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C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  バーナ及びガス供給配置  

2

4.1

  要求事項  

2

4.2

  装置及び燃料の制御  

2

5

  試験炎の生成  

3

6

  試験炎の確認  

4

6.1

  一般事項  

4

6.2

  炎確認試験の頻度  

4

6.3

  手順  

4

7

  推奨する試験炎の配置  

4

附属書 A(規定)バーナ組立図  

6

附属書 B(参考)試験の配置例  

13

参考文献  

14


C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人日本

規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準

調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 60695-11-2:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS C 60695-11

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 60695-11-2

  第 11-2 部:試験炎−公称 1 kW 予混炎−試験装置,炎確認試験方法及び指針

JIS C 60695-11-3

  第 11-3 部:試験炎−公称 500 W 炎−試験装置及び炎確認試験方法

JIS C 60695-11-4

  第 11-4 部:試験炎−公称 50 W 炎−試験装置及び炎確認試験方法

JIS C 60695-11-5

  第 11-5 部:試験炎−ニードルフレーム(注射針バーナ)試験方法−装置,試験炎

確認試験装置の配置及び指針

JIS C 60695-11-10

  第 11-10 部:試験炎−50 W 試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法

JIS C 60695-11-20

  第 11-20 部:試験炎−500 W 試験炎による燃焼試験方法


   

日本工業規格

JIS

 C

60695-11-2

:2016

(IEC 60695-11-2

:2013

)

耐火性試験−電気・電子−

第 11-2 部:試験炎−公称 1 kW 予混炎−

試験装置,炎確認試験方法及び指針

Fire hazard testing-Part 11-2: Test flames-

1 kW nominal pre-mixed flame-

Apparatus, confirmatory test arrangement and guidance

序文 

この規格は,2013 年に第 2 版として発行された IEC 60695-11-2 を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,公称 1 kW のプロパンガスの予混炎を生成するための装置,炎確認試験方法などの詳細に

ついて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60695-11-2:2013

,Fire hazard testing−Part 11-2: Test flames−1 kW nominal pre-mixed flame−

Apparatus, confirmatory test arrangement and guidance

(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1602

  熱電対

注記  対応国際規格:IEC 60584-1:1995,Thermocouples−Part 1: Reference tables,並びに IEC 

60584-2:1982

,Thermocouples−Part 2: Tolerances 及び Amendment 1:1989(全体評価:MOD)

JIS C 60695-4

  耐火性試験−電気・電子−第 4 部−電気・電子製品のための耐火性試験用語

注記  対応国際規格で引用する ISO 13943:2008,Fire safety−Vocabulary は,対応 JIS が制定されて

いないが,この規格での引用事項は,JIS C 60695-4 

附属書 JA の規定事項と同等である。

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 60695-4 によるほか,次による。


2

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

3.1

燃焼(combustion)

物質と酸化剤との発熱反応。

注記  燃焼は,一般に火炎及び/又は赤熱を伴って,燃焼放出物を発生する。

3.2

ドラフトフリー環境(draught-free environment)

試験時の気流速度が,試験結果に影響を与えない環境。

注記  次の例が該当する。

−  定性的には,ろうそくの火炎が乱れない環境

−  定量的には,気流速度を 0.1 m/s 又は 0.2 m/s 以下と規定する火災試験の環境

3.3

火炎(flame)

通常は光の放射を伴う,気相における急速,持続的かつ亜音速の燃焼。

3.4

予混炎(pre-mixed flame)

燃料と酸化剤との良好な混合物の中で起きる燃焼の火炎。

3.5

1 kW

標準試験炎(standardized 1 kW test flame)

