>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

C 6832

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義

2

4

  種類及び形名

2

5

  材料,形状及び寸法

2

5.1

  材料及び形状

2

5.2

  寸法

3

5.3

  次被覆の色

3

6

  伝送特性

3

7

  機械特性

5

8

  試験

5

8.1

  試験場所の状態

5

8.2

  試験項目

5

9

  環境特性

7

9.1

  試験方法

7

9.2

  試験項目

7

9.3

  環境特性

7

10

  供給形態及び包装

8

11

  製品の呼び方

9

12

  表示

9

附属書 A(規定)光源の中心波長及びエンサークルドフラックス  (EF),モード遅延時間差  (DMD)

    及び理論的実効帯域  (EMB

c

)  の要求事項

10

附属書 B(参考)SGI 形光ファイバの適用範囲

14

附属書 C(参考)1 Gbit/s 及び 10 Gbit/s イーサネットアプリケーション

17

附属書 D(参考)検討が必要な項目に関する予備的指針

19

附属書 E(参考)参考文献

21

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

22


C 6832

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技

術振興協会 (OITDA) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 6832 : 1999 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

6832

:2009

石英系マルチモード光ファイバ素線

Silica glass multimode optical fibers

序文

この規格は,2007 年に第 3 版として発行された IEC 60793-2-10 を基に,技術的内容を変更して作成した

日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,コア及びクラッドに石英系ガラスを使用した石英系マルチモード光ファイバ素線の寸法,

伝送特性,機械特性,環境特性及びその試験方法について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60793-2-10 : 2007

,Optical fibres−Part 2-10 : Product specifications−Sectional specification for

category A1 multimode fibres (MOD)

なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 6820

  光ファイバ通則

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-1,Optical fibres−Part 1-1 : Measurement methods and test procedures

−General and guidance 及び IEC 60793-2,Optical fibres−Part 2 : Product specifications−General

(全体評価:MOD)

JIS C 6821

  光ファイバ機械特性試験方法

JIS C 6822

  マルチモード光ファイバ構造パラメータ試験方法

JIS C 6823

  光ファイバ損失試験方法

JIS C 6824

  マルチモード光ファイバ帯域試験方法

JIS C 6827

  光ファイバ波長分散試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-42,Optical fibres−Part 1-42 : Measurement methods and test

procedures−Chromatic dispersion (MOD)

JIS C 6864

  マルチモード光ファイバモード遅延時間差試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60793-1-49,Optical fibres−Part 1-49 : Measurement methods and test


2

C 6832

:2009

procedures−Differential mode delay (MOD)

JIS C 60068-1

  環境試験方法−電気・電子−通則

注記  対応国際規格:IEC 60068-1,Environmental testing. Part 1 : General and guidance (IDT)

IEC 60304

,Standard colours for insulation for low-frequency cables and wires

IEC 60793-1-21

,Optical fibres−Part 1-21 : Measurement methods and test procedures−Coating geometry

IEC 60793-1-22

,Optical fibres−Part 1-22 : Measurement methods and test procedures−Length measurement

IEC 60793-1-47

,Optical fibres−Part 1-47 : Measurement methods and test procedures−Macrobending loss

IEC 60793-1-49

,Optical fibres−Part 1-49 : Measurement methods and test procedures−Differential mode

delay

IEC 60793-1-50

,Optical fibres−Part 1-50 : Measurement methods and test procedures−Damp heat (steady

state)

IEC 60793-1-51

,Optical fibres−Part 1-51 : Measurement methods and test procedures−Dry heat

IEC 60793-1-52

, Optical fibres − Part 1-52 : Measurement methods and test procedures − Change of

temperature

IEC 60793-1-53

,Optical fibres−Part 1-53 : Measurement methods and test procedures−Water immersion

IEC 61280-1-4

,Fibre optic communication subsystem test procedures−Part 1-4 : General communication

subsystems−Collection and reduction of two-dimensional nearfield data for multimode fibre laser

transmitters

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 6820 による。

4

種類及び形名

石英系マルチモード光ファイバ素線の種類及び形名は,JIS C 6820 の規定によって,

表 に示す。

表 1−種類及び形名

種類

形名

対応国際規格

IEC

記号

石英系マルチモード光ファイバ素線  50/125 SGI-50/125-A1

A1a.1

石英系マルチモード光ファイバ素線  50/125(850 nm 波長最適化型)

SGI-50/125-A2 A1a.2

石英系マルチモード光ファイバ素線  62.5/125 SGI-62.5/125

A1b

石英系マルチモード光ファイバ素線  100/140 SGI-100/140

A1d

5

材料,形状及び寸法

5.1

材料及び形状

石英系マルチモード光ファイバ素線の材料及び形状は,次による。

a)

コアは,石英系ガラスを用い,断面は円形とする。

b)

クラッドは,コアよりも低い屈折率をもつ石英系ガラスを用い,コアの周囲にこれと密接して同心円

状に配置する。

c) 1

次被覆は,UV 樹脂,シリコン樹脂などのプラスチック材料を用い,クラッドの周囲にこれと密着し

て同心円状に配置する。


3

C 6832

:2009

1 次被覆は,一つ以上の層で構成する。1 次被覆は,基準面として使用する場合を除き,接続のため

に除去できるものとする。1 次被覆の除去方法は,受渡当事者間の協定による。

5.2

寸法

石英系マルチモード光ファイバ素線の寸法を,

表 に示す。

表 2−寸法

形名 SGI-50/125

SGI-62.5/125

SGI-100/140

コア径  μm 50±3 62.5±3 100±5

クラッド径  μm 125±2 125±2 140±4

コア/クラッド偏心量  μm

3 以下

3 以下

6 以下

コア非円率  % 6 以下

6 以下

6 以下

クラッド非円率  %

2 以下

2 以下

4 以下

素線径(無着色)  μm 245±10

 a)

 245±10

 a)

 245±25

 a)

素線径(着色)  μm 250±15

 a)

 250±15

 a)

 250±15

 a)

