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C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  試験装置

1

2.1

  ビット誤り率試験装置 

1

2.2

  光パワーメータ

1

2.3

  可変光減衰器 

1

2.4

  光スプリッタ 

2

2.5

  光ファイバコード

2

2.6

  試験送信器 

2

3

  試験サンプル 

2

4

  試験手順

2

5

  計算

3

6

  試験結果

4

6.1

  必要な情報 

4

6.2

  有益な情報 

4


C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)及

び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS C 61280

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

C

61280-1-3

  中心波長及びスペクトル幅測定

JIS

C

61280-2-1

  受信感度及びオーバロード測定

JIS

C

61280-2-2

  光アイパターン,光波形及び消光比測定

JIS

C

61280-2-8

  Q 値測定を用いた低ビット誤り率の決定法

JIS

C

61280-2-9

  高密度波長分割多重システムの光信号対雑音比測定

JIS

C

61280-2-11

  光信号品質評価のための強度ヒストグラム評価を用いた平均化 Q 値測定


   

日本工業規格

JIS

 C

61280-2-1

:2010

(IEC 61280-2-1

:1998

)

光ファイバ通信サブシステム試験方法−

受信感度及びオーバロード測定

Fiber optic communication subsystem test procedures-

Receiver sensitivity and overload measurement

序文 

この規格は,1998 年に第 1 版として発行された IEC 61280-2-1 を基に,技術的内容及び対応国際規格の

構成を変更することなく作成した日本工業規格である。

適用範囲 

この規格は,デジタル光ファイバ通信システムに適用する試験の方法について規定する。

この試験方法の第一の目的は,シングルモードファイバ光システム受信器のコネクタ入力における,規

定したビット誤り率を満足する最小の光入力パワー及び許容できる最大の光入力パワーを,測定すること

である。第二の目的は,端末装置製造業者が指定した最小及び最大光入力パワーにおいて,保証したビッ

ト誤り率特性であることを確認することである。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61280-2-1:1998

,Fibre optic communication subsystem basic test procedures−Part 2-1: Test

procedures for digital systems

−Receiver sensitivity and overload measurement(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

試験装置 

2.1 

ビット誤り率試験装置 

この試験装置は,システム入力インタフェースで要求した信号フォーマット(パルス波形・振幅など)

と一致する擬似ランダムデータ入力を,システムへ供給可能でなければならない。

試験装置の受信部は,ビット誤り率特性を計算するために,

システム出力と接続できなければならない。

2.2 

光パワーメータ 

使用する光パワーメータは,0.1 dB 以上の分解能でなければならない。試験対象機器の動作波長及びパ

ワー範囲に対して,光パワーメータを校正しなければならない。

2.3 

可変光減衰器 

減衰器は,0.25 dB 以下のステップで減衰できなければならない。システムゲインより 5 dB∼10 dB 多い

減衰量を提供できることが望ましい。また,送信器への後方反射を回避するための注意を払うことが望ま

しい。


2

C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

   

2.4 

光スプリッタ 

光スプリッタ(カプラ)は,適切なコネクタを備えた 1 入力及び 2 出力であることが望ましい。出力ポ

ートへの分岐比は,特に指定がない限り,約 50 %であることが望ましい。

2.5 

光ファイバコード 

適切なコネクタ付きのシングルモード光ファイバコードを使用する。

2.6 

試験送信器 

試験送信器は,規定の光ファイバ通信端末機器で使用している送信器と同等の電気的特性,光学的特性

及び機械的特性でなければならない。

受信感度測定は,対向する送信器及びその特性に依存する(最悪条件での受信感度測定には,最悪条件

となっている試験送信器が必要となる。

試験サンプル 

試験サンプルは,通常動作条件のシステム内に使用するすべての信号調節装置及び多重化装置を含むシ

ングルモード光ファイバ光受信器とする。

システム入出力は,システム使用者が通常使用しているものを用いる。

試験送信器は,試験される光ファイバ伝送システム中に設置する。

試験手順 

次の手順は,異なるビット誤り率特性を与える受信パワーレベルを測定するためにある。

箇条 は,製造業者が指定した最小及び最大受光パワーレベルで,受信器ビット誤り率特性が得られる

ことを判定することを目的とする。

a)

特に指定がない限り,標準の動作条件を適用する。周囲又は基準点の温度及び湿度を規定しなければ

ならない。

b)

被試験システムに対して,適切な端末入力電圧を供給する。標準(又は拡張した)動作条件を適用す

る。安定状態の温度及び動作条件に達するよう,被試験端末に十分な時間(製造業者が特に指定しな

い場合は 30 分間)を与える。

c)

光パワーメータの電源を投入し,定格の測定性能水準に達するよう推奨ウォーミングアップ時間及び

セッティング時間を与える。

d)

図 に示すように,送信器の光出力を光減衰器及び光スプリッタを通して受信器に入力する。

e)

標準動作条件の一部として,すべての端末入力に擬似ランダムデータ(最大可能ワード長:代表値

2

23

−1)を与える。測定するチャネルを選択する。選択したチャネルの端末出力をビット誤り率試験

装置の受信部に接続する。

f)

光受信器入力における受信パワーを決定するために,次の手順でパワーメータ読取り値に適用する校

正係数を決定する。

1)