この規格に適合し,箇条 4∼箇条 に示す要求事項の全てを満たす試験炎。

バーナ及びガス供給配置 

4.1 

要求事項 

公称 1 kW 標準試験炎の生成は,次による。

−  装置は,

図 A.1∼図 A.8 に従うものを用いる。

−  純度 95 %以上のプロパンガスを,供給する。

−  本質的に油分及び水分を含まない空気を,供給する。

試験炎は,対称で安定なもので,かつ,箇条 に規定する試験炎の確認の結果,上昇時間を 46 s±6 s と

する。

炎確認試験装置の配置は,

図 A.8 による。

4.2 

装置及び燃料の制御 

4.2.1 

バーナ 

バーナは,

図 A.1∼図 A.5 による。

注記  ガス注入部及び炎安定器は,清掃のために取外しが可能になっている。

4.2.2 

流量調節器 

流量調節器は,次のものを用いる。

−  周囲温度 23  ℃,大気圧 0.1 MPa において,ガス流量 650 cm

3

/min

を精度±2 %で測定できるもの

−  周囲温度 23  ℃,大気圧 0.1 MPa において,空気流量 10 000 cm

3

/min

を精度±2 %で測定できるもの

注記  箇条 の要求事項を満たすために,質量流量調節器を用いている。

4.2.3 

銅ブロック 

銅ブロックは,

図 A.7 に示すように直径 9 mm で,穴あけ加工前の銅ブロック状に機械加工した状態の


3

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

ときの質量を 10.00 g±0.05 g とする。銅ブロックの材質は,電気銅(electrolytic tough pitch copper)Cu-ETP

USN C11000

とする。

注記  JIS H 2121 に規定する電気銅は,この要求事項に適合している。

4.2.4 

熱電対 

銅ブロックの温度の測定に用いる熱電対は,NiCr−NiAl(JIS C 1602 の種類の記号 K)で,全体にわた

る公称径が 0.5 mm とし,被覆の内側に溶接した接点をもつものとする。熱電対の被覆は,1 050  ℃以上の

温度の長時間試験に耐える金属からなるものとする。熱電対の許容差は,JIS C 1602 のクラス 1 とする。

注記  ニッケルベースの耐熱合金でできた金属シースは,この細分箇条の要求事項に適合している。

銅ブロックに熱電対をしっかりと固定する推奨方法は,

図 A.8 に示すとおり,熱電対を穴の底まで十分

差し込んだことを確認後,熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめて固定する。

4.2.5 

温度・時間の指示記録計 

温度・時間の指示記録計は,時間測定精度±0.5 s をもち,銅ブロックの温度が,100  ℃±5  ℃から 700  ℃

±3  ℃までに上昇する時間を適切に測定できるものとする。

4.2.6 

燃焼試験箱 

燃焼試験箱は,容積 1.0 m

3

以上で,試験の進行状況を観察できるものとする。また,燃焼中の試験片の

周囲に生じる通常の空気の対流を除いて,ドラフトフリー環境とする。関連規格に規定がない場合,燃焼

試験箱の内部表面は暗色にし,内部の照度は 20 lx 未満とする。この照度は,試験炎を設置する場所に燃

焼試験箱の背面に向けた状態で照度計を設置して測定する。

完全に密閉できる燃焼試験箱には,安全性及び利便性を考慮し,有害のおそれがある燃焼生成物を排出

するために,排気ファンのような換気装置を取り付けることが望ましい。換気装置には,確実に閉じるダ

ンパを取り付ける。換気装置は,試験中は停止し,燃焼生成物を取り除くために,試験後直ちに運転する。

注記 1  燃焼試験を行うためには,試験片の燃焼を維持できる酸素の量が重要となる。燃焼時間が長

引く場合,正確な結果を得るために,燃焼試験箱の容積が 1.0 m

3

では不十分となる場合もあ

る。

注記 2  燃焼試験箱内に,試験片の裏側が見えるように鏡を置くことが有用である。

試験炎の生成 

ガス配管の接続部に漏れがないことを確認した上で,

図 A.6 に示すバーナへのガス供給装置を接続し,

燃焼試験箱内にバーナを設置する。

ガスを点火し,次に規定するガス流量及び空気流量に調節する。

プロパンガスの体積流量は,周囲温度 23  ℃,大気圧 0.1 MPa において 650 cm