クラッド/1 次被覆偏心量  μm 12.5 以下 12.5 以下 12.5 以下

ファイバ条長  km

b) 

b) 

b) 

a)

  素線径は,主に通信ケーブルで用いる値である。他の目的に適用する場合の 1 次及び 2 次

被覆の外径及び許容差は,次から選択する。

400±40 μm

500±50 μm

600±100 μm

700±100 μm

900±100 μm

b)

  受渡当事者間の協定による。

5.3

1

次被覆の色

1 次被覆は,2 色以上の異なる色で着色してもよい。

色は,IEC 60304 による。

例えば,次の色は,単色として使用できる。

−  自然色又は白

−  黄

−  青

−  緑

6

伝送特性

石英系マルチモード光ファイバ素線の伝送特性を,

表 に示す。


4

C 6832

:2009

表 3−伝送特性

形名 SGI-50/125-A1 SGI-50/125-A2

SGI-62.5/125

SGI-100/140

損失 850

nm の場合 2.4∼3.5  以下 2.5 以下 2.8∼3.5  以下 3.5∼7.0  以下

  dB/km 1

300

nm の場合 0.7∼1.5  以下 0.8 以下 0.7∼1.5  以下 1.5∼4.5  以下

帯域 850

nm の場合 200∼800  以上 1

500 以上 100∼800  以上 10∼200  以上

  MHz・km 1

300

nm の場合 200∼1 200 以上 500 以上 200∼1 000  以上 100∼300  以上

実効帯域  MHz・km 
(850 nm の場合)

− 2

000 以上

代案(

附属書 による。)

モード遅延時間差  ps/m 
(850 nm の場合)

A.1

及び A.2 

理論的実効帯域

(850 nm の場合)

A.1

及び A.3 

NA 0.20±0.015 0.20±0.015 0.275±0.015 0.26±0.03 又は

0.29±0.03

マクロベンド損失  dB 
75 mm 直径×100 ターン, 
850 nm 及び 1 300 nm

0.5 以下 0.5 以下 0.5 以下

検討中

ゼロ分散波長 λ

0

  nm 1

295∼1 340

1 320∼1 365

1 330∼1 385

ゼロ分散スロープ S

0

  ps/nm

2

・km

λ

0

が 1 295 nm∼1 310 nm の場合
0.105 以下

λ

0

が 1 310 nm∼1 340 nm の場合
0.000 375×(1 590−λ

0

) 以下

λ

0

が 1 320 nm∼1 348 nm

の場合

0.11 以下

λ

0

が 1 348 nm∼1 365 nm

の場合

0.001×(1 458−λ

0

) 以下

λ

0

が 1 330 nm∼1 365 nm の

場合

0.105 以下

λ

0

が 1 365 nm∼1 385 nm の

場合

0.000 5×(1 575−λ

0

) 以下

注記  この表で,例えば“2.4∼3.5 以下”とは,2.4∼3.5 の範囲の値を受渡当事者間で決め,その値以下ということを

示す。

損失及び帯域の規格値は,最大値又は最小値として固定するのではなく,仕様書に明記可能な範囲とす

る。850 nm 及び/又は 1 300 nm の損失の最大値及び帯域の最小値は,

表 の範囲内で,受渡当事者間の

協定による。便宜上,帯域は長さ比例で換算し,ファイバ長 1 km について規定する。

帯域を決定する指針として,SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバを適用する国際

標準アプリケーションを

表 B.1 に,また,一般的に商用利用される SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マル

チモード光ファイバの帯域規格を

表 B.2 に示す。

注記 SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバの場合,850 nm における帯域と 1 300

nm における帯域とは,図 に示す関係にある。これは,屈折率分布パラメータ gJIS C 6820

参照)によって決まる。

図 の曲線の下にある陰影部分は,ダブルウィンドウ領域である。図

1

の X,Y,Z 領域は,光ファイバの製造業者が自分の工程を最適化するために選択できる部分

の例である。すなわち,生産を 850 nm,1 300 nm 又は二つの波長の間に集中させることができ

る。

この製造工程の最適化によって,帯域を組み合わせることは不可能である。例えば,両方の

波長(850 nm 及び 1 300 nm)で規格に指定した最大帯域を達成することは,実際には不可能で

ある。

例  SGI-50/125-A1 形マルチモード光ファイバにおいて,850 nm で 800 MHz・km,かつ,

1 300 nm で 1 200 MHz・km は達成できない。)


5

C 6832

:2009

図 1850 nm 及び 1 300 nm における帯域の関係

7

機械特性

石英系マルチモード光ファイバ素線共通の機械特性を,

表 に示す。

表 4−機械特性

特性

規定値

プルーフ荷重  GPa 0.69 以上

a)

被覆除去力(平均)

b)

  N 1.0∼5.0

被覆除去力(最大)

b)

  N 1.0∼8.9

短尺光ファイバ素線 (0.5 m) の引張強度(中央値)  GPa

3.8 以上

疲労係数  n

d

 18 以上

a)

  プルーフ荷重 0.69 GPa は,SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバ素線におい

て,1 %の伸びひずみを与えた状態,又は 8.8 N の荷重を加えた状態と等しい。

b)

  平均又は最大被覆除去力のいずれを規定するかは,受渡当事者間の協定による。

8

試験

8.1

試験場所の状態

試験場所の状態は,JIS C 60068-1 の 5.3[測定及び試験のための標準大気条件(標準状態)

