることができない旨

を表示しなければならない。

5.7.4.2

スレーブ電源

スレーブは,ネットワーク電源又は外部電源のいずれかから電源供給を受けても差し支えない。

ネットワーク電源供給を受けるノードは,

表 110 の要求事項に適合しなければならない。

外部電源を用いる場合,スレーブポートに接続したローカル電源は,

表 111 の要求事項を満たさなけれ

ばならない。また,5.7.11.1.3 に従って絶縁措置をとらなければならない。

5.7.4.3

スレーブポートのインピーダンス

スレーブポートは,

表 92 及び表 93 に示す送受信時の制限に従わなければならない。

表 92−受信時のスレーブポートのインピーダンス

周波数

MHz

インピーダンス

下限

上限

0.75 847  985 
1 821 955 
1.5 754  877 
3 558 649 
4 477 554

表 93−送信時のスレーブポートのインピーダンス

周波数

MHz

インピーダンス

下限

上限

0.75 137  160 
1 143 166 
1.5 154  180 
3 181 210 
4 194 225

5.7.4.4

スレーブポート

5.7.4.4.1

送信信号

図 64 の構成の場合,スレーブポートは,図 65,表 94 及び表 95 の要求事項に従って信号を送信しなけ

ればならない。詳細は,箇条 による。


82

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 65−スレーブポートの送信マスク

表 94−伝送速度 4

Mbit/s

3

Mbit/s

及び 1.5

Mbit/s

の場合のスレーブポート送信仕様

記号

制限特性

注記

V

max

 2.12

V

V

min

 1.57

V

V

max

−1.57 V

V

min

−2.12 V

T

1

8 ns∼18 ns

0 V で交差

T

2

5 ns∼20 ns

0 V で開始, 
下流−1.0 V 又は上流 1.0 V で交差

T

3

75 ns

V

min

又は+V

max

から,

V

min

又は−V

max

までの時間

T

3

−データ反転ポイント

T

3

の完了後,データが反転するまで)

V

min

∼−V

max

又は+V

min

∼+V

max

表 95−伝送速度 93.75

kbit/s

の場合のスレーブポート送信仕様

記号

制限特性

注記

V

max

 2.12

V

V

min

 1.57

V

V

max

−1.57 V

V

min

−2.12 V

T

3

75 ns

V

min

∼+V

max

又は−V

min

∼+V

max

の間の波形電圧値

T

3

−データ反転ポイント

T

3

の完了後,データが反転するまで)

V

min

∼−V

max

又は+V

min

∼+V

max

スレーブ送信マスクの測定方法は,箇条 による。

5.7.4.4.2

スレーブポート受信信号

受信側は,5.7.5 の規定に従わなければならない。


83

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.7.4.5

スレーブポートの PHY 回路遅延

スレーブポートの

PHY

回路は,次に適合しなければならない。

送信時の最大遅延

 45

ns

受信時の最大遅延

 105

ns

5.7.5

マスタ及びスレーブポートの受信信号

受信側は,

図 66,図 67 及び図 68 の定義どおりに信号を解読し,図 70,図 71 及び図 72 にある

MAC/PHY

記号に従い,各

MAC/PHY

インタフェースにこれらのイベントを通知しなければならない。

1 bit

1 mark

1 mark

通信回線上の記号

0 1

0.75∼1.25 mark

 a )

60 mV

60 mV

0 mV

0.75∼1.25 mark

 a)

縦軸は,

(V

BDH

−V

BDL

)である。

a)

 (V

BDH

−V

BDL

)≦−60 mV,又は 60 mV≦(V

BDH

−V

BDL

)の場合,6/8<t<10/8 mark であることを意味する。

図 66−受信マスク 1

1 bit

1 mark

1 mark

通信回路上の記号

1 1

1.75∼2.25 mark

a

60 mV

60 mV

0 mV

縦軸は,

(V

BDH

−V

BDL

)である。

a)

 (V

BDH

−V

BDL

)≦−60 mV,又は 60 mV≦(V

BDH

−V

BDL

)の場合,14/8<t<18/8 mark であることを意味する。

図 67−受信マスク 2


84

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

1 bit

1 mark

1 mark

通信回路上の記号

0 1

0.875∼1.125 mark

a)

−60 mV

+60 mV

0 mV

0.875∼1.125 mark

a)

0∼0.125 mark

 b)

0∼0.125mark

b)

縦軸は,

(V

BDH

−V

BDL

)である。

a)

 (V

BDH

−V

BDL

)≦−60 mV,又は 60 mV≦(V

BDH

−V

BDL

)の場合,7/8<t<9/8 mark であることを意味する。

b)

 (V

BDH

−V

BDL

)≦−60 mV,又は 60 mV≦(V

BDH

−V

BDL

)の場合,0<t<1/8 mark であることを意味する。

図 68−受信マスク 3

5.7.6

デジタル処理

5.7.6.1

概要

ここでは,

図 69 のように内部にある

PHY/MAC

インタフェースのデジタル処理の要求事項を規定する。

図 69PHY/MAC インタフェース図

5.7.6.2

受信処理

MAC/PHY

のインタフェースレベルは,アプリケーション固有である。

PHY

は,

表 96,表 97,表 98

図 70,図 71 及び図 72 に従い,ネットワークのマンチェスタ符号を解読し,

MAC/PHY

インタフェースに

通知しなければならない。

PHY

コネクタ及びケーブル

MAC

PWB

デジタル処理ユニット

BDH

BDL

コネクタ

デジタル信号と変
調された送信信号
との間の変換回路

MAC(メディ
アア クセ スコ
ントローラ)


85

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

t1 max

1 bit

t

LH

t

HL

t1 min

 t2 min

t2 max

1 bit

1 bit

図 70−デジタル受信マスク 1

表 96−デジタル受信マスク の仕様

項目

制限

標準値

T

1

(t1max−t1min) 5/8(mark)+0.5 ns≦T

1

≦11/8(mark)−0.5 ns

1(mark)

T

2

(t2max−t2min) 5/8(mark)+0.5 ns≦T

2

≦11/8(mark)−0.5 ns

1(mark)

注記  この表は,図 70 及びその中の信号パターンの反転に適用する。

t1 max

1 bit

t

LH

t

HL

1 bit

t1 min

1 bit

図 71−デジタル受信マスク 2

表 97−デジタル受信マスク の仕様

項目

制限

標準値

T(t1max−t1min) 13/8(mark)+0.5 ns≦T≦19/8(mark)−0.5 ns

1(mark)

注記  この表は,図 71 及びその中の信号パターンの反転に適用する。


86

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

1 bit

t

LH

t

HL

t1max

t1min

t2max

t2min

t4max

t4min

t3max

1 bit

1 bit

t3min

図 72−デジタル受信マスク 3

表 98−デジタル受信マスク の仕様

項目

制限

標準値

注記

T

1

(t1max−t1min) 7/8(mark)+0.5 ns≦T

1

≦9/8(mark)−0.5 ns

1(mark)

実信号

T

2

(t2max−t2min)

T

2

≦2/8(mark)−0.5 ns

1/8(mark)

ノイズ

T

3

(t3max−t3min) 7/8(mark)+0.5 ns≦T

3

≦9/8(mark)−0.5 ns

1(mark)

実信号

T

4

(t4max−t4min)

T

4

≦2/8(mark)−0.5 ns

1/8(mark)

ノイズ

注記  この表は,図 72 及びその中の信号パターンの反転に適用する。

5.7.6.3

送信処理

ここでは,デジタル処理機器が送信する信号の要求事項を規定する。

TXE

は送信可能(

transmit enable

TXD

はデータ(

transmit data

)を表す。

送受信機のタイミングは,

図 73 及び表 99 のタイミング及び論理レベルに従わなければならない。

t

LH

t

HL

TXD

最後のデータ ビ ッ ト

こ の例では“

1”

TXE

t

LH

t

HL

 t4

t5

 t6

t2max

t2min

t3max

t3min

t7

t8

t1

送信開始

送信方向

送信終了

図 73−論理上の送信マスク


87

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 99−論理送信の仕様

項目

制限

標準値

注記

t1 2(mark)±0.25 ns

2(mark) TXE

&

TXD

負荷≦15(pF)

T

2

(t2max−t2min)

2(mark)±2.0 ns

2(mark) TXE

&

TXD

負荷≦15(pF)

T

3

a)

(t3min−t3max) X

b)

(mark)±2.0 ns

X(mark)

TXE & TXD  負荷≦15(pF)

t4

±0.25 ns

0 ns

TXE & TXD  負荷≦15(pF)

t5 最長時間 1.9

ns

− TXE 負荷≦15(pF)

t6 最長時間 1.9

ns

− TXE 負荷≦15(pF)

t7 最長時間 1.9

ns

− TXD 負荷≦15(pF)

t8 最長時間 1.9

ns

− TXD 負荷≦15(pF)

a)

  このタイミングは,反転パターンにも適用する。

b)

  X={1,2,3}

5.7.7

推奨回路及び構成部品のパラメータ

5.7.7.1

推奨回路

実装例を,

図 74 及び図 75 に示す。

C1  コンデンサ 220±11 pF,定格電圧 16 V 
C2  コンデンサ 220±11 pF,定格電圧 16 V 
D1  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
D2  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
D3  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
D4  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
IC1  送受信機 
R1  フェライトビーズ 
R2  フェライトビーズ

R3  抵抗器 10±0.1 Ω 
R4  抵抗器 10±0.1 Ω 
R5  抵抗器 10±0.1 Ω 
R6  抵抗器 10±0.1 Ω 
R7  抵抗器 150±1.5 Ω 
R8  抵抗器 15±0.15 Ω 
T1  パルストランス 
Z1  フィルタ

図 74−マスタポートの推奨回路


88

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

C1  コンデンサ 47±2.35 pF,定格電圧 16 V 
C2  コンデンサ 47±2.35 pF,定格電圧 16 V 
D1  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
D2  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
D3  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
D4  定電圧ダイオード 5.84∼6.14 V 
IC1  送受信機 
R1  フェライトビーズ 
R2  フェライトビーズ

R3  抵抗器 15±0.15 Ω 
R4  抵抗器 15±0.15 Ω 
R5  抵抗器 15±0.15 Ω 
R6  抵抗器 15±0.15 Ω 
R7  抵抗器 1 000±10 Ω 
R8  抵抗器 22±0.22 Ω 
T1  パルストランス 
Z1  フィルタ

図 75−スレーブポートの推奨回路

5.7.7.2

トランス仕様

5.7.7.2.1

一般

実装例を,

図 76 及び表 100 に示す。

T:巻き 
1.0:巻きの比率

図 76−トランス仕様

1

2

22T(1.0)

3

4

22T(1.0)

5

6

22T(1.0)

7

8

22T(1.0)


89

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 100−パルストランス仕様

仕様

特性

使用周囲温度

−10∼85 ℃

使用周囲湿度 25∼95 %

パルス周波数 23.4

kHz∼4 MHz

インダクタンス最小値 6.5

mH(10 kHz,0.1 V の場合),2-3 間短絡(1-2-3-4)

変性比

(3-4)/(1-2)1.0±0.02

(6-5)/(1-2)1.0±0.02

(8-7)/(1-2)1.0±0.02

オープンインピーダンス最小値(1-2-3-4)

2-3 及び 7-6 間短絡 
23.4∼31.25 kHz

0.8 kΩ,0.1 V の場合

31.25∼93.4 kHz

1.2 kΩ,0.1 V の場合

93.4 kHz∼3 MHz

3 kΩ,0.1 V の場合

3∼4 MHz

2 kΩ,0.1 V の場合

漏れインダクタンス最大値(1-2-3-4) 1.5

μH(1 MHz,0.1 V の場合)(8-7-6-5)

分布キャパシタンス最大値(1-2-3-4) 17

pF(1 MHz,0.1 V の場合)(6-7)

巻線キャパシタンス最大値 55

pF(10 MHz,0.1 V の場合)(1-2-3-4)

-(8-7-6-5)

耐電圧

AC 500 V 1 分間,又は AC 600 V 1 秒間 
一次巻線,二次巻線,コアの各間

絶縁抵抗最小値 100

MΩ(DC 500 V で測定)

一次巻線,二次巻線,コア

コア

5.7.7.2.2

を参照

巻線

はんだ付け可能なポリエステル銅線

巻線径

公称 0.1 mm(AWG 38)

5.7.7.2.2

コア仕様

実装例を,

表 101 に示す。

表 101−トランスコア仕様書

パラメータ

記号

既定値

初透磁率

μ

i

 

10 000±3 000

相対損失係数最大値 tanδ/μ

i

7.0×10

6

(10 kHz の場合)

初透磁率の温度係数

αμ

ir

 

−0.5×10

6

∼+1.5×10

6

(−30 ℃∼+70 ℃の場合)

飽和磁束密度(H=1 194 A/m)

B

s

 

400 mT(25 ℃の場合  公称)

残留磁束密度

B

r

 

90 mT(25 ℃の場合  公称)

保磁力

H

c

 

7.2 A/m(25 ℃公称)

キューリー最低温度

T

c

 

120 ℃

ヒステリシス材料定数最大値

η

B

 

1.4×10

6

 mT

1

ディスアコモデーション係数最大値

D

F

 

2×10

3

密度

D

b

 

4.9×10

3

 kg/m

3

(公称)

電気抵抗率

ρ

v

 

0.15 m(公称)

5.7.7.3

トランシーバ仕様

CompoNet

は,

RS485

対応のトランシーバを用いなければならない。また,トランシーバは,

表 102 

仕様を満たさなければならない。

表 103 及び表 104 に,送受信に関する追加要求事項を示す。


90

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 102−トランシーバ仕様

仕様

下限

代表値

上限

ドライバ差動出力電圧,V

OD

R=27 Ω(RS-485)]

図 77 参照

1.5 V

− 5.0

V

同相出力電圧,V

OC

R=27 Ω 又は 50 Ω)

