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C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文  1 

1 適用範囲 1 

2 引用規格 2 

3 用語及び定義  2 

4 前処理及び試験のための雰囲気  3 

4.1 一般事項  3 

4.2 低湿度  3 

4.3 中程度湿度  3 

5 試験装置及び材料  3 

5.1 試験装置の要求事項  3 

6 試験手順 4 

6.1 試料準備  4 

6.2 湿度の要求項目  5 

6.3 試験の実施  5 

7 製品試験の実施箇所  7 

8 試験データの記録  7 

附属書A(参考)衣服タイプ及び抵抗値  14 

附属書B(参考)測定データ記録用紙(例) 15 

 

 


 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

(2) 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本電子部品信頼性センター

(RCJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 61340の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 61340-4-1 第4-1部:特定応用のための標準的な試験方法−床仕上げ材及び施工床の電気抵抗 

JIS C 61340-4-3 第4-3部:特定応用のための標準的試験方法−履物 

JIS C 61340-4-4 第4-4部:特定応用のための標準的試験方法−フレキシブルコンテナの静電気的分

類 

JIS C 61340-4-5 特定応用のための標準的試験方法−人体と組み合わせた履物及び床システムの静電

気防止性能の評価方法 

JIS C 61340-4-6 第4-6部:特定応用のための標準的試験方法−リストストラップ 

JIS C 61340-4-7 第4-7部:特定応用のための標準的試験方法−イオナイザ 

JIS C 61340-4-8 第4-8部:特定応用のための標準試験方法−放電遮蔽−バッグ 

JIS C 61340-4-9 第4-9部:特定応用のための標準試験方法−衣服 

 

 


 

  

日本工業規格          JIS 

 

C 61340-4-9:2018 

 

(IEC 61340-4-9:2016) 

静電気−第4-9部:特定応用のための標準試験方法 

−衣服 

Electrostatics-Part 4-9: Standard test methods for specific applications- 

Garments 

 

序文 

この規格は,2016年に第2版として発行されたIEC 61340-4-9を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

衣服の静電気制御は,多くの領域で重要となっており,特にエレクトロニクス製造において,それが顕

著である。人が,静電気に敏感なプロセス,材料,部品又は製品の周辺で作業する場合,望ましくない静

電気を制御することは,特に重要である。 

この規格で規定する静電気管理衣服の電気抵抗の測定方法は,衣服の製造,使用者による衣服の選定及

び衣服の使用中の定期的な特性確認に使用することができる。 

 

適用範囲 

この規格は,静電気管理応用に用いる衣服の電気抵抗を測定するための試験方法について規定する。 

この試験方法は,均質な導電性若しくは均質な拡散性がある外衣,又は表面導電性若しくは表面拡散性

をもつ衣服の部分若しくは衣服の構成要素を用いた外衣を評価するために用いる。 

注記1 この規格で規定する試験方法では,導電性の層が表面に露出していない素材は測定できない

ことがある。 

2点間の電気抵抗に関する試験方法は,静電気管理衣服の二つの袖間の電気抵抗,及び任意の二つのパ

ネル又は二つ以上の電気的に内部接続した部品の電気抵抗を試験し,つなぎ目がある場合,衣服のつなぎ

目又はカフスをまたぐ電気抵抗の試験にも適用する。 

両袖の間の電気抵抗の測定試験として,衣服をつるすクランプ付電極を使用してもよい。 

着用者に電気的に結合して着用者の接地経路を提供する静電気管理衣服は,2点間抵抗試験方法,点と

グラウンド可能接続点との間の抵抗試験方法,及び衣服を経由した人と衣服システムのグラウンド可能接

続点との抵抗値を測定するシステム試験によって評価する。 

JIS C 61340-4-6に規定するリストバンドの抵抗測定試験は,リストストラップと同様の機能を提供する

カフスをもつ衣服に使用できる。 

人が着用して行うグラウンド可能静電気管理衣服システムのシステム試験は,衣服のグラウンド可能接

続点に接続するグラウンド接続コードを含む試験である。 

注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 61340-4-9:2016,Electrostatics−Part 4-9: Standard test methods for specific applications−


