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C 8155

:2010

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  分類

5

4.0

  一般

5

4.1

  分類 1

5

4.2

  分類 2

5

4.3

  分類 3

5

5

  一般的要求事項及び試験上の一般注意事項

6

5.1

  一般

6

5.2

  試験場所 

6

5.3

  試験条件 

6

5.4

  試験の区分 

6

5.5

  試料

6

6

  電気的特性 

6

6.1

  試験方法 

6

6.2

  分類 の LED モジュール

6

6.3

  分類 の LED モジュール

7

6.4

  分類 の LED モジュール

7

6.5

  点灯開始電圧及び点灯開始電流

7

6.6

  力率

8

7

  光学的特性 

8

7.1

  一般事項 

8

7.2

  分類 の LED モジュール

9

7.3

  分類 の LED モジュール

10

7.4

  分類 3a の LED モジュール

10

7.5

  分類 3b の LED モジュール

11

7.6

  光出力フリッカ

11

8

  光束維持率 

11

9

  寿命

12

10

  コネクタ及び端子

12

10.1

  コネクタ 

12

10.2

  端子

12

10.3

  口金

12


C 8155

:2010  目次

(2)

ページ

11

  表示 

12

11.1

  本体への表示 

12

11.2

  その他の表示項目

12

附属書 A(規定)電気的特性の試験方法 

14

附属書 B(規定)配光法による全光束測定

16

附属書 C(規定)光束維持率試験及び寿命試験の点灯条件 

21


C 8155

:2010

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電球工業会(JELMA)及び財

団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

8155

:2010

一般照明用 LED モジュール−性能要求事項

LED modules for general lighting service-Performance requirements

序文 

この規格は,照明用途を主たる目的とした一般照明用 LED モジュールの入力電圧,入力電流,消費電力

などの電気的諸特性,及び全光束,光源色に関する量などの光学的諸特性,並びにそれらの表示方法を規

定する。

この規格は,一般照明用 LED モジュールの直接的使用者,又は一般照明用 LED モジュールを用いて照

明システムなどを設計若しくは施工しようとする中間的使用者に対して,適切な使用及び取扱いができる

よう,製造業者又は責任ある販売業者が確保しなければならない性能について規定する。

なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,一般照明用白色 LED 単体及び一般照明用 LED モジュールの性能及び表示について規定す

る。ただし,一般使用者が交換及び保守することを想定していない一般照明用 LED モジュールを組み込ん

で一体化した LED 照明器具,及び電球形 LED ランプは含まない。

一般照明用 LED モジュールに供給する電力は,次による。

a)

商用電源から直接得るもの

b)

商用電源から銅鉄形の変圧器又は電子トランスを介して得るもの

c)

供給電圧の範囲は,直流 250 V 以下,又は交流 50 Hz 若しくは 60 Hz で,かつ,1 000 V 以下のもの

この規格で規定する試験は,形式試験であって,製造業者が製造工程で行う個別のモジュールに対する

試験方法は含まない。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1102-2

  直動式指示電気計器    第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項

JIS C 1102-3

  直動式指示電気計器    第 3 部:電力計及び無効電力計に対する要求事項

JIS C 1609-1

  照度計    第 1 部:一般計量器

JIS C 7527

  ハロゲン電球(自動車用を除く)−性能規定

JIS C 7604

  高圧水銀ランプ−性能規定

JIS C 7709-1

  電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性    第 1 部    口金

JIS C 7709-2

  電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性    第 2 部    受金

JIS C 7709-3

  電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性    第 3 部    ゲージ


2

C 8155

:2010

JIS C 7801

  一般照明用光源の測光方法

JIS C 8121-2-2

  ランプソケット類−第 2-2 部:プリント回路板ベース LED モジュール用コネクタに

関する安全性要求事項

JIS C 8152

  照明用白色発光ダイオード(LED)の測光方法

JIS C 8153

  LED モジュール用制御装置−性能要求事項

JIS C 8154

  一般照明用 LED モジュール−安全仕様

JIS Z 8113

  照明用語

JIS Z 8724

  色の測定方法−光源色

JIS Z 8725

  光源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法

JIS Z 9112

  蛍光ランプの光源色及び演色性による区分

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8113 によるほか,次による。

3.1 

LED

Light Emitting Diode,発光ダイオード) 

電子流によって励起されたとき,光放射を放出する p-n 接合をもつ固体デバイス。LED 単体ともいう。

3.2 

照明用白色 LED 

全光束,又は CIE 平均化 LED 光度に対応する光色が,次の条件を満たす LED。

a)

分光分布が可視域のほぼ全域に広がり,その間にスペクトルの欠落部分がない。

b)

相関色温度が 2 500∼10 000 K。

c)

b)

で示した相関色温度での色度は,黒体軌跡からの偏差(d

uv

)が 0.02 以内の範囲とする。

3.3 

LED

モジュール 

照明用白色 LED 単体を基板などに実装するか,又は複数の LED を平面的若しくは立体的に配列して,

機械的,電気的制御回路若しくはその一部,及び光学的に多数の要素で構成して,一つのユニットとして

取り扱えるようにしたもの,又はその集合体。

注記 LED モジュールには,LED 単体をアレイ状又はクラスタ状に配列したものも含む。

3.4 

LED

照明器具 

主光源に LED モジュールを使用する照明器具。

注記 1 LED 照明器具とは,LED モジュールに機能及び装飾を付加したもので,製造業者が“照明器

具”として区分したものである。

注記 2  一般的に“照明器具”は,“ランプからの光を分配,透過又は変化させ,かつ,ランプを支持,

固定し,保護するために必要な部材及び電源に接続する手段並びに必要に応じて点灯補助回

路をもつ装置。ただし,ランプは含まない。

”と定義している。しかし,

“LED 照明器具”で

はランプに相当する LED モジュールを含め,かつ,LED モジュールの定格寿命が,30 000

時間以下のものは,その部分が交換可能な構造とすることが望ましい。


3

C 8155

:2010

3.5 

定格入力電圧 

製造業者又は責任ある販売業者(以下,製造業者等という。

)が指定する条件で,LED モジュールに加

える電圧,又は LED モジュールに規定の入力電流を流したときの入力端子両端間の電圧。

注記  この規格で“製造業者又は責任ある販売業者”とは,電気用品安全法の“届出事業者”に類す

るもので,製品の日本国内での製造事業者及び輸入事業を行う販売(卸売など)業者である。

3.6 

定格入力電流 

製造業者等が指定する条件で,規定の入力電圧を LED モジュールに加えたときに,LED モジュールに

流入する電流,又は LED モジュールを動作させるときに LED モジュールに流す製造業者等が公表する電

流。

3.7 

定格入力電力 

製造業者等が指定する条件で,定格入力電圧若しくは定格入力電流を LED モジュールに加えたときに

LED モジュールが消費する電力,又は LED 単体若しくは LED モジュールを動作させるときに LED モジ

ュールに加える製造業者等が公表する電力。

注記  入力電力には,モジュールとして一体化された制御回路又はその一部の消費電力が含まれ,LED

部分での消費電力とは異なる。

3.8 

力率 

交流入力の LED モジュールを規定した条件で使用したときの入力電力[ワット(W)

