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C 7801

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

1

4

  光源の点灯方法

2

4.1

  一般

2

4.2

  点灯条件

3

5

  測定設備及び試験場所の条件及び状態

3

5.1

  電源,電気計器及び電気回路の条件及び状態

3

5.2

  試験場所の条件及び状態

4

6

  受光器

4

6.1

  一般

4

6.2

  性能

4

7

  全光束測定

4

7.1

  一般

4

7.2

  積分球

5

7.3

  測定方法

5

7.4

  自己吸収補正係数測定方法

6

8

  光度測定

7

8.1

  一般

7

8.2

  光源点灯台,測光ベンチ及び受光器

7

8.3

  測定方法

7

8.4

  最大光度,及びビームの開き

8

8.5

  ビーム光束

8

9

  光源色及び演色評価数測定

9

9.1

  一般

9

9.2

  分光測色装置及び入射光学系

9

9.3

  測定方法

9

10

  測定結果の記載方法

10

10.1

  測定条件

10

10.2

  測定結果

10

附属書 A(参考)色補正係数及びその求め方

11

附属書 B(参考)三光度法による直管蛍光ランプの全光束測定方法

13

附属書 C(参考)刺激値直読方法による光源色測定方法

14


C 7801

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電球

工業会(JELMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 7801:1988 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

7801

:2009

一般照明用光源の測光方法

Measuring methods of lamps for general lighting

序文

この規格は,1975 年に制定され,その後 2 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1988 年に

行われたが,今回の改正では,適用範囲を光源の試験方法として共通する光学的な試験に絞り,その内容

見直し及び表題を“一般照明用光源の測光方法”に改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1

適用範囲

この規格は,一般照明用光源の測光方法について規定する。ただし,照明用途の発光ダイオード(LED)

は除く。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1609-1

  照度計    第 1 部:一般計量器

JIS Z 8103

  計測用語

JIS Z 8113

  照明用語

JIS Z 8120

  光学用語

JIS Z 8724

  色の測定方法−光源色

JIS Z 8725

  光源の分布温度及び色温度・相関色温度の測定方法

JIS Z 8726

  光源の演色性評価方法

JIS Z 8782

  CIE 測色標準観測者の等色関数

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103JIS Z 8113 及び JIS Z 8120 によるほか,次による。

3.1

一般照明用光源

照明用途の電球,放電ランプ,及び固体発光デバイスの総称。

3.2

定格値

製品規格で規定した点灯条件におけるランプ特性のための数値。規格に規定しない場合は,製造業者又

は責任ある販売業者が指定する。


2

C 7801

:2009

3.3

入力電圧

光源の種類に対応する製品規格で規定した試験回路に入力する電圧。

3.4

入力電流

光源の種類に対応する製品規格で規定した試験回路に入力する電流。

3.5

入力電力

光源の種類に対応する製品規格で規定した試験回路に入力する電力。

3.6

ランプ電圧

光源の種類に対応する製品規格で規定した試験回路において,

光源の口金又は入力端子に入力する電圧。

注記  安定器を内蔵した光源の電気条件には,ランプ電圧ではなく,入力電圧を用いる。

3.7

ランプ電流

光源の種類に対応する製品規格で規定した試験回路において,

光源の口金又は入力端子に入力する電流。

注記  安定器を内蔵した光源の電気条件には,ランプ電流ではなく,入力電流を用いる。

3.8

ランプ電力

光源の種類に対応する製品規格で規定した試験回路において,

光源の口金又は入力端子に入力する電力。

注記  安定器を内蔵した光源の電気条件には,ランプ電力ではなく,入力電力を用いる。

3.9

試験電気条件

製品規格で規定した光源の点灯電気条件。入力電圧,入力電流,入力電力,ランプ電圧,ランプ電流,

ランプ電力などの電気的特性(定格値)を指定する。

3.10

標準光源

全光束,光度などの目盛り定めがしてあり,測光において,比較の基準として用いる光源。

3.11

自己吸収補正係数

積分球内で点灯した光源の全光束が受光器に伝達される割合を積分球効率といい,積分球内部に光源,

点灯ジグなどを設置又は除去することによって変化する積分球効率を補正するための係数。全光束測定で

は,標準光源を設置した場合と被測定光源を設置した場合との受光器出力の変化分を補正する。

4

光源の点灯方法

4.1

一般

被測定光源の点灯方法は,個別の製品規格で規定する方法による。標準光源の点灯方法は,標準光源を

校正したときの方法による。

注記  個別の製品規格の例を,次に示す。

−  一般照明用電球(JIS C 7501 

附属書 A


3

C 7801

:2009

−  家庭用小形電球(JIS C 7523 

附属書 1

−  反射形投光電球(JIS C 7525 

附属書 A

−  ハロゲン電球(自動車用を除く)

JIS C 7527 

附属書 A

−  ボール電球(JIS C 7530 

附属書 1

−  高圧水銀ランプ(JIS C 7604 

附属書 B

−  低圧ナトリウムランプ(JIS C 7610 の 9.