C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

  

Garments(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”

ことを示す。 

 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 2170 静電気電荷蓄積を防止する固体平面材料の抵抗及び抵抗率試験方法 

注記 対応国際規格:IEC 61340-2-3,Electrostatics−Part 2-3: Methods of test for determining the 

resistance and resistivity of solid materials used to avoid electrostatic charge accumulation(IDT) 

JIS C 61340-4-6 静電気−第4-6部:特定応用のための標準的試験方法−リストストラップ 

注記 対応国際規格:IEC 61340-4-6,Electrostatics−Part 4-6: Standard test methods for specific 

applications−Wrist straps(IDT) 

 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。 

3.1 

受入試験(acceptance testing) 

利用者の受入れ時に供給される製品が,製品審査に合格した試料と実質的に同じであることを確認する

試験。 

3.2 

衣服システム(garment system) 

静電気管理衣服における電気的に相互接続する任意の部分。 

3.3 

2点間抵抗(point-to-point resistance) 

衣服の同一パネル又は二つの異なるパネル間の表面上の2点間の電気抵抗値。 

注記 2点間抵抗は,オーム(Ω)を単位とする。 

3.4 

静電気管理衣服(static control garments) 

静電荷を管理するように設計した衣服。 

3.5 

製品審査(product qualification) 

製品が,ESD(静電気放電)管理プログラム又は他の規定に従っていることを試験などによって確認す

ること。 

3.6 

グラウンド可能静電気管理衣服(groundable static control garment) 

衣服上の任意の点又はパネルとグラウンド可能接続点との間の電気抵抗を示した静電気管理衣服。 

注記 グラウンド可能接続点は,着用者の皮膚に接触するカフス又は個別の専用接地点コネクタであ

ってもよい。 


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3.7 

グラウンド可能静電気管理衣服システム(groundable static control garment system) 

人から衣服のグラウンド可能接続点までの主な接地経路を確保し,一般的にはグラウンド接続コードを

経由して衣服から接地までの接続を確保している衣服。 

注記 グラウンド可能静電気管理衣服システムは,グラウンド可能静電気管理衣服の定義に含まれる

全ての要求事項も満たすことが望ましい。 

 

前処理及び試験のための雰囲気 

4.1 

一般事項 

4.2及び4.3の要求事項は,前処理及び試験の雰囲気に関しては,この規格内で参照される他の規格の規

定よりも優先する。 

4.2 

低湿度 

受渡当事者間で協定がない場合,前処理及び試験環境で用いる低湿度の条件は,温度(23±2)℃,相対

湿度(12±3)%とする。前処理時間は,48時間以上とする。 

4.3 

中程度湿度 

前処理及び試験のための中程度湿度の雰囲気は,実験室での評価では(23±2)℃,相対湿度(50±3)%

とする。前処理時間は48時間以上とする。 

 