− 3

V

出力短絡電流(−7 V≦V

O

≦+12 V)

− 250

mA

入力から出力への伝ぱ遅延  T

PLH

T

PHL

R

L Diff

=54 Ω,C

L1

C

L2

=100 pF)

図 78 参照

2 ns

10 ns

15 ns

ドライバ O/P から O/P TSKEW までの時間

R

L

Diff

=54 Ω,C

L1

C

L2

=100 pF)

0 ns

0 ns

5 ns

ドライバ立上り/立下り時間,T

R

T

F

R

L Diff

=54 Ω,C

L1

C

L2

=100 pF)

2 ns

10 ns

ドライバ有効から出力有効までの時間

10 ns

25 ns

ドライバ無効タイミング

10 ns

25 ns

受信側差動入力しきい値電圧,V

TH min

−0.05 V

+0.05 V

入力電圧ヒステリシス,ΔV

TH

 50

mV

− 100

mV

入力抵抗 12

kΩ

ロジックイネーブル入力電流(RE

−1 μA

+1 μA

短絡出力電流(V

OUT

=GND 又は V

CC

) 7

mA

− 85

mA

入力から出力への伝ぱ遅延,T

PLH

T

PHL

C

L

=15 pF)

18 ns

25 ns

40 ns

スキュー最大値  |T

PLH

T

PHL

|

0 ns

5 ns

使用温度

−40 ℃

+85 ℃

絶対最大電圧,V

CC

− 7

V

図 77−ドライバ電圧測定回路

図 78−伝ぱ遅延テスト回路

表 103−送信

入力

出力

RE DE

DI  B  A

X 1 1 0 1 
X 1 0 1 0 
X 0 X Z Z

V

OC

R

R

V

OD

R

LDIFF

C

L2

C

L1

A

B


91

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 104−受信

入力

出力

RE DE

A-B

RO

0 0 ≧+0.05 1 
0 0 ≦−0.05 0 
0 0

入力オープン

1

1 0

X

Z

5.7.8

絶縁

マスタポート及びスレーブポートは,トランス結合によってネットワークとつながっていなければなら

ない。

通信ポートは,アプリケーションから絶縁し,きょう(筐)体接地しなければならない。また,通信回

線の最小絶縁は

AC 500 V

実効値,

60 s

47 Hz

63 Hz

とする。

簡易スレーブの場合,設置によってはネットワーク電源から絶縁しても差し支えない。

補助電源接続をする場合,ネットワーク電源を含むネットワークポートと補助電源との間を絶縁しなけ

ればならない。

ネットワーク電源以外から電源供給を受けているスレーブについては,外部電源で

表 111 及び表 112 

示すような絶縁措置をとらなければならない。

幾つかの実装例を,

図 79,図 80,図 81 及び図 82 に示す。

図 79−マスタポートの絶縁例

図 80−ほかの電源に接続している I/O モジュールの絶縁例


92

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 81−非設置形信号配線機器との接続が必要な簡易スレーブの絶縁例

図 82−ネットワーク電源以外から電源供給を受けているスレーブの絶縁例

5.7.9

通信メディア

CompoNet

の通信に対応しているケーブルは,

表 105 に示すとおりである。

1

セグメント内には

1

種類の

ケーブルしか用いてはならない。

表 105−ケーブルの種類

ケーブルの種類

仕様

許容電流

CompoNet  丸形ケーブル I

2 心丸形ケーブル  8.2.3 参照

該当しない。

CompoNet  丸形ケーブル II

4 心丸形ケーブル  8.2.4 参照 4

A 以下

CompoNet  フラットケーブル I 4 心フラットケーブル  8.2.5 参照 5

A

CompoNet  フラットケーブル II 4 心フラットケーブル  8.2.6 参照 5

A

各ケーブルは,

表 106 の信号及び色の規定に従わなければならない。

表 106−ケーブル心線の色規定

信号名 CompoNet

丸形ケーブル I

CompoNet

丸形ケーブル II

CompoNet

フラットケーブル

BS+

BDH

BDL

青又は緑

BS−

5.7.10

接続形態

5.7.10.1

概要

CompoNet

は,マルチドロップ分岐方式及び

T

分岐方式の接続形態をもつ。システム内の

2

点をつなぐ

ケーブルの長さは,伝送速度ごとに認められているケーブル最大距離を超えてはならない。幹線の両端に


93

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

終端器を取り付ける必要がある。

CompoNet

では多重セグメント構造をもつ。

1

セグメント当たりのスレー

ブ又はリピータ数は最大

32

台である。代表的な接続形態は,

図 83 による。

図 83−通信メディア接続形態

5.7.10.2

セグメント

CompoNet

は,通常,複数のセグメントで構成し,セグメントはそれぞれリピータによって分離される。

全てのセグメントはネットワークにつながっているが,物理層の観点からはそれぞれ区別する。

図 に示

すように,マスタが存在するセグメントを第

1

セグメントと呼ぶ。リピータを接続するごとに,第

2

,第

3

セグメントを増設することができる。ただし,セグメントの増設は

2

段までと限られている。すなわち,

いずれかのスレーブとマスタとの間に存在するリピータは最大

2

台までである。このため,スレーブ及び

マスタは,

3

セグメントにまたがって存在することはない。一つのネットワークには,合計

64

台のリピー

タを用いることができる。全セグメントは,同一の伝送速度で運転しなければならない。リピータはマス

タポートにスレーブポートの速度を設定しなければならない。

マスタユニット

スレーブユニット

スレーブユニット

リピータ

リピータ

リピータ

リピータ

リピータ

終端器

終端器

終端器

終端器

終端器

終端器

支線

支線

支線

支線

支線

支線

幹線

副幹線

副幹線

副幹線

副幹線

副支線

:リピータ

:終端器

:T 分岐

:マルチドロップ分岐

支線


94

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

5.7.10.3

各セグメントにおける終端器の設置

終端器は,

マスタ及びリピータ上のマスタポート内部に配備されている。

これらの内蔵形抵抗に加えて,

図 84 に示すように,同一ネットワーク上のマスタポートの反対側に別の終端器を取り付けなければならな

い。

マスタポートの接続位置は,ネットワークの接続形態によって異なる。通常配線では,マスタポートは

幹線又は副幹線の一方の端でなければならないが,フリー配線では自由に接続可能である。

図 84−終端器の位置

5.7.10.4

1

セグメント当たりのデバイス数

図 85 に示すように,各セグメント内に一つのマスタポートと

32

のスレーブポートとを接続することが

できる。これには,リピータのスレーブポート,及びセグメントの一部である

T

分岐上のスレーブポート

を含む。

スレーブユニット又はリピータは 32 台まで接続可能

図 85−セグメント当たりのユニット数

5.7.10.5

ケーブルの種類及び長さ

幹線長,副幹線長,

1

支線の最大長,総支線長及びユニットの最大接続数は,伝送速度によって異なる。

伝送速度ごとの制限値は,

表 107,表 108 及び図 86 による。

図 87 の支線の制限を適用する。

表 107CompoNet 丸形ケーブル I:ネットワーク制限

伝送

速度

kbit/s

配線

形態

最大

幹線長

m

最大接続

スレーブ数

1 支線の

最大長

m

総支線長

m

1 支線当たりの接

続可能スレーブ数

最大副

支線長

m

総副支

線長

m

4 000

標準

a)

 30  32

0

0

0

0

0

3 000

標準 30  32

0.5  8

1

0

0

1 500

標準 100  32

0

0

0

0

0

30 32  2.5 25

3

0  0

93.75

標準 500  32

6  120

1

0

0

a)

  5.7.10.6.2 参照。

マスタユニット

又は

リピータ

マスタポート

スレーブ

ポート

スレーブ

ポート

スレーブ

ポート

スレーブ

ポート

終端器

マスタユニット

又は

リピータ

内蔵形

終端器

終端器

幹線又は副幹線


95

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 108CompoNet 4 心ケーブル:ネットワーク制限

伝送

速度

kbit/s

配線

形態

最大

幹線長

m

最大接続

スレーブ数

1 支線の

最大長

m

総支線長

m

1 支線当たりの接

続可能スレーブ数

最大副

支線長

m

総副支

線長

m

4 000

標準 30  32

0

0

0

0

0

3 000

標準 30  32

0.5  8

1

0

0

1 500

標準 30  32

2.5 25

3

0.1  2

93.75

フリー

a)

 200

32  配線ケーブルの長さが合計で 200 m 以下の場合はフリー配線が可能。

a)

  5.7.10.6.3 参照。

図 86−ケーブルの長さ制限図

幹線又は副幹線に接続できる支線は

3

本までである。

図 87−支線の制限

5.7.10.6

セグメント内の配線形態

5.7.10.6.1

概要

セグメント内の配線形態には,標準配線形及びフリー配線形の

2

種類ある。

図 88 に示すように,

CompoNet

丸形ケーブル

I

は標準配線だけに対応し,全ての伝送速度で用いること

ができる。

CompoNet 4

心ケーブルは,伝送速度

4 Mbit/s

3 Mbit/s

1.5 Mbit/s

の標準配線に対応する。伝

送速度

93.75 kbit/s

では,

4

心フラットケーブルによるフリー配線とする。


96

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

伝送速度

93.75 kbit/s

の場合,次の設計基準を満たす必要がある。

長距離通信に適した幹線長である。標準配線の場合は約

500 m

である。

配線方法における制限は最小限に抑える(フリー配線)

 93.75 kbit/s

で最適な通信を行うには,標準配線で丸形ケーブル

I

を,フリー配線で丸形ケーブル

II

フラットケーブル

I

,及びフラットケーブル

II

を用いることができる。

単位  kbit/s

ケーブルの種類

伝送速度

4 000

3 000

1 500

93.75

CompoNet 丸形ケーブル I

CompoNet 4 心ケーブル

標準配線

フリー配線

図 88−配線形態及び使用ケーブル

5.7.10.6.2

標準配線

標準配線方法は,

図 89 による。

次の制約がある。

マスタポートは,幹線又は副幹線上の一方の端に接続しなければならない。

  1

セグメントにつき一つのマスタポートだけ接続可能である。

幹線又は副幹線上のもう一方の端に終端器を接続する。

マルチドロップ分岐(デイジチェーン方式)によって,スレーブポートを幹線又は副幹線に接続でき

る。

支線を介して,スレーブポートを幹線又は副幹線に接続できる。

副支線を介して,スレーブポートを支線に接続できる。

通信回線の末端をオープン,すなわち,何も接続しない状態にしてはならない。必ず,マスタポート,

スレーブポート又は終端器のいずれかに接続しなければならない。

 L1

L2

L3

L4

,及び

L5

L6

でなければならない(

図 89 参照)。

図 89−標準配線方法

5.7.10.6.3

フリー配線

フリー配線は,伝送速度が

93.75 kbit/s

CompoNet 4

心ケーブルを用いるときだけ可能である。次のよ


97

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

うなアプリケーションに適している。

多数の支線が必要。

ネットワークの長さが短い。

フリー配線方法は,

図 90 による。次の使用ルールがある。

フリー配線では幹線と支線との区別がない。

  1

セグメントにつき一つのマスタポートだけ接続可能である。

マスタポートは,セグメント内のどこに配置してもよい(末端である必要はない。

マスタポートからケーブル上で最も離れたポイントに終端器を

1

台接続する(ケーブルの距離であり,

地理的な距離ではない。

  1

支線上に複数の分岐点を設けることができる。

総配線長は全てのケーブルの長さを含む。

ケーブルの末端をオープン,すなわち,何も接続しない状態にしてはならない。必ずマスタポート,

スレーブポート又は終端器のいずれかに接続しなければならない。

図 90−フリー配線方法

5.7.10.7

ネットワークの終端器

終端器は,

幹線上でマスタ又はリピータのマスタポートから最も離れた箇所に配置しなければならない。

終端器の仕様は,

表 109 による。

表 109−抵抗特性

項目

特性

定格電源 1/4

W

抵抗 121

最高精度 1

%

金属皮膜抵抗

5.7.11

リンク電源

5.7.11.1

CompoNet

電源

5.7.11.1.1

マスタポートのネットワーク電源供給仕様

ネットワーク電源は,マスタポートだけから供給する。ミッドスパン電源装置を追加することはできな

い。ネットワーク電源の仕様は,

表 110 による。


98

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

これは,

図 79 のケースの仕様である。

表 110−ネットワーク電源供給仕様

仕様

パラメータ

出力電圧 DC(24±2.4)V

出力リプル 600

mV 以下(ピーク−ピーク値)

温度範囲

ベンダ指定

過電圧保護

あり(指定値なし)

過電流保護

あり(直流:制限 5 A 以下)

電源投入時オーバシュート 5

%以下

出力電流

直流 5 A 以下

絶縁

AC 2.3 kV(JIS B 3502 準拠)

5.7.11.1.2

スレーブポートのローカル電源供給仕様

スレーブポート側に接続するローカル電源は,

表 111 の仕様に適合しなければならない。

表 111−ローカル電源供給仕様

仕様

パラメータ

出力電圧 DC

14∼26.4 V

出力リプル 600

mV 以下(ピーク−ピーク値)

温度範囲

ベンダ指定

過電圧保護

あり(規定値なし)

過電流保護

あり

電源投入時オーバシュート 5

%以下

絶縁

AC 2.3 kV(JIS B 3502 準拠)

5.7.11.1.3

ノードの外部電源供給仕様

ノードに外部電源から電源供給する場合の要求事項は,

表 112 による。

表 112−ノードの外部電源仕様

仕様

パラメータ

絶縁

AC 2.3 kV(JIS B 3502 準拠)