]を,入力電圧[ボ

ルト(V)]と入力電流[アンペア(A)](ともに交流実効値)との積[ボルトアンペア(VA)

]で除した

値。

3.9 

効率 

LED モジュールの全光束[ルーメン(lm)]を,入力電力[ワット(W)]で除した値。

単位は,1 ワット当たりのルーメン[ルーメンパーワット(lm/W)

]で表す。

3.10 

CIE

平均化 LED 光度 

LED の先端を頂点として,測光軸を頂点から下ろした垂線とし,これを中心線とする円すい内の光束を,

円すいの底面に対応する立体角について平均した光度。

単位は,カンデラ(cd)で示す。

注記 1  この定義は,発光部の大きさが受光面の大きさを超えない範囲において,LED 単体及び LED

モジュールについて適用することができる。

注記 2  上記の円すいの底面面積(すなわち,受光面積)を 100 mm

2

としたとき,立体角と測光軸及

び円すいの頂角との関係は,次のとおりである。

a)

立体角 0.001 sr となる測光軸の距離は 316 mm で,円すいの頂角は約 2°である。

b)

立体角 0.01 sr となる測光軸の距離は 100 mm で,円すいの頂角は約 6.5°である。

なお,国際照明委員会(CIE: Commission Internationale de l'Éclairage)の技術報告書 No.127

では a)を“状態(コンディション)A”

b)を“状態(コンディション)B”と規定している。


4

C 8155

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3.11 

CIE

部分 LED 光束 

LED の先端を頂点として,測光軸方向の距離及び直径 50 mm のアパーチャによって決定する立体角との

範囲に LED から放射される光束。

単位は,ルーメン(lm)で示す。

3.12 

LED

モジュールの全光束 

LED モジュールがすべての方向に放出する光束の総和。

単位は,ルーメン(lm)で示す。

3.13 

LED

モジュールの寿命 

製造業者等が指定する条件下で点灯したとき,LED モジュールが点灯しなくなるまでの総点灯時間,又

は全光束が点灯初期に測定した値の 70 %に下がるまでの総点灯時間のいずれか短い時間。

注記 1  通常,点灯初期は,0 時間点灯後とする。

注記 2  寿命の判定は,全光束,光度のほか,製造業者等が指定する 0 時間と定格寿命の 25 %時(最

大 6 000 時間)とのそれぞれの色度点 xの変化分 Δx,Δで行う場合もある。

3.14 

定格寿命 

長期間にわたり製造された,同一形式の LED モジュールの寿命の発生数から算出した残存率が 50 %と

なる時間の平均値に基づいて公表された時間。

また,定格寿命は,製造業者等の試験によるほか,LED 単体部品の製造業者等の LED の動作条件を表

す温度及び電流,並びに光学的特性の維持率の時間変化の関係を示した技術資料などから,理論的に導き

出した推定値を採用してもよい。

単位は,時間(h)で示す。

3.15 

定格最高温度,T

cmax

又は T

c

通常の使用条件で,定格電圧若しくは定格電圧に範囲がある場合はその最大電圧,又は定格電流若しく

は定格電流に範囲がある場合はその最大電流において,LED モジュールの表面(測定位置を示す表示があ

る場合は,表示がある箇所)の最高許容温度。

単位は,摂氏温度(℃)で示す。

注記  T

cmax

又は T

c

は,最高許容温度を示し,t

c

は,T

c

を規定した位置を測定点とした実測温度を示す。

3.16 

制御装置 

LED モジュールと組み合わせて直流 250 V 以下,又は 50 Hz 若しくは 60 Hz の交流 1 000 V 以下の LED

モジュールを駆動する装置。コントロールギアともいう。

3.17 

基準軸 

LED モジュールの配光を測定する場合,LED モジュールに対して基準と定めた仮想の軸。通常,LED

モジュールの構造及びその取付状態から決める。


5

C 8155

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3.18 

軸対称配光 

基準軸を通るすべての平面上の配光が,基準軸に対して対称とみなす配光。

3.19 

二面対称配光 

基準軸を通り互いに直交する二つの平面に対してそれぞれ対称とみなす,軸対称配光以外の配光。

3.20 

一面対称配光 

基準軸を通る一つの平面に対して対称とみなす,軸対称配光及び二面対称配光以外の配光。

3.21 

非対称配光 

軸対称配光,二面対称配光又は一面対称配光でない配光。

3.22 

測光中心 

基準軸上にあって,LED モジュールから発散する光の原点として想定する点。測光の場合,基準とする。

分類 

4.0 

一般 

一般照明用 LED モジュールは,

JIS C 7801

及び JIS C 8152 に規定する試験方法及び製品形態によって,

次のように分類する。

4.1 

分類 

基板,放熱器などに,はんだ付けなどの手段で取り付けていない,LED 単体及び LED 単体に近い形態

の LED モジュール。この分類の LED モジュールには,温度上昇による性能低下を抑制するための温度制

御が必要ない LED 単体又は主に小形の LED モジュールが該当する。

4.2 

分類 

一般の使用者が直接使用するものでなく,主に照明器具などの部品として使用する意図で製作された

LED モジュール。この分類の LED モジュールは,機構部品を周辺に取り付けることによってダウンライ

ト,ペンダント,シーリングなどと称される既存形態の照明器具に類する形態となる。

JIS C 8154

附属書 B(LED モジュール及び制御装置からなるシステムの概要)に記載した制御装置内

蔵形 LED モジュール及び制御装置を内蔵しない LED モジュールの中で,

“器具組込み形”及び“器具一体

形”が該当する。

4.3 

分類 

一般の使用者が直接取り扱うことを想定して製作した LED モジュールで,JIS C 7801 に規定する試験方

法及び製品形態によって次のように分類する。

a)

