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C 6835

:2012

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  種類及び形名 

2

5

  材料,形状及び寸法

3

5.1

  材料及び形状 

3

5.2

  寸法

3

5.3

  次被覆の色 

3

6

  機械特性

4

7

  伝送特性

4

8

  環境特性

4

9

  試験

5

9.1

  試験場所の状態

5

9.2

  試験項目及び試験方法 

5

10

  供給形態及び包装

7

11

  製品の呼び方 

7

12

  表示

7

附属書 A(規定)SSMA 形シングルモード光ファイバ素線 

8

附属書 B(規定)SSMA形シングルモード光ファイバ素線 

10

附属書 C(規定)SSMA形シングルモード光ファイバ素線

12

附属書 D(規定)SSMB 形シングルモード光ファイバ素線 

14

附属書 E(規定)SSMD 形シングルモード光ファイバ素線 

16

附属書 F(規定)SSME 形シングルモード光ファイバ素線

18

附属書 GA(規定)SSMF形シングルモード光ファイバ素線 

20

附属書 GB(規定)SSMF形シングルモード光ファイバ素線

22

附属書 H(参考)SSMD 形シングルモード光ファイバ素線を用いたシステム設計 

24

附属書 I(参考)分類記号対比表 

26

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

27


C 6835

:2012

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人光産

業技術振興協会(OITDA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格

を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格

である。

これによって,JIS C 6835:2005 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

6835

:2012

石英系シングルモード光ファイバ素線

Silica glass single-mode optical fibers

序文 

この規格は,2008 年に第 3 版として発行された IEC 60793-2-50 を基に作成した日本工業規格であるが,

対応国際規格には規定されていない規格内容(1 次被覆の色,標準大気条件,素線記号の対応など)を追

加し,構成を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格の技術的な内容を変更又は追

加している事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,

コア及びクラッドに石英系ガラスを使用した石英系シングルモード光ファイバ素線の寸法,

機械特性,伝送特性,環境特性及びその試験方法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60793-2-50:2008

,Optical fibres−Part 2-50: Product specifications−Sectional specification for

class B single-mode fibres(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 6820

  光ファイバ通則

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-1,Optical fibres−Part 1-1: Measurement methods and test procedures

−General and guidance 及び IEC 60793-2,Optical fibres−Part 2: Product specifications−General

(全体評価:MOD)

JIS C 6821

  光ファイバ機械特性試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-30,Optical fibres−Part 1-30: Measurement methods and test

procedures−Fibre proof test,IEC 60793-1-31,Optical fibres−Part 1-31: Measurement methods and

test procedures−Tensile strength,IEC 60793-1-32,Optical fibres−Part 1-32: Measurement methods

and test procedures−Coating strippability,IEC 60793-1-33,Optical fibres−Part 1-33: Measurement

methods and test procedures−Stress corrosion susceptibility 及び IEC 60793-1-34,Optical fibres−

Part 1-34: Measurement methods and test procedures−Fibre curl(全体評価:MOD)

JIS C 6822

  光ファイバ構造パラメータ試験方法−寸法特性


2

C 6835

:2012

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-20,Optical fibres−Part 1-20: Measurement methods and test

procedures−Fibre geometry,IEC 60793-1-21,Optical fibres−Part 1-21: Measurement methods and

test procedures−Coating geometry 及び IEC 60793-1-22,Optical fibres−Part 1-22: Measurement

methods and test procedures−Length measurement(全体評価:MOD)

JIS C 6823

  光ファイバ損失試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-40,Optical fibres−Part 1-40: Measurement methods and test

procedures−Attenuation,IEC 60793-1-46,Optical fibres−Part 1-46: Measurement methods and

test procedures−Monitoring of changes in optical transmittance 及び IEC 60793-1-47,Optical fibres

−Part 1-47: Measurement methods and test procedures−Macrobending loss(全体評価:MOD)

JIS C 6825

  光ファイバ構造パラメータ試験方法−光学的特性

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-44,Optical fibres−Part 1-44: Measurement methods and test

procedures−Cut-off wavelength 及び IEC 60793-1-45,Optical fibres−Part 1-45: Measurement

methods and test procedures−Mode field diameter(全体評価:MOD)

JIS C 6827

  光ファイバ波長分散試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-42,Optical fibres−Part 1-42: Measurement methods and test

procedures−Chromatic dispersion(MOD)

JIS C 6870-3

  光ファイバケーブル−第 3 部:屋外ケーブル−品種別通則

注記  対応国際規格:IEC 60794-3,Optical fibre cables−Part 3: Sectional specification−Outdoor cables

(MOD)

JIS C 60068-1

  環境試験方法−電気・電子−通則

IEC 60304

,Standard colours for insulation for low-frequency cables and wires

IEC 60793-1-48

,Optical fibres−Part 1-48: Measurement methods and test procedures−Polarization mode

dispersion

IEC 60793-1-50

,Optical fibres−Part 1-50: Measurement methods and test procedures−Damp heat (steady

state)

IEC 60793-1-51

,Optical fibres−Part 1-51: Measurement methods and test procedures−Dry heat

IEC 60793-1-52

, Optical fibres − Part 1-52: Measurement methods and test procedures − Change of

temperature

IEC 60793-1-53

,Optical fibres−Part 1-53: Measurement methods and test procedures−Water immersion

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 6820 による。

種類及び形名 

石英系シングルモード光ファイバ素線の種類及び形名は,JIS C 6820 の規定による。例を,

表 に示す。

対応する国際規格の記号との対比については,

附属書 を参照。


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表 1−種類及び形名の例 

種類

形名

石英系シングルモード 1 310 nm ゼロ分散形光ファイバ素線 9.3/125 SSMA-9.3/125

石英系シングルモード 1 550 nm カットオフシフト形光ファイバ素線 10.5/125 SSMA・T-10.5/125

石英系シングルモード 1 310 nm ゼロ分散・低 OH 形光ファイバ素線 9.3/125 SSMA・U-9.3/125

石英系シングルモード 1 550 nm 分散シフト形光ファイバ素線 8/125 SSMB-8/125

石英系シングルモードノンゼロ分散シフト形光ファイバ素線 9/125 SSMD-9/125

石英系シングルモード広波長域ノンゼロ分散シフト形光ファイバ素線 8.5/125 SSME-8.5/125

石英系シングルモード低 OH・曲げ損失低減形光ファイバ素線 9/125 SSMF・A-9/125

石英系シングルモード曲げ損失低減形光ファイバ素線 6.5/125 SSMF・B-6.5/125

材料,形状及び寸法 

5.1 

材料及び形状 

石英系シングルモード光ファイバ素線の材料及び形状は,次による。

a)