5.7.11.2

給電方法

5.7.11.2.1

概要

ここでは,

4

心ケーブル使用時のネットワーク給電の方法を規定する。

2

心ケーブル使用時は,各ユニッ

トにネットワーク給電が必要であり,ここでの規定は該当しない。

給電方法は,

図 91 による。


99

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 91−給電方法

5.7.11.2.2

マスタ接続の電源によるネットワークへの電源供給

ネットワークへの電源供給を,

図 92 及び図 93 に示すようにマスタから行う場合,マスタと電源とのケ

ーブルの長さは,

3 m

を超えてはならない。

ス レ ーブ

A1

ス レ ーブ

An-1

終端器

A

T-分岐コ ネク タ

ス レ ーブ

An

ネッ ト

ワ ーク

電源

マス タ ユニッ ト

図 92−マスタから電源供給されるネットワークセグメント


100

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

マス タ ユニッ ト

BD L

BD H

BS+

BS-

ネ ッ ト ワ ーク
電源ユニッ ト

通信ケ ーブル

電源ケ ーブル

電源ケ ーブルの コ ネク タ

ア ダプタ

通信ケ ーブ ルのコ ネク タ

マス タ ユニッ ト

BD L

BD H

BS+

BS-

ネ ッ ト ワ ーク
電源ユニッ ト

通信ケ ーブル

電源ケ ーブル

オ プシ ョ ン 部品

図 93−電源接続(電源供給方法)

図 93 に,二つの電源供給方法を示す。電源ケーブルのコネクタと通信ケーブルのコネクタとの連結をア

ダプタによって行うことが可能であるか,又は図の“オプション部品”を電源ケーブル及び通信ケーブル

双方のコネクタとして取り付け,それをマスタにプラグ接続することができる。

5.7.11.2.3

リピータ接続の電源によるネットワークへの電源供給

外部電源を用いて,リピータのマスタポートから下位のネットワークに電源供給することができる。た

だし,この場合,

図 94 に示すように,マスタポートと電源との間のケーブルの長さは,

3 m

を超えてはな

らないという制約を同様に適用する。


101

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 94−リピータから電源供給されるネットワークセグメント

リピータ

Am

の電源供給範囲は,次による。

ネットワーク電源

A

をマスタの電源コネクタに接続し,スレーブ

A1

An

及びリピータ

Am

に給電す

る。

ネットワーク電源

B

は,リピータ

Am

から下流の副幹線に接続しているリピータ

Bm

及びスレーブ

B1

Bn

に給電する。

リピータ

Bm

の電源供給範囲は,次による。

ネットワーク電源

C

は,リピータ

Bm

から下流の支線に接続しているスレーブ

C1

Cn

に給電する。

ネットワーク電源

C

は,リピータ

Bm

BS

C/BS-C

端子に接続する。

5.7.12

リピータの実装

リピータは,次のもので構成しなければならない。

スレーブポート(5.7.4 で定義)

マスタポート(5.7.3 で定義)

内蔵電源又は外部電源ポート。外部電源ポートの場合,コネクタは 5.7.11.1.1 の仕様に適合しなければ

ならない。

5.7.6

の規定に適合するアドレス指定可能な

MAC

伝ぱ遅延の要求事項は,5.6.2.4 による。

簡易ブロック図は,

図 95 による。

幹 線 の 端 を マ ス タ ユ
ニットに接続する

LED 表示 
アドレス設定スイッチ

リピータユニット

幹線のもう一方の端を終端器に 
接続する

副幹線

副幹線用電源

3 m 
以下


102

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 95−リピータの簡易ブロック図

電源は,マスタのマスタポートからの電源供給と同じ仕様で,リピータのマスタポートから下流のスレ

ーブへ供給しなければならない。いかなる場合でも,マスタポートへの電源は 5.7.11.1.1 の仕様に適合しな

ければならない。

リピータのスレーブポートへの電源は,そのリピータのマスタポートへの電源から絶縁しなければなら

ない。

スレーブポートへのネットワーク電源供給は,

マスタポートへの電源供給から絶縁しなければならない。

6

製品情報

JIS

C 8202-1

による。

7

通常のサービス,取付け及び運搬条件

7.1

通常のサービス条件

7.1.1

概要

CompoNet CDI

の構成部品は,7.1.27.1.4 の条件下での稼働する能力をもっていなければならない。

使用者側での運転条件がここに記載するものと異なる場合は,使用者は標準条件との差異を明確に表示

し,そのような条件下での使用の適合性を製造業者に相談しなければならない。

7.1.2

周囲大気温度

7.1.2.1

丸形ケーブル I

ケーブルは,周囲温度−

10

∼+

60

℃の範囲で正常に機能しなければならない。

7.1.2.2

丸形ケーブル II,フラットケーブル 及びフラットケーブル II

ケーブルは,周囲温度−

10

∼+

55

℃の範囲で正常に機能しなければならない。

7.1.2.3

ほかの CDI 部品

例えば,特定のアクチュエータ又はセンサタイプとの関連で別段の規定がない限り,

CDI

のほかの全て

の部品は,周囲温度−

5

∼+

40

℃の範囲で正常に機能しなければならない。動作特性は,周囲温度の許容

範囲外でも維持しなければならない。

7.1.3

標高

構成部品は,JIS

C 8202-1

に規定する標高で正常動作する能力をもっていなければならない。


103

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

7.1.4

気象条件

7.1.4.1

湿度

構成部品は温度

40

℃,相対湿度

85 %

未満で動作する能力をもっていなければならない。

7.1.4.2

汚損度

構成部品は,JIS

C 8202-1

に示す汚染環境で動作する能力をもっていなければならない。

7.2

運搬・保管時の条件

温度,湿度など,運搬時及び保管時の条件が 7.1 の規定と異なる場合は,使用者と製造業者とで個別の

取決めを結ばなくてはならない。

7.3

取付け

コンポーネントは,JIS

C 8202-1

の規定によって取り付けなければならない。

8

構造・性能

8.1

表示器及び設定スイッチ

8.1.1

ステータス LED 表示器

8.1.1.1

概要

各ユニットにはモジュールステータス(

MS

LED

表示器一つ及び

CDI

ステータス

LED

表示器一つをつ

けてもよい。その場合は,ここに示す要求事項に適合し,ほかの表示器とは明確に識別しなければならな

い。

8.1.1.2

モジュールステータス(MSLED 表示器

モジュールステータスは,回路への電源供給及び正常運転の有無を示すため,

2

色(緑及び赤)の

LED

表示器で表示しなければならない。表示器のステータスの仕様は,

表 113 に示すとおりである。

表 113−モジュールステータス LED 表示器

LED の状態

意味

消灯

電源未投入

緑点灯

正常運転中

緑点滅

起動待ち状態

赤点滅

軽微な異常発生

赤点灯

致命的な異常発生

赤−緑点滅

自己診断テスト中

注記 LED 表示器の点滅間隔は,8.1.1.5 による。

8.1.1.3

CDI

ステータス LED 表示器

これは

2

色(緑及び赤)の表示器で,

表 114 に規定する通信リンクの状態を表示しなければならない。


104

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 114CDI ステータス LED 表示器

LED の状態

意味

消灯

回路の電源未投入又はユニットの速度検出中。

緑点滅

ユニットの伝送速度検出済みだが未加入の状態。

ユニットがスレーブの場合,STW 及び Allocate 待機中。

ユニットがリピータの場合,STW 待機中。

緑点灯

ユニットは加入中。

ユニットがスレーブの場合,Allocated 及び I/O コネクション確立。

ユニットがリピータの場合,リピート中。

赤点滅

ユニットはタイムアウト状態,又はタイムアウト付き速度検出中。

赤点灯

ユニットは重複 MAC ID が検出されたため通信異常状態。

赤−緑点滅

自己診断テスト中

注記 LED 表示器の点滅間隔は,8.1.1.5 による。

8.1.1.4

電源投入時のモジュールステータス及び CDI ステータス LED 表示器

電源投入時に,次の順に

LED

表示器試験を実施しなければならない。

 CDI

ステータス

LED

消灯

モジュールステータス

LED

0.25

±

0.1

秒間  緑点灯

モジュールステータス

LED

0.25

±

0.1

秒間  赤点灯

モジュールステータス

LED

緑点灯

 CDI

ステータス

LED

0.25

±

0.1

秒間  緑点灯

 CDI

ステータス

LED

0.25

±

0.1

秒間  赤点灯

 CDI

ステータス

LED

  消灯

LED

表示器は,

表 113 及び表 114 に規定した状態を表示する。

8.1.1.5

LED

点滅間隔

別段の規定がない限り,

LED

表示器の点滅間隔は

1

±

0.5

秒ごとに

1

回とする。すなわち,

LED

0.5

±

0.25

秒間点灯し,

0.5

±

0.25

秒間消灯しなければならない。

8.1.2

スイッチ

8.1.2.1

概要

次に示すように,ユニットの種別によって,ユニットにスイッチをつけてもよい。

マスタには,伝送速度設定スイッチをつけてもよい。

スレーブ及びリピータには,ノードアドレス設定スイッチをつけてもよい。

8.1.2.2

伝送速度設定スイッチ

伝送速度設定スイッチを設ける場合,

表 115 のとおりエンコードしなければならない。

表 115−伝送速度設定スイッチのエンコード

伝送速度

スイッチ設定

4 Mbit/s

0

3 Mbit/s

1

1.5 Mbit/s

2

93.75 kbit/s

3

スレーブ又はリピータには,伝送速度設定スイッチを設けてはならない。


105

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

8.1.2.3

ノードアドレス設定スイッチ

ノードアドレス設定スイッチ及び設定値は,ユニットのスイッチの種類による。

DIP

スイッチの場合は,次による。

  2

進法形とする。

最上位ビットから最下位ビットへの方向は,左から右又は上から下への配列とする。

別段のラベル表示がない限り,上部又は右側を

ON

の状態とする。

ロータリスイッチ又はプッシュホイールスイッチの場合は,次による。

 10

進法形とする。

左側又は上側が常により有効な桁(上位の桁)である。

8.1.2.4

ユニットの種別,ノードアドレス設定スイッチ及び設定範囲

ユニットの種別ごとに,ノードアドレス設定スイッチ及びその設定範囲を

表 116 に示す。

表 116−アドレス設定スイッチ

ユニットの種別

ノードアドレス設定スイッチ

ワードスレーブ

設定範囲:0∼63。2 進法又は 10 進法形。

アドレスが 63 を超えるユニットは通信加入できない。

ビットスレーブ

設定範囲:0∼127。2 進法又は 10 進法形。

アドレスが 127 を超えるユニットは通信加入できない。

リピータ

設定範囲:0∼63。2 進法又は 10 進法形。

アドレスが 63 を超えるユニットは通信加入できない。

8.1.3

CompoNet

のラベル表示

8.1.3.1

概要

ここでは,次のもののラベル表示について定義する。

 LED

表示器

ノードアドレス設定スイッチ及びユニットの種別

コネクタ

8.1.3.2

LED

表示器のラベル表示

LED

表示器には,

表 117 にあるようにその正式名称又は略称をラベル表示しなければならない。

表 117LED 表示器のラベル表示

項目

正式名称

略称

モジュールステータス LED 表示器

モジュールステータス(Module status) MS

CDI  ステータス LED 表示器

ネットワークステータス(Network status) NS

8.1.3.3

ノードアドレス設定スイッチ及びユニットの種別のラベル表示

表 118 に示すように,ノードアドレス設定スイッチ及びユニットの種別を,その正式名称又は略称によ

ってラベル表示しなければならない。


106

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 118−ノードアドレス設定スイッチ及びユニットの種別のラベル表示

ユニットの種別

ラベル表示仕様

ユニットのラベル

表示外観

スイッチのラベル表示

ワード

スレーブ

IN

ラベル:IN

色:橙

カラーコード:2.5YR/6/13

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

次のいずれかとする。 
NODE ADDRESS 
NA 
WORD NODE ADDRESS 
WORD NODE ADR

OUT  ラベル:OUT

色:黄

カラーコード:2.5Y8/14

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

MIX

ラベル:IN

色:橙

カラーコード:2.5YR/6/13

ラベル:OUT

色:黄

カラーコード:2.5Y8/14

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

ビット

スレーブ

IN

ラベル:BIT IN

色:橙

カラーコード:2.5YR/6/13

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

次のいずれかとする。 
NODE ADDRESS 
NA 
BIT NODE ADDRESS 
BIT NODE ADR

OUT  ラベル:BIT OUT

色:黄

カラーコード:2.5Y8/14

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

MIX

ラベル:BIT IN

色:橙

カラーコード:2.5YR/6/13

ラベル:BIT OUT

色:黄色

カラーコード:2.5Y8/14

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

リピータ

ラベル:RPT

色:緑

カラーコード:10GY6/10

文字の大きさ:高さ 1.5 mm 以上

次のいずれかとする。 
NODE ADDRESS 
NA 
RPT NODE ADDRESS 
RPT NODE ADR

ラベルは,白黒でもよい。ただし,色つきのラベルを用いるときは,

表 118 に従わなけばならない。

表 118 のラベル文字は,一つのノードアドレスをもつユニットを前提にしている。複数のノードアドレ

スをもつユニットについては,上記の文字の直後に“×

N

”を書いたものを表示文字としなければならな

い。

N

”は使用アドレス数を意味する。例えば,アドレスを二つもつ

IN

ユニットの場合,ラベル表示は

IN

×

2

”となる。ノードの使用アドレス数が使用者の構成(モジュラー

I/O

ブロックなど)によって異な

る場合は,ラベル表示は“

IN

×

_

”となる。

8.1.3.4

コネクタのラベル表示

コネクタには,コネクタピン及びケーブルの割当を,

表 119 のようにそれらの名称又は色によって識別

表示してもよい。

IN

OUT

OUT

IN

BIT IN

BIT OUT

BIT IN

BIT OUT

RPT


107

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 119−コネクタのラベル表示

信号名

ピン番号

オープンコネクタ

フラットケーブル I の心線

BS+ 1 BS+

BDH 2 BDH  白 
BDL 3 BDL  青 
BS− 4 BS−

8.2

CompoNet

ケーブル

8.2.1

概要

ここでは,次のケーブルの仕様を規定する。

丸形ケーブル

I

丸形ケーブル

II

フラットケーブル

I

フラットケーブル

II

8.2.2

ケーブル仕様のテンプレート

ケーブルの信号線ペアの仕様,

DC

電源線ペアの仕様,一般仕様,接続形態及び物理的構成を,ケーブ

ル仕様と定義する。ケーブルの構造として信号線ペア及び電源線ペアを並べる順番の指定は,仕様の必須

の要求事項である。ケーブル仕様として定義する最小限の項目を,

表 120,表 121 及び表 122 に示す。

表 120−ケーブル仕様:信号線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ

<サイズ>  <材質>,より線<#>本

絶縁体外径

<サイズ>

絶縁体色−(BDH,BDL)