−  直管蛍光ランプ(JIS C 7617-2 

附属書 B

−  片口金蛍光ランプ(環形を含む)

JIS C 7618-2 

附属書 B

−  一般照明用電球形蛍光ランプ(JIS C 7620-2 

附属書 A

−  高圧ナトリウムランプ(JIS C 7621 の 7.

−  メタルハライドランプ(JIS C 7623 の 1.7

4.2

点灯条件

標準光源及び被測定光源の点灯条件は,次による。

a)

標準光源及び被測定光源は,試験電気条件で点灯する。

b)

標準光源及び被測定光源の点灯状態が安定,かつ,再現されていることを確認するために,必要に応

じて試験電気条件以外の電気的特性を測定する。

c)

温度の影響を受ける光源については,点灯中に温度環境条件が変化しないようにする。

d)

電気的特性及び光出力が安定したことを確認してから測定を開始する。点灯の安定時間を製品規格で

規定する場合には,規定する条件を用いる。

5

測定設備及び試験場所の条件及び状態

5.1

電源,電気計器及び電気回路の条件及び状態

電源,電気計器及び電気回路は,次による。

a)

被測定光源の点灯装置は,製品規格で規定した性能を満足するものを用いる。

b)

標準光源の点灯装置は,標準光源を校正したときの点灯状態を十分に再現できる性能を確保する。さ

らに,標準光源の目盛は,国家標準とのトレーサビリティを保たなければならない。

注記  標準光源の点灯で使用する測定設備の一例を,表 に示す。


4

C 7801

:2009

表 1−標準光源の点灯に用いる測定設備の性能(参考)

測定設備

性能

直流安定化電源

・電圧変動は,規定電圧の±0.1 %以内とする。

交流安定化電源

・電圧変動は,規定電圧の±0.2 %以内とする。

・周波数変動は,規定周波数の±0.2 %以内とする。

・ひずみ率は,3 %以内とする。

電気計器

・確度は,0.2 %以内とする。 
・交流で使用する計器は,実効値を測定し,表示する計器とする。

・光源に対して並列に接続する計器のインピーダンスは,その分流電流が

ランプ電流の 0.1 %以下となるように十分高くなくてはならない。

・光源に対して直列に接続する計器のインピーダンスは,その電圧降下が

ランプ電圧の 1 %以下となるように十分低くなくてはならない。

電気計器の電圧回路

・点灯回路とは別個に,受金に直接接続する。

・接続線及び点灯回路の導線は,十分に電流容量のあるものを使用する。

・被測定光源が蛍光ランプの場合には,蛍光ランプからみた電源インピー

ダンスは,試験用安定器を除いて 100  Ω以下とする。

5.2

試験場所の条件及び状態

試験場所の条件及び状態は,次による。

a)

試験場所の温度は 21  ℃∼27  ℃の範囲で,試験中の温度変化は 2  ℃以内とする。

b)

蛍光ランプ点灯時には,空調などからの気流が直接当たらないようにする。

c)

試験室の相対湿度は,75 %以下とする。ただし,静電気による障害に十分配慮する。

d)

測定に影響を与えるような振動がないように配慮する。

6

受光器

6.1

一般

測定に用いる受光器(測光器)の一般事項は,JIS C 1609-1 による。

6.2

性能

測定に用いる受光器の性能は,次のいずれかによる。標準光源と被測定光源との相対分光分布が異なる

場合など,必要に応じて測定値に色補正係数(

附属書 参照)を乗じて補正する。

a)

JIS C 1609-1

による一般形 AA 級照度計。

b)  JIS C 1609-1

の直線性及び可視域相対分光応答度特性が一般形 AA 級照度計相当である特殊形照度測

定器。

注記 1  測光器を用いる代わりに,JIS Z 8724 の分光測光器の条件を満たし,かつ,b)の性能を具

備する分光測光器を受光器として代用することができる。

注記 2  必要に応じて,JIS C 1609-1 の測定基準面及び受光面の均一性を受光器の性能評価に用い

ることができる。

7

全光束測定

7.1

一般

全光束測定は,積分球(球形光束計)を使用して,被測定光源と全光束が値付けられた標準光源とを同

じ位置で点灯し,その比較によって行う。


5

C 7801

:2009

注記  直管蛍光ランプにおける全光束の簡易測定方法として,附属書 に三光度法による直管蛍光ラ

ンプの全光束測定方法を示す。

7.2

積分球

全光束測定に用いる積分球は,次の条件を具備する。

a)

