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C 6836 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS C 6836-1992 は改正され,この規格に置き換えられる。

今回の改正は,主に素線規格の改正に伴うものであるが,これについては解説にその詳細を記述した。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実

用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録

出願にかかわる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

6836

 : 1999

全プラスチックマルチモード

光ファイバコード

All plastic multimode optical fiber cords

序文  この規格は,1992 年に発行された IEC 60793-2, Optical fibres−Part2 : Product specifications との整合

を考慮して作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,光伝送機器の接続,内部配線などに使用する単心及び 2 心の全プラスチック

マルチモード光ファイバ素線上に,樹脂シース(外被)を施した全プラスチックマルチモード光ファイバ

コード(以下,光ファイバコードという。

)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。

JIS C 0010

  環境試験方法−電気・電子−通則

JIS C 3005

  ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法

JIS C 6820

  光ファイバ通則

JIS C 6837

  全プラスチックマルチモード光ファイバ素線

JIS C 6861

  全プラスチックマルチモード光ファイバ機械特性試験方法

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 6820 の規定による。

4.

形名及び種類

4.1

形名の構成  形名の構成は,JIS C 6820 の 4.(形名)の規定に基づき,次の配列による。

備考1. OFC□.□の□.□は光ファイバコードの外径(長径)寸法 (mm) であり,小数点以下1けたまでの2数字で表す。

2.

光ファイバシースの材質を表す記号は(E:ポリエチレン,V:塩化ビニル,Z:その他のもの)とする。

3.

素線の数は,1(単)心の場合は記述しない。

4.

光ファイバの材質を表す記号は P とし,全プラスチックを表す。

5.

光ファイバの分類を表す記号は SI とし,マルチモードステップインデックス形を表す。

6.

光ファイバの寸法を表す記号は,コア径/クラッド径で表し,単位はマイクロメートル  (

µm)  する。

7.

光ファイバの NA を表す記号は A 又は B とし,JIS C 6837 の 6.2(構造パラメータ)の規定による。


2

C 6836 : 1999

4.2

種類  光ファイバコードの種類は,外径,シースの材質,素線の数,寸法及び NA によって分類さ

れる。例を

表 に示す。

表 1  種類及び形名の例

種類

形名

OFC1.5-E-PSI-485/500 

OFC2.2-E-PSI-735/750 

1

(単)心全プラスチックマルチモード光ファイバコード

OFC2.2-V-PSI-980/1 000-A 

OFC3.0-E2-PSI-485/500 

OFC2.2-E2-PSI-735/750 

2

心全プラスチックマルチモード光ファイバコード

OFC2.2-V2-PSI-980/1 000-B 

5.

特性

5.1

シースの材料特性  シースの材料特性は,表 による。

表 2  シース材料特性

項目

ポリエチレン

塩化ビニル(

1

)

その他のプラスチック

引張強さ 10

N/mm

2

以上

伸び 400

%

以上 200

%

以上

引張強さ残率 75

%

以上 80

%

以上

加熱性

伸び残率 75

%

以上 80

%

以上

加熱収縮性 10

%

以下

受渡当事者間の協定による。

(

1

)

非移行性の可塑剤を使用する。

5.2

光ファイバコードの機械特性  光ファイバコードの機械特性は,表 又は表 による。

表 3  単心全プラスチックマルチモード光ファイバコードの機械特性

形名(

2

)

項目

OFC1.5-#-PSI-485/500

OFC2.2-#-PSI-735/750

OFC2.2-#-PSI-980/1 000-

引張り 20

N

以上 45

N

以上 70

N

以上

圧壊

衝撃

繰返し曲げ

曲げ

コード曲げ

ねじり

損失増加  0.2 dB 以下

(

2

)  #

は E,V,Z のいずれか,

※は A,B のいずれかである。

表 4  心全プラスチックマルチモード光ファイバコードの機械特性

形名(

3

)

項目

OFC3.0-#2-PSI-485/500

OFC4.4-#2-PSI-735/750

OFC4.4-#2-PSI-980/1 000-

引張り 40

N

以上 90

N

以上 140

N

以上

圧壊

衝撃

繰返し曲げ

曲げ

コード曲げ

ねじり

損失増加  0.2 dB 以下

(

3

)  #

は E,V,Z のいずれか,

※は A,B のいずれかである。

6.

性能  損失の性能は,受渡当事者間の協定による。

7.

材料,形状及び寸法  材料,形状及び寸法は,次による。


3

C 6836 : 1999

a)

光ファイバ素線  光ファイバ素線は,JIS C 6837 に規定されたものとする。

b)

シース  シースは,光ファイバ素線上にこれと密着して,ほぼ同心円状に樹脂を被覆する。光ファイ

バコードの構造例を

図 に示す。

図 1  光ファイバコードの構造例

c)

寸法  光ファイバコードの仕上がり外径は,表 又は表 による。

表 5  単心全プラスチックマルチモード光ファイバコードの仕上がり外径

単位 mm

形名(

4

)

OFC1.5-#-PSI-485/500

OFC2.2-#-PSI-735/750

OFC2.2-#-PSI-980/1 000-

外径 1.5±0.1 2.2±0.1

(

4

)  #

は E,V,Z のいずれか,

※は A,B のいずれかである。

表 6  心全プラスチックマルチモード光ファイバコードの仕上がり外径

単位 mm

形名(

5

)

OFC3.0-#2-PSI-485/500

OFC4.4-#2-PSI-735/750

OFC4.4-#2-PSI-980/1 000-

長径 3.0±0.2 4.4±0.2

短径 1.5±0.1 2.2±0.1

(

5

)  #

は E,V,Z のいずれか,

※は A,B のいずれかである。

8.

