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日本工業規格

JIS

 C

7528

-1996

道路交通信号機用電球

Traffic signal lamps

1.

適用範囲  この規格は,道路交通法に基づき設置された信号機に用いる電球について規定する。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7507

  ノギス

JIS C 1302

  絶縁抵抗計

JIS C 1609

  照度計

JIS C 7709

  電球類の口金及び受金

JIS C 7711

  タングステン電球フィラメント継線形式の表し方

JIS C 7801

  電球類試験方法通則

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS H 4461

  照明及び電子機器用タングステン線

JIS H 4541

  ジュメット線

JIS Z 8113

  照明用語

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8113 によるほか,次による。

(1)

試験電圧  試験を行うとき,電球の端子間に加える電圧。

(2)

消費電力  エージングを行った後の試験電圧における消費電力。

(3)

初光束  エージングを行った後の試験電圧における全光束。

(4)

寿命  フィラメントが切れるまでの点灯時間,又は光束維持率で規定する点灯時間のうちいずれか短

い時間。

(5)

光束維持率  一定時間点灯後の全光束と初光束との比の百分率。

(6)

平均寿命  長時間にわたり製造された同一形式の電球について寿命試験によって決定された寿命の平

均値。

(7)

輝度比  ガラス球上の最大輝度と規定された位置の輝度との比。

(8)

光度比  電球軸に対して垂直方向の中心部光度と周辺部光度との比。

3.

種類  種類は,形式によって付表 のとおりとする。

なお,形式の構成は,次の順序による。


2

C 7528-1996

例 TS

70R

(バンドミラー形道路交通信号機用電球 70W)

4.

性能

4.1

口金接着強さ  口金接着部は,9.2.3 によって試験を行ったとき,3Nm のねじり力に耐えなければな

らない。

4.2

輝度比  輝度比は,9.2.4 によって試験を行ったとき,表 のとおりでなければならない。

表 1  輝度比

形式

輝度比

測定法

TS 60

TSP 60

,TSP 60B

TS 100

,TS 100B

10

∼50

附属書 1

TS 60E

,ETS 60EB

200

∼650

附属書 2

4.3

光度比  光度比は,9.2.5 によって試験を行ったとき,表 のとおりでなければならない。

表 2  光度比

形式

光度比

測定法

TS 70R

,TS 70RB

1.5

∼3.6

附属書 3

4.4

初特性  初特性は,9.2.6 によって試験を行ったとき,初光束は,付表 の全光束の 90%以上,消費

電力は,

付表 の消費電力の 104%に 0.5W を加えた値以下でなければならない。

4.5

寿命  寿命は,9.2.7 によって試験を行ったとき,次の規定を満足しなければならない。

(1)

同一形式の全製品について,10.2.2(2)に規定する抜取方法で,ロットごとに抜き取り,1 年間の累計を

行った場合,その平均寿命は,4 000 時間以上とする。

また,1 年間の累計の合格判定個数は,

表 のとおりとする。

表 3  合格判定個数

試料の大きさの累計

n

合格判定個数

c

 51

∼100

4

101

∼200

7

201

∼300 11

301

∼400 16

(2)

光束維持率は,9.2.8 によって試験を行ったとき,85%以上とする。

4.6

絶縁抵抗  絶縁抵抗は,B22d 口金について 9.2.9 によって試験を行ったとき,1M

Ω以上でなければ

ならない。

5.

構造  構造は,次の各項に適合しなければならない。

(1)

電球には,安全のために導入線の少なくともその方に適切なヒューズを入れてあること。


3

C 7528-1996

(2)

導入線とフィラメント及び導入線と口金との接続は,確実で,口金との接続には,腐食性媒剤を使っ

ていないこと。

(3)

フィラメントは,ガラス球の中正の位置に取り付けてあること。

(4)

口金とガラス球の接着は,電球使用中(電球軸を水平)に緩まないよう確実であること。

(5)

ガラス球は無色で,内面に白色塗装を施してあること。バンドミラー形電球 (TS 70R,TS 70RB)  は,

頭頂部側内面にバンド状の反射膜を設け,かつ,内面に白色塗装を施してあること。

(6)

フィラメント形状は,JIS C 7711 の C-9 とし,アンカ数は,4 本以上であること。

6.