分類 3a  ハロゲン電球,放電ランプなどを光源とする器具に手を加えることなく,口金などの接続手

段を介して交換し,使用できる LED モジュール。この分類の LED モジュールは,用途・形態が既に

普及しているランプと類似し,該当するランプの性能規定による。

専用の電源で使用するハロゲン電球代替ランプなどが,この分類に含まれる。また,JIS C 8154 

附属書 に記載された制御装置を内蔵しない LED モジュールの“独立形”,及び制御装置内蔵形 LED

モジュールの“独立形”に分類されるものの一部が該当する。


6

C 8155

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b)

分類 3b  ハロゲン電球,放電ランプなどの口金と異なる接続手段を備えた器具に取り付ける,分類 1

及び

分類 に属さない LED モジュール。白熱電球類,蛍光ランプ類及び放電ランプで使用している口

金とは異なる接続手段を備えている。

一般的要求事項及び試験上の一般注意事項 

5.1 

一般 

この規格の LED モジュールは,JIS C 8154 の安全要求事項を満たしていなければならない。

5.2 

試験場所 

個別製品規格に規定のない場合,試験場所は,周囲温度 20∼30  ℃,相対湿度(65±20)%で,風が試

料に直接当たらず,かつ,振動の影響を受けない状態とする。ただし,試験実施中の周囲温度は 20∼30  ℃

とし,変動幅は±2 K 以下とする。

5.3 

試験条件 

5.3.1 

電源 

試験に用いる電源は,LED モジュールの種類によって,周波数 50 Hz 又は 60 Hz の正弦波に近い交流,

又は直流の安定化した電源とする。

5.3.2 

設置条件 

LED モジュールの動作周囲温度及び使用条件は,製造業者等が定める文書によってそれぞれ指定する。

LED モジュールの設置方向及び設置方法を個別製品規格で規定する場合は,それによる。

注記  分類 の LED モジュールは,電気的及び光学的測定を行う場合,製造業者等が定めた使用状態

を実現できるように,測定装置に適切に取り付ける構造及び機構をもつジグに LED モジュール

を取り付けるのがよい。

5.4 

試験の区分 

この規格による試験は,形式試験とする。

形式試験は,試料以外すべての製品がこの規格に合致していることを保証するものではない。製品の適

合性は,製造業者等の責任であり,形式試験のほかに日常試験及び品質保証試験を行ってもよい。

5.5 

試料 

試料は,製造業者等が提出した 1 個又は複数の LED モジュールとする。

一般に,この規格で規定するすべての試験は,それぞれの形式の LED モジュールに対して行う。同じ形

式の LED モジュールを複数連結して構成する LED モジュールの場合は,製造業者等の同意を得て,複数

連結して構成する LED モジュールの各ワット数のもの又はその代表を選んで行う。

電気的特性 

注記  この箇条で規定する値は,今後公差を小さくすることに取り組む暫定の数値である。

6.1 

試験方法 

電気的特性の試験方法は,

附属書 による。

6.2 

分類 の LED モジュール 

6.2.1 

定格入力電流 

分類 の LED モジュールの定格入力電流は,製造業者等が公表した値とする。

6.2.2 

定格入力電力 

定格入力電流を LED 単体及び LED 単体に近い形態の LED モジュールに加え点灯したとき,

入力電力は,


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C 8155

:2010

定格入力電力の±20 %でなければならない。

6.3 

分類 の LED モジュール 

6.3.1 

制御装置内蔵形 LED モジュール 

制御装置内蔵形 LED モジュールの電気的特性は,次による。

a)

定格入力電流  定格入力電圧を LED モジュールに加え点灯したとき,入力電流は定格入力電流の±

20 %でなければならない。ただし,定格入力電力が 5 W 以下の LED モジュールの場合,定格入力電

流の±25 %とする。

b)

定格入力電力  定格入力電圧を LED モジュールに加え点灯したとき,入力電力は定格入力電力の±

20 %でなければならない。ただし,定格入力電力が 5 W 以下の LED モジュールの場合,定格入力電

力の±25 %とする。

6.3.2 

制御装置を内蔵しない LED モジュール 

制御装置を内蔵しない LED モジュールの電気的特性は,次による。

a)  LED

モジュールを商用電源以外の電圧源に接続した場合の定格入力電流  定格入力電圧を LED モジ

ュールに加え点灯したとき,入力電流は定格入力電流の±20 %でなければならない。ただし,定格入

力電力が 5 W 以下の LED モジュールの場合は,定格入力電流の±25 %とする。

b)

定格入力電力

1)  LED

モジュールを商用電源以外の電圧源に接続した場合  定格入力電圧を LED モジュールに加え

点灯したとき,入力電力は定格入力電力の±20 %でなければならない。ただし,定格入力電力が 5 W

以下の LED モジュールの場合,定格入力電力の±25 %とする。

2)  LED

モジュールを商用電源以外の電流源に接続した場合  定格入力電流を LED モジュールに加え

点灯したとき,入力電力は定格入力電力の±20 %でなければならない。ただし,定格入力電力が 5 W

以下の LED モジュールの場合,定格入力電力の±25 %とする。

6.4 

分類 の LED モジュール 

6.4.1 

分類 3a 

代替対象がハロゲン電球(自動車用を除く。

)のときの電気的特性は JIS C 7527,高圧水銀ランプのとき

の電気的特性は JIS C 7604 による。

6.4.2 

分類 3b 

分類 3b の電気的特性は,次による。

a)

制御装置内蔵形 LED モジュール

1)

定格入力電流  定格入力電圧を LED モジュールに加え点灯したとき,入力電流は定格入力電流の±

20 %でなければならない。ただし,定格入力電力が 5 W 以下の LED モジュールの場合,定格入力

電流の±25 %とする。

2)

定格入力電力  定格入力電圧を LED モジュールに加え点灯したとき,入力電力は定格入力電力の±

20 %でなければならない。ただし,定格入力電力が 5 W 以下の LED モジュールの場合,定格入力

電力の±25 %とする。

b)

