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C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  総則

1

1.1

  適用範囲 

1

1.2

  引用規格 

1

2

  用語及び定義 

2

3

  分類

3

3.1

  接点素子 

3

3.2

  ポジションイネーブルスイッチ

3

4

  特性

3

4.1

  特性の要約 

3

4.2

  ポジションイネーブルスイッチの形式 

3

4.3

  開閉素子の定格値及び限界値

3

4.4

  開閉素子の使用負荷種別 

3

4.5

  空欄

3

4.6

  空欄

3

4.7

  空欄

3

4.8

  空欄

4

4.9

  開閉過電圧 

4

4.10

  電気的に分離した接点素子

4

5

  製品情報

4

5.1

  情報の種類 

4

5.2

  表示

4

5.3

  取付け,操作及び保守にかかわる指示 

5

5.4

  追加情報 

5

6

  標準使用,取付け及び輸送条件

5

6.3

  取付け

5

7

  構造及び性能に関する要求事項

5

7.1

  構造に関する要求事項 

5

7.2

  性能に関する要求事項 

7

8

  試験

8

8.1

  試験の種類 

8

8.2

  構造に関する要求事項に対する適合性 

9

8.3

  性能

9

附属書 A(参考)ポジションイネーブルスイッチを組み込んだイネーブル機器の例 

13


 
C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電気制御機器工業会(NECA)及

び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS C 8201

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 8201-1

  第 1 部:通則

JIS C 8201-2-1

  第 2-1 部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断器)

JIS C 8201-2-2

  第 2-2 部:漏電遮断器

JIS C 8201-3

  第 3 部:開閉器,断路器,断路用開閉器及びヒューズ組みユニット

JIS C 8201-4-1

  第 4 部:接触器及びモータスタータ−第 1 節:電気機械式接触器及びモータスタータ

JIS C 8201-5-1

  第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 1 節:電気機械式制御回路機器

JIS C 8201-5-2

  第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 2 節:近接スイッチ

JIS C 8201-5-5

  第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 5 節:機械的ラッチング機能をもつ電気的非

常停止機器

JIS C 8201-5-8

  第 5-8 部:制御回路機器及び開閉素子−3 ポジションイネーブルスイッチ

JIS C 8201-5-101

  第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 101 節:接触器形リレー及びスタータの補

助接点


日本工業規格

JIS

 C

8201-5-8

:2009

(IEC 60947-5-8

:2006

)

低圧開閉装置及び制御装置−

第 5-8 部:制御回路機器及び開閉素子−

3 ポジションイネーブルスイッチ

Low-voltage switchgear and controlgear-

Part 5-8: Control circuit devices and switching elements-

Three-position enabling switches

序文 

この規格は,2006 年に第 1 版として発行された IEC 60947-5-8 を基に,技術的内容及び対応国際規格の

構成を変更することなく作成した日本工業規格である。

総則 

1.1 

適用範囲 

この規格は,3 ポジションイネーブルスイッチに適用する。

このスイッチは,次の信号を与えるために JIS B 9960-1 の 10.9 の要件を満たすイネーブル機器の部品と

して使用する。

a)

操作をしてポジション 2 を保持している間は,機械の運転が別の起動制御によって可能となる。

b)

操作をしていないポジション 1,又はポジション 3 に操作したときは,次の制御となる。

1)

停止指令が発信される

2)

機械の起動ができない

注記 1  イネーブル制御機能については,JIS B 9960-1 の 9.2.6.3 の要件を満たす。

この規格は,次には適用しない。

−  イネーブル機器

−  例えば,水圧式,空圧式のような非電気的制御回路用の 3 ポジションイネーブルスイッチ

−  機械的な 3 ポジション構造をもたないイネーブルスイッチ

−  非常停止機器(JIS C 8201-5-5 参照)

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60947-5-8:2006

,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 5-8: Control circuit devices and

switching elements−Three-position enabling switches (IDT)

なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,一致していることを示

す。

1.2 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの



C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 9960-1:2008

  機械類の安全性−機械の電気装置−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60204-1:2005,Safety of machinery−Electrical equipment of machines−Part 1:

General requirements (MOD)

JIS C 8201-1:2007

  低圧開閉装置及び制御装置−第 1 部:通則

注記  対応国際規格:IEC 60947-1:2004,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 1: General rules