3

/min

±10 cm

3

/min

相当と

する。

空気の体積流量は,周囲温度 23  ℃,大気圧 0.1 MPa において 10 000 cm

3

/min

±300 cm

3

/min

相当とする。

注記  上記の体積流量は,プロパンガスが 1.184 g/min±0.018 g/min(周囲温度 23  ℃,大気圧 0.1 MPa

における密度=1.821 mg/cm

3

,空気が 11.64 g/min±0.35 g/min(周囲温度 23  ℃,大気圧 0.1 MPa

における密度=1.176 4 mg/cm

3

)の質量流量と同一である。

炎は,試験中,安定かつ対称とする。


4

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

試験炎の確認 

6.1 

一般事項 

図 A.8 に示す炎確認試験装置の配置を用いた場合,図 A.7 に示す銅ブロックの温度が 100  ℃±5  ℃から

700

℃±3  ℃までに上昇する時間を 46 s±6 s とする。

6.2 

炎確認試験の頻度 

炎確認試験は,次の頻度で実施する。

a)

プロパンガスを交換したとき,試験装置を取り換えたとき,又は試験結果に疑義が生じたとき

b)

試験装置の未使用期間が 1 か月を超えた場合には,試験装置を用いる前

c)

試験装置の未使用期間が 1 か月以下の場合には,1 か月に 1 回以上

6.3 

手順 

ガス配管の接続部に漏れがないことを確認した上で,バーナへのガス供給装置及び

図 A.8 に示す炎確認

試験装置を,燃焼試験箱内に設置する。

ガス及び空気の流量を事前調節するときは,試験炎が銅ブロックへ影響しないようにバーナを銅ブロッ

クから離す。バーナに点火し,ガス及び空気の流量を箇条 に規定する値に調節し,試験炎が対称である

ことを確認する。薄暗い光で見たとき,燃焼試験箱内で測定したときの試験炎の高さは,次の寸法とする

図 参照)。

−  青色の内炎の高さ:46 mm∼78 mm

−  外炎の高さ:148 mm∼208 mm

バーナが平衡状態に達するためには,5 分間以上バーナをそのままの状態にしておく必要がある。

温度・時間の指示記録計を動作させ,バーナを銅ブロックの下に配置する。

銅ブロックの温度が,100  ℃±5  ℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間を 3 回測定する。これら全ての

昇温時間が 46 s±6 s であった場合,ガス及び空気流量を記録する。いずれかの昇温時間が 46 s±6 s でな

かった場合は,同様の手順をもう一度繰り返す。測定の間,銅ブロックの温度が 50  ℃未満になるまで自

然冷却する。測定値が 46 s±6 s にならない場合,装置の全部分に対して,この規格に適合しているか確認

することが望ましい。

注記  熱電対は温度が 700  ℃を超えると損傷しやすくなるため,700  ℃に達した後,直ちにバーナを

離すことが望ましい。

銅ブロックを初めて用いる場合,銅ブロックの状態調節のために予備試験を実施するが,この予備試験

結果は破棄する。

推奨する試験炎の配置 

適切な試験配置例を,

図 B.1 に示す。

試験装置として用いるとき,関連規格に規定がない場合,バーナ管先端から試験片表面までの推奨距離

は約 100 mm とし,バーナは,試験中その位置に固定する。

注記  試験片に青色の内炎の先端を直接あてるよりも,よい再現性が得られるとして,100 mm の距

離が選ばれた。

細長い試験片を試験するとき,試験者は,試験中にねじ曲がったり,燃焼したりする試験片に追随する

ように試験炎を動かしてもよい。ただし,青色の内炎の先端は,試験片に直接接触しない範囲で,できる

だけ試験片の近くにすることが望ましい。

試験中,試験片からの滴下物がバーナに入らないような角度にバーナを傾ける。


5

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

1

:外炎の高さ(148 mm∼208 mm)

2

:青色の内炎の高さ(46 mm∼78 mm)

図 1−試験炎の寸法 


6

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

附属書 A

(規定)