適用しない。

ペア線のよりピッチ

<#>/<距離>

ペアを覆うテープシールド

<材質>

電気特性 

仕様 

特性インピーダンス

<#>∼<#> Ω,1 MHz の場合

最大伝ぱ遅延時間

<#> ns/<距離>

導体間の最大静電容量

<#> pF/<距離>,100 kHz の場合

導体とシールドに接続した他の導

体との間の最大静電容量

<#> pF/<距離>,<#> Hz の場合

最大静電容量不平衡

<#> pF/<距離>,<#> kHz の場合  ASTM D 4566 参照

最大 DCR,20 ℃の場合

<#> Ω/<距離>

最大減衰量

<#> dB/<距離>,8 MHz の場合

<#> dB/<距離>,6 MHz の場合

<#> dB/<距離>,4 MHz の場合

<#> dB/<距離>,3 MHz の場合

<#> dB/<距離>,93.75 kHz の場合

注記  ASTM D 4566 は,American Society for Testing and Materials(米国材料試験協会)が発行する規格である。


108

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 121−ケーブル仕様:DC 電源線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ

<#>  <材質>,より線<#>本

絶縁体外径

<#>

絶縁体色−(BS+,BS−)

適用しない。

ペア線のよりピッチ

<#>/<距離>

ペアを覆うテープシールド

<材質>

電気特性 

仕様 

最大 DCR,20 ℃の場合

<#> Ω/1 000 m

表 122−ケーブル仕様:一般仕様

物理特性 

仕様 

形状

適用しない。

一括編組シールド

被覆率<#> %,<#>  <材質>

ドレイン線

<#>  <材質>,より線<#>本

外径

最小<サイズ>∼最大<サイズ>

真円度

Δr は外径の<#> %

外被の表示

製造業者名の名称又は商標,品番,その他

電気特性 

仕様 

最大 DCR(編組+テープ+ドレイ

ン)

,20 ℃の場合

<#> Ω/<距離>

関連環境特性 

仕様 

認証機関による認証

適用しない。

屈曲性

曲げ半径<#>度で<#>サイクル,<#>引張力,<#>サイクル/min,

<方式>

曲げ半径

<#>x 直径(敷設時)/<#>x 直径(固定時)<方法>

使用周囲温度

<#>∼<#> ℃

保存温度

<#>∼<#> ℃

最小引張力

<#> N

適合コネクタ

<オープン,フラット,M12 など…,…>

適合接続形態

<幹線,ドロップなど…>

8.2.3

丸形ケーブル の仕様

次の仕様は,丸形ケーブル

I

に適用する。

信号線ペアの仕様(

表 123 参照)。

 DC

電源線ペアの仕様(

表 124 参照)。

一般仕様(

表 125 参照)。


109

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 123−丸形ケーブル I:信号線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.75

mm

2

±0.075 mm

2

(AWG 18)

,軟銅より線又はすず(錫)めっき軟銅より

線,最小より線数:17 本,最大よりピッチ:50 mm

絶縁体外径 2.3

mm±0.23 mm

絶縁体色−(BDH,BDL) BDH:白,BDL:青(推奨)又は黒(オプション)

ペア線のよりピッチ

最大よりピッチ:92 mm

ペアを覆うテープシールド

適用しない。

電気特性 

仕様 

特性インピーダンス 97±14.55 Ω(1 MHz の場合)

最大伝ぱ遅延時間 6.5

ns/m(6∼40 MHz,20 ℃の場合)

導体間の最大静電容量 100

pF/m(100 kHz,20 ℃の場合)

導体とシールドに接続した他の導

体との間の最大静電容量

適用しない。

最大静電容量不平衡

適用しない。

最大 DCR,20 ℃の場合 25.1

Ω/1 000 m

最大減衰量

116 dB/1 000 m,8 MHz の場合 
88 dB/1 000 m,6 MHz の場合 
60 dB/1 000 m,4 MHz の場合 
45 dB/1 000 m,3 MHz の場合 
4.6 dB/1 000 m,93.75 kHz の場合

表 124−丸形ケーブル IDC 電源線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ

適用しない。

絶縁体外径

適用しない。

絶縁体色−(BS+,BS−)

適用しない。

ペア線のよりピッチ

適用しない。

ペアを覆うテープシールド

該当しない。

電気特性 

仕様 

最大 DCR,20 ℃の場合

適用しない。

表 125−丸形ケーブル I:一般仕様

物理特性 

仕様 

形状

1 ツイストペア

一括編組シールド

適用しない。

ドレイン線

適用しない。

外径

約 6.6 mm

真円度 90∼110 %

外被の表示

製造業者名の名称又は商標,品番,その他

電気特性 

仕様 

最大 DCR(編組+テープ+ドレイ

ン)

,20 ℃の場合

適用しない。

関連環境特性 

仕様 

認証機関による認証

適用しない。

屈曲性

ベンダ指定

曲げ半径

ベンダ指定


110

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 125−丸形ケーブル I:一般仕様(続き)

関連環境特性 

仕様 

使用周囲温度

−10∼+60 ℃

保存温度

−20∼+65 ℃

最小引張力 289.1

N

適合コネクタ

オープンコネクタ

適合接続形態

幹線,支線

8.2.4

丸形ケーブル II の仕様

次の仕様は,丸形ケーブル

II

に適用する。

信号線ペアの仕様(

表 126 参照)。

 DC

電源線ペアの仕様(

表 127 参照)。

一般仕様(

表 128 参照)。

物理構成(

図 96 参照)。

表 126−丸形ケーブル II:信号線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.75

mm

2

±0.075 mm

2

(AWG 18)

,軟銅より線又はすず(錫)めっき軟銅より

線,最小より線数:17 本,最大よりピッチ:50 mm

絶縁体外径 2.3

mm±0.23 mm

絶縁体色−(BDL,BDH) BDH:白,BDL:青(推奨)又は緑(オプション)

ペア線のよりピッチ

なし

ペアを覆うテープシールド

なし

電気特性 

仕様 

特性インピーダンス

12
18

120


 Ω(1 MHz の場合)

最大伝ぱ遅延時間 6.5

ns/m(6∼40 MHz,20 ℃の場合)

導体間の最大静電容量 73

pF/m(100 kHz,20 ℃の場合)

導体とシールドに接続した他の導

体との間の最大静電容量

適用しない。

最大静電容量不平衡

7 260 pF/1 000 m,100 kHz の場合

最大 DCR,20 ℃の場合 25.1

Ω/1 000 m

最大減衰量

116 dB/1 000 m,8 MHz の場合 
88 dB/1 000 m,6 MHz の場合 
60 dB/1 000 m,4 MHz の場合 
45 dB/1 000 m,3 MHz の場合 
4.6 dB/1 000 m,93.75 kHz の場合

表 127−丸形ケーブル IIDC 電源線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.75

mm

2

±0.075 mm

2

(AWG 18)

,軟銅より線又はすず(錫)めっき軟銅より

線,最小より線数:17 本,最大よりピッチ:50 mm

絶縁体外径 2.3

mm±0.23 mm

絶縁体色−(BS+,BS−) BS+:赤,BS−:黒

ペア線のよりピッチ

なし

ペアを覆うテープシールド

なし

電気特性 

仕様 

最大 DCR,20 ℃の場合 25.1

Ω/1 000 m


111

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 128−丸形ケーブル II:一般仕様

物理特性 

仕様 

形状

非ペア,4 心より線。

順序:黒,白,赤,青(推奨)又は緑(オプション)

一括編組シールド

適用しない。

ドレイン線

適用しない。

外径

約 7.6 mm

真円度 90∼110 %

外被の表示

製造業者名の名称又は商標,品番,その他

電気特性 

仕様 

最大 DCR(編組+テープ+ドレイ

ン)

,20 ℃の場合

適用しない。

関連環境特性 

仕様 

認証機関による認証

適用しない。

屈曲性

ベンダ指定

曲げ半径

ベンダ指定

使用周囲温度

−10∼+60 ℃

保存温度

−20∼+65 ℃

最小引張力 289.1

N

適合コネクタ M12,オープン

適合接続形態

幹線,支線

1

2

3

4

青(推奨)

緑(オプション)

図 96−丸形ケーブル II 断面図

8.2.5

フラットケーブル の仕様

次の仕様は,フラットケーブル

I

に適用する。

信号線ペアの仕様(

表 129 参照)。

 DC

電源線ペアの仕様(

表 130 参照)。

一般仕様(

表 131 参照)。

物理構成(

図 97 及び図 98 参照)。


112

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 129−フラットケーブル I:信号線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.18

mm±0.008 mm のより線 20 本(0.5 mm

2

,軟銅より線又はすず(錫)め

っき軟銅より線,最大よりピッチ:25 mm

絶縁体外径 2.54

mm±0.06 mm

絶縁体色−(BDL,BDH) BDH:白,BDL:青

ペア線のよりピッチ

なし

ペアを覆うテープシールド

なし

電気特性 

仕様 

特性インピーダンス 120

Ω±12 Ω(1 MHz の場合)

最大伝ぱ遅延時間 5.9

ns/m(6∼40 MHz,20 ℃の場合)

導体間の最大静電容量 54.4

pF/m(100 kHz,20 ℃の場合)

導体とシールドに接続した他の導

体との間の最大静電容量

なし

最大静電容量不平衡

6 050 pF/1 000 m,100 kHz の場合  ASTM D 4566 参照

最大 DCR,20 ℃の場合 37.5

Ω/1 000 m

最大減衰量

106 dB/1 000 m,8 MHz の場合 
81 dB/1 000 m,6 MHz の場合 
55 dB/1 000 m,4 MHz の場合 
42 dB/1 000 m,3 MHz の場合 
5.1 dB/1 000 m,93.75 kHz の場合

表 130−フラットケーブル IDC 電源線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.18

mm±0.008 mm のより線 30 本(0.75 mm

2

,軟銅より線又はすず(錫)め

っき軟銅より線,最大よりピッチ:30 mm

絶縁体外径 2.54

mm±0.06 mm

絶縁体色−(BS+,BS−) BS+:赤,BS−:黒

ペア線のよりピッチ

なし

ペアを覆うテープシールド

なし

電気特性 

仕様 

最大 DCR,20 ℃の場合 25.1

Ω/1 000 m


113

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 131−フラットケーブル I:一般仕様

物理特性 

仕様 

形状

フラット 4 線

一括編組シールド

なし

ドレイン線

なし

断面寸法

幅:

0

50

.

0

16

.

10

 mm,厚さ:2.54 mm±0.06 mm

真円度

適用しない。

外被の表示

製造業者名の名称又は商標,品番,その他

電気特性 

仕様 

最大 DCR(編組+テープ+ドレイ

ン)

,20 ℃の場合

なし

関連環境特性 

仕様 

認証機関による認証

ベンダ指定

屈曲性

ベンダ指定

曲げ半径

ベンダ指定

使用周囲温度

−10∼+55 ℃

保存温度

−20∼+65 ℃

最小引張力 177.9

N

適合コネクタ

フラットコネクタ I

適合接続形態

幹線,支線

1:赤  2:白  3:青  4:黒

図 97−フラットケーブル の外形

単位  mm

図 98−フラットケーブル の寸法

8.2.6

フラットケーブル II の仕様

次の仕様は,フラットケーブル

II

に適用する。

信号線ペアの仕様(

表 132 参照)。

 DC

電源線ペアの仕様(

表 133 参照)。

一般仕様(

表 134 参照)。

1

2

3

4


114

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

物理構成(

図 99 及び図 110 参照)。

表 132−フラットケーブル II:信号線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.18±0.008 mm のより線数 20 本(0.5 mm

2

,軟銅より線又はすず(錫)めっ

き軟銅より線,最大よりピッチ:25 mm

絶縁体外径 2.54

mm±0.06 mm

絶縁体色−(BDL,BDH) BDH:白,BDL:青

ペア線のよりピッチ

なし

ペアを覆うテープシールド

なし

電気特性 

仕様 

特性インピーダンス

12

24

120


 Ω(1 MHz の場合)

最大伝ぱ遅延時間 6.3

ns/m(6∼40 MHz,20 ℃の場合)

導体間の最大静電容量 89

pF/m(100 kHz,20 ℃の場合)

導体とシールドに接続した他の導

体との間の最大静電容量

なし

最大静電容量不平衡

8 910 pF/1 000 m,100 kHz の場合  ASTM D 4566 参照

最大 DCR,20 ℃の場合 37.5

Ω/1 000 m

最大減衰量

114 dB/1 000 m,8 MHz の場合 
86 dB/1 000 m,6 MHz の場合 
59 dB/1 000 m,4 MHz の場合 
45 dB/1 000 m,3 MHz の場合 
5.5 dB/1 000 m,93.75 kHz の場合