制御装置を内蔵しない LED モジュールを商用電源以外の電圧源に接続した場合の定格入力電流  定

格入力電圧を LED モジュールに加え点灯したとき,入力電流は定格入力電流の±20 %でなければな

らない。ただし,定格入力電力が 5 W 以下の LED モジュールの場合,定格入力電流の±25 %とする。

6.5 

点灯開始電圧及び点灯開始電流 

LED モジュールは,製造業者等の指定した条件で点灯しなければならない。点灯開始電圧及び点灯開始


8

C 8155

:2010

電流の指定がない場合,

分類 又は分類 の LED モジュールは,定格の 90 %の入力電圧又は入力電流を

加えたとき,点灯しなければならない。

6.6 

力率 

定格入力電力が 25 W を超える

分類 又は分類 の制御装置内蔵形 LED モジュールを,定格入力電圧又

は制御装置の定格入力条件で点灯した場合,回路の力率は,公表値の±0.05 でなければならない。

別の入力電力の制御装置と組み合わせて使用できる調光可能形 LED モジュールの電気的特性の試験回

路は,

図 A.2 による。

光学的特性 

7.1 

一般事項 

7.1.1 

試験条件 

7.2

7.3 及び 7.4 で規定しない試験条件は,

附属書 による。また,製造業者等が温度制御を定格最高

温度 T

cmax

又は T

c

として規定する場合は,その条件に従う。

7.1.2 

初特性 

LED モジュールの初回点灯で測定する初特性は,LED モジュールの点灯が十分安定してから行う。一般

的光源で適用する初特性測定前の 100 時間のエージングは行わない。点灯の安定化までの時間は,通常,

製造業者等の文書による。ただし,光束など測定値の変化が 10 分間で±1 %以下となる場合は,点灯の安

定化とみなしてもよい。

7.1.3 

測定項目 

光学的特性は,次の項目を測定する。

a)

明るさに関する項目

1)

全光束(lm)

2)

光度(cd)

,必要に応じて CIE 平均化 LED 光度(cd)及び/又は最大光度(cd)

3)

最大光度(cd)

4)

ビームの開き(角度)

(°)

5)

ビーム光束(lm)又は CIE 部分 LED 光束(lm)

6)

配光特性

b)

色に関する項目

1)

色度座標(xy)及び必要に応じて光源色

2)

相関色温度 T

cp

K

3)

黒体軌跡からの偏差(d

uv

又は D

uv

4)

平均演色評価数 R

a

5)

特殊演色評価数 R

i

i:9∼15)

製造業者等は,

製品の形態又は用途に応じて,

明るさ及び色に関する適切な光学的性能の項目を選定し,

その値を文書(例えば,データシート,技術資料,カタログ,包装など)で公表しなければならない。LED

モジュールの区分における測定可能な光学的特性の例を,

表 に示す。


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C 8155

:2010

表 1LED モジュールの区分における測定可能な光学定特性 

光学的特性

分類 

LED モジュール

分類 

LED モジュール

分類 3a 

LED モジュール

分類 3b 

LED モジュール

全光束(lm)

a)

a)

CIE 平均化 LED 光度(cd)

b)

光度(cd)

最大光度(cd)

a)

a)

ビームの開き(角度)

(°)

ビーム光束(lm)又は 
CIE 部分 LED 光束(lm)

明るさ

配光特性

光源色(記号)

色度座標(xy

相関色温度 T

cp

(K)

黒体軌跡からの偏差(d

uv

又は D

uv

平均演色評価数 R

a

特殊演色評価数 R

i

i:9∼15)

◎:測定可能で,かつ,重要な項目,○:測定可能項目

△:測定に条件又は課題がある項目,◇:反射形タイプに適した項目 
−:測定対象外

a)

  参考扱いとなる項目

b)

 LED 単体では,参考扱いとなる項目

7.1.4 

光色の均等性 

LED モジュール光源の位置及びそれを見込む角度によっては,光源からの光色に相違が生じる場合があ

る。そのため,被照射物の見え方の均等性に関しても,用途に合致することの評価及び確認を必要とする

場合がある。

7.2 

分類 の LED モジュール 

7.2.1 

一般 

分類 の LED モジュールは,JIS C 8152 によって必要な項目を測定する。製造業者等から温度制御を定

格最高温度 T

cmax

又は T

c

として指示される HB(ハイブライトネス)

,HP(ハイパワー)LED などは,測定

の対象外である。

7.2.2 CIE

平均化 LED 光度の測定方法が適用できる LED の光度及び全光束 

光学的特性は,製造業者等が公表する値に対し,次の要求事項を満たさなければならない。

a) CIE

平均化 LED 光度は,80 %以上とする。

b) LED

の光度は,80 %以上とする。

c)

全光束は,80 %以上とする。

配光特性の値は,最大光度値に対して 50 %以上の光度となる半値角の範囲内の配光分布曲線で公表され

た光度の±20 %であることが望ましい。

7.2.3 

光源色及び演色評価数 

光源色及び演色評価数の特性は,製造業者等が公表する値に対し,次の要求事項を満たしていなければ

ならない。

a)

色度点 xを規定する場合,その値は,公表値に対して±0.01 とする。

b)

相関色温度 T

cp

(K)を規定する場合,その値は,公表値(100 K 刻み)に対して±5 %とする。


10

C 8155

:2010

c)

黒体軌跡からの偏差(d

uv

)は,±0.02 とする。

屋内用途の場合,黒体軌跡からの偏差(d

uv

)は,±0.01 が望ましい。

d)

平均演色評価数 R

a

は,公表値から 5 を減じた値を下限とする。また,高演色の LED モジュールは R

a

80

を下限とする。

屋内用途の場合,平均演色評価数 R

a

は,高演色であることが望ましい。

7.3 

分類 の LED モジュール 

7.3.1 

一般 

ここで規定する LED モジュールは,製造業者等によって規定した条件で取り付け,光束は JIS C 8152

で定める積分球,又は,

附属書 によって,光源色及び演色評価数は JIS Z 8724 及び JIS Z 8725 によって,

それぞれ測定する。

7.3.2 

全光束,光度,ビーム光束及びビームの開き 

光学的特性の値は,製造業者等が公表する値に対し,次の要求事項を満たしていなければならない。

a)

全光束は,公表値の 80 %以上とする。

b)

光度は,公表値の 80 %以上とする。

c)

ビーム光束は,公表値の 80 %以上とする。

d)

ビームの開き(角度)の平均値は,公表値の±20 %とする。ただし,ビームの開き(角度)の公表値

が 40°を超える場合は,公表値の±10°とする。

配光特性の値は,最大光度値の 50 %以上の光度となる半値角の範囲内の配光分布曲線で公表された光度

の±20 %であることが望ましい。拡散配光の特長をもつ LED モジュールの場合は,2π(半球)範囲内の

配光分布曲線で公表された光度の±20 %であることが望ましい。

7.3.3 

光源色及び演色性 

それぞれの特性の値は,

製造業者等が公表する値に対し,次の要求事項を満たしていなければならない。

a)