]に規定する

標準状態(温度 15  ℃∼35 ℃,相対湿度 25 %∼75 %,気圧 86 kPa∼106 kPa)とする。

8.2

試験項目

試験項目を,

表 5,表 及び表 に示す。


6

C 6832

:2009

表 5−構造パラメータ試験

特性

試験方法

適用規格

関連国際規格

コア径 RNF 法

NFP 法 
横方向干渉法

JIS C 6822

IEC 60793-1-20

クラッド径 RNF 法

NFP 法 
機械的外径測定法

JIS C 6822

IEC 60793-1-20

被覆径及び/又は素線径

機械的外径測定法 
側面観察法

IEC 60793-1-21

コア非円率 RNF 法

NFP 法 
横方向干渉法

JIS C 6822

IEC 60793-1-20

クラッド非円率 RNF 法

NFP 法 
機械的外径測定法

JIS C 6822

IEC 60793-1-20

コア/クラッド偏心量 RNF 法

NFP 法

JIS C 6822

IEC 60793-1-20

クラッド/1 次被覆偏心量

側面観察法

IEC 60793-1-21

ファイバ条長

遅延時間測定法 
後方散乱光法 
機械的測定法

位相シフト法

IEC 60793-1-22

表 6−伝送特性試験

特性

試験方法

適用規格

関連国際規格

損失

カットバック法

挿入損失法 
OTDR 法

JIS C 6823

IEC 60793-1-40

帯域

パルス法 
周波数掃引法

JIS C 6824

IEC 60793-1-41

屈折率分布 RNF 法

JIS C 6822

IEC 60793-1-20

最大理論 NA RNF 法

JIS C 6822

IEC 60793-1-43

NA FFP 法

JIS C 6822

IEC 60793-1-43

波長分散

位相法

パルス法 
微分位相法

JIS C 6827 

IEC 60793-1-42

マクロベンド損失

IEC 60793-1-47

モード遅延時間差

IEC 60793-1-49


7

C 6832

:2009

表 7−機械特性試験

特性

試験方法

適用規格

関連国際規格

ス ク リ ー ニ ン グ

(プルーフ)

一定応力法

一定伸びひずみ法 
一定曲げひずみ法

JIS C 6821

IEC 60793-1-30 

短 尺 光 フ ァ イ バ

素線の引張強度

引張強度測定法

JIS C 6821

IEC 60793-1-31 

被覆除去性

被覆除去力

JIS C 6821

IEC 60793-1-32 

疲労係数

引張りによる動的疲労係数測定法
曲げによる動的疲労係数測定法

引張りによる静的疲労係数測定法
曲げによる静的疲労係数測定法

JIS C 6821

IEC 60793-1-33 

9

環境特性

9.1

試験方法

試験方法を,

表 に示す。

表 8−環境試験

試験方法

適用規格

湿熱試験

IEC 60793-1-50 

乾熱試験

IEC 60793-1-51 

温度サイクル試験

IEC 60793-1-52 

浸水試験

IEC 60793-1-53 

9.2

試験項目

試験項目を,

表 に示す。

表 9−試験項目

特性

試験方法

適用規格

関連国際規格

光損失変動

伝送パワーモニタ法

JIS C 6823

IEC 60793-1-46

損失

カットバック法

挿入損失法 
OTDR 法

JIS C 6823

IEC 60793-1-40

被覆除去性

被覆除去力

JIS C 6821

IEC 60793-1-32 

短尺光ファイバ素

線の引張強度

引張強度測定法

JIS C 6821

IEC 60793-1-31 

疲労係数

引張りによる動的疲労係数測定法

曲げによる動的疲労係数測定法 
引張りによる静的疲労係数測定法 
曲げによる静的疲労係数測定法

JIS C 6821

IEC 60793-1-33 

これらの試験は,通常,光ファイバ素線の形式試験として,定期的に実施する。

特別な場合を除き,環境試験の実施後から特性を測定するまでの許容時間は,個別の試験項目に規定する。

9.3

環境特性

環境特性は,次による。


8

C 6832

:2009

a)

被覆除去性  被覆除去の環境特性を,表 10 に示す。

環境試験の実施後に,光ファイバ素線の特性を確認する。

表 10−被覆除去の環境特性

試験方法

被覆除去力(平均)  N

被覆除去力(最大)  N

湿熱試験 1.0∼5.0 1.0∼8.9

浸水試験 1.0∼5.0 1.0∼8.9

b)

引張強度  引張強度の環境特性を,表 11 に示す。

環境試験の実施後に,光ファイバ素線の特性を確認する。

表 11−引張強度の環境特性

試験方法

引張強度(中央値)  GPa

測定片長さ=0.5 m

引張強度(第 15  百分位数)  GPa

測定片長さ=0.5 m

湿熱試験 3.03 以上 2.76 以上

注記  ハーメチックコート光ファイバ素線には適用しない。

c)

疲労係数  疲労係数の環境特性を,表 12 に示す。

環境試験の実施後に,光ファイバ素線の特性を確認する。

表 12−疲労係数の環境特性

試験方法

疲労係数 n

d

湿熱試験 18 以上

注記  ハーメチックコート光ファイバ素線には適用しない。

d)

光損失変動  光損失変動の環境特性を,表 13 に示す。

光損失は,試験途中及び試験後に測定する。

表 13−光損失変動の環境特性

試験方法

波長  nm

光損失変動  dB/km

湿熱試験 850

0.20 以下

 1

300

0.20 以下

乾熱試験 850

0.20 以下

 1

300

0.20 以下

温度サイクル試験 850

0.20 以下

 1

300

0.20 以下

浸水試験 850

0.20 以下

 1

300

0.20 以下

10

供給形態及び包装

包装は,束又はボビン巻とする。また,運搬時に損傷しないように適切に包装して保護を施さなければ

ならない。


9

C 6832

:2009

11

製品の呼び方

製品の呼び方は,JIS C 6820 の 7.(製品の呼び方)の規定によって,名称又は光ファイバ素線の形名に

よる。

12

表示

束又はボビンに,次の事項を容易に消えない方法で表示する。色の上又は下に表示してもよい。表示は

明確に区別できる着色リング,ライン又はラセンとする。印刷又は塗装表示は,十分に付着させる。表示

は,長さ 30 mm 以内で簡単に識別できるものとする。

a)

名称又は光ファイバ素線の形名

b)

条長

c)

製造年月又はその略語

d)

製造業者名又はその略号


10

C 6832

:2009

附属書 A

規定)

光源の中心波長及びエンサークルドフラックス (EF),

モード遅延時間差 (DMD) 及び理論的実効帯域 (EMB

c

)