表 133−フラットケーブル IIDC 電源線ペアの仕様

物理特性 

仕様 

導体のペアサイズ 0.18±0.008 mm のより線 30 本(0.75 mm

2

,軟銅より線又はすず(錫)めっ

き軟銅より線,最大よりピッチ:30 mm

絶縁体外径 2.54

mm±0.06 mm

絶縁体色−(BS+,BS−) BS+:赤,BS−:黒

ペア線のよりピッチ

なし

ペアを覆うテープシールド

なし

電気特性 

仕様 

最大 DCR,20 ℃の場合 25.1

Ω/1 000 m


115

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 134−フラットケーブル II:一般仕様

物理特性 

仕様 

形状

フラット 4 線

一括編組シールド

なし

ドレイン線

なし

断面寸法

幅:12.15 mm±0.3 mm,厚さ:4.56 mm±0.2 mm

真円度

適用しない。

外被の表示

製造業者名の名称又は商標,品番,その他

電気特性 

仕様 

最大 DCR(編組+テープ+ドレイ

ン)

,20 ℃の場合

なし

関連環境特性 

仕様 

認証機関による認証

ベンダ指定

屈曲性

ベンダ指定

曲げ半径

ベンダ指定

使用周囲温度

−0∼+55 ℃

保存温度

−20∼+65 ℃

最小引張力 355.8

N

適合コネクタ

フラットコネクタ II

適合接続形態

幹線,支線

図 99−フラットケーブル II の外形

図 99 に示すとおり,ケーブルの上から

3/4

に相当する領域には対照的なストライプ色を表示しなければ

ならない。

単位  mm

図 100−フラットケーブル II の寸法

1
2
3
4

1:赤  2:白  3:青  4:黒

ストライプ部分


116

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

8.3

終端器

8.3.1

概要

終端器は,終端抵抗器及び終端コンデンサで構成する。

8.3.2

終端抵抗器

幹線及び副幹線の端の

BDH

端子と

BDL

端子との間に,

121 Ω

±

1.21 Ω

0.25 W

の金属被膜抵抗器を取

り付けなければならない。

8.3.3

終端コンデンサ

4

心ケーブルを用いるネットワークでは,全て幹線及び副幹線の端の

BS

+端子と

BS

−端子との間に,

0.01 μF

±

0.001 μF

50 V

以上の

DC

コンデンサを取り付けなければならない。

8.4

コネクタ

8.4.1

概要

ここでは,次のコネクタの仕様を規定する。

オープンコネクタ

フラットコネクタ

I

フラットコネクタ

II

密閉形

M12

コネクタ

8.4.2

テンプレート

コネクタ仕様には,おす及びめすの区別,一般仕様,コンタクト仕様,電気仕様及び環境仕様を含む。

コネクタ仕様の最低限の項目として,

表 135 の項目を定義しなければならない。

この規格では,プラグはおすコネクタであり,めすコネクタであるジャックと結合する。ケーブルの附

属品としてアダプタがあり,同じ形のケーブルどうしの接続に用いる。また,これは,おす・めすのいか

んによらず同じ形のコネクタ同士の接続に用いる。これらは,通常,ネットワークで

T

分岐及びマルチド

ロップ分岐接続に用いる。

表 135−コネクタ仕様のテンプレート

プラグコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数

<#>

結合ボルト

<#>

結合ボルトのねじのサイズ

<#>

回転リング

<#>

規格

<#>

ピン配列 BS+:ピン番号<#>,BDH:ピン番号<#>,BDL:ピン番号<#>,BS−:

ピン番号<#>

ジャックコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数

<#>

結合ナット

<#>

結合ナットのねじのサイズ

<#>

回転リング

<#>

規格

<#>

ピン配列 BS+:ピン番号<#>,BDH:ピン番号<#>,BDL:ピン番号<#>,BS−:

ピン番号<#>


117

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 135−コネクタ仕様のテンプレート(続き)

物理特性 

仕様 

ワイピング接点

めっきへの要求事項

<#> μm 以上のニッケルめっきの上に

<#> μm 以上の金めっき

ワイピング接点寿命

抜差し回数  <#>回以上

接点の物理的寸法 xxxxx による。

電気特性 

仕様 

使用電圧

<#> V 以上

接点定格電流

<#> A 以上

接触抵抗

<#> mΩ 以下[初期

a)

<#> mΩ 以下[最終

b)

環境特性 

仕様 

耐水性

<#>

耐油性

<#>

使用周囲温度

<#>∼<#> ℃

保存温度

<#>∼<#> ℃

機械的衝撃

判定基準

試験条件

振動

判定基準

試験条件

ケーブル 

仕様 

適合ケーブル

<丸形ケーブル I,…>

a)

  個別テストする前の最大値。

b)

  個別テスト後の最大値。

8.4.3

コネクタタイプ別はめ合い仕様:オープンコネクタ,フラットコネクタ 及びフラットコネクタ II

このタイプのプラグコネクタは,全て

図 101 及び図 102 の仕様に適合しなければならない。

単位  mm

図 101−プラグコネクタのはめ合い寸法

0.05

5.2

±

0.15

0.05

0.4

±

0.01

2.54±0.05
7.62±0.10

0

0.1

6

.

15

0

0.1

9

.

12

0.1
0

2

.

13

0

0.1

6

.

17

0

0.1

2

.

5

0

0.05

1

0.3
0.1

4.1



118

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

特性項目

l

1

l

2

最小長さ寸法 4.5

3.5

特性項目

l

3

l

4

l

5

長さ寸法 1.5±0.05 1.5±0.05 0.5±0.05

1

接触範囲

2

めっき面

図 102−プラグコネクタの接触面


119

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

この形のジャックコネクタは,全て

図 103 の仕様を満さなければならない。ジャック接触面の寸法は,

規定されていない。プラグにはめ合うように,ジャックを設計しなければならない。

単位  mm

20.6±0.05

13.1±0.05

17.7

0

+0.1

1.2±0.1

2.54±0.05

7.62±0.10

15.7

0

+0.1

3.5

±

0.15

13

0

+0.1

10.8±0.05

3.85

±

0.

05

1.2±0.12

2.8

0

+0.1

5.2

0

+0.1

 2.6

0

+0.1

7.1

 0

+0.1

0.6

 0

+0.1

図 103−ジャックコネクタのはめ合い部寸法

8.4.4

コネクタタイプ別フック仕様:オープンコネクタ,フラットコネクタ 及びフラットコネクタ II

フックは,

ジャックとプラグとの結合部分をはめ合い位置に固定するものである。

図 104 に示すとおり,

オープンコネクタ,フラットコネクタ I 及びフラットコネクタ II のそれぞれのジャック部分に内側フック

を設け,

(オプションである)外側フックを引っ掛けるための切込みを入れなければならない。プラグフッ

ク及びジャックフックの設計は,整合性がなければならない。

外側フックを設けるかどうかは任意であるが,これまでの経験から,外側フックがないジャックは用途

が制限されることが分かっている。したがって,外側フックがないジャックの場合,ベンダはそのことを

カタログで明記することが望ましい。


120

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

1±0.1

1.25±0.1

3

2.6±0.1

1

2

3.5±0.1

2.8

±

0.1

3.3

±

0.0

5

1

外側フック

2

内側フック

3

内側フック

図 104−コネクタフック

8.4.5

オープンコネクタ仕様

オープンコネクタの仕様は,

表 136 に定義する。ピン配列及び形状は,図 105 及び図 106 に示す。

表 136−オープンコネクタ仕様

プラグコネクタの一般特性 

仕様   

ピン数 4

結合ボルト

適用しない。

結合ボルトのねじのサイズ

適用しない。

回転リング

適用しない。

規格

ベンダ指定

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4


121

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 136−オープンコネクタ仕様(続き)

ジャックコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ナット

適用しない。

結合ナットのねじのサイズ

適用しない。

回転リング

適用しない。

規格

ベンダ指定

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4

物理特性 

仕様 

ワイピング接点

めっきへの要求事項

2.0 μm 以上のニッケルめっき上に 
0.4 μm 以上の金めっき

ワイピング接点寿命

抜差し回数 100 回以上

接点の物理的寸法

8.4.3

による。

電気特性 

仕様 

使用電圧 DC

30

V 以上

接点の定格電流 5

A 以上

a), b)

接触抵抗

c)

 40

mΩ 以下(初期)

50 mΩ 以下(最終) 
JIS C 5402-1

及び

図 107 による。

環境特性 

仕様 

耐水性

適用しない。

耐油性

適用しない。

使用周囲温度

−30∼+55 ℃最大出力時 
70 ℃,2.5 A まで定格軽減

b)

保管温度

−35∼+80 ℃

機械的衝撃

判定基準

試験中,電流遮断は 1 μs 未満でなければならない。

接触抵抗:50 mΩ 以下

外観及び形状:物的損傷があってはならない。

試験条件

加速度:490 m/s

2

持続時間:11 ms 
3 軸 6 方向各 3 回(計 18 回)

振動

判定基準

試験中,電流遮断は 1 μs 未満でなければならない。

接触抵抗:50 mΩ 以下

外観及び形状:物的損傷があってはならない。

試験条件

周波数:10∼500 Hz

掃引時間:20 min 
振幅:1.52 mm 又は 98 m/s

2

3 軸各 2 時間(計 6 時間)

ケーブル

ベンダ指定

適合ケーブル

丸形ケーブル I,丸形ケーブル II,フラットケーブル I

a)

  ネットワーク電源が ON のとき,コネクタの抜差しはできない。

b)

  定格軽減電流については,図 108 参照。

c)

  ワイヤ線に対する IDC の抵抗,及びジャックコネクタに対するプラグの抵抗を含む(図 107 参照)。


122

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

17.6

−0.1

13.2

  0

+0.1

15.6

  −0.1

0

12.9

  −0.1

0

7.62±0.10

2.54±0.05

1

  −0.05

0

5.

0.

15

0.

05

0.

05

0.

0.

01

4.1

  −0.1

+0.3

5.2

  −0.1

0

2.

54

±

0.

1

7.

62

±

0.

1

0.

15

0.

1

21

±

0.

1

l

1

l

3

l

2

31.2±0.31

39

.9

0.

31

29

.5

±

0.

26

31

.6

±

0.

31

0

l

1

l

2

l

3

長さ 9.5±0.18 10±0.18 7±0.18

図 105−オープンコネクタのプラグ(参考図)


123

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

図 106−オープンコネクタのジャック(参考図)

図 107−接触抵抗測定方法(オープンコネクタの場合)


124

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 108−コネクタの定格軽減電流

8.4.6

フラットコネクタ の仕様

フラットコネクタ I の仕様は,

表 137 による。ピン配列及び形状は,図 109 及び図 110 に示す。

表 137−フラットコネクタ の仕様

プラグコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ボルト

適用しない。

結合ボルトのねじのサイズ

適用しない。

回転リング

適用しない。

規格

ベンダ指定

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4

ジャックコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ナット

適用しない。

結合ナットのねじのサイズ

適用しない。

回転リング

適用しない。

規格

ベンダ指定

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4 
BS+と BS−との間の静電容量 0.01

μF±0.001 μF,又は 0.22 μF±0.022 μF,50 V 以上

a)

物理特性 

仕様 

ワイピング接点

めっきへの要求事項

2.0 μm 以上のニッケルめっきの上に 
0.4 μm 以上の金めっき

ワイピング接点寿命

抜差し回数 100 回以上

接点の物理的寸法

8.4.3

による。

電気特性 

仕様 

使用電圧 DC

30

V 以上

接点の定格電流 5

A 以上

b), c)

接触抵抗

d)

 40

mΩ 以下(初期)

50 mΩ 以下(最終) 
JIS C 5402-1

及び

図 111 による。


125

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 137−フラットコネクタ の仕様(続き)

環境特性 

仕様 

耐水性

適用しない。

耐油性

適用しない。

使用周囲温度

−30∼+55 ℃最大出力時 
70 ℃,2.5 A までの定格軽減

  c)

保管温度

−35∼+80 ℃

機械的衝撃

判定基準

試験中,電流遮断は 1 μs 未満でなければならない。

接触抵抗:50 mΩ 以下 
外観及び形状:物的損傷があってはならない。

試験条件

加速度:490 m/s

2

持続時間:11 ms 
3 軸 6 方向各 3 回(計 18 回)

振動

判定基準

試験中,電流遮断は 1 μs 以下でなければならない。 
接触抵抗:50 mΩ 以下

外観及び形状:物的損傷があってはならない。

試験条件

周波数:10∼500 Hz

掃引時間:20 min

振幅:1.52 mm 又は 98 m/s

2

3 軸各 2 時間(計 6 時間)

ケーブル 

仕様 

適合ケーブル

フラットケーブル I

a)

  幹線又は支線上のジャックには,全て 0.01 μF 又は 0.22 μF のコンデンサを取り付けなければならない。PCB

付きのジャックについては,

マスタポート又はスレーブポートの PCB にコンデンサを実装することができる。

5.7.3

5.7.4 及び

図 116 参照。

b)

  ネットワーク電源 ON 中は,コネクタの抜差しはできない。

c)

  定格軽減電流については図 108 参照。

d)

  ワイヤ線に対する IDC の抵抗,及びジャック接触面に対するプラグの抵抗を含む(図 111 参照)。


126

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

15.6

±0.21

13.2

  0

+0.1

2.54

±0.05

7.62

±0.10

1

−0.01

0

7

±

0.

05

5.2

−0.1

0

4.1

−0.1

+0.3

0.

4

±

0.

01

4

±

0.

05

17.6

−0.1

0

21

.3

±

0.

26

23.7

±

0.

26

20

±0.26

8.3

±0.18

9.

2

±

0.18

9.

5

±

0

.18

図 109−フラットコネクタ 内側フック対応プラグ(参考図)


127

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

20.6±0.5

13.1±0.05

17.7

  0

+0.1

1.2±0.1

13

  0

+0.1

15.7

  0

+0.1

7.62±0.10

2.54±0.05

3.5

±

0.1

5

1±0.1

2.8

0

+0.1

5.2

  0

+0.1

2.6

  0

+0.1

3.8

0.

05

7.1

0

0.

1

0.

6

0

0.

1

17

±

0.

21

22

±

0.

26

17.8±0.21

30.7±0.31

9.5

±

0.1

8

13.

0.