(MOD)

JIS C 8201-5-1:2007

  低圧開閉装置及び制御装置−第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 1 節:電

気機械式制御回路機器

注記  対応国際規格:IEC 60947-5-1:2003,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 5-1: Control

circuit devices and switching elements−Electromechanical control circuit devices (IDT)

JIS C 60068-2-1

  環境試験方法−電気・電子−低温(耐寒性)試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60068-2-1:1990,Environmental testing−Part 2: Tests−Test A: Cold,

Amendment 1:1993 及び Amendment 2:1994 (IDT)

JIS C 60068-2-2

  環境試験方法−電気・電子−高温(耐熱性)−試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60068-2-2:1974,Environmental testing−Part 2: Tests−Test B: Dry heat,

Amendment 1:1993 及び Amendment 2:1994 (IDT)

JIS C 60068-2-6

  環境試験方法−電気・電子−正弦波振動試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60068-2-6:1995,Environmental testing−Part 2: Tests−Test Fc: Vibration

(sinusoidal) (IDT)

JIS C 60068-2-27

  環境試験方法−電気・電子−衝撃試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60068-2-27:1987,Environmental testing−Part 2: Tests−Test Ea and guidance:

Shock (IDT)

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,

JIS C 8201-1

の箇条 及び JIS C 8201-5-1 の箇条 によるほか,

次による。

2.1 

イネーブル機器(enabling device 

操作して接点が閉じている間は機械の動作を許可し,起動制御と連動して使う手動制御機器。

2.2 

3

ポジションイネーブルスイッチ(three-position enabling switch 

三つの連続した操作部の位置をもつスイッチで,操作部が中間位置(半押し状態)のときに接点が閉じ

られ,かつ,操作部を離した位置(押していない状態)か完全に押した位置にあるときは,接点が開いて

いるもの。

2.3 

動作システム(ポジションイネーブルスイッチの)(actuating system 

駆動力を接点素子へ伝える機械的部品(IEV 441-15-21 参照)


3

C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

2.4 

操作部(ポジションイネーブルスイッチの)(actuator 

人体の一部によって動かす動作システムの部分。例としては,操作ボタン部。

2.5 

補助接点(auxiliary contact 

補助機能を提供する 3 ポジションイネーブルスイッチの接点。

注記  補助接点は,開路接点及び/又は閉路接点とする。

分類 

3.1 

接点素子 

JIS C 8201-5-1

の 3.1 による。

3.2 3

ポジションイネーブルスイッチ 

3 ポジションイネーブルスイッチは,接点素子及び動作システムの種類によって分類してもよい。

例えば,3 ポジションイネーブルスイッチ  接触形式 B。

特性 

4.1 

特性の要約 

JIS C 8201-5-1

の 4.1 による。

4.1.1 

制御スイッチの用途 

JIS C 8201-5-1

の 4.1.1 による。

4.1.1.1 

正常な使用条件 

JIS C 8201-5-1

の 4.1.1.1 による。

4.1.1.2 

異常な使用条件 

JIS C 8201-5-1

の 4.1.1.2 による。

4.2 3

ポジションイネーブルスイッチの形式 

4.2.1 3

ポジションイネーブルスイッチを組み込む機器の例 

−  押しボタン式のイネーブル機器,

−  グリップ式のイネーブル機器,

−  足踏み式のイネーブル機器,など。

4.2.2 

極数 

極数は,製造業者が指定する。

4.2.3 

電流の種類 

交流又は直流。

4.3 

開閉素子の定格値及び限界値 

JIS C 8201-5-1

の 4.3 による。

4.4 

開閉素子の使用負荷種別 

JIS C 8201-5-1

の 4.4 による。

4.5 

空欄 

4.6 

空欄 

4.7 

空欄 



C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

4.8 

空欄 

4.9 

開閉過電圧 

JIS C 8201-1

の 4.9 による。

4.10 

電気的に分離した接点素子 

JIS C 8201-5-1

の 4.10 による。

製品情報 

5.1 

情報の種類 

製造業者は,次の情報を提供する。

識別

a)

製造業者の名称又は商標。

b)

開閉素子(又は制御用スイッチのすべて)に関する関連情報が,製造業者から得られるようにするた

めの形式指定又は製造番号。

c)