コアは,石英系ガラスを用い,断面は円形とする。

b)

クラッドは,コアよりも低い屈折率をもつ石英系ガラスを用い,コアの周囲にこれと密接して同心円

状に配置する。

c)

1 次被覆は,紫外線硬化形樹脂,シリコン樹脂などのプラスチック材料を用い,クラッドの周囲にこ

れと密着して同心円状に配置する。

1 次被覆は,一つ以上の層で構成する。1 次被覆は,基準面として使用する場合を除き,接続のため

に除去できるものとする。1 次被覆の除去方法は,受渡当事者間の協定による。

5.2 

寸法 

寸法を,

表 に示す。

表 2−寸法 

項目

規定値

クラッド径 µm

125±1

クラッド非円率 %

2.0

以下

a)

コア偏心量 µm

0.8 以下

a)

1 次被覆径(無着色) µm

235∼255

b)

1 次被覆径(着色) µm

235∼265

b)

クラッド/1 次被覆偏心量 µm

12.5 以下

ファイバ条長 km

c) 

a)

  光ファイバ素線の種類によっては許容範囲が狭くなっているものがある。

b)

  1 次被覆径は,素線径とも呼ばれる。また,表中に示した 1 次被覆径は,主に通信ケーブルで用いる値で

あるが,光サブシステム,ピグテール,海底ケーブルなどで用いられる光ファイバの 1 次被覆径及び許
容差としては,次の値を用いてもよい。

− 400±40 µm 
− 700±100 µm 
− 900±100 µm

c)

  受渡当事者間の協定による。

5.3 1

次被覆の色 

1 次被覆は,2 色以上の異なる色で着色してもよい。

色は,IEC 60304 による。


4

C 6835

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例えば,次の色は単色として使用できる。

−  自然色又は白

−  黄

−  青

−  緑

色の上又は下に表示をしてもよい。表示は,明確に区別できる着色リング,ライン又はらせんとする。

印刷又は塗装表示は,十分に付着させる。表示は,長さ 30 mm 以内で簡単に識別できるものとする。

機械特性 

石英系シングルモード光ファイバ素線共通の機械特性を,

表 に示す。

表 3−機械特性 

項目

規定値

スクリーニングレベル GPa

0.69 以上

a)

被覆除去力(平均)

b)

 N

1.0∼5.0

被覆除去力(最大)

b)

 N

1.0∼8.9

ファイバカール半径 m

2

以上

c)

引張強度(0.5 m) GPa

3.8 以上

動的疲労係数 n

d

18 以上

a)

  スクリーニングレベル 0.69 GPa は,光ファイバ素線において,1 %の伸びひずみを与えた状態,又は 8.8

N の荷重をかけた状態と等しい。

b)

  受渡当事者間の協定によって,被覆除去力の平均又は最大のいずれかを規定する。

c)

  テープ形光ファイバケーブルなどでは,接続の問題によって,4 m 以上に規定する場合がある。

伝送特性 

石英系シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,

表 に示す。

表 4−伝送特性 

項目

規定値

損失 dB/km

波長分散 ps/nm・km

モードフィールド径 µm

モードフィールド径の許容差 µm

カットオフ波長 nm

マクロベンド損失 dB

附属書 A,附属書 B,附属書 C,附属書 D
附属書 E,附属書 F,附属書 GA 及び附属
書 GB 参照

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

/

ps

a) 

a)

  光ファイバ素線の PMD

Q

の最大値は,JIS C 6870-3 に規定されるケーブル化後の PMD を満たすものとして規

定する。

環境特性 

石英系シングルモード光ファイバ素線の環境特性を,次に示す。

a)

光損失変動  光損失変動の環境特性を,表 に示す。

光損失は,試験途中及び試験後に測定する。


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C 6835

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表 5−光損失変動の環境特性 

試験方法

波長

nm

光損失増加量

dB/km

湿熱試験 1

550

0.05 以下

乾熱試験 1

550

0.05 以下

温度サイクル試験 1

550

0.05 以下

浸水試験 1

550

0.05 以下

注記 1 1

550

nm より短波長における光損失変動量は,1 550 nm における光損失変動量より小さい。

注記 2  波長 1 625 nm を選択することも可能であり,その場合の規定は,受渡当事者間の協定による。

b)

被覆除去性  被覆除去の環境特性を,表 に示す。

環境試験の実施後に,光ファイバ素線の被覆除去の環境特性を確認する。

表 6−被覆除去の環境特性 

試験方法

平均被覆除去力

N

最大被覆除去力

N

湿熱試験 1.0∼5.0 8.9 以下

浸水試験 1.0∼5.0 8.9 以下

c)

引張強度  引張強度の環境特性を,表 に示す。

環境試験の実施後に,光ファイバ素線の引張強度の環境特性を確認する。

表 7−引張強度の環境特性 

試験方法

引張強度(中央値)

GPa

測定片長さ=0.5 m

引張強度(第 15 百分位数)

GPa

測定片長さ=0.5 m

湿熱試験 3.03 以上 2.76 以上

注記  ハーメチックコート光ファイバ素線には適用しない。

d)