21

図 110−フラットコネクタ ジャック(参考図)


128

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 111−接触抵抗測定方法(フラットコネクタ 及び II

PCB 付きジャックの場合,接触抵抗は PCB ピンとプラグ上の 40 mm ケーブルの先端との間で計測しな

ければならない。

8.4.7

フラットコネクタ II

フラットコネクタ II の仕様は,

表 138 による。ピン配列及び形状については,図 112,図 113 及び図 114

に示す。

表 138−フラットコネクタ II の仕様

プラグコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ボルト

適用しない。

結合ボルトのねじのサイズ

適用しない。

回転リング

適用しない。

規格

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4

ジャックコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ナット

適用しない。

結合ナットのねじのサイズ

適用しない。

回転リング

適用しない。

規格

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4 
BS+と BS−との間の静電気容量 0.01±0.001 μF 又は 0.22±0.022 μF,DC50 V 以上

a)

物理特性 

仕様 

ワイピング接点

めっきへの要求事項

1.5 μm 以上のニッケルめっきの上に 
1.2 μm 以上の金めっき

ワイピング接点寿命

抜差し回数 100 回以上

電気特性 

仕様 

使用電圧 DC

30

V 以上

接点定格電流 5

A 以上

b), c)

接触抵抗

d)

 40

mΩ 以下(初期)

50 mΩ 以下(最終) 
JIS C 5402-1

及び

図 111 による。

接点の物理的寸法

8.4.3

による。


129

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 138−フラットコネクタ II の仕様(続き)

環境特性 

仕様 

耐水性 IP54(JIS C 0920 準拠)

耐油性

適用しない。

使用周囲温度

−30∼+55 ℃最大出力時 
70 ℃で 2.5 A まで定格軽減

c)

保管温度

−35∼+80 ℃

機械的衝撃

判定基準

試験中,電流遮断は 1 μs 未満でなければならない。

接触抵抗:50 mΩ 以下 
外観及び形状:物的損傷があってはならない。

試験条件

加速度:490 m/s

2

持続時間:11 ms 
3 軸 6 方向各 3 回(計 18 回)

振動

判定基準

試験中,電流遮断は 1 μs 未満でなければならない。 
接触抵抗:50 mΩ 以下

外観及び形状:物的損傷があってはならない。

試験条件

周波数:10∼500 Hz

掃引時間:20 min

振幅:1.52 mm 又は 98 m/s

2

3 軸各 2 時間(計 6 時間)

ケーブル 

仕様 

適合ケーブル

フラットケーブル II

a)

 PCB 付きのジャックについては,マスタポート又はスレーブポートの PCB にコンデンサを実装することがで

きる(5.7.35.7.4 及び

図 116 参照)。

b)

  ネットワーク電源 ON 中は,コネクタの抜差しはできない。

c)

  定格軽減電流については,図 108 参照。

d)

  ワイヤ線に対する IDC の抵抗,及びジャックコンタクトに対するプラグの抵抗を含む(8.4.3 参照)。

単位  mm

 

19

.5

±

0.

26

48

±

0.

31

45±0.31

24

±

0.

26

図 112−フラットコネクタ II プラグ(参考図)


130

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

単位  mm

 
 

22

±

0.42

42±0.5

48

±

0.

5

22

±

0.

42

図 113−フラットコネクタ II ジャック(参考図)

図 114−幹線コネクタのマーキング表示

幹線に用いるコネクタ(フラットコネクタ II のジャック)には,フラットケーブル II 仕様に規定したス

トライプ部分とそろ(揃)えられるようなマーキングをつけなければならない(8.2.6 参照)

8.4.8

密閉形 M12 コネクタ

密閉形 M12 コネクタの仕様は,

表 139 による。ピン配列及び形状は,図 115 による。

コネクタを閉じたとき,ストライプ部分が

ケーブルの BDH 導線とほぼそろ(揃)う
ようにしなければならない。


131

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 139−密閉形 M12 コネクタの仕様

プラグコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ボルト

おす

結合ボルトのねじのサイズ M12

回転リング

必須

規格

IEC 61076-2-101

参照 

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4

ジャックコネクタの一般特性 

仕様 

ピン数 4

結合ナット

めす

結合ナットのねじのサイズ M12

回転リング

任意

規格

IEC 61076-2-101

参照 

ピン配列 BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BDL:ピン 3,BS−:ピン 4

物理特性 

仕様 

ワイピング接点

めっきへの要求事項

1.27 μm 以上のニッケルめっきの上に 0.762 μm 以上の金めっきを施すか,又は
1.27 μm 以上のニッケルめっきの上に 0.508 μm 以上のパラジウムニッケルめ
っき,かつ,その上に 0.127 μm 以上の金めっきを施す。金は全て 24 金とする。

ワイピング接点寿命

抜差し回数 1 000 回以上

電気特性 

仕様 

使用電圧 DC

30

V 以上

接点の定格電流 3

A 以上,周囲温度 20 ℃の場合

接触抵抗 10

mΩ 以下(初期)

25 mΩ 以下(最終)

環境特性 

仕様 

耐水性 IP67(JIS C 0920 準拠)

耐油性

UL-1277

OIL RES2

使用周囲温度

−35∼+70 ℃

保存温度

−35∼+80 ℃

機械的衝撃

IEC 61076-2-101 

振動

IEC 61076-2-101 

ケーブル 

仕様 

適合ケーブル

丸形ケーブル II

プラグ(ピン)

ジャック(ソケット)

BS+:ピン 1,BDH:ピン 2,BS−:ピン 3,BDL:ピン 4

図 115M12 コネクタのピン配列


132

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

8.5

ノード電源の実装

8.5.1

概要

ノード電源を実装することによって,ネットワークからユニットへ電源供給が可能である。

ユニットの BS+及び BS−端子をネットワーク電源線に接続する場合,0.01 μF のコンデンサを

図 116 

ように接続しなくてはならない。

ユニットは,ネットワークから電源供給を受けてもよい。

図 116 に示すように,スレーブが BS+端子と

直列に制限抵抗器を用いることも差し支えない。

8.5.2

ノードの電源接続

全てのノードの設計時に,

図 116 に示す回路を組み込まなければならない。

R:この素子は,ヒューズ又は抵抗器である。いずれの場合でも,10 Ω を超えてはならない。 
C:0.01 μF±10 %,温度変化率±15 %(使用最低温度から最高温度への変化),耐電圧 DC 50 V 以上。

図 116−リンク電源回路

8.5.3

ネットワーク電源から電源供給を受けるノード

CompoNet では,ネットワーク電源から電源供給を受ける個々のノードに対して消費電流の制限を設け

ない。ただし,次の要求事項を考慮しなければならない。

・  セグメントを通過する総電流量は,ケーブル容量を超えてはならない。

・  セグメントでの総電力消費量は,ネットワーク電源の容量を超えてはならない。

・  ネットワーク電源から電源供給するノードの動作電圧範囲は,DC 14 V∼DC 26.4 V とする。

・  直流電圧の一時的短絡による停電又は瞬間的電力損失に備えて,各ノードは 2 ms 以上の間の電力を保

持する能力をもたなければならない。

Master

port

Power

supply

(DC24V)

Terminator

L

1

L

3

L

2

L

n

Consumption

1

Consumption

2

Consumption

3

Consumption

I

図 117−ケーブルの長さ方向での電圧降下

ノード に対する電圧降下の範囲は,次の式によって,DC 24 V∼DC 14 V が望ましい(

図 117 参照)。

{[(

I

1

I

2

I

3

+…+I

n

R

1

×L

1

×2]+[(I

2

I

3

+…+I

n

R

2

×L

2

×2]+

[(

I

3

+…+I

n

R

3

×L

3

×2]+…+(I

n

×R

n

×L

n

×2)}<10

ここに,

R: ケーブルの DCR(Ω/m)

マスタ 
ポート

DC 24 V

電源

消費電流

I

1

消費電流

I

2

消費電流

I

3

消費電流

I

n

終端器

L

1

L

2

L

3

L

n

内部電力回路

R

C

BS+

BS−


133

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

L: ケーブルの長さ(m)

I: ノードの消費電流(A)

ネットワーク電源から電源供給を受けるノードを設計する場合,突入電流制限措置,誤配線保護措置及

び 2 ms 間の停電時電力保持能力を盛り込まなければならない。実装例は,

図 118 による。

BS+

BS−

+

R1

R2

C1

Q1

R4

R5

D1

図 118−ノードの電源設計(参考図)