製造業者がこの規格に適合していると宣言する場合は,

JIS C 8201-5-8

d)  3

ポジションイネーブルスイッチは,次の記号を容易に消えないように明りょう(瞭)に表示しなけ

ればならない。

注記 1  大きさの制約によってスイッチに表示ができない場合,記号は,製造業者の発行するカタ

ログ,取扱説明書などの印刷物に入れてもよい。

基本定格値及び用途

e)

動作力及び動作ストローク。

注記 2  動作力は,スイッチそのものが動作するために必要な力をいう。

f)

定格使用電圧(JIS C 8201-5-1 の 4.3.1.1 を参照)

g)

開閉素子の使用負荷種別及び定格使用電圧における定格使用電流。

h)

定格絶縁電圧(JIS C 8201-5-1 の 4.3.1.2 を参照)

i)

JIS C 8201-1

の 4.3.1.3 による,定格インパルス耐電圧。

j) IP

コード(JIS C 8201-1  の 5.1 及び

附属書 を参照)。

k)

汚損度(JIS C 8201-5-1 の 6.1.3.2 を参照)

l)

短絡保護装置の種類及び最大定格(JIS C 8201-5-1 の 8.3.4.3 を参照)

m) 1

000

A 未満の場合は,条件付短絡電流。

n)

同一極性の接点素子の表示。

o)

機械的及び/又は電気的耐久性。

5.2 

表示 

5.2.1 

全般 

製造業者は,すべての情報を使用者に提供できるように,3 ポジションイネーブルスイッチの銘板に 5.1


5

C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

の a)d)  のデータを表示する。

表示は,容易に消えることなく読みやすくなければならない。また,ねじ及び簡単に取り外すことがで

きる部品上に表示してはならない。

スペースの許す限り,5.1 の e)o)  のデータを,銘板上に若しくは 3 ポジションイネーブルスイッチ上

に,又は製造業者の発行する印刷物に表示しなければならない。

5.2.2 

端子の識別及び表示 

JIS C 8201-1

の 7.1.7.4 による。

5.2.3 

機能表示 

非常停止機器と混同しないように(非常停止を目的としていないので)

,3 ポジションイネーブルスイッ

チの操作部に赤色を使用してはならない(JIS B 9960-1 参照)

5.3 

取付け,操作及び保守にかかわる指示 

JIS C 8201-1

の 5.3 による。

5.4 

追加情報 

JIS C 8201-5-1

の 5.4 による。

標準使用,取付け及び輸送条件 

JIS C 8201-1

の箇条 に次の事項を追加して適用する。

6.1.3.2 

汚損度 

製造業者が特に指定しない限り,3 ポジションイネーブルスイッチは,汚損度 3 の環境条件下で使用す

ることを意図する。ただし,限られた狭い範囲の環境では,他の汚損度を適用することができる。

6.3 

取付け 

3 ポジションイネーブルスイッチは,意図した場所へ確実に取り付けなければならない。

構造及び性能に関する要求事項 

7.1 

構造に関する要求事項 

JIS C 8201-1

の 7.1 によるほか,次による。ただし,JIS C 8201-1 の 7.1.17.1.27.1.67.1.8 及び 7.1.12

は適用しない。

7.1.1 

材料 

JIS C 8201-5-1

の 7.1.1 による。

7.1.2 

通電部及び接続 

JIS C 8201-5-1

の 7.1.2 による。

7.1.3 

空間距離及び沿面距離 

JIS C 8201-5-1

の 7.1.3 による。

7.1.4.3 

操作力(又はモーメント) 

操作部が動作するために必要な操作力(又はモーメント)は,操作部のサイズ,エンクロージャ又はパ

ネルの形,設置環境及び用途を考慮する。

注記  操作力は,試験などでスイッチ外部から与えられる力をいう。

7.1.7 

クラスⅡの ポジションイネーブルスイッチ 

JIS C 8201-5-1

の 7.1.7 による。

7.1.8 

内部接続ケーブルをもつ ポジションイネーブルスイッチに対する要求事項 



C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

JIS C 8201-5-1

の 7.1.8 による。

7.1.9 3

ポジション動作 

3 ポジションは,次による(図 参照)。

−  ポジション 1:接点が OFF の状態(操作部を押していない状態)

