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日本工業規格

JIS

 C

7610

-1991

低圧ナトリウムランプ

Low pressure sodium vapour lamps

1.

適用範囲  この規格は,発光管とガラス管が一体となった照明用の低圧ナトリウムランプ(以下,ラ

ンプという。

)で,点灯中の発光管内の蒸気圧が約 0.5 Pa で,かつ,ガラス管内面に透明な赤外線反射膜を

付けたものについて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7507

  ノギス

JIS C 1102

  指示電気計器

JIS C 7709

  電球類の口金及び受金

JIS C 7710

  電球類ガラス管球の形式の表し方

JIS C 7801

  電球類試験方法通則

JIS C 8110

  高圧水銀灯安定器及び低圧ナトリウム灯安定器

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS Z 8113

  照明用語

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

IEC 192 (1979) Low pressure sodium vapour lamps

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8113 によるほか次による。

(1)

定格ランプ電力  ランプに表示されたランプ電力。

(2)

始動  ランプの主電極間で,アーク放電が開始する現象。

(3)

初特性  100 時間エージングしたランプのランプ電圧,ランプ電流,ランプ電力及び全光束。

3.

種類  種類は,形式によって付表 のとおりとする。

なお,形式は次の各項によって表す。


2

C 7610-1991

4.

性能

4.1

口金接着強さ  口金接着強さは,9.2.3 によって試験を行ったとき,3 Nm のねじりモーメントに耐え

なければならない。

4.2

始動特性  始動特性は,9.2.4 によって試験を行ったとき,始動しなければならない。

4.3

初特性  初特性は 9.2.5 によって試験を行ったとき,ランプ電圧及びランプ電流は付表 の値,全光

束は

付表 の値の 80 %以上でなければならない。

5.

構造  構造は,次の各項によらなければならない。

(1)

発光管は,ガラス管の中に堅固に取り付けてあること。

(2)

口金は,使用中緩まない適切な方法で取り付けてあること。

(3)

口金軸に対するガラス管軸の傾きは,3°以下であること。

6.

形状及び寸法  形状及び寸法は,付表 及び付図 のとおりとする。

7.

外観  ガラス管及び発光管には,実用上差し支えあるきず,その他の欠点があってはならない。

8.

材料  材料は,次の各項によらなければならない。

(1)

発光管には,ナトリウム,ネオン,アルゴンなどが封入してあること。

(2)

発光管は,ナトリウムによって侵されにくい材料であること。

(3)

ガラス管の内面には,透明な赤外線反射膜が被覆してあること。

(4)

口金の導電部は,JIS H 3100 に規定された黄銅又はこれと同等以上の材料とし,また絶縁部は,磁器,

アルキド樹脂など適切なものであること。

9.

試験

9.1

試験条件  試験条件は,次による。

(1)

周囲温度は 20∼30  ℃とする。

(2)

点灯姿勢は,ランプ軸を水平とし裸点灯とする。

(3)

試験回路は,

付図 による。ただし,試験回路に用いる試験用安定器は,付表 による。


3

C 7610-1991

(4)

電源は,周波数 50 Hz 又は 60 Hz の正弦波に近い交流とし,電圧の変動は±1 %以内とする。

(5)

電圧,電流及び電力の測定には,JIS C 1102 に規定された階級 0.5 級以上の計器又はこれと同等以上

の確度をもつ計器を用いること。

なお,ランプに並列に接続される計器のインピーダンスは,その分流電流がランプ電流の 3 %以下

となるよう十分高いものであること。

また,ランプに直列に接続される計器のインピーダンスは,その電圧降下が,ランプ電圧の 2 %以

下となるよう十分低いものであること。

(6)

ランプ電圧,ランプ電流,ランプ電力及び全光束を測定する場合は,原則として使用していない計器

で,ランプと並列に接続した計器はすべて開路し,ランプと直列に接続した計器は,すべて短絡する。

(7)

全光束の測定には,球形光束計又はこれと同等以上の確度の光束計を用いる。

(8)

初特性以外の試験は,100 時間のエージングに先立って行う。

(9)

初特性の測定は,JIS C 7801 の 4.4(5)(C)に示す方法によって,100 時間エージングを行ったランプに

ついて行う。エージングに使用する安定器は,JIS C 8110 に規定する適合安定器とし,エージング中

の電源電圧の変動は,この安定器の定格入力電圧の±6 %とする。

なお,エージング中の温度及び湿度は特に規定しない。

9.2

試験方法

9.2.1

外観試験  構造,外観及び表示は,目視によって調べる。

9.2.2

寸法試験  寸法は,JIS B 7507 に規定されたノギス又はこれと同等以上の精度をもつ測定具を用い

て測定する。

9.2.3

口金接着強さ試験  口金接着強さは,口金とガラス管との間にねじりモーメントを徐々に加えて試

験する。

9.2.4

始動特性試験  始動特性は,入力電圧を表 の始動試験電圧に調整した後,スイッチ S

1

を閉路し

て始動するかどうかを調べる。

なお,ランプは 5 時間以上不点灯のまま放置したものとする。

表 1  始動試験電圧

形式

始動試験電圧

V

NX

 35

400

NX

 55

440

NX

 90

450

NX

135 570

NX

180 630

9.2.5

初特性試験  ランプ電圧,ランプ電流,ランプ電力及び全光束は,入力電圧を付表 の試験電圧と

し,特性がほぼ一定となった後,測定する。

10.

