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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 7526-1990 

光度標準電球 

Standard incandescent lamps of luminous intensity 

1. 適用範囲 この規格は,分布温度2 856K以下において使用する光度標準電球(以下,電球という。)

について規定する。 

備考 この規格の引用規格を,次に示す。 

JIS B 7507 ノギス 

JIS B 7516 金属製直尺 

JIS C 1102 指示電気計器 

JIS C 7613 測光標準用電球の測光方法 

JIS C 7709 電球類の口金及び受金 

JIS C 7710 電球類ガラス管球の形式の表し方 

JIS C 7711 白熱タングステン電球フィラメント形式の表わし方 

JIS H 3100 銅及び銅合金の板及び条 

JIS H 4461 照明及び電子機器用タングステン線 

JIS Z 8113 照明用語 

JIS Z 8120 光学用語 

2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8113及びJIS Z 8120によるほか次による。 

(1) 光中心 単平面状に張られたフィラメントが構成する面の幾何学的中心,又はフィラメントが一直線

の形状の場合は,その線の長さの中心。 

(2) フィラメント面 単平面状に張られたフィラメントを含む面。フィラメントが一直線の形状の場合は,

フィラメントを含む面のうち電球に規定された測定方向に垂直な面。 

(3) 水平光度 フィラメント面を鉛直にして電球を点灯したとき,フィラメントの光中心を通りフィラメ

ント面に垂直な方向の光度。 

3. 種類 種類は,形式で表し,付表のとおりとする。 

4. 性能 

4.1 

水平光度 水平光度は,付表に示す分布温度2 856Kに対応する電圧で点灯して,8.2.3(1)によって試

験を行ったとき,付表に示す水平光度(公称値)に近い値でなければならない。 

4.2 

水平角度特性 水平角度特性は,8.2.3(2)によって試験を行ったとき,光度変化が1.5%以内でなけれ

ばならない。 

C 7526-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4.3 

鉛直角度特性 鉛直角度特性は,8.2.3(3)によって試験を行ったとき,光度変化が3%以内でなければ

ならない。 

4.4 

水平光度維持率 水平光度維持率は,8.2.3(4)によって試験を行ったとき,付表のとおりでなければ

ならない。 

5. 材料及び構造 材料及び構造は,次のとおりとする。 

(1) フィラメントは,JIS H 4461に規定するタングステン線又はこれと同等以上のタングステン線を用い

てコイル状とし,これを同一平面内に張ったもので,きず,その他使用上差し支えある欠点がないこ

と。 

(2) フィラメントは,口金軸に対して測定上支障のある偏りがないこと。 

(3) 導入線とフィラメントとの接続,及び導入線と口金部との接続が,確実であること。 

(4) ガラス球は,無色透明で,可視域における分光透過率の値か波長に対してほぼ一定であること。 

(5) 口金導電部は,JIS H 3100に規定する銅合金,又はその他適切な材料とし,絶縁部は,ガラスその他

適切な材料を用い,使用中口金が緩まないようガラス球に固定してあること。 

なお,電球に用いる口金には,ニッケル又はクロムめっきが施してあること。 

6. 寸法 寸法は,付表及び付図1〜3による。 

7. 外観 ガラス球には,使用上差し支えある泡,きず,脈理などの欠点があってはならない。 

8. 試験 

8.1 

試験条件 

8.1.1 

電球の点灯条件 電球の点灯は,分布温度2 856Kに対応する電圧で行う。 

8.1.2 

電球の点灯姿勢 電球の点灯姿勢は,口金を下方にしてフィラメント面を鉛直にした姿勢とする。 

なお,電球に示されている測定方向を受光器の方向に向けるものとする。 

8.1.3 

電源 光度測定のために用いる電源は,測定に支障を及ぼすような電圧変動のない直流安定化電源

装置,又は周波数50Hz若しくは60Hzの交流安定化電源装置でなければならない,水平光度維持率試験の

ための点灯用電源の電球点灯中の電圧の変動の範囲は,電球に与えるべき電圧値の±1%でなければならな

い。 

8.1.4 

電気計器 電気計器は,JIS C 1102に規定する階級0.2級以上のもの,又はこれと同等以上の確度

をもつデジタル計器などとし,交流に使用する計器は,実効値を測定し,表示するものとする。 

8.1.5 

電球の電圧の測定 電球の電圧の測定は,受金の端子間で行う。 

8.2 

試験方法 

8.2.1 

外観 外観は,目視によって調べる。 

8.2.2 

寸法 寸法は,JIS B 7507に規定するノギス,JIS B 7516に規定する金属製直尺,又はこれらと同

等以上の確度の測定具を用いて測定する。 

また,光中心距離は,投影器,読取顕微鏡などの測定具を用いて測定する。 

8.2.3 

特性試験 特性試験は,次による。 

(1) 水平光度試験 水平光度は,JIS C 7613に規定する方法によって試験する。 

(2) 水平角度特性試験 水平角度特性は,電球を8.1.1及び8.1.2に規定する条件で点灯して安定状態に達

C 7526-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

した後水平光度を測定し,次に水平光度の方向を含む水平面上で光中心を中心とし,水平光度の方向