−  ポジション 2:接点が ON の状態(操作部を中間位置に押している状態)

−  ポジション 3:接点が OFF の状態(操作部を完全に押した状態)

ポジション 2 に押している 3 ポジションイネーブルスイッチが復帰したときは,ポジション 1 に戻らな

ければならない。3 ポジションイネーブルスイッチは,ポジション 2 から更に押したときは,ポジション 3

にならなければならない。ポジション 3 からポジション 1 へ復帰するときは,ポジション 2 で開閉素子が

閉じてはならない。

3 ポジション及び各ポジションの接点状態を,図 に示す。 

OFFの状態

OFFの状態

ONの状態

軽く押す

復帰

しっかりと

押し込む

復帰

ポジション 1

ポジション 2

ポジション 3

図 1ポジションイネーブルスイッチの動作 

3 ポジションイネーブルスイッチのポジション 1 からポジション 2 へ,またポジション 2 からポジショ

ン 3 への動作ストロークと動作力は,製造業者が提示しなければならない。

7.1.10 

動作特性 

3 ポジションイネーブルスイッチは,次の動作特性を満足するように設計,製造する。

−  3 ポジションイネーブルスイッチを動作させるときに必要な動作力 F

2

は,10 N 以下でなければならな

い。

−  3 ポジションイネーブルスイッチが,意図せずにポジション 3 へ動作する確率を軽減させるために,

F

3

は F

2

の 2 倍以上,かつ,F

1

の 2 倍以上でなければならない。

  F

5

は 150 N 以上でなければならない(8.2.6 参照)

注記 1  3 ポジションイネーブルスイッチが,意図せずにポジション 1 へ動作することを防ぐために,

S

1

’は S

1

よりも小さいストロークに設定することが望ましい。

注記 2  操作者に接点が動作する操作感覚を与えるため,動作力 ΔF

1

及び ΔF

3

には動作力の落差(ク

リック感)を与えることが望ましい。


7

C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

図 は,3 ポジションイネーブルスイッチを動作させた場合の動作特性を示す。

F

≤ 10N

F

≥ 2F

1

F

≥ 2F

2

F

≥ 150N

復帰時
ポジション 

→ 1

接点動作

ポジション 1

ポジション 3

操作ストローク

動作

F

2

F

3

F

1

F

4

UF

3

UF

1

押し操作時
ポジション 

→ → 3

復帰時
ポジション 

→ 1

: ON ()

: OFF ()

ポジション 2

S

1

S

2

S

3

S

4

動作特性

S

1

F

5

S

1

記号

F

1

ポジション 1 からポジション 2 へ接点を ON にするための動作力。

F

2

ポジション 2 の状態を維持するために必要な動作力。

F

3

ポジション 2 からポジション 3 へ接点を OFF にするための動作力。

F

4

動作限度位置までの動作力(ポジション 3)

F

5

最大定格動作力。

ΔF

1

動作位置 S

1

での動作力の落差(クリック感)

ΔF

3

動作位置 S

3

での動作力の落差(クリック感)