動的疲労係数  動的疲労係数の環境特性を,表 に示す。

環境試験の実施後に,光ファイバ素線の動的疲労係数の環境特性を確認する。

表 8−動的疲労係数の環境特性 

試験方法

動的疲労係数 n

d

湿熱試験 18 以上

注記  ハーメチックコート光ファイバ素線には適用しない。

試験 

9.1 

試験場所の状態 

試験場所の状態は,JIS C 60068-1 の 5.3[測定及び試験のための標準大気条件(標準状態)

]に規定する

標準状態(温度 15  ℃∼35  ℃,相対湿度 25 %∼75 %,気圧 86 kPa∼106 kPa)とする。環境試験について

は,

表 12 による。

9.2 

試験項目及び試験方法 

試験項目及び試験方法を,

表 9∼表 13 に示す。


6

C 6835

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表 9−構造パラメータ試験 

項目

試験方法

適用規格

クラッド径

屈折ニアフィールド法,ニアフィールドパターン法,側面観察法

JIS C 6822 

クラッド非円率

屈折ニアフィールド法,ニアフィールドパターン法,側面観察法

JIS C 6822 

コア偏心量

(モードフィールド偏心量)

屈折ニアフィールド法,ニアフィールドパターン法,側面観察法

JIS C 6822 

1 次被覆径

機械的外径測定法,側面観察法

JIS C 6822 

クラッド/1 次被覆偏心量

側面観察法

JIS C 6822 

ファイバ条長

遅延時間測定法,後方散乱光法,機械的測定法,

位相シフト法

JIS C 6822 

表 10−機械特性試験 

項目

試験方法

適用規格

スクリーニング

一定応力法,一定伸びひずみ法,一定曲げひずみ法

JIS C 6821 

被覆除去性

被覆除去力

JIS C 6821 

引張強度

引張強度測定法

JIS C 6821 

ファイバカール

側面顕微鏡法,レーザ光散乱法

JIS C 6821 

動的疲労係数

引張法,曲げ法

JIS C 6821 

表 11−伝送特性試験 

項目

試験方法

適用規格

損失

a)

カットバック法,挿入損失法,OTDR 法(パルス試験法)

JIS C 6823 

波長分散

位相法,パルス法,微分位相法,干渉法

JIS C 6827 

モードフィールド径

ファーフィールド走査法,バリアブルアパーチャ法, 
ニアフィールド走査法

JIS C 6825 

カットオフ波長

b)

曲げ法,マルチモード励振法

JIS C 6825 

マクロベンド損失

曲げ損失試験法

JIS C 6823 

偏波モード分散

固定アナライザ法,ストークスパラメータ解析法,干渉法

IEC 60793-1-48 

注記  損失の最大値は,ケーブル化していない光ファイバ素線に適用する。ケーブル化後の損失の最大値は,JIS C 

6870-2

を参照。

a)

  JIS C 6823 に規定する損失波長特性モデルを利用することによって,数点の波長における損失の測定値から様々

な波長における損失を算出できる。例えば,1 480 nm における損失をこの方法で計算し,ポンプ光を用いる光

増幅器システムの設計に使用する。損失の測定に OTDR 法を適用する場合には,追加の手引きとして,IEC/TR 

62316

を考慮する必要がある。

b)

  カットオフ波長の測定方法には,ファイバカットオフ波長(λ

c

,ケーブルカットオフ波長(λ

cc

)及びジャンパ

カットオフ波長(λ

cj

)の 3 種類がある。λ

c

λ

cc

及び λ

cj

の測定値の相関関係は,光ファイバの種類,ケーブル設

計及び測定状態に依存する。一般的には,λ

cc

λ

cj

λ

c

の関係が成り立つが,条長などの条件によっては,この

関係は単純には成り立たないため,接続する最も短いケーブル長及び使用する最も短い波長においてシングル

モード伝送を保証することが重要である。これは,ケーブル化されたシングルモード光ファイバの最大 λ

cc

を 1

260 nm 以下,典型的なジャンパケーブルの λ

cj

を 1 250 nm 以下,又はケーブル長,曲げ径などの条件が最悪の

場合を想定して λ

c

を 1 250 nm 以下とすることによって保証される。

 
 
 


7

C 6835

:2012

表 12−環境試験方法 

試験方法

適用規格

湿熱試験

IEC 60793-1-50 

乾熱試験

IEC 60793-1-51 

温度サイクル試験

IEC 60793-1-52 

浸水試験

IEC 60793-1-53 

表 13−環境特性試験 

項目

試験方法

適用規格

光損失変動

伝送パワーモニタ法

JIS C 6823 

損失

カットバック法,挿入損失法,OTDR 法

JIS C 6823 

被覆除去性

被覆除去力

JIS C 6821 

引張強度

引張強度測定法

JIS C 6821 

動的疲労係数

引張法,曲げ法

JIS C 6821 

10 

供給形態及び包装 

包装は,束又はボビン巻とする。また,運搬時に損傷しないように適切に包装して保護を施さなければ

ならない。

11 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,JIS C 6820 の箇条 7(製品の呼び方)の規定に従い,名称又は光ファイバ素線の形名

とする。

12 

表示 

束又はボビンに,次の事項を容易に消えない方法で表示する。

a)

名称又は光ファイバ素線の形名

b)

条長

c)

製造年月又は略語

d)

製造業者名又はその略号


8

C 6835

:2012

附属書 A

(規定)

SSMA

形シングルモード光ファイバ素線

A.1

概要 

SSMA 形シングルモード光ファイバ素線は,1 310 nm の波長帯の伝送に最適化した 1 310 nm ゼロ分散形

シングルモード光ファイバ素線である。また,1 550 nm の波長帯の伝送にも使用可能であるが,リンク長

及びビットレートを調整する必要がある。

A.2 

寸法 

SSMA 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,表 A.1 に示す。

表 A.1SSMA 形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

項目

規定値

クラッド径

μm 125±1

クラッド非円率 %

1.0 以下

コア偏心量

μm 0.6 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

A.3 

機械特性 

箇条 参照。

A.4 

伝送特性 

SSMA 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,表 A.2 に示す。

表 A.2SSMA 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

項目

規定値

損失  1 310 nm

dB/km

0.40 以下

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下

ゼロ分散波長,λ

0

 nm

1

300∼1 324

ゼロ分散スロープ ps/nm

2

・km 0.092 以下

モードフィールド径  1 310 nm

a)