試験装置及び材料 

5.1 

試験装置の要求事項 

5.1.1 

抵抗測定器 

5.1.1.1 

一般 

単一の抵抗計であるか又は機器の集合によるものであるかにかかわらず抵抗測定器は,次の5.1.1.2〜

5.1.1.4に規定する。 

5.1.1.2 

製品審査 

製品審査に用いる抵抗測定器は,電気抵抗1.0×106 Ω以上を測定するために100 V(±5 %)でこの負荷,

及び電気抵抗1.0×106 Ω未満を測定するために10 V(±5 %)でこの負荷を接続した場合にその回路電圧

を供給できるものとする。 

抵抗測定器の測定範囲は,1.0×103 Ω〜1.0×1012 Ωとする。 

5.1.1.3 

受入試験 

受入試験に用いる抵抗測定器は,電気抵抗1.0×106 Ω以上を測定するために100 V(±5 %),及び電気

抵抗1.0×106 Ω未満を測定するために10 V(±5 %)の開回路電圧の供給能力とする。 

抵抗測定器の測定範囲は1.0×103 Ω〜1.0×1012 Ωとする。 

製品審査用の抵抗測定器は,上記の受入試験及び次の用途に用いることができる。 

受入試験用の抵抗測定器による測定結果に疑義がある場合,製品審査に用いた抵抗測定器によって再測

定することによって解決を図る。 

5.1.1.4 

人の接地経路試験のための抵抗測定器 

単一の抵抗計であるか又は機器の集合によるものであるかにかかわらず一体形チェッカ又は抵抗測定器

は,試験電圧が7 V〜30 Vの直流開回路で5.0×104 Ω〜1.0×108 Ω以上を測定できるものとする。 

抵抗測定器の二つの試験ケーブルは,接地から絶縁することが望ましい。商用電源で作動する抵抗測定


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器は,不確定な接地経路のため誤った測定結果を示すことがあるので,電池で駆動する抵抗測定器を使う

ことが望ましい。 

5.1.2 

抵抗測定用電極 

5.1.2.1 

円柱形の電極 

円柱形の電極は,直径65 mm±0.5 mmの円柱形で質量2.5 kg±0.25 kgのゴム電極であって,ショアA デ

ュロメータ[国際ゴム硬さ(IRHD)]の硬さが50〜70である導電性材料の接触部をもつものとする。円柱

形の電極は,金属表面に置いて10 Vを印加して測定したとき,二つの電極間の抵抗値が1.0×103 Ω未満

であることが望ましい。 

5.1.2.2 

クランプ付電極 

クランプ付電極は,約50 mm×約25 mmの大きさの平らな2枚の導電性プレート(例えばステンレス鋼)

で構成する。クランプ付電極のクランプは,衣服を保持してつるすために十分な挟む力を加えることがで

きる導電性のものとする(図7参照)。 

5.1.2.3 

カフス試験装置 

カフス試験装置は,絶縁性スタンドと上下に配置した二つの直径約25 mmのステンレス鋼製シリンダと

で構成し,上方のシリンダは,スタンドに固定する。下方のシリンダは,約0.11 kgの質量をもち,垂直方

向へ自由に移動可能なスタンドの溝に取り付けるものとする(図10参照)。 

5.1.2.4 

手持ち電極 

手持ち電極は,ステンレス鋼,真ちゅう(鍮)又は銅製のおおよそ直径25.0 mmで長さ75.0 mm以上の

円柱又は円筒状の持ち手形状であって,その一端から測定器への接続手段(バナナプラグ用ソケット,ね

じ止めコネクタなど)をもつものとする(図11参照)。 

5.1.3 

試験条件 

5.1.3.1 

絶縁性試験台 

試験台に用いる絶縁性の台の表面は,JIS C 2170に従って測定したときに,表面抵抗が1.0×1012 Ω以上

とする。 

絶縁性試験台の表面は,試料の衣服を平らに広げたときに衣服全体を広げるのに十分な広さとする。 

5.1.3.2 

絶縁性袖挿入物 

試料の袖の表面と裏面との絶縁のため,袖(及びカフスがある場合はカフス)に差し込む短冊形の絶縁

材料は,JIS C 2170に従って測定したときに,表面抵抗が1.0×1012 Ω以上のもの(5.1.3.1の規定と同じ)

を約75 mm×152 mmに切断した2枚とする。 

5.1.3.3 

絶縁性をもつつり手 

5.1.1.2の要求事項を満たす装置を用いて測定するとき,試料を保持する5.1.2.2に規定するクランプ電極

は,1.0×1012 Ω以上の抵抗値でグラウンドから絶縁されているつり手でなければならない。絶縁性のひも

は,この目的のために用いることができる。 

 

試験手順 

6.1 

試料準備 

6.1.1 

一般事項 

試料は,試験を実行する前に静電気管理衣服の製造業者又は利用者が指定する洗浄工程を5回以上実施

する。 


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6.1.2 

試料数 

形状ごと及び製造業者ごとの製品試験のため,三つ以上の試料を試験する。受入試験のためには,利用

者が試料数を決定する。 

6.1.3 

試料見取図 

衣服の構造を調べ,衣服を縫製するときに用いる前身ごろ(前部パネル)及び後身ごろ(後部パネル)