S

1

スイッチがポジション 1 からポジション 2 へシフトする位置。接点は ON となる。

S

1

スイッチがポジション 2 からポジション 1 に戻る位置。接点は OFF となる。

S

2

スイッチがポジション 2 を維持する位置。

S

3

スイッチがポジション 2 からポジション 3 へシフトする位置。接点は OFF となる。

S

4

最大動作位置。

図 2−動作力,動き及び接点状態 

ポジション 3 からポジション 1 へ戻る場合,接点は閉路してはならない。

7.2 

性能に関する要求事項 

JIS C 8201-1

の 7.2.1.1 及び 7.2.2 によるほか,次による。

7.2.3 

耐電圧性能 

JIS C 8201-5-1

の 7.2.3 による。

F

5

F

4

F

3

F

2

F

1

S

1

S

2

S

3

S

4

ΔF

1

ΔF

3

S

1

’  S

1

F

2

≦10 N

F

3

≧2F

1

F

3

≧2F

2

F

5

≧150 N



C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

7.2.4 

正常条件下及び異常条件下において,電流を投入及び遮断できる能力 

JIS C 8201-5-1

の 7.2.4 によるほか,次による。

7.2.4.3 

耐久性 

3 ポジションイネーブルスイッチは,8.3.3.6 に従い試験しなければならない。

7.2.5 

条件付短絡電流 

JIS C 8201-5-1

の 7.2.5 による。

7.2.6 

開閉過電圧 

JIS C 8201-1

の 7.2.6 による。

7.2.7 

断路(アイソレーション)機能をもつ制御用スイッチの追加要求事項 

JIS C 8201-5-1

の 7.2.7 による。

7.2.8 

衝撃及び振動 

衝撃又は振動によって,閉路接点は開路,開路接点は閉路してはならない。ただし,試験条件は 8.3.5.2

及び 8.3.5.3 による。

試験 

8.1 

試験の種類 

8.1.1 

一般 

JIS C 8201-1

の 8.1.1 による。

8.1.2 

形式試験 

形式試験は,3 ポジションイネーブルスイッチの設計がこの規格を満足することを検証するために行う。

形式試験は,次の事項の検証を含む。

a)

温度上昇(8.3.3.3

b)

耐電圧性能(8.3.3.4

c)

正常条件における開閉素子の投入及び遮断容量(8.3.3.5

d)

異常条件における開閉素子の投入及び遮断容量(8.3.3.5

e)

条件付短絡電流における性能(8.3.4

f)

構造上の要求(8.2

g)  3

ポジションイネーブルスイッチの保護等級(適用可能ならば)

8.3.1

h)

耐久性(8.3.3.6

i)

衝撃及び振動(8.3.5

8.1.3 

受渡試験 

受渡試験は,製造業者の責任であり,通常は機械的検査及び機械的動作の検証に限定する。

実施に当たって,耐電圧試験は,次の修正事項を含み,8.3.3.4 に従って実施する。

電圧印加の要求最小継続時間は,約 1 秒に短縮し,金属はく及び外部端子接続は必要ない。

3 ポジションイネーブルスイッチに対する追加の受渡試験は,必要に応じて規定することができる。

抜取方式も認める。

8.1.4 

抜取試験 

JIS C 8201-1

の 8.1.4 による。

8.1.5 

特殊試験 

これらの試験は,製造業者と使用者との合意による。


9

C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

8.2 

構造に関する要求事項に対する適合性 

JIS C 8201-1

の 8.2 による。ただし,8.2.5 及び 8.2.6 を除く。

8.2.5 3

ポジションイネーブルスイッチの動作の検証 

接点の状態を監視しながら,操作部を動かすことによって,7.1.9 の要求事項を検証する。

このとき,0.2 ms 以上の接点の閉路を検出しなければならない。

3 ポジションイネーブルスイッチの動作は,8.3.1 の試験シーケンス 7 の中で検証しなければならない。

8.2.6 

操作部の動作の検証 

操作部は,通常操作方向において,製造業者が指定する最大の操作力に耐えなければならない(

図 

F

5

参照)

8.3 

性能 

8.3.1 

試験シーケンス 

代表的供試品に関して実行すべき試験シーケンスは,次による。

試験シーケンス 1(供試品 No.1)

−  試験  No.1  温度上昇(8.3.3.3

−  試験  No.2  耐電圧性能(8.3.3.4

−  試験  No.3  端子の機械的特性(JIS C 8201-1 の 8.2.4

試験シーケンス 2(供試品 No.2)

−  試験  No.1  正常条件における開閉素子の投入及び遮断容量(JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.2

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

試験シーケンス 3(供試品 No.3)

−  試験  No.1  異常条件における開閉素子の投入及び遮断容量(JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.3

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

試験シーケンス 4(供試品 No.4)

−  試験  No.1  条件付短絡電流における性能(8.3.4

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

試験シーケンス 5(供試品 No.5)

−  試験  No.1  3 ポジションイネーブルスイッチの保護等級(JIS C 8201-1 

附属書 C

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

試験シーケンス 6(供試品 No.6)

−  試験  No.1  適用する場合,空間距離及び沿面距離の検証(7.1.3

−  試験  No.2  駆動力又はモーメントの測定(7.1.10 及び 8.2.5

−  試験  No.3  操作部強度の検証(8.3.3.7

試験シーケンス 7(供試品 No.7)

−  試験  No.1  機械的耐久性(8.3.3.6.1

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

試験シーケンス 8(供試品 No.8)

−  試験  No.1  電気的耐久性(8.3.3.6.2

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

試験シーケンス 9(供試品 No.9)