積分球内部(壁面,遮光板,ジグなど)は,一様な白色拡散反射特性とする(硫酸バリウム,PTFE

などの反射面がよい。

。内壁面の分光反射率は,可視波長域で 90 %以上であることが望ましい。

b)

光源の点灯位置は,積分球の中心とする。光源の点灯ジグなど,積分球内部において光源の直射光が

当たる面は吸収が少なく,直射光が積分球内部で十分に相互反射できるようにする。

c)

開口部などから迷光が積分球内に導入しない構造とする。

d)

遮光板は,光源の直射光が受光器に当たらない構造をもち,寸法はなるべく小さくする。積分球の中

心から積分球半径の 1/3∼2/3 の位置に,測光窓に平行な状態で固定する。

e)

積分球の大きさは,被測定光源又は標準光源点灯時の発熱による温度上昇を考慮し選択する。また,

直管蛍光ランプなどの直線状の光源の測定では,ランプ長の 1.2 倍以上の大きさのものを用いる。

f)

自己吸収測定用光源は,自己吸収測定用光源の直射光が受光器に当たらない構造をもつ。

g)

積分球の開口部の大きさは,開口部面積の合計が内壁面積に対して 4 %以内であることが望ましい。

注記 1  積分球の例を,図 に示す。

注記 2  積分球は,遮光板,開口,ジグなどが測定の不確かさの要因となるため,積分球の直径を大

きくして,球内壁の面積に対する遮光板などの面積の比率を下げることで測定精度を改善す

ることができる。一方,積分球を大きくすると受光器の出力が小さくなるため,受光器出力

の SN 比が測定の不確かさに影響を及ぼさない範囲が,積分球の大きさの上限となる。

図 1−積分球の概要(参考)

7.3

測定方法

測定方法は,次による。

a)

測定機器の予熱は,十分に行う。特に,積分球は,標準光源又は被測定光源と同等の点灯電力をもつ

光源を球内で 30 分以上点灯して,球内温度を測定条件とほぼ同じにしてから測定する。

b)

標準光源の配光特性は,被測定光源の特性に近いものを使用することが望ましい。


6

C 7801

:2009

c)

測定は,標準光源との比較測定によって行う。すなわち,同じ位置で点灯した,標準光源及び被測定

光源について受光器出力をそれぞれ求める。

d)  c)

で求めた標準光源の受光器出力 i

s

,及び被測定光源の受光器出力 i

t

から,被測定光源の全光束

Φ

t

を,

次の式によって求める。必要に応じて,自己吸収補正係数

α 又は色補正係数 を乗じて補正する。

s

s

t

t

Φ

i

i

k

Φ

×

×

×

=

α

ここに,

α:  自己吸収補正係数(標準光源と被測定光源とが同じ形状の場合

は,

α=1)

k:  色補正係数(標準光源と被測定光源との相対分光分布が同じ場

合は,k=1)

Φ

t

:  被測定光源の全光束 (lm)

Φ

s

:  標準光源の全光束 (lm)

i

t

:  被測定光源の受光器出力[(A),(V)など]

i

s

:  標準光源の受光器出力[(A),(V)など]

e)

光源は,点灯後の光出力が変化するため,光出力が十分に安定するまでの時間を確保する。

f)

標準光源の点灯条件(点灯方法,環境温度,安定時間など)は,標準光源校正時の条件と整合させる。

g)

色補正係数 を求める場合に用いる受光器の相対分光応答度は,積分球の特性を含んだものを使用す

る。

注記  色補正係数の求め方については,附属書 参照。

7.4

自己吸収補正係数測定方法

自己吸収補正係数測定方法は,次による。

a)

測定機器の予熱は,十分に行う。特に,積分球は,標準光源又は被測定光源と同等のランプ電力又は

入力電力をもつ光源を球内で 30 分以上点灯して,球内温度を測定条件とほぼ同じにしてから測定する。

b)

自己吸収測定用光源を点灯して,光出力を安定させる。

c)

標準光源を,積分球に設置しない場合の受光器出力 i

s,0

と,設置した場合の受光器出力 i

s,1

とを測定す

る。

d)  b)

及び c)と同様にして,被測定光源を,積分球に設置しない場合の受光器出力 i

t,0

と,設置した場合の

受光器出力 i

t,1

とを測定する。

e)