が分かるように全体的な試料の見取図を描く。 

測定点を識別するためにパネルに1番〜n番の番号をつける。袖及びカフスの左右を識別する。 

グラウンド可能接続点がある場合は,それを見取図に記載する。 

見取図は,試験報告書の一部として試験結果に添付する。 

6.2 

湿度の要求項目 

製品試験には,衣服の2点間の抵抗測定,並びにグラウンド可能接続点がある場合は,衣服の点とグラ

ウンド可能接続点との間の抵抗測定及びカフスとグラウンド可能接続点との抵抗測定があり(附属書B参

照),4.2及び4.3の二つの湿度条件で実施しなければならない。人が着衣した状態で接地点までの抵抗値

の測定を行うグラウンド可能静電気管理衣服システムの製品試験のための調湿は任意選択であり,人が出

入りできる大形の環境試験室が必要となる可能性がある。 

注記 実験室の検査では,低及び中程度の湿度条件は,人との組合せでも衣服の電気抵抗の測定に大

きな影響がないことが分かっている。 

6.3 

試験の実施 

6.3.1 

一般事項 

衣服の電気抵抗を測定するための試験方法について6.3に規定する。これには,2点間抵抗の試験及び点

とグラウンド可能接続点との間の抵抗の試験がある。この試験は,製品審査及び受入試験に使用できる。

また,着用者から接地への導通経路を提供する衣服のためのシステム試験についても規定する。 

6.3.2 

2点間の抵抗 

6.3.2.1 

パネル間 

6.2に従って試料を前処理する。5.1.3.1の規定を満たす絶縁性試験台の表面上に衣服を置く。このとき,

衣服は,衣服の前部パネル(前身ごろ)を開いて,できるだけ平らに広げる(つなぎ服などの大きな衣服

は,これを完全には満足できないことがある)。 

試験を行うときは,衣服の各々の袖(カフスが付いている場合はカフス,また,つなぎ服の足首部も含

む。)に絶縁性袖挿入物(5.1.3.2参照)を差し込む。抵抗測定器からの試験ケーブルを5.1.2.1の規定を満

たす電極につなぐ。一つ目の電極を試料のパネル上に置く。二つ目の電極を同一試料のほかのパネル上に

置く。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後に抵抗測定器の値を読み取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 

Ω未満の場合には,その読取値を記録する。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの

試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値が安定するまで)印加して抵抗測定器の値を読み取り,そ

の読取値を記録する。 

電極を絶縁性袖挿入物上のパネルに配置していることを確認し(図1,図2及び図3参照),二つの袖又

はカフス間の測定と同様に,電気的に接続している全ての部品及びパネルとの間で測定を繰り返す。 

全ての試料について,2点間抵抗の測定を繰り返す。 

6.3.2.2 

カフス間 

外側が絶縁性で内側が導電性であるカフスをもつ衣服があり,リストバンド又は電気的に密着する他の

機構若しくはデバイスをもつ衣服もある。6.2に従って試料を前処理する。カフス又は手首に密着するデバ


C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

  

イスの内側に測定電極を差し込む(図4及び図5参照)。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後に抵抗測定

器の値を読み取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω未満の場合には,その読取値を記録する。抵抗測定

器の読取値が1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値が安定

するまで)印加して抵抗測定器の値を読み取り,その読取値を記録する。 

全ての試料について,これを繰り返す。 

6.3.2.3 

クランプ付電極による袖間 

6.2に従って試料を前処理する。電気的に絶縁されたクランプ付電極(5.1.3.3参照)によって,両袖から

衣服をつるす(図6参照)。 

クランプ付電極は,カフス又は袖に配置する(図6参照)。一方のクランプ付電極に抵抗測定器の試験ケ

ーブルのうち電圧側(正)を,他方のクランプにはその抵抗測定器の試験ケーブルのうちセンサー側(負)

を接続することによって抵抗値を測定する。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後に抵抗測定器の値を読み