の要求事項

序文

この附属書は,光源の中心波長及びエンサークルドフラックス (EF),モード遅延時間差 (DMD) 及び理

論的実効帯域 (EMB

c

)  の要求事項について規定する。

マルチモード光ファイバにレーザ光源を使用する場合,レーザのモード構造,光ファイバのモード遅延

構造又はレーザと光ファイバとのモードカップリングによって,その帯域は非常に広くなる。光ファイバ

のモード構造には,JIS C 6864 に規定するように,光ファイバにレーザ光源を使用する場合において,帯

域の範囲に下限値が存在することが知られている。モード遅延が十分に抑制されたレーザを使用すること

によって,最小実効帯域が保証される。マルチモード光ファイバに入射するレーザ光源のエンサークルド

フラックスの測定方法は,IEC 61280-1-4 に規定する。励振状態の仕様を最適化することによって,光源の

モードを最適なモード遅延時間差に制限することができ,伝送機器の低コスト化も実現する。

実効帯域 (EMB) は,レーザ光源のモードパワー分布によって強調された光ファイバのモード遅延によ

って発生するインパルス応答の 3 dB の帯域幅である。

注記  従来,光ファイバの伝送帯域幅は,ベースバンド周波数特性において 6 dB 減少する周波数とし

て定義するが,この電気的領域における 6 dB は,光パワー領域における 3 dB に相当する。こ

こでは,IEC 60793-2-10 : 2004 の Annex E の記述に従い,光パワー領域における 3 dB とした。

SGI-50/125-A2 形に規定する光ファイバの最小実効帯域 2 000 MHz・km は,A.1 で規定する光源と A.2 

び A.3 で規定するコア径 50 μm の光ファイバとを併用することによって保証する。

A.1

光源の中心波長及びエンサークルドフラックス  (EF)  の要求事項

a)

光源の中心波長  (λ

cw

)  840 nm≦λ

cw

≦860 nm

b)

光源のパワー分布(IEC 61280-1-4 による)  次の条件を,同時に満たさなければならない。

−  半径 4.5 μm におけるエンサークルドフラックスは,30 %以下

−  半径 19 μm におけるエンサークルドフラックスは,86 %以上

A.2

光ファイバのモード遅延時間差  (DMD)  の要求事項

A.2.1

  SGI-50/125-A2 形マルチモード光ファイバの DMD を JIS C 6864 に基づいて測定した場合,

表 A.1

に記載する内側マスクと外側マスクとの六つの組合せのテンプレートのいずれかにあてはまる。

r

inner

:最大測定内半径

r

outer

:最大測定外半径


11

C 6832

:2009

表 A.1DMD テンプレート

テンプレート番号

内側マスク DMD (ps/m)

r

inner

  =5 μm  ∼  r

outer

=18 μm

外側マスク DMD (ps/m)

r

inner

  =0 μm  ∼  r

outer

=23 μm

1 0.23 以下 0.70 以下 
2 0.24 以下 0.60 以下 
3 0.25 以下 0.50 以下 
4 0.26 以下 0.40 以下 
5 0.27 以下 0.35 以下 
6 0.33 以下 0.33 以下

A.2.1

で要求する DMD を,

図 A.1 に示す。この図で許容できる DMD(IEC 60793-1-49 に基づき測定)

は,径方向へのシングルモード走査位置に対して描画される。励振の仕様を満たす光源からの十分な量の

ボーエネルギーが,伝送システムのボーレートで規定する要求時間内に到達することを保証するために,

内側マスクの幅と外側マスクの幅とは,トレードオフの関係にある。

図 A.1DMD 要求値

図 A.1 には,内側マスクのフローティングの特徴も示す。この図で,内側マスク (5 μm∼18 μm)  は,外

側マスク (0 μm∼23 μm)  の縦方向(時間軸)の範囲内であればどこにでも位置することができる。内側マ

スクが許容できる DMD をより小さい範囲で規定することによって,外側マスクが許容できる DMD の範

囲を大きくとることができ,光ファイバの生産性向上に寄与する。DMD 要求値が 0.33 ps/m の場合,径方


12

C 6832

:2009

向位置が 0 μm∼23 μm で同じ DMD となる“フラット”マスクを形成する

図 A.1 のテンプレート 6 参照)。

適正な仕様を満たす光源を使用する場合,光ファイバの最小実効帯域を保証するために JIS C 6864 の測

定方法を適用する。光源の励振状態の要求事項と光ファイバの DMD の要求事項とを組み合わせることに

よって,光ファイバの許容値と光源の許容値とのバランスを保つことができる。提供元の異なる数種類の

光ファイバと光源とを組み合わせた詳細なシミュレーションの結果,前述の光ファイバの仕様と光源の仕

様とを満たすものを組み合わせたものについてだけ,最小実効帯域が 2 000 MHz・km 以上となる。

DMD の値にテンプレートを適用することによって,光源と光ファイバとの特性間に効果的なトレード

オフが成立する。光源の半径 4.5 μm におけるエンサークルドフラックスの制限は,光ファイバを伝送する

最も低次のモードにおいて,エネルギーがほとんど伝送されないことを保証し,小さな径範囲で励振され

たモード構造の公差の緩和を許容する。

光源の半径 19 μm におけるエンサークルドフラックスの制限は,光ファイバを伝送する最も高次のモー

ドにおいてエネルギーがほとんど伝送されないことを保証し,大きな径範囲で励振されたモード構造の公

差の緩和を許容する。

A.2.2

光ファイバの DMD は,

表 A.2 のオフセット半径のいずれにおいても 0.25 ps/m を超えない。

表 A.2DMD 間隔マスク

間隔番号

r

inner

 (μm)

r

outer

 (μm)

1 7 13 
2 9 15 
3 11 17 
4 13 19

これらの間隔マスクは,小径領域内で急速に変化する DMD をもつ光ファイバを選別して除くためのも

のである。これらのマスクを通過した光ファイバは,通過しない光ファイバに比べてインターシンボル干

渉は小さい。

A.3

理論的実効帯域  (EMB

c

)  の要求事項

SGI-50/125-A2 形マルチモード光ファイバは,次の EMB

c

の要求事項を満たす。

A.3.1

理論的実効帯域

光パルスの形状が,励振範囲の最小の理論的実効帯域 (EMB

c

)  を決めるために,励振分布によって強調

される。EMB

c

の要求値は,2 000 MHz・km 以上とする。これは,次の式を確認することで保証される。

km

MHz

000

2

EMB

min

13

.

