C 6851：2018
（1）
追補1のまえがき
このJIS C 6851の追補1は，工業標準化法に基づき，日本工業標準調査会の審議を経て，経済産業大臣
がJIS C 6851:2006を改正した内容だけを示すものである。
JIS C 6851:2006は，この追補1の内容の改正がされ，JIS C 6851:2018となる。
日本工業規格 JIS
C 6851：2018
光ファイバケーブル特性試験方法
（追補1）
Optical fiber cable test procedures
（Amendment 1）
追補1の序文
この規格は，2003年に第2版として発行されたIEC 60794-1-2を基に技術的内容を変更して作成した規
格であるが，2013年に第3版として発行されたIEC 60794-1-2は，その後分割され，最終的に5部となっ
た。そのうち，IEC 60794-1-21に対応するJIS C 6870-1-21が制定されたため，この規格の箇条5〜箇条33
に規定する試験方法のうち，重複する箇条5〜箇条22の規定をJIS C 6870-1-21の引用に変更し，その他
の箇条の対応国際規格を変更するために追補改正した日本工業規格である。対応国際規格との対比は，一
覧表にその説明を付けて，附属書に示す。
JIS C 6851:2006を，次のように改正する。
1.（適用範囲）の備考を，次に置き換える。
備考 この規格の対応国際規格を，次に示す。
なお，対応の程度を表す記号は，ISO/IEC Guide 21-1に基づき，IDT（一致している），MOD
（修正している），NEQ（同等でない）とする。
IEC 60794-1-2:2017，Optical fibre cables−Part 1-2: Generic specification−Basic optical cable test
procedures−General guidance
IEC 60794-1-22:2017，Optical fibre cables−Part 1-22: Generic specification−Basic optical cable test
procedures−Environmental tests methods
IEC 60794-1-23:2012，Optical fibre cables−Part 1-23: Generic specification−Basic optical cable test
procedures−Cable element test methods
IEC 60794-1-24:2014，Optical fibre cables−Part 1-24: Generic specification−Basic optical cable test
procedures−Electrical test methods（全体評価：MOD）
2.（引用規格）の次を削除する。
JIS C 6821 光ファイバ機械特性試験方法
備考 IEC 60793-1-3:1995，Optical fibres−Part 1: Generic specification−Section 3: Measuring methods
for mechanical characteristicsからの引用事項は，この規格の該当事項と同等である。
2
C 6851：2018
2.（引用規格）のJIS C 6823の備考の後に次を追加する。
JIS C 6870-1-21 光ファイバケーブル−第1-21部：光ファイバケーブル特性試験方法−機械特性試験
方法
備考 IEC 60794-1-21，Optical fibre cables−Part 1-21: Generic specification−Basic optical cable test
procedures−Mechanical tests methodsからの引用事項は，この規格の該当事項と同等である。
2.（引用規格）の次を削除する。
IEC 60227-2，polyvinyl chloride insulated cables of rated voltages up to and including 450/750 V−Part 2: Test
methods
2.（引用規格）のIEC 60793-1-5，Optical fibres−Part 1: Generic specification−Section 5: Measuring methods for
environmental characteristicsを，IEC 60793-1-54，Optical fibres−Part 1-54: Measurement methods and test
procedures−Gamma irradiationに置き換える。
5.（引張り）を，次に置き換える。
5. 引張り この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条4（E1：引張り）による。
6.（摩耗）を，次に置き換える。
6. 摩耗 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条5（E2：摩耗）による。
7.（圧壊）を，次に置き換える。
7. 圧壊 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条6（E3：圧壊）による。
8.（衝撃）を，次に置き換える。
8. 衝撃 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条7（E4：衝撃）による。
9.（ケーブル化された光ファイバの被覆除去力安定性）を，次に置き換える。
9. ケーブル化された光ファイバの被覆除去力安定性 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条8
（E5A：ケーブル化された光ファイバの被覆除去力安定性）による。
10.（繰返し曲げ）を，次に置き換える。
10. 繰返し曲げ この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条11（E6：繰返し曲げ）による。
11.（ねじり）を，次に置き換える。
11. ねじり この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条12（E7：ねじり）による。
12.（フレキシング）を，次に置き換える。