に対して左右2°の方向の範囲における光度を測定し,これらの光度と水平光度との差の最大値の水

平光度に対する百分率として求める。これらの測定に当たって,光中心から測光器の受光部の受光面

を見込む角度は,0.5〜1°とし,0.5°を超えない細かさの角度間隔で測定する。 

なお,この場合受光部は固定し,電球はその光中心を通る鉛直軸の回りに回転させて行う。 

(3) 鉛直角度特性試験 鉛直角度特性は,(2)と同様の方法によって水平光度を測定し,次に水平光度の方

向を含む鉛直面上で,光中心を中心とし,水平光度の方向に対して上下2°の方向の範囲における光

度を測定し,これらの光度と水平光度との差の最大値の水平光度に対する百分率として求める。 

これらの測定に当たっては,光中心から測光器の受光部の受光面を見込む角度は,0.5〜1°とし,

0.5°を超えない細かさの角度間隔で測定する。 

なお,この場合電球は固定し,受光部を鉛直上下に移動させて行う。 

(4) 水平光度維持率試験 水平光度維持率は,分布温度2 856Kに対応する電圧で点灯して,水平光度を測

定した電球を,引き続きその電圧で100時間点灯し,再び水平光度を測定し,後の値の始めの値に対

する比の百分率として求める。 

なお,点灯用電源による電球の電圧は,全点灯中にわたって記録電圧計で記録する。 

9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,名称及び種類による。ただし,電圧を表す記号は,省略してもよい。 

例1. 光度標準電球  30V 40cd 

例2. 光度標準電球  40cd 

10. 表示 

10.1 電球の表示 電球の表示は,口金又はガラス球に容易に消えない方法で,次の事項を記載しなけれ

ばならない。 

(1) 名称 

(2) 種類(電圧を表す記号は,省略してもよい。) 

(3) 測定方向 

(4) 製造業者名又はその略号 

(5) 製造番号 

10.2 包装の表示 包装の表示は,容易に消えない方法で,次の事項を記載しなければならない。ただし  

(4)及び(5)は用紙面に記載して添付してもよい。 

(1) 名称 

(2) 種類(電圧を表す記号は,省略してもよい。) 

(3) 製造業者名又はその略号 

(4) 製造番号 

(5) 試験成績(水平光度,2 856Kに対応する電圧及び消費電力又は電流を記す。) 

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C 7526-1990  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

付表1 寸法,口金,フィラメント形式及び性能 

形式 

ガラス球 

全長  光中心距離 

(公称値) 

対応 
する 
付図 

口金 フィラ 

メント 
形式 

水平光度 

(公称値)

水平光 
度維持 
率(100
時間) 

参考 

形式 

径 

2 856K 
に対応す 
る電圧 

消費 
電力 

mm 

mm 

mm 

cd 

8V 10cd 

64±1 135±5 

 76 

E26 

C-8 

10 

95以上  6〜8 

30V 40cd 

C-13 
又は 

C-2V 

40 

28〜32 

30 

100V 150cd 

C-13 

150 

95〜100 

100 

100V 350cd 

350 

200 

100V 370cd* 

 139±5 

 55 

P28s  

370 

85V 700cd* 

700 

75〜95 

500 

100V 800cd 

 223±8 

117 

E26  

800 

80〜100 

100V 900cd 

123 

E39  

900 

100V 3000cd 

152±3 254±8 

167 

3  

3 000 

1 500 

注* 

主に写真感光材料の写真感度測定に用いる。 

備考1. ガラス球の形式は,JIS C 7710による。 

2. 口金の形式は,JIS C 7709による。 
3. フィラメントの形式は,JIS C 7711による。 

付図1 T形ガラス球にP形口金を付けたもの 

付図2 T形ガラス球にE形口金を付けたもの 

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C 7526-1990  

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付図3 G形ガラス球にE形口金を付けたもの 

改正原案作成委員会 構成表 

(委員長) 

三 嶋 泰 雄 

工業技術院電子技術総合研究所 

鈴 木 紀 男 

工業技術院標準部 

牧 野 征 男 

通商産業省機械情報産業局 

池 田 順 一 

財団法人日本規格協会 

近 藤 英 樹 

財団法人日本写真機光学機器検査協会 

保 積 英 次 

東京工芸大学 

中 川 靖 夫 

埼玉大学 

佐 藤 靖 夫 

東京都立工業技術センター 

本 間 誠 一 

日本電気計器検定所 

佐 藤   修 

社団法人日本照明器具工業会 

(主査) 

犬 飼 秀 哉 

松下電子工業株式会社 

須 賀 恒 夫 

コニカ株式会社 

石 野 正 敏 

株式会社東芝 

大久保 斤 二 

富士写真フィルム株式会社 

北 川 幸四郎 

冨士電球工業株式会社 

横 山   勝 

近藤シルバニア株式会社 

斎 藤 哲 夫 

社団法人日本電球工業会 

(関係者) 

小 川 春 雄 

オリエンタル写真工業株式会社 

榎 本 弘 文 

富士写真フィルム株式会社