8.6

誤配線保護措置

電線 BS+及び BS−が入れ替わったとしても,ユニットは損傷を受けることなく誤配線に耐え得る能力

がなければならない。

試験仕様については,9.2.2 による。

8.7

電磁環境両立性(EMC

8.7.1

概要

イミュニティ試験及びエミッション試験は,形式試験である。これらの試験は,推奨された配線形態,

並びに CompoNet ケーブル上の通信及びデータ伝送に必要な全ての機器を用いて,運転上及び環境上代表

的な条件下で実施しなければならない。

試験の仕様は,9.2.8 による。

8.7.2

イミュニティ

8.7.2.1

性能基準

試験結果は,次の性能基準を用いて判定する。

判定基準 A  その装置を意図した用途で用いる場合,規定の限度を超える性能劣化があってはならな

い。

判定基準 B  実際の運転状態又は保存データの変更があってはならない。試験中,性能劣化は許容す

るが,試験後,その装置を意図した用途で用いる場合,規定の限度を超える性能劣化又は機能の損失

があってはならない。

8.7.2.2

静電気放電(ESD)イミュニティ

JIS C 61000-4-2

に従い,各極 10 回の次の放電試験を行う。

・  気中放電法によって,非金属の機器のきょう(筐)体に対して±8 kV の試験電圧を印加する。

・  接触放電法によって,金属製の機器のきょう(筐)体に対して±4 kV の試験電圧を印加する。

性能基準 B を適用する。

8.7.2.3

高周波放射電磁界イミュニティ

JIS C 61000-4-3

に従い,次の試験を行う。

R3

C2


134

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

・  周波数範囲 80∼1 000 MHz で 10 V/m,振幅変調

性能基準 A を適用する。

8.7.2.4

電気的ファスト  トランジェント  バースト  イミュニティ

JIS C 61000-4-4

に従い,次の試験を行う。

・ CDI 通信媒体を用いているケーブルに対して,5 kHz で最大±1 kV の試験電圧を印加する。

・  その他のケーブル及びポートに対して,5 kHz で最大±2 kV の試験電圧を印加する。

性能基準 B を適用する。

8.7.2.5

サージイミュニティ

JIS C 61000-4-5

に従い,次の試験を行う。

・  交流電源幹線と接地との間に最大±2 kV のサージ電圧を 5 回印加する。

・  交流電源幹線間に最大±1 kV のサージ電圧を 5 回印加する。

性能基準 B を適用する。

8.7.2.6

伝導妨害波イミュニティ

JIS C 61000-4-6

に従い,次の試験を行う。

・  周波数範囲 150 kHz∼80 MHz で実効値 10 V,振幅変調

性能基準 A を適用する。

8.7.2.7

電圧ディップ及び干渉

電源が 5.7.11.1 に規定する限度を満たしている限り,新たな試験は不要である。

8.7.3

エミッション

8.7.3.1

放射性エミッション

CISPR 11:2003

のグループ 1  クラス  A に従い,試験を実施し要求を満たさなければならない。

8.7.3.2

伝導性エミッション

CISPR 11:2003

のグループ 1  クラス  A に従い,試験を実施し要求を満たさなければならない。

9

試験

9.1

概要

この箇条では,電気的,機械的及び論理的要求事項に対する試験について規定する。試験は,次の 3 種

類に分けられる。

・  電気的試験

・  機械的試験

・  論理的試験

注記 CompoNet 仕様を製品に不可分の構成要素として実装する場合,一部の論理試験は製品自体の

動作性に依存する。あるユニットがこの規格に適合しているということは,必ずしもシステム

の要求事項への適合,又は CompoNet を含むアプリケーションのほかの規格への適合を意味し

ない。CompoNet 機能の特定アプリケーションの試験については,この規格の適用範囲外であ

る。

特定の EUT に適用する試験は,指定の順序で行う。

9.2

電気的試験

9.2.1

スレーブポート使用電圧試験

9.2.1.1

試験の目的


135

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

この試験では,指定範囲の電圧供給を受けたときスレーブポートが正常に動作することを検証する。こ

の試験は,MS LED 表示器をもつ機器にだけ適用する。

9.2.1.2

試験回路

試験回路は,

図 119 による。

BS+

EUT

BS−

V

電源

14 V∼26.4 V

図 119−使用電圧試験回路

9.2.1.3

試験方法

14.0 V の電力を EUT に供給し,LED 表示が正常に動作することを確認する。次に,26.4 V の電力を供

給し,LED 表示が正常に動作することを確認する。

9.2.1.4

判定基準

MS LED 表示器は,緑を点灯しなければならない。

9.2.2

電源逆接続試験

9.2.2.1

試験の目的

この試験は,スレーブポートへの電源の逆接続防止の要求事項への適合を検証するために行う。

9.2.2.2

試験回路

試験回路は,

図 120 による。

EUT

電源

CompoNet

マス タ ユニッ ト

BDH

BDL

V-

V+

BS+

BS-

図 120−電源線の逆接続

9.2.2.3

試験方法

EUT の BS+端子を電源の V−端子に,EUT の BS−端子を電源の V+端子に 60 s 間接続し,その後通常

状態に戻す。

9.2.2.4

判定基準

配線を通常状態に戻したとき,機器とマスタとの正常通信を確認しなければならない。

9.2.3

耐瞬時停電試験

9.2.3.1

試験の目的

この試験は,瞬時停電(瞬停)の要求事項への適合を検証するために行う。

9.2.3.2

試験回路


136

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

試験回路は,

図 120 による。

9.2.3.3

試験方法

マスタと EUT との間で通常の通信がなされているときに,2 ms 間電源を遮断する。

9.2.3.4

判定基準

瞬時停電が,通信異常を引き起こしてはならない。

9.2.4

絶縁試験

9.2.4.1

試験の目的

この試験は,ノードの絶縁の要求事項への適合を検証するために行う。

9.2.4.2

試験回路

試験回路は,

図 121 による。

EUT

BDH

BDL

BS+

BS-

V

A

その他の端子

図 121−絶縁

9.2.4.3

試験方法

BDH 端子と BDL 端子とを短絡する。短絡したものとほかの端子との間に,AC 500 V の電圧(50 Hz 又

は 60 Hz)を 60 s 間印加し,漏れ電流を確認する。

9.2.4.4

判定基準

漏れ電流は,5 mA 以下でなければならない。

9.2.5

入力インピーダンス試験

9.2.5.1

試験の目的

この試験は,物理層の入力インピーダンスの要求事項への適合を検証するために行う。

9.2.5.2

試験回路

試験回路は,

図 122 による。

EUT

電源

LCR メ ータ

又は

イ ン ピ ーダン ス

ア ナラ イ ザ

BDH

BDL

V+

V-

BS+

BS-

図 122−入力インピーダンス


137

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

9.2.5.3

試験方法

EUT の電源を投入し,周波数 750 kHz 及び 4 MHz のときのインピーダンスを測定する。

9.2.5.4

判定基準

物理層の各ポートの入力インピーダンスは,マスタについては

表 140,スレーブについては表 141 に示

した規格値の範囲でなければならない。

表 140−マスタに対する入力インピーダンス

周波数

インピーダンス

750 kHz

140∼164

4 MHz

116∼135

表 141−スレーブに対する入力インピーダンス

周波数

インピーダンス

750 kHz

847∼985

4 MHz

476∼555

9.2.6

出力波形試験

9.2.6.1

試験の目的

この試験は,ノードの送信波形仕様への適合を検証するために行う。

9.2.6.2

試験回路

マスタポートについては,試験回路は,

図 64 による。

スレーブポートについては,試験回路は,

図 123 による。

図 123−スレーブポートに対する出力スレーブの試験回路

9.2.6.3

試験方法

EUT の BDH と BDL との間の波形をオシロスコープに記録する。試験は,二つの伝送速度,4 Mbit/s 及

び 93.75 kbit/s で実施する。

9.2.6.4

判定基準

測定した波形が,マスタポートについては 5.7.3.4.1,スレーブポートについては 5.7.4.4.1 を満たしてい


138

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

なければならない。

9.2.7

最小入力波形試験

9.2.7.1

試験の目的

この試験は,マスタポート及びスレーブポートの受信信号の仕様への適合を検証するために行う。

9.2.7.2

試験回路

マスタポート及びスレーブポートに対する試験回路は,

図 124 による。

EUT

BDH

BDL

ケ ーブルへ

可変抵抗器

500 Ω 未満

120 Ω~150 Ω

120 Ω~150 Ω

120 Ω~150 Ω

120 Ω~150 Ω

図 124−最小入力波形の試験回路

9.2.7.3

試験方法

伝送速度は,4 Mbit/s とする。EUT に入力される送信信号が

図 125 に適合するように,可変抵抗器を調

整しなければならない。

注記  点線は図 124 の回路を示す。

図 125−最小入力波形の試験システム

9.2.7.4

判定基準

指定のマスク内の全ての波形で正常通信を維持しなければならない。

9.2.8

電磁環境両立性(EMC)試験

9.2.8.1

概要

システムの試験は,EUT が対応可能な最速の伝送速度で運転し,実施しなければならない。特に規定が

ない限り,試験は周囲温度(23±5)℃で実施する。EUT は自由空間に取り付け,製造業者の取扱説明書

に従い CompoNet CDI と接続しなければならない。また,EUT には定格電圧を供給しなければならない。

判定基準は,9.2.8.2 及び 9.2.8.3 による。

9.2.8.2

イミュニティ

9.2.8.2.1

静電気放電(ESD)イミュニティ試験

8.7.2.2

に従い,試験を実施しなければならない。

スレーブ 
ポート

終端器

1 m 以上 1

m 以上

0.25 m 以下

マスタ 
ポート

リード長


139

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

9.2.8.2.2

高周波放射電磁界イミュニティ試験

8.7.2.3

に従い,試験を実施しなければならない。

9.2.8.2.3

電気的ファスト  トランジェント  バースト  イミュニティ試験

8.7.2.4

に従い,試験を実施しなければならない。

9.2.8.2.4

サージイミュニティ試験

8.7.2.5

に従い,試験を実施しなければならない。

9.2.8.2.5

伝導妨害波イミュニティ試験

8.7.2.6

に従い,試験を実施しなければならない。

9.2.8.3

エミッション

9.2.8.3.1

放射性エミッション試験

8.7.3.1

に従い,試験を実施しなければならない。

9.2.8.3.2

伝導性エミッション試験

8.7.3.2

に従い,試験を実施しなければならない。

9.3

機械的試験

この試験は,不要である。

9.4

論理的試験

9.4.1

概要

論理的試験は,試験対象の特定機能をもつノードだけについて行う。

9.4.2

スレーブ又はリピータの試験

9.4.2.1

概要

ここでは,ワード IN スレーブ,ワード OUT スレーブ,ビット IN スレーブ,ビット OUT スレーブ及び

リピータについての,プロトコル試験項目,試験方法及び判定基準を規定する。MIX スレーブは,この試

験の目的においては IN スレーブとみなす。

これらの対象ノードは,

被試験体という意味で Device Under Test

(DUT)とも呼ぶ。

9.4.2.2

システム構成

試験設備は,次のものを含まなければならない。

・  フレームの手動送信及びレスポンスの記録ができる CompoNet マスタ 1 台

・ DC

24

V の電源 1 台

対象ノードのアドレスを 31 に設定しなければならない。

注記  このアドレス設定は,タイムドメインの正確性を確認する目的がある。つまり,バスサイクル

ごとの CN フレームを 8 フレームと設定した場合,ノードは四つ目のバスサイクルで CN フレ

ームレスポンスを返す。フレーム数が 16 フレームの場合,二つ目のバスサイクルでレスポンス

する。フレーム量が 32 フレームの場合,各バスサイクルの最後のフレーム位置でレスポンスを

返す。

試験の構成は,

図 126 による。


140

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

図 126−スレーブ及びリピータ DUT に対するデータリンク試験

ほかに特別の規定がない限り,この試験は,伝送速度 4 Mbit/s で実施しなければならない。

9.4.2.3

フレームタイプ別試験

9.4.2.3.1

BEACON

フレーム

9.4.2.3.1.1

試験の目的

この試験は,4 Mbit/s,3 Mbit/s,1.5 Mbit/s 及び 93.75 kbit/s の伝送速度の検出が正常に行われることを検

証するために行う。

9.4.2.3.1.2

試験方法

DUT を検索し,それが通常運転状態にあることを確認できるようにマスタを設定する。次の順に試験を

実施する。

・  未加入の DUT を探す。

・ STRNP を送信する。

・ STWNP_Run を送信する。

・ ALLOCATE を送信する。

・ poll を送信する。

・  それぞれの場合のレスポンスを確認する。

この一連の試験を,4 Mbit/s,3 Mbit/s,1.5 Mbit/s 及び 93.75 kbit/s の各伝送速度で実施する。

9.4.2.3.1.3

判定基準

DUT とマスタとの通信が異常なく行われ,DUT は正常なレスポンスを受信しなければならない。

9.4.2.3.2

B_EVENT

フレーム

9.4.2.3.2.1

試験の目的

この試験は,STR 及び STW のレスポンスが正常に行われることを検証するために行う。

9.4.2.3.2.2

試験方法

次の項目を実施し,レスポンスを記録する。

a)

“オフライン状態”のとき DUT に対して STRNP を送信する。

b)

“オフライン状態”のとき DUT に対して STWNP を送信する。

c)

“オンライン状態”のとき DUT に対して STRP を送信する。

CompoNet マスタ

終端器

10 cm 以下

3 m 以下

3 m 以下

1 m 以下

終端器

EUT

(ノードアドレス 31)

注記  あらかじめ通信ケーブルが取り付けられ

ているノードのときは,支線を 0.025 m 以

下にする。

電源


141

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

d)

“オンライン状態”のとき DUT に対して STWP を送信する。

e)

“オンライン状態”のとき DUT に対して STRNP を送信する。

f)

“オンライン状態”のとき DUT に対して STWNP を送信する。

g)

“オフライン状態”のとき DUT に対して STRP を送信する。

h)

“オフライン状態”のとき DUT に対して STWP を送信する。

i)

“オンライン状態”のとき DUT に対して STWP_Reset を送信する。

j)

“オフライン状態”のとき DUT に対して STWNP_Reset を送信する。

9.4.2.3.2.3

判定基準

9.4.2.3.2.2

で実施する試験項目は,それぞれ次の基準を満たしていなければならない。

a) STRNP

レスポンスのデータは,正常な VendorCode,DeviceType,InIoModeStatus,OutIoModeStatus,

ProductCode 及び MajorRevision でなければならない。DUT がリピータである場合,リピータモードは

1 で,それ以外の場合は 0 でなければならない。

b) STWNP

に対して ACK を返信しなければならない。

c) STRP

に対して ACK を返信しなければならない。

d) STWP

に対して ACK を返信しなければならない。

e) STRNP

対して ACK を返信しなければならない。

f) STWNP

に対して ACK を返信しなければならない。

g) STRP

に対して ACK を返信しなければならない。

h) STWP

に対して ACK を返信しなければならない。

i) DUT

をリセットしなければならない。

j) DUT

をリセットしなければならない。

9.4.2.3.3

A_EVENT

フレーム

この試験は,ほかの試験に含まれている。個別の試験はここでは不要である。

9.4.2.3.4

CN

フレーム

9.4.2.3.4.1

試験の目的

この試験は,DUT の重複検出機能を検証するために行う。

9.4.2.3.4.2

試験方法

STR を発行することなしに,マスタに未加入の DUT を探させる。

9.4.2.3.4.3

判定基準

DUT は,通信異常状態に遷移しなければならない。

9.4.2.3.5

IN

フレーム

9.4.2.3.5.1

試験の目的

この試験は,IN 機能をもつ DUT,すなわち,ワード IN/MIX ユニット及びビット IN/MIX ユニットに対

して実施しなければならない。この試験は,IN フレームのタイミングを検証するために行う。

9.4.2.3.5.2

試験方法

通常運転状態で DUT を試験するようにマスタを設定する。IN フレーム送信開始から,前の OUT 又は

TRG フレームの完了までの時間を記録する。

9.4.2.3.5.3

判定基準

記録された時間は,STW の InTimeDomain の 0.1 %以内でなければならない。


142

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

9.4.2.4

重複 MAC ID の検出

9.4.2.4.1

試験の目的

この試験は,DUT の重複確認機能を検証するために行う。

9.4.2.4.2

試験方法

パラメータが“Serial Number=0xFFFFFFFF”の STWNP を発行するようにマスタを設定する。次の順に

試験を実施する。

a)

未加入の DUT を探す。

b) STRNP

を送信する。

c)

パラメータが“Serial Number=0xFFFFFFFF”の STWNP_Run を送信する。

d) DUT

を確認する。

9.4.2.4.3

判定基準

DUT は,通信異常状態でなければならない。

9.4.3

マスタの試験

9.4.3.1

最小トラフィックの試験

9.4.3.1.1

試験の目的

この試験は,マスタ(DUT)が BEACON フレーム,及び OUT 又は TRG フレームを送信し,接続状態

にあるスレーブ又はリピータと通信を開始することができることを検証するために行う。

9.4.3.1.2

試験構成

試験設備は,次のものを含まなくてはならない。

・  配線上のフレームをキャッチするフレームアナライザ 1 台

・ DC

24

V の電源 1 台

マスタ(DUT)の最小トラフィックを確認する試験構成は,

図 127 による。

図 127−マスタ(DUT)の最小トラフィックの試験構成

9.4.3.1.3

試験方法

次の順に試験を実施しなければならない。

a)

ネットワークは,

図 127 のように構成する。

b)

セットアップが必要なアナライザのソフトウェアを起動する。

c)

ネットワークトラフィックの取込みを開始する。

d)

マスタに電源投入する。

e) DUT

の通信を開始する。

f) DUT

のフレーム送信開始の後に,又はアナライザがバッファフルになった後に,ネットワークトラフ

ィックの取込みから約 10 秒後に取込みプロセスを停止する。


143

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

g)

取込みフレームを判定基準に照らし合わせて確認する。

9.4.3.1.4

判定基準

9.4.3.1.3

の試験はそれぞれ次の基準を満たしていなければならない。

a) 30

ms につき 1 フレーム以上を送信している。

b) 250

ms につき一つ以上の BEACON フレームを送信している。

c) BEACON

フレームの“スピードコード”及び伝送速度が一致し,

“ゲートカウント値”は 0 である。

“最終通過リピータのノードアドレス”は 0 である。

d)

未加入ノードに対して,

CN フレームを要求する OUT 及び TRG フレームが存在しなければならない。

e)

伝送速度 93.75 kbit/s の場合,650 ms ごとに一つ以上の OUT 及び TRG フレームを送信している。その

他の伝送速度の場合,200 ms ごとに一つ以上の OUT 及び TRG フレームを送信している。

9.4.3.2

プロキシの試験

9.4.3.2.1

試験の目的

この試験は,マスタ(DUT)のプロキシ機能を検証するために行う。

9.4.3.2.2

試験構成

試験設備は,次のものを含まなければならない。

・  ほかのスレーブに対して explicit メッセージを送信できる特別なスレーブ

図 128 の“特殊スレーブ 1”)

1 台

・  標準スレーブ 1 台

・ DC

24

V 電源 1 台

マスタ(DUT)のプロキシ機能を検証するための試験構成は,

図 128 による。

図 128−マスタ(DUT)のプロキシ機能確認試験の構成

9.4.3.2.3

試験方法

試験は,次の順に実施しなければならない。

a)