μm 8.6∼9.5

モードフィールド径の許容差

μm

±0.6

ケーブルカットオフ波長 nm

1

260 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 30 mm,100 ターン)

dB 0.1 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

注記 1

550

nm 波長帯の波長分散は,直線近似式によって推定する。1 550 nm の典型値は,波長分散 17 ps/ nm・km,

分散スロープ 0.056 ps/ nm

2

・km である。

a)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,そのと

きの公称値について適用する。


9

C 6835

:2012

A.5 

環境特性 

箇条 参照。


10

C 6835

:2012

附属書 B

(規定)

SSMA

・T

形シングルモード光ファイバ素線

B.1 

概要 

SSMA・T 形シングルモード光ファイバ素線は,1 550 nm 波長帯  における伝送損失を低損失化するため

に,カットオフ波長を 1 310 nm 波長帯よりも長波長側にシフトさせた 1 550 nm カットオフシフト形光フ

ァイバ素線である。

SSMA・T 形シングルモード光ファイバ素線には 2 種類あり,形名の末尾にそれぞれ“-B”及び“-C”と

表記する。これらは,波長分散係数及びモードフィールド径によって区別する。

B.2 

寸法 

SSMA・T 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,表 B.1 に示す。

表 B.1SSMA形シングルモード光ファイバ素線の寸法

項目

規定値

クラッド径 µm

125±1

クラッド非円率 %

2.0 以下

コア偏心量 µm

0.8 以下

1 次被覆径(無着色) µm

235∼255

1 次被覆径(着色) µm

235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量 µm

12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

B.3 

機械特性 

箇条 参照。

B.4 

伝送特性 

SSMA・T 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,表 B.2 に示す。

表 B.2SSMA形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性

規定値

項目

SSMA・T-□-B SSMA・T-□-C

損失  1 550 nm

dB/km

0.22 以下 0.22 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下 0.40 以下

分散スロープ  1 550 nm

ps/nm

2

・km 0.07 以下 0.07 以下

波長分散係数  1 550 nm

ps/nm・km 22 以下 20 以下

モードフィールド径  1 550 nm

a)

µm

9.5∼13.0 9.5∼10.5

モードフィールド径の許容差 µm

±0.7

±0.7

ケーブルカットオフ波長 nm

1

530 以下 1

530 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 30 mm,100 ターン)

dB 0.50 以下 0.50 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

(箇条 参照)

a)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,その

ときの公称値について適用する。


11

C 6835

:2012

注記  光ファイバ素線の形名 SSMA・T-□-B 及び SSMA・T-□-C の□は,光ファイバの寸法(モードフ

ィールド径/クラッド径)を表す。

例 SSMA・T-10.5/125-B

B.5

環境特性 

箇条 参照。


12

C 6835

:2012

附属書 C 
(規定)

SSMA

・U

形シングルモード光ファイバ素線

C.1 

概要 

SSMA・U 形シングルモード光ファイバ素線は,1 310 nm 波長帯のパワーバジェット及び 1 360 nm 以上

1 530 nm 以下の波長帯域を利用して伝送波長帯域を拡張するために,OH 吸収損失を低減した 1 310 nm ゼ

ロ分散・低 OH 形光ファイバ素線である。この波長帯域の波長分散によって,最大リンク長などの制限が

ある。

C.2 

寸法 

SSMA・U 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,表 C.1 に示す。 

表 C.1SSMA形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

項目

規定値

クラッド径

μm 125±1

クラッド非円率 %

1.0 以下

コア偏心量

μm 0.6 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

C.3 

機械特性 

箇条 参照。

C.4 

伝送特性 

SSMA・U 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,表 C.2 に示す。 


13

C 6835

:2012

表 C.2SSMA形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

項目

規定値

損失  1 310 nm∼1 625 nm

a)

 dB/km

0.40 以下

損失  1 383 nm±3 nm

dB/km

0.40 以下

b)

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下

ゼロ分散波長,λ

0

 nm

1

300∼1 324

ゼロ分散スロープ ps/nm

2

・km 0.092 以下

モードフィールド径  1 310 nm

c)

μm 8.6∼9.5

モードフィールド径の許容差

μm

±0.6

ケーブルカットオフ波長 nm

1

260 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 30 mm,100 ターン)

dB 0.1 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

注記 1

550

nm 波長帯の波長分散は,直線近似式によって推定する。1 550 nm の典型値は,波長分散 17 ps/ nm・km,

分散スロープ 0.056 ps/ nm

2

・km である。

a)

  この波長範囲は,1 260 nm まで広げてもよい。その場合の損失は,1 310 nm の値にレイリー散乱損失による

0.07 dB/km を加算した値とする。

b)

  C.5 に規定する水素試験後の平均損失が 1 310 nm∼1 625 nm の損失の規定値を超えてはならない。

c)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,そのとき

の公称値について適用する。

C.5 

水素試験 

1 km 以上の光ファイバ試料を 1 310 nm の損失への影響が最小限となるように巻き取り,試験の基準値

となる 1 240 nm 及び 1 383 nm の損失を測定する。室温,水素分圧 0.01 気圧の条件下に光ファイバ試料を

置く。試験装置の有効活用及び試験時間を短縮するために,高い水素濃度(例えば,1 気圧)で試験する

こともできるが,

注記 の記載に注意する必要がある。試験中,光ファイバ試料の水素分子の吸収ピーク

を表す 1 240 nm の損失をモニタする。モニタしている 1 240 nm の損失が基準値より 0.03 dB/km 以上増加

したとき,1 383 nm の損失増加は飽和しているとみなすことができるため,光ファイバ試料を水素雰囲気

から取り出す。その後,14 日以上標準的な大気に放置し,JIS C 6823 の方法 A,B 又は C によって損失を

測定する。

注記 1  この試験は,製造工程で許容する劣化特性を確認するために定期的に行う試験である(例と

して,6 か月ごとに 10 サンプルについて試験を行う。

注記 2  この試験は,ハーメチックコート光ファイバには適用しない。

注記 3  ハーメチックコート光ファイバ以外では,水素雰囲気中に置く期間は,通常,4∼6 日間であ

る。

注記 4  水素試験は,実際のフィールド状態に相当する水素濃度で実施する。水素濃度が高ければ試

験時間は短くなるが,損失の増加は,同等の時間(基準については 1 240 nm の損失を参照)