自己吸収補正係数 α を,次の式によって求める。

t,0

t,1

s,0

s,1

i

i

i

i

  

  

=

α

ここに,

α: 自己吸収補正係数

i

s,0

自己吸収測定用光源を点灯して,標準光源を積分球に設置し
ない場合の受光器出力[(A),(V)など]

i

s,1

自己吸収測定用光源を点灯して,標準光源を積分球に設置し
た場合の受光器出力[(A),(V)など]

i

t,0

自己吸収測定用光源を点灯して,被測定光源を積分球に設置
しない場合の受光器出力[(A),(V)など]

i

t,1

自己吸収測定用光源を点灯して,被測定光源を積分球に設置
した場合の受光器出力[(A),(V)など]

8

光度測定

8.1

一般


7

C 7801

:2009

光度測定は,光源点灯台,測光ベンチ及び受光器を使用して,光度が値付けられた標準光源との比較に

よる方法,又は照度及び測光距離から光度を換算する方法によって行う。

8.2

光源点灯台,測光ベンチ及び受光器

光度測定に用いる光源点灯台,測光ベンチ及び受光器は,次の条件を具備する。

a)

被測定光源(又は標準光源)及び受光器は,測光軸が水平になるように測光ベンチ上に配置し,光源

の測光方向を測光軸に一致させ,受光器の受光面を測光軸に垂直にする。

b)

測光距離は,光源又は受光面の寸法について,いずれか大きい方の最大寸法の 10 倍以上とする。ただ

し,反射面,屈折面などを備えた光源の場合は,光源の製品規格に規定する測光距離又は使用条件に

よって,あらかじめ受渡当事者間で合意した距離を測光距離とする。

c)

測光ベンチ上には,遮光板などによって,光源の直射光だけを受光器に入射し,それ以外の反射光及

びその他の光が受光面に入らないようにする。

8.3

測定方法

8.3.1

標準光源との比較測定による方法

標準光源との比較測定による方法は,次による。

a)

光度 I

s

の標準光源を光源点灯台に設置,点灯し,測光距離 d

s

における受光器出力 i

s

を読み取る。

b)

被測定光源を光源点灯台に設置,点灯し,測光距離 d

t

における受光器出力 i

t

を読み取る。

c)

a)

及び b)で求めた標準光源の受光器出力 i

s

,及び被測定光源の受光器出力 i

t

から,被測定光源の光度

I

t

を,次の式によって求める。必要に応じて色補正係数 を乗じて補正する。

s

2

s

s

2

t

t

t

I

d

i

d

i

k

I

×

×

×

×

=

ここに,

k:  色補正係数(標準光源と被測定光源との相対分光分布が同じ

場合は,k=1)

I

s

:  標準光源の光度 (cd)

I

t

:  被測定光源の光度 (cd)

d

s

  標準光源の測光距離 (m)

d

t

:  被測定光源の測光距離 (m)

i

t

:  被測定光源の受光器出力[(A),(V)など]

i

s

:  標準光源の受光器出力[(A),(V)など]

8.3.2

照度測定による方法

照度測定による方法は,次による。

a)

受光器は,箇条 で規定したものを用い,使用頻度又は使用時間に応じて,照度の校正を適切に実施

する。

b)

被測定光源を光源点灯台に設置,点灯し,測光距離 d

t

での受光器の受光面上の照度 E

t

を読み取る。

c)

b)

で求めた照度 E

t

から,被測定光源の光度 I

t

を,次の式によって求める。必要に応じて色補正係数 k

を乗じて補正する。

I

t

k×E

t

×d

t

2

ここに,

k:  色補正係数(標準光源と被測定光源との相対分光分布が同じ

場合は,k=1)

I

t

:  被測定光源の光度 (cd)

d

t

:  被測定光源の測光距離 (m)

E

t

:  被測定光源による受光器の受光面上の照度 (lx)

8.4

最大光度,及びビームの開き

最大光度,及びビームの開きの測定方法は,次による。


8

C 7801

:2009

a)

8.3

によって光度を測定する。光度測定方向の定義を,

図 に示す。測光軸に対する鉛直角 θ を変え(水

平角

φ は,一定),それぞれの θ 方向の光度[配光特性 I

t

(

φ

i

,θ)

]を測定する。

b)  a)

で測定した I

t

(

φ

i

,θ)

から,最大値 I

t,max

(

φ)を求める。

c)

b)