ポート 1 とパワーメータの光検出部との間に,光ファイバコードを接続する。製造業者が指定した

規定のビット誤り率を満足する最小受信パワーをパワーメータが表示するように,減衰器を調節す

る。光パワーメータの入力からコネクタを外し,受信器の光入力コネクタに接続する。

2)

光スプリッタのポート 2 から光パワーメータの入力に,別の光ファイバコードを接続する。製造業

者が指定した規定のビット誤り率を満足する最小の受信パワーを光パワーメータが表示するように,

光パワーメータ用の校正係数を調節又は計算する。


3

C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

g) 10

7

台のビット誤り率が得られるように,光減衰器を調節する。次の表からの誤り監視時間を決定す

る。受信パワー及び対応するビット誤り率を記録する。

データ速度(端末出力)

最小監視時間

1 Mbit/s

<データ速度<30 Mbit/s

(1/データ速度)×10

8

データ速度≧30 Mbit/s

(1/データ速度)×10

10

h)

ビット誤り率が,10

8

∼10

4

の範囲となるように減衰器を調節する。光学減衰器のステップ量は,受

信器の設計に依存する。すべてのポイントの受信パワー及び対応するビット誤り率を記録する。

i)

端末装置に同じタイプの入力が多数ある場合(例えば,12 個の DS3 入力又は 84 個の DS1 入力)

4

に示すように,これらの入力は,直列接続することができる。事実,誤り性能を,光ラインレート

(有効監視データ速度 B

eff

は,直列接続チャネルの数 とデータ速度 B

in

との積)で監視する。この技

術は,低いビット誤り率(例えば,10

9

,10

10

など)における測定精度を向上する。

注記 DS1(Digital Signal Level 1)1.544 Mbit/s のデジタル信号を伝送するフレーミングの仕様。

DS3

(Digital Signal Level 3)44.736 Mbit/s のデジタル信号を伝送するフレーミングの仕様。

計算 

a)

図 と類似したグラフシート(関数を用いてビット誤り率及び受信パワーの関係を線形化する特別

な縦軸)を使用して,

図 に示すように,受信パワー対ビット誤り率(BER)測定値を記入する。製

造業者が保証する端末ビット誤り率性能に対応する受信パワーを,外挿法によって推定する。グラフ

から得られた保証されたビット誤り率性能における受信パワーを記録する。

b)

(DS3 のような)

システム入出力インタフェースにおけるビット誤り率を,

次の式のように計算する。

N

BER

BER

mes

sys

ここに,

BER

sys

システム・インタフェースにおけるビット誤り率

BER

mes

直列接続試験構成でのビット誤り率測定値

N

直列接続しているチャネルの数

c)

受信パワーが製造業者の指定する最小受信パワーレベルになるように,光減衰器を調節する。この入

力パワーレベルでは,規定のビット誤り率性能を得なければならない。24 時間又は次の式で得る連続

時間の短いほうで誤り性能を監視する。

100

1

1

spec

×

×

=

BER

B

T

ここに,

T

監視時間(s)

B

データ速度(bit/s)

BER

spec

保証されたビット誤り率

100

T

を求めるための係数(bit)

次の式のようにビット誤り率を計算する。

l

error

tota

n

n

BER

=

T

B

n

×

=

total

ここに,

n

error

伝達された全誤りビット数

n

total

全伝達ビット数


4

C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

   

計算したビット誤り率値を記録する。低ビット誤り率測定では,可能な限り直列接続の試験構成を用

いることが望ましい。

d)

製造業者が指定した最大受信パワーレベルとなるように受信パワーを調節して,c)の手順を繰り返す。

ビット誤り率を計算し記録する。

試験結果 

6.1 

必要な情報 

a)

試験の日付及び表題

b)

送信器及び受信器の情報

c)

試験方法,具体的な動作条件(標準条件か又は軽減条件か)及び用いた手順

d)

周囲温度又は基準点温度,及び湿度を含む試験結果

6.2 

有益な情報 

a)

測定精度,光パワーメータの表示分解能による測定の不確かさに関する情報,及び使用した試験装置

b)

光ファイバコードの識別及びコネクタのパラメータ

c)

光パワー測定の不確かさ

d)

試験者の名前

e)

供給電圧及び/又は電流

f)

データ速度及び入力信号特性

g)

入力/出力測定条件(波長,送信器及び受信器に接続するコネクタ型番,受信感度,並びに最大受信

入力)

h)

推奨ウォーミングアップ時間(温度が安定するのに必要な時間)

i)

適用可能な場合,拡張した動作条件

図 1−受信感度測定構成 


5

C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

図 2−グラフシート例 

図 3−受信パワー対ビット誤り率記入例 


6

C 61280-2-1

:2010 (IEC 61280-2-1:1998)

   

in

eff

B

N

B

×

=

ここに,

B

eff

有効監視データ速度

N

直接接続しているチャネルの数

B

in

入力データ速度

図 4−直列接続試験構成 

参考文献  JIS C 6112  中・高速光伝送リンク用送・受信モジュール通則 

JIS C 6113

  中・高速光伝送リンク用送・受信モジュール測定方法

JIS C 6184

  光ファイバ用光パワーメータ試験方法

JIS C 6186

  光ファイバ用光パワーメータ校正方法

EIA/TIA-526-3

:1989

,Fibre optic terminal equipment receiver sensitivity and maximum receiver input