取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω未満の場合には,その読取値を記録する。抵抗測定器の読取値が

1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値が安定するまで)印

加して抵抗測定器の値を読み取り,その読取値を記録する。 

全ての試料について,これを繰り返す。 

6.3.3 

グラウンド可能接続点と測定点との間 

6.2に従って試料を前処理する。5.1.3.1で規定する絶縁性試験台の表面上に衣服を置く。このとき,衣服

は,前部パネルを開いて,できるだけ平らに広げる(つなぎ服などの大きな衣服は,これを完全には満足

できないことがある。)。 

試験を行うときは,衣服の各々の袖(カフスが付いている場合はカフスに,また,つなぎ服の足首部も

含む。)の中に絶縁性袖挿入物(5.1.3.2参照)を差し込む。5.1.2.1に規定する電極を抵抗測定器の試験ケ

ーブルのうち電圧側(正)に接続し,その電極をカフスの上(又は6.3.2.2に規定するようにカフスの中に),

袖の上(絶縁性袖挿入物が下敷きの位置。図9参照)に,又はパネルの上に置く。センサーケーブルのう

ちセンサー側(負)を衣服のグラウンド可能接続点に接続する。10 Vの試験電圧を印加して,15秒後の抵

抗測定器の値を読み取る。抵抗測定器の読取値が1.0×106 Ω未満の場合には,その抵抗値を記録する。抵

抗測定器の読取値が1.0×106 Ω以上の場合には,100 Vの試験電圧を15秒以上(又は抵抗測定器の読取値

が安定するまで)印加して抵抗測定器の値を読み取り,その読取値を記録する。 

両カフスがグラウンド可能接続点として指定されている場合,測定は,袖とカフスとの間,又はパネル

とカフスとの間で実施しなければならない。カフス間の抵抗測定は6.3.2.2による。全てのパネル,袖及び

カフスとグラウンド可能接続点との測定を繰り返す(図8及び図9参照)。 

全ての試料について,これを繰り返す。 

6.3.4 

カフス測定 

リストバンド及びカフスの評価のために用いる試験方法は,JIS C 61340-4-6に規定している。これらの

方法は,着用者の皮膚と衣服の部分とを密着して用いる衣服のカフス,又はカフスタイプの接地機構のリ

ストストラップの試験に用いることができる。JIS C 61340-4-6に規定しているリストバンドの抵抗試験の

試験手順は,衣服のカフス又はリストストラップタイプの接地機構の内部抵抗を測定するために用いるこ

とができる(図10参照)。 

注記 ある種の衣服は抵抗連続監視システムに接続して用いることがある。この種の衣服は人体接地

のために皮膚を接点とするカフスをもつものがある。一つのカフスは人体接地のための皮膚接

触を提供し,もう一方のカフスは,衣服と着用者との間の電気的連続性を監視するために用い


C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

 

る。この種の衣服では,二つのカフスは,互いに電気的に絶縁している。この種の衣服の測定

に助言が必要な場合には,製造業者に問合せを行うことが望ましい。 

6.3.5 

グラウンド可能静電気管理衣服システム 

この試験手順は,衣服のカフスの皮膚に接触する点又はリストストラップのカフスタイプの接地機構を

介して,着用者から衣服のグラウンド接続コードの接地終端点に至るまでの導通経路を確認する。この試

験では,制御した環境を必要としない。試料は,試験の10分以上前から着用しておく。 

この試験は5.1.1.4で規定する抵抗測定器で行う。この試験は,システム全体の抵抗を把握するため,グ

ラウンド接続コード及び着用者の抵抗測定を含めている(図11及び図12参照)。 

試験は,一体形チェッカ(図12)又は同様の仕様の抵抗測定器(図11)を用いて行うことができる。 

グランド接続コードを用いて,一体形チェッカに衣服の接地点を接続する。一体形チェッカへの接触は,

押しボタン(図12の一体形チェッカ)を介して又は手持ちの電極(図11)を介して行う。試験電圧を印

加して抵抗測定を行い,抵抗値を記録する。 

この規格の利用者は,この手順で試験した衣服が,利用者の施設で経験する最も低い湿度レベルでも接

地要求(抵抗値)を満たしていることを確認することが望ましい(附属書A.1参照)。 

 