1

c

×

ここで,

min EMB

c

は,

表 A.3 に示す DMD 加重値を用いて IEC 60793-1-49 で説明される複素伝達関数と,

min EMB

c

を 10 ギガビット伝送で要求される実効帯域に連携させる定数 1.13 とによって決まる。

A.3.2

デフォルト時の加重値

表 A.3 の加重値は,10GBASE-S 用の IEEE 802.3 アプリケーションのように,A.1 の要求事項を満たす光

源に特有のものである。この加重値は,1 μm 間隔で測定される DMD に対するものであり,10 台のレーザ

において実際に見られる範囲と一致する。


13

C 6832

:2009

表 A.3DMD 加重値

レーザ ID

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

0

  0   0  0  0  0  0  0  0  0  0

1 0.033

023  0.023

504  0  0  0 0.015 199

0.016 253

0.022 057

0.010 43

0.015 681

2 0.262

463  0.188

044  0  0  0 0.120

91

0.129 011

0.176 39

0.083 496

0.124 978

3 0.884

923  0.634

634  0  0  0 0.407 702

0.434 844

0.595 248

0.281 802

0.421 548

4

2.009 102

1.447 235

0.007 414

0.005 637

0.003 034

0.925 664

0.987 184

1.351 845

0.650 28

0.957 203

5

3.231 216

2.376 616

0.072 928

0.055 488

0.029 856

1.488 762

1.587 6

2.174 399

1.130 599

1.539 535

6

3.961 956

3.052 908

0.262 906

0.200 05

0.107 634

1.825 448

1.946 614

2.666 278

1.627 046

1.887 747

7

3.694 686

3.150 634

0.637 117

0.483 667

0.258 329

1.702 306

1.815 285

2.486 564

2.044 326

1.762 955

8

2.644 369

2.732 324

1.197 628

0.896 95

0.458 494

1.218 378

1.299 241

1.780 897

2.291 72

1.292 184

9

1.397 552

2.060 241

1.916 841

1.402 833

0.661 247

0.643 911

0.686 635

0.945 412

2.280 813

0.790 844

10

0.511 827

1.388 339

2.755 231

1.957 805

0.826 035

0.238 557

0.255 85

0.360 494

1.937 545

0.559 38

11

0.110 549

0.834 722

3.514 797

2.433 247

1.000 204

0.098 956

0.131 429

0.163 923

1.383 006

0.673 655

12

0.004 097

0.419 715

3.883 317

2.639 299

1.294 439

0.204 274

0.327 091

0.318 712

0.878 798

1.047 689

13

0.000 048

0.160 282

3.561 955

2.397 238

1.813 982

0.529 982

0.848 323

0.778 983

0.679 756

1.589 037

14

0.001 111

0.047 143

2.617 093

1.816 953

2.506 95

1.024 948

1.567 513

1.383 174

0.812 36

2.138 626

15

0.005 094

0.044 691

1.480 325

1.296 977

3.164 213

1.611 695

2.224 027

1.853 992

1.074 702

2.470 827

16

0.013 918

0.116 152

0.593 724

1.240 553

3.572 113

2.210 689

2.555 06

1.914 123

1.257 323

2.361 764

17

0.026 32

0.219 802

0.153 006

1.700 02

3.618 037

2.707 415

2.464 566

1.511 827

1.255 967

1.798 213

18

0.036 799

0.307 088

0.012 051

2.240 664

3.329 662

2.938 8

2.087 879

0.908 33

1.112 456

1.059 264

19

0.039 465

0.329 314

0

2.394 077

2.745 395

2.739 32

1.577 111

0.386 991

0.879 309

0.444 481

20

0.032 152

0.268 541

0

1.952 429

1.953 241

2.090 874

1.056 343

0.111 76

0.608 183

0.123 304

21

0.019 992

0.166 97

0

1.213 833

1.137 762

1.261 564

0.595 102

0.014 829

0.348 921

0.012 552

22

0.008 832

0.073 514

0

0.534 474

0.494 404

0.552 14

0.256 718

0.001 818

0.151 12

0

23

0.002 612

0.021 793

0

0.158 314

0.146 517

0.163 627

0.076 096

0.000 54

0.044 757

0

24

0.000 282

0.002 679

0

0.019 738

0.018 328

0.020 443

0.009 446

0

0.005 639

0

25

  0   0  0  0  0  0  0  0  0  0

13

C

 6832


2009

13

C

 6832


2009


14

C 6832

:2009

附属書 B

参考)

SGI

形光ファイバの適用範囲

序文

この附属書は,本体の規定を補足するものであって,規定の一部ではない。

B.1

国際標準アプリケーション

表 B.1 に,国際標準化されているアプリケーションを示す。これらのアプリケーションは,この規格に

規定する SGI 形光ファイバが適用される。この表に記載していない多くのアプリケーションでも,SGI 形

光ファイバが適用される場合がある。

表 B.1SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバを適用する

国際標準アプリケーション

アプリケーション

出典

名称

CSMA/CD 10BASE-F

ISO/IEC 8802-3 AM 14

FO CSMA/CD

CSMA/CD1000BASE-SX

IEEE 802.3 

Gigabit Ethernet

CSMA/CD1000BASE-LX

IEEE 802.3 

Gigabit Ethernet

Token Ring

ISO/IEC 8802-5 

FO station attachment

FDDI

ISO/IEC 9314-3 

Fibre Distributed Data Interface PMD

LCF FDDI

ISO/IEC 9314-9 

Low cost Fibre PMD

HIPPI

ISO/IEC 11518-1 

High Perform. Parallel I/F

FC

ISO/IEC 14165-211 

Fibre Channel

ATM LAN 155,52 Mbit/s

ATM af-phy-0062.000 

ATM-155 Multimode OF

ATM LAN 622,08 Mbit/s

ATM af-phy-0046.000 

ATM-622 Multimode OF

10GBASE-S

IEEE 802.3ae 

10-Gigabit Ethernet

10GBASE-LX4

IEEE 802.3ae 

10-Gigabit Ethernet

注記  この表に記載するすべてのアプリケーションで,表 B.2 に記載するいずれかの光ファイバと帯域を適用

する。

B.2

商用に利用される帯域の規格

表 B.2 に,一般的に商用利用される SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバの規格を

示す。この表に記載していない規格の光ファイバも使用される場合がある。


15

C 6832

:2009

表 B.2−一般的に商用利用される SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバの帯域規格

最小帯域[OFL

a)