−  試験  No.1  衝撃及び振動(8.3.5


10 
C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

−  試験  No.2  耐電圧の検証[JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.5.5 b)

上記のいずれの試験においても,不合格があってはならない。

製造業者が求めるなら,一つの供試品について,試験シーケンスを二つ以上又は全部を実施することが

できる。ただし,各供試品について定めたシーケンスで,試験を実施しなければならない。

注記 1  封止によって絶縁したクラスⅡの 3 ポジションイネーブルスイッチについては,追加の供試

品が必要である(JIS C 8201-5-1 

附属書 参照)。

注記 2  内部接続ケーブル付きの 3 ポジションイネーブルスイッチに関しては,JIS C 8201-5-1 の附

属書 を参照。

機械的耐久性,衝撃及び振動試験は,三つの供試品で実施しなければならない(8.3.3.6.1 及び 8.3.5 を参

照)

8.3.2 

一般的試験条件 

8.3.2.1 

一般要求事項 

JIS C 8201-1

の 8.3.2.1 によるほか,次による。

この試験は,次の要求を満足する機械によって操作される操作部を用いて,実施する。

−  操作試験機は,操作部に対して操作力をその運動方向に対して与えるものとする。

−  操作部にかかる最大の力は,F

4

図 参照)を超えてはならない。

−  開閉操作が生じる瞬間の,操作試験機の操作部の速度は,0.05 m/s と 0.15 m/s との間でなければなら

ない。

−  操作試験機と操作部との間の機械的結合は,操作部の自由運動を妨げないようにしなければならない。

8.3.2.2 

試験条件 

JIS C 8201-1

の 8.3.2.2 による。ただし,8.3.2.2.3 は適用しない。

8.3.2.3 

試験結果の評価 

各試験後の 3 ポジションイネーブルスイッチの条件は,それぞれの試験に対して適用する検証によって

確認する。

3 ポジションイネーブルスイッチは,適用できるそれぞれの単独試験及び/又は試験シーケンスの要求

を満足したときに,この規格の要求に適合したものとみなす。

8.3.2.4 

試験報告書 

JIS C 8201-1

の 8.3.2.4 による。

8.3.3 

無負荷,通常負荷及び過負荷状態での性能 

8.3.3.1 

動作 

JIS C 8201-1

の 8.3.3.1 による。

8.3.3.2 

空欄 

8.3.3.3 

温度上昇 

JIS C 8201-5-1

の 8.3.3.3 による。

8.3.3.4 

耐電圧性能 

JIS C 8201-5-1

の 8.3.3.4 による。

8.3.3.5 

投入及び遮断容量 

JIS C 8201-5-1

の 8.3.3.5 による。

8.3.3.6 

耐久性 

3 ポジションイネーブルスイッチは,8.3.3.6.1 及び 8.3.3.6.2 に規定する機械的及び電気的耐久性試験に合


11

C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

格しなければならない。

最低試験操作回数:100 000 回

推奨試験操作回数:0.1−0.3−1−3−10−30−100 百万回

8.3.3.6.1 

機械的耐久性 

三つの供試品(8.1 参照)で,次の試験を実施する。

試験は,ポジション 1→2→1 を 1 回の操作として 50 000 回以上と,ポジション 1→2→3→1 を 1 回の操

作として 50 000 回以上とを行わなければならない。3 ポジションイネーブルスイッチの操作部は,要求さ

れる位置に到達するために必要な力を加えなければならない。

3 ポジションイネーブルスイッチの動作及び操作力は,試験を通じて一貫しなければならない。

これは,試験の前後に測定して実証されなければならない。

3 ポジションイネーブルスイッチの機械的耐久性は,いずれの部品の修理又は交換なしに試験し,すべ

ての供試品が耐える無負荷の操作サイクル回数で定義する。

試験は,JIS C 8201-5-1 の C.1.2 に従って行わなければならない。

試験の間,接点は次の条件で製造業者によってそれぞれの状態変化を確認しなければならない。また,

破損があってはならない。

試験電圧−電流値:DC24 V−10 mA 以下

試験方法:スイッチのポジションと接点状態との一致性は,次のポジションにシフトする前にすべての

ポジションにおいて確認しなければならない。

接点状態は,それぞれのポジションにおいて確認しなければならない。

スイッチのポジションと接点状態の一致性が確認されたときだけ,3 ポジションイネーブルスイッチは,

次のポジションにシフトしなければならない。

スイッチのポジションと接点状態の不一致が見つかったとき,試験は中止しなければならない。

ポジション 1:接点開路

  ↓

ポジション 2:接点閉路

  ↓

ポジション 3:接点開路

  ↓

ポジション 3−ポジション 1:接点開路

故障判定基準:

試験の間,電気的及び/又は機械的不具合があってはならない。

試験の後,開閉素子は最小 1 000 V で 2 U

e

の試験電圧で,JIS C 8201-5-1 の 8.3.3.4 の耐電圧試験に

合格しなければならない。

8.3.3.6.2 

電気的耐久性 

試験条件は,スイッチの回路が 5.1 g)  に従い製造業者が指定する定格使用電圧での印加を除いて,

8.3.3.6.1

の条件で行う。

8.3.3.7 

操作部強度 

操作部は,製造業者が指定する最大の動作力(

図 で定義される F

5

)の 150  %の力に耐えなければなら

ない。また,その力は,人間の動作に近い方法で通常の操作の方向に 3 回加える。


12 
C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

8.3.4 

条件付短絡電流における性能 

JIS C 8201-5-1

の 8.3.4 による。

8.3.5 

衝撃及び振動試験 

8.3.5.1 

前処理手順 

次の手順の目的は,3 ポジションイネーブルスイッチを様々な環境条件にさらし,その後の機能を検証

することにある。

三つの供試品を,次の条件にさらさなければならない。

−  乾燥大気中に+40  ℃で 96 時間(JIS C 60068-2-2 の試験 Ba を参照)

−  +5  ℃で 96 時間(JIS C 60068-2-1 の試験 Aa を参照)

上記環境条件にさらし,室温に戻した後,8.3.5.2 及び 8.3.5.3 の試験を,連続して実施しなければならな

い。

8.3.5.2 

衝撃 

8.3.5.1

に従って前処理された三つの供試品は,それぞれ垂直 3 軸の 1 軸に振り分けて試験する。

各供試品は,ポジション 1 の位置で試験を行い,対応する軸の両方向において 150 m/s

2

の衝撃に耐えな

ければならない[JIS C 60068-2-27 

表 1(150 m/s

2

,11 ms)を参照]

試験中,閉路接点は開路,開路接点は閉路してはならない。

モニタ手段は,接点の 0.2 ms を超えるいかなる開路又は閉路をも検出しなければならない。

8.3.5.3 

振動 

三つの供試品は,垂直 3 軸のうち,8.3.5.2 で振り分けた同一の軸で JIS C 60068-2-6 に沿って,次の条件

で試験しなければならない。

−  周波数範囲:10 Hz∼55 Hz

−  振幅 :0.5 mm

−  掃引サイクル:5 分

−  共振周波数における,又は 55 Hz における持続時間:それぞれの 3 軸の各軸で 30 分(合計 90 分)

試験中,閉路接点は開路,開路接点は閉路してはならない。

モニタ手段は,接点の 0.2 ms を超えるいかなる開路又は閉路をも検出しなければならない。


13

C 8201-5-8:2009 (IEC 60947-5-8:2006)

附属書 A

(参考)

3 ポジションイネーブルスイッチを組み込んだイネーブル機器の例

図 A.1 は,3 ポジションイネーブルスイッチを組み込んだイネーブル機器を示す。

このイネーブル機器は,JIS B 9960-1 の要件を満たすイネーブル機能を起動するための制御回路機器と

して使用する。

3ポジションイネーブ
ルスイッチ

制御回路へ接続

図 A.1−イネーブル機器 

参考文献  JIS C 8201-5-5  低圧開閉装置及び制御装置−第 5 部:制御回路機器及び開閉素子−第 5 節:機

械的ラッチング機能をもつ電気的非常停止機器

注記  対応国際規格:IEC 60947-5-5,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 5-5: Control

circuit devices and switching elements−Electrical emergency stop device with mechanical

latching function (IDT)

IEC 60050 (441):1984

,International Electrotechnical Vocabulary. Switchgear, controlgear and fuses

3 ポジション 
イネーブルスイッチ

制御回路へ接続