と比較して大きくなる傾向がある。水素分圧 0.01 気圧での試験は,実用的でない長い試験時

間と非現実的な損失増加量との間での妥協できる条件である。

C.6 

環境特性 

箇条 参照。


14

C 6835

:2012

附属書 D 
(規定)

SSMB

形シングルモード光ファイバ素線

D.1 

概要 

SSMB 形シングルモード光ファイバ素線は,1 550 nm 波長帯におけるシングルチャネル伝送を目的とし,

ゼロ分散波長を 1 310 nm 波長帯から 1 550 nm 波長帯へシフトさせた分散シフト形光ファイバ素線である。

信号の光パワー,チャネル間隔などを調整し,四光波混合の影響を取り除くことによって,マルチチャネ

ル伝送にも使用できる。

SSMB 形シングルモード光ファイバ素線には 2 種類あり,形名の末尾にそれぞれ“-A”及び“-B”と表

記する。これらは,寸法の許容差,モードフィールド径及び波長分散係数によって区別する。

D.2 

寸法 

SSMB 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,表 D.1 に示す。 

表 D.1SSMB 形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

規定値

項目

SSMB-□-A SSMB-□-B

クラッド径

μm 125±1 125±1

クラッド非円率 %

2.0 以下 1.0 以下

コア偏心量

μm 0.8 以下 0.6 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

5.2 参照)

注記  光ファイバ素線の形名 SSMB-□-A 及び SSMB-□-B の□は,光ファイバの寸法(モードフィー

ルド径/クラッド径)を表す。

例 SSMB-8/125-A

D.3 

機械特性 

箇条 参照。

D.4 

伝送特性 

D.4.1 

概要 

SSMB 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,表 D.2 に示す。


15

C 6835

:2012

表 D.2SSMB 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

規定値

項目

SSMB-□-A SSMB-□-B

損失  1 310 nm

dB/km

0.50 以下 0.50 以下

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下 0.30 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下 0.40 以下

波長分散係数 ps/nm・km

D.4.2

参照

D.4.3

参照

モードフィールド径  1 550 nm

a)

μm 7.8∼8.5 7.8∼8.5

モードフィールド径の許容差

μm

±0.8

±0.6

ケーブルカットオフ波長 nm

1

270 以下 1

270 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 30 mm,100 ターン)

dB 0.5 以下 0.1 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

(箇条 参照)

a)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,その

ときの公称値について適用する。

D.4.2 SSMB-

-A 形の波長分散係数 

波長分散係数の規定値は,波長範囲とゼロ分散波長 λ

0

及びゼロ分散スロープ S

0

との組合せによって決ま

る。

|D(λ)|≦3.5 ps/nm・km

1 525 nm≦λ≦1 575 nm

1 500 nm≦λ

0

≦1 600 nm

S

0

≦0.085 ps/nm

2

・km

D.4.3 SSMB-

-B 形の波長分散係数 

波長分散係数の規定値は,波長による一連の境界線分によって決まる。これらの境界線分は,D.4.2 の必

要条件と等しい。波長分散係数 D(λ)の単位は ps/nm・km,波長 λ の単位は nm とする。

0.085(λ−1 525)−3.5≦D(λ)

1 460 nm≦λ≦1 525 nm

(

)

)

λ

D

− 600

1

75

5

.

3

λ

1 525 nm≦λ≦1 625 nm

)

500

1

(

75

5

.

3

)

(

λ

λ

D

1 460 nm≦λ≦1 575 nm

D(λ)≦0.085 (λ−1 575)+3.5

1 575 nm≦λ≦1 625 nm

D.5 

環境特性 

箇条

8

参照。


16

C 6835

:2012

附属書 E

(規定)

SSMD

形シングルモード光ファイバ素線

E.1 

概要 

SSMD 形シングルモード光ファイバ素線は,カットオフ波長を 1 310 nm 波長帯よりも長波長側にシフト

し,1 550 nm 波長帯におけるマルチチャネル伝送に最適化したノンゼロ分散シフト形光ファイバ素線であ

る。1 530 nm から 1 565 nm までの波長分散係数は,ゼロではない正,又は負の値でなければならない。マ

ルチチャネル伝送に使用できる波長帯域は,波長分散の値によって,1 550 nm 波長帯より短波長側か長波

長側かが決まる。

SSMD 形シングルモード光ファイバ素線には 3 種類あり,形名の末尾にそれぞれ“-C”,“-D”及び“-E”

と表記する。これらは,波長分散係数によって区別する。

E.2 

寸法 

SSMD 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,

表 E.1

に示す。

表 E.1

SSMD

形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

項目

規定値

クラッド径

μm 125±1

クラッド非円率 %

1.0 以下

コア偏心量

μm 0.6 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

E.3 

機械特性 

箇条

6

参照。

E.4 

伝送特性 

E.4.1 

概要 

SSMD 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,

表 E.2

に示す。


17

C 6835

:2012

表 E.2

SSMD

形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

規定値

項目

SSMD-□-C

SSMD-□-D SSMD-□-E

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下

波長分散係数 ps/nm・km

E.4.2

参照

E.4.3

参照

E.4.4

参照

モードフィールド径  1 550 nm

a)