色度点 xを規定する場合,その値は,公表値に対して±0.01 とする。

b)

相関色温度 T

cp

(K)を規定する場合,その値は,公表値(100 K 刻み)に対して±5 %とする。

c)

黒体軌跡からの偏差(d

uv

)は,±0.02 とする。

屋内用途の場合,黒体軌跡からの偏差(d

uv

)は,±0.01 が望ましい。

d)

平均演色評価数 R

a

は,公表値から 5 を減じた値を下限とする。また,高演色の LED モジュールは R

a

80

を下限とする。

屋内用途の場合,平均演色評価数 R

a

は,高演色であることが望ましい。

7.4 

分類 3a の LED モジュール 

7.4.1 

一般事項 

分類 3a の LED モジュールは,代替対象がハロゲン電球(自動車用を除く。)のときは JIS C 7527,高圧

水銀ランプのときは JIS C 7604 に規定するランプと,その用途・形態が類似している。その測光方法は JIS 

C 7801

に,LED モジュールの点灯条件は個別製品規格による。

注記  個別製品規格の例は,JIS C 7801 の箇条 4(光源の点灯方法)の注記に記載がある。

7.4.2 

全光束 

全光束測定は,JIS C 7801 の箇条 7(全光束測定)による。

全光束は,その代替対象ランプの個別製品規格の規定値による。

7.4.3 

光度,ビーム光束及びビームの開き 

光度,ビームの開き(角度)

,ビーム光束などの測定は,JIS C 7801 の箇条 8(光度測定)による。


11

C 8155

:2010

光度,照度及びビーム光束は,その代替ランプ JIS の規定値に従わなければならない。

ビームの開き(角度)の平均値は,公表値の±20 %とする。ただし,ビームの開きの公表値が 40°を超

える場合は,公表値の±10°とする。

個々のビームの開き(角度)は,公表値の±25 %でなければならない。

7.4.4 

光源色及び演色評価数 

分類 3a の光源色及び演色評価数は,個別製品規格による。

光源色及び演色評価数と共に JIS Z 8725 によって,相関色温度 T

cp

(K)及び黒体軌跡からの偏差(d

uv

又は D

uv

)を測定することが望ましい。

色度点 xは,JIS Z 9112 の色度範囲の 5 区分のいずれかに属さなければならない。また,平均演色評

価数 R

a

は,公称値で 80 以上でなければならない。その値から 3 を減じた値を下限とする。

分類 3a の LED モジュールの色区分(電球色,温白色,白色,昼白色及び昼光色)及びその記号(L,

WW,W,N 及び D)が蛍光ランプと異なり,誤解される可能性がある場合には,蛍光ランプと同じ色区

分及び記号を形式,表示などには採用しない。

7.5 

分類 3b の LED モジュール 

7.5.1 

一般事項 

分類 3b の LED モジュールは,次の要求事項を満たしていなければならない。

7.5.2 

全光束 

全光束測定は,JIS C 7801 の箇条 による。

全光束は,製造業者等が公表した値の 80 %以上でなければならない。

7.5.3 

光度,ビーム光束及びビームの開き 

光度,ビームの開き(角度)

,ビーム光束などの測定は,JIS C 7801 の箇条 による。

光度,照度及びビーム光束は,製造業者等が公表した値の 80 %以上でなければならない。

ビームの開き(角度)の平均値は,公表値の±20 %とする。ただし,ビームの開きの公表値が 40°を超

える場合は,公表値の±10°とする。

個々のビームの開き(角度)は,公表値の±25 %でなければならない。

7.5.4 

光源色及び演色評価数 

光源色及び演色評価数測定は,JIS C 7801 の箇条 9(光源色及び演色評価数測定)による。

JIS Z 8725

によって相関色温度 T

cp

(K)及び黒体軌跡からの偏差(d

uv

又は D

uv

)を測定することが望ま

しい。

色度点 xは,JIS Z 9112 の色度範囲の 5 区分のいずれかに属さなければならない。また,平均演色評

価数 R

a

は,公称値で 80 以上でなければならない。その値から 3 を減じた値を下限とする。

分類 3b の LED モジュールの色区分(電球色,温白色,白色,昼白色及び昼光色)及びその記号(L,

WW,W,N 及び D)が蛍光ランプと異なり,誤解される可能性がある場合には,蛍光ランプと同じ色区

分及び記号を形式,表示などには採用しない。

7.6 

光出力フリッカ 

人の目の周辺視野に光源を置いたとき,光出力フリッカ(ちらつき)が,人の目に感じてはならない。

光束維持率 

LED モジュールの光束維持率は,定格寿命が 24 000 時間未満の場合,定格寿命の 25 %経過時点の値と

する。定格寿命が 24 000 時間以上の場合,6 000 時間経過時点の値とする。その値は,製造業者等が公表


12

C 8155

:2010

した光束維持率値の 90 %以上でなければならない。

また,その値は,

附属書 による点灯条件のほか,LED モジュールの製造業者等の温度と電流維持率の

時間変化との関係を示した文書から,理論的に導き出した予測値を採用してもよい。

寿命 

寿命試験の点灯条件は,

附属書 による。

10 

コネクタ及び端子 

10.1 

コネクタ 

コネクタは,JIS C 8121-2-2 のほか,次による。

a)

コネクタは,LED モジュールの熱,電圧,電流,IP 規定などの定格及び環境性能要求に耐えるもので

なければならない。

b)

プラス・マイナスの極性をもつものは,極性を表示するとともに誤接続のできない構造が望ましい。

ただし,誤接続されたときに,LED モジュールが破壊しないで再使用可能,かつ,安全が損なわれな

いものはこの限りではない。

10.2 

端子 

端子は,次による。

a)

端子は,LED モジュールの定格電流に合致したものでなければならない。

b)

プラス・マイナスの極性をもつものは,容易に消えない適切な方法で端子又はその近傍に極性表示を

しなければならない。

10.3 

口金 

口金は,JIS C 7709-1 に規定するもの,又は製造業者等が JIS C 7709-1JIS C 7709-2 及び JIS C 7709-3

に規定する文書と同等のデータシートを,製品とともに提供するものでなければならない。また,口金は,

使用条件と一致しない電源に接続できないものとする。ただし,商用電源に直接接続して使用する E 形,

B 形などの口金(E11,E12,E14,E17,E26,B22d 及び GX53)をもつものを除く。

11 

表示 

11.1 

本体への表示 

すべての LED モジュールの本体に,次の項目を表示する。

a)