で求めた最大光度 I

t,max

(

φ)に対し,光度が 50 %になる 2 方向,又は 10 %になる 2 方向をビームの境

とし,この 2 方向のなす角  A(

φ)を求める。A(φ)をビームの開きという。

d)

同様にして,2 方向以上の水平角

φ について,ビームの開き A(φ)を測定する。

e)

I

t,max

(

φ)の最大値を最大光度 I

t,max

とする。

f)

ビームの開きは,A(

φ)の平均の値とする。

注記  配光特性が複雑な光源におけるビームの開きについては,IEC/TR 61341 参照。

8.5

ビーム光束

ビーム光束の測定方法は,次による。

a)

8.3

によって光度を測定する。測光軸に対する鉛直角 θ を変え(水平角

φ は,一定),それぞれの θ

方向の光度[配光特性 I

t

(

φ

i

,θ)

]を測定する。

b)

同様にして,2 方向以上の水平角

φ について,配光特性 I

t

(

φ

i

,θ)

を測定する。

c)

ビーム光束

Φ

B

は,a)及び b)で測定した配光特性 I

t

(

φ

i

,θ)

から,次の式によって求める。

( )

θ

θ

θ

π

θ

d

I

Φ

t

0

B

B

sin

2

=

・ 

( )

( )

n

I

I

n

i

=

=

1

i

t

t

,

θ

φ

θ

ここに,

Φ

B

ビーム光束

 (lm)

( )

θ

t

I

水平角

φ に対する平均配光特性

 (cd)

θ

B

( )

θ

t

I

の最大値(最大光度)の

50 %

になる鉛直角,又は

最大値の

10 %

になる鉛直角

  (

°

)

n

配光測定における水平角の測定断面数

I

t

(

φ

i

,θ)

(

φ

i

,θ)

方向における被測定光源の配光特性

 (cd)

図 2−光度測定方向の定義

9

光源色及び演色評価数測定

9.1

一般

光源色及び演色評価数測定は,JIS Z 8724 で規定した分光測色方法によって行う。


9

C 7801

:2009

注記

光源色の簡易測定方法として,

附属書 に刺激値直読方法による光源色測定方法を示す。

9.2

分光測色装置及び入射光学系

光源色測定に用いる分光測色装置及びその入射光学系は,次の条件を具備しなければならない。

a

)

分光測色装置の入射光学系は,通常 7.2 で規定した積分球を用いるか,被測定光源(又は標準光源)

全体を十分に見込むことができ,かつ,この見込みの角度範囲での JIS C 1609-1 における斜入射光特

性の入射角ごとの余弦法則の外れの限度値が±

5 %

以内とする。

b

)

分光測色装置は,JIS Z 8724 の規定による。ただし,分光分布を測定する波長範囲は,可視波長域

1)

とし,この範囲において分光測色装置の波長目盛のずれは,±

0.3 nm

以内とする。ポリクロメータ方

式の分光測色装置においては,アレイ状の受光素子の各素子の重心波長を波長目盛とする。

1)

可視波長域は,波長

360 nm

830 nm

の範囲となるが,従来から使用されている波長

380 nm

780 nm

の範囲で試験を行っても,実用上問題はない。

c

)

スリット波長幅及び測定波長間隔は,JIS Z 8724 における 4.2.5(分光分布測定の実施条件)を満足す

る。

d

)

パルス駆動などによって光源の発光波形が周期的に変化する場合には,分光測色装置における光電出

力の積分時間は,点灯周期の整数倍か,又は点灯周期に比べて十分長い時間として,分光測色装置出

力の再現性を確保する。

9.3

測定方法

測定方法は,次による。

a

)

測定機器の予熱は,十分に行う。

b

)

測色用標準光源を点灯し,このときの分光測色装置出力

i

s

(

λ

)

を測定する。

c

)

被測定光源を点灯し,このときの分光測色装置出力

i

t

(

λ

)

を測定する。

d

)

b

)

及び c

)

で求めた分光測色装置出力

i

s

(

λ

)

及び

i

t

(

λ

)

から,被測定光源の相対分光分布

P

t

(

λ

)

を,次の式に

よって求める。

( ) ( )

( ) ( )

λ

λ

λ

λ

s

s

t

t

P

i

i

P

×

=

ここに,

P

t

(

λ

)

被測定光源の相対分光分布

P

s

(

λ

)

標準光源の相対分光分布

i

t

(

λ

)

被測定光源の分光測色装置出力[

(A)

(V)

など]

i

s

(

λ

)

標準光源の分光測色装置出力[

(A)

(V)

など]

λ: 測定波長

 (nm)

e

)

光源の

CIE 1931

色度図(

xy

色度図)は,d

)