12. フレキシング この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条13（E8：フレキシング）による。
3
C 6851：2018
13.（キンク）を，次に置き換える。
13. キンク この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条14（E10：キンク）による。
14.（曲げ）を，次に置き換える。
14. 曲げ この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条15（E11：曲げ）による。
15.（耐切断特性）を，次に置き換える。
15. 耐切断特性 この試験方法は，廃止する。
16.（散弾銃による損傷）を，次に置き換える。
16. 散弾銃による損傷 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条16（E13：散弾銃による損傷）による。
17.［コンパウンド・フロー（ドリップ）］を，次に置き換える。
17. コンパウンド・フロー（ドリップ） この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条17［E14：コンパウ
ンド フロー（ドリップ）］による。
18.［しみ出し（Bleeding）及び蒸発］を，次に置き換える。
18. しみ出し（Bleeding）及び蒸発 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条18［E15：しみ出し（Bleeding）
及び蒸発］による。
19.［硬さ（曲げ剛性）］を，次に置き換える。
19. 硬さ（曲げ剛性） この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条19（E17：曲げ剛性）による。
20.［張力下での曲げ（しごき試験）］を，次に置き換える。
20. 張力下での曲げ（しごき試験） この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条20［E18A：張力下での
曲げ（しごき試験）］による。
21.（微風振動）を，次に置き換える。
21. 微風振動 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条22（E19：微風振動）による。
22.（ケーブルコイル取り特性）を，次に置き換える。
22. ケーブルコイル取り特性 この試験方法は，JIS C 6870-1-21の箇条23（E20：ケーブルコイル取り
特性）による。
26.2（測定手順）a)（光ファイバ）のIEC 60793-1-5を，IEC 60793-1-54に置き換える。
29.3（装置）a)（損失変動を測定する適切な損失測定装置）のJIS C 6823の11.を，JIS C 6823の箇条11
に置き換える。
4
C 6851：2018
31.4（手順）のJIS C 60068-1の5.3を，JIS C 60068-1の4.3に置き換える。
附属書を，次に置き換える。
5
C 6851：2018
附属書（参考）JISと対応する国際規格との対比表
JIS C 6851:2018 光ファイバケーブル特性試験方法
IEC 60794-1-2:2017，Optical fibre cables−Part 1-2: Generic specification−Basic optical
cable test procedures−General guidance
IEC 60794-1-22:2017，Optical fibre cables−Part 1-22: Generic specification−Basic
optical cable test procedures−Environmental tests methods
IEC 60794-1-23:2012，Optical fibre cables−Part 1-23: Generic specification−Basic
optical cable test procedures−Cable element test methods
IEC 60794-1-24:2014，Optical fibre cables−Part 1-24: Generic specification−Basic
optical cable test procedures−Electrical test methods
(I)JISの規定
(II)国際
規格番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の項目ごと
の評価及びその内容
表示箇所：本体
表示方法：点線の下線
(V)JISと国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策
項目
番号
内容
項目
番号
内容
項目ごと
の評価
技術的差異の内容
1.
適用範囲
IEC
60794-1-2
1
JISと同じ
IDT
3.，4.
一般及び指針，光ファイ
バケーブル試験
IEC
60794-1-2
3，4
MOD/削
除
JISの3.は項目名だけで内容が検討
中となっている。JISの4.はIEC規
格では表として記載されている。
IEC 60794-1-2を対応国際規格と
するJISを別途制定予定。
5.〜22.
引張り〜ケーブルコイ
ル取り特性
なし
MOD/追
加
新規IEC規格に分割されたため，
対応するJIS C 6870-1-21を引用し
た。
技術的に差異はない。
23.
〜
29.
温度サイクル〜水底ケ
ーブル耐水圧
IEC
60794-1-22
3，5，7
〜12
JISと同じ
IDT
30.，31. ケーブル構成部材の曲
げ，チューブキンク
IEC
60794-1-23
3，9
JISと同じ
IDT
32.，33. 短絡試験，電力線に沿っ
た光架空ケーブルの直
流アーク試験
IEC
60794-1-24
3，4
JISと同じ
IDT
JISと国際規格との対応の程度の全体評価：MOD
5
C
6
8
5
1
：
2
0
1
8
6
C 6851：2018
備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は，次のとおりである。
− IDT 技術的差異がない。
− MOD/削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は，次のとおりである。
− MOD 国際規格を修正している。
6
C
6
8
5
1
：
2
0
1
8