製品試験の実施箇所 

衣服タイプごとの推奨抵抗値については,附属書A参照。試験する衣服の測定箇所は,表1による。 

 

表1−衣服の製品試験の測定箇所 

静電管理衣服のタイプ 

製品試験の測定箇所 

静電気管理衣服 

・2点間抵抗(6.3.2参照) 

グラウンド可能静電気管理
衣服 

・2点間抵抗(6.3.2参照) 
・衣服の任意の点と(該当する場合)グラウンド可能接続点をもつパネルと
の間,及び衣服の任意の点とグラウンド可能接続点との間の抵抗(6.3.3参照) 

グラウンド可能静電気管理
衣服システム 

・2点間抵抗(6.3.2参照) 
・衣服の任意の点とグラウンド可能接続点をもつパネルとの間,及び衣服の
任意の点とグラウンド可能接続点との間の抵抗(6.3.3及びJIS C 61340-4-6に
規定のリストストラップ参照) 

 

試験データの記録 

全ての抵抗値を記録する。各試験試料について,電圧レベル,湿度及び温度を記録する。使用した試験

装置及び試験日を記録する。見取図付きの測定データ記録用紙の例については,附属書Bを参照。 


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図1−袖間の2点間抵抗測定状態 

(絶縁性挿入物を用いた袖間の抵抗測定) 

 

 

図2−両袖間の2点間抵抗測定構成 

(絶縁性袖挿入物を用いた袖間の詳細) 

 

絶縁性挿入物 


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図3−2点間の抵抗測定構成 

(絶縁性の試験台表面を用いたパネル間の抵抗測定) 

 

 

図4−カフス間の2点間抵抗測定状態 

(絶縁性袖挿入物を用いたカフス間の抵抗測定) 

 


10 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

  

 

図5−2点間の抵抗測定の状態 

(カフスに電極を挿入した詳細) 

 

 

図6−2点間の抵抗測定の試験構成 

(クランプ付電極による袖−袖間の抵抗測定の状態) 

 


11 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

 

 

図7−つるし衣服試験のためのクランプ付電極の例 

 

 

図8−任意の点とグラウンド可能接続点との間の抵抗測定状態 

(絶縁性袖挿入物を用いたカフスとグラウンド可能接続点との間の抵抗測定) 

 

カフスの内側に電極を置く 

衣服のグラウンド可能接続点 


12 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

  

 

図9−任意の点とグラウンド可能接続点との間の抵抗測定状態 

(絶縁性袖挿入物を用いた袖とグラウンド可能接続点との間の抵抗測定) 

 

 

図10−グラウンド可能衣服のカフスの試験 

 

電極を置く位置は,絶縁性挿入
物が下敷きの位置とする。 

衣服のグラウンド可能接続点 


13 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

 

 

図11−グラウンド可能静電気管理衣服システムの抵抗測定状態 

(抵抗測定器及び手持ち電極を用いた人体とグラウンド可能静電気管理衣服との組合せ) 

 

 

図12−グラウンド可能静電気管理衣服システムの抵抗測定状態 

(一体形チェッカを用いた人体とグラウンド可能静電気管理衣服との組合せ) 


14 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

  

附属書A 

(参考) 

衣服タイプ及び抵抗値 

 

表A.1に衣服のタイプ及びその抵抗値を示す。 

 