定格入力の電圧又は電流の値

b)

交流又は直流の区別

c)

定格入力電力

d)

定格周波数(交流電源の場合に限る。

e)

回路力率

−  λ に続き力率を記載する(例えば,λ 0.9 など)

−  力率が 85 %以上の場合,

“高力率”と付してもよい。

−  力率が進相 0.95 以下であれば,文字 C を末尾に付ける(例えば,λ 0.85C)

11.2 

その他の表示項目 

a)

制御装置付き LED モジュールは,11.1 に規定する項目のほか,本体に表示又は利用可能な製造業者等

が公表する文書で,次の情報を提供しなければならない。


13

C 8155

:2010

1)

制御装置付きであることの表示

2)

接続する電圧源又は電流源の区別

3)

相関色温度で区分した光源色,相関色温度又は色度座標

4)

平均演色評価数

5)

光学特性の維持率

6)

定格寿命

7)

端子の位置及び目的を示す配線図。端子のない LED モジュールの場合には,結線に使用する電線の

記号の意味を,配線図に明確に記載する。

b)  11.1

及び 11.2 a)に規定する項目のほか,次の項目から該当する項目を選定して,本体に表示又は製造

業者等が公表する文書に記載しなければならない。

1)

拡散配光の LED モジュール(例えば,ペンダントタイプ)

1.1)

全光束

1.2)

配光特性

2)

指向性のある LED モジュール(例えば,ダウンライトタイプ)

2.1) CIE

平均化 LED 光度,最大光度又はビーム光束

2.2)

ビームの開き又は配光特性

c)

11.1

並びに 11.2 a)及び b)の表示のほか,必要に応じて次の項目から該当する事項を,LED モジュール

の本体,又は製造業者等が公表する文書に記載しなければならない。

1)

使用温度に制限のあるものはその温度。必要があれば測定箇所。

2)

極性をもつものはその極性。

3)

速結端子など適合する電線の指定があるものはその電線の形式。

4)  JIS C 8154

の箇条 7(表示)に規定する事項。


14

C 8155

:2010

附属書 A

(規定)

電気的特性の試験方法

A.1 

一般 

電気的特性は,周囲温度 25±2  ℃,試料に直接風が当たらない状態で相対湿度が最大 65 %の雰囲気で

試験しなければならない。測定前の電気的特性を安定させることを目的とした予備点灯時間は,LED モジ

ュールの温度が安定したとみなせる時間とする。

A.2 

試験回路 

制御装置内蔵形 LED モジュールは,

図 A.1 に示す回路を用いて試験しなければならない。

制御装置なしの LED モジュールは,

図 A.2 に示す回路を用いて試験しなければならない。LED モジュ

ールを点灯するときの接続方法は,製造業者等の指定による。

図 A.2 に示す回路の制御装置は,JIS C 8153

による。

図 A.1−電気的特性の試験回路(制御装置内蔵形 LED モジュールの場合) 

図 A.2−電気的特性の試験回路(制御装置なしの LED モジュールの場合) 

A.3 

試験電圧 

電圧の変動範囲は,定格入力電圧に対して,全点灯時間中±0.5 %,測定中において±0.2 %とする。

交流電源の場合,その周波数の変動は,定格周波数の±0.5 %でなければならない。入力電圧の総合高調


15

C 8155

:2010

波含有率は,基本波の 3 %以下とする。

直流電源で,電流制御機能付きの LED モジュールを試験する場合,電圧のリップルの振幅は実効電圧値

の±5 %でなければならない。電流制御機能付きでない LED モジュールを試験する場合,電流のリップル

の振幅は実効電流値の±5 %でなければならない。リップルは,P-P 値で評価する。

注記  全高調波含有率は,基本波及び全高調波成分の実効値(r.m.s.)の比率で定義する。

A.4 

電気計測器 

使用する電気計測器は,試験で要求される精度を保証するものでなければならない。JIS C 1102-2 若し

くは JIS C 1102-3 に規定する階級指数 0.5 以上の計器,又は確度がこれらと同等以上の計器を使う。

A.5 

放熱器 

LED モジュールに製造業者等が指定する放熱器がある場合は,製造業者等の指定する方法で放熱器を取

り付けた状態で試験を実施する。


16

C 8155

:2010

附属書 B

(規定)

配光法による全光束測定

B.1 

一般 

この附属書は,配光法を用いた LED モジュールの全光束測定について規定する。

B.2 

配光測定方法 

B.2.1 

測定条件 

LED モジュールの測定条件は,附属書 によるほか,次による。標準光源の測定条件は,JIS C 7801 

よる。

a)

点灯用電源は,周波数 50 Hz 又は 60 Hz の正弦波に近い交流を用い,測定中の電圧の変動率は,定格

値の±0.2 %以内とする。高調波が基本波の 3 %以下が望ましい。

b)

電圧,電流及び電力の測定は,JIS C 1102-2 及び JIS C 1102-3 に規定する階級指数 0.5 以上の直動式指

示電気計器又はこれらと同等以上の確度をもつデジタル計器を使用する。また,計器は,実効値を表

示するものを使用する。

なお,標準光源及び LED モジュールと並列に挿入する計器は,計器に流れる電流の和がランプ電流

の 3 %以下であり,光源と直列に挿入する計器は,計器における電圧降下の和が,ランプ電圧の 2 %

以下とする。

c)

測定中は,周囲温度 25±5  ℃,かつ,無風に近い状態に保つことが望ましい。ただし,標準光源が蛍

光ランプの場合の周囲温度は,25±2  ℃が望ましい。周囲温度の測定点は,光中心又は測光中心を通

る水平面で,標準光源又は器具の端から 50 cm 以上 2 m 以下のところとし,温度計の感温部は,放射

の照射を直接受けないようにする。

d)

標準光源及び LED モジュールの点灯姿勢は,通常,指定した使用状態に支持する。また,光源及び

LED モジュールを回転させて測定を行う場合は,必要に応じて点灯姿勢の違いによる誤差を補正する。

e)

天井,壁,床などをつや消しの黒色塗装にする。

B.2.2 

測定装置 

測定装置は,受光器,回転装置などで構成し,次による。

a)

受光器は,JIS C 1609-1 に規定する AA 級以上の照度計又はこれと同等以上の確度をもつものを使用

する。

b)