μm 8.0∼11.0

モードフィールド径の許容差

μm

±0.6

ケーブルカットオフ波長 nm

1

450 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 30 mm,100 ターン)

dB 0.1 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

a)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,そのとき

の公称値について適用する。

注記 1

  光ファイバ素線の形名 SSMD-□-C,SSMD-□-D 及び SSMD-□-E の□は,光ファイバの寸法

(モードフィールド径/クラッド径)を表す。

 SSMD-9/125-C  

注記 2

 SSMD 形シングルモード光ファイバを用いたシステム設計の実施例を,

附属書 H

に示す。

E.4.2 SSMD-

-C 形の波長分散係数 

波長分散係数 D(λ)(単位:ps/nm・km)は波長 λ の変数とし,次の二つの不等式を満たす。

1.0 ps/nm・km≦D

min

≦|D(λ)|≦D

max

≦10.0 ps/nm・km

1 530 nm≦λ≦1 565 nm

D

max

D

min

≦5.0 ps/nm・km

波長分散係数の符号は正又は負となり,1 530 nm から 1 565 nm までの範囲では 0 にはならない。

D

min

及び D

max

の値及び符号は,受渡当事者間の協定による。

E.4.3 SSMD-

-D 形の波長分散係数 

波長分散係数 D(λ)(単位:ps/nm・km)は波長 λ の変数とし,次の不等式を満たす。

(

)

( )

(

)

29

.

3

460

1

90

91

.

2

4.20

460

1

90

00

.

7

λ

λ

D

λ

1 460 nm≦λ≦1 550 nm

(

)

( )

(

)

20

.

6

550

1

75

06

.

5

2.80

550

1

75

97

.

2

λ

λ

D

λ

1 550 nm≦λ≦1 625 nm

E.4.4 SSMD-

-E 形の波長分散係数 

波長分散係数 D(λ)(単位:ps/nm・km)は波長 λ の変数とし,次の不等式を満たす。

(

)

( )

(

)

66

.

4

460

1

90

65

.

4

64

.

0

460

1

90

42

.

5

λ

λ

D

λ

1 460 nm≦λ≦1 550 nm

(

)

( )

(

)

9.31

550

1

75

4.12

6.06

550

1

75

3.30

λ

λ

D

λ

1 550 nm≦λ≦1 625 nm

E.5 

環境特性 

箇条

8

参照。


18

C 6835

:2012

附属書 F

(規定)

SSME

形シングルモード光ファイバ素線

F.1 

概要 

SSME 形シングルモード光ファイバ素線は,1 460 nm から 1 625 nm までの波長帯において正の波長分散

係数をもち,この波長帯でマルチチャネル伝送に最適化した広波長域ノンゼロ分散シフト形光ファイバ素

線である。この光ファイバ素線は,1 460 nm から 1 625 nm までの波長帯の CWDM 及び伝送システムに使

用できる。

F.2 

寸法 

SSME 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,

表 F.1

に示す。

表 F.1

SSME

形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

項目

規定値

クラッド径

μm 125±1

クラッド非円率 %

2.0 以下

コア偏心量

μm 0.8 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

F.3 

機械特性 

箇条

6

参照。

F.4 

伝送特性 

F.4.1 

概要 

SSME 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,

表 F.2

に示す。

表 F.2

SSME

形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

項目

規定値

損失  1 460 nm

dB/km

0.40 以下

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下

波長分散係数

a)

 ps/nm・km

F.4.2

参照

モードフィールド径  1 550 nm

b)

μm 7.0∼11.0

モードフィールド径の許容差

μm

±0.7

ケーブルカットオフ波長 nm

1

450 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 30 mm,100 ターン)

dB 0.50 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

a)

  波長 1 460 nm∼1 625 nm 以外の領域でラマン増幅を用いる場合,その増幅方法に適合しなければならない。

b)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,そのと

きの公称値について適用する。


19

C 6835

:2012

F.4.2 SSME

形の波長分散係数 

波長分散係数 D(λ)(単位:ps/nm・km)は波長 λ の変数とし,次の不等式を満たす。

(

)

( )

(

)

60

.

4

460

1

90

68

.

4

1.00

460

1

90

60

.

2

λ

λ

D

λ

1 460 nm≦λ≦1 550 nm

(

)

( )

(

)

28

.

9

550

1

75

72

.

4

60

.

3

550

1

75

98

.

0

λ

λ

D

λ

1 550 nm≦λ≦1 625 nm

F.5 

環境特性 

箇条

8

参照。


20

C 6835

:2012

附属書 GA

(規定)

SSMF

・A 形シングルモード光ファイバ素線

GA.1 

概要 

SSMF・A 形シングルモード光ファイバ素線は,曲げ損失を少なくし,ビル内などのネットワーク終端を

含むアクセスネットワーク用に最適化した低 OH・曲げ損失低減形光ファイバ素線である。この光ファイ

バ素線は,O,E,S,C 及び L バンド(すなわち,1 260 nm から 1 625 nm までの波長帯)における使用に

適している。SSMF・A 形は SSMA・U 形と互換性があるが,マクロベンド損失の規定において曲げ半径及び

損失値が,また,接続性向上のために寸法の一部が異なっている。

GA.2 

寸法 

SSMF・A 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,

表 GA.1

に示す。

表 GA.1

SSMF

A

形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

項目

規定値

クラッド径

μm 125±0.7

クラッド非円率 %

1.0 以下

コア偏心量

μm 0.5 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

GA.3 

機械特性 

箇条

6

参照。

GA.4 

伝送特性 

SSMF・A 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,

表 GA.2

に示す。


21

C 6835

:2012

表 GA.2

SSMF

A

形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

項目

規定値

損失  1 310 nm∼1 625 nm

a)

 dB/km

0.40 以下

損失  1 383 nm±3 nm

dB/km

0.40 以下

b)

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下

ゼロ分散波長,λ

0

 nm

1

300∼1 324

ゼロ分散スロープ ps/nm

2

・km 0.092 以下

モードフィールド径  1 310 nm

c)

μm 8.6∼9.5

モードフィールド径の許容差

μm

±0.4

ケーブルカットオフ波長 nm

1

260 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 15 mm,10 ターン)

dB 0.25 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 10 mm,1 ターン)

dB 0.75 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 15 mm,10 ターン)

dB 1.0 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 10 mm,1 ターン)

dB 1.5 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

(箇条 参照)

a)