寸法及び口金  寸法及び口金は,付表 及び付図 による。

7.

外観  ガラス球には,使用上差し支えある泡,きず,脈理などがあってはならない。

8.

材料  材料は,次の各項に適合しなければならない。

(1)

フィラメントは,JIS H 4461 に規定したタングステン線で品質が均等で,きずその他の欠点のないも

のであること。

(2)

導入線は,導電率の大きい良質の材料とし,ガラス封止部には,JIS H 4541 に規定したジュメット線

を使用すること。

(3)

ガラス球の反射面は,耐熱性で反射率が高く,使用上差し支えある変色,きず,はがれなどの欠点が

ないこと(バンドミラー形電球 TS 70R,TS 70RB の場合)

(4)

白色塗装材は,耐熱性のものであること。

(5)

口金の導電部は,JIS H 3100 に規定した銅合金その他この用途に適したものとし,絶縁部は,ガラス

又はその他の適したものを使用すること。

(6)

口金とガラス球の接着剤は,160℃の温度に耐えるものであること。

9.

試験

9.1

試験条件  試験条件は,特に指定がない限り,次による。ただし,寿命試験の場合の周囲条件は,

この限りではない。

(1)

点灯条件  口金を上方にする位置で,振動の影響を受けない状態。

(2)

試験電源  周波数 50Hz 若しくは 60Hz の正弦波に近い交流又は直流電源。

(3)

周囲条件  温度:20±15℃

          湿度:(65±20) %

9.2

試験方法

9.2.1

寸法試験  寸法は,JIS B 7507 に規定したノギス又はこれと同等以上の精度のある測定具を用いて

測定する。ただし,口金寸法は,限界ゲージを用いて測定する。

9.2.2

外観・構造・表示試験  外観・構造・表示は,目視によって調べる。

9.2.3

口金接着強さ試験  口金接着強さは,エージングを行った後,口金とガラス球との間に徐々にねじ

り力を加えて試験する。

9.2.4

輝度比試験  輝度比は,エージングを行った後,附属書 又は附属書 によって測定する。

9.2.5

光度比試験  光度比は,エージングを行った後,附属書 によって測定する。


4

C 7528-1996

9.2.6

初特性試験  エージングを行った後,付表 の試験電圧における全光束(初光束)及び消費電力を

測定する。

備考  測定は,JIS C 7801 に準じて行う。

9.2.7

寿命試験  付表 の試験電圧(交流)で点灯し,フィラメントが切れるまでの点灯時間を測定する。

ただし,受渡当事者間においてあらかじめ電圧と寿命との関係を協定した場合には,その電圧で行っても

差し支えない。この場合の点灯電圧は,試験電圧の 120%程度の電圧とする。

備考  点灯電圧の変動は,±1%以内とする。

なお,その電圧は,記録電圧計で記録する。

9.2.8

光束維持率試験  9.2.7 の寿命試験中 3 000 時間に達したとき,付表 の試験電圧における全光束を

測定し,光束維持率を求める。

9.2.9

絶縁抵抗試験  口金の絶縁抵抗は,常温及び相対湿度 80%以下において,JIS C 1302 に規定された

500V

絶縁抵抗計を用い,口金の外部とアイレットとの間の抵抗値を測定する。

10.

検査

10.1

形式検査  形式検査は,同一品について行うものとし,検査項目は次による。

(1)

寸法・構造・表示

(2)

外観

(3)

口金接着強さ

(4)

輝度比又は光度比

(5)

初特性

(6)

寿命

(7)

絶縁抵抗(B22d 口金使用のものに限る。

10.2

受渡検査

10.2.1

検査項目  受渡検査は,同一品について行うものとし,検査項目は次による。ただし,(3)(5)

受渡当事者間の協定によって省略することができる。

(1)

寸法・構造・表示

(2)

外観

(3)

口金接着強さ

(4)

初特性

(5)

寿命

10.2.2

抜取検査方法  抜取検査方法は,次の各項による。

(1)

寸法,構造,表示,外観,口金接着強さ及び初特性  寸法,構造,表示,外観,口金接着強さ及び初

特性は,同一の形式の電球について検査するものとし,試料の大きさ及び合格判定個数は,

表 のと

おりとする。


5

C 7528-1996

表 4  抜取検査

検査項目

試料の大きさ

n

合格判定個数

c

品質基準

構造・寸法・表示 10

0  5.