検査

10.1

形式検査  形式検査は,同一試験品につき,次の項目について行う。

(1)

構造,外観及び表示

(2)

寸法

(3)

口金接着強さ

(4)

始動特性


4

C 7610-1991

(5)

初特性

10.2

受渡検査

10.2.1

検査項目  受渡検査は,要求のあったときに限り,同一試験品につき次の項目について行う。ただ

し,(3)(5)は省略することができる。

(1)

構造,外観及び表示

(2)

寸法

(3)

口金接着強さ

(4)

始動特性

(5)

初特性

10.2.2

抜取検査方法  試料の大きさ  (n)  及び合格判定個数  (c)  は,表 のとおりとする。

なお,10.2.1 (1)及び(2)の検査の試料は,1 回の受渡しに供される同一形式の全ランプから無作為に抜

き取ったものとし,(3)(5)の検査の試料は,(1)及び(2)の検査に合格したランプとする。

表 2  抜取検査

検査項目

試料の大きさ

n

合格判定個数

c

品質基準

(1)

(2) 

及び(3)

5 0

4.1

5.6.7.及び 12.による。

(4)

及び(5) 5

1

4.2

及び 4.3 による。

11.

製品の呼び方  製品の呼び方は,名称及び形式による。

なお,括弧内は省略してもよい。

例  (低圧)ナトリウムランプ NX 90

12.

表示  ランプには,見やすいところに,容易に消えない方法で,次の事項を表示する。

(1)

形式

(2)

製造業者名又はその略号

13.

取扱い上の注意事項  使用者が適正な状態で使用できるよう,次のような趣旨の注意事項を取扱説明

書,包装容器などに表示して周知できるようにしなければならない。

(1)

ランプはガラス製品であるため,無理な力を加えたりきずを付けたりしないこと。

(2)

ランプは指定された点灯角度の範囲内で使用すること。

(3)

ランプに雨や水滴がかかる状態で使用しないこと。

(4)

点灯中又は消灯直後のランプの取外しは避けること。

(5)

ランプは適合した安定器(定格ランプ電力・電源電圧・周波数)と組み合わせて用いること。

(6)

ランプは適合した器具(定格ランプ電力,種類)と組み合わせ,使用すること。

(7)

ランプ交換の場合,必ず電源を切ってから行うこと。

また,器具への取付けは確実に行うこと。


5

C 7610-1991

付表 1  形式,寸法,口金及び性能 

ガラス管

初特性

定 格 ラ ン
プ電力

形状

長さ

試験

電圧

ランプ電圧

ランプ電流

(参考)

ランプ電力

全光束

形式

W

mm

mm

口金

V V

A

W  lm

NX 35

 35

51

±3 300±11

470 70

±15 0.60±0.06 38

4

600

NX 55

 55

51

±3 415±10

470 105

15

20

 0.59

±0.06 58

7

600

NX 90

 90

65

±3 518±10

500 115

15

20

 0.92

±0.10 97

12

500

NX 135

135

65

±3 765±10

700 160

20

25

 0.92

±0.10 136

21

500

NX 180

180

T

65

±3 1

110

±10

BY 22 d

700 245

20

25

 0.88

±0.10 190

31

500

試験方法適用項目

9.2.5

備考1.  ガラス管の形状は,JIS C 7710による。

2.

口金は,JIS C 7709 による。

付図 1  形状及び寸法

備考  ガラス管先端及び発光管の形状は,任意とする。

付表 2  試験用安定器

適合するランプの
定格ランプ電力

定格入力
電圧

基準電流 インピーダンス

力率

W V

A

 35

 55

470 0.6  767

±15 0.058±0.007

 90

500

0.9

528

±8 0.047±0.007

135

180

700 0.9  739

±11 0.040±0.005

備考  試験用安定器の使用条件などは,JIS C 8110 による。


6

C 7610-1991

付図 2  試験回路


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C 7610-1991

前回(1985 年)の原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

三  嶋  泰  雄

工業技術院電子技術総合研究所量子技術部

中  川  靖  夫

埼玉大学工学部電子工学科

水  落  雅  之

建設省建設大臣官房官庁営繕部

広  野  允  士

通商産業省機械情報産業局

太  田  健一郎

工業技術院標準部電気規格課

菅  原  淳  夫

財団法人日本規格協会業務部

栗  田  正  一

慶応義塾大学理工学部

植  木  源  治

日本道路公団維持施設部

原  田  浩  充

首都高速道路公団保全施設部

高  桑  祐  吉

日本国有鉄道鉄道技術研究所

藤  井  信  弘

東芝電材株式会社施設照明事業部

西  村  隆  雄

松下電工株式会社電材事業本部

藤  尾  日  丸

松下電子工業株式会社照明事業部

桑  島  光  雄

社団法人日本電設工業協会

浅  野      貢

社団法人日本照明器具工業会

太刀川  三  郎

社団法人日本電気協会普及部

(分科会主査)

神  谷  明  宏

株式会社東芝照明事業部

土  方  啓  司

金門電気株式会社技術部

稲  田  暁  勇

株式会社日立製作所青梅工場

三  好  和  彦

岩崎電機株式会社埼玉製作所

馬  場  景  一

三菱電機株式会社大船製作所

野  村  利  義

日本電池株式会社照明事業部

犬  飼  秀  哉

松下電子工業株式会社照明事業部

滝  波  定  平

社団法人日本電球工業会技術部

(関係者)

斎  藤  哲  夫

社団法人日本電球工業会技術部

山  村  修  蔵

工業技術院標準部電気規格課

畠  山      孝

工業技術院標準部電気規格課

備考  ○:分科会委員