受光器は,値付けされた水平光度標準電球を用いて校正する。ミラー回転方式の場合は,測光軸が受

光面に対して垂直になるように反射鏡を設定する。

c)

反射鏡を含めた測光系の総合分光応答度は,標準視感効率に近似させる。

d)

受光器への光の入射立体角は,測定中一定とする。

e)

受光器には,測定する光源及び LED モジュールからの光だけが測定装置の光学系を通して入射するよ

うに,有効な遮光装置を設ける。

f)

測定距離は,できるだけ大きくとり,測定中一定とする。測定距離は一般に,LED モジュールの光束

発散部の最大寸法の 5 倍以上にとることが望ましい。ただし,発光面の大きな LED モジュールなど

で,測定距離が不足する場合は,測定距離に対応する誤差を補正する。


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C 8155

:2010

g)

回転装置などの角度誤差は,通常,水平角±2°以下,鉛直角±1°以下とする。

h)

受光部の直線性は,使用レベル全般にわたる最大出力の±1 %以下とする。

i)

光源の光中心及び LED モジュールの測光中心は,測光装置の回転中心と一致させる。

B.2.3 LED

モジュール及び光源の準備 

B.2.3.1 LED

モジュール 

測定に使用する LED モジュール及び必要に応じて指定された制御装置は,次による。

a) LED

モジュールの測光中心は,次による。また,特殊なものは,製造業者等の規定による。

1) LED

モジュール発光部が不透明な外郭で囲われている場合は,主開口部の平面と基準軸との交点と

する。

2) LED

モジュール発光部が拡散透過する外郭で囲われている場合は,発光部分の幾何学的中心とす

る。

3) LED

モジュール発光部が透明な外郭で囲われているか又は発光部が露出している場合は,発光部の

幾何学的中心とする。

4)

測定に使用する LED モジュールは,電気的及び光学的特性が安定していなければならない。

b)

制御装置

1)

制御装置内蔵形 LED モジュールの場合,LED モジュールの測定で用いる制御装置は,実用のもの

を使用する。

2)

制御装置なしの LED モジュールの測定では,個別規格に規定する試験用制御装置又はそれに準じる

性能の制御装置を使用する。

B.2.3.2 

測光の標準に使用する光源 

測光の標準に使用する光源(電球又は蛍光ランプ)は,次による。

a)

全光束

1)

全光束の安定性は,±1 %以下とする。十分エージングを行った後の光源を 15 分間隔で 3 回測定し

たときの測光値の変化によって確認する。

なお,安定性の確認は,配光測定装置で一定方向の光度などの測光値で行う。

2)

全光束の再現性は,±2 %以下が望ましい。全光束の再現性は,安定性を確認した後,更にいった

ん消灯し,光源が冷却した後に再度,点灯したときの測光値による。

b)

光源の光中心

1)

電球は,フィラメントの幾何学的中心とする。

2)

直管形蛍光ランプはガラス管の幾何学的中心,環形蛍光ランプは円環の幾何学的中心とする。

B.2.4 

測定方法 

B.2.4.1 

測定範囲及び測定点 

測定範囲及び測定点は,

表 B.1 による。


18

C 8155

:2010

表 B.1−測定範囲及び測定点 

単位  °

水平角

φ

鉛直角

θ

測定対象

測定範囲

測定点

測定範囲

測定点

測光の標準に使用する光源

0∼360 90 ごと

0∼180 10 ごと

軸対称配光 90 ごと

二面対称配光

一面対称配光

45 ごと

LED モジュール

非対称配光

0∼360

10 ごと

0∼180 1,5 又は 10 ごと

LED モジュールは,表の測定点(

θ

φ

)における測定値を記録する。

水平角(

φ

)及び鉛直角(

θ

)の測定点は,光度の変化の激しい部分では表に示す角度を 1°又は

5°と細かくとり,明らかに光が出ていない部分は省略してもよい。

B.2.4.2 

測定の手順 

測定の手順は,次のよる。

a)

測光の標準に使用する光源測定

1)  B.2.3.2

に適合する光源を使用し,通常,電球にあっては 10 分間以上,蛍光ランプにあっては 30 分

間以上点灯し光束の安定を確認した後,測定を開始する。ただし,蛍光ランプの場合は,5 分間隔

で 3 回一定方向の光度を測定し,±1 %以下の変化となった後に測定を開始する。

2)

表 B.1 の各測定点(

θ

φ

)における測定値を記録する。

電球の枠線,アンカ,フィラメントの切れ目などの方向をできるだけ避ける。

3)

電球及び蛍光ランプ並びに測光系の測定は,適切な間隔で一定方向の測定値を読み取り,その値の

変化が±2 %以内となった後に,開始する。

b)  LED

モジュールの測定

1) LED

モジュールを個別に規定された条件に沿って,測定装置に装着する。

2) LED

モジュールは,

附属書 に規定した点灯条件で点灯し光束の安定を確認した後,測定を開始す

る。ただし,5 分間隔で 3 回一定方向の光度を測定し,±1 %以下の変化となった後に,測定を開始

してもよい。

B.2.5 

全光束 

LED モジュールの全光束は,測光の標準に使用する光源の配光曲線,及びその値付けされた全光束値を

基準とした測定値から,B.3 によって求める。

B.3 

測光の標準に使用する光源及び LED モジュールの全光束の求め方 

B.3.1 

測光の標準に使用する光源の全光束の求め方 

電球又は蛍光ランプの全光束は,次の式によって求める。

)

(

)

(

R

θ

θ

θ

Z

R

Φ

×

=

ここに,

Φ

R

トレーサビリティーを確保した測光標準に使用する電球又
は蛍光ランプの全光束

)

(

θ

R

任意単位で表した鉛直角

θ

方向の測定値の平均値

(全光束値が一致するよう調整された測定値)

Z(

θ

)

球帯係数


19

C 8155

:2010

B.3.2 LED

モジュールの全光束の求め方 

LED

モジュールの全光束は,次の式によって求める。

( )

)

(

,

L

L

θ

φ

θ

θ

Z

R

Φ

×

=

ここに,

Φ

L

LED

モジュールの全光束

R

L

(

θ, φ

)

電球又は蛍光ランプの測定と同じ任意単位で表した

LED

モジュールの鉛直角

θ

及び水平角

φ

方向における測定値

Z

(

θ

)