外観  外観は,目視によって試験したとき,表面が滑らかで,きず,その他使用上有害な欠点があっ

てはならない。

9.

試験

9.1 

試験場所の状態  試験場所の状態は,JIS C 0010 の 5.3(試験場所の標準状態)の規定による。

9.2

試験項目  試験項目は,表 による。


4

C 6836 : 1999

表 7  試験項目

試験項目

試験方法適用箇条

特性適用箇条

シースの材料特性

(1)

引張強さ及び伸び

9.3

  a)

(2)

加熱性

9.3

  b)

(3)

加熱収縮性

9.3

  c)

5.1

光ファイバコードの機械特性

(1)

引張り

9.4

  表 8(1)

(2)

圧壊

9.4

  表 8(2)

(3)

衝撃

9.4

  表 8(3)

(4)

曲げ

9.4

  表 8(4)又は(5)

(5)

ねじり

9.4

  表 8(6)

5.2

9.3

シースの材料特性試験  シースの材料特性試験は,次による。

a)

引張強さ及び伸び  引張強さ及び伸びの試験は,JIS C 3005 の 18.(絶縁体及びシースの引張り)の規

定による。ただし,引張速さは,JIS C 3005 の 18.3(試験方法)の

表 の 又は の規定による。

b)

加熱性  加熱性は,JIS C 3005 の 19.(加熱)の規定によって,引張強さ及び伸びを測定する。加熱温

度及び加熱時間は,JIS C 3005 の 19.2(試験方法)の

表 の の規定による。

c)

加熱収縮性  加熱収縮性は,長さ 150 mm の光ファイバコードを切り取り,シースを裂いて光ファイ

バ素線を抜き取り,シース中央部に 100 mm の間隔で標線を付けて試験片とし,JIS C 3005 の 23.(加

熱圧縮)の規定によって試験する。

9.4

光ファイバコードの機械特性試験  光ファイバコードの機械特性試験及び試験条件は,表 による。

表 8  試験条件

試験条件

試験項目

試験方法規格適用箇条

条件項目

単心光ファイバコード

2

心光ファイバコード

(1) 

引張り

JIS C 6861

の 6.1

(引張試験方法)

伸び 5%

圧壊力 7N/mm

14N/mm

(2) 

圧壊

JIS C 6861

の 6.2

(圧壊試験方法)

印加時間 3

min

衝撃柱の位置エネルギー 0.2N・mm

衝撃柱の直径 25mm

(3) 

衝撃

JIS C 6861

の 6.3

(衝撃試験方法)

衝撃回数 3

おもりの質量 0.5kg

1.0kg

曲げ半径 15mm

(4) 

繰返し曲げ  JIS C 6861 の 6.4.1

(繰返し曲げ試験方法)

サイクル数 1

000

円筒の直径 50mm

巻付け回数 6

(5) 

コード曲げ  JIS C 6861 の 6.4.2

(コード曲げ試験方法)

サイクル数 10

試料長 250mm

おもりの質量 0.5kg

(6) 

ねじり

JIS C 6861

の 6.5

(コードねじり試験方法)

サイクル数 20

10.

包装及び 条の標準長さ  包装は,束又はボビン巻きとし,運搬の際損傷しないよう,適切な保護を

施さなければならない。1 条の標準長さは 500 m とする。ただし,受渡当事者間の協定がある場合は,標

準長さは,それによる。


5

C 6836 : 1999

11.

製品の呼び方  製品の呼び方は,JIS C 6820 の 7.(製品の呼び方)の規定によって名称又は光ファイ

バコードの形名による。

なお,名称は,光ファイバコード,外径及び素線の形名とする。

1.  名称の場合:単心全プラスチックマルチモード光ファイバコード

  2.2-PSI-980/1 000

光ファイバコードの形名:OFC2.2-E-PSI-980/1 000-A

2.  名称の場合:2心全プラスチックマルチモード光ファイバコード

  4.4-PSI-980/1 000

光ファイバコードの形名:OFC4.4-V2-PSI-980/1 000-A

12.

表示  包装の表面に,次の事項を容易に消えない方法で表示する。

a)

名称又は光ファイバコードの形名

b)

長さ

c)

製造年月又はその略号

d)

製造業者名又はその略号

e)

その他必要とする事項

光ファイバ標準化委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

川  瀬  正  明

日本電信電話株式会社

五十嵐  嘉  彦

株式会社フジクラ

石  田  之  則

日本工業大学

岩  崎  匡  利

株式会社協和エクシオ

植  山  範  行

日本ルーセント・テクノロジー株式会社

生  方  裕  史

三菱電線工業株式会社

江  上  浩  二

コーニングインターナショナル株式会社

大  島  良  夫

東日本旅客鉄道株式会社

大  橋  省  吾

昭和電線電纜株式会社

小  田  英  輔

社団法人日本電線工業会

木  下  和  孝

東京電力株式会社

佐々木      豊

茨城大学

高  橋      聡

三菱レイヨン株式会社

戸木田      茂

株式会社マイクロオプト

波  平  宜  敬

国際電信電話株式会社

橋  爪  邦  隆

通商産業省工業技術院標準部

宮  崎  康  秀

シーコアインターナショナルコーポレーション

山  崎  秀  夫

日立電線株式会社

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

脇  田      徹

古川電工株式会社

和  田  英  男

防衛庁

増  田  岳  夫

財団法人光産業技術振興協会

(オブザーバ)

田  村  正  之

社団法人日本化学工業協会

(事務局)

堀  切  賢  治

財団法人光産業技術振興協会