  この波長範囲は,1 260 nm まで広げてもよい。その場合の損失は,1 310 nm の値にレイリー散乱損失

による 0.07 dB/km を加算した値とする。

b)

  C.5 に規定する水素試験後の平均損失が 1 310 nm∼1 625 nm の損失の規定値を超えてはならない。

c)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,その

ときの公称値について適用する。


22

C 6835

:2012

附属書 GB

(規定)

SSMF

・B

形シングルモード光ファイバ素線

GB.1 

概要 

SSMF・B 形シングルモード光ファイバ素線は,曲げ損失を少なくし,ビル内などのネットワーク終端を

含むアクセスネットワーク用に最適化した曲げ損失低減形光ファイバ素線である。

この光ファイバ素線は,

波長 1 310 nm,1 550 nm 及び 1 625 nm において,ビル内などの短距離伝送に適している。

GB.2 

寸法 

SSMF・B 形シングルモード光ファイバ素線の寸法を,

表 GB.1

に示す。

表 GB.1

SSMF

B

形シングルモード光ファイバ素線の寸法 

項目

規定値

クラッド径

μm 125±0.7

クラッド非円率 %

1.0 以下

コア偏心量

μm 0.5 以下

1 次被覆径(無着色)

μm 235∼255

1 次被覆径(着色)

μm 235∼265

クラッド/1 次被覆偏心量

μm 12.5 以下

ファイバ条長 km

5.2 参照)

GB.3 

機械特性 

箇条

6

参照。

GB.4 

伝送特性 

SSMF・B 形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性を,

表 GB.2

に示す。


23

C 6835

:2012

表 GB.2

SSMF

B

形シングルモード光ファイバ素線の伝送特性 

項目

規定値

損失  1 310 nm

a)

 dB/km

0.50 以下

損失  1 550 nm

dB/km

0.30 以下

損失  1 625 nm

dB/km

0.40 以下

ゼロ分散波長,λ

0

 nm

規定しない

c)

ゼロ分散スロープ ps/nm

2

・km

規定しない

c)

モードフィールド径  1 310 nm

b)

μm 6.3∼9.5

モードフィールド径の許容差

μm

±0.4

ケーブルカットオフ波長 nm

1

260 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 15 mm,10 ターン)

dB 0.03 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 10 mm,1 ターン)

dB 0.1 以下

マクロベンド損失(1 550 nm,半径 7.5 mm,1 ターン)

dB 0.5 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 15 mm,10 ターン)

dB 0.1 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 10 mm,1 ターン)

dB 0.2 以下

マクロベンド損失(1 625 nm,半径 7.5 mm,1 ターン)

dB 1.0 以下

偏波モード分散(PMD)係数リンク設計値(PMD

Q

km

ps/

規定しない

d)

a)

  この波長範囲は,1 260 nm まで広げてもよい。その場合の損失は,1 310 nm の値にレイリー散乱損失

による 0.07 dB/km を加算した値とする。

b)

  モードフィールド径の公称値は,受渡当事者間の協定によってこの範囲内で規定する。許容差は,その

ときの公称値について適用する。

c)

  ケーブル使用の許容長が 2 km 程度であり,波長分散における伝送障害が起こる長さよりも十分短いた

め,波長分散係数は規定しない。ゼロ分散波長の最小値 λ

0min

,最大値 λ

0max

,及びゼロ分散スロープ S

0max

の最大値は考慮する必要があり,λ

0min

=1 300 nm,λ

0max

=1 420 nm,S

0max

=0.10 ps/nm

2

・km とする。

d)

  ケーブル使用の許容長が 2 km 程度であり,PMD における伝送障害が起こる長さよりも十分短いため,

PMD

Q

については規定しない。


24

C 6835

:2012

附属書 H 
(参考)

SSMD

形シングルモード光ファイバ素線を用いたシステム設計

H.1 

概要 

伝送パワー,チャネル間隔,増幅分離,リンク長,ビットレートなどのトレードオフの関係を最適化し

て得た SSMD 形光ファイバの波長分散係数の例を,

表 H.1

に示す。

表 H.1

SSMD

形光ファイバの波長 1 530 nm から 1 565 nm までの波長分散係数の実施例 

実施例

ID

D

min

ps/nm・km

D

max

ps/nm・km

符号

典型値

D1550nm

ps/nm・km

典型値

S1550nm

ps/nm

2

・km

A 1.3  5.8  + 3.7

0.070

B 2.0  6.0  + 4.2

0.085

C 2.6  6.0  + 4.4

0.045

D 5.0  10.0  + 8.0

0.058

E 1.0  6.0  −

−2.3 0.065

E.4.2

及び

E.4.3

における波長分散の規定値は,この種類の光ファイバ素線を製造する複数の製造者の波

長分散係数対波長の平均値及び標準偏差の二つの調査に基づいて決定した。境界曲線は,平均値±3σ(標

準偏差)を全て許容するように設定している。平均値±1σ によって設定する境界曲線に許容される範囲の

ものは,システム設計値として実用的である。

H.2 SSMD-

-D 形光ファイバの 1σ 制限 

複数の製造業者の SSMD-□-D 形光ファイバに基づいた平均値±1σ の制限を,次に示す。

(

)

( )

(

)

60

.

2

460

1

90

78

.

2

34

.

3

460

1

90

94

.

6

λ

λ

D

λ

1 460 nm≦λ≦1 550 nm

(

)

( )

(

)

38

.

5

550

1

75

28

.

5

6

.

3

550

1

75

13

.