で求めた

P

t

(

λ

)

について,JIS Z 8782 に規定する等色関数を

用いて JIS Z 8724 の計算式によって求める。

f

)

光源の相関色温度は,d

)

で求めた

P

t

(

λ

)

について,JIS Z 8725 における 5.3(相関色温度の求め方)で規

定する方法によって求める。

g

)

光源の演色評価数(平均演色評価数及び特殊演色評価数)は,d

)

で求めた

P

t

(

λ

)

について,JIS Z 8726

に規定する方法によって求める。

h

)

測色用標準光源及び被測定光源は,点灯後の光出力が変化するため,光出力が十分に安定するまでの

時間を確保する。

10

測定結果の記載方法

10.1

測定条件


10

C 7801

:2009

測定条件は,次の事項を記載する。

a

)

周囲温度

b

)

点灯条件(試験電気条件,電気的特性,点灯姿勢など)

c

)

使用した標準光源の識別

10.2

測定結果

10.2.1

全光束

測定結果に基づき,次の内容を記載する。

a

)

全光束

 (lm)

10.2.2

光度

測定結果に基づき,次の内容を記載する。

a

)

光度

 (cd)

b

)

測光距離

 (m)

c

)

最大光度

 (cd)

d

)

ビームの開き

  (

°

)

e

)

ビーム光束

 (lm)

10.2.3

色度座標

測定結果に応じて,次の内容を記載する。

a

)

測定受光条件

b

)

色度座標

  (x

y)

10.2.4

相関色温度

測定結果に応じて,次の内容を記載する。

a

)

測定受光条件

b

)

相関色温度

(K)

及び

CIE 1960 UCS

色度座標の黒体軌跡からの偏差(

d

uv

又は

D

uv

10.2.5

演色評価数

測定結果に応じて,次の内容を記載する。

a

)

測定受光条件

b

)

平均演色評価数

R

a

c

)

特殊演色評価数

R

i

(i

9

15)


11

C 7801

:2009

附属書 A

参考)

色補正係数及びその求め方

序文

この附属書は,受光器の色補正係数及びその求め方について記載するものであって,規定の一部ではな

い。

A.1

色補正係数の求め方

色補正係数を求める場合,受光器の相対分光応答度

S(

λ

)

,被測定光源の相対分光分布

P

t

(

λ

)

及び測光量を

値付けするときに用いる標準光源の相対分光分布

P

s

(

λ

)

(標準電球の分布温度からプランクの式によって求

めた分光分布,又は標準光源の相対分光分布の校正値)の各データをあらかじめ入手し,色補正係数を算

出する。可視域の全波長領域を計算対象とした色補正係数

k

は,次の式によって算出する。

×

=

2

1

t

2

1

s

2

1

s

2

1

t

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

)

(

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

λ

d

S

P

d

S

P

d

V

P

d

V

P

k

ここに,

k

色補正係数

V(

λ

)

標準分光視感効率

S(

λ

)

受光器の相対分光応答度

P

s

(

λ

)

標準光源の相対分光分布

P

t

(

λ

)

被測定光源の相対分光分布

λ

1

可視波長域の下限

 (360 nm)

λ

2

可視波長域の上限

 (830 nm)

注記 1

分光データの波長間隔としては,

5 nm

が望ましい。

注記 2

可視波長域は,波長

360 nm

830 nm

の範囲となるが,従来から使用されている波長

380 nm

780 nm

の範囲で試験を行っても,実用上問題はない。

A.2

積分球を含む受光器の相対分光応答度の求め方

受光器の入射光学系に積分球を含む場合には,受光器の相対分光応答度

S(

λ

)

としては,積分球の特性を

含んだものを使用することが必要であり,次の方法によって求めることができる。

a

)

直接,相対分光応答度を測定する方法  積分球に入射開口部があるものについては,積分球に受光器

を装着した状態で相対分光応答度

S(

λ

)

を測定する。

b

)

積分球の相対分光効率

η

Sphere

(

λ

)

から求める方法  受光器単独の相対分光応答度

S

D

(

λ

)

と,積分球の相対

分光効率

η

Sphere

(

λ

)

とから,積分球の特性を含んだ相対分光応答度

S(

λ

)

を,次の式によって計算する。

( )

( )

( )

λ

λ

η

λ

D

Sphere

0

S

C

S

×

×

=

ここに,

S(

λ

)

相対分光応答度

C

0

係数

η

Sphere

(

λ

)

: 積分球の相対分光効率

S

D

(

λ

)

受光器単独の相対分光応答度

λ: 波長

 (nm)