球帯係数

B.3.3 

球帯係数 

球帯係数は,

表 B.2∼表 B.6 による。

光源の中心軸が光源本体の表示,ガラス加工形状などのため特異点となる場合は,

表 B.3 及び表 B.5 

適用する。

表 B.210°球帯の球帯係数(その 1 

鉛直角

球帯係数

  0°

, 180° 0.024

10°

, 170° 0.190

20°

, 160° 0.375

30°

, 150° 0.548

40°

, 140° 0.704

50°

, 130° 0.839

60°

, 120° 0.948

70°

, 110° 1.029

80°

, 100° 1.079

90°

1.095

表 B.310°球帯の球帯係数(その 2 

鉛直角

球帯係数

  5°

175° 0.095

15°

165° 0.283

25°

155° 0.463

35°

145° 0.628

45°

135° 0.774

55°

125° 0.897

65°

115° 0.993

75°

105° 1.058

85°

 95° 1.91

表 B.45°球帯の球帯係数(その 1 

鉛直角

球帯係数

  0°

, 180° 0.006

0

  5°

, 175° 0.047

8

10°

, 170° 0.095

2

15°

, 165° 0.141

9

20°

, 160° 0.187

5

25°

, 155° 0.231

7

30°

, 150° 0.274

1

35°

, 145° 0.314

4

40°

, 140° 0.352

3

45°

, 135° 0.387

6

50°

, 130° 0.419

9

55°

, 125° 0.449

0

60°

, 120° 0.474

7

65°

, 115° 0.496

8

70°

, 110° 0.515

1

75°

, 105° 0.529

5

80°

, 100° 0.539

8

85°

95° 0.546

1

90°

0.548

1

表 B.55°球帯の球帯係数(その 2 

鉛直角

球帯係数

 2.5°

177.5° 0.023

9

 7.5°

172.5° 0.071

5

12.5°

167.5° 0.118

6

17.5°

162.5° 0.164

9

22.5°

157.5° 0.209

7

27.5°

152.5° 0.253

1

32.5°

147.5° 0.294

6

37.5°

142.5° 0.333

7

42.5°

137.5° 0.370

3

47.5°

132.5° 0.404

1

52.5°

127.5° 0.434

9

57.5°

122.5° 0.462

3

62.5°

117.5° 0.486

2

67.5°

112.5° 0.506

4

72.5°

107.5° 0.522

8

77.5°

102.5° 0.535

1

82.5°

 97.5° 0.543

4

87.5°

 92.5° 0.547

6


20

C 8155

:2010

表 B.61°球帯の球帯係数 

鉛直角

球帯係数

鉛直角

球帯係数

鉛直角

球帯係数

  0° 0.000

239

24 31° 0.056

479

53 61°

0.095 911 56

  1° 0.001

913

85 32° 0.058

111

41 62° 0.096

824

81

  2° 0.003

827

11 33° 0.059

725

59 63° 0.097

708

56

  3° 0.005

739

21 34° 0.061

321

58 64° 0.098

562

55

  4° 0.007

649

56 35° 0.062

898

90 65° 0.099

386

51

  5° 0.009

557

58 36° 0.064

457

05 66° 0.100

180

20

  6° 0.011

462

68 37° 0.065

995

56 67° 0.100

943

37

  7° 0.013

364

30 38° 0.067

513

98 68° 0.101

675

79

  8° 0.015

261

84 39°

0.069 011 83

69° 0.102

377

25

  9° 0.017

154

74 40° 0.070

488

66 70° 0.103

047

52

10° 0.019

042

41 41° 0.071

944

01 71° 0.103

686

40

11° 0.020

924

28 42° 0.073

377

45 72° 0.104

293

69

12° 0.022

799

78 43° 0.074

788

54 73° 0.104

869

22

13° 0.024

668

33 44° 0.076

176

85 74° 0.105

412

80

14° 0.026

529

37 45° 0.077

541

95 75° 0.105

924

28

15° 0.028

382

32 46° 0.078

883

43 76° 0.106

403

48

16° 0.030

226

64 47° 0.080

200

89 77° 0.106

850

28

17° 0.032

061

74 48° 0.081

493

92 78° 0.107

264

52

18° 0.033

887

08 49° 0.082

762

11 79° 0.107

646

10

19° 0.035

702

09 50° 0.084

005

11 80° 0.107

994

88

20° 0.037

506

23 51° 0.085

222

51 81° 0.108

310

77

21° 0.039

298

94 52° 0.086

413

95 82° 0.108

593

67

22° 0.041

079

69 53° 0.087

579

07 83° 0.108

843

48

23° 0.042

847

92 54° 0.088

717

51 84° 0.109

060

15

24° 0.044

603

10 55° 0.089

828

93 85° 0.109

243

59

25° 0.046

344

69 56° 0.090

912

99 86° 0.109

393

75

26° 0.048

072

17 57° 0.091

969

35 87° 0.109

510

59

27° 0.049

785

00 58° 0.092

997

70 88° 0.109

594

08

28° 0.051

482

66 59° 0.093

997

72 89° 0.109

644

18

29° 0.053

164

65 60° 0.094

969

11 90° 0.109

660

88

30°

0.054

830 44

 

91°∼180°は,89°∼0°に折り返した値とする。


21

C 8155

:2010

附属書 C 
(規定)

光束維持率試験及び寿命試験の点灯条件

光束維持率試験及び寿命試験の間,

LED

モジュールは次のように点灯しなければならない。

a)

周囲温度

20

30

℃の間で点灯することが望ましい。製造業者等によって定められた測定点での温度

が決められている場合は,周囲温度にかかわらず,その温度に対し,±

5 K

となるように制御して点

灯することが望ましい。

分類 

LED

モジュールは,そのままの形態で使用せず,一般的に器具への組込み(取付け)及び

施工が伴うため,製造業者等が指定した温度条件とする。

b)

点灯方法は,通常,連続点灯とする。

LED

発光部内の接続及び内蔵する電子回路の耐久性をヒートサイクルで評価する場合,製造業者等

が指定する点灯サイクルに従う。

c)

点灯方向は,通常水平点灯とするが,用途などを理由に,製造業者等によって点灯姿勢が決められて

いる場合は,それに従う。その他の設置方法などの点灯条件も,同様に製造業者等によって決められ

た条件で行う。

d)

入力を電圧で規定する場合の電源電圧は定格入力電圧の±

2 %

,入力を電流で規定する場合の供給電

流は定格入力電流の±

2 %

でなければならない。

参考文献

JIS C 7525

  反射形投光電球

JIS C 8105-3

  照明器具−第

3

部:性能要求事項通則