バーナ組立図

この附属書は,バーナ組立図について規定する。バーナ組立図の詳細を

図 A.1∼図 A.8 に示す。

主要部品:

①  バーナバレル

②,③  空気マニホールド 
④  空気供給管

⑤,⑥  炎安定器

⑦  ガス供給管 
⑧  エルボーブロック

⑨  バーナベース

⑩  ガスジェット

説明:

−  部品①∼⑤は,ろう付けして一体とする。

−  部品⑦及び⑧は,ガス漏れを防止するために必要があ

る場合,ろう付けをして一体とする。

−  部品⑧及び⑨は,ガス漏れを防止するために,一体に

作るか,又は相互に固定する。

−  部品①,②,③,⑤及び⑥は,

図 A.2 に詳しく示す。

−  部品⑧及び⑨は,

図 A.3 に詳しく示す。

−  部品⑦及び⑩は,

図 A.4 に詳しく示す。

−  部品④は,

図 A.5 に詳しく示す。

図 A.1−全組立図 


7

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

単位  mm

許容差:他に規定がない場合  ±0.1

材質:黄銅

図 A.2−予混炎バーナ詳細図:バーナバレル,空気マニホールド及び炎安定器 


8

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

単位  mm

許容差:他に規定がない場合  ±0.1

注記  部品⑨の形状は,一つの例である。 
材質:黄銅又はその他の適切な材料

図 A.3−予混炎バーナ詳細図:エルボーブロック及びバーナベース 


9

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

単位  mm

許容差:他に規定がない場合  ±0.1,±0.5°(角度)

材質:黄銅

図 A.4−予混炎バーナ詳細図:ガス供給管及びガスジェット 


10

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

単位  mm

許容差:他に規定がない場合  ±0.1,±0.5°(角度)

材質:黄銅

図 A.5−予混炎バーナ詳細図:空気供給管 


11

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

図 A.6−バーナへのガス供給装置の配置例 

単位  mm

許容差:他に規定がない場合  ±0.1,±0.5°(角度)

全表面を研磨した銅ブロック

材質:電気銅(electrolytic tough pitch copper)Cu-ETP USN C11000

質量:10.00 g±0.05 g(穴あけ加工前)

図 A.7−銅ブロック 


12

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

単位  mm

1

:  つり下げ点

2

:  温度・時間の指示記録計

3

:  熱電対を十分差し込んだことを確認後,熱電対を損傷しないように熱電対の周りの銅をかしめて

固定する。

銅ブロックは,試験中,規定する位置から動かないようにつり下げる。

図 A.8−炎確認試験装置の配置 


13

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

附属書 B

(参考)

試験の配置例

この附属書は,本体及び附属書に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

試験の配置例を

図 B.1 に示す。

単位  mm

1

青色の内炎

図 B.1−試験の配置例 


14

C 60695-11-2

:2016 (IEC 60695-11-2:2013)

   

参考文献

JIS C 60695-1-10

  耐火性試験−電気・電子−第 1-10 部:電気・電子製品の火災危険性評価のための指

針−一般指針

注記  対応国際規格:IEC 60695-1-10,Fire hazard testing−Part 1-10: Guidance for assessing the fire hazard

of electrotechnical products

−General guidelines(IDT)

JIS H 2121

  電気銅地金

ISO 1337:1980

,Wrought coppers (having minimum copper contents of 99.85 %)−Chemical composition and

forms of wrought products

注記  この規格は,ISO/TC26(銅及び銅合金)委員会によって,2000 年 3 月に廃止され,ASTM B187

の電気銅(electrolytic tough pitch copper)Cu-ETP USN C11000 に置き換えられたので,これを参

照。

IEC 60695-1-11

,Fire hazard testing−Part 1-11: Guidance for assessing the fire hazard of electrotechnical

products

−Fire hazard assessment

IEC/TS 60695-11-40

,Fire hazard testing−Part 11-40: Test flames−Confirmatory tests−Guidance