積分球の相対分光効率

η

Sphere

(

λ

)

は,次のいずれかの方法で求めることができる。

1

)

積分球内部の平均的な分光反射率が

ρ

 (

λ

)

のとき,積分球の相対分光効率

η

Sphere

(

λ

)

は,次の式で近似


12

C 7801

:2009

できる。

( )

( )

( )

λ

ρ

λ

ρ

λ

η

×

=

1

1

Sphere

C

ここに,

η

Sphere

(

λ

)

: 積分球の相対分光効率

C

1

係数

ρ

 (

λ

)

積分球内部の平均的な分光反射率

2

)

相対分光分布が

P

0

(

λ

)

の光源の光束を積分球内に導入したとき,受光器窓からの透過光の相対分光分

布が

P

Sphere

(

λ

)

のとき,積分球の相対分光効率

η

Sphere

(

λ

)

は,次の式で近似できる。

( )

( )

( )

λ

λ

λ

η

0

Sphere

2

Sphere

P

P

C

×

=

ここに,

η

Sphere

(

λ

)

: 積分球の相対分光効率

C

2

係数

P

0

(

λ

)

積分球への導入光の相対分光分布

P

Sphere

(

λ

)

: 積分球の受光器窓からの透過光の相対分光分布

なお,光源を積分球内部で点灯する場合には,光源の相対分光分布が,方向によらず一様なもの

を使用する。


13

C 7801

:2009

附属書 B

参考)

三光度法による直管蛍光ランプの全光束測定方法

序文

この附属書は,三光度法による直管蛍光ランプの全光束測定方法について記載するものであって,規定

の一部ではない。

B.1

三光度法による全光束測定方法

直管蛍光ランプの平均鉛直配光は,滑らかで均等拡散に近いため,特定の三方向の光度から全光束を計

算することができる。この方法は,直管蛍光ランプの三光度法と呼ばれており,積分球を必要とせず,簡

便に全光束測定を行うことができる。

直管蛍光ランプを点灯し,

図 B.1 で示す三方向の光度

I

45

I

0

I

45

をそれぞれ測定する。

図 B.1−三光度法による光度測定方向

全光束

Φは,次の式によって求める。

Φ=

3.60 I

45

4.78 I

0

3.6 I

45

 

ここに,

Φ: 全光束

 (lm)

I

45

45

°方向の光度

 (cd)

I

0

0

°方向の光度

 (cd)

I

45

45

°方向の光度

 (cd)

この方法で必要とする光度を求めるには,蛍光ランプの発光管の長さの約

2

4

倍程度の距離で各角度

(三点)の照度を測定し,逆二乗の法則によって光度を求めてもよい。ただし,発光管が長いことによる

逆二乗則の誤差が入るので,できるだけ距離を離す。


14

C 7801

:2009

附属書 C 

参考)

刺激値直読方法による光源色測定方法

序文

この附属書は,刺激値直読方法による光源色測定方法について記載するものであって,規定の一部では

ない。

C.1

刺激値直読方法

刺激値直読方法とは,光源色の計算に必要な三刺激値

  (X

Y

Z)

を求める手段として,三刺激値をその

まま直読できるように,受光系に JIS Z 8782 における等色関数に近似した分光応答度をもたせた装置によ

って,光源色測定の簡便化を図ったものである。

この方法は,測定が簡便なため光源色の工程管理などで多く使われている。反面,装置受光系の分光応

答度が等色関数に完全には合わせられないための不確かさが起こるため,

使用方法に注意する必要がある。

光源用の刺激値直読形色彩計(以下,色彩計という。

)の受光器の分光応答度は,等色関数に合わせるこ

とが必要であり,この条件はルータの条件と呼ばれている。色彩計の分光応答度を具現化するために特に

問題となるのは,

CIE

等色関数の

(λ)

であって,

(λ)

には

図 C.1 のように,

504 nm

を境界に二つの山があ

り,このような分光応答度を実現することは容易ではない。このため,

(λ)

の山を

x

1

(λ)

(短波長側の山)

と,

x

2

(λ)

(長波長側の山)とに分け,それぞれ独立した

4

種[

x

1

(λ)

x

2

(λ)

(λ)

(λ)

]の受光器で構

成する色彩計を,四素子式色彩計という。

また,

x

1

(λ)

(λ)

との相対分光応答度がよく近似しているので,両方を兼用して,

x

2

(λ)

(λ)

(λ)

の三種の受光器で色彩計を構成することもできる。この色彩計は,三素子式色彩計と呼ばれ光学系が簡単

なので多く使われているが,四素子式色彩計などに比べて誤差が大きくなる。これらの受光器によって被

測定光を測定することによって,各受光器から刺激値が求められ[

x

2

(λ)