ネットワークは,

図 128 のように構成する。

b) DUT

と標準スレーブとの間で I/O 接続を行う。

c)

特殊スレーブ 1 に標準スレーブ宛の explicit リクエストメッセージを発行させる。

d)

特殊スレーブ 1 が受信したレスポンスを確認する。

9.4.3.2.4

判定基準

特殊スレーブ 1 は,標準スレーブから explicit メッセージのレスポンスを受信しなければならない。

マスタユニット

(DUT)

電源

(DC 24 V)

終端器

標準スレーブユニット

特殊スレーブ 1


144

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 A

規定)

CompoNet

共通サービス

CompoNet は,CIP 共通サービスを用いなければならない[IEC 61158-5-2 の 6.2.1.3(FAL management model

ASE service specification)及び IEC 61158-6-2 の 4.1.8(OM_Service_PDU)参照。]。

現時点では,CompoNet にその他の共通サービスは存在しない。


145

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 B

規定)

CompoNet

エラーコード

B.1

概要

CompoNet は,CIP 規定で定義したエラーコード[IEC 61158-5-2 の 6.2.1.3.3(FAL service status codes)及

び IEC 61158-6-2 の 4.1.11(Error codes)参照]及び次に規定したエラーコードを用いなければならない。

B.2

追加エラーコード

追加のエラーコードは,

表 B.1 に定義する。

表 B.1CompoNet の新規エラーコード

エラーコード

hex

エラー名

エラーの内容

23

バッファオーバフロー

受信バッファの容量を超えるサイズのメッセージを受信した。メ

ッセージ全体を廃棄する。

24

メッセージフォーマット異常

サーバがサポートしていないフォーマットのメッセージを受信

した。


146

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 C 

規定)

コネクション  パス  アトリビュートの定義

CompoNet は CIP 規定のコネクションパスの定義を用いなければならない[IEC 61158-6-2 の 4.1.9

(Message and connection paths)参照]

現時点では,CompoNet にその他のコネクション  パス  アトリビュートの定義は存在しない。


147

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 D 

規定)

データ形の仕様及びエンコード

D.1

概要

CompoNet は,IEC 61158-5-2 の箇条 5(Data type ASE),並びに IEC 61158-6-2 の 4.2(Data abstract syntax

specification)及び箇条 5(Transfer syntax)で規定しているとおり,データ形の仕様及びエンコードに関す

る CIP 規定の定義を用いなければならない。

追加仕様は,D.2 に規定する。

D.2

CompoNet

の CRC アルゴリズム

D.2.1

CompoNet

の CRC アルゴリズム

次の C++言語によるルーチンは,巡回冗長検査(CRC)の多項式によって CRC16 及び CRC8 を生成す

る。

CRCH crc;

unsigned short CRC_CCITT= ~crc.crc_ccitt(data,bitsize);

unsigned char CRC8= ~crc.crc_8(data,bitsize);

ある CRC 生成クラスの定義

class CRCH

{

private:

          // CRC-CCITT(CRC-ANSI)   
          //          Left shift  (LSB -> MSB) 
    unsigned short crc_ccitt_word(unsigned short crc, unsigned char dat, int bit_len)

        { 
                int j, flg;

                if(bit_len <=  0)  {

                        return crc;

                } else if(bit_len > 8)  { 
                        bit_len  = 8;

                } 
                // 8bit repeating   
                for  (j  =  0; j < bit_len;  ++j)  {

                        // check, then left-shift   
                        flg  =  ((crc >> 15) ^ (dat & 1));    // CRC’s MSB XORs    dat’s LSB.   
                        crc <<=  1;                            // 1bit shift

                        dat >>= 1;


148

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

                        if(flg)  {      // Need a logic operation? 
                                crc ^= 0x1021;      // CRC-CCITT

                        } 
                } 
                return crc;

        } 

          // CRC-8   
          //    Left shift (LSB -> MSB) 
    unsigned char crc_8_byte(unsigned char crc, unsigned char dat, int bit_len)

        { 
                int j, flg;

                if(bit_len <=  0)  {

                        return crc;

                } else if(bit_len > 8)  { 
                        bit_len  = 8;

                } 
                  // 8bit repeating operation 
                for  (j  =  0; j < bit_len;  ++j)  {

                        // Check MSB, then left shift;   
                        flg  =  (((crc>>7) ^ dat) & 0x1); // CRC’s MSB XORs dat’s LSB   
                        crc <<=  1;                            // 1bit shift

                        dat >>= 1; 
                        if(flg)  {      // Need a logic operation? 
                                crc ^=  0x9b;                // CRC-8

                        } 
                } 
                return crc;

        } 

public:

          // CRC-CCITT(CRC-ANSI)   
          //          Left shift  (LSB -> MSB) 
    unsigned short crc_ccitt(unsigned char *data, int bit_len)

        { 
        int i, len;

        unsigned short crc;

                // Initial value   
                crc  = 0xffff;


149

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

                len  = bit_len >> 3; 
                for(i  =  0; i < len;  ++i)  {                    // Get a octet

                        crc  = crc_ccitt_word(crc, *(data+i), 8); 
                } 
                crc  = crc_ccitt_word(crc, *(data+i), bit_len & 0x0007);

                return crc;

        } 

          // CRC-8   
          //          Left shift  (LSB -> MSB) 
    unsigned char crc_8(unsigned char *data, int bit_len)

        { 
        int i, len;

                unsigned char      crc;

                // Initial value 
                crc  = 0xff; 
                len  = bit_len >> 3;

                for(i  =  0; i < len;  ++i)  { 
                        // Get 1 octet   
                        crc  = crc_8_byte(crc, *(data+i), 8);

                } 
                crc  = crc_8_byte(crc, *(data+i), bit_len & 0x0007); 
                return crc;

        }

};

D.2.2

CompoNet CRC

生成例

OUT フレームに対する CRC 生成例は,図 D.1 による。


150

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

回線

回線

メモリ

メモリ

CompoNet回線上への送出方向

回線

コマンドコード

CN リクエスト

MACIDマスク

長さ

OUTデータ

プリアンプ

コマンドコード

コマンドコード依存ブロック

CRC

CRCでチェックする対象範

B_0

B_1

B_6

B_0

B_1

B_8

B_0

B_1

B_6

B_0

B_1

B_n

Byte_0

Byte_1

Byte_n

-

-

-

これらのビットはCRC生成に使用
しない

CRCアルゴリズ

1の補数

ビット単位のNOT論理演算

CRC

B_16

B_0

B_0

B_1

B_6

B_0

B_1

B_8

B_0

B_1

B_6

B_0

B_1

B_n

図 D.1CRC 生成例

プリアンブル

範囲


151

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 E

規定)

通信オブジェクトライブラリ

CompoNet のリンクオブジェクト及びリピータオブジェクトは,それぞれ 5.3.5 及び 5.3.6 で全て定義し

ている。

その他のオブジェクトクラスコード及びその名称は,IEC 61158-6-2 の 4.1.10.2.1(Communication object

classes)に規定している。


152

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 F

規定)

値の範囲

CompoNet は,IEC 61158-6-2 の 4.1.10(Class, attribute and service codes)で定義した範囲の値を用いなけ

ればならない。さらに,MAC ID 及びノードアドレスの範囲は,

表 F.1 に定義する。

表 F.1MAC ID 及びノードアドレスの範囲

機器の種別

ノードアドレス MAC

ID

マスタ

0 だけ 0x1C0(448)

ワード IN 0∼0x3F 0x0∼0x3F(0∼63)

ワード OUT 0∼0x3F 0x40∼0x7F(64∼127)

ワード MIX 0∼0x3F 0x0∼0x3F(0∼63)

a)

ビット IN 0∼0x7F 0x80∼0xFF(128∼255)

ビット OUT 0∼0x7F 0x100∼0x17F(256∼383)

ビット MIX 0∼0x7F 0x80∼0xFF(128∼255)

a)

リピータ

0∼0x3F 0x180∼0x1BF(384∼447)

a)

 MIX ユニット及び IN ユニットは,同じ範囲の MAC ID を用いる。


153

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 G 

規定)

CN

タイムドメインのデフォルト値

G.1

概要

この附属書は,デフォルトの CN タイムドメインに対する追加事項を規定する。

G.2

CN

タイムドメインのデフォルト値の表

CN タイムドメインのデフォルト値は,BEACON フレームのコントロールコードに依存する。デフォル

ト値は,5.6.3 に規定したアルゴリズムを用いて計算する。

表 G.1,表 G.2,表 G.3 及び表 G.4 にある値はこ

の計算値を切り上げした値である。全てのノードは,これらの表の値に適合していなければならない。

表 G.1−伝送速度 4 Mbit/s の場合の CN タイムドメインのデフォルト値

単位  mark

コントロールコード

ノードアドレス

第 1 セグメント

第 2 セグメント

第 3 セグメント

0 0+4×n 170  106

42

1+4×n 286  222  158 
2+4×n 402  338  274 
3+4×n 518  454  390

1 0+8×n 170  106

42

1+8×n 286  222  158 
2+8×n 402  338  274 
3+8×n 518  454  390 
4+8×n 634  570  506 
5+8×n 750  686  622 
6+8×n 866  802  738 
7+8×n 982  918  854

2 0+16×n 170

106

42

1+16×n 286

222

158

2+16×n 402

338

274

3+16×n 518

454

390

4+16×n 634

570

506

5+16×n 750

686

622

6+16×n 866

802

738

7+16×n 982

918

854

8+16×n 1 099

1 035

971

9+16×n 1 216

1 152

1 088

10+16×n 1 333

1 269

1 205

11+16×n 1 450

1 386

1 322

12+16×n 1 567

1 503

1 439

13+16×n 1 684

1 620

1 556

14+16×n 1 801

1 737

1 673

15+16×n 1 918

1 854

1 790

注記  は,正の整数。


154

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 G.2−伝送速度 3 Mbit/s の場合の CN タイムドメインのデフォルト値

単位  mark

コントロールコード

ノードアドレス

第 1 セグメント

第 2 セグメント

第 3 セグメント

0 0+41×n 170

106

42

1+4×n 286  222  158 
2+4×n 402  338  274 
3+4×n 518  454  390

1 0+8×n 170  106

42

1+8×n 286  222  158 
2+8×n 402  338  274 
3+8×n 518  454  390 
4+8×n 634  570  506 
5+8×n 750  686  622 
6+8×n 866  802  738 
7+8×n 982  918  854

2 0+16×n 170

106

42

1+16×n 286

222

158

2+16×n 402

338

274

3+16×n 518

454

390

4+16×n 634

570

506

5+16×n 750

686

622

6+16×n 866

802

738

7+16×n 982

918

854

8+16×n 1 099

1 035

971

9+16×n 1 216

1 152

1 088

10+16×n 1 333

1 269

1 205

11+16×n 1 450

1 386

1 322

12+16×n 1 567

1 503

1 439

13+16×n 1 684

1 620

1 556

14+16×n 1 801

1 737

1 673

15+16×n 1 918

1 854

1 790

注記  は,正の整数。


155

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 G.3−伝送速度 1.5 Mbit/s の場合の CN タイムドメインのデフォルト値

単位  mark

コントロールコード

ノードアドレス

第 1 セグメント

第 2 セグメント

第 3 セグメント

0 0+4×n 170  106

42

1+4×n 304  240  176 
2+4×n 438  374  310 
3+4×n 572  508  444

1 0+8×n 170  106

42

1+8×n 304  240  176 
2+8×n 438  374  310 
3+8×n 572  508  444 
4+8×n 706  642  578 
5+8×n 840  776  712 
6+8×n 974  910  846 
7+8×n 1 109  1 045

981

2 0+16×n 170

106

42

1+16×n 304

240

176

2+16×n 438

374

310

3+16×n 572

508

444

4+16×n 706

642

578

5+16×n 840

776

712

6+16×n 974

910

846

7+16×n 1 109

1 045

981

8+16×n 1 244

1 180

1 116

9+16×n 1 379

1 315

1 251

10+16×n 1 514

1 450

1 386

11+16×n 1 649

1 585

1 521

12+16×n 1 784

1 720

1 656

13+16×n 1 919

1 855

1 791

14+16×n 2 055

1 991

1 927

15+16×n 2 191

2 127

2 063

注記  は,正の整数。


156

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

表 G.4−伝送速度 93.75 kbit/s の場合の CN タイムドメインのデフォルト値

単位  mark

コントロールコード

ノードアドレス

第 1 セグメント

第 2 セグメント

第 3 セグメント

0 0+4×n 170  106

42

1+4×n 280  216  152 
2+4×n 390  326  262 
3+4×n 500  436  372

1 0+8×n 170  106

42

1+8×n 280  216  152 
2+8×n 390  326  262 
3+8×n 500  436  372 
4+8×n 610  546  482 
5+8×n 720  656  592 
6+8×n 830  766  702 
7+8×n 940  876  812

2 0+16×n 170

106

42

1+16×n 280

216

152

2+16×n 390

326

262

3+16×n 500

436

372

4+16×n 610

546

482

5+16×n 720

656

592

6+16×n 830

766

702

7+16×n 940

876

812

8+16×n 1 051

987

923

9+16×n 1 162

1 098

1 034

10+16×n 1 273

1 209

1 145

11+16×n 1 384

1 320

1 256

12+16×n 1 495

1 431

1 367

13+16×n 1 606

1 542

1 478

14+16×n 1 717

1 653

1 589

15+16×n 1 828

1 764

1 700

注記  は,正の整数。


157

C 8202-7

:2013 (IEC 62026-7:2010)

附属書 H 

参考)

参考文献

IEC 62026-3:2008

, Low-voltage switchgear and controlgear − Controller-device interfaces (CDIs) − Part 3:

DeviceNet

IEC 61158 (all parts)

,Industrial communication networks−Fieldbus specifications