3

λ

λ

D

λ

1 550 nm≦λ≦1 625 nm

注記

  光ファイバ素線の形名 SSMD-□-D 及び SSMD-□- E の□は,光ファイバの寸法(モードフィー

ルド径/クラッド径)を表す。

 SSMD-9/125-C

波長分散係数の素線の規定に関係する 3σ 制限及びシステム設計に関係する 1σ 制限を,

図 H.1

に示す。


25

C 6835

:2012

図 H.1

SSMD-

-D 形光ファイバの波長分散係数制限 

H.3 SSMD-

-E 形光ファイバの 1σ 制限 

複数の製造業者の SSMD-□-E 形光ファイバに基づいた平均値±1σ の制限を,次に示す。

(

)

( )

(

)

89

.

3

460

1

90

56

.

4

68

.

1

460

1

90

28

.

5

λ

λ

D

λ

1 460 nm≦λ≦1 550 nm

(

)

( )

(

)

45

.

8

550

1

75

96

.

3

96

.

6

550

1

75

05

.

3

λ

λ

D

λ

1 550 nm≦λ≦1 625 nm

波長分散係数の素線の規定に関係する 3σ 制限及びシステム設計に関係する 1σ 制限を,

図 H.2

に示す。

図 H.2

SSMD-

-E 形光ファイバの波長分散係数制限 


26

C 6835

:2012

附属書 I

(参考)

分類記号対比表

I.1 

概要 

石英系シングルモード光ファイバ素線のこの規格,

IEC

規格及び

ITU-T

の分類記号の対比を,

表 I.1

示す。

ITU-T

には

IEC

規格では区別しないケーブル化後の特性(PMD

Q

)による分類があるため,

IEC

格の一つの分類が

ITU-T

の複数の分類に対応するものがある。

表 I.1

対応国際規格対照表 

JIS IEC ITU-T 

SSMA B1.1 G.652.A/B

SSMA・T-□-B B1.2_b

G.654.B

SSMA・T-□-C B1.2_c

G.654.C

SSMA・U B1.3 G.652.C/D

SSMB B2 G.653.A/B

SSMD-□-C B4_c

G.655.C

SSMD-□-D B4_d

G.655.D

SSMD-□-E B4_e

G.655.E

SSME B5  G.656

SSMF・A B6_a  G.657.A 
SSMF・B B6_b  G.657.B

注記

  光ファイバ素線の形名 SSMA・T-□-B,SSMA・T-□-C などの□は,光ファイバの寸法(モード

フィールド径/クラッド径)を表す。

 SSMA・T-10.5/125-B

 
 
 
 
 
 

参考文献 IEC/TR 

62316

Guidance for the interpretation of OTDR backscattering traces

JIS C 6870-2

  光ファイバケーブル−第 2 部:屋内ケーブル−品種別通則

注記

  対応国際規格:

IEC 60794-2

,Optical fibre cables−Part 2: Indoor cables−Sectional

specification  (MOD)


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS C 6835:2012

  石英系シングルモード光ファイバ素線

IEC 60793-2-50: 2008

  Optical fibres−Part 2-50: Product specifications−Sectional

specification for class B single-mode fibres

(I)JIS の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条番号及び題名

内容

(II) 
国 際 規

格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

1  適用範囲

  1

一致

2  引用規格

3  用語及び定義

3,

4

一致

4  種類及び形名

IEC

規格に記載なし

追加

JIS C 6820

に基づき国内で用いて

いる種類及び形名の例を追加。

JIS

個別規格との整合のため。

5  材料,形状及び
寸法

5.3 1 次被覆
の色

IEC

規格に記載なし

追加

1 次被覆の色について規定。

製品の標準として必要。旧規格の
規定を継続。

6  機械特性

  5.3 機械特性の要求事項,

試験項目及び試験方法

変更

7  伝送特性

  5.4 伝送特性の要求事項,

試験項目及び試験方法

変更

8  環境特性

  5.5 環境特性の要求事項,

試験項目及び試験方法

変更

特性の要求事項を規定。技術的差
異はない。

要求事項及び試験の規定の仕方が
整理されていないため,旧規格の

構成を踏襲し,要求事項と試験項
目及び試験方法とを分割して規定
した。

9.1   試 験 場
所の状態

IEC

規格に記載なし

追加

試験場所の状態について標準大気

条件を規定。

旧規格の規定を継続。

 5.3

機械特性の要求事項,

試験項目及び試験方法

変更

 5.4

伝送特性の要求事項,
試験項目及び試験方法

変更

9  試験 

9.2   試 験 項
目 及 び 試 験
方法

 5.5

環境特性の要求事項,
試験項目及び試験方法

変更

試験項目及び試験方法を規定。技

術的差異はない。

旧規格の構成を踏襲し,要求事項

と試験項目及び試験方法とを分割
して規定した。

 

27

C

 683

5


20
1

2


(I)JIS の規定 (III)国際規格の規定 (IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条番号及び題名

内容

(II) 
国 際 規
格番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

10  供給形態及び
包装

IEC

規格に記載なし

追加

包装,条長及び製品呼称に関する

規定を追加。

製品規格として必要。旧規格の規

定を継続。

11  製品の呼び方

12  表示

附属書 A∼H

Annex

A

∼H

変更

形名を JIS の表記に変更。技術的
差異はない。

JIS

個別規格との整合のため。

附属書 D(規定)

D.4.3  Annex

D

D4.3

変更

第 4 式の誤表記を修正。技術的差
異はない。

ITU-T G.653

記載の式を基に修正

した。

附属書 E(規定)

E.4.4  Anne E

E4.4

変更

第 1 式の誤表記を修正。技術的差
異はない。

ITU-T G.655

記載の式を基に修正

した。

附属書 GA(規定)

Annex

G

変更

JIS

体系に従い,種類別に規定内容

を分割した。技術的差異はない。

JIS

個別規格との整合のため。

附属書 GB(規定)

Annex

G

変更

附属書 H(参考)

H.2

Annex

H

H.2

変更

第 1 式及び第 2 式の誤表記を修正。
技術的差異はない。

ITU-T G.655

記載の式を基に修正

した。

附属書 I(参考)

Annex

I

追加

参考として JIS と国際規格との素
線記号の対比を追加した。

JIS

個別規格との整合のため。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60793-2-50:2008,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。 

28

C

 683

5


2

012