から

X

2

(λ)

から

Y

(λ)

から

Z

及び

X

1

αZ

,これから

S

[(X

2

αZ)

Y

Z]

とすると,

x

(X

2

αZ)/S

y

Y/S

となる色度座標が算出でき

る(

α

は定数)

注記

刺激値直読方法については,社団法人照明学会編“光の計測マニュアル”参照。

図 C.1CIE 等色関数


15

C 7801

:2009

C.2

色彩計の校正方法

色彩計は,ルータの条件を完全に満足させることは不可能であり,特に蛍光ランプなどの一般照明用光

源の光源色測定では不確かさを小さくする必要があるため,標準光源によって色彩計を校正する必要があ

る。

CIE 1931

色度図(

xy

色度図)は,座標変換値であるため,三刺激値

 

X

Y

Z

について,次の手順で

校正を行う。

a

)

標準光源の色度座標

x

s

y

s

から,標準光源の三刺激値

X

s

Y

s

Z

s

を,次の式によって求める。

X

s

x

s

Y

s

y

s

Z

s

1

x

s

y

s

ここに,

x

s

標準光源の色度座標

x

y

s

標準光源の色度座標

y

X

s

標準光源の三刺激値

X

Y

s

標準光源の三刺激値

Y

Z

s

標準光源の三刺激値

Z

b

)

標準光源を点灯した場合の,色彩計の読み

r

X,s

r

Y,s

,及び

r

Z,s

を読む。

c

)

a

)

で求めた

X

s

Y

s

Z

s

及び b

)

で求めた

r

X,s

r

Y,s

r

Z,s

とから,色彩計の校正係数

CF

X

CF

Y

及び

CF

Z

を,

次の式によって求める。

s

X

X

r

X

CF

,

s

=

s

Y

Y

r

Y

CF

,

s

=

s

Z

Z

r

Z

CF

,

s

=

ここに,

X

s

標準光源の三刺激値 X

Y

s

標準光源の三刺激値 Y

Z

s

標準光源の三刺激値 Z

CF

X

色彩計における刺激値 の校正係数

CF

Y

色彩計における刺激値 の校正係数

CF

Z

色彩計における刺激値 の校正係数

r

X,s

標準光源を点灯した場合の色彩計の三刺
激値 の読み

r

Y,s

標準光源を点灯した場合の色彩計の三刺
激値 の読み

r

Z,s

標準光源を点灯した場合の色彩計の三刺
激値 の読み

d

)

被測定光源を点灯した場合の,色彩計の読み r

X,t

r

Y,t

,及び r

Z,t

を読む。

e

)

d

)

で求めた r

X,t

r

Y,t

r

Z,t

から,被測定光源の X

t

Y

t

Z

t

,及び色度 x

t

y

t

を,次の式によって求める。

X

t

CF

X

×r

X,t

Y

t

CF

Y

×r

Y,t

Z

t

CF

Z

×r

Z,t

t

t

t

t

t

Z

Y

X

X

x

+

+

=

t

t

t

t

t

Z

Y

X

Y

y

+

+

=


16

C 7801

:2009

ここに,

r

X,t

被測定光源を点灯した場合の色彩計の三刺激値 の読み

r

Y,t

被測定光源を点灯した場合の色彩計の三刺激値 の読み

r

Z,t

被測定光源を点灯した場合の色彩計の三刺激値 の読み

CF

X

色彩計における刺激値 の校正係数

CF

Y

色彩計における刺激値 の校正係数

CF

Z

色彩計における刺激値 の校正係数

X

t

被測定光源の三刺激値 X

Y

t

被測定光源の三刺激値 Y

Z

t

被測定光源の三刺激値 Z

x

t

被測定光源の色度座標 x

y

t

被測定光源の色度座標 y

C.3

色標準光源

色彩計の校正で使用する標準光源は,次の条件を具備する。

a

)

十分にエージングさせた,発光特性の安定したものとする。

b

)

色度の値付けは,分光測色によって三刺激値 XY又は,その相対値が測定されている。

c

)

被測定光源に対して,相対分光分布が近似し,かつ,色度座標が近傍である。

参考文献

社団法人照明学会:光の計測マニュアル,日本理工出版社

 (1990)

ISO/IEC Guide 98-3

Uncertainty of measurement

Part 3: Guide to the expression of uncertainty in

measurement (GUM:1995)

IEC/TR 61341

Method of measurement of centre beam intensity and beam angle(s) of reflector lamps