法]

形名

850 nm の場合

MHz・km

1 300 nm の場合

MHz・km

適用可能範囲

SGI-50/125-A1 200

400

低ビットレート/短距離/パッチコード

SGI-50/125-A1 400

600

中ビットレート/中距離

SGI-50/125-A1 500

500

中ビットレート/中距離

SGI-50/125-A1 400

800

中ビットレート/中距離

SGI-50/125-A1 800

800

高ビットレート/長距離

SGI-50/125-A1 600

1

200

高ビットレート/長距離

SGI-50/125-A2 1

500

2 000 EMB

b)

500

超高ビットレート (10 Gb/s) /長距離 
(850 nm 最適化)

SGI-62.5/125 100

200

低ビットレート/短距離/パッチコード

SGI-62.5/125 160

300

低ビットレート/短距離

SGI-62.5/125 160 又は 200 500

中ビットレート/中距離

SGI-62.5/125 200

600

中ビットレート/中距離

SGI-62.5/125 200

800

高ビットレート/長距離

SGI-62.5/125 800

200

高ビットレート/長距離

(850 nm 最適化)

a)

 OFL:オーバーフィルド励振 (Overfilled launch)

b)

 EMB:実効帯域 (Effective modal bandwidth),附属書 及び附属書 を参照。

B.3

この規格と ISO/IEC 11801 における光ファイバ規格の対照

この規格では,SGI-50/125-A1 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバのコア径及び OFL 帯域の

範囲について規定し,ISO/IEC 11801 では,OM1 形及び OM2 形としてコア径の範囲及び帯域について規

定する。OM1 形及び OM2 形に対するこれらの要求事項は,SGI-50/125-A1 形及び SGI-62.5/125 形のより一

般的な要求事項に含まれる。この規格にある SGI-50/125-A2 形マルチモード光ファイバに対する要求事項

は,ISO/IEC 11801 の OM3 形に対する要求事項と同一である。これらの対照項目を,

表 B.3 に示す。


16

C 6832

:2009

表 B.3−この規格と ISO/IEC 11801 の項目対照表

規格

JIS C 6832

ISO/IEC 11801

形名 SGI-

62.5/125

SGI-

50/125-A1

SGI-

50/125-A2

OM1 OM2

OM3

コア径

μm

62.5 50  50 50

62.5 50

62.5 50

JIS

形名

対照

− SGI-

50/125-A1

SGI-

62.5/125

SGI-

50/125-A1

SGI-

62.5/125

SGI-

50/125-A2

最小帯域

(OFL 法)

(850 nm)

MHz・km

100∼800 200∼800

1 500

200

500

1 500

最小帯域

(OFL 法)

(1 300 nm)

MHz・km

200∼1 000  200∼1 200

500

500

500

500

最小

実効帯域

(850 nm)

MHz・km

− 2

000

− 2

000

B.4

参考文献

ATM af-phy-0046.000 : 1996-01

,622.08 Mbit/s Physical Layer Specification

ATM af-phy-0062.000 : 1996-07

,155.52 Mbit/s Short Wavelength Laser Physical Layer Interface Specification

ISO/IEC 8802-3 : 1996, Information technology

−Telecommunications and information exchange between systems

−Local and metropolitan area networks−Specific requirements−Part 3 : Carrier sense multiple access

with collision detection (CSMA/CD) access method and physical layer specifications

ISO/IEC 9314-3 : 1990, Information processing systems

−Fibre distributed Data Interface (FDDI)−Part 3 :

Physical Layer Medium Dependent (PMD)

ISO/IEC 11518-1 : 1995, Information technology

−High-performance Parallel Interface−Part 1 : Mechanical,

electrical and signalling protocol specification (HIPPI-PH)

ISO/IEC 11801, Information technology

−Generic cabling for customer premises

ISO/IEC 8802-5 : 1998/Amd. 1 : 1998, Information technology

−Telecommunications and information exchange

between systems−Local and metropolitan area networks−Specific requirements−Part 5 : Token ring 
access method and physical layer specifications/Amendment 1 : Dedicated token ring operation and fibre

optic media

ISO/IEC 14165-211 : 1999, Information technology

−Fibre Channel−Part 211 : Mapping to HIPPI-FP (FC-FP)


17

C 6832

:2009

附属書 C 

参考)