6.及び 12.による

外観 30

3

7.

による

口金接着強さ 10  0

4.1

による

初特性 30

3

4.4

による

(2)

寿命  寿命は,初特性に合格したものから,ランダムに抜き取って検査するものとし,試料の大きさ

は 10 個,合格判定個数は 1 個とし,品質基準は次のとおりとする。

(a)

個々値は,2 800 時間以上とする。

(b)

平均値は,3 800 時間以上とする。

(c)

光束維持率は,4.5(2)を満足するものとする。ただし,光束維持率がこの規定を満足しない場合には,

2 760

時間でフィラメントが切れたものとみなす。

11.

製品の呼び方  製品の呼び方は,名称及び形式による。

1.  道路交通信号機用電球  TS 100(“道路”を省略してもよい。)

2.  交通信号用電球  TS 60E,TS 60EB

3.  バンドミラー形道路交通信号機用電球  TS 70R,TS 70RB(“道路”を省略してもよい。)

12.

表示  表示は,次の事項をガラス球又は口金に,容易に消えない方法で記さなければならない。

(1)

形式

(2)

“交通信号”の文字

(3)

製造業者名又はその略号


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C 7528-1996

付図 1


7

C 7528-1996

付表 1  形式,寸法,口金及びガラス球軸と口金軸とのずれ

寸法

mm

バンドミラー寸法

mm

形式

ガラス 
球径

長さ  光中心

距離

発光源
寸法幅

上端境
面距離

下端境
面距離

口金

ガラス球軸
と口金軸と
のずれ

mm

TS 60

60

±1 110±4  80±3

3

以下

TSP 60

101

±3

E26/27

TSP 60B

  93

±3

(20

±2)

B22d/26

×26

TS 100

101

±3

E26/27

TS 100B

  93

±3

(21

±2)

B22d/26

×26

TS 60E

101

±3

E26/27

TS 60EB

  93

±3

20

±2

B22d/26

×26

TS 70R

101

±3

E26/27

TS 70RB

70

±1 136±4

 93

±3

(20

±2) 5.2±0.8 26.0±2.5

B22d/26

×26

4

以下

備考1.  口金寸法は,JIS C 7709による。

2.

発光源寸法幅の  (  )  は,標準的な値とする。

付表 2  試験電圧及び初特性

初特性

試験電圧

消費電力

全光束

形式

V W

lm

TS 60

TSP 60

TSP 60B

 70

  700

TS 100

TS 100B

118 1

400

TS 60E

TS 60EB

 70

  660

TS 70R

TS 70RB

110

 81

  770

備考  消費電力及び全光束の許容範囲は,4.4

による。


8

C 7528-1996

附属書 1  輝度比試験 1

1.

試験装置  試験装置は,遮光筒式簡易輝度比測定装置 1 を使用し,構造は,附属書 図 に示す。

2.

試験条件  試験条件は,次による。

(1)

電球は,口金を上方又は下方とする鉛直に保持し,本体 9.1 の試験条件で試験電圧で点灯する。

(2)

入射窓と被測定面 A との間の距離は,10±3mm とする。

(3)

測定は,周囲光の影響を受けないように注意して行う。

(4)

測定方向は,電球軸に対して垂直な方向とする。

(5)

照度計は,JIS C 1609 の一般形 A 級以上を使用する。

3.

試験方法  試験方法は,次による。

(1)

ガラス球最大部のほぼ中央の 1 点に照準し,電球軸を中心として回転させ,輝度が,最も高い位置を

A

として,その面の平均輝度 L

A

を求める。

(2)

次にその状態でガラス球頂部に向かって,鉛直方向に 20mm 移動した位置を B として,その面平均輝

度 L

B

を求める(

附属書 図 参照)。

(3)  L

A

の L

B

に対する比を求める。

附属書 図 1  遮光筒式簡易輝度比測定装置 1


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C 7528-1996

附属書 図 2  輝度比測定箇所


10

C 7528-1996

附属書 2  輝度比試験 2

1.