表A.1−衣服タイプ及び抵抗値 

衣服システムの産業上の 

一般的な用法及び 

衣服システムの解説 

衣服タイプ 

試験箇所 

推奨抵抗値 

何らかの電界抑制特性をもつ
衣服 

静電気管理衣服 

2点間の抵抗 

1.0×1011 Ω未満 

指定のグラウンド可能接続点
をもつ衣服 

グラウンド可能静電気管
理衣服 

2点間の抵抗及び任意の点と
グラウンド可能接続点との
間の抵抗 

1.0×109 Ω未満 

人と連続的な電気経路をもつ
衣服。しかし,主要な接地経
路ではない。 

グラウンド可能静電気管
理衣服 

2点間の抵抗及び任意の点と
グラウンド可能接続点との
間の抵抗 

1.0×109 Ω未満 

二つの別々の接地経路を必要
とする継続監視装置を介し
て,二つの経路で接地 

グラウンド可能静電気管
理衣服システム(人と組
み合わせた衣服) 

2点間の抵抗及び任意の点と
グラウンド可能接続点との
間の抵抗 

1.0×109 Ω未満 

JIS C 61340-4-6に従う統合
リストストラップ 

3.5×107 Ω未満 

常時監視システムの単独の線
を介して接地 

グラウンド可能静電気管
理衣服システム(人と組
み合わせた衣服) 

2点間の抵抗及び任意の点と
グラウンド可能接続点との
間の抵抗 

1.0×109 Ω未満 

JIS C 61340-4-6に従う統合
リストストラップ 

3.5×107 Ω未満 

着用者の主要接地経路となる
衣服 

グラウンド可能静電気管
理衣服システム(人と組
み合わせた衣服) 

2点間の抵抗及び任意の点と
グラウンド可能接続点との
間の抵抗 

1.0×109 Ω未満 

JIS C 61340-4-6に従う統合
リストストラップ 

3.5×107 Ω未満 

注記 この表A.1の値は参考情報である。要求限度値は,IEC 61340-5-1の最新版を参照。 

 


15 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

 

附属書B 

(参考) 

測定データ記録用紙(例) 

 

衣服の評価試験 

試験条件及び測定装置 

レポート番号 

抵抗特性 

環境 

中程度湿度 

低湿度 

製造業者:       

湿度 

 

 

衣服の型:      

温度 

 

 

製造番号:      

電極 

 

 

手順:        

抵抗測定器 

 

 

試験日付:      

試験電圧 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

G1及びG3: 
カフス又はリストストラップ形の接地機
構 
G2及びG4: 
グラウンドケーブル形の接地機構 

静電気管理衣服 
2点間 

試料番号 

試料番号 

試料番号 

中程度
湿度 

低湿度 

中程度
湿度 

低湿度 

中程度
湿度 

低湿度 

①-② 

 

 

 

 

 

 

①-③ 

 

 

 

 

 

 

①-④ 

 

 

 

 

 

 

①-⑤ 

 

 

 

 

 

 

②-③ 

 

 

 

 

 

 

②-④ 

 

 

 

 

 

 

②-⑤ 

 

 

 

 

 

 

③-④ 

 

 

 

 

 

 

③-⑤ 

 

 

 

 

 

 

④-⑤ 

 

 

 

 

 

 

グラウンド可能静電気管理衣服 
接地間 

中程度
湿度 

低湿度 

中程度
湿度 

低湿度 

中程度
湿度 

低湿度 

①-G4 

 

 

 

 

 

 

②-G4 

 

 

 

 

 

 

③-G4 

 

 

 

 

 

 

④-G4 

 

 

 

 

 

 

⑤-G4 

 

 

 

 

 

 

⑤-G2 

 

 

 

 

 

 

④-G2 

 

 

 

 

 

 

③-G2 

 

 

 

 

 

 

②-G2 

 

 

 

 

 

 

①-G2 

 

 

 

 

 

 

グラウンド可能静電気管理衣服システム 
カフスと 
接地間 

内側 

外側 

内側 

外側 

内側 

外側 

G1-G2 

 

 

 

 

 

 

G3-G4 

 

 

 

 

 

 

人体から 
接地 

右 

左 

右 

左 

右 

左 

試験周囲条件 

意見: 

湿度: 
温度: 
試験装置: 
 

報告者: 

 


16 

C 61340-4-9:2018 (IEC 61340-4-9:2016) 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献  

IEC 61340-5-1,Electrostatics−Part 5-1: Protection of electronic devices from electrostatic phenomena−General 

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