1 Gbit/s

及び 10 Gbit/s イーサネットアプリケーション

序文

この附属書は,1 Gbit/s 及び 10 Gbit/s イーサネットアプリケーションについて記載するものであって,

規定の一部ではない。

この附属書は,IEEE 802.3(CSMA/CD ほか)に基づいて開発した 1 Gbit/s 及び 10 Gbit/s イーサネット

アプリケーションに関連する伝送能力,並びに SGI-50/125 形及び SGI-62.5/125 形マルチモード光ファイバ

の要求事項の概要をまとめたものである。一般的に伝送速度が 1 Gbit/s を超えるアプリケーションには,

すべてレーザ光源を適用する。

表 C.1 に 1 Gbit/s 及び 10 Gbit/s イーサネットの要求事項及び伝送能力の概要を示す。表 C.1 の列は,光

ファイバの形名と伝送速度によって区分する。それぞれの区分において,アプリケーションのリンク長の

目安及び光源の励振特性条件を示す。光源の励振特性条件は,次の三つである。

−  IEEE 802.3 で規定する,

波長 1 300 nm におけるオフセット励振用モード調整パッチコードを使用する。

−  結合強度比  (Coupled Power Ratio : CPR)  が 9 dB より大きく,かつ,光ファイバのオーバーフィルド励

振  (OverFilled Launch : OFL)  帯域特性だけで,波長 850 nm,1 Gbit/s 伝送時のラジアルオーバーフィ

ルド励振  (Radial OverFilled Launch : ROFL)  を回避できる。CPR は,

TIA 526-14 に,ROFL は IEEE 802.3

にそれぞれ規定する。

− DMD 測定によって 2 000 MHz・km 以上の実効帯域が保証される SGI-50/125-A2 形マルチモード光ファ

イバにおいて,波長 850 nm で 10 Gbit/s,300 m の伝送をする場合のエンサークルドフラックス

(Encircled Flux : EF)  の要求事項を満たす。半径 4.5 μm におけるエンサークルドフラックスが 30 %以

下,かつ,半径 19.0 μm におけるエンサークルドフラックスが 86 %以上。EF の測定については,IEC 

61280-1-4

を参照。


18

C 6832

:2009

表 C.11 Gbit/s 及び 10 Gbit/s イーサネットの要求事項及び伝送能力の概要

使用波長

850 nm

1 300 nm

形名

ビット

レート

Gbit/s

最小帯域

MHz・km

最小実効帯域

MHz・km

光源の

励振特性条件

リンク長の

目安

m

最小帯域

MHz・km

最小実効帯域

MHz・km

光源の

励振特性条件

リンク長の

目安

m

SGI-62.5/125 1

160

(OFL 法)

− CPR>9 dB,

ROFL 回避

220 500

(OFL 法)

オフセット励振用
モード調整パッチ

コード

550

SGI-62.5/125 1

200

(OFL 法)

− CPR>9 dB,

ROFL 回避

275 500

(OFL 法)

オフセット励振用
モード調整パッチ

コード

550

SGI-50/125-A1

1 400

(OFL 法)

− CPR>9 dB,

ROFL 回避

500 400

(OFL 法)

オフセット励振用

モード調整パッチ

コード

550

SGI-50/125-A1

1 500

(OFL 法)

− CPR>9 dB,

ROFL 回避

550 500

(OFL 法)

オフセット励振用

モード調整パッチ

コード

550

SGI-50/125-A2

10 1

500(OFL 法),

かつ,

A.2

又は

A.3

を満たす。

2 000

EF≦30 %,

(半径 4.5 µm)

EF  ≧86 %,

(半径 19.0 µm)

300 500

(OFL 法)

D.1

による。

D.1

による。

18

C

 6832


2009

18

C

 6832


2009


19

C 6832

:2009

附属書 D 

参考)

検討が必要な項目に関する予備的指針

序文

この附属書は,本体の規定を補足するものであって,規定の一部ではない。

D.1

波長 1 300 nm における実効帯域  (EMB)

波長分散特性によって,ある一波長における DMD 測定値を他の波長の DMD 値に変換することができ

る。これによって,波長 850 nm における DMD 値から 1 300 nm の実効帯域を予測できることがある。予

備的工学分析によって,波長 850 nm において EMB が 2 000 MHz・km 以上とする

附属書 の要求事項を満

たす光ファイバは,波長 1 300 nm において 500 MHz・km 以上の EMB となる。

マルチモード光ファイバ及びシングルモード光ファイバの両方で,波長 1 300 nm のレーザ光源を使用す

る場合がある。

IEEE 802.3

では,

波長 1 300 nm のシングルモード光ファイバ励振用

(例えば,

1000BASE-LX)

に設計した光源に OFL 法だけで帯域が保証されたマルチモード光ファイバを使用する場合,マルチモード

光ファイバの帯域を確実に保証するために,

オフセット励振用モード調整パッチコードの使用を規定する。

オフセット励振用モード調整パッチコードは,シングルモード光ファイバ及びマルチモード光ファイバ

の中心軸を,ある規定した範囲内でずらして接続したもので構成される。シングルモード光ファイバから

マルチモード光ファイバを励振するときに中心軸が大きく外れると,多くのモードが励起され,そのモー

ドは本来の励振よりもオーバーフィルド励振に近いモードパワー分布を生じ,特に低次モードだけが強く

励起される。

OFL 法による帯域測定は,高次モードによる影響が非常に支配的であるため,低次モードによる影響は

無視できる。したがって,オフセット励振用モード調整パッチコードを使用することによって低次モード

の強い励起を回避し,帯域に及ぼす影響を取り除くことができるので,システムの最小帯域と OFL 法によ

って測定した帯域との相互関係を改善できる。

DMD 測定法は,低次モードについての測定方法であるため,波長 1 300 nm の光源による本来の励振状

態での帯域下限値を跳ね上げてしまう可能性がある。SGI-50/125-A2 の仕様を満たす光ファイバは,波長

850 nm における実効帯域について最適化したものであり,かつ,特に低次モードにおける DMD に限定し

たものである。

最適化された波長と異なる波長を使用した場合,

DMD は規則的に増加する。DMD の最も大きな増加は,

高次モードによって引き起こされる。このように,高次モードの DMD が支配的な OFL 帯域は,低次モー

ドにパワーが集中する本来の 1 300 nm 励振における最小実効帯域の保守的な指標である。したがって,

SGI-50/125-A2 形マルチモード光ファイバは,オフセット励振用モード調整パッチコードを使用しなくて

も,1 300 nm における最小 OFL 帯域が 500 MHz・km と同等の EMB をもつことが期待できる。

D.2

DMD

による EMB のスケーリング

次の三つの状況に合致する場合,DMD の時間的な幅に反比例させた EMB のスケーリングによって,A.2

に示すテンプレート及びマスクから異なる実効帯域を求めることができる。

a)  A.1

で規定する光源を使用する。


20

C 6832

:2009

b)