試験装置  試験装置は,遮光筒式簡易輝度比測定装置 2 を使用し,構造は,附属書 図 に示す。

2.

試験条件  試験条件は,次による。

(1)

電球は,口金を上方又は下方とする鉛直に保持し,本体 9.1 の試験条件及び

付表 の試験電圧で点灯

する。

(2)

入射窓と被測定面 A との間の距離は,10±3mm とする。

(3)

測定は,周囲光の影響を受けないように注意して行う。

(4)

測定方向は,電球軸に対して垂直な方向とする。

(5)

照度計は,JIS C 1609 の一般形 A 級以上を使用する。

3.

試験方法  試験方法は,次による。

(1)

ガラス球最大部のほぼ中央の 1 点に照準し,入射窓に入射窓 A を遮光筒の所定の位置に遮光板 A を取

り付け,フィラメント全体が入射窓 A の範囲内に入るように電球を固定し,電球軸を中心として回転

させ,輝度が最も高い位置を A として,その面の平均輝度 L

A

を求める。

(2)

次にその状態で入射窓に取り付けられていた入射窓 A を入射窓 B に取り替え,遮光筒の所定の位置に

遮光板 B を取り付け,ガラス球頂部に向かって鉛直方向に 20mm 移動した位置を B とし,その平面の

平均輝度 L

B

を求める(

附属書 図 参照)。

(3)  L

A

の L

B

に対する比を求める。

附属書 図 1  遮光筒式簡易輝度比測定装置 2


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C 7528-1996

附属書 図 2  輝度比測定箇所


12

C 7528-1996

附属書 3  光度比試験

1.

試験装置  試験装置は,光度比測定装置を使用し,構造は,附属書 図 に示す。

2.

試験条件  試験条件は,次による。

(1)

電球は,鉛直(口金下)に保持し,本体 9.1 の試験条件及び

付表 の試験電圧で点灯する。

(2)

測定は,周囲光の影響を受けないように注意して行う。

(3)

測定方向は,電球軸に対して垂直な方向とする。

(4)

照度計は,JIS C 1609 の一般形 A 級以上を使用する。

3.

試験方法  試験方法は,次による。

(1)

入射窓に入射窓 A を取り付け,フィラメントの中心と入射窓 A の中心がほぼ一致するように電球を固

定する。電球軸を中心として電球を回転させ,照度計の読み(光度)が最も高い位置を決め,さらに

その位置で電球を水平方向と鉛直方向に少し移動させ,光度の最大値 I

A

を求める。

(2)

次にその状態で入射窓 B に取り替え,そのときの光度 I

B

を求める。

(3)

電球を電球軸を中心として 180 度回転させ,入射窓 A と入射窓 B によって光度を同様に測定する。

(4)

入射窓 A による電球中心光度 I

A

,入射窓 B による電球全体の光度を I

B

とし,測定した 2 方向の  (I

B

I

A

)

と I

A

との比 の平均値を求める(

附属書 図 参照)。

[C

=I

A

/ (I

B

−I

A

)]


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C 7528-1996

附属書 図 1  光度比測定装置

附属書 図 2  光度比測定箇所


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C 7528-1996

JIS C 7528

  改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

中  川  靖  夫

埼玉大学

(幹事)

伊  藤  清之助

社団法人日本電球工業会

鷲  見  良  彦

通商産業省機械情報産業局

古  市  正  敏

工業技術院標準部

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

伊  藤  哲  朗

警察庁交通局

海  谷  恒  夫

小糸工業株式会社

(分科会主査)

丸  市  次  郎

松下電子工業株式会社

永  井  雅  雄

東芝ライテック株式会社

斎  藤  哲  夫

社団法人日本電球工業会

(事務局)

萩  原  真  樹

社団法人日本電球工業会

備考  ○印は,分科会委員を兼ねる。 

文責  原案作成委員会