テンプレートの径方向のオフセットの限界値が変わらない。

c) OFL

帯域の要求事項が EMB に正比例してスケーリングされる。

このスケーリングの確度は,次の関係によって立証できる。導波路理論によって,光源のモードパワー

分布は,内側及び外側 DMD マスクの径方向の範囲に直接関係する。波長による帯域の変化を最小にする

ために,使用波長範囲を一般的な DMD 測定波長の範囲に限定する。モードパワー分布及び DMD マスク

の径方向の範囲が固定され,かつ,動作波長範囲が変化しなければ,スケーリングは rms(Root Mean

Square:平方自乗平均)パルス幅と帯域との反比例によって立証される。この場合,rms パルス幅は DMD

の時間幅と等しい。EMB に正比例した OFL 帯域のスケーリングでは,DMD と OFL 帯域との間で比例関

係が成り立つ。

例えば,850 nm での実効帯域が 1 000 MHz・km(2 000 MHz・km の 1/2)以上のものは,

表 A.1 に記載す

る内側マスクと外側マスクとの六つの組合せのテンプレートにおいて,DMD の値が倍となる規格を満た

し,OFL 帯域は 750 MHz・km 以上となる。


21

C 6832

:2009

附属書 E

参考)

参考文献

序文

この附属書は,本体の規定を補足するものであって,規定の一部ではない。

1.  ∼4.  及び 6.  については,TIA の ftp サーバ (http://ftp.tiaonline.org/inactive%20FO-2/Fo22/Public/) で参

照可能。

1.    J. Ritger, J. Abbott, “New Delay Set for TIA Modeling”, White paper, June 1, 2001.

2.    J. Ritger, J. Abbott, “Fiber Delays for 10 Gb Risk Assessment”, Presentation to FO2.2.1, June 25, 2001.

3.    P. Kolesar, “Source Characteristics Development”, Presentation to FO2.2.1, June 2001.

4.  “Simulation of 50 μm 10 Gb Links”, Golowich, Ritger, Kolesar, Presentation to FO2.2.1, June 25, 2001.

5.  S. Golowich, P. Kolesar, J. Ritger, G. Giaretta, “Modeling, Simulation, and Experimental Study of a 50 μm

Multimode Fiber 10 Gbaud Serial Link”, Presentation to IEEE 802.3ae, May, 2000.

URL : http://grouper.ieee.org/groups/802/3/ae/public/may00/golowich_1_0500.pdf

6.    J. Ritger, “Risk Analysis : EF limits and Wavelength Dependence”, Presentation to FO2.2.1, June 25, 2001.

7.    S. Golowich, P. Kolesar, J. Ritger, P. Pepeljugoski, “Modeling and Simulations for 10 Gb Multimode Optical

Fiber Link Component Specifications”, OFC 2001, paper WDD57.

8.    P. Pepeljugoski, S. Golowich, “Measurements and simulations of intersymbol interference penalty in new high

speed 50 μm multimode fiber links operating at 10 Gb/s”, OFC 2001, paper WDD40.

9.    J. Ritger, “Use of Differential Mode Delay in Qualifying Multi-Mode Optical Fiber for 10 Gbps Operation”,

OFMC 2001paper.

10.    M. Hackert, “FO2.2.1 Update”, IEEE Plenary,March 2001.

URL : http://grouper.ieee.org/groups/802/3/ae/public/mar01/hackert_1_0301.pdf

11.    P. Pepeljugoski, M. Hackert, J. Abbott, S. Swanson, S. Golowich, J. Ritger, P. Kolesar, C. Chen and P. Pleunis,

“Development of System Specification for Laser Optimized 50 μm Multimode Fiber for Multi-gigabit Short

Wavelength LANs”, J. Lightwave Tech. (volume 21, No. 5, pp. 1256∼1275, May 2003).

12.    P. Pepeljugoski, S. Golowich, J. Ritger, P. Kolesar, A. Risteski, “Modeling and Simulation of Next-Generation

Multimode Fiber Links”, (J. Lightwave Tech. Vol. 21, No. 5, pp. 1242∼1255, May 2003).


22

C 6832

:2009

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS C 6832 : 2009

  石英系マルチモード光ファイバ素線

IEC 60793-2-10 : 2007

,Optical fibres−Part 2-10 : Product specifications−Sectional

specification for category A1 multimode fibres

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際規

格番号  箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

1  適用範囲

1

適用範囲

一致

2  引用規格

3  用語及び定義

追加

4  種類及び形名

1

JIS

にほぼ同じ。

追加

分類の表記が異なるが,内容に
差異はない。

5  材料,形状及び
寸法 
 

 
 
 
5.2  寸法 
1 次及び 2 次
被覆の外径 
5.3 1 次 被 覆
の色

3

 
 
JIS

にほぼ同じ。

 

 
 
 
追加 
 
 
追加

 
 
 
1 次及び 2 次被覆の外径に 600±100 
µm を追加。 
 
1 次被覆の色を追加。

 
 
 
実績があるため。

6  伝送特性

Annex A∼C

一致

7  機械特性

Annex A∼C

一致

8  試験

 
8.1  試験場所
の状態

3

 
追加

 
試験場所の状態について標準大気
条件を規定。

9  環境特性

3

環境特性

一致

22

C

 683

2


2

009

22

C

 683

2


20
0

9


23

C 6832

:2009

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ)  国際規格の規定

(Ⅳ)  JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ) 
国際規
格番号

箇条番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)  JIS と国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策

10  供 給 形 態 及 び
包装

追加

包装,製品の呼び方及び表示を追

加。

11  製品の呼び方

12  表示

附属書 A(規定)

Annex D

一致

附属書 B(参考)

Annex E

一致

附属書 C(参考)

Annex F

一致

附属書 D(参考)

Annex G

一致

附属書 E(参考)

Bibliography

一致

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60793-2-10:2007,MOD

 
注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

23

C

 683

2


2

009

23